JPH0474022B2 - - Google Patents

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JPH0474022B2
JPH0474022B2 JP1202627A JP20262789A JPH0474022B2 JP H0474022 B2 JPH0474022 B2 JP H0474022B2 JP 1202627 A JP1202627 A JP 1202627A JP 20262789 A JP20262789 A JP 20262789A JP H0474022 B2 JPH0474022 B2 JP H0474022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、使い捨ておむつの弾性部材の取付方
法に関する。更に詳くは、パンツ型使い捨ておむ
つの両側縁を幼児の脚囲りに密接するための弾性
部材の取付方法に関する。 従来一般に実用に供されているパンツ型おむつ
は、その両側縁を幼児の脚囲りに密接するための
弾性部材を備え、斯かる使い捨ておむつの代表的
なものは、U.S.特許第3860003号に於て開示され
ている。この弾性部材としては通常、1本のゴム
テープがおむつの両側縁に取付けられている。斯
かるゴムテープを取付けたおむつは、その着用状
態に於て幼児の脚囲りを線状に局部的に強く圧迫
するので、幼児の脚囲りに線状に圧迫マークが付
き、更には、比較的長時間着用した場合には、幼
児に痛みを与える。 斯かる欠点を除去するため、弾性部材として、
比較的幅広く形成したゴムテープを用いることが
提案されている。然るに、斯く形成したゴムテー
プを用いる場合には、次の点で不利である。 即ち、ゴムテープは、その成形加工上、従来こ
の種の弾性部材として用いられているゴムテープ
の厚さよりも極薄に形成することが困難であり、
仮に成形することが出来たとしても、全体に亘つ
て均一な厚さを有するゴムテープを得ることは至
難である。従つて、従来の弾性部材としてのゴム
テープの幅を広く形成し、且つ該部材と同様の伸
長率でおむつに取付けると、その引張応力が強す
ぎるので、幼児の脚囲りに対する圧迫が強すぎる
ことになる。このため、一般に幼児の脚囲りに対
する圧迫に適当とされている引張応力を有する弾
性部材を得るには該部材を広く形成した幅に応じ
て伸長率を低下させる必要がある。このことは、
弾性部材として、これを広く形成した幅の分の素
材量と、伸長倍率を低下させることにより必要と
なつた分の素材量との両分量だけ増加してコスト
高を招く結果となる。コスト高になると、低コス
トで提供されるべき使い捨ておむつとしては不利
である。 斯かる欠点は、本発明に関して後述するところ
から理解される如く、弾性部材として数本の細い
ゴム糸を用いることにより解決することが可能で
ある。然るに、使い捨ておむつは、低コストで量
産される必要があり、而も弾性部材としてのゴム
糸は、おむつの弾性部材であるプラスチツクフイ
ルム等から成るバツクシート及び/又は不織布等
から成るトツプシートに接着剤により接着する必
要がある。然るに、おむつの弾性部材としてのゴ
ム糸は、従来一般におむつに用いられているゴム
テープに比較して非常に細いものを用いるのでな
ければ、前記欠点を充分に理解することが出来な
いのであるが、用いようとするゴム糸が非常に細
くてその本数が増加する程、それらのゴム糸を前
記シートに接着する際のそのゴム糸の処理が容易
ではなくその作業能率が低下することになる。 従つて、本発明の目的は、従来一般に使い捨て
おむつの弾性部材として用いられているゴムテー
プに比較して非常に細く形成され適宜間隔で並列
に配置された数本のゴム糸から成る弾性部材を備
え、これによりおむつのサイドフラツプに数本の
伸縮線を作つて、幼児の脚囲りに対する該サイド
フラツプの密接性を良好に保つことが出来る使い
捨ておむつの弾性部材の取付方法を提供すること
にある。 本発明の他の目的は、前述の如く弾性部材とし
て非常に細く形成され適宜間隔で並列に配置され
た数本のゴム糸を用いることにより、従来一般に
使い捨ておむつの弾性部材として用いられている
