JPH0474145A - フェノール化合物の製造方法 - Google Patents

フェノール化合物の製造方法

Info

Publication number
JPH0474145A
JPH0474145A JP18454390A JP18454390A JPH0474145A JP H0474145 A JPH0474145 A JP H0474145A JP 18454390 A JP18454390 A JP 18454390A JP 18454390 A JP18454390 A JP 18454390A JP H0474145 A JPH0474145 A JP H0474145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
mol
stannous
reaction
phenol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18454390A
Other languages
English (en)
Inventor
Ataru Wakabayashi
若林 中
Yoichi Umehara
洋一 梅原
Yoshimi Okada
佳巳 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyoda Corp, Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd filed Critical Chiyoda Corp
Priority to JP18454390A priority Critical patent/JPH0474145A/ja
Publication of JPH0474145A publication Critical patent/JPH0474145A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は芳香族化合物からフェノール化合物を製造する
方法に関する。
(従来の技術及びその問題点) フェノール化合物は、合成樹脂、農薬、界面活性剤など
の原料として有機化学工業において広く利用される重要
な物質である。このフェノール化合物の製造法としては
、硫酸法、塩素化法、クメン法、トルエン法など芳香族
化合物を酸化する方法が工業化されてきたが、現在はこ
の内のクメン法が主流となっている。しかしクメン法は
多段階にわたる複雑な反応工程を必要とし、また最近で
は副産物であるアセトンの供給過剰によるコスト低下か
ら、相対的にフェノール化合物のコストが高くなるとい
う問題も生じてきている。
従って、芳香族化合物を原料とし、これを−段の反応で
直接酸化することにより、対応するフェノール化合物を
高い選択率で製造し、副生物の少いフェノール化合物製
造方法を開発することは、この技術分野において重要な
課題となっている。
従来、液相系でベンゼンの直接酸化によりフェノールを
製造する例としては、Fa(II)−過酸化水素(フェ
ントン試薬)を用いる方法やCu(II)−過酸化水素
を用いる方法が知られている。これらの方法ではフェノ
ール収率は過酸化水素を基準として60〜80%程度で
あるが、過酸化水素が高価な試薬であるため、工業的な
フェノールの製造法として適当でない。
このため、過酸化水素の代りに分子状酸素を酸化剤とし
たFa(II)−酸素を用いる方法やCu(1)−酸素
を用いる方法によりベンゼンからフェノールを製造する
方法も知られている。しかし前者の方法では生成物中に
ビフェニル等の副生物が多量に存在して、フェノール選
択率が低く、後者の方法でもビフェニルはほとんど生成
しないもののヒドロキノン、カテコール等のジヒドロキ
シベンゼンが生成し、フェノール選択率はせいぜい80
%程度にすぎず、いずれも工業的に満足すべきものでな
かった。
(発明の課題) 本発明は従来技術に見られる前記問題点を解決し、芳香
族化合物を一般の反応により直接酸化してフェノール化
合物を高い選択率で製造する方法を提供することをその
課題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、芳香族化合物を第一スズ化合物及び水の存在下で分
子状酸素により酸化することにより、前記課題を解決で
きることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明によれば、芳香族化合物を第一スズ化合物
及び水の存在下に酸素含有ガスによって酸化することを
特徴とするフェノール化合物の製造方法である。
本発明に使用される第一スズ化合物としては塩化第一ス
ズ、臭化第一スズなどのハロゲン化第一スズ、硫酸第一
スズ、硝酸第一スズ、リン酸第−スズなどの鉱酸第一ス
ズ、酢酸第一スズ、ギ酸第一スズなどのカルボン酸第−
スズを挙げることができる。本発明においては、第二ス
ズ化合物を水素等の還元剤や電気分解などにより第一ス
ズ化合物に還元して使用することもできる。
これらの第一スズ化合物の中では特に塩化第一スズを用
いることが望ましい。
本発明の方法では、溶媒が通常使用される。この溶媒と
してはスズ化合物を溶解するものが好ましいが、溶解し
えないものであっても充分に分散しうるものであれば使
用可能である。具体的には、アセトニトリル、プロピオ
ニトリル等のニトリル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類
、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、メタノール
、エタノール等のアルコール類などが挙げられる。本発
明の反応には、水の存在が必須であるが、この水は反応
溶媒として供給し得る他、前記した有機溶媒に添加して
供給することができる。有機溶媒に水を添加する場合に
は、水を0,5wt%以上存在させることが必要である
。これらの溶媒の中では水を0.5〜20wt%を含む
アセトニトリル、酢酸又は酢酸エチルが好適に用いられ
る。
これらの溶媒に対し加える芳香族化合物の割合としては
、特に限定されるものではないが、通常は溶媒100容
量部に対し芳香族化合物を1〜100容量部、好ましく
は10〜100容量部の割合で使用する。
また、使用する第一スズ化合物の割合は第一スズ化合物
や溶媒の種類にもよるが通常は芳香族化合物1モルに対
し、 10−3〜1モル、好ましくは10−ζ1モルの
範囲で使用される。送入する酸素含有ガスとしては酸素
、空気あるいは空気中の酸素濃度を変化させた空気など
が使用できる。水の使用量は、芳香族化合物1モルに対
し、0.1−10モル、好ましくは0.2〜2モルの割
合である。
反応温度は約り℃〜約60℃、好ましくは10℃〜40
℃であり、圧力は常圧から数気圧程度で良く、この条件
下で芳香族化合物の水酸化反応は速やかに進行する。本
発明の酸化反応における原料芳香族化合物の反応率は、
フェノール性化合物を選択性よく得るには、通常、50
モル%以下、好ましくは0.1〜20モルヌの範囲に規
定するのがよい。
本発明の方法で原料として用いる芳香族化合物には、1
個の芳香族核からなる化合物、2個以上の芳香族核が直
