JPH0472540B2 - - Google Patents
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- JPH0472540B2 JPH0472540B2 JP61274312A JP27431286A JPH0472540B2 JP H0472540 B2 JPH0472540 B2 JP H0472540B2 JP 61274312 A JP61274312 A JP 61274312A JP 27431286 A JP27431286 A JP 27431286A JP H0472540 B2 JPH0472540 B2 JP H0472540B2
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- coil
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- magnet
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/28—Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
- G01R33/38—Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
- G01R33/3806—Open magnet assemblies for improved access to the sample, e.g. C-type or U-type magnets
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は、磁気共鳴(MR:magnetic
resonance)現象を利用して生体である被検体の
特定の断面における特定原子核スピンの密度分布
に基づくいわゆるコンピユータ断層(CT:
computed tomography)によりCT像
(computed tomogram)とて画像化(imaging)
する磁気共鳴イメージング装置に関し、特に、普
及型となりうる小型の磁気共鳴イメージング装置
に関する。
resonance)現象を利用して生体である被検体の
特定の断面における特定原子核スピンの密度分布
に基づくいわゆるコンピユータ断層(CT:
computed tomography)によりCT像
(computed tomogram)とて画像化(imaging)
する磁気共鳴イメージング装置に関し、特に、普
及型となりうる小型の磁気共鳴イメージング装置
に関する。
(従来の技術)
例えば生体診断に用いる医用磁気共鳴イメージ
ング装置では、生体である被検体の特定部位にお
ける断層像を得るために、第4図に示すように被
検体Pに対して図示Z方向に沿う非常に均一な静
磁界H0を図示しない静磁界マグネツトにより発
生させて作用させ、さらに一対のグラジエントコ
イル100A,100Bにより上記静磁界H0に
線形磁界勾配GXを印加する。ここで静磁界H0に
対する特定原子核は、次式で示される角周波波数
ω0で共鳴する。
ング装置では、生体である被検体の特定部位にお
ける断層像を得るために、第4図に示すように被
検体Pに対して図示Z方向に沿う非常に均一な静
磁界H0を図示しない静磁界マグネツトにより発
生させて作用させ、さらに一対のグラジエントコ
イル100A,100Bにより上記静磁界H0に
線形磁界勾配GXを印加する。ここで静磁界H0に
対する特定原子核は、次式で示される角周波波数
ω0で共鳴する。
ω0=γH0 …(1)
この(1)式において、γは磁気回転比であり、原
子核の種類に固有のものである。そこでさらに、
特定原子核のみを共鳴させる角周波数ω0の回転
磁界H1をRFコイル(プローブヘツド)内に設け
られた例えば一対の送信コイル200A,200
Bを介して被検体Pに作用させる。
子核の種類に固有のものである。そこでさらに、
特定原子核のみを共鳴させる角周波数ω0の回転
磁界H1をRFコイル(プローブヘツド)内に設け
られた例えば一対の送信コイル200A,200
Bを介して被検体Pに作用させる。
このようにすると、上記線型磁界勾配GXによ
りZ軸方向について選択設定される図示x−y平
面部分についてのみ選択的に作用し、断層像を得
る特定のスライス部分S(平面上の部分であるが
現実にはある厚みを持つ)のみに磁気共鳴現象が
生じる。この磁気共鳴現象は上記RFコイル内に
設けられた例えば一対の受信コイル300A,3
00Bを介して自由誘導減衰信号(free
induction decay:以下「FID信号」と略称す
る。)として観測され、MR信号として用いられ
る。このFID信号をフーリエ変換することによ
り、特定原子核スペンの回転周波数について単一
スペクトルが得られる。
りZ軸方向について選択設定される図示x−y平
面部分についてのみ選択的に作用し、断層像を得
る特定のスライス部分S(平面上の部分であるが
現実にはある厚みを持つ)のみに磁気共鳴現象が
生じる。この磁気共鳴現象は上記RFコイル内に
設けられた例えば一対の受信コイル300A,3
00Bを介して自由誘導減衰信号(free
induction decay:以下「FID信号」と略称す
る。)として観測され、MR信号として用いられ
る。このFID信号をフーリエ変換することによ
り、特定原子核スペンの回転周波数について単一
スペクトルが得られる。
断層像をCT像として得るには、スライス部分
Sのx−y平面内の多方向についての投影が必要
である。そのため、スライス部分Sを励起して磁
気共鳴現象を生じさせた後、第5図に示すように
磁界H0にx′軸方向(x軸より角度θ回転した座
標系)に直線的な傾斜を持つ線型磁界勾配GXYを
図示しないグラジエントコイルにより作用させる
と、被検体Pのスライス部分Sにおける等磁界線
