JPH0473577A - 野菜貯蔵用冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、野菜を新鮮な状態で長期保存する野菜貯蔵用
冷蔵庫に関するものである。

従来の技術 従来例を第４図に従い説明する。図において、１は直冷
式冷蔵庫の本体で、外箱２、内箱３及びこれら両箱２．
３間に充填された断熱材４によって構成されている。５
は前記本体１の開口面を開閉する蓋体であり、６は内箱
の庫内側に設けた冷却器パイプである。１８は野菜貯蔵
容器で、上部開口面にガラス製蓋体１９が密接して設け
られ、この蓋体１９の前後にゴム製パツキン２ｏ、２１
が配設さねている。又、２２は食品収納棚、２３は野菜
である。

上記のような構成において、冷却器パイプロで冷却され
た冷気は自然対流作用によって庫内を外周より冷却する
。

又、野菜貯蔵容器１８はガラス製蓋体１９によってほぼ
密閉された状態であり、貯蔵した野菜２３が乾燥萎縮す
るのを抑制し、野菜２３を極力長期保存できるように工
夫されている。

発明が解法しようとする課題 しかし、このような構成では野菜貯蔵容器１８はほとん
ど密閉構造であるために、野菜２３から蒸散する水蒸気
が、前記野菜貯蔵容器１８の内表面及び前記ガラス製蓋
体１９の内表面に結露して付着することになる。これは
前記野菜貯蔵容器１８及び蓋体１９の外表面が自然対流
する冷気によって冷却され、一方前記野菜貯蔵容器１８
内は野菜２３の呼吸熱のため温度が高く、野菜貯蔵容器
１８、蓋体１９の表面に内外で温度差が生じるためであ
る。この前記野菜貯蔵容器１８と蓋体１９の内面に付着
した水滴は、自然落下あるいは野菜貯蔵容器１８を着脱
する時の振動等により落下し、貯蔵している野菜２３の
表面や野菜貯蔵容器１８の底面に溜って野菜２３が損傷
し、ひどい場合は腐敗に至るという問題点があり、実質
的に野菜２３が新鮮な状態で保持される期間はそれほど
長くはなかった。又、これとは別に、前記野菜貯蔵容器
１８はその蓋体１９と合わせて所定の位置に固定されて
使用するものであり、それぞれの野菜貯蔵容器１８の大
きさに収容する野菜が限定されることもあり、融通がき
かないという不都合があった。さらに、野菜貯蔵容器Ｉ
８を引き出して上面開口部より目的の野菜を取り出すと
いう動作も上方に食品収納棚２２が存在するので、使い
勝手が良いとは言えなかった。

本発明の目的は上記した従来の問題点を解消するもので
あり、野菜から生じる水蒸気の結露による野菜の損傷を
未然に防止し、野菜を長期保存するとともに、野菜の収
容や取り出しが容易な野菜貯蔵用冷蔵庫を提供しようと
するものである。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、外箱と、内箱と、
これら両箱間に充填された断熱材により構成される冷蔵
庫の本体と、この冷蔵庫の本体−開口面を開閉する蓋体
と、前記内箱の庫内側に所定の間隔をおいて設けた貯蔵
箱と、前記内箱と前記貯蔵箱との間に設けた冷気対流通
路と、この冷気対流通路に沿って設けた冷却器パイプと
、前記貯蔵箱の開口面を開閉する透溝膜を備えた貯蔵箱
の蓋体と、から成り、前記蓋体と前記貯蔵箱の蓋体との
間の冷気対流通路に前記透湿膜を介して貯蔵箱内の飽和
湿度以上の水熱気分を透湿さセるようにした野菜貯蔵用
冷蔵庫とした。

作用 本発明は上記した構成によって、貯蔵した野菜から蒸散
作用あるいは呼吸作用によって発生する水蒸気の内、飽
和湿度以上は貯蔵箱の蓋体の透湿膜より透過し、貯蔵箱
の内面に結露せず１箱内が適湿に維持されて野菜が長期
保存できる。又、貯蔵箱内での野菜の収容や取り出しが
上面の広い開口面からできるようになる。

実施例 以下、本発明の一実施例である冷蔵庫を第１図から第３
図に従い説明する。

第１図において、１は直冷式冷蔵庫の本体で外箱２、内
箱３及び断熱材４により構成されている。５は本体の蓋
体、６は冷却器パイプである。

７は貯蔵箱で、内箱３の庫内側にあって、内箱３の表面
、背面、底面に対してそれぞれ予め定めた所定の間隔を
おいて設けられ、その開口縁には枠部８をそれぞれ設け
た。９は冷気対流通路で、前記内箱３と貯蔵箱７との間
に設けられその冷気対流通路９に７′、：′″ｉって冷
却器パイプロが配設されている。

