JPH0477383A - 化合物半導体結晶の育成方法 - Google Patents

化合物半導体結晶の育成方法

Info

Publication number
JPH0477383A
JPH0477383A JP19107290A JP19107290A JPH0477383A JP H0477383 A JPH0477383 A JP H0477383A JP 19107290 A JP19107290 A JP 19107290A JP 19107290 A JP19107290 A JP 19107290A JP H0477383 A JPH0477383 A JP H0477383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
container
airtight container
gas
compound semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19107290A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06102588B2 (ja
Inventor
Masatomo Shibata
真佐知 柴田
Tomoki Inada
稲田 知己
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP19107290A priority Critical patent/JPH06102588B2/ja
Publication of JPH0477383A publication Critical patent/JPH0477383A/ja
Publication of JPH06102588B2 publication Critical patent/JPH06102588B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、気密容器を用いてGaAs等の化合物半導体
結晶を育成する方法に関するものである。
[従来の技術] GaAs結晶は、発光特性、磁電変換特性、電子の高速
性など、他の材料にない優れた特長を有しており、工業
的価値が極めて高い材料である。
その結晶成長方法には多数の方法が提案されており、工
業的生産に用いられている方法も幾つかある。その中で
広く用いられているのがB2O3等の不活性液体をGa
As融液に浮かべ、融液からのAsの解離を防ぎつつ、
融液に接触させた種結晶を核として、回転しながら引き
上げる液体封止弓上げ法(LEC法)である。この方法
は比較的簡単に単結晶が得られる特長を有し、工業生産
性の高い方法であり、LSI用の半絶縁性G a A 
s結晶などの用途で実用化されている。
ところで、B2O3の不活性液体をGaAs融液に浮か
べると、この部分の温度勾配が大きくなって、結晶が熱
歪みを受ける。GaAs結晶は、本来脆くて、熱歪みに
弱い物質であるため、製造中に結晶が受ける熱歪みによ
り、転位と呼ばれる結晶欠陥を発生したり、甚だしい場
合には結晶にクラックが生ずることがある。これらを改
善するためには、結晶全体の温度分布を均一にし、熱歪
みを小さくすることが有効である。ただしこの場合には
、結晶全体の温度が上昇するため、引上げ中の結晶表面
からのAsの解離が生じ、結晶表面にGaの析出が生じ
たり、新たな転位の発生源ともなる。
そこで、これらの問題を解決するためになされた一つの
試みが特公昭61−1397号公報記載の2重融液シー
ル引上法である(第3図)。これは、LEC法の引上げ
装置を改善したものである。るつぼ1の周囲を石英容器
等から構成した気密容器2て覆い、引上軸3と気密容器
2との間隙をB2O3液体封止剤4て寒ぐ。気密容器2
の中をAs雰囲気密することにより、GaAs融液5表
面からのAs解離を防ぐことができ、熱歪みの小さな環
境てGaAs結晶6を育成するのに最適な方法である。
なお、7は気密容器2を覆う圧力容器、8は結晶成長温