Eは直線となり、この等磁界線E上の特定原子核
スピンの回転周波数は上記(1)式であらわされる。
Sのx−y平面内の多方向についての投影が必要
である。そのため、スライス部分Sを励起して磁
気共鳴現象を生じさせた後、第5図に示すように
磁界H0にx′軸方向(x軸より角度θ回転した座
標系)に直線的な傾斜を持つ線型磁界勾配GXYを
図示しないグラジエントコイルにより作用させる
と、被検体Pのスライス部分Sにおける等磁界線
Eは直線となり、この等磁界線E上の特定原子核
スピンの回転周波数は上記(1)式であらわされる。
ここで説明の便宜上、等磁界線E1〜Enとし、
これら等磁界線E1〜En上の磁界により一種の
FID信号である信号D1〜Dnをそれぞれ生ずると
考える。信号D1〜Dnの振幅はそれぞれスライス
部分Sを貫く等磁界線E1〜En上特定原子核スピ
ン密度に比例することになる。ところが、実際に
観測されるFID信号は、信号D1〜Dnを全て加え
合わせた合成FID信号となる。そこで、合成FID
信号をフーリエ変換することによつてスライス部
分Sのx′軸への投影情報(一次元像)PDを得る。
次に、このx′軸をx−y平面内で回転させるが、
これはたとえば二対のグラジエントコイルによる
x,y方向についての磁界勾配GX,GYの合成磁
場として磁界勾配GXYを作り、上記磁界勾配GX,
GYの合成比を変化させることにより行う。この
磁界勾配GXYの回転により上記と同様にしてx−
y平面内の角方向への投影情報が得られ、これら
の情報に基づいてCT像が合成されることになる。
これら等磁界線E1〜En上の磁界により一種の
FID信号である信号D1〜Dnをそれぞれ生ずると
考える。信号D1〜Dnの振幅はそれぞれスライス
部分Sを貫く等磁界線E1〜En上特定原子核スピ
ン密度に比例することになる。ところが、実際に
観測されるFID信号は、信号D1〜Dnを全て加え
合わせた合成FID信号となる。そこで、合成FID
信号をフーリエ変換することによつてスライス部
分Sのx′軸への投影情報(一次元像)PDを得る。
次に、このx′軸をx−y平面内で回転させるが、
これはたとえば二対のグラジエントコイルによる
x,y方向についての磁界勾配GX,GYの合成磁
場として磁界勾配GXYを作り、上記磁界勾配GX,
GYの合成比を変化させることにより行う。この
磁界勾配GXYの回転により上記と同様にしてx−
y平面内の角方向への投影情報が得られ、これら
の情報に基づいてCT像が合成されることになる。
以上が磁気共鳴イメージングの原理であるが、
次に具体例として、第6図に従来の磁気共鳴イメ
ージング装置を示す。被検体すなわち患者1はベ
ツド2の上に載置される。この患者1を取り囲ん
でRFコイル(プローブヘツド:高周波送受信コ
イル)5、更にその外周に磁界補正用のシムコイ
ル19、傾斜磁界発生用のグラジエントコイル4
が配置されている。これらすべてのコイル系は、
大型の全身用マグネツト20の常温ボアー21
(通常はボアー内径約1m)内部に収納されてい
る。全身用マグネツトとしては、超電導磁石、常
電導磁石、永久磁石のいずれかが使用される。
次に具体例として、第6図に従来の磁気共鳴イメ
ージング装置を示す。被検体すなわち患者1はベ
ツド2の上に載置される。この患者1を取り囲ん
でRFコイル(プローブヘツド:高周波送受信コ
イル)5、更にその外周に磁界補正用のシムコイ
ル19、傾斜磁界発生用のグラジエントコイル4
が配置されている。これらすべてのコイル系は、
大型の全身用マグネツト20の常温ボアー21
(通常はボアー内径約1m)内部に収納されてい
る。全身用マグネツトとしては、超電導磁石、常
電導磁石、永久磁石のいずれかが使用される。
この全身用マグネツト20は、励磁電源22に
より電流リード23を介して励消磁される(永久
磁石方式の場合は、これは不用)。尚、超電導磁
石の場合は、永久電流モードで運転されるためと
冷媒である液体ヘリウム消費量を低減させるため
に通常は電流リード23は励磁後に取りはずし
て、常に磁場が発生している状態となつている。
通常この静磁界の方向は、多くのマグネツトでは
図示の24方向、すなわち患者1の体軸方向であ
るグラジエントコイル4は、X軸方向の磁界傾斜
を与えるGXコイル、Y軸方向のGYコイル、Z
軸方向のGZコイルより構成され、それぞれ励磁
電源25,26,27に接続されている。これら
励磁電源25,26,27は中央制御装置28に
接続されている。RFコイル5は送信コイルと受
信コイルにより構成され、それぞれRF発振装置
29、RF受信装置30に接続され、これらは更
に中央制御装置28に接続されている。中央制御
装置28は表示・操作盤31に接続され、これに
より運転操作される。
より電流リード23を介して励消磁される(永久
磁石方式の場合は、これは不用)。尚、超電導磁
石の場合は、永久電流モードで運転されるためと
冷媒である液体ヘリウム消費量を低減させるため
に通常は電流リード23は励磁後に取りはずし
て、常に磁場が発生している状態となつている。
通常この静磁界の方向は、多くのマグネツトでは
図示の24方向、すなわち患者1の体軸方向であ
るグラジエントコイル4は、X軸方向の磁界傾斜
を与えるGXコイル、Y軸方向のGYコイル、Z
軸方向のGZコイルより構成され、それぞれ励磁
電源25,26,27に接続されている。これら
励磁電源25,26,27は中央制御装置28に
接続されている。RFコイル5は送信コイルと受
信コイルにより構成され、それぞれRF発振装置
29、RF受信装置30に接続され、これらは更
に中央制御装置28に接続されている。中央制御
装置28は表示・操作盤31に接続され、これに
より運転操作される。
次に、上記のように構成された従来の磁気共鳴
イメージング装置の動作について述べる。
イメージング装置の動作について述べる。
患者1の全身断層画像を得るために、磁界均一
空間32は通常40〜50cm球と広く、しかも50ppm
