JPH0475064A - 静電像用二成分系現像剤用キャリヤ - Google Patents

静電像用二成分系現像剤用キャリヤ

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JPH0475064A
JPH0475064A JP2187199A JP18719990A JPH0475064A JP H0475064 A JPH0475064 A JP H0475064A JP 2187199 A JP2187199 A JP 2187199A JP 18719990 A JP18719990 A JP 18719990A JP H0475064 A JPH0475064 A JP H0475064A
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JP
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carrier
electric field
particles
ferrite particles
toner
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JP2187199A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Komata
小俣 博嗣
Nobuyuki Tsuji
辻 伸行
Takahiko Kimura
登彦 木村
Hidenori Asada
英則 浅田
Shigeki Yamada
茂樹 山田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は電子写真法に用いる二成分系現像剤用キャリヤ
に関するものであり、高速現像装置の適合性に優れ、且
つ高品質画像を提供することのできる現像剤用キャリヤ
に関する。
(従来技術) 電子写真法の分野において、二成分系磁性現像剤は静電
潜像を現像する為の手段として広く使用されている。こ
の現像法では上記二成分系組成物を攪拌し摩擦帯電を起
こしてキャリヤ粒子の周りにトナーを帯電付着させて、
次に内部に磁石を備えた現像スリーブ上にこの組成物を
供給して、この組成物からなる磁気ブラシを形成させ、
静電潜像を有する電子写真感光面にこの磁気ブラシを摺
擦せしめることにより、原電性トナー像を感光板上に形
成させている。
通常感光面と現像スリーブとの間には電圧が印加さtて
おり、感光面の静電潜像との間の電位差は特に大きく、
磁気ブラシ上の導電性トナー粒子はクーロン力により静
電潜像上に付着し、静電潜像の現像が達成される。一方
、磁性キャリヤはスリーブ内の磁石により吸引されてお
り、しかもその帯電電荷が静電潜像の電荷と同極性であ
り、磁性キャリヤはスリーブ上にそのまま残ることにな
る。よって、このような現像方法にあっては磁性キャリ
ヤの物理的特性、電気的特性及び磁気的特性が現像画質
に大きな影響を与えていることがわかる。
磁性キャリヤとして、従来は鉄粉キャリヤが広く使用さ
れていたが、近年は焼結フェライト粒子に置き換わりつ
つある。焼結フェライト粒子は鉄粉キャリヤに比べて、
化学的性質や磁気的特性が安定しており、しかも粒度や
磁気的性質の制御も容易であるという特徴を有している
本出願人の提案に係る特開昭63−2076号公報には
フェライトキャリヤと顕電性定着トナーとからなる電子
写真用二成分系現像剤において、該フェライトキャリヤ
が印加電界と電流密度との関係がショットキー(5ch
ottky)プロット、即ち電界強度の172乗値と、
電流密度の自然対数値との間に直線関係にあるフェライ
ト粒子からなる二成分系現像剤が提案されている。
上記先行技術において、ショットキー効果とは、電子放
出に際して印加電界の上昇により、飽和電流が更に増加
する現像であり、上記先行技術では低電気抵抗性のフェ
ライト表面層から高電気抵抗性フェライトコアへのショ
ットキー放出による導電性制御を利用したものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の焼結フェライト粒子から成る磁性
キャリヤは、その電気抵抗がバイアス電位付近での低電