度を作るヒータである。
もう一つ別な熱歪みを低減する方法として、縦型ブリッ
ジマン法と呼ばれるものがある。これは第4図に示すよ
うに、縦長のるつぼ11にGaAS原料を入れてGaA
s融液15を作り、種結晶19を設けたるつぼ底から固
化させて、GaAs結晶16を製造するものである。こ
の方法では、融液15からのAsの解離を防ぐ必要から
、るつぼ11全体を気密容器12て覆い、その中に配し
たAsを加熱ガス化してAs雰囲気密する工夫かなされ
ている(W、A、Gault他、J、Crystal 
Growth 74゜B4O1(1986年))。なお
、17は高圧容器、18はヒータである。LEC法に比
へて、るつぼ11全体の均熱化が容易であり、転位の少
ない結晶が得られる。
[発明が解決しようとする課題] 前述の2重融液シール引上げ法及びたて型ブリッジマン
法に共通な点は、結晶育成容器としてのるつは全体を気
密性の高い容器で覆う点である。
この場合の問題点として、気密容器内部のAsガス圧の
制御が難しく、気密容器の内外圧の圧力差により様々な
弊害が生じる。
例えば、第3図の2重融液シール法では、引上軸3と気
密容器2の摺動部にB2O3融液4などを流し込んで気
密シールとするが、圧力差が生ずると8203融液4が
吹きこぼれたり、逆に気密容器2の中へ吸い込まれたり
、さらには気密容器2が破損することもある。
同様に、第4図の縦型ブリッジマン法でも圧力差により
気密容器12が破損してしまうことがある。
これらの改善の一例として、たて型ブリッジマン法で特
開平1−37497号公報に見られるように、気密容器
に圧力バランスのための細孔を設ける方法がある。この
方法では、圧力バランスの改善はされるものの、細孔か
らAsガスか噴き出すため、気密容器内部をAs雰囲気
ここ保つことが難しい。そこで、同公報ではAs供給源
を備える工夫がされているか、Asを大量に放出してし
まうため経済的ではない。また細孔に固化したAsが付
着することがあり、その場合、細孔が閉塞して容器が破
損することかある。
また、密閉容器に容器内外の圧力差をやわらげて容器内
のAsガスの外部への拡散を抑制する圧力緩衝通路を設
ける方法(特願平01−272542号明細書)も考え
られているが、容器内で蒸気化したAsガスの圧力が容
器外圧以上になるとAsの放出量が増すばかりでなく容
器破損の危険もある。
このことをもう少し説明する。容器内のAs分圧が、そ
の温度における八Sの蒸気圧に等しくなると平衡状態に
達するため、それ以上のAsの昇華は起こらない。よっ
て、 容器内の圧力(Pout)≧容器外の圧力(Pin) の状態が保たれれば、容器内のAsは平行状態になって
からはそれ以上昇華せず、Asの放出量は増えない。
逆に、 Pout<Asの蒸気圧P96 になっていれば容器内のAs分圧はAsの蒸気圧に達す
ることなく(平衡状態に達することなく)、Asは流出
し続ける。
Pout<<Pq6 の場合は、緩衝通路は細く、ガスの出入りはごくわずか
であるため、緩衝通路からのガスの流出だけては流量が
不足し、容器内圧力が高まって容器破損の危険がある。
また、Asの流出量がない場合は緩衝通路内又はその周
辺でAsが析出し、通路が塞がれて容器内のガスが放出
されなくなり、内圧が高まって容器が破損する危険があ
る。
本発明の目的は化合物半導体を構成する元素のうち、蒸
気圧の高い元素のガス雰囲気中で結晶を育成する従来技
術の欠点を解消し、熱歪みの小さな環境で高品質な化合
物半導体結晶を安定かつ安全で、しかも経済的に育成す
ることのできる化合物半導体結晶の育成方法を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の化合物半導体結晶の育成方法は、気密容器に気
密容器内外の圧力差を和らげて容器内の元素ガスの外部
への拡散を抑制する圧力緩衝通路を備え、結晶を育成し
ている間は、気密容器外の不活性雰囲気ガスの圧力を、
気密容器内に収容された化合物半導体原料を構成する元
素のうち、蒸気圧の高い元素ガスの分圧以上の一定値に