ゴムテープに比較してそれらゴム糸の伸長率を大
きくして、それらゴム糸の使用長さを短かくする
ことが出来、その結果、該ゴムテープに比較して
ゴム素材の使用量を少なくして低コストで生産す
ることが可能な使い捨ておむつの弾性部材の取付
方法を提供することにある。 本発明の更に他の目的は、弾性部材としての数
本のゴム糸を使い捨ておむつの構成部材に取付け
る際、それらゴム糸として、これらが潜在的に分
離能力を有する疑似接合によりテープ状型態を維
持しているものを用い、それらゴム糸を所望本数
に整然と分離しながら前記構成部材に連続的に供
給して接着剤を介して接着することにより、それ
らゴム糸を能率的に取付けることが可能な使い捨
ておむつの弾性部材の取付方法を提供することに
ある。 更に本発明のその他の目的は、本発明に関する
以下の記述から明らかにされよう。 以下、本発明の実施態様を添付図面を参照して
説明する。 第1図、第2図について述べると、使い捨てお
むつ10は、不織布等の透水性トツプシート11
と、プラスチツクフイルム等のバツクシート12
と、両シート11,12間に粉砕パイプ等の吸収
体13と、吸収体13の両外側縁から外方に延出
して相会する両シート11,12により形成され
る各サイドフラツプ14中に配置されその長手方
向へ伸縮する弾性部材15とを備えている。斯か
るおむつ10は、これを幼児に着用させる際、そ
の一方の腰囲り17の両側端に取付けられた感圧
テープ19をその他方の腰囲り18の両側端に接
着することにより組立てられる。本発明に於ける
弾性部材15は、以下に詳述する如く数本のゴム
糸から成るが、弾性部材が1本のゴムテープから
成る前記構成を有する使い捨ておむつは公知に属
する。 第1図、第2図に於ては、互に間隔を置いて並
列に配置された3本のゴム糸15Aから成る弾性
部材15を各サイドフラツプ14に有するおむつ
10を示してあるが、本発明に於ては、弾性部材
15として、1本の断面積が0.03mm2乃至0.45mm2
ある3本乃至45本のゴム糸であつて、総合断面積
が0.09mm2乃至1.35mm2であるものから成るものが各
サイドフラツプ14に用いられ得る。そして、45
本のゴム糸15Aは、それら各々の断面積が等し
くても、又はそれらの中の或る本数の断面積が異
なつていても良い。後者が用いられる場合には、
例えば、断面積の小さいゴム糸15Aが各サイド
フラツプ14中の内側に、且つ断面積の大きいゴ
ム糸15Aが各サイドフラツプ14中の外側に配
置される。然し、後述する本発明方法を実施する
上では、前者が用いられることが好ましい。斯様
に3本乃至45本のゴム糸15Aが各サイドフラツ
プ14に用いられる本発明のおむつ10に於て
は、各サイドフラツプ14に3本乃至45本の伸縮
線が作られ、これらの伸縮線は各サイドフラツプ
14を幼児の脚囲りに良好に密着する機能を有し
ている。各ゴム糸15Aの断面形は、円形、楕円
形、方形、更には、第3図A及びBに示す如く複
数本の断面円形のゴム糸15aが互に一体に並列
に接合した形であつても良い。斯く接合した断面
形のゴム糸15Aは、例えば、各ゴム糸15aの
成形後、これらが冷却固化しない間にこれらを互
に一体に融着させることにより得られる。 斯く弾性部材15として、数本のゴム糸15A
を用いる場合には、これらゴム糸15Aの総合断
面積、材質、伸長率が1本のゴムテープのそれら
と同じであつても、前者が後者に比較して引張強
力が低く、伸長率が高い、又伸長率についてのバ
ラツキ許容範囲が大きい。このことは、本発明者
等の実験結果を示す第11図及び第12図から理
解されよう。 第11図は、縦軸に引張強力(g)を採り、横
軸に伸長率(%)を採つて、比較試料,を引
張つた場合の各特性曲線を示すグラフであつて、
試料は天然ゴムから作られた長さ100mm、幅6.6
mm、厚さ0.2mmの1本のゴムテープであり、試料
は試料の幅を三等分して幅2.2mmを有する3本
のゴムテープとなしたものである。例えば、幼児
の脚囲りに対する適度の圧迫力を得るための弾性
部材の引張強力130gを得るのには、試料では
約120%だけしか伸長させることが出来ないのに
対して、試料では約170%をも伸長させること
が出来る。 第12図は、第11図のグラフの一部を拡大し
