JPH0477098A

JPH0477098A - スピーカ

Info

Publication number: JPH0477098A
Application number: JP18902690A
Authority: JP
Inventors: Kyoichi Hasegawa; 長谷川　享一
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1990-07-16
Filing date: 1990-07-16
Publication date: 1992-03-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は各種音響機器及び映像機器に用いられるスピー
カに関するものである。

従来の技術最近の車載用スピーカにおいては自動車の燃費の向上の
ための軽量化及び取付けの省スペース化が求められてい
る。また、映像機器用スピーカはハイビジョンをはじめ
とする映像機器の高細精度化にともない、低磁気漏洩化
が求められている。

従来のスピーカについて第４図を用いて説明する。第４
図において１９は円筒状磁石を示し、この円筒状磁石１
９の一方の磁極側（図において下部）にセンターポール
１６を有する下部プレート１８を接着固定し、他方の磁
極側に円筒状の上部プレート１７を接着固定して磁気回
路を構成し、この磁気回路の磁気空隙１４に磁束を誘導
している。また、上部プレート１７にはフレーム１５が
接着、溶接、ビス等で固定されている。また、１２はボ
イスコイルを示し、このボイスコイル１２は磁気空隙１
４内に一端を挿入し、他端は周縁部がフレーム１５に保
持された振動板１１の中心部に固着されている。１３は
ダンパーを示し、このダンパー１３の周縁部はフレーム
１５に接着固定され内周部をボイスコイル１２に接着固
定しボイスコイル１２を支持している。

この第４図に示すスピーカにおいて、ボイスコイル１２
に音声信号が供給されると磁気空隙１４内の磁束により
ボイスコイル１２が振動し振動板１１を音声信号に応じ
て振動させこのスピーカより音声信号に応じた音声を発
生させることができる。

発明が解決しようとする課題しかしながら、前記の従来技術においては次の問題点を
有する。

（１）　　磁気回路を構成する上部プレート１７、セン
ターポール１６を有する下部プレート１８は比重の比較
的高い鉄系軟磁性体く例えば電磁軟鉄）でありスピーカ
重量に占める磁気回路重量の比率は６０〜８０％であり
軽量化に限界があった。

（２）　　上部プレート１７．磁石１９．下部プレート
１８と厚さ方向に重なるためスピーカの薄型化に限界が
あった。

（３）磁石１９の周縁部からの磁気漏洩が大きく、周辺
の機器に磁気的な影響を与えていた。更に、磁気漏洩の
ため磁気空隙１４部の磁気効率が劣化していた。

そこで本発明はこのような間組点を解決するもので、そ
の目的とするところは、スピーカの磁気回路の軽量化、
薄型化、低磁気漏洩を実現するとともに、部品点数を削
減し組み立て工数の少ないスピーカを提供するものであ
る。

課題を解決するための手段上記課題を解決するために本発明のスピーカは磁石表面
にボイスコイル径に対応した同心円の溝を有し中心部に
センターポール、所要距離をもった位置の周縁部にプレ
ートを接着固定し、磁石の中心部と周縁部を互いに極性
の異なるよう分極着磁した磁気回路を用いた構成とする
ものである。

作用本発明の構成にすることにより互いに異なる極性に着磁
された磁石により磁石の磁束は効率よく空隙部に収束さ
れる。また、磁石の周縁部からの磁気漏洩も発生しない
。更に、下部プレートが不要になりスピーカの軽量化薄
型化が図れることになる。

実施例第１図は本発明の一実施例を示すスピーカの断面図、第
２図は本発明の一実施例の磁気回路断面図、第３図は本
発明の他の実施例を示すスピーカの断面図である。

第１図に基づき以下に詳細を説明する。

１は振動板、２はボイスコイル、３はダンパー、４は磁
気空隙、５はフレーム、６はセンターポール、７はプレ
ート、８は磁石、９は溝である。

磁石８はボイスコイル２の径に対応した位置に同心円状
の溝９を有し中心部と周縁部を互いに異なる極性に分極
着磁されている。なお、溝９の深さはボイスコイル２の
振幅に応じて設定される。