常に保持するようにしたものである。
そして、元素ガスが気密容器外へ拡散排出されにくくす
るために、この圧力緩衝通路の位置を気密容器内の元素
ガスの偏在する位置から遠ざけることが好ましい。
なお、上記圧力バランスの保持を、結晶を育成している
間としたのは、結晶育成中に容器内の成分元素がある蒸
気圧を持ち得、昇温中又は冷却中のある温度以下では元
素ガスの分圧の和がゼロとなるからである。また、結晶
育成後に容器内の圧力が容器外の圧力よりも大きくなる
場合があり、炉の構造によってはその方がよい場合もあ
るので、それを排除しないようにするためである。
本発明方法に適用可能な化合物半導体はGaAS、In
P、GaP等のm−v族化合物半導体やZn5e、Cd
Te等のII−VI族化合物半導体の他、これらの三元
素化合物が含まれる。即ち、化合物半導体を構成する少
なくとも1つ以上の元素が、結晶育成に必要な温度下で
揮散するのに充分な蒸気圧を有する総ての化合物半導体
に適用が可能である。
[作用コ 本発明の前提として、気密容器に圧力緩衝通路が備えら
れ、気密容器内外が連通していることにより、気密容器
内にはこれに収容される化合物半導体原料を構成する元
素ガスと気密容器外の雰囲気である不活性ガスが満たさ
れる。
気密容器内の高い蒸気圧を有する元素ガスの圧力が、そ
の温度における飽和蒸気圧になっていれは、それ以上の
元素ガスの蒸発は抑制することができる。この飽和蒸気
圧は他の気体の共存によって影響されない。気体の全圧
力は、その気体を構成している各気体の分圧の和に等し
くなる。
よって、容器内に飽和蒸気が満たされて平衡状態になっ
ている時に、 容器内の圧力(不活性ガスの分圧子Σ元素ガスの分圧)
=容器外の圧力(不活性ガス圧力)となっていなければ
、元素ガスの容器外への排出を抑えられない。即ち、容
器外の不活性ガス圧力は常に各元素ガスの分圧の和以上
(上記(1)式で不活性ガスの分圧をゼロとすると、Σ
元素ガスの分圧≦不活性ガス圧力となる)になっている
必要がある。これを更に詳述する。
昇温前の状態では、 容器内の圧力(Pin)=容器外の圧力(Poul)=
不活性GaAs圧力 となっている。
結晶成長のため容器内を昇温すると、蒸気圧の高い元素
ガスが昇華又は蒸発して分圧を持つようになる。そのた
め、 Pin=不活性ガスの分圧+Σ元素ガスの分圧Pout
=不活性ガスの圧力 となり、不活性ガスも膨張して圧力は上昇するが、全体
として、 Pin>Pout となって平衡状態が崩れる。平衡状態が崩れると容器内
のガスは緩衝通路を通じて容器外に流出し、Pin=P
out の平衡状態に達しようとする。このときPoutがその
温度におけ′る各元素ガスの分圧(蒸気圧)の和以上だ
と、容器内のガスは流出し続けることになってしまう。
本発明は、この流出を防止するために結晶育成中の容器
内圧力を Pin≦Pout となるように規定しているのである。
なお、 Pout>(Σ元素ガスの分圧) となるように不活性ガスの初期圧力を設定して容器内を
封じきって成長を行なう場合でも、昇温中の非平衡状態
で Pin≧Pout の状態ができ、容器内のガスはある程度容器外へ流出す
る。しかし、成長中は Pin=Pout又はPin≦Pout(容器内を降温
した場合) となり、容器内のガスは流出しない。
従って、昇温中学に、 Pou t≧Pin となるように、元素ガスの分圧に合せて容器内圧力(=
Pout)を調節(加圧)する場合には、容器内のガス
の流出はほとんど皆無に等しくすることができる。
なお、このように結晶育成中にPou t≧Pinに設
定した場合に、実質的には、昇温中にP。
u t<P i n、育成中にPout=Pjnが保た
れるため、結晶育成環境中に不純物が混入することもな
く、高純度な結晶が得られる。ここで、育成中にPou
t=Pinが保たれるとしたのは、結晶育成中は、炉内
温度を変化させるため、厳密に言えば平衡状態にはなら
ない。しかし、温度変化が非常に緩慢であるため、ガス
圧力に間しては平衡状態とみなしても構わないことによ