界側では大であり、現像電界付近での高電界側では小と
、その現像電界依存性が太き(、低電界側で電気抵抗を
小と設定すると、高電界側では更に抵抗が小となりベタ
画像部にブラシマーク等を生じる。一方、低電界側で電
気抵抗を大に設定すると、高電界側でも必要以上に抵抗
が大となり、エツジ効果が生じ易く、画像ベタ部は濃度
ダウンを引き起こし、文字、線画像部ではトナーが必要
以上に現像されてトナー消費量が過大になる。また、地
肌ガブリも生じ易くなる。
また、焼結フェライトは前記電気特性に加えて飽和磁化
が一定しないとキャリヤ引きを起こし、磁気ブラシの状
態を悪くして画像品質の低下を招く不具合がある。特に
高速現像の場合においてはこのようなキャリヤ引きが起
こり易くなっている。
更に、研究を進める段階で磁性キャリヤの現像電界依存
性が現像においての画像の階調性の豊かさにも関与して
いることがわかってきた。
よって1本発明の目的は、ブラシマークと地肌カブリと
いった相い反する間層を生じさせることなく、現像にお
いて階調性豊かな高品質の画像を与える現像剤を提供す
ることにある。
本発明はまた、高速現像の際にキャリヤ引きが防止でき
る現像剤を提供することにある。
(l[を解決するための手段〉 本発明によれば、磁性キャリヤと顕電性トナーとを含有
する二成分系現像剤に於いて、磁性キャリヤは面積基準
の内部ポア率が3乃至20%の範囲で形成された粒子を
50重量%以上で且つ80重量%以下を含む焼結フェラ
イト粒子から成り。
電界強度2500V/c鱈こおける電気抵抗がlXl0
”乃至IXIQIlΩ・amであり、且つ上記電気抵抗
(R2500)と電界強度5000V/amに於ける電
気抵抗(R5000)との比で定義される現像電界依存
度が1.5乃至20を示し、且つ70乃至110μmの
体積基準中心粒径、2.0乃至3.0g/ccの見掛密
度、及び40乃至6 Q etlu/gの飽和磁化であ
ることを特徴とする静電像用二成分系現像剤キャリヤが
提供される。
本発明によればまた、前記焼結フェライト粒子は20乃
至30秒150gの流動度(JIS Z2502)を有
するものであることを特徴とし、前記焼結フェライト粒
子は0.02乃至0.20m2/gの比表面積(BET
法)を有するものであることを特徴とすることができる
(作用) 本発明者等は、内部ポア率、電気抵抗、粒径、及び見掛
密度がそれぞれ一定の範囲の焼結フェライト粒子を、二
成分系現像剤の磁性キャリヤとすると、従来のフェライ
トキャリヤにおける上記欠点である地肌カブリやトナー
の過剰消費やブラシマークを一挙に解消し、しかも階調
性豊かな画像品質にすることができ、更に粒径の大きな
キャリヤ1個当たりの比較的飽和磁化量の大きなものを
使用することにより、高速現像でのキャリヤ付着を少な
くすることを見出し本発明に至ったものである。
本発明に用いる磁性キャリヤは、面積基準で3乃至20
%、特に3乃至10%の面積基準内部ポア率のフェライ
ト粒子を特定量含有する磁性キャリヤを用いることが重
要である。面積基準内部ポア率とは、キャリヤ粒子をそ
の中心を通るようにミクロトームで切断し、その断面w
i微鏡写真から下記式 ポアの断面積 ・・・・・・・・・(1) で求められる値である。
焼結フェライト粒子の面積基準内部ポア率は電気抵抗の
現像電界依存度に重大な影響を与え、また現像電界依存
度とは下記式(2)で定義される値をいう。
式中、R2,。。は電界強度2500V/amにおいて
測定した磁性キャリヤの電気抵抗値(Ω・c+a)、R
5゜。0は電界強度5000V/c+nにおいて測定し
た磁性キャリヤの電気抵抗値(Ω・cm)を示す。
一般に磁性キャリヤとしての電気抵抗を考えた場合、電
界強度の低い状態ではキャリヤ粒子の表面抵抗の寄与が
大であり、電界強度が高い状態ではキャリヤ粒子の内部
抵抗の寄与が大であり、このことから、通常磁性キャリ
ヤ粒子については表面抵抗が主に低電界強度での抵抗値
となり、内部抵抗が主に高電界強度での抵抗値となる。
現像電界依存度は、次の意味を有する。式(2)におけ
る分母の電気抵抗を5000V/Cmの電界強度で求め
るのは、現像時の磁気ブラシにかかる現像電界強度の最
小値、すなわち感光体上の表面電位と現像スリーブに印