以下の高均一度を要求される。このため、全身用
マグネツト20は、例えば、超電導方式の場合長
さ2.4m、幅2m、高さ2.4m、重量5〜6トンと
巨大なものが必要となる。
空間32は通常40〜50cm球と広く、しかも50ppm
以下の高均一度を要求される。このため、全身用
マグネツト20は、例えば、超電導方式の場合長
さ2.4m、幅2m、高さ2.4m、重量5〜6トンと
巨大なものが必要となる。
このように大きなマグネツトであつても、マグ
ネツトのみによる40〜50cm球内の均一度はせいぜ
い数百ppmにしかならない。これを50ppm以下と
するために磁界補正用のシムコイル19が使用さ
れる。この磁界均一空間32内に患者の診断部位
をもつてくる。そして、静磁界24と直角方向に
RF発振装置29、RFコイル5により高周を印加
し人体細胞内の所要の原子核、例えば水素原子核
を励起させる。又、これと同時にGX励磁電源2
5、GY励磁電源26、GZ励磁電源27およびグ
ラジエントコイル4により傾斜磁界をX,Y,Z
方向に印加する。
ネツトのみによる40〜50cm球内の均一度はせいぜ
い数百ppmにしかならない。これを50ppm以下と
するために磁界補正用のシムコイル19が使用さ
れる。この磁界均一空間32内に患者の診断部位
をもつてくる。そして、静磁界24と直角方向に
RF発振装置29、RFコイル5により高周を印加
し人体細胞内の所要の原子核、例えば水素原子核
を励起させる。又、これと同時にGX励磁電源2
5、GY励磁電源26、GZ励磁電源27およびグ
ラジエントコイル4により傾斜磁界をX,Y,Z
方向に印加する。
このRFとグラジエントコイルのパルスシーケ
ンスは病変部位および画像処理方法によつて最適
な方法が選択される。
ンスは病変部位および画像処理方法によつて最適
な方法が選択される。
このパルスシーケンス動作は、中央制御装置2
8により制御される。グラジエント、RF印加後
に、患者1の体内より磁気共鳴信号が発せられ
る。この信号はRF受信装置30により受信・増
幅され、中央制御装置28に入力される。ここで
画像処理され、所要の人体断層画像が表示・操作
盤31のCRT上に表示される。
8により制御される。グラジエント、RF印加後
に、患者1の体内より磁気共鳴信号が発せられ
る。この信号はRF受信装置30により受信・増
幅され、中央制御装置28に入力される。ここで
画像処理され、所要の人体断層画像が表示・操作
盤31のCRT上に表示される。
ところで、このように構成された従来の磁気共
鳴イメージング装置には次のような不具合があ
る。すなわち、 (A) 40〜50cmの磁界均一空間を実現させるため
に、巨大な全身用マグネツトを必要とする。こ
のため、 マグネツトの製造コストが高くなり、診断
装置をも含めたシステム価格が高額となりユ
ーザの購買力を超えてしまう。
鳴イメージング装置には次のような不具合があ
る。すなわち、 (A) 40〜50cmの磁界均一空間を実現させるため
に、巨大な全身用マグネツトを必要とする。こ
のため、 マグネツトの製造コストが高くなり、診断
装置をも含めたシステム価格が高額となりユ
ーザの購買力を超えてしまう。
マグネツトが大型・重量物であるため、既
存の診断室には設置できず、建屋を改造する
か新らしく作る必要が生ずる。
存の診断室には設置できず、建屋を改造する
か新らしく作る必要が生ずる。
以上のため、磁気共鳴イメージング装置が広く
普及することを阻害している。
普及することを阻害している。
(B) 患者は、非常に狭いマグネツトポアー内部に
すつぽりとおおわれてしまうため、閉所恐怖症
を呈することが多い。又、診断する医師の側か
らすれば診断中に患者を観察することができな
いので、患者容態の急変などに緊急対応できな
いという欠点がある。
すつぽりとおおわれてしまうため、閉所恐怖症
を呈することが多い。又、診断する医師の側か
らすれば診断中に患者を観察することができな
いので、患者容態の急変などに緊急対応できな
いという欠点がある。
(発明が解決しようとする問題点)
このように従来の技術にあつては、大型マグネ
ツトを必要とするので、大型化、高価格化等によ
り普及をさまたげており、また、患者に心理的圧
迫感を与えるという問題点があつた。
ツトを必要とするので、大型化、高価格化等によ
り普及をさまたげており、また、患者に心理的圧
迫感を与えるという問題点があつた。
そこで、本発明の目的は、患者体軸方向の静磁
界マグネツト長さを短かくし患者への心理的圧迫
感がなく、ダイナミツク診断も可能な小型、軽
量、低コスト、据付容易な普及型となり得る磁気
共鳴イメージング装置を提供することにある。
界マグネツト長さを短かくし患者への心理的圧迫
感がなく、ダイナミツク診断も可能な小型、軽
量、低コスト、据付容易な普及型となり得る磁気
共鳴イメージング装置を提供することにある。
[発明の構成]
(問題点を解決するための手段)
本発明による磁気共鳴イメージング装置は上記
問題点を解決し且つ目的を達成するために次のよ
うに構成する。すなわち、所要強度の静磁界を発
生させる超電導コイルと、このコイルを収納する
液体ヘリウムタンク外面および真空容器内面に多
数個配置された不均一磁界補正用の鉄片シムとか
ら成るコイル系によつて、体軸方向に軸を有する
円筒形状磁界均一空間であつて、その直径Dと筒
長(厚さ)Tの比D/Tが1.5以上となる磁界均
一空間を発生させることにより、超電導マグネツ
トの体軸方向長さを短かくし、更に、磁気シール
ドどの組合せ構成において真空容器端板の常温ボ
アー側を切り欠き構成とし、円錐形グラジエント
コイルを上記磁気シールドの切り欠き部に密着さ
せることにより、一層、体軸方向の長さを短かし
たことを特徴とする。
問題点を解決し且つ目的を達成するために次のよ
うに構成する。すなわち、所要強度の静磁界を発
生させる超電導コイルと、このコイルを収納する