る。
ところで、容器内の圧力が上記平衡状態に達する過程に
おいては、既述したように元素ガスの蒸発により容器内
の圧力が容器外の圧力より高くなる。容器内の圧力が高
まれば、容器内のガスは容器に設けられた圧力緩衝通路
を通して容器外に排出され最終的には平衡状態に至る。
この過程で、蒸発した元素ガスが極力容器外に排出され
ず、不活性ガスが優先的に排出されるようにするには、
各ガスの比重の差を利用するのが良い。例えば、Arガ
ス中てGaAs結晶を成長する場合、Arガスの分子量
は39.95であり、またGaAsから蒸発するAsガ
スはAsaという形になるため、分子量は299.68
である。従ってAsガスは容器内の下方に滞留するので
、不活性ガスを優先的に排出するためには緩衝通路は容
器の上方に設置すれば良い。
このように緩衝通路の位置が限定されていると、成分元
素ガスよりも不活性ガスが流出しやすくなるので、成分
元素ガスの放出量が最小限になる。
また、平衡状態にある時には、成分ガスの容器外への流
出は緩衝通路を通しての拡散だけとなる。
通路の位置の限定は、このときの成分ガスの拡散を最小
限に抑える働きもする。このようにして、非平衡、平衡
のどちらの場合においても、容器内における緩衝通路付
近の成分ガス濃度が小さくなる。
平衡状態に達するまでの過程における蒸発と平衡状態下
における拡散とにより、高い蒸気圧を有する元素は少し
てはあるが失われることになる、従ってこれを補償する
ために該元素は初めに補償外だけ別にチャージしておく
必要がある。補償に必要な元素の量は、容器の内容積及
び圧力緩衝通路の大きさによって異なるため、−律に規
定することはてきない。
[実施例コ 以下、GaAsに適用した本発明に係る化合物半導体結
晶の育成方法の実施例を第1図、第2図を用いて説明す
る。
(実施例1) 第1図に示すようなLEC法の引上装置を用いた。As
ガス雰囲気を作るために、るつぼ1の周囲を気密容器2
て覆い、この気密容器2をさらに不活性ガスで充填した
高圧容器7て覆う構造になっている。
気密容器2は、その下部にるつぼ1が載置され、その底
部に気密容器2を回転させるための回転軸9が取り付け
られる。また、気密容器2の上部は引上軸3等を気密容
器2内に挿入するために開口している。引上軸3の挿入
されたこの開口にB2o3液体封止剤4が流し込まれて
、開口が塞がれるようになっている。このように気密容
器2を密閉することにより、気密容器2の中をAs雰囲
気密して、るつぼ1内に溜られるGaAs融液5の表面
からのAs解離を防ぐように構成されている。
また、GaAs結晶6を成長させる成長温度を与えるた
めのヒータ8が気密容器2の外周に設けられる。
上記気密容器2の上部と下部との間は縮径され、この縮
径部に、気密容器2内外の圧力バランスを取りつつ、気
密容器2内のAsガスの漏れるのを可能な範囲で防止す
るラビリンス構造物の基本構造をなす細管10が、外部
に向けて突設されている。
Asガスは、不活性ガスとして用いるアルゴンガス(A
rガス)よりも比重が大きいため、本実施例では細管1
0を気密容器2の上方に設けることとした。
次に、上述した引上装置を用いて結晶育成を行った具体
例を述べる。るつぼ1はパイロリティックBN製(P 
B N製)の200mm径るつぼを使用し、気密容器2
には石英ガラス容器を、また高圧容器7にはステンレス
製容器をそれぞれ使う。ラビリンス構造物としての細管
10は内径2mm。
長さ150mmの直状の石英管で構成し、この石英管を
石英ガラス容器に溶接して取り付ける。
るつぼ1に、Asモル比50.7%の組成を有するGa
As多結晶12000gを入れて融液化した後、このG
 a A s融液5に4mm角のGaAS種結晶を接触
させ、引上法により10mm/hrの引上速度で<10
0>方位の100mm径アンドープ半絶縁性GaAs単
結晶6の育成を行った。
高圧容器7内の雰囲気は、常にArガス20気圧とした
。12回の結晶育成を行った結果、As揮散は非常に少
なく、当初のAsモル比50.7%が50.3〜50.