加されるバイアス電圧間に作用する電荷強度がほぼこの
値であり1分子の電気抵抗2500V/amの電界強度
で求めるのは現像スリーブに印加されるバイアス電圧に
よる電界強度がこの値であって、おもにキャリヤ付着、
地肌カブリに影響を与えるからである。
フェライト粒子の面積基準の内部ポア率がすでに指摘し
た前記範囲にある場合、電気抵抗の現像電界依存度に重
大な影響を与え、焼結フェライト粒子中の内部ポア率が
増加すると、(2)式の分母のR6゜。。を増加させる
一方で分子のR2,。。を減少させる。つまり焼結フェ
ライトの表面抵抗に対して内部抵抗を近づける作用を示
す。これは、従来の焼結フェライト粒子では電気抵抗の
現像電界依存度が著しく大きかったのに対して顕著な相
違点である。
添付図面第1図は、磁性キャリヤの印加電圧に対する電
気抵抗の依存性を示すグラフであって、曲線Aは従来の
焼結フェライトキャリヤ(223%未満のもの75%、
D 、 = 30)について、曲線Bは本発明の用いる
焼結フェライトキャリヤ(PII3〜20%のもの75
%、D、=10)についてのものである。
本発明においては、面積基準内部ポア率(PR)が3乃
至20%に形成された粒子の含有率が50%を下回り、
内部ポア率が3%未満の粒子の占める割合が多くなると
、フェライト基質等を如何に調節しても現像電界依存度
(Dヨ)を本発明で規定した範囲に制御することが困難
になってブラシマークやキャリヤ引きを発生する傾向に
なり、一方、内部ポア率(P R)が20%より大の粒
子の含有率が最も多くなると、画像濃度の維持性1階調
性。
耐久性の面で劣悪となる傾向を示す。また、内部ポア率
(R3)が3乃至20%に形成された粒子の含有率が8
0%を上回ると、低電圧から高電圧に至るフェライト粒
子の電気抵抗の変化或いは勾配が緩慢となりすぎて、電
界強度が2500V/cmから5000V/amに変化
するバイアス電界と現像電界との間で、電気抵抗の変化
、即ちバイアス電位あるいは所定の潜像が形成された感
光体面の電位での電気抵抗の変化があまり生じず、再現
画像の階調性の高濃度化や豊かさに問題を生じることが
ある。尚、画像処理において、階調性の高濃度化とは、
例えば原稿の高濃度の黒のベタ部と淡いグレーのベタ部
などを広範囲に再現する場合の高濃度領域感度の向上を
いい、階調性の豊かさとは、原稿のこれらの部分を細か
く正確に再現することである。
本発明においては、面積基準内部ポア率(P8)が上記
範囲内にあると、キャリヤ粒子の現像電界依存度(D2
)を1.5乃至20の範囲に成るように容易に調整でき
、現像電界依存度の低電圧から高電圧に至る電気抵抗の
変化或いは勾配を緩やかにする。このため、二成分系現
像剤のキャリヤに前記ポア率を有するフェライト粒子を
全磁性キャリヤ当たり50乃至80重量%の範囲で用い
ると、低電圧側でのキャリヤの低抵抗化が達成されると
共に、高電圧側でのキャリヤの高抵抗化が達成され、地
肌カブリ、トナーの過剰消費(トナー転写率の減し・)
やブラシマーク等が解消され、1%i調性に優れた画像
が形成できる。
本発明に用いる焼結フェライト粒子は、R25゜。
の値がlXl07乃至lXl0”Ω’cva、特にlX
108乃至5X10)0Ω・CIの範囲にあるように選
択することも画質の上で重要である。焼結フェライトは
このような電気抵抗値の範囲と前記ポア率を満たすこと
によって低電界側での電気抵抗値及び高電界側での電気
抵抗値の範囲がほぼきまり、これらの範囲はキャリヤの
適正値に入っており、これらの範囲では、現像剤がブラ
シマーク、キャリヤ引き、及び地肌カブリ等を生じない
本発明はまた、フェライト粒子の見掛密度が2゜0乃至
3.0z/cc、特に2.2乃至2.8g7ccの範囲
で1粒子の体積基準中心粒径が70乃至110μm、特
に80乃至100μmの範囲であることが重要である。
これらの範囲を満たすフェライト粒子を上記範囲で二成
分現像剤に用いた場合、キャリヤ1個当たりの飽和磁化
量が高く安定し、高速現像におけるキャリヤ何者を防止
し高速で優れた画質を提供する。
見掛密度は通常粒子自身の密度、粒径、形状等によって
きまり、本発明の焼結フェライト粒子の見掛密度は、フ
ェライト粒子の前記ポア率の範囲と前記粒径の範囲とに
