JPH047233Y2 - - Google Patents

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JPH047233Y2
JPH047233Y2 JP15886087U JP15886087U JPH047233Y2 JP H047233 Y2 JPH047233 Y2 JP H047233Y2 JP 15886087 U JP15886087 U JP 15886087U JP 15886087 U JP15886087 U JP 15886087U JP H047233 Y2 JPH047233 Y2 JP H047233Y2
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strips
mesh
drainage
slope
soil
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、宅地造成等を行う場合に造成地の法
面が崩落しないよう補強する法面の補強構造に関
する。
〔従来の技術〕
従来より、造成地等の法面補強工法の一つとし
て、第6図に示すような工法が採用されている。
即ち、この法面補強工法は、法面100の背後の
土中に合成樹脂製ネツト101を上下方向に間隔
をあけてほぼ水平に埋設し、このネツト101に
よつて矢印Aで示すような土の滑動を防止すると
共に、排水パイプ等の排水用条材102を各ネツ
トの間に埋設して排水を良くすることにより土の
軟弱化を防止し、法面100が容易に崩落しない
よう補強するものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記工法で埋設する合成樹脂製
ネツト101は、合成樹脂の縦糸と横糸を同一平
面上で互いに熱融着した網厚の小さい平坦な不編
ネツトであるため、土との絡み合いが不足して土
の滑動を充分に防止しにくいという問題があり、
ネツトの強度面でもやや不安があつた。
また、上記工法のように排水用条材102と合
成樹脂性ネツト101を別々に埋設すると、土を
盛るときに排水用条材102が移動したり向きが
変わつたりするという問題もあつた。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる問題を解決するため、本考案の補強構造
は、防錆処理を施した鋼線で製された菱網の網目
に排水用条材を菱網と平行に挿入して条材一端が
菱網端縁から突出するように取付け、該条材の突
出端を法面に露出させて上記の条材付菱網を法面
背後の土中にほぼ水平に埋設したことを特徴とし
ている。
〔作用〕
このような条材付菱網を埋設すれば、鋼線で製
した菱網自体が従来の合成樹脂製ネツトよりも網
厚が大きく立体的な構造を有するため、土と深く
絡み合つて土の滑動を防止する。また、このよう
な鋼線製の菱網は合成樹脂製ネツトよりも遥かに
大きな機械的強度を有し、しかも鋼線に防錆処理
を施してあるので早期劣化を生じる心配もない。
更に、排水用条材は網目に菱網と平行に挿入して
取付けられているので、土を盛る際に移動したり
向きが変わることなく所定の位置に埋設され、法
面背後の土中の排水を行う。また排水用条材が網
目に挿入されていると、鋼線によつて該条材が保
護されるので大きな石等により押し潰される心配
もない。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
第1図は本考案に使用される条材付菱網の一例
を示す一部拡大斜視図であり、第2図は同菱網を
構成する鋼線の断面図であり、第3図は同菱網の
網目に挿入される排水用条材の断面図である。
図において、1は菱網であつて、蛇行状に折曲
された互いに隣接する鋼線2……(列線)を、そ
の折曲部で互いに絡ませて菱型の網目に編み込ん
で製したものであり、その網厚Lが10〜25mm程度
のものが好ましく使用される。網厚が10mmより薄
い場合は、後述するように法面背後に埋設したと
き土との絡み合いが浅くなつて充分に土の滑動を
防止しにくくなり、且つ後述する排水用条材の挿
入も容易に行い難くなるといつた不都合を生じ、
逆に25mmよりも厚い場合は、この菱網1を巻回し
たときの嵩が高くなり、運搬や持ち運びがしにく
いといつた不便を生じるからである。上記鋼線2
は硬鋼の芯線3に亜鉛めつき層4を形成し、その
外周面に接着層5を介してエンジニアリングプラ
スチツク層6を形成したもので、これらの三層に
よつて防錆がなされている。芯線3は、充分な強
度を得るために2.0〜3.2mm程度の太さを有するも
のを使用するのが好ましく、またエンジニアリン
グプラスチツク層6は、低温での脆性や耐衝撃が
良好で表面硬度が大きく鋼線2の折曲時に傷が付
きにくいものを選択使用するのが好ましい。
7は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成
樹脂で形成された多数の通水性チユーブ8を不織
布9にて被包した柔軟性のある排水用条材で、各
条材7は、鋼線2の配向方向(列線方向)に菱網
1の端縁から複数の網目にわたつて菱網1と平行
に挿入され、その一端71が菱網1の端縁より突
