JPH0475292B2 - - Google Patents

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JPH0475292B2
JPH0475292B2 JP19488385A JP19488385A JPH0475292B2 JP H0475292 B2 JPH0475292 B2 JP H0475292B2 JP 19488385 A JP19488385 A JP 19488385A JP 19488385 A JP19488385 A JP 19488385A JP H0475292 B2 JPH0475292 B2 JP H0475292B2
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rhenium
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copper
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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は銅精鉱中に微量に含有されるレニウム
を回収する方法に関するものである。 〔従来技術〕 レニウムは輝水鉛鉱、ガドリン石、コロンブ
石、タンタル石、モリブナイト等に含有されてい
る他、銅鉱石中にも微量含まれている場合があ
る。しかし現在工業的に行われているレニウムの
回収は白金−レニウム廃触媒等からの回収を除い
ては、モリブデン採取の主原料であるモリブデナ
イトの焙焼ダストからの回収が主体で、銅精鉱中
に微量に含有されているレニウムの回収は全く試
みられていなかつた。 モリブデン精鉱を酸化焙焼する際に発生する煙
灰中には精鉱に含有されているレニウムが濃縮し
て来て、この煙灰を浸出するとレニウムは液中に
溶解してくる。このような浸出液からレニウムを
回収する方法として米国特許2876065号には陰イ
オン交換樹脂を用いることが述べられているが、
希硫酸溶液に3級アミン樹脂を適用したこの発明
の方法の場合には、モリブデンも陰イオン交換樹
脂に吸着されるため、吸着されたレニウムを脱着
する前にアルカリによるモリブデンの脱着操作を
必要とし、また米国特許第3244475号には第4級
アンモニウム塩陰イオン交換物質を有機溶媒とし
て用いることが述べられているが、この発明では
モリブデンがレニウムと共に有機溶媒相に抽出さ
れるのを防ぐために、レニウムを含有する水溶液
が一般にモリブデン酸化焙焼により発生するSO2
ガスの洗浄液で酸性となつているため、これにア
ルカリを添加してPHを10〜12に調整することが必
要であると云う問題点がある。またこの液中に砒
素が含まれているとアミン系陰イオン交換物質で
抽出した場合に砒素も共に抽出されるので、砒素
の分離操作が必要となる問題点のあることが特公
昭50−6405号に述べられている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 この発明は銅製錬のSO2を含んだ排ガスの洗浄
工程に於て、洗浄液中に微量に溶解しているレニ
ウムを効率良く分離回収しようとするものであ
る。発明者は銅精鉱中に数ppmのオーダーで含ま
れているレニウムの銅製錬工程における挙動を調
査した結果、含有されているレニウムのほヾ全量
が溶錬工程で揮発し、排ガスの除塵のための電気
集塵機でも殆んど捕集されず、SO2ガスと共に硫
酸製造工程に入り、ここでSO2ガスの冷却洗浄塔
に循環されている洗浄液中に溶解して濃縮されて
くることを見出した。従来この洗浄液は系外に一
部抜取つて硫酸分は石灰分を添加して中和し石膏
の形で除去し、銅分や砒素は硫化殿物として除去
し夫々を回収していたが、前記液中に溶解してレ
ニウムは硫化砒素殿物と共に硫化物としてその殆
んどが共沈してくること確められた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は前記した銅製錬工程の排ガス洗浄液中
に溶解濃縮したレニウムを効率よく回収しようと
するものであつて、この目的を達成するために本
発明は銅製錬工程のSO2ガス洗浄液中の硫酸分を
石膏として中和除去した後、この液にNaSH又は
H2Sを添加して銅、砒素及びレニウムを硫化物と
して沈澱分離し、次いで得られた沈澱を酸性水溶
液中で硫酸銅と混合して殿物中に含有する砒素、
レニウム等の硫化物を硫酸銅と反応させて砒素及
びレニウム等を酸化物として水溶液中に溶解さ
せ、さらにこの水溶液の遊離硫酸濃度を50〜150
g/lに調整し、この液を第4級アンモニウム塩
陰イオン交換物質と接触させて、この水溶液中の
レニウムが該イオン交換物質に優先的に吸着され
るように構成したものである。 以下本発明をさらに詳細に説明する。 SO2排ガス洗浄液からCu、As等の有価物を除
去するためには、予め酸性の強い洗浄液にCaO源
を添加して硫酸分を石膏として中和除去し、次い
でこの液にNaSH又はH2Sを添加して液中に含ま
れる有価物を硫化物として沈澱させる。このとき
に添加するNaSH又はH2Sは含有As+Cu当り1.0
〜1.1当量程度が必要である。これらの硫化物沈
澱を生成させる場合のS源としてはNa2Sを用い
ても差支えない。こゝで得られた銅、砒素を主体
とする硫化殿物中にはこの他回収を目的とするレ
ニウムの他にモリブデンも含有されている。 次いでこの硫化殿物は酸性の液中で硫酸銅と共
に十分混合撹拌してCuとAs、Re等の置換反応を