影響され、これらと大きく関連することは明かである。
したがって、前記攪拌負荷に対する作用及び飽和磁化率
に対する作用はこれらのものが組合わさって達成される
ことが理解される。
また、フェライト粒子の飽和磁化が40乃至6Qemu
/g、特に45乃至55 emu/ gの範囲になるこ
とが重要である。フェライト粒子の飽和磁化が前記範囲
にある場合は、現像スリーブ面に形成される現像剤ブラ
シの穂をソフトに維持することができ1画像画質を良く
する。また、フェライト粒子の飽和磁化がこのような範
囲にあること、前記飽和磁化量が高いことと相まって、
キャリヤ引き等が防止され、D−8間の縮小も達成でき
る。
本発明において、焼結フェライト粒子は20乃至30秒
750g、特に20乃至28の流動度を有することが望
ましい。流動度は一定量(50g)の粒子がオリフィス
を通過する時間で表され、値が大であるほど流動性が悪
く値が小であるほど流動性が良いことを示す。流動度は
粒子の粒径、形状、及び表面等によって決まるが、本発
明のフェライト粒子の粒径が前記範囲であって、流動度
が前記範囲にある場合には、フェライト粒子は球形状の
ものが多くなる。このような球形状のものが多くなると
、装置内での流動性がアップして高速現像に適するもの
となり、しかも耐破砕性が良くなるためポア率の高い粒
子にとって好適である。  フェライト粒子に以上の性
質を取り入れることによって、二成分系現像剤は優れた
画像品質を提供し、装置内での適合性、特に高速現像で
の適合性を良くする。
尚、本明細書において、ブラシマークとはベタ画像に白
い微細なスジが多数発生する現像を言い、キャリヤ引き
とは静電潜像がトナーのみならずキャリヤによっても現
象されること、即ちトナー像中にキャリヤも付着する現
象を言い1尾引きは正規の像以外の部分にトナー付着が
生ずるという点ではかぶりと似ているが、正規の像の周
辺にトナー付着を生じる現像を言う。
(実施態様) 以下、本発明に係る好ましい実施態様を詳説する。本発
明の説明においては、磁性キャリヤ、及びトナーに大別
される。以下、その説明を順次行う。
磁性キャリヤ 本発明に用いる焼結フェライト粒子の原料はそれ自体公
知のフェライト組成のものであり、 磁性材料原料とし
ては、例えば酸化鉄亜鉛(ZnFe20.)、酸化鉄イ
ツトリウム(YiFeso、2)、酸化鉄カドミウム(
Cd3Fe5012)、酸化鉄ガドリニウム(Gd3F
esO0)、酸化鉄銅(CuFe204)、酸化鉄錯(
PbFe+20+e)。
酸化鉄ネオジウム(NbFeO3) 、  酸化鉄バリ
ウム(BaFe+□0+o)、酸化鉄マグネシウム(1
4gFe20.>、酸化鉄マンガン(MnFe204)
、酸化鉄ランタン(LaFe03)、等の1種類或いは
2種類以上からなる組成のものである。好適なフェライ
トはCu、 Zn、 Mg、及びNi等からなる群より
選ばれた金属成分の少なくとも1種、好適には2種以上
を含有するソフトフェライト、例えば銅−亜鉛−マグネ
シウムフエライトである。特に好適なフェライトはモル
%でFe20335乃至70%、Cu0 5乃至15%
、ZnO3乃至35%及びMnOO乃至40%からなる
フェライトである。
一般にフェライトを構成する酸化物粒子の一次粒径が大
きくなると、内部ポア率が高くなり、逆にこの一次粒径
が小さくなると内部ポア率が低くなる傾向がある。一方
、焼結によるフェライト粒子の製造に際しては、焼結の
程度が強いほど内部ポア率は減少する傾向があり、例え
ば焼結の温度が高ければ高いほど内部ポア率は滅ψする
傾向があり、また焼結時間が長くなるほど内部ポア率は
減少する傾向がある。勿論、フェライト原料乃至中間体
の粒度が微細になれば、焼結は粒度が粗い場合に比して
より温和な条件で進行することから、これらの組み合わ
せに注意する必要がある。
この内部ポア含有焼結フェライトの製法は、勿論これに
限定されないが、−例として一次粒径0゜1乃至2.0
μmの金属酸化物原料或いは中間体を使用し、所定の粒
状に成形し、900乃至1500℃の温度で5乃至50
時間焼結する方法を用いることができる。添付図面第2
図は、本発明に用いる焼結フェライト粒子の内部構造を
示す顕微鏡写真(倍率800倍)のスケッチである。
本発明では、前記方法に基づいてフェライト組成物から
