JPH0471808A - 短繊維複合シートの製造方法 - Google Patents

短繊維複合シートの製造方法

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JPH0471808A
JPH0471808A JP2186092A JP18609290A JPH0471808A JP H0471808 A JPH0471808 A JP H0471808A JP 2186092 A JP2186092 A JP 2186092A JP 18609290 A JP18609290 A JP 18609290A JP H0471808 A JPH0471808 A JP H0471808A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は短繊維複合シートの製造方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 一般に、短繊維複合シートは、例えばエラストマーの分
野では、伝動ベルトの圧縮ゴム層、防振ゴム、緩衝材、
シール材、靴底、床材、キャタピラのカバー等に、FR
Pの分野では、摺動材、補強部品等の用途に利用するこ
とができ、有用である。
従来周知の製造方法では、繊維配向はランダムであるか
またはシート表面に平行な配向シートしか得られず、自
ずと用途に制限が生じていた。すなわち、上述した用途
の中には、シート等の表面に垂直な方向に短繊維か主と
して配向することにより、短繊維複合のメリット、例え
ば耐圧縮性、耐摩耗性、滑り性などが発揮される製品が
多く含まれるが、それらには用いることができないのが
現状である。
ところで、従来短繊維補強材料の繊維配向のための加工
方法としては、次のような方法が知られている。
■カレンダーによる圧延二シート長さ方向の一軸配向が
主となっている。
■押出し成形:押出し方向の一軸配向が主となる以外に
、特公昭53−14239号公報に示すように繊維を押
出し方向から外して配向させた環状押出し物を得る方法
や特公昭58−29231号公報に示すように繊維配向
の半径方向成分が繊維配向の軸方向成分を越えるポース
の製造方法が提案されているが、高度な配向が要求され
る用途に対しては十分でなく、また、均一な広幅のシー
トを得ることができない。すなわち、内側型の固定部が
材料の乱流をもたらし、部分的な配向の乱れが生じる。
■射出成形:主に材料の流動方向に繊維が配向し、全体
に亘り一定方向に配向させることは困難である。
■積層:例えば特開昭60−219034号公報に記載
されるように、カレンダーまたは押出しによりシート長
さ方向に主に配向したシートを多数同方向に積層し、一
定幅にカットすることにより、結果として最小寸法(厚
さ)方向に生に繊維が配向したシートを得る方法は知ら
れているが、加工に手間がががり、大面積のものを得る
ことは実質上困難である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、単一の工程
で容易に、短繊維が主に厚さ方向に配向した短繊維複合
シートを製造する方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 請求項(1)の発明は、短繊維複合エラストマーを、成
形型を用いて押出すことにより短繊維複合シートに成形
する方法を前提として、上記短繊維複合エラストマーは
、熱可塑性材料と、アスペクト比が10以上でかつ繊維
長さが101g+以下の短繊維とが複合されてなるとと
もに、上記短繊維複合物は、成形型通過時の粘度が2.
0×104〜1.0×107〜t、o xi。
7ボイズで、下記粘度式において、成形型通過時の温度
70〜140℃及び剪断子連ffdy/di  : 1
〜200sec−’の領域における係数すが0. 6〜
1.0であり、 log yy −a / T −b −1ogfdy/
d+)+cη:粘度(ボイズ) a、b、c:定数 T:絶対温度じK) dt/dt 、剪断歪速度(sec −1)上記成形型
は、下記の寸法形状を有し、ho /h、≧3 h、52mm g、I10≧3h、。
ho =シートの厚さ方向に対応する成形型の出口の寸
法 り、:成形型内の成形流路の最小寸法部におけるhoに
対応する方向の寸 法 g、。:成形型の出口から最小寸法部までの成形流路の
長さ 下記の式で示される短繊維の配向率が H2>HxかつH2〉HY である構成とする。