１［１は貯蔵箱の蓋体で、Ｍｉｊ記貯蔵箱７の開口面を
略密閉できるようにし、貯蔵箱７の開口縁の枠部８（こ
その外周を当接させている。

第２図に示すように、前記貯蔵箱の蓋体ｌＯは多数の貫
通孔１１を有する拐脂製の３（′板１２と、この片板１
２の片面に溶着された透／Ｓ２膜１３と、これら平板１
２と透湿膜１３との外周辺に接着されて前記貯蔵箱７の
枠部８と当接する樹脂製の枠体）４とにより構成されて
いる。

第３図に示すように、ｉＴＩ記透湿Ｈ＋３は、シリコン
薄膜１５と親水性ナイロン繊維１６を積層したもので、
前記シリコン薄膜１５は約１０μ〜約５０μ程度の膜厚
でほとんどアモルファスの鎖状の分子の集合体からなり
、これら鎖状の分子集合体が液体を完全に明止し、１０
〜１０３人の分子間隔によって気体透過性を有するもの
である。すなわち、水蒸気や空気・炭酸ガスが膜の内外
で濃度差があれば透過される性質のものである。また、
親水性ナイロン繊維１６は結露を防止する作用をする。

１７は野菜を示す。

上記のような構成において、冷却器パイプロにより冷却
された冷気が冷気対流通路９を介して自然対流作用で対
流し、貯蔵箱７及び貯蔵箱の蓋体ＩＯの外表面より間接
的に貯蔵箱７の内部に収容された野菜１７を冷却する。

そして、前記貯蔵箱７は前記貯蔵箱の蓋体１０によって
略密閉されているため箱内部への冷気の直接の侵入がな
く、貯蔵した野菜Ｉ７から蒸散した水蒸気分により貯蔵
箱７内は高温に保たれる。この内部で発生した飽和湿度
以上の水蒸気分は、貯蔵箱の蓋体１０の表面の透湿膜１
３を介して低湿度の冷気が流通ずる冷気対流通路９側へ
徐々に透湿していく。

従って、貯蔵箱７の内面に結露が生じることがなく、水
滴の落下や水との接触による野菜１７の損傷がおこらな
い。

従って、野菜Ｉ７は乾燥萎縮することなく長期間にわた
って鮮度が維持される。又、野菜１７の出し入れには上
面の貯蔵箱の蓋体１０を開ければ十分に広い間口が開口
され使い勝手が良くなった。

発明の効果 上記のように本発明では、透湿膜を備えた貯蔵箱の蓋体
で野菜を収容する貯蔵箱を略密閉しているため、貯蔵箱
内は野菜の蒸散作用による水蒸気で高湿状態どなるが、
余剰水分は透湿膜面より透湿されて容器内に結露が発生
せず、野菜は乾燥萎縮や水滴による損傷なしに長期保存
できるようになった。

又、貯蔵箱の蓋体を開ｉ−することにより貯蔵箱り面が
広く開口するため野菜の出し２人れ等の使い勝手も良い
等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す野菜貯蔵用冷蔵庫の縦
断面図、第２図は貯蔵箱の蓋体の斜視図、第３図は同燕
体の部分拡大断面図、第４図は従来例を示ず直冷式冷蔵
庫の縦断面図である。 Ｊ・・・本体　　２・・・外箱　　３・・・内箱４・・
・断熱材　　５・・・蓋体　　６・・・冷却器パイプ７
・・・貯蔵箱　　９・・・冷気対流通路０・・・貯蔵箱
の蓋体 ３・・・透ル、！１模

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外箱と、内箱と、これら両箱間に充填された断熱材によ
   り構成される冷蔵庫の本体と、この冷蔵庫の本体の開口
   面を開閉する蓋体と、前記内箱の庫内側に所定の間隔を
   おいて設けた貯蔵箱と、前記内箱と前記貯蔵箱との間に
   設けた冷気対流通路と、この冷気対流通路に沿って設け
   た冷却器パイプと、前記貯蔵箱の開口面を開閉する透湿
   膜を備えた貯蔵箱の蓋体と、から成り、前記蓋体と前記
   貯蔵箱の蓋体との間の冷気対流通路に前記透湿膜を介し
   て貯蔵箱内の飽和湿度以上の水蒸気分を透湿させるよう
   にしたことを特徴とする野菜貯蔵用冷蔵庫。