て示す概略図であつて、おむつに試料,を取
付けるための設計として、試料,の引張強力
を130g、そのバラツキ許容範囲±10gとした場
合、試料,の伸長率についてのバラツキ許容
範囲を示すものである。伸長率についてのバラツ
キ許容範囲は、試料では約27%、試料で約34
%である。斯く試料が試料に比較して伸長率
についてのバラツキ許容範囲が大きいから、後述
する本発明方法を実施する場合の弾性部材の伸長
工程での該伸長調整が容易である。 斯かる本発明者等の実験結果から明らかの如
く、弾性部材15として、1本のゴムテープを数
本に分割したものに相当する数本のゴム糸15A
を用いた場合と、1本のゴムテープを用いた場合
とでは、前者が後者に比較して引張強力が低いか
ら、前者は幼児の脚囲りに対する所要の圧迫力を
得るのに後者よりも伸長率を高くして用いること
が出来る、換言すれば、弾性部材15の長さを短
かくして用いることが出来る。従つて、弾性部材
15として数本のゴム糸15Aを用いる本発明に
於けるおむつによれば、弾性部材15として1本
のゴムテープを用いる従来のおむつに比較して、
弾性部材15の素材使用量を少なくして、それだ
けおむつを低コストで生産することが可能にな
る。 弾性部材15としてのゴム糸15Aは、その本
数が多くなる程、引張強力が低くなるから、それ
だけ伸長率を高くすることにより、前記利点を増
大させることが出来るが、本発明者等の研究に於
て、天然ゴムから作られ、0.03mm2乃至0.45mm2の断
面積を有する3本乃至45本からなり、これらの総
合面積が0.09mm2乃至1.35mm2であるゴム糸の場合、
その伸長率が400%以上になるとその引張強力が
急上昇し、その結果、幼児の脚囲りにはつきり圧
迫マークを付けることが判明した。従つて、本発
明に於けるおむつの弾性部材15としては、伸長
率が100%乃至400%、好ましくは、150%乃至350
%、更に好ましくは250%乃至300%になるように
伸長させて用いられる。伸長率が100%以下であ
ると、ゴム素材の使用量が増加し不経済になる。
因みに、従来のこの種の弾性部材としては、例え
ば、厚さ0.20mm、幅6.6mm程度の1本のゴムテー
プが伸長率70%〜100%程度で伸長されて使用さ
れている。尚、ここで伸長率100%というのは、
例えば、長さ100mmの弾性部材を200mmまで伸長さ
せた場合のことをいう。 又本発明方法によれば、弾性部材15として1
本の断面積が小さい数本のゴム糸15Aを間隔を
置いて並列に配置して取付けられるから、その取
付部に於ける弾性部材の見掛け上の幅(第2図に
Wで示す部分参照)が広くなり、そのため幼児の
脚囲りに対する圧迫感が少なく、比較的長時間に
亘りおむつを着用した場合でも幼児に痛みを与え
たり、圧迫マークが付くことが少ない。斯かる効
果を生じさせるには、おむつの構成部材であるト
ツプシート11、バツクシート12、吸収体13
の剛性等により多少の差異があるが、弾性部材1
5としての数本のゴム糸15Aは、吸収体13の
外側縁から外方へ幅10mm乃至35mm、更に好ましく
は幅15mm乃至20mmの範囲に亘つて配置されている
のが良い。 更に又本発明方法によれば、数本のゴム15A
から成る弾性部材15は、おむつの着用状態に於
て見掛け上一体的に作用するが、これらゴム糸1
5Aは分離しているから、これらゴム糸15Aの
伸縮挙動がそれぞれ独立状態で行われ、そのため
これらゴム糸15Aによる幼児の脚囲りに対する
密着性を良好に保つことが出来る。又斯く弾性部
材15が分離しているから該弾性部材の取付部の
通気性が妨げられることがない。 第4図に於ては、本発明方法を実施する際に用
いるための弾性部材15の一例を示してある。弾
性部材15は、断面方形であつて断面積が実質的
に等しい6本のゴム糸15Aから成り、且つこれ
らゴム糸15Aが潜在的に分離能力を有する疑似
接合によりテープ状型態を維持している。斯かる
ゴム糸15A間の接合目20は、各ゴム糸15A
の成形後これらが他の物体に接着するのを防止す
るため、これらにタルク等の粉末を散布した後、
軽く接触させることにより生じた僅かな融着部又
は仮接合部である。従つて、各ゴム糸15Aには