4%に低下したにとどまった。半絶縁性のGaAs単結
晶を育成するには、50%以上のAsが必要であり、そ
れを満たすことができた。転位密度は、通常のLEC結
晶の5〜10万/cm2に対し、1〜2万/cm”に減
少して、非常に良好であった。
(実施例2) 第2図に示すように、縦型ブリッジマン法による装置を
用いた。
縦型ブリッジマン法による場合も、Asガス雰囲気を作
るために、るつぼ11全体を気密容器12て覆い、G 
a A s融液15からのAsの解離を防くために、気
密容器12の中に配したAsを加熱ガス化してAs雰囲
気密している。そして、この気密容器12をさらに高圧
容器17て覆う構造になっている。気密容器12の外周
にはヒータ18が配設され、気密容器12内部のたて長
のるつぼ11全体を均熱化している。
気密容器12内に納めたたて長のるつぼ11の底部には
、GaAs種結晶19が載置される。このGaAs種結
晶19の上にGaAs融液15を入れ、るつぼ底から固
化させてGaAs結晶16を得る。
上記したような気密容器12の頂部に、気密容器12内
外の圧力バランスを取りつつ、気密容器12内のAsガ
スの漏れるのを可能な範囲で防止するラビリンス構造物
31を設ける。このラビリンス構造物31は、気密容器
12に設けた口金状の開口32と、この口金状の開口3
2を塞ぐキャツブ33とから構成される。開口32の外
周には開口32を囲む円形の溝34が設けられている。
キャップ33は同心円状に配列された円形歯片を持ち、
直径断面がちょうど櫛歯型をしている。その中央歯片が
開口32に噛み合わされ、となりの歯片が円形溝34と
噛み合うように被冠する。これにより蛇行通路が形成さ
れる。
次に、上述した縦型ブリッジマン装置を用いて結晶育成
を行なった具体例を述べる。気密容器12はBN(ボロ
シナイトライド)で作り、たて長の4インチ径PBN製
るつぼ11の底部にく100>GaAs種結晶19を置
き、Asモル比50゜7%の組成を有するGaAs多結
晶12000gから4インチ径の<100>アンドープ
GaAs結晶16を育成した。高圧容器17内の雰囲気
は、常にArガス20気圧となるよう制御した。6回の
結晶育成を行った結果、As揮散は非常に少なく、当初
のAsモル比50.7%が50.4〜50.5%となる
にとどまり、再現性も良好であった。育成結晶の転位密
度は実施例1よりもさらに低い4000〜6000/C
m2てあった。
なお、実施例1.2では原料にあらかじめ合成した多結
晶を用いたが、Ga元素及びAs元素を原料として結晶
を育成することも可能である。この場合において、Ga
とAsをるつは内て同時に加熱して反応させるとき、高
圧容器7又は17内の不活性ガス圧力は、Asの反応温
度ここおける蒸気圧である35気圧以上に保持すること
か必要である。
またAsを気密容器内の別の場所に置き、加熱してAs
ガスを発生させ、るつぼ内のGaと反応させる場合には
、Asの加熱温度に応じた蒸気圧が生じるため、不活性
ガス圧力は常にこの蒸気圧以上となるように保持しなけ
ればならない。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば次の効果を発揮する。
(1)請求項1に記載の化合物半導体結晶の育成方法に
よれば、圧力緩衝通路を備えると共に、気密容器内外の
圧力バランスをとることにより、気密容器内の元素ガス
の漏れを最小限に抑えるようにしたので、所望の元素ガ
ス雰囲気を再現性良く安定に維持することができ、その
結果、育成結晶の組成制御が容易になり、従来のように
気密容器の破損や元素ガスの大量揮散を伴うことなく、
熱歪みの小さな環境で化合物半導体結晶を安定かつ安全
に育成することができる。
また、既に提案されている装置に何ら新しい装置を加え
ることなく高品質な結晶を安定に育成することができる
ため経済的に優れている。
(2)請求項2に記載の化合物半導体結晶の育成方法に
よれば、不活性ガスが優先的に排出されるので、元素ガ
スの排出を極力抑えることができ、当該元素の解離をよ
り有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための第1実施例による
引上装置の概略構成図、第2図は本発明方法を実施する
ための第2実施例による縦型ブリッジマン装置の概略構
成図、第3図は従来例の2重融液シール引上装置の概略
構成図、第4図は従来例の縦型ブリッジマン装置の概略
構成図である。 1はるつぼ、2は気密容器、3は引上軸、4はB2O3
液体封止剤、5はGaAs融液、6はGaAs結晶、7
は高圧容器、8はヒータ、9は回転軸、10は圧力緩衝
通路を構成する細管、11はるつぼ、12は気密容器、
15はGaAs融液、16はGaAs結晶、17は高圧
容器、18はヒータ、19はGaAs種結晶、31は圧
力緩衝通路を構成するラヒリンス構造物、32は開口、
33はキャップ、34は溝である。 第1実施例による引止装置 従来例による2重融液シール引止装置 第3図 31 ラじリンス構造物 第2実施例による縦型フ゛す1シ゛マン装置従来例によ
る縦型フ゛リフシ゛マン装置第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、化合物半導体原料を収容したるつぼ全体を気密容器
    て覆い、この気密容器内を前記化合物半導体原料を構成
    する少なくとも1つ以上の元素ガスを含む雰囲気とし、
    前記化合物半導体原料から化合物半導体結晶を育成させ
    る化合物半導体結晶の育成方法において、 前記気密容器に容器内外の圧力差を緩和して容器内の元
    素ガスの外部への拡散を抑制する圧力緩衝通路を備え、 前記気密容器外の雰囲気を不活性ガスとし、その不活性
    ガスの圧力を化合物半導体結晶を育成している間、気密
    容器内の前記元素ガスの分圧の和以上の一定値とする ことを特徴とする化合物半導体育成方法。 2、請求項1に記載の化合物半導体結晶の育成方法にお
    いて、 前記気密容器における圧力緩衝通路が、前記元素ガスの