接又は炭素鎖を介して結合した化合物及び2個以上の芳
香族核が縮合した化合物が包含され、これらの芳香族化
合物は未置換のものであってもよいし、置換基、例えば
、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、ハロゲン原子
、アミノ基、カルボキシル基等で置換されたものであっ
てもよい。芳香族化合物の具体例としては、例えば、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、アニソール、アニリン、
クロロベンゼン、安息香酸、2,2−ジフェニールプロ
パン、ナフタレン、メチルナフタレン等が挙げられる。
なお、置換基の種類にもよるが、例えばアルキル基で置
換された芳香族化合物の場合、条件によっては側鎖が酸
化された生成物も生成する。得られる酸化生成物は各種
の香料や薬品等の原料として付加価値の高いものが多く
、これらも本発明で実施可能である。
本発明の方法により、芳香族化合物を第一スズ化合物及
び水の存在下で酸素含有ガスによって酸化すればフェノ
ール化合物が高選択率で生成するが、同時に第一スズ化
合物は第二スズ化合物に酸化され、失活する。従ってフ
ェノール化合物を継続的に製造するためには第二スズ化
合物を還元して第一スズ化合物を再生することが必要で
ある。
第二スズ化合物を還元し、第一スズ化合物にする方法と
しては、白金、パラジウム等の貴金属触媒の存在下で水
素還元する方法や、炭素等の電極を使用して電解還元す
る方法などが用いられる。例えば本発明の方法によりフ
ェノール化合物が製造される反応系より、反応液を一部
連続的に抜き出し、水素還元処理又は電解還元処理等に
より反応液中の第二スズ化合物を第一スズ化合物に再生
し。
反応系ヘリサイクルすることでフェノール化合物を連続
的に製造することができる。
本発明の方法によって生成したフェノール化合物は反応
系より従来公知の方法、例えば蒸留、抽出、晶析等の方
法で分離精製される。
(実施例) 次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 ベンゼン50m (560+++moQ)、アセトニト
リル50d、塩化第一スズ2水塩25mmon、水2.
5−を丸型四つロフラスコに入れ、室温で撹拌しながら
酸素ガスを1−/■inの流速で30分間送入して反応
させた。
反応後の液を高速液体クロマトグラフィ(カラムCic
a−Merckll Hibar RT250−4)で
分析した結果、フェノール2.5mmon、ハイドロキ
ノ:10.13mmoQ、カテコール0.08mmoΩ
が生成しており、フェノール選択率は92.3%、塩化
第一スズ基準のフェノール収率は10%であった。また
レゾルシン、ビフェニルは全く生成していなかった。
実施例2 実施例1で使用した溶媒であるアセトニトリルを酢酸、
酢酸エチル、アセトン、水に変えた他はすべて同じ条件
で反応させた。反応後の液を高速液体クロマトグラフィ
で分析した結果を表−1に示す。これらの反応液中には
実施例1と同様にレゾルシン、ビフェニルは生成してい
なかった。
実施例3 ベンゼン50d (560mlIloQ)、アセトニト
リル50d、硫酸第一スズ25mmoff、水2.5−
を大型4つロフラスコに入れ、室温で撹拌しながら酸素
ガスを1aQ/minの流速で30分間送入し、反応さ
せた。
反応後の液を高速液体クロマトグラフィで分析した結果
、フェノール0.8mmoQが生成し、ハイドロキノン
、カテコール、レゾルシン、ビフェニルは生成していな
かった。
実施例4 ベンゼン5072、アセトニトリル50−1塩化第一ス
ズ2水塩25mmoff、水2.5m12を2重管型の
ガラス製反応器の内管に入れ、外管を冷却水を循環させ
て反応液を10℃に保持し、撹拌しながら酸素ガスを1
 rtlA /li i nの流速で30分間送入して
反応させた。
反応後の液を高速液体クロマトグラフィで分析した結果
、フェノール3 、8+u+oQ、ハイドロキノン0゜
2mmoQ、カテコール0,08+++moQが生成し
ており、フェノール選択率93.1%、塩化第一スズ基
準のフェノール収率15.2%であった。
実施例5 実施例1の反応後の液を内容積200−のチタン製オー
トクレーブに白金担持アルミナ触媒1gと共に入れ、撹
拌しながら10kg/Cm2の圧力の水素を室温条件で
1時間供給して反応液中に含まれる塩化第二スズを塩化
第一スズに還元した。この後、常圧に戻し、酸素ガスを
1nM/11inの流速で30分間送入して反応させた
反応後の液を高速液体クロマトグラフィで分析した結果
、フェノールは実施例1に比べ1 、3mmo12増加
していた。また、ハイドロキノン及びカテコールは全く
増加していなかった。
実施例6 実施例1において、ベンゼンの代りにトルエン470a
++++oQを用いた以外は同様にして反応を行った。
その結果、0−クレゾール1.0mmoQ、 p−クレ
ゾール0゜211ImoQが生成した他に付加価値の高
いベンジルアルコールが1.2閣鵬OI2生成した。ク
レゾール選択率は50%、塩化第一スズ基準のクレゾー
ル収率は4.8%であった。
実施例7 実施例1において、ベンゼンの代りにクロロベンゼン4
00mmoQを用いた以外は同様にして反応を行った。
その結果、クロロフェノール2IoIIlOQが生成し
、その選択率は99%、塩化第一スズ基準のクロロフェ
ノール収率は8%であった。
実施例8 実施例1において、ベンゼンの代りにナフタレン20m
鵬OQを用いた以外は同様にして反応を行った。
その結果、ナフトール0.8mmoQが生成し、その選
択率は90%、塩化第一スズ基準のナフトール収率は3
.2%であった。
(発明の効果) 本発明の方法によれば芳香族化合物を直接酸化してフェ
ノール化合物を高い選択率で製造することが可能となる
ので、従来法のように複雑な反応工程を必要とせず、工
業的な製造方法として極めて有用である。
特許出願人 千代田化工建設株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)芳香族化合物を第一スズ化合物及び水の存在下に
    、酸素含有ガスによって酸化することを特徴とするフェ
    ノール化合物の製造方法。
  2. (2)第一スズ化合物がハロゲン化第一スズである請求
    項1に記載の方法。
JP18454390A 1990-07-11 1990-07-11 フェノール化合物の製造方法 Pending JPH0474145A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18454390A JPH0474145A (ja) 1990-07-11 1990-07-11 フェノール化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18454390A JPH0474145A (ja) 1990-07-11 1990-07-11 フェノール化合物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0474145A true JPH0474145A (ja) 1992-03-09

