JPH0472208A - 重量物の移動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、屋内の箪笥、テレビ台、冷蔵庫、ロッカーま
たは屋外のゴミ収集箱等の重量物を床面又は地上を移動
させて適宜位置に簡単に据置できる新規な重量物の移動
装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来、家具移動装置として本出願人は特開平１−３０５
９０４号のものを発明した。

該家具移動装置は家具底部の４隅角部に取着され、底部
に水平に固着される面積の小さい天板の下面に筒状固定
体を垂設し、前記天板と略同形状の底板上面に立設した
筒状可動体を前記筒状固定体内に出没自在に嵌挿し、さ
らに天板と底板間でコイルバネを前記筒状固定体と筒状
可動体に嵌装して装着し、底板の下面には１つのコロを
装着した構成よりなる。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前記家具移動装置は小型で、比較的軽量
物向きに発明されたものであるため、テレビを載せるテ
レビ台又は冷蔵庫の如く重量物には適応性がなく、また
隅角部４カ所に取着する関係上取付作業が面倒で手間が
掛かり、しかもロック機構がないためちょっとした衝撃
を受けた場合その衝撃と共に家具が無用に床面から浮き
上ることが有り安定性の面から問題が残っていた。

［課題を解決するための手段］ そこで、本発明の重量物の移動装置は前記問題点を一掃
したもので屋内は言うに及ばず屋外のものにも利用でき
るものであり、水平な基板下面の前後部に床面に接地す
るキャスターを設け、該基板の上方に重量物の底部に水
平に固着される天板を配し、前記基板と天板を主リンク
機構により連結すると共に該主リンク機構を連動させる
副リンク機構を設け、該副リンク機構に先端にペダルを
枢着したレバーを水平方向に回動自在に連結して前記ペ
ダルを押し下げることにより前記天板が上動するように
し、また前記天板下面の前端部にストッパー片を水平に
突設して天板の下降位置で前記天板とストッパー片間に
前記ペダルを介入し得るようにし、更に前記天板下面に
筒状可動体を垂下すると共に基板上面に筒状固定体を立
設して該筒状可動体を前記筒状固定体に嵌挿し、前記重
量物の荷重で筒状可動体が筒状固定体に嵌挿する際その
深さが深浅を交互に繰り返し、深く嵌って停止したとき
天板の位置を下げ重量物を床面上に接地させ、また浅く
嵌って停止したとき天板の位置を上げて重量物を床面か
ら上方に浮かせるようにした構成よりなる。

〔作用コ 本発明の移動装置は屋内のテレビ台の如く底面が略方形
状で長さの短い重量物には１つ、書棚又は屋外のゴミ収
集箱の如く底面が略長方形状で長さの長いものには底部
の両側端にそれぞれ１つづつ取り付ける。

そして、重量物の下面が床面に接地している状態では該
重量物の重みで筒状可動体が筒状固定体内に深く入り込
み天板の高さ位置を低く保つ。

重量物を移動する時は、ペダルを重量物の側壁から外方
に引き出し押し下げることにより副リンク機構及び主リ
ンク機構を介して天板を上動させる。これに伴い筒状固
定体に深く入り込んでいた筒状可動体が上動し、次に浅
く入り込んだ状態で停止し天板の位置を高く保持して重
量物を床面から浮き上がらせる。そして、キャスターに
より自由に移動可能とする。

また、重量物を所定の場所に移動した後は、ペダルを少
し押し下げるのみで再び筒状可動体が筒状固定体に深く
嵌り込み、重量物の重みで天板がそのまま下がり該重量
物を床面上に再び接地し。