    比重が前記不活性ガスの比重に較べて大きいときは気密
    容器の上方位置に、小さいときは気密容器の下方位置に
    備えられている ことを特徴とする化合物半導体結晶の育成方法。
JP19107290A 1990-07-19 1990-07-19 化合物半導体結晶の育成方法 Expired - Lifetime JPH06102588B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19107290A JPH06102588B2 (ja) 1990-07-19 1990-07-19 化合物半導体結晶の育成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19107290A JPH06102588B2 (ja) 1990-07-19 1990-07-19 化合物半導体結晶の育成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0477383A true JPH0477383A (ja) 1992-03-11
JPH06102588B2 JPH06102588B2 (ja) 1994-12-14

Family

ID=16268404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19107290A Expired - Lifetime JPH06102588B2 (ja) 1990-07-19 1990-07-19 化合物半導体結晶の育成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06102588B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5685907A (en) * 1994-06-02 1997-11-11 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Apparatus for preparing compound single crystals
CN102965724A (zh) * 2012-12-18 2013-03-13 福建福晶科技股份有限公司 一种双层石英管密封结构提拉法单晶炉

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5685907A (en) * 1994-06-02 1997-11-11 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Apparatus for preparing compound single crystals
DE19580737C2 (de) * 1994-06-02 2002-02-21 Kobe Steel Ltd Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Verbindungs-Einkristallen
CN102965724A (zh) * 2012-12-18 2013-03-13 福建福晶科技股份有限公司 一种双层石英管密封结构提拉法单晶炉

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06102588B2 (ja) 1994-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101979130B1 (ko) 금속 도가니에 담겨진 용융물로부터 베타 상의 산화 갈륨 단결정을 성장시키는 방법
USRE41551E1 (en) Method of preparing group III-V compound semiconductor crystal
Rudolph et al. Crystal growth of ZnSe from the melt
US4664742A (en) Method for growing single crystals of dissociative compounds
JP2979770B2 (ja) 単結晶の製造装置
JPH0477383A (ja) 化合物半導体結晶の育成方法
JP2943430B2 (ja) 単結晶の製造方法および製造装置
US4678534A (en) Method for growing a single crystal
US4946544A (en) Crystal growth method
JPH10259100A (ja) GaAs単結晶の製造方法
JP3725700B2 (ja) 化合物単結晶の成長装置及び成長方法
JPS623096A (ja) 高解離圧化合物半導体単結晶成長方法
JPH0365593A (ja) 単結晶成長装置
JP2576239B2 (ja) 化合物半導体結晶の育成装置
JPH07330479A (ja) 化合物単結晶の製造方法及び製造装置
JPH03237088A (ja) 単結晶成長方法
JP2010030868A (ja) 半導体単結晶の製造方法
JPH08119784A (ja) 化合物単結晶の製造方法及び製造装置
JPS6090897A (ja) 化合物半導体単結晶の製造方法および製造装置
JPH092890A (ja) 化合物半導体の単結晶成長方法及びその製造装置
JPS589799B2 (ja) 硫化亜鉛結晶成長法
JPH0959083A (ja) 化合物半導体の単結晶製造装置
JPH0699221B2 (ja) 化合物半導体結晶の育成装置
JP3697341B2 (ja) 化合物単結晶製造装置および/または熱処理装置
JPH0597567A (ja) 単結晶の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091214

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 16