液体ヘリウムタンク外面および真空容器内面に多
数個配置された不均一磁界補正用の鉄片シムとか
ら成るコイル系によつて、体軸方向に軸を有する
円筒形状磁界均一空間であつて、その直径Dと筒
長(厚さ)Tの比D/Tが1.5以上となる磁界均
一空間を発生させることにより、超電導マグネツ
トの体軸方向長さを短かくし、更に、磁気シール
ドどの組合せ構成において真空容器端板の常温ボ
アー側を切り欠き構成とし、円錐形グラジエント
コイルを上記磁気シールドの切り欠き部に密着さ
せることにより、一層、体軸方向の長さを短かし
たことを特徴とする。
(作 用)
このように構成することで、超電導マグネツト
は体軸方向が短かくして磁気共鳴現象が生じさせ
ることが可能となり、よつて、小さい磁界均一空
間により小型化が実現され、普及型構成となり、
また、体軸方向が短かいことから、患者に対する
心理的圧迫感も小さいものとすることができる。
は体軸方向が短かくして磁気共鳴現象が生じさせ
ることが可能となり、よつて、小さい磁界均一空
間により小型化が実現され、普及型構成となり、
また、体軸方向が短かいことから、患者に対する
心理的圧迫感も小さいものとすることができる。
(実施例)
以下本発明の磁気共鳴イメージング装置の一実
施例を第1図〜第3図を参照して説明する。
施例を第1図〜第3図を参照して説明する。
第1図は本実施例の構成を示す体軸方向に沿う
断面図である。本実施例では静磁界を発生する超
電導マグネツト3、傾斜磁界を発生するグラジエ
ントコイル4、RF磁界の生成及び磁気共鳴信号
の検出を行なうRFコイル5より構成される磁石
系の中にベツド2の上に載置された患者1が挿入
されるようになつている。
断面図である。本実施例では静磁界を発生する超
電導マグネツト3、傾斜磁界を発生するグラジエ
ントコイル4、RF磁界の生成及び磁気共鳴信号
の検出を行なうRFコイル5より構成される磁石
系の中にベツド2の上に載置された患者1が挿入
されるようになつている。
患者1には、50ppm以下の磁界均一度を有する
薄いスライス状の円筒形磁界均一空間6が印加さ
れるようになる。
薄いスライス状の円筒形磁界均一空間6が印加さ
れるようになる。
この円筒形磁界均一空間は、患者1の体軸に直
角方向の直径Dと体軸方向の長さTの比D/Tが
1.5以上となる形状を有している。例えば、D=
350mm、T=10mmである。ここのような円筒形磁
界は次のような超電導マグネツト構成および鉄片
シム7a,7b,7cによつて得られる。
角方向の直径Dと体軸方向の長さTの比D/Tが
1.5以上となる形状を有している。例えば、D=
350mm、T=10mmである。ここのような円筒形磁
界は次のような超電導マグネツト構成および鉄片
シム7a,7b,7cによつて得られる。
超電導マグネツト3は、超電導コイル8、超電
導コイル8を超電導状態に保つ液体ヘリウム9を
貯めておく液体ヘリウムタンク10、これらを収
納し真空状態に保つための真空容器11、および
超電導コイル8により発生する漏洩磁界をシール
ドするための磁気シールド12より構成されてい
る。
導コイル8を超電導状態に保つ液体ヘリウム9を
貯めておく液体ヘリウムタンク10、これらを収
納し真空状態に保つための真空容器11、および
超電導コイル8により発生する漏洩磁界をシール
ドするための磁気シールド12より構成されてい
る。
超電導コイル8は、磁気共鳴現象に必要な磁界
強度を発生させるためのみに使用される。磁界強
度としては、例えば0.5テスラ、1.5テスラであ
る。この超電導コイル8にて発生する磁界に対し
ては、均一度の要求はしない。従つて、比較的粗
い精度の巻き線構成でよい。例えば、単純ソレノ
イドコイル、ノツチ付ソレノイドコイル、ヘルム
ホルツコイル等である。この巻き線構成に限定は
ない。
強度を発生させるためのみに使用される。磁界強
度としては、例えば0.5テスラ、1.5テスラであ
る。この超電導コイル8にて発生する磁界に対し
ては、均一度の要求はしない。従つて、比較的粗
い精度の巻き線構成でよい。例えば、単純ソレノ
イドコイル、ノツチ付ソレノイドコイル、ヘルム
ホルツコイル等である。この巻き線構成に限定は
ない。
また、円筒形磁界均一空間6における均一度
は、鉄片シム7a,7b,7cによつて調整され
る。
は、鉄片シム7a,7b,7cによつて調整され
る。
鉄片シム7aは、液体ヘリウムタンク10の外
面に取りつけられている。鉄片シム7bは、真空
容器11の内面に取りつけられている。鉄片シム
7cは、真空容器11の内面常温ボアーに取りつ
けられている。鉄片シム7a,7bは、超電導マ
グネツト3の製造途中で配置される。これら鉄片
シム7a,7bの配置されるべき位置は、超電導
コイル8、鉄片シム7a,7b、磁気シールド1
2により構成されるコイル、磁性体の含まれた電
磁気回路の式を解き、この回路により発生する磁
界が円筒形磁界均一空間6の形状になるように鉄
片シム7a,7bの位置を決めれば良い。
面に取りつけられている。鉄片シム7bは、真空
容器11の内面に取りつけられている。鉄片シム
7cは、真空容器11の内面常温ボアーに取りつ
けられている。鉄片シム7a,7bは、超電導マ
グネツト3の製造途中で配置される。これら鉄片
シム7a,7bの配置されるべき位置は、超電導
コイル8、鉄片シム7a,7b、磁気シールド1
2により構成されるコイル、磁性体の含まれた電
磁気回路の式を解き、この回路により発生する磁
界が円筒形磁界均一空間6の形状になるように鉄
片シム7a,7bの位置を決めれば良い。
鉄片シム7cは、超電導マグネツト3が組立て
完了した後に、磁界均一度を微調整する際に使用
する。
完了した後に、磁界均一度を微調整する際に使用
する。
真空容器11の常温ボアー側端板は、第1図に
示すように逆台形状に切欠かれている(切欠き部
X)。磁気シールド12は、真空容器11の常温
ボアーと切欠き部Xを除いた外面に取りつけられ