ペダルを折り畳み移動装置内に収納する。

［実施例コ 以下本発明に係る重量物の移動装置の一実施例を図面に
基づき詳述する。

図において、１は水平をなし前後部に段部１ａ。

１ｂを設けた長方形状の基板であり、該段部１ａ。

］ｂにそれぞれ床面に接地する双輪のキャスター２．２
を取着する。３は前記基板１の上方に配し、テレビ台Ａ
の底部に水平に固着する天板である。

この天板３と基板１には長手方向の両端寄り内側にそれ
ぞれ対向状に側板４，４と５，５を垂直に設けて、これ
らの各側板４，５を棒状に交差させた支持杆６，６から
なる主リンク機構７，７で連結し、天板３の高さが自由
に上下動できるようにしている。即ち、支持杆６，６は
交差した中間をピン８で枢支すると共に、各前端は各側
板４，５にピン９，９で枢着し、後端はピン１０．１０
を固設してこれらのピン１０．１０を各側板４，５に開
設した横長孔１１．１１に遊嵌させる。さらに、前記前
端のピン９，９を連結杆１２．１３及びこれと連動をす
る原節１４との３部材で構成した副リンク機構１５．１
５で連結する。前記連結杆１２．１３と原節１４の３者
は一端をピン１６で一体に枢支し、連結杆１２．１３の
他端を前記ピン９，９に枢支させる。さらに連結杆１３
のピン１６寄り位置で該連結杆１３に原節１４をピン１
７で一体に固着し、左右の原節１４．１４の前方他端間
に横パー１８を横架し、該横パー１８上面の一方寄りに
先端にペダル１９を枢着したレバー２０の基端をピン２
１により枢着する。そして、ペダル１９を水平面内で折
畳み天板３の下面に出入自由に収納させ、ペダル１９を
天板３下面の前端部に水平に突設したストッパー片２２
と天板３間に介入させることによりロックし、天板３の
高さを低くした状態が維持される。

２３は天板３の下面中央に垂設した筒状可動体であり、
２４はこの筒状可動体２３が自在に嵌挿する筒状固定体
である。該筒状固定体２４の下端は基板１の上面中央に
固設する。２５．２５は圧縮コイルバネであり、夫々上
下両端を前記筒状可動体２３及び筒状固定体２４から一
定の距離を離した前後位置で天板３及び基板１間に介装
し固定する。

而して、前記筒状可動体２３の筒体２３ａ内には上端を
天板３の下面に固着する支持軸２６を垂設する。該支持
軸２６は先端に小径部２６ａを延設してカラー２７を回
動自在に遊嵌させる。このカラー２７は小径部２６ａの
先端に設けたねじ部２８にナツト２９を螺合してその抜
脱を阻止され。

回動自在に保持される。さらに、カラー２７の外周面に
複数の駒３０．３０・・・を等間隔に突設する。

これらの各駒３０は左右側壁を垂直面とし、上部を右端
が最も高く突出する傾斜面とした片刃状の突起３０ａを
設け、下部は中央が尖って両側に傾斜面を有する７字形
の突起３０ｂを設けて形成される。

３１は筒状固定体２４の筒体２４ａ内に固設した前記駒
３０の受止金具であり、円筒状に形成された周壁面に上
端から一定深さで前記各駒３０を上下摺動自在に嵌挿さ
せる深溝３２を垂直状に駒３０の数と同数設け、さらに
隣接する深溝３２゜３２の間に形成される突出部３３の
上端に各駒３０の下端の突起３０ｂを支承させるＶ形凹
部３４を形成する。

３５は筒体２４ａ内の上端部に固着し前記支持軸２６を
保持するガイド環であり、下面に各駒３０の上端の片刃
状の突起３０ａを停止させる係合凹部３６を鋸歯状に、
しかも前記受止金具３１の各深溝３２とＶ形凹部３４に
対向位置させて連続形成する。さらに、この場合、各駒
３０が深溝３２若しくはＶ形凹部３４に嵌入したとき、
係合凹部３６の垂直壁面３６ａは駒３ｏの右側壁面３０
Ｃより僅かに左に位置し、各駒３０が係合凹部３６に係
合する際にはその上端の片刃状の突起３０ａが傾斜壁面
３６ｂに摺接しつつ右方へ回動し最深部に嵌り込み、こ
の動作を繰返しつつ各駒３０は一方向（右方向）にのみ
回動する。前記受止金具３１とガイド環３５はカラー２
７が自由に回動できるスペースを離して上下に固設させ
る。

尚、前記圧縮コイルバネ２５，２５の合成した弾発力は
テレビ台Ａの荷重より若干弱く設定される。

次にこのように構成した本発明の移動装置の使用につい
て説明する。先ず、第１図の状態では圧縮コイルバネ２
５，２５がテレビ台Ａの重みで第２図に示すように圧縮
されて、各駒３０が第８図（イ）に示すように受止金具
３１の各深溝３２の奥まで入り込みテレビ台Ａはその下
端が床面上に接地し移動不能の状態を保つ。しかもこの
状態では天板３とストッパー片２２間にペダル１９が介
入して副リンク機構１５．１５をロックし天板３が無用
に上動するのを阻止し、この状を確実に維持している。

次に、テレビ台Ａを移動させるには第３図に示すように
ペダル１９をテレビ台Ａの側壁下部に設けた開口３７か
ら外に引出して、このペダル１９を押し下げれば副リン
ク機構１５．１５が作動すると共に、主リンク機構７，
７が作動し圧縮コイルバネ２５，２５が圧縮状態から展
張し天板３を押し上げる。すると各深溝３２の底に入り
込んでいた各駒３０は引上げられ、上端に設けた片刃状
の各突起３０ａがガイド環３５の各係合凹部３６の傾斜
壁面３６ｂに当接して摺動しつつ右方へ回動して最深部
に嵌り込み、第８図（ロ）のように固定する。