lx−[(1/■x)/(1/Vx+1/Vy+1/V
r)lxloOHy−f(1/Vy)/(1/Vx+1
/V7+l/Vr)IXlooHz−f(1/Vx)/
(1/Vw+l/V7+l/Vx)IXlooHx ;
 シート長さ方向の短繊維配向率Hy; ノート幅方向
の短ill配同率H2; シート面に対し垂直(厚さ)
方向の短繊維配向率VX  ;  1!中でのノート長
さ方向の線膨張率■y; 溶剤中でのノート幅方向の線
膨張率■z ; 溶剤中でのノー)iに対し垂!(厚さ
)方向の線膨張率請求項(2)の発明は、成形型はT型
ダイスである。
請求項(3)の発明は、成形型は環状ダイスである。
請求項(4)の発明は、成形型が、出口が少なくとも1
つの弧形状の出口部からなるものである。
(作用) 請求項(1)乃至請求項(4)の発明によれば、短繊維
複合エラストマーが、熱可塑性材料と、アスペクト比が
10以上でかつ繊維長さが10alI11以下の短繊維
とが複合されてなるとともに、上記短繊維複合エラスト
マーは、成形型通過時の粘度が2.OX104〜L、0
×104〜1.0×107ポイズで、前述した粘度式に
おいて、成形型通過時の温度70〜140℃及び剪断歪
速度dy/di  : 1〜200sec−’の領域に
おける係数すが0. 6〜1.0であり、上記成形型は
、ho/h、≧3 h、62M p、、。≧3h。
なる寸法形状を有し、前述した式で示される短繊維の配
向率が H2>lxかつH2>Hy であるので、最小寸法部で一旦短繊維複合エラストマー
の流れ方向に配向された短繊維が、最小寸法部に続く成
形流路において通路面積が急激に拡大されることで繊維
配向がシート厚さ方向に変更せしめられる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に説明する。
まず、本発明に係る短繊維複合シートを製造するのに用
いる成形型1は、例えば第1図及び第2図に示すように
、主成形通路2から環状成形通路3を経て、半円弧状の
2つの出口部4A、4Bを通じて流れ出るようになって
いる。環状成形通路3は、主成形通路2に連通し徐々に
半径が大きくなる第1通路3Aと、第1通路3Aの最大
径に略匹敵する径の第2通路3Bとを有し、該第2通路
3Bの途中には、通路断面積を絞る絞り部である最小寸
法部5(ダム部)が介設されている。なお、第1図にお
いて、haはシート厚さ方向に相当する出口部4A、4
Bの寸法、h、、は最小寸法部5におけるシート厚さ方
向に相当する寸法(第2通路3B中の最小寸法)、Ω、
。は最小寸法部5から出口部4A、4Bまでの流路長さ
を示す。
本発明に係る短繊維複合シートは、熱可塑性材料とアス
ペクト比が10以上でかつ長さが10aoa以下の短繊
維からなり、成形型の成形通路通過時の粘度が2.OX
LQ’〜1.OX107ポイズ、下記粘度式において、
成形型の成形通路通過時の温度及びd7./dt  :
 1〜200sec”の領域における係数すが0.6〜
1.0である。
Og 77− a /T −b −!og(dy/di
)+ Cη:粘度(ボイズ) a、b、c:定数 T:絶対温度(’ K) d7/dt :剪断歪速度(sec −1)熱可塑性材
料としては、■天然ゴム、スチレン・ブタジェンゴム、
クロロブレンゴム、アクリロニトリル・ブタジェンゴム
、エチレンプロピレン系ゴム等の架橋性エラストマーに
配合剤を添加したコンパウンド、■オレフィン系、エス
テル系、エーテル系、アミド系、ウレタン系などの熱可
塑性エラストマー及びそれらに配合剤を添加したコンパ
ウンド、■ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピ
レン、ナイロン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂及びそ
れらに配合剤を加えたコンパウンド等が用いられる。
また、短繊維としては、■綿、絹、羊毛等の天然繊維、
ナイロン、アラミド、ポリエステル、アクリル、ビニロ
ン等の合成繊維、グラス、炭素、シリカ、チッ化ケイ素
、アルミナ等の無機繊維及び金属繊維等が用いられる。
アスペクト比を10以上とするのは、10未満の場合に
は短繊維複合による補強性などの異方性効果が小さく繊
維配向による効果がほとんど認められないからであり、
また、繊維長さを10III11以下とするのは、10