前記粉末が付着しており、使用に際しては、必要
に応じて除去される。又前記接合目20はその線
上に沿つて極く僅かの引裂力により整然と分離さ
れ得る。因みに、本発明に於ては、既述した如く
おむつ10の各サイドフラツプ14に3本乃至45
本のゴム糸15Aが取付けられるのであるから、
その取付けのための供給に際しては、ゴム糸15
Aが仮接合したものとしては、最も少ない場合で
は6本、最も多い場合では90本仮接合したものが
用いられる。斯く数本のゴム糸15Aが仮接合し
たものは、横浜市港北区のロンデツクゴム糸(株)か
ら商品名「ロンデツクス」の下に入手することが
できる。 第5図乃至第7図に於ては、本発明方法を実施
するための装置の概略図を示してある。装置は、
弾性部材15の供給機構部Aと、ドラフト機構部
Bと、分離機構部Cと、適用機構部Eとを備えて
いる。 供給機構部Aは、弾性部材15の収納容器21
と、ガイド環22と、ガイドロール23,24と
を備えており、弾性部材15は供給機構部Aから
ドラフト機構部Bへ導かれる。 ドラフト機構部Bは、ニツプロール25とこれ
よりも周面速度の高いニツプロール26と、これ
らロール25と26との間にクリーニングロール
27と、両側板28間の周縁に間隔を置いて数本
のロツド29が固定されているビーテイングロー
ル30とを備えている。弾性部材15は、ニツプ
ロール25と26との間に於て所望伸長率に延伸
され、その間に於て、クリーニングロール27に
より既述した粉末を除去された後、ビーテイング
ロール30により叩打される。除去された粉末
は、クリーニングロール27の近傍に配置されて
いるサクシヨン装置等のタンク(図示せず)に回
収される。第5図乃至第7図に示してある装置に
より処理し得る弾性部材15としては、第4図に
示してあるものに限定されないが、便宜上第4図
に示してあるものを例に採つて述べると、この弾
性部材15は、既述した如く、6本のゴム糸15
Aから成り且つこれらが互に並列に仮接合してい
るものであるが、二つのブロツク15A1と15
A2とに分離され、各ブロツク15A1,15A2
間にビーテイングロール30が介在するようにこ
れに各ブロツク15A1,15A2が掛けられる。
斯く掛けられた状態で弾性部材15がニツプロー
ル26により引張られることにより、弾性部材1
5はビーテイングロール30により順次前述の如
く各ブロツク15A1,15A2に分離されると共
に、各ブロツク15A1,15A2が、分離機構部
Cに於て更に1本づつのゴム糸15Aに分離され
易いように叩打され、分離機構部Cへ導かれる。 分離機構部Cは、ニツプロール31,32と、
これらロール31,32の間に上下に段差を有す
るガイドロツド34,35,36と、ガイドロー
ル37,38,39とを備えている。各ブロツク
15A1,15A2は各1本のゴム糸15Aに分離
され、その中の1本のゴム糸15Aがガイドロツ
ド34、ガイドロール37の上面に掛けられ、そ
の中の他の1本のゴム糸15Aがガイドロツド3
5、ガイドロール38の上面に掛けられ、その中
の他の1本ゴム糸15Aがガイドロツド36、ガ
イドロール39の上面に掛けられる。斯く掛けら
れた状態で各ブロツク15A1,15A2が前記伸
長状態を保ちながらニツプロール32へ導かれる
ことにより、各ブロツク15A1,15A2はガイ
ドロツド34,35,36及びガイドロール3
7,38,39の引裂作用により順次前述の如く
各1本のゴム糸15Aに分離され、適用機構部E
へ導かれる。 適用機構部Eは、周面に数条の溝40(第7図
参照)を有するガイドロール41、ノズル42と
チーリングロール43とを備えている。適用機構
部Eの近傍には、圧着ロール44と、ニツプロー
ル45と、おむつのバツクシートとすべきプラス
チツクフイルム12を巻回して支持する供給ロー
ル46と、おむつのトツプシートとすべき不織布
11を巻回して支持する供給ロール47と、ガイ
ドロール48と、おむつの吸収体13を移送する
コンベア49と、ガイドロール50,51等とが
配置されている。各1本のゴム糸15Aは、各ガ
イドロール41の溝40を経て後述する各ノズル
42を通つてこれによりホツトメルト型接着剤を
塗布され且つおむつのサイドフラツプ14に配置