Family

ID=16155049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18454390A Pending JPH0474145A (ja) 1990-07-11 1990-07-11 フェノール化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0474145A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6512147B2 (en) 1997-10-28 2003-01-28 Ube Industries, Ltd. Apparatus and process for generating mixed multi-component vapor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6512147B2 (en) 1997-10-28 2003-01-28 Ube Industries, Ltd. Apparatus and process for generating mixed multi-component vapor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111689844A (zh) 一种2-甲基-1,4-萘醌新型生产工艺
CN107935828A (zh) 一种由甲苯类化合物高选择性制备芳香醛的方法
US5233095A (en) Process for manufacture of resorcinol
US4982015A (en) Process for the oxidation of benzene to phenol
JP5055262B2 (ja) 水中におけるp−キシレンの液相酸化によるp−トルイル酸の製造方法
JPS62294636A (ja) 2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造法
CN113372204A (zh) 一种制备芳香醛的方法
JPH0474145A (ja) フェノール化合物の製造方法
EP0885865B1 (en) Process for producing phenols
JPH04346951A (ja) フェノール化合物の製造方法
EP0860420B1 (en) Process for producing 2-methyl-1,4-benzoquinone
CN107805190A (zh) 一种无溶剂体系的空气氧化苯甲醇制苯甲醛的方法
JP3479991B2 (ja) 芳香族化合物の水酸化方法
CN102659522A (zh) 一种2,3,5-三甲基氢醌的简易制备方法和防止其在生产或贮存过程中被氧化的方法
US4861921A (en) Process for manufacture of resorcinol
JP3161035B2 (ja) フェノール類の製造
US4618724A (en) Perfluorocarbon polymer oxidation catalyst and preparation of carbonyl compound
JPH04305564A (ja) クメンハイドロパーオキサイドの製造方法
CN115433060A (zh) 一种单氯代苯酚化合物的制备方法
JP2687590B2 (ja) sec―ブチルトルエンヒドロペルオキシドの製造方法
US4825011A (en) Method of preparing substituted dihydroxy-benzenes
JPS6221789B2 (ja)
JPH0334947A (ja) 二価フェノール類の製造法
CN116143643A (zh) 一种2-(4-氨基苯基)丁酸的制备方法
JPS60330B2 (ja) シクロペンタノンの製造方法