更に、中心部には軟磁性体を用いた円盤状のセンターポ
ール６、周縁部には軟磁性体を用いた円筒状のプレート
７が磁気的に接着固定されている。

円盤状のセンタープレート６と円筒状のプレート７は所
要の距離をもった位置に配置され磁気空隙４を形成し磁
気回路を構成している。また、円筒状プレート７の磁石
接着固定面の反対側に鉄板。

樹脂、アルミダイカス等で構成されたフレーム５が接着
、溶接、ビス固定などで接合固定されている。また、ボ
イスコイル２は磁気空隙４内に一端を挿入し他端は周縁
部がフレーム５に保持された振動板１の中心部に固着さ
れている。ダンパー３は周縁部をフレーム５に、中心部
をボイスコイル２に接着固定しボイスコイル２を支持し
ている。

前述の構成において、磁石８の中心部をＮ極、周縁部を
Ｓ極に着磁した場合、磁石８より発生する磁束は第２図
に示す矢印Ａのように磁石８の中心部−センターポール
６→磁気空隙４−プレート７→磁石８の周縁部の順で流
れ閉磁気回路を構成し磁気漏洩がな（磁気効率が高（な
る。

このような第１図の構成のスピーカにおいて、ボイスコ
イル２に音声信号が供給されると磁気空隙４内の磁束に
よりボイスコイル２が振動し振動板１を音声信号に応じ
て振動させこのスピーカより音声信号に応じた音声を発
生させることができる。

第３図は他の実施例を示すスピーカの断面図であり磁石
８に設けられた溝９に断面がＵ状をした高導電率材料（
例えば銅、銀及びそれらの合金）のリング１０を挿入し
、ボイスコイル２に流れる音声電流により発生する磁束
を短絡し磁気回路に生じる２次歪を防止する。なお、高
導電率材料のリング１０の形状は円筒状でもよい。

本発明による構成のスピーカは磁石８を中心部と周縁部
に互いに異なる極性に分極着磁することにより磁気回路
の磁束径路を短縮し磁気効率の向上、磁気漏洩の低減が
図れる。更に、下部プレートが不要になり、スピーカの
軽量化、薄型化が可能になる。更には、部品点数の削減
により組み立て工数も削減でき、経済的で軽量、薄型低
磁気漏洩のスピーカを提供するものである。

発明の効果以上のように本発明によれば磁石を中心部と周縁部に互
いに異なる極性に分極着磁することにより磁気回路の磁
束径路を短縮し磁気効率の向上。

磁気漏洩の低減が図れる。更に、下部プレートが不要に
なり、スピーカの軽量化、薄型化が可能になる。更には
、部品点数の削減により組み立て工数も削減でき、経済
的で軽量、薄型、低磁気漏洩のスピーカを高品質で生産
可能であり車載用スピーカの軽量化、薄型化に伴う自動
車の燃費の向上、更にはハイビジョンをはじめきする映
像機器の高細精度に対応可能であり工業的にもその効果
は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるスピーｈの断面図、
第２図は本発明の一実施例における磁気回路の構成の断
面図、第３図は本発明の他の実施例におけるスピーカの
断面図、第４図は従来のスピーカの断面図である。１・・・・・・振動板、２・・・・・・ボイスコイル、
３・・・・・ダンパー、４・・・・・・磁気空隙、５・
・・・・・フレーム、６・・・・・・センターポール、
７・・・・・・プレート、８・・・・・・磁石、９・・
・・・・溝、１０・・・・・・高導電率材料のリング。第３図第４図第２図７　／／１６／４

Claims

【特許請求の範囲】

（１）振動板と、上記振動板に取付けられたボイスコイ
ルと、上記ボイスコイルを支持するダンパーと、上記振
動板の周縁部を一端で支持するフレームと、センターポ
ールと円筒状プレートと上記センターポールの接合部及
び円筒状プレート接合部を互いに異なる極性に分極着磁
した磁石とからなる磁気回路を備えたスピーカ。
（２）分極部に溝を設けた磁石を用いた請求項１記載の
スピーカ。
（３）分極部に銅リングを設けた磁石を用いた請求項１
記載のスピーカ。