11Ilを越えると、後述の成形型では短繊維の配向率
がHz(シート面に対し垂直な方向(厚さ)方向の短繊
維配向率) >Hx (シート長さ方向の短繊維配向率
)かつHz>Hy (シート幅方向の短繊維配向率)と
なるシートを得ることが難しくなるからである。なお、
短繊維配向率Hx、Hy、Hzは次の式によって定義さ
れる。
Hx−1(1/Vx)/(1/Vx+1/Vy+l/V
x)lxloOHy−i(1/Vy)/(1/Vx+1
/Vy+l/Vz)I xlo。
Hz−((1/Vx)/(1/Vx+l/Vy+]/V
z)!X100Hx : シート長さ方向の短繊維配向
率Hy; シート幅方向の短繊維配向率 H2; シート面に対し垂直(厚さ)方向の短繊維配向
状態■x ; 溶剤中でのシート長さ方向の線膨張率■
y; 溶剤中でのシート幅方向の線膨張率■z ; 溶
剤中でのシート面に対し垂直(厚さ)方向の線膨張率ま
た、上記コンパウンドは、流動性の点から、粘度ηは例
えばキャピラリ型レオメータにより温度Tと剪断歪速度
d7/dlを変量して測定され、数式的には前述した式
で表される。
■ 成形型通過時の材料温度、剪断速度域での材料粘度
を2.0XIO’〜1.0XIO’ポイズとするのは、
2.OXl、0’ポイズ未満では成形流路中の最小寸法
部5(最小寸法ha)通過後の圧力か不足し、必要とす
る短繊維配向状態か得難いからであり、1.0XIO7
ポイズを越えると、所望のシート形状か得難くなるから
である。
■ 成形型通過時の温度領域及び剪断歪速度が1〜20
0の歪速度域で求めた上記粘度式の係数すが0.6未満
の材料では成形型の寸法haの部位から寸法hoの部位
への流路拡大に伴い剪断歪速度の低下に対して、見掛は
粘度の上昇が小さく、緻密なシートを得ることが難しい
。一方、係数すが1.0を越える材料は、剪断歪速度の
低下に伴う見掛は粘度の上昇が大きく材料の流動に乱れ
が生じ、均一な短繊維配向シートが得難い。
前述した材料を用いて、ho/ha≧3、h層≦2(I
Ill)、p mgo≧3haなる寸法関係を有する成
形流路を有する成形型を使用したときのみ、Hz>Hx
かつHz>Hyの均一なシートを得ることができる。寸
法関係が、ho/ha<3、h■〉2(IIIll)の
いずれの場合も主にシート面に垂直に短繊維か配向した
シートとならない。すなわち、目的とする短繊維配向状
態を得るためには、寸法り国の部位で一旦成形流路の方
向に平行に短繊維を配向させた後、寸法hoの部位から
寸法hrAの一部位に至るまでの成形流路の通路面積の
拡大により短繊維をシート面に垂直な方向に配向させる
必要かあり、そのための条件としてh o / h m
 ≧3、hll≦2 (im)が必要である。なお、j
7s+o<3haの場合、寸法hoの部位以後の材料に
かかる圧力が不足し、十分に緻密なシートを得ることが
できない。
また、成形型の出口開口部の形状は、上記成形型の成形
流路の条件を満たすものであれば、成形型の型形状は任
意であり、T型ダイスであっても、環状ダイスであって
も目的物を得ることができる。
さらに、目的とする配向状態を有する均一なシトを得る
ためには、成形型の出口が、1ケまたは複数の弧状の出
口部からなるものが有利である。
すなわち、T型ダイスでは、中央部と端部との流速及び
繊維配向の制御のために精度の高い型設計及び条件設定
を必要とする。一方、環状ダイスでは、内ダイスを内部
の成形流路中で固定する必要があり、固定部が流路の一
部をさえぎるために、その後部に位置する材料融合(流
れが再び合わされる部分)部のシート厚さ方向及び繊維
配向状態が他の一般的部分と同一でなくなる問題がある
それらに対し、弧状の開口部を有する成形型を使用すれ
ば、均一なシートを容易に得ることができる。
一実験1− 押出機の先端に第1図及び第2図に示す2個の円弧形状
の開口部4A、4Bを有する成形型1を取付け、次の配
合材料による押出しシートを得た。
クロロブレンゴム       100重量部ステアリ
ン酸            2軟化剤       
      変量老化防止剤            
2酸化マグネシウム         4酸化亜鉛  
           5カーボンブラツク     
   変量ポリエステル繊維        変種・変
量成形型1はha −0,5mm、ho −511IS
D II。
=40mmのものを使用した。ポリエステル繊維はフィ
ラメント径が24μmのものを使用した。配合混線物の