すべき間隔を規制されながら、チーリングロール
43の上面に連続的に導かれているプラスチツク
フイルム12の上面の両側に前記伸長状態を保ち
ながら連続的に接着される(第7図参照)と共
に、前記接着剤はチーリングロール43により冷
却固化される。一方、第7図に示す如く不織布1
1がガイドロール48を介して前記プラスチツク
フイルム12の上面に導かれると共に、これら不
織布11とプラスチツクフイルム12との間に、
予め形成された各吸収体13が前後方向に一定間
隔を置いてコンベア49により送込まれて挾まれ
る。不織布11とプラスチツクフイルム12と
は、図示されていないが、それらが互に重合され
る前に、所要位置に配置された別のノズルにより
ホツトメルト型接着剤をそれらの内面に塗布され
て互に接合されると共に、それらの間に吸収体1
3が一定間隔を置いて固定される。斯くして形成
されたおむつの連続体52は圧着ロール44に圧
着され、第1図に示す如き1個づつのおむつ10
に切断されるべき次の工程(図示せず)へ移送さ
れる。 第8図乃至第10図に於ては、前記ノズル42
の構造の一例を示してある。ノズル42は、三角
柱状の第1部材53と、板状の第2部材54と、
板状の第3部材55とから成る。第1部材53
は、その一側面の中央部に開口する導入孔56
と、これと連通して第1部材53の長手方向に長
い分配孔57と、これと連通して他側面の長手方
向に設けられた凹条溝58に一定間隔を置いて開
口する数個の噴出小孔59と、第1部材53の一
端部に一定間隔を置いて設けられた数個のスリツ
ト60とを有している。第2部材54は、その一
端部に前記スリツト60と同間隔を置いて三角状
のスリツト61を有している。第3部材55は、
その一端部に前記スリツト60と同間隔を置いて
スリツト62を有している。第1部材53と第2
部材54と第3部材55とは、これらのネジ孔6
3にネジ64を通すことにより一体に結合されノ
ズル42を形成している。斯かる構造を有するノ
ズル42は、第5図に示してある前記ガイドロー
ル41とチーリングロール43との間の、弾性部
材15としての各3本のゴム糸15Aの移動域に
スリツト60,61,62から成るスロツト65
が下向きになるようにそれぞれ配置され、図示し
てないが、導入孔56にはホツトメルト型接着剤
の供給、その停止、その量を規制することが可能
なタンクが連結される。弾性部材15としての各
3本のゴム糸15Aは、各スロツト65に通され
るので、前記タンクから導入孔56、分配孔5
7、噴出孔59、凹条溝58を経て各スロツト6
5から噴出するホツトメルト型接着剤を塗布され
る。弾性部材15に塗布されない余剰のホツトメ
ルト型接着剤は、図示していないが、ノズル体4
2の下方に配置されたタンクに回収される。 前記ホツトメルト型接着剤は、弾性部材15に
対して適宜量と温度とを以て塗布されることが好
ましい。本発明者等の実験により確認し得たとこ
ろによれば、弾性部材15としては、既述したロ
ンデツクスゴム糸(株)から商品名「ロンデツクス・
3SRタイプ」として入手可能な、天然ゴムから作
られた1本の断面積が約0.185mm2のゴム糸15A
が好ましいものの一つであるが、これを用いる場
合、前記ホツトメルト型接着剤の塗布量は1本の
ゴム糸15A当り0.1〜0.2g/mが好ましく、且
つその塗布温度は165℃以下が好ましい。この場
合の塗布量が0.1g/m以下であると、弾性部材
15がおむつ10のサイドフラツプ14に確実に
接着され得ず、0.2g/m以上になると、前記接
着剤がおむつ10のトツプシート12から滲出
し、これが固化した時に着用者に不快感を与え、
更には、コスト高になる。前記塗布温度が165℃
以上であると、ゴム糸15Aが劣化し或は切断す
ることがある。更にこの場合のホツトメルト型接
着剤としては、例えば、温度120℃、150℃に於て
それぞれ粘度が120000cps、22000cpsであつて、
我国に於て商品名「カネボウNSC MQ−975」と
して入手可能なものが好ましいものの一つと判明
した。 各スロツト65の個数は、おむつ10の各サイ
ドフラツプ14に並列に配置すべきゴム糸15A
の本数に応じて設けられる。又各スロツト65の