出するように取付けられている。この排水用条材
7の取付けは、第4図に示すように、鋼線2の配
向方向と直角方向に菱網1の端縁から複数の網目
にわたつて挿入するようにしてもよいが、その場
合は条材付菱網1の巻回が困難となり、鋼線2の
配向方向と直角方向に連続する長尺の条材付菱網
を形成できないので、第1図に示すように条材7
を鋼線2の配向方向に挿入する方が好ましい。排
水用条材7の相互間隔は一定とするのが好まし
く、特に排水性を高めるために相互間隔を30〜50
cmの範囲とし、その長さを200〜800cmの範囲とす
るのが好ましい。
本考案の補強構造は、上記のような条材付菱網
1を用いて、第5図に示すように、排水用条材7
の突出端71が造成地等の法面10より露出する
ように、該条材付菱網1を法面10背後の土中に
上下方向に一定間隔をおいてほぼ水平に埋設して
構成される。この場合、第1図のように排水用条
材7が鋼線2の配向方向に挿入された長尺の条材
付菱網1を用いて埋設すると、第4図のように排
水用条材7が鋼線2の配向方向と直角方向に挿入
された短尺の条材付菱網1を何枚も接続しながら
埋設する場合に比べて、その埋設作業が遥かに簡
単となり、作業能率が向上する。
かかる構成の補強構造では、法面10背後の土
中の水分が排水用条材7に吸収されて外部へ排水
され、過剰含水による軟弱化が防止できるように
なる。さらに、菱網1自体が硬鋼線を芯線3とす
る鋼線2で製されているため機械的強度が強く、
また、網目の網厚Lも大きく立体的になるため、
土と深く絡み合い、法面の滑動防止がより一層満
足に行えるようになる。また、鋼線2は三層の防
錆処理が施されているため、発錆による菱網1の
早期劣化や強度の低下の心配もない。また、土を
盛る施工時に、排水用条材7は菱網1の網目に挿
着されているため移動することがなく、上下左右
方向に一定間隔を保つた状態で設置され、突出端
71の向きが変わるということがなくなる。さら
に、排水用条材7は鋼線3に覆われて保護された
状態なので、土圧によつて折れ曲つたり、大きな
石等によつて押し潰されて土中の水分の排水が行
われなくなる心配もなくなり、確実に補強された
法面10となる。
ここで、排水用条材7は多数本の通水性チユー
ブ8を不織布9で被包したものに限らず、吸水穴
を複数箇所に穿孔した排水パイプを使用して菱網
1の網目に挿通してもよい。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案の法面
の補強構造では、網厚の大きい立体的な菱網に土
が充分絡み合うため法面背後の土の滑動が防止で
き、排水用条材が網目に挿入された状態で土中に
埋設されるため、施工時の排水用条材の移動等が
防止でき、さらに、この排水用条材が菱網の鋼線
によつて保護され、確実に土中の水分を外部に排
水することができるので、充分に法面の補強を行
えるといつた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の法面の補強構造に使用される
条材付菱網の一例を示す一部拡大斜視図、第2図
は同菱網の鋼線の断面図、第3図は排水用条材の
断面図、第4図は条材付菱網の他例を示す斜視
図、第5図は本考案の法面の補強構造の一実施例
を示す一部破断斜視図、第6図は従来の法面の補
強構造を示す概略断面図である。 符号の説明、1……菱網、2……鋼線、4……
亜鉛めつき層、5……接着層、6……エンジニア
リングプラスチツク層、7……排水用条材、71
……排水用条材の突出端、10……法面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 防錆処理を施した鋼線で製された菱網の網目に
    排水用条材を菱網と平行に挿入して条材一端が菱
    網端縁から突出するように取付け、該条材の突出
    端を法面に露出させて上記の条材付菱網を法面背
    後の土中にほぼ水平に埋設して成る法面の補強構
    造。
JP15886087U 1987-10-16 1987-10-16 Expired JPH047233Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15886087U JPH047233Y2 (ja) 1987-10-16 1987-10-16

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15886087U JPH047233Y2 (ja) 1987-10-16 1987-10-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0165340U JPH0165340U (ja) 1989-04-26
JPH047233Y2 true JPH047233Y2 (ja) 1992-02-26

Family

ID=31439568

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JPH0165340U (ja) 1989-04-26

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