面積基準の内部ポア率が3乃至20%、特に3乃至10
%の範囲の焼結フェライト粒子が主に形成されるように
し、該ポア率の焼結フェライト粒子が全磁性キャリヤ体
にたいして50重量%以上80重量%以下の量で含有さ
れるよう調整される。内部ポア率が20%を上回るもの
は、画像濃度の維持性、階調性、耐久性の面で劣悪とな
る傾向にある。また、内部ポア率が3%未満の粒子の占
める割合が大となると、現像電界依存度の調整が難しく
なる。
また、フェライト粒子は前述のフェライト材料とポア形
成の程度とを調整しつつ、電界強度2500VC11に
おける電気抵抗がlX107乃至1×101+特にlX
l0”乃至5X10’OΩ・cmの範囲とする必要があ
る。前記範囲より下回る場合には、現像剤においてブラ
シマーク等が十分に解消されず、前記範囲を上回る場合
は、現像において低濃度画像。
地肌カブリ、及びトナー消費量が大となる不具合がある
。焼結フェライトの電気抵抗値を前記範囲内に調整する
には、前述したフェライト組成物の配合比及び前記範囲
内でポア率を変えることによってできる。
本発明に用いられる焼結フェライト粒子は、その体積基
準の中心粒径が70乃至110μm、特に80乃至10
0μmの範囲である。粒径が前記範囲を下回る場合には
、現像において見掛密度と相まって飽和磁化量が低くな
り、高速現像に於いてのキャリヤ付着を生じ易くする。
また、前記範囲を上回ると、現像において現像スリーブ
面の磁気ブラシの穂が硬くなるため画像品質を低下させ
る。
体積基準中心粒径とは、粒子群が体積分布している状態
において、その分布の中心に位置する粒子の粒径をいい
、焼結フェライト粒子における体積測定は公知の方法で
成され、焼結フェライトは焼結時に予め前記範囲の体積
基準中心粒径に成るように製造される。
また、焼結フェライトは前述した内部ポア率及び前記体
積基準の中心粒径の値を踏まえて、その見掛密度が2.
0乃至3.0g/cc、特に2.2乃至2.8g/cc
の範囲を満たすように設定される。見掛密度が前記範囲
を上回ると、現像の際の攪拌負荷が大となるとともに、
飽和磁化率が低くなり高速現像においてのキャリヤ付着
を防止できない。
本発明の焼結フェライトの飽和磁化は40乃至60em
u/g、特に45乃至55 emu/gの範囲にある。
焼結フェライト粒子の飽和磁化は前述したフェライト組
成物を変えることによって前記範囲に調整することがで
きる。飽和磁化が前記範囲より下回る場合には、現像に
おいてキャリヤ引きを生じ、前記範囲を上回る場合には
現像スリーブに形成される磁気ブラシの穂が硬くなり画
像品質が低下する。
また、前記焼結フェライト粒子においては、その粒子の
流動度(JIS  Z2502)を20 sec150
g乃至30815C150g、特に20乃至28 se
c150gの範囲に調整することができる。フェライト
粒子の流動度が前記範囲以下とすることは製造上困難と
なってくるが、前記範囲を上回るとフェライト粒子の形
状のいびつなものが多くなり耐破砕性を低下させ内部ポ
ア強度にも影響を与える。
更に、本発明においては、フェライト組成物の一次粒子
を均一にすることによって、フェライト粒子比表面積を
0.02乃至0.2m?/gの範囲にしたものが得られ
る。比表面積はBET法によって測定したものであり、
フェライト粒子の比表面積が前記範囲を上回る場合には
、前述した内部ポアが表面に影響を与える虞があり、フ
ェライト粒子が破壊されやすくなる。
尚、本発明において、焼結フェライト粒子の電気抵抗の
現像電界依存性(D□)が1.5乃至20の範囲に調整
することはポア率を適宜に決めることによって可能であ
る。
トナー トナーとしては顕電性、定着性とを有する着色トナーが
何れも使用でき、結着剤樹脂中に、着色顔料、荷電制御
剤等を分散させた粒径5乃至30ミクロンの粒状組成物
が使用される。樹脂としては、熱可塑性樹脂や、未硬化
ないしは初期縮合物の熱硬化性樹脂が使用される。その
適当な例は、重要なものの順に、ポリスチレン等のビニ
ル芳香族樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール
ポリエステル、エポキシam、フェノール樹脂、石油樹