粘度は温度70〜140℃及び剪断歪速度dγ/diが
1〜200の領域にて、キャピラリー型レオメータを用
いて測定し、係数すを求めた。
短繊維配向率Hx、Hy、Hzは押出しシートを160
℃で15分加硫し、一定寸法にカットし、トルエンに4
8時間浸漬した後の線膨張率により求めた。結果は、表
1に示す。
一実験2− 実験1と同一の材料を用い、h■、hOlgIIOを変
えた実験1と同一の構造を型を用いて押出しを行い、配
向率Hz、Hx、Hyを測定した結果を、第3図及び第
4図に示す。
実験3− 第5図に示す構造で成形通路11aを有するT型ダイス
11、及び第6図及び第7図に示す外ダイ12と内ダイ
13とからなり成形通路14aを有する環状ダイス14
にて押出し成形を行った。
第7図にて内ダイ13は3本の支持部13aで固定され
ており、その支持部13aの通過後の材料の合流部につ
いて、そのような支持部13aのない通常部とは別に測
定した。
その結果を表2に示す。
表2 (発明の効果) 請求項(1)乃至請求項(4)の発明によれば、最小寸
法部で一旦流れ方向に配向された短繊維か、最小寸法部
に続く成形通路において通路面積が急拡大され、繊維が
シート厚さ方向に変更せしめられることになるので、シ
ート厚さ方向に短繊維が配向された短繊維複合シートを
容易に連続して製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図及び第2図は成形
型の断面図及び正面図、第3図及び第4図は試験結果を
示す図、第5図はT型ダイスの断面図、第6図は環状ダ
イスの断面図、第7図は第6図の■−■線における断面
図である。 1・・・・・・成形型 2・・・・・・主成形通路(成形通路)3・・・・・・
環状通路 4A、4B・・・・・・出口部 5・・・・・・最小寸法部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)短繊維複合エラストマーを、成形型を用いて押出
    すことにより短繊維複合シートに成形する方法であって
    、 上記短繊維複合エラストマーは、熱可塑性材料と、アス
    ペクト比が10以上でかつ繊維長さが10mm以下の短
    繊維とが複合されてなるとともに、 上記短繊維複合物は、成形型通過時の粘度が2.0×1
    0^4〜1.0×10^7ポイズで、下記粘度式におい
    て、成形型通過時の温度70〜140℃及び剪断歪速度
    dγ/dt:1〜200sec^−^1の領域における
    係数bが0.6〜1.0であり、logη=a/T−b
    ・log(dγ/dt)+cη:粘度(ポイズ) a、b、c:定数 T:絶対温度(゜K) dγ/dt:剪断歪速度(sec^−^1)上記成形型
    は、下記の寸法形状を有し、 h_o/h_m≧3 h_m≦2mm l_m_o≧3h_m h_o:シートの厚さ方向に対応する成形型の出口の寸
    法 h_m:成形型内の成形流路の最小寸法部におけるh_
    oに対応する方向の寸法 l_m_o:成形型の出口から最小寸法部までの成形流
    路の長さ 下記の式で示される短繊維の配向率が H_z>H_xかつH_z>H_y であることを特徴とする短繊維複合シートの製造方法。 H_x={(1/V_x)/(1/V_x_+_1/V
    _y_+_1/V_z)}×100H_y={(1/V
    _y)/(1/V_x_+_1/V_y_+_1/V_
    z)}×100H_z={(1/V_z)/(1/V_
    x_+_1/V_y_+_1/V_z)}×100Hx
    ;シート長さ方向の短繊維配向率 H_y;シート幅方向の短繊維配向率 H_z;シート面に対し垂直(厚さ)方向の短繊維配向
    率V_x;溶剤中でのシート長さ方向の線膨張率V_y
    ;溶剤中でのシート幅方向の線張率 V_z;溶剤中でのシート面に対し垂直(厚さ)方向の
    線膨張率(2)成形型はT型ダイスであるところの請求
    項(1)記載の短繊維複合シートの製造方法。 (3)成形型は環状ダイスであるところの請求項(1)
    記載の短繊維複合シートの製造方法。 (4)成形型は、出口が少なくとも1つの弧形状の出口
    部からなるところの請求項(1)記載の短繊維複合シー
    トの製造方法。
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