十分行わせてAs、Re等を水溶液中に溶解させ
る。このとき硫酸銅による置換反応を十分に行わ
せるために添加する硫酸銅中のCuと殿物中のAs
の比Cu/Asが1.2以上となるように添加すること
が好ましい。 得られた水溶液は硫酸酸性となつているが、流
離硫酸の濃度を50〜150g/の範囲に調整する
ことが必要である。遊離硫酸濃度が50g/以下
ではこれに続く陰イオン交換物質への吸着レニウ
ムのみでなく他の物質も吸着がおこつてレニウム
のみの選択分離性が悪くなる。また遊離硫酸濃度
が150g/以上高くなつても最早レニウムの選
択分離性はそれ以上改善されず、且つ廃酸の中和
に多量のアルカリを消費するようになつて不利で
ある。 レニウムが溶解した水溶液からレニウムを分離
するために用いる第4級アンモニウム塩陰イオン
交換物質としては、第4級アンモニウムを交換基
とする強塩基性陰イオン交換樹脂、例えばデユオ
ライトA−102D(住友化学(株)商品名)をカラムに
充填したイオン交換塔に該水溶液を通過させて
Reを優先的に吸着させる。この他4級アンモニ
ウム塩系有機溶媒、例えばAliquat336を用いる
こともできる。回収されたレニウムは公知の方法
に従つてイオン交換樹脂から溶離させるか、有機
溶媒から逆抽出させることによつてレニウムを分
離回収することができる。 アミン系有機溶媒、例えばトリノルマルオクチ
ルアミンで抽出させた場合にはレニウムの他にモ
リブデンも抽出され、逆抽出後モリブデンとレニ
ウムの分離が必要となる。 〔実施例〕 実施例 1 銅製錬系統SO2排ガス洗浄循環液から抜取つた
Cu、As、Re、Mo等の有価金属と遊離硫酸を含
有する洗浄液にCa(OH)2を添加し、生成する石
膏を沈澱分離し、残液にNaHSを含有する水溶液
を水溶液中のCuに対し約1.1当量添加し、有価金
属を酸化物として沈澱させ、次いで沈澱を分離
後、硫酸酸性溶液中で硫酸銅中のCuと殿物中の
Asの比がCu/As=1.2になるように沈澱と硫酸
銅とを混合撹拌してAs、Re等を水溶液中に溶解
し残渣を分離し、この液に硫酸を添加して
Re0.182g/、Mo0.10g/、Cu2.90g/、
As20.7g/、遊離硫酸74.1g/を含有する置
換終液を得た。 この置換終液を直径4cmのカラムに高さ3.2cm
(容積40ml)まで第4級アンモニウムを交換基と
する強塩基性陰カラム交換樹脂(デユオライトA
−102D、商品名、住友化学製)を充填し、1
/Hr(SV=25Hr-1)の割合で5通過させ、
処理液の分析を行つた。分析結果を第1表に示
す。
【表】 この表の結果から置換液中の他の成分は殆んど
吸着されないに拘らず、Reは効率よく吸着され
ていることを示している。 比較例 1 実施例1で得られた置換終液にNaOH水溶液
を添加して遊離硫酸濃度を約10g/に調整し、
この液を実施例1と同様に準備したイオン交換樹
脂カラムを通過させた結果を第2表に示す。
【表】 この表の結果から遊離硫酸の少ない場合には
Reは吸着されるがMoも同時に吸着されて選択分
離性が悪いことを示している。 比較例 2 実施例1と同様にして排ガス洗浄液を処理し、
得られたCu、Asを主とする硫化殿物をスラリー
として、CuSO4を添加撹拌し、残渣を分離した液
に硫酸を添加して置換終液を得た。この液をトリ
ノルマルオクチルアミン(フアーミン#08、商品
名、花王石鹸製)40容量%のキシレン溶液と容積
比5:1で混合した3分間振盪後水相中に残つた
成分を分析した。さらにこの抽出後液を新たな抽
出溶媒と接触させた抽出後液も同じく分析した。
分析結果を第3表に示す。
【表】 この場合Reは略々全量が、Moは大部分が溶媒
相に吸収される。 比較例 3 比較例2で得た置換終液にNaOH水溶液を添
加して遊離硫酸の一部を中和して遊離H2SO4
23.1g/とし、比較例2と同じ溶媒で抽出し
た。結果を第4表に示す。
〔効果〕
本発明によれば銅製錬工程のSO2排ガス洗浄液
から銅原料鉱石中に微量含有されているレニウム
を液中に共存する銅、砒素、モリブデン等から分
離して極めて効率よく回収できるので稀少資源活
用の意義は極めて大なるものがある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 銅製錬工程のSO2ガス洗浄液中の硫酸分を石
    膏として中和除去した後、該液にNaSH又はH2S
    を添加して沈殿する硫化物を分離し、次いで該硫
    化物沈澱と硫酸銅とを酸性水溶液中で混合して得
    られた含レニウム水溶液を遊離硫酸濃度50〜150
    g/lに調整し、第4級アンモニウム塩陰イオン
    交換物質と接触させてレニウムを選択的に分離す
    ることを特徴とする銅製錬工程からのレニウムの
    回収方法。
JP19488385A 1985-09-05 1985-09-05 銅製錬工程からのレニウムの回収方法 Granted JPS6256540A (ja)

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JP19488385A JPS6256540A (ja) 1985-09-05 1985-09-05 銅製錬工程からのレニウムの回収方法

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JPS6256540A JPS6256540A (ja) 1987-03-12
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