脂、オレフィン樹脂などである。
着色剤としては、カーボンブラック、キナクリドン系顔
料、ローダミン系顔料、チオインジゴ顔料、アゾ系原料
、フタロシアニン系顔料、ニトロ系顔料等の各種顔料や
C,1,ツルベントレンド49、C,1,ソルベントレ
ッド19、c、r、ソルベントブルーフ0、C,1,ソ
ルベントブルーフ0、C,1,ソルベントイエロー19
、C,1,ソルベントイエロー21等が使用される。
制御剤としては、例えばニグロシンベース(CI 50
415)、オイルブラック(CI 26150)等の油
溶性染料や、含金属アゾ染料、サリチル酸、ナフトエ酸
、脂肪酸金属石鹸等の金属錯塩が必要により使用される
本発明に用いる顕電性トナー粒子は、メジアン系が5乃
至35μm、特に7乃至20μmの粒度特性を有するこ
とが望ましい。
二基」」IL艷亙 前述したフェライト粒子から成る磁性キャリヤとトナー
とは、磁性キャリヤが85重量%以上、特に90乃至9
5重量%及びトナーが15重量%以上、特に5乃至10
重量%となる量比で混合して二成分系現像剤とする。こ
の量比の現像剤を、混合攪拌した後、内部に磁石を備え
た現像スリーブ上に供給し、静電像有する感光体表面と
摺擦させてトナー像を形成させる。トナー像は複写紙上
に転写され、これを加熱ローラと接触させることにより
、定着されたトナー像を有する複写物が得られる。
(実施例) 以下、実施例を示す。尚、本発明の範囲は実施例の範囲
に限るものではない。
表−1に示す、特性からなるフェライトキャリヤ粒子を
使用し、II電性トナーとして、スチレン−アクリル計
重合体100重量部、カーボンブラック10重量部、含
金属アゾ染料1.0重量部、低分子量ポリプロピレン1
.5重量部を基本処方として、常法によって得られたメ
ジアン径が13μmのトナー粒子100重量部に疎水性
シリカ0.3重量部、アルミナ0.15重量部で表面処
理したトナー組成物とトナー濃度が9%となるように調
整した現像剤を用いて、DC−4555(三田工業社製
、商品名)改造機を使用して、5万枚(現像電位差: 
500V、バイアス電位: 250V)の耐刷試験を行
った。
(発明の効果) 本発明によれば、面積基準内部ポア率、電気抵抗、見掛
密度、及び飽和磁化値が特定の範囲にある焼結フェライ
トを、特定の範囲の割合で二成分系現像剤のキャリヤと
して用いることにより、比較的体積基準中心粒径が大き
い場合にあっても、形成されるトナー画像の階調性を向
上させ且つトナーの飛散やキャリヤ引き等の不具合がな
いようにすることができ高速現像に適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、キャリヤの抵抗と電界強度の関係を表す図、
112図は、電子w1微鏡写真による本発明のキャリヤ
の内部粒子構造である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)顕電性トナーと共に使用する二成分系現像剤用磁
    性キャリヤにおいて、面積基準の内部ポア率が3乃至2
    0%の範囲で形成された粒子を50重量%以上で且つ8
    0重量%以下含む焼結フェライト粒子から成り、 電界強度2500V/cmにおける電気抵抗が1×10
    ^7乃至1×10^1^1Ω・cmであり、且つ上記電
    気抵抗(R2500)と電界強度5000V/cmに於
    ける電気抵抗(R5000)との比で定義される現像電
    界依存度が1.5乃至20を示し、且つ70乃至110
    μmの体積基準中心粒径、2.0乃至3.0g/ccの
    見掛密度、及び40乃至60emu/gの飽和磁化であ
    ることを特徴とする静電像用二成分系現像剤用キャリヤ
  2. (2)前記焼結フェライト粒子は20乃至30秒/50
    gの流動度(JIS Z2502)を有するものである
    ことを特徴とした請求項第1項記載の現像剤用キャリヤ
  3. (3)前記焼結フェライト粒子は0.02乃至0.20
    m^2/gの比表面積(BET法)を有するものである
    ことを特徴とする請求項第1項記載の現像剤。
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