間隔は、おむつ10の各サイドフラツプ14に並
列に配置すべきゴム糸15Aの間隔を規制する機
能を果す。 尚、第5図乃至第7図に示してある装置による
本発明方法に於ては、所要本数のゴム糸15Aが
互に並列に接合して成る弾性部材15が伸長され
ながらブロツク15A1,15A2に二等分され、
次いでこれら二つのブロツク15A1,15A2
更に各1本のゴム糸15Aに分離される態様の場
合について述べたが、その他、次に述べる態様の
場合があり、これらも本発明方法の範囲に含まれ
る。 (a) 所要本数のゴム糸15Aが互に並列に接合し
て成る弾性部材15が伸長されながら各1本の
ゴム糸15Aに分離される場合。 (b) 所要本数のゴム糸15Aが互に並列に接合し
て成る弾性部材15が伸長された後、二つのブ
ロツク15A1,15A2に二等分され、次いで
これら二つのブロツク15A1,15A2が更に
各1本のゴム糸15Aに分離される場合。 (c) 所要本数のゴム糸15Aが並列に接合して成
る弾性部材15が伸長された後、各1本のゴム
糸15Aに分離される場合。 前記(a)乃至(b)の態様を実施するための装置は、
図示してないが、第5図乃至第7図に示してある
装置を参考にすれば、当業者には容易に設計され
得よう。 本発明方法によれば、前述の如く弾性部材15
として、数本のゴム糸15Aが互に並列に仮接合
したものが用いられるから、前記供給機構部A、
ドラフト機構部Bに於ける処理過程に於て前記各
ゴム糸15Aが縺れ或は切断することがない。又
弾性部材15は、ノズル42の各スロツト65に
より、該部材の間隔を規制されると共に該部材の
周面に接着剤が直接塗布されるから、おむつ10
の各サイドフラツプ14に安定的に配置接着され
る。従つて又本発明方法によれば、弾性部材15
として数本の非常に細いゴム糸15Aを用いるの
にも拘わらず、これらをおむつ10に能率的に取
付けることが可能である。 実施例 大きさ330mm×450mm、坪量35g/m2を有しポリ
エステル繊維50重量%とレイヨン繊維50重量%と
から成るトツプシートと、大きさ330mm×450mm、
厚さ25μを有するポリエチレンフイルムから成る
バツクシートとの間に坪量450g/m2の粉砕パル
プから成る吸収体を介在させ、これらトツプシー
トとバツクシートと吸収体とをホツトメルト型接
着剤により接合し、前記吸収体の両外側縁から外
方へ延出して相会する前記両シートにより形成さ
れる各サイドフラツプ中に弾性部材を接着して第
1図に示す如き型態を有するおむつを作成した。
この弾性部材は長さ160mm、厚さ0.2mm、幅2.2mm
の天然ゴムで作られた3本のゴム糸(総合断面積
1.32mm2)から成り、これら3本のゴム糸をそれら
の引張強力が130gになるように長さ450mmまで伸
長して互に9mmの間隔で配置した。又この弾性部
材は、これに粘度20000cps/160℃、軟化点97℃
を有するホツトメルト型接着剤を温度160℃で各
1本当り0.2g/mで塗布して前記サイドフラツ
プに接着した。 一方、比較品として、前記おむつとは弾性部材
の構成だけが異なるおむつを作成した。このおむ
つの弾性部材には長さ195mm、厚さ0.2mm、幅6.6
mmの1本のゴムテープ(総合断面積1.32mm2)を使
用し引張強力が略130gになるように長さ450mmま
で伸長して前記サイドフラツプに接着した。 前記本発明実施品と比較品とを体重5500〜
11000gの幼児100人に使用させ尿の漏れ、圧迫マ
ークの有無のテストをした処下記表に示す結果が
得られた。
【表】 又前述した処から明らかの如く、弾性部材の使
用量に於ても、同じ引張強力を得るのに、該弾性
部材として本発明実施品では元寸160mmのもので
良いのに対して、比較品では元寸195mmのものを
必要とした。従つて、前者が後者に比較して経済
的に有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施態様に係る使い捨てお
むつの一部を切欠して示す展開平面図である。第
2図は、第1図に示すおむつの中央横断面図であ
る。第3図A及びBは、本発明に用いられる他の
断面形を有する弾性部材の部分斜視図である。第