ており、磁界均一度劣化の影響をなくすために超
電導コイル8の長さより磁気シールドの長さを充
分に長くしてある。
示すように逆台形状に切欠かれている(切欠き部
X)。磁気シールド12は、真空容器11の常温
ボアーと切欠き部Xを除いた外面に取りつけられ
ており、磁界均一度劣化の影響をなくすために超
電導コイル8の長さより磁気シールドの長さを充
分に長くしてある。
2つのグラジエントコイル4は、互いに頂点側
を対合させ、真空容器11の切欠き部Xに密着す
る形状となつており、第2図に示すように、略円
錐状の構造となつている。
を対合させ、真空容器11の切欠き部Xに密着す
る形状となつており、第2図に示すように、略円
錐状の構造となつている。
グラジエントコイル4は、第2図に示すよう
に、Z軸(体軸)方向の傾斜磁界を与える円形コ
イルGZコイル13、X軸(体軸に直交)方向の
傾斜磁界を与える鞍形コイル対GXコイル14、
Y軸(体軸、X軸に直交)方向の傾斜磁界を与え
られる鞍形コイル対GYコイル15からなり、こ
れらは略円錐状の巻枠に巻回されている。左右の
グラジエントコイル4は同一形状であり、左右一
組で、グラジエントコイル4を構成している。こ
こで、グラジエントコイル4が呈する円錐状は、
真空容器11の切欠き部に密着する形状となつて
いる。
に、Z軸(体軸)方向の傾斜磁界を与える円形コ
イルGZコイル13、X軸(体軸に直交)方向の
傾斜磁界を与える鞍形コイル対GXコイル14、
Y軸(体軸、X軸に直交)方向の傾斜磁界を与え
られる鞍形コイル対GYコイル15からなり、こ
れらは略円錐状の巻枠に巻回されている。左右の
グラジエントコイル4は同一形状であり、左右一
組で、グラジエントコイル4を構成している。こ
こで、グラジエントコイル4が呈する円錐状は、
真空容器11の切欠き部に密着する形状となつて
いる。
超電導マグネツト3、グラジエントコイル4、
RFコイル5は化粧カバー16によりおおわれて
一体物となり、ガントリー17となる。第3図に
示すガントリー回転機構18により、ガントリー
17は垂直位置から任意の角度傾けることができ
る。
RFコイル5は化粧カバー16によりおおわれて
一体物となり、ガントリー17となる。第3図に
示すガントリー回転機構18により、ガントリー
17は垂直位置から任意の角度傾けることができ
る。
次に、上記のように構成された本実施例の磁気
共鳴イメージング装置の作用を説明する。
共鳴イメージング装置の作用を説明する。
従来形の超電導マグネツトのように、50cm球と
いう比較的大きな空間に超電導コイルのみで、あ
る程度の均一度、例えば数百ppmを得ようとする
と、そのコイルは長くなり通常2m近い長さのコ
イルとなつてしまう。
いう比較的大きな空間に超電導コイルのみで、あ
る程度の均一度、例えば数百ppmを得ようとする
と、そのコイルは長くなり通常2m近い長さのコ
イルとなつてしまう。
そこで、本実施例の超電導コイル8は、所要の
磁界強度を発生する目的のみに使用し、均一空間
6もコイル長方向すなわち体軸方向は10〜20mm程
度と薄くすれば、超電導コイル8は極端に短かく
できる。更に均一度にする制約がないので、従来
型の如く複雑なコイル配置にする必要がなく、単
純なソレノイドあるいはヘルムホルツ配置でコイ
ルを構成すればよい。
磁界強度を発生する目的のみに使用し、均一空間
6もコイル長方向すなわち体軸方向は10〜20mm程
度と薄くすれば、超電導コイル8は極端に短かく
できる。更に均一度にする制約がないので、従来
型の如く複雑なコイル配置にする必要がなく、単
純なソレノイドあるいはヘルムホルツ配置でコイ
ルを構成すればよい。
円筒形磁界均一空間6を少なくとも50ppmの均
一度にするために、鉄片シム7a,7bを用いる
鉄片シム7a,7bはその配置の仕方により非均
一磁界成分のあらゆる成分、次数、例えばXY,
X2Y,XY2等々、を消す事ができる。通常、非
均一磁界成分としてはZ方向成分が大きく、X,
Y方向成分は比較的小さい。今必要としている円
筒形磁界均一空間6は、Z方向には非常に薄いた
め、Z方向非均一磁界成分はほとんど影響しな
い。従つて、元々その大きさの小さなX,Y方向
非均一磁界成分が残つているだけなので、鉄片シ
ム7a,7bのみで所要の50ppm以下まで調整す
ることは可能である。鉄片シム7aは、液体ヘリ
ウムタンク10の外面に取り付け、鉄片シム7b
は、真空容器11の内面に取り付ける。こうする
ことにより、広い範囲にわたつて非均一磁界の成
分、次数を任意に調整することができる。
一度にするために、鉄片シム7a,7bを用いる
鉄片シム7a,7bはその配置の仕方により非均
一磁界成分のあらゆる成分、次数、例えばXY,
X2Y,XY2等々、を消す事ができる。通常、非
均一磁界成分としてはZ方向成分が大きく、X,
Y方向成分は比較的小さい。今必要としている円
筒形磁界均一空間6は、Z方向には非常に薄いた
め、Z方向非均一磁界成分はほとんど影響しな
い。従つて、元々その大きさの小さなX,Y方向
非均一磁界成分が残つているだけなので、鉄片シ
ム7a,7bのみで所要の50ppm以下まで調整す
ることは可能である。鉄片シム7aは、液体ヘリ
ウムタンク10の外面に取り付け、鉄片シム7b
は、真空容器11の内面に取り付ける。こうする
ことにより、広い範囲にわたつて非均一磁界の成
分、次数を任意に調整することができる。
超電導コイル8により発生する磁界の非均一成
分、次数は解析により求めることができる。この
非均一成分・次数を打ち消す鉄片シム7a,7b
の配置も同様に解析により求められ。この解析に
よつて得られた位置に鉄片シム7a,7bを超電
導マグネツト3の製作途中に取付けておく。
分、次数は解析により求めることができる。この
非均一成分・次数を打ち消す鉄片シム7a,7b
の配置も同様に解析により求められ。この解析に
よつて得られた位置に鉄片シム7a,7bを超電