そこで再びペダル１９を放せば、テレビ台Ａの荷重によ
り天板３が下がり駒３０の下端に設けたＶ形突起３０ｂ
が受止金具３１の突出部３３頂部に形成したＶ形凹部３
４に支承されて、第８図（ハ）に示す状態となりテレビ
台Ａを床面から浮き上がらせる。これによりキャスター
２，２を自由に回動させることができて、テレビ台Ａを
所望の位置へ移動させることができる。

テレビ台Ａを所望の位置へ移動させた状態で、ペダル１
９を少し押動すれば、各駒３０上端の各突起３０ａが次
なる各係合凹部３６の傾斜壁面３６ｂに摺動しつつ右方
へ回動して係合凹部３６の最深部に嵌り込んで第８図（
ニ）の状態となる。

そこでペダル１９を放すとテレビ台Ａの重さで各駒３ｏ
は受止金具３１の各深溝３２に嵌挿され、圧縮コイルバ
ネ２５，２５が圧縮されて第８図（イ）の状態に戻り、
テレビ台Ａを床面上に据置させることができる。

以上実施例においては、テレビ台に使用したものについ
て説明したが、この種テレビ台の如く底面の面積の小さ
く長さの短いものは、移動装置１つで傾くことなく安定
した状態で持ち上げ移動させることができる。また、テ
レビ台に限らず屋内の冷蔵庫、オルガン等その他の屋内
重量物、更にはゴミ収集箱等の屋外重量物についても本
発明の移動装置が利用できること勿論であり、底面の面
積の大きい長いものには両側端部の下部にそれぞれ１つ
づつ付ければ良い。

更に、前記基板と天板間には圧縮コイルバネを介装した
がこれは操作をし易くするためであってペダルを押し下
げてテコの作用により天板を上動させるので無くても充
分目的は達成せられ、しかもこの場合、外力により天板
が上動し重量物を床面又は地面上から無用に浮き上がら
せてしまうことを防ぐことができる。因に、使用するん
であれば前記圧縮コイルバネ以外に板バネ等地の種類の
バネを使用してもよい。

Ｃ発明の効果］ 以上述べたように本発明の重量物の移動装置は移動装置
自体を比較的大型化ししかも長く形成することによりテ
レビ台等の重量物に使用可能となる。更に、移動装置は
１つ若しくは２つで済み従来の如く隅角部に４カ所取付
けるものに比しその取付が楽である。

また、ペダルにより重量物を上動させるので操作し易く
、しかも該ペダルは折畳み式にして収納できるようにな
し、据置後も重量物が衝撃などにより床面から無用に上
動することはなく安定した状態に保持することができる
利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係る重量物の移動装置の一実施例を示すも
ので、第１図は床面上にテレビ台を据置した状態の斜視
図、第２図は同側面断面図、第３図はテレビ台を床面か
ら浮がした状態の斜視図、第４図は同側面図、第５図は
同右側図面、第６図は第４図のＸ−Ｘ線断面図、第７図
は筒状可動体、筒状固定体及び圧縮コイルバネの分解斜
視図、第８図（イ）〜（ニ）は同作用を説明した断面図
である。 １・・・基板、２，２・・・キャスター、３・・天板、
Ａ・テレビ台、７，７・・・主リンク機構、１５．１５
・・副リンク機構、１９・・・ペダル、２０・・・レバ
ー２２・・ストッパー片、２３・・筒状可動体、２４・
・・筒状固定体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水平な基板下面の前後部に床面に接地するキャスターを
   設け、該基板の上方に重量物の底部に水平に固着される
   天板を配し、前記基板と天板を主リンク機構により連結
   すると共に該主リンク機構を連動させる副リンク機構を
   設け、該副リンク機構に先端にペダルを枢着したレバー
   を水平方向に回動自在に連結して前記ペダルを押し下げ
   ることにより前記天板が上動するようにし、また前記天
   板下面の前端部にストッパー片を水平に突設して天板の
   下降位置で前記天板とストッパー片間に前記ペダルを介
   入し得るようにし、更に前記天板下面に筒状可動体を垂
   下すると共に基板上面に筒状固定体を立設して筒状可動
   体を前記筒状固定体に嵌挿し、前記重量物の荷重で筒状
   可動体が筒状固定体に嵌挿する際その深さが深浅を交互
   に繰り返し、深く嵌って停止したとき天板の位置を下げ
   て重量物を床面上に接地させ、また浅く嵌って停止した
   とき天板の位置を上げて重量物を床面から上方に浮かせ
   るようにしたことを特徴とする重量物の移動装置。