4図は、本発明方法を実施する場合に用いられる
弾性部材の一例を示す部分斜視図である。第5図
は、本発明に於ける使い捨ておむつを製造するた
めの装置の一部を示す概略側面図である。第6図
は、第5図に示す装置中の弾性部材の分割機構部
を示す平面図である。第7図は、弾性部材をおむ
つに取付けるための機構部を示す概略斜視図であ
る。第8図は、弾性部材に接着剤を塗布するため
のノズルの一例を示す斜視図である。第9図は、
第8図に示すノズルの分解斜視図である。第10
図は、第8図に示すノズルの中央横断面図であ
る。第11図及び第12図は、弾性部材として、
1本のゴムテープが用いられた場合と、それが数
本に分割されたものとが用いられた場合との特性
を示すグラフである。 10…おむつ、11…トツプシート、12…バ
ツクシート、13…吸収体、14…サイドフラツ
プ、15…弾性部材、15A…ゴム糸、15A1
15A2…ブロツク、20…接合目、A…供給機
構部、B…ドラフト機構部、C…分離機構部、E
…適用機構部、42…ノズル、64…スロツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 トツプシートと、バツクシートと、該両シー
    ト間に介在結合された吸収体と、該吸収体の外側
    縁から外方に延出して相会する該両シートにより
    形成される各サイドフラツプ中の長手方向に伸縮
    線を作り該各サイドフラツプを幼児の脚囲りに密
    接するための弾性部材とを備える使い捨ておむつ
    の該弾性部材が取付けられるに際して、該弾性部
    材として、6本乃至90本のゴム糸が互に並列に接
    合し、これらゴム糸の各1本の断面積が0.03mm2
    至0.45mm2、総合断面積が0.18mm2乃至2.7mm2であるテ
    ープ状形態を有するものが供給されて伸長率100
    %乃至400%で伸長されると共に、これらゴム糸
    がこれらゴム糸の接合線上で互に分離され、且つ
    これらゴム糸の中の3本乃至45本づつのゴム糸が
    前記各サイドフラツプとなるべき部位に適宜間隔
    を保たせられながらそれぞれ供給され、而も該供
    給過程に於て接着剤を塗布されて、該各部位に並
    列に接着されることを特徴とする使い捨ておむつ
    の弾性部材の取付方法。 2 6本乃至90本のゴム糸が互に並列に接合して
    成る弾性部材が伸長されながら3本乃至45本づつ
    の二つのブロツクに分離され、次いでこれら二つ
    のブロツクが更に各1本のゴム糸に分離される特
    許請求の範囲第1項記載の使い捨ておむつの弾性
    部材の取付方法。 3 6本乃至90本のゴム糸が互に並列に接合して
    成る弾性部材が伸長されながら各1本のゴム糸に
    分離される特許請求の範囲第1項記載の使い捨て
    おむつの弾性部材の取付方法。 4 6本乃至90本のゴム糸が互に並列に接合して
    成る弾性部材が伸長された後、3本乃至45本づつ
    の二つのブロツクに分離され、次いでこれら二つ
    のブロツクが更に各1本のゴム糸に分離される特
    許請求の範囲第1項記載の使い捨ておむつの弾性
    部材の取付方法。 5 6本乃至90本のゴム糸が互に並列に接合して
    成る弾性部材が伸長された後、各1本のゴム糸に
    分離される特許請求の範囲第1項記載の使い捨て
    おむつの弾性部材の取付方法。 6 各1本の分離されたゴム糸が、これらに接着
    剤を塗布するためのノズルのスロツト間隔によ
    り、それらゴム糸をおむつに接着すべき間隔を保
    たせられる特許請求の範囲第2項記載の使い捨て
    おむつの弾性部材の取付方法。 7 弾性部材として、これを形成する6本乃至90
    本のゴム糸が潜在的に分離能力を有する疑似接合
    によりテープ状形態を維持していて、僅かな引裂
    力により各1本に整然と分離され得るものが用い
    られる特許請求の範囲第1項記載の使い捨ておむ
    つの弾性部材の取付方法。
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