導マグネツト3の製作途中に取付けておく。
漏洩磁界を低減させるために、磁気シールド1
2を真空容器11の外面に取付ける。この時、磁
気シールド12の長さを超電導コイル8と同程度
あるいは、磁気シールド12の端板の内径を超電
導コイル8の外径より小さくすると円筒形磁界均
一空間6の均一度が著しく劣化し鉄片シム7a,
7bをしても調整しきれなくなる。
2を真空容器11の外面に取付ける。この時、磁
気シールド12の長さを超電導コイル8と同程度
あるいは、磁気シールド12の端板の内径を超電
導コイル8の外径より小さくすると円筒形磁界均
一空間6の均一度が著しく劣化し鉄片シム7a,
7bをしても調整しきれなくなる。
そのため、第1図に示す如く、磁気シールド1
2は超電導コイル長より長く、更に磁気シールド
12の端板の内径は超電導コイル外径より大きく
する。しかしながら、このように構成するとせつ
かく超電導コイル長さを短かくしても、磁気シー
ルドおよびそれに合わせて真空容器長が長くなり
超電導マグネツト3の長さを短かくし患者の圧迫
感をなくそうという本来の主旨に反してしまう。
そこで、見かけ上超電導マグネツト3の長さを短
かくし患者への圧迫感を無くすために磁気シール
ド12でおおわれていない真空容器部分に第1図
に示すような切欠き部Xをつける。こうすること
により、見かけ上超電導マグネツト3は短かくな
る。
2は超電導コイル長より長く、更に磁気シールド
12の端板の内径は超電導コイル外径より大きく
する。しかしながら、このように構成するとせつ
かく超電導コイル長さを短かくしても、磁気シー
ルドおよびそれに合わせて真空容器長が長くなり
超電導マグネツト3の長さを短かくし患者の圧迫
感をなくそうという本来の主旨に反してしまう。
そこで、見かけ上超電導マグネツト3の長さを短
かくし患者への圧迫感を無くすために磁気シール
ド12でおおわれていない真空容器部分に第1図
に示すような切欠き部Xをつける。こうすること
により、見かけ上超電導マグネツト3は短かくな
る。
以上のように構成された超電導コイル8は、鉄
片撲シム7a,7b、磁気シールド12により円
筒形均一空間6が得られるわけであるが、実際に
は超電導マグネツト3の製作精度あるいは、設置
環境の磁性体条件等により円筒形均一空間に所要
の均一度が得られぬ場合がある。その時は、真空
容器11の内面に鉄片シム7cを配置することに
より、均一度を別調整し所要の均一度を達成する
ことができる。
片撲シム7a,7b、磁気シールド12により円
筒形均一空間6が得られるわけであるが、実際に
は超電導マグネツト3の製作精度あるいは、設置
環境の磁性体条件等により円筒形均一空間に所要
の均一度が得られぬ場合がある。その時は、真空
容器11の内面に鉄片シム7cを配置することに
より、均一度を別調整し所要の均一度を達成する
ことができる。
次に、グラジエントコイル4を本装置に取付け
る場合、従来の円筒形巻枠に巻回されたグラジエ
ントコイルを使用すると、コイル長が長くなつて
しまい(例えば1m)、上記の如く真空容器に切
欠きを入れ超電導マグネツトを短かくしたのに、
このグラジエントコイルにより再び全体の長さが
長くなつてしまうという欠点が生じる。これを取
り除くために、第2図に示す円錐形グラジエント
コイル4を真空容器11の切欠き部Xに装着す
る。円錐形グラジエントコイル4はその内部コイ
ル構成は従来形と同一なので性能上は従来と同等
である。グラジエントコイル4を用いることによ
り見かけ上装置長さを短かくすることができる。
RFコイルは従来と同一の物が使用できる。
る場合、従来の円筒形巻枠に巻回されたグラジエ
ントコイルを使用すると、コイル長が長くなつて
しまい(例えば1m)、上記の如く真空容器に切
欠きを入れ超電導マグネツトを短かくしたのに、
このグラジエントコイルにより再び全体の長さが
長くなつてしまうという欠点が生じる。これを取
り除くために、第2図に示す円錐形グラジエント
コイル4を真空容器11の切欠き部Xに装着す
る。円錐形グラジエントコイル4はその内部コイ
ル構成は従来形と同一なので性能上は従来と同等
である。グラジエントコイル4を用いることによ
り見かけ上装置長さを短かくすることができる。
RFコイルは従来と同一の物が使用できる。
次に本装置を用いた画像処理方法について述べ
る。本装置は基本的にはX線−CTと同じ横断面
像を得る事により診断を行なうものである。円筒
形磁界均一空間6の診断部位がくるようにベツド
2を移動させる。従来の磁気共鳴イメージング装
置と同様にRFコイル5およびグラジエントコイ
ル4により適当なパルスシーケンスを作り、円筒
形磁界均一空間6内の横断画像を得る。もし、診
断部位の冠状又は矢状断面の画像を得たい時は、
例えば脊髄の診断を行ないたい場合は(その要求
は多々ある。)まず、円筒形磁界均一空間6の体
軸方向長さTの画像をとる。次に、ベツド2をT
だけ移動し再び長さTの画像をとる。この動作を
必要回数(例えばnT長さの環状又は矢状断面像
を得たい時はn回くり返す)行ない、得られた画
像を、中央制御装置28内で再構成し一つの冠状
または矢状断面画像にすればよい。
る。本装置は基本的にはX線−CTと同じ横断面
像を得る事により診断を行なうものである。円筒
形磁界均一空間6の診断部位がくるようにベツド
2を移動させる。従来の磁気共鳴イメージング装
置と同様にRFコイル5およびグラジエントコイ
ル4により適当なパルスシーケンスを作り、円筒
形磁界均一空間6内の横断画像を得る。もし、診
断部位の冠状又は矢状断面の画像を得たい時は、
例えば脊髄の診断を行ないたい場合は(その要求
は多々ある。)まず、円筒形磁界均一空間6の体
軸方向長さTの画像をとる。次に、ベツド2をT
だけ移動し再び長さTの画像をとる。この動作を
必要回数(例えばnT長さの環状又は矢状断面像
を得たい時はn回くり返す)行ない、得られた画
像を、中央制御装置28内で再構成し一つの冠状
または矢状断面画像にすればよい。
更に、オブリーク画像、例えば心臓の診断を行
ないたい場合は(その要求が多々ある)、次のよ
うにする。診断部位を円筒形磁界均一空間6の位
置にもつてくる。ガントリー回転機構18により
オブリーク画像をとるのに必要な角度だけガント
リー17すなわち超電導マグネツト3を傾斜させ
る。こうすることにより、円筒形磁界均一空間6
も同じ角度だけ傾むき、この状態で画像をとれ
ば、所要のオブリーク画像が得られる。
ないたい場合は(その要求が多々ある)、次のよ
うにする。診断部位を円筒形磁界均一空間6の位
置にもつてくる。ガントリー回転機構18により
オブリーク画像をとるのに必要な角度だけガント
リー17すなわち超電導マグネツト3を傾斜させ
る。こうすることにより、円筒形磁界均一空間6
も同じ角度だけ傾むき、この状態で画像をとれ
ば、所要のオブリーク画像が得られる。
本装置の均一磁界空間6は従来の磁気共鳴イメ
ージング装置のそれに比較して体軸方向に薄くな
つているが、上記の手順を行なうことにより従来
装置で得られるのと同等の各種画像が得られる。
ージング装置のそれに比較して体軸方向に薄くな
つているが、上記の手順を行なうことにより従来
装置で得られるのと同等の各種画像が得られる。
以上説明したように本実施例によれば次に列挙
するような効果がある。
するような効果がある。
(1) 磁界均一空間6を体軸方向に薄くし、しかも
磁界均一度は超電導マグネツト3の内部に配置
された鉄片シム7a,7bで達成させる構成と
したので、超電導コイル8は短かくなる。この
ため超電導マグネツト3が体軸方向に短かくで
きる。例えば、1m以下。これにより、患者の
体のほとんどは装置から外部に露出するので、
患者に対する圧迫感が無くなる。医師が常に患
者の容態を見ながら診断ができる。更には腕部
が露出しているので、ここより、Gd−DTPA
等の造影剤を投与することによつて時々刻々の
病片部位変化を診断できるいわゆるダイナミツ
ク診断が可能となり、診断手法が一層拡大する
という効果がある。
磁界均一度は超電導マグネツト3の内部に配置
された鉄片シム7a,7bで達成させる構成と
したので、超電導コイル8は短かくなる。この
ため超電導マグネツト3が体軸方向に短かくで
きる。例えば、1m以下。これにより、患者の
体のほとんどは装置から外部に露出するので、
患者に対する圧迫感が無くなる。医師が常に患
者の容態を見ながら診断ができる。更には腕部
が露出しているので、ここより、Gd−DTPA
等の造影剤を投与することによつて時々刻々の
病片部位変化を診断できるいわゆるダイナミツ
ク診断が可能となり、診断手法が一層拡大する
という効果がある。
(2) 従来機種に比べて著しく小形軽量化される。
例えば、長さは従来機の半分以下の1m以下、
重量は磁気シールドを付属しても3トン以下と
なるので、漏洩磁界を押えた状態で既設の病院
建屋に容易に据付けることができる、という効
果がある。
例えば、長さは従来機の半分以下の1m以下、
重量は磁気シールドを付属しても3トン以下と
なるので、漏洩磁界を押えた状態で既設の病院
建屋に容易に据付けることができる、という効
果がある。
(3) 上記(1)に述べたように超電導コイル8は磁界
均一度に寄与しなくてよい。従つて、巻線も従
来の超電導コイルに比べて粗い精度で巻けばよ
く、しかも、超電導線材自身も短かくてすむの
で、材料費、巻線加工費共に低減され、低コス
トの超電導マグネツトになるという効果があ
る。
均一度に寄与しなくてよい。従つて、巻線も従
来の超電導コイルに比べて粗い精度で巻けばよ
く、しかも、超電導線材自身も短かくてすむの
で、材料費、巻線加工費共に低減され、低コス
トの超電導マグネツトになるという効果があ
る。
(4) 体軸方向に薄い磁界均一空間を使用している
が、ベツドを移動し、この均一磁界空間で得ら
れる画像を必要枚数再構成することにより、従
来機種で得られるのと同一の冠状断層や矢状断
層の画像が得られる。また、超電導マグネツト
を回転機構18により回転させることにより、
オブリーク画像も得れる。従つて、薄い均一磁
界空間ではあるが、従来機と同等の各種画像が
得られるという効果がある。
が、ベツドを移動し、この均一磁界空間で得ら
れる画像を必要枚数再構成することにより、従
来機種で得られるのと同一の冠状断層や矢状断
層の画像が得られる。また、超電導マグネツト
を回転機構18により回転させることにより、
オブリーク画像も得れる。従つて、薄い均一磁
界空間ではあるが、従来機と同等の各種画像が
得られるという効果がある。
(5) 超電導マグネツト端部を切り欠き構造とし、
しかも、その部分に適合する円錐形グラジエン
トコイル4を採用することにより、見かけ上、
ガントリーの体軸方向長さは一層短かくなり、
前述(1)で述べた効果がより一層強まる。
しかも、その部分に適合する円錐形グラジエン
トコイル4を採用することにより、見かけ上、
ガントリーの体軸方向長さは一層短かくなり、
前述(1)で述べた効果がより一層強まる。
(6) 鉄片シム7a,7bを超電導マグネツト3の
内部に配置できるようにしたので、従来の常温
ボアー内面にのみ配置した鉄片シムに比べて、
その調整範囲および自由度が拡大し、均一度を
調整しやすくなる。
内部に配置できるようにしたので、従来の常温
ボアー内面にのみ配置した鉄片シムに比べて、
その調整範囲および自由度が拡大し、均一度を
調整しやすくなる。
[発明の効果]
以上述べたように本発明によれば、患者体軸方
向長さが短かい磁気シールド付超電導マグネツト
と、円錐形グラジエントコイルとガントリー回転
機構とから構成されているので、患者への心理的
圧迫感がなく、ダイナミツク診断も可能な小型・
軽量・低コスト・据付容易な普及型となし得る磁
気共鳴イメージング装置が提供できる。
向長さが短かい磁気シールド付超電導マグネツト
と、円錐形グラジエントコイルとガントリー回転
機構とから構成されているので、患者への心理的
圧迫感がなく、ダイナミツク診断も可能な小型・
軽量・低コスト・据付容易な普及型となし得る磁
気共鳴イメージング装置が提供できる。
第1図は本発明にかかる磁気共鳴イメージング
装置の一実施例を示す構成図、第2図は同実施例
のグラジエントコイルを示す構成図、第3図は同
実施例のガントリー回転機構を示す構成図、第4
図及び第5図は磁気共鳴イメージングの原理を示
す図、第6図は従来の磁気共鳴イメージング装置
を示す構成図である。 1…患者、2…ベツド、3…超電導マグネツ
ト、4…グラジエントコイル、5…RFコイル、
6…円筒形磁界均一空間、7a,7b,7c…鉄
片シム、8…超電導コイル、9…液体ヘリウム、
10…液体ヘリウムタンク、11…真空容器、1
2…磁気シールド、13…GZコイル、14…GX
コイル、15…GYコイル、16…化粧カバー、
17…ガントリー、18…ガントリー回転機構、
19…シムコイル、20…全身用マグネツト、2
1…常温ボアー、22…励磁電源、23…電流リ
ード、24…患者体軸方向、25…GX励磁電
源、26…GY励磁電源、27…GZ励磁電源、2
8…中央制御装置、29…RF発振装置、30…
RF受信装置、31…表示操作盤、32…磁界均
一空間。
装置の一実施例を示す構成図、第2図は同実施例
のグラジエントコイルを示す構成図、第3図は同
実施例のガントリー回転機構を示す構成図、第4
図及び第5図は磁気共鳴イメージングの原理を示
す図、第6図は従来の磁気共鳴イメージング装置
を示す構成図である。 1…患者、2…ベツド、3…超電導マグネツ
ト、4…グラジエントコイル、5…RFコイル、
6…円筒形磁界均一空間、7a,7b,7c…鉄
片シム、8…超電導コイル、9…液体ヘリウム、
10…液体ヘリウムタンク、11…真空容器、1
2…磁気シールド、13…GZコイル、14…GX
コイル、15…GYコイル、16…化粧カバー、
17…ガントリー、18…ガントリー回転機構、
19…シムコイル、20…全身用マグネツト、2
1…常温ボアー、22…励磁電源、23…電流リ
ード、24…患者体軸方向、25…GX励磁電
源、26…GY励磁電源、27…GZ励磁電源、2
8…中央制御装置、29…RF発振装置、30…
RF受信装置、31…表示操作盤、32…磁界均
一空間。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 静磁界マグネツトにより発生させた静磁界内
に被検体を配置すると共に該静磁界にグラジエン
トコイルにより発生した傾斜磁場を重畳しかつ
RFコイルにより励起回転磁場を印加することに
より磁気共鳴現象を生じせしめ、上記被検体の断
層面内の特定の原子核のイメージングあるいはス
ペクトロスコピーを画像処理により実施する磁気
共鳴イメージング装置において、上記静磁界マグ
ネツトは、液体ヘリウムタンク外面と真空容器と
の内面に配置された鉄片シムと超電導コイルとか
らなる超電導マグネツトを用いて、上記被検体の
体軸方向厚さT、この体軸に垂直な面に於ける直
径Dの比D/Tが1.5以上となる円筒形磁界均一
空間を形成するものとして構成され、この超電導
コイルは、静磁界発生のみに寄与し、均一度達成
は上記鉄片シムによつてのみ行なわれ、上記真空
容器を直におおつている円筒形磁気シールド長さ
は、上記超電導コイル長より長く、かつ上記磁気
シールドの端板内径は、上記超電導コイル外径よ
り大きく、更に、上記磁気シールドは、上記真空
容器の外周面および端板のみをおおい、上記磁気
シールドでおおわれていない上記真空容器の端板
は、上記真空容器の常温ポアー側に向つて切り欠
かれてなり、上記グラジエントコイルは、円錘型
巻枠に巻回され、上記真空容器切り欠き部に密着
収納される構成となつていることを特徴とする磁
気共鳴イメージング装置。 2 静磁界マグネツトは、ベツドおよび鉛直方向
のそれぞれに直交する軸まわりに回転させるため
の回転機構を有したことを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の磁気共鳴イメージング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61274312A JPS63272335A (ja) | 1986-11-18 | 1986-11-18 | 磁気共鳴イメ−ジング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP61274312A JPS63272335A (ja) | 1986-11-18 | 1986-11-18 | 磁気共鳴イメ−ジング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPS63272335A JPS63272335A (ja) | 1988-11-09 |
JPH0472540B2 true JPH0472540B2 (ja) | 1992-11-18 |
Family
ID=17539892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61274312A Granted JPS63272335A (ja) | 1986-11-18 | 1986-11-18 | 磁気共鳴イメ−ジング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPS63272335A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1986
- 1986-11-18 JP JP61274312A patent/JPS63272335A/ja active Granted
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