JPH0471038A - 電子計算機の二重化方式 - Google Patents

電子計算機の二重化方式

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JPH0471038A
JPH0471038A JP2182615A JP18261590A JPH0471038A JP H0471038 A JPH0471038 A JP H0471038A JP 2182615 A JP2182615 A JP 2182615A JP 18261590 A JP18261590 A JP 18261590A JP H0471038 A JPH0471038 A JP H0471038A
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Chikayoshi Takahashi
高橋 力良
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、フォールトトレラント・コンピュータシステ
ムを構築する際に、CPUを中心とする構成要素を二重
化することによりシステムの信頼性及び可用性を向上さ
せる電子計算機の二重化方式に関する。
(従来の技術) 一般に、フォールトトレラント・コンピュータシステム
を完全なハードウェア構成により実現するには、CPU
を中心とする構成機器の内部を二重化することが行なわ
れる。
このシスチムニ重化の一例としては、システムを構成す
る各モジュールをそれぞれ2台用いると共に、この二重
化された各モジュール間を結合するパスラインを二重化
したものが実用されているが、最近では、CPUを始め
、各主要モジュールの内部回路までも二重化して、その
二・重化回路間の処理結果を比較することが行なわれて
いる。
第3図は従来の二重化方式によるフォールトトレラント
・コンピュータシステムの構成を示すもので、CPU1
1を始めメモリ12.磁気ディスク制御装置13及び磁
気ディスク装置141通信制御装置15からなる1組の
コンピュータシステムがそのまま二重化され、そのそれ
ぞれが二重化されたパスラインにより結合されている。
そして、各CPUII、11の内部には、さらに2つの
ACP (演算制御モジュール)16a、16bが設け
られると共に、メモリ12.磁気ディスク制御装置13
9通信制御装置15の各内部回路も二重化されている。
この場合、上記パスラインの二重化に伴い、各モジュー
ルにおるバスへの出力は2系統、また、バスから各モジ
ュールへの入力も2系統あることになる。
このフォールトトレラントΦコンピュータシステムにお
いて、通常、各モジュールにおける処理結果の比較は、
そのそれぞれのモジュールの最終出力段において実施さ
れるので、当該モジュールで発生するエラーは略確実に
検出することができる。
すなわち、例えばCPUIIと磁気ディスク制御装置1
3との間のデータ転送を想定した場合に、CPUIIが
磁気ディスク装置14からデータの読出しを行なうとき
は、磁気ディスク制御装置13はバスに対して出力の動
作モードにある。このとき、磁気ディスク制御装置13
における処理結果はバスへの出力直前に比較され、2系
統のデータが一致することを確認した後に両方のバスに
対して出力される。
また、CPUIIが磁気ディスク装置14に対してデー
タの書込みを行なうときは、CPUIIはバスに出力を
行なう最終段で各ACP16a。
16bからのデータ比較を行ないそのエラーチエツクを
実施する。この場合、CPUIIにおいてデータエラー
が検出されなければ、磁気ディスク制御装置13の入力
段に伝送されたデータには、バス上におけるノイズ等の
要因以外にエラーが発生することは殆どない。したがっ
て、CPU11から2本のバスを介して伝送されたデー
タを、磁気ディスク制御装置13の入力段における比較
はせずに、該磁気ディスク制御装置13から次段のモジ
ュール、つまり、磁気ディスク装置14への出力段で上
記二重化データの比較が行なわれる。
この場合、1度の比較処理で、バスから磁気ディスク制
御装置13へのデータ入力に伴うエラー及び磁気ディス
ク装置13内でのデータ処理に伴うエラーを検出するこ
とができる。
ここで、パスライン上でのエラー発生要因1こついて説
明する。
例えば、出力モードにあるモジュールは、ノくスに出力
するデータに関してエラーチエ・ツクを実施している。
したがって、本来なら、/<ス上書こ誤ったデータが出
力されることはない。しかし、この出力モードにあるモ
ジュールのノくスに直接接続されているゲートの故障や
、バス上の信号のクロストークノイズ等に起因するエラ
ーの場合には、該出力モジュールにおけるエラー検出に
掛からず、入力モジュール側の処理結果比較段階で検出
されることになる。
このような、バス上でのデータエラーは、二重化したモ
ジュールの両方でエラーを発生させてしまう致命傷であ
る。
すなわち、2本あるバスの両方でデータエラーが発生し
た場合には、各システムモジュールが2台あろうと、各
モジュール内部が完全に二重化してあろうとも、何れの
モジュールに入力されるデ−タにも誤りが生じ、その処
理結果が異常になってこのコンピュータシステムはエラ
ーになる。
また、2本あるバスのうち一方のバスのみでデータエラ
ーが発生した場合には、入力モジュールにおいて、その
内部で二重化しである回路のうち一方の回路が誤ったデ
ータを用いて処理を行なうため、該二重化内部回路の処
理結果に相違が生じる。したがって、両方の入力モジュ
ールともその出力段での比較結果は異常になり、このコ
ンピュータシステムはエラーになる。
近年、電子計算機における処理性能の向上は著しく、シ
ステム動作の基本クロックはより高周波になり、使用す
る素子も信号の立上り/立下がりが急峻なものになって
いる。しがも、コンピュータシステムの大規模化は、バ
スに接続されるモジュール数の増加をもたらすばがりで
なく、バスそのものの延長をもたらし、バス上において
信号の信頼性を損い易い傾向にある。すなわち、バス上
において、クロストークや信号の反射等による断続的な
エラーを発生し易く、しがち、CPUが高速化するのに
伴い、多数のモジュールをバスを介して接続するのは困
難になっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のような従来の二重化方式によるフ
ォールトトレラント・コンピュータシステムでは、CP
Uを中心とするコンピュータシステムを2組並列にして
二重化を図るばかりでなく、個々のモジュールの内部回
路をも二重化し、外部バス及び内部バス共に二重化した
完全二重化を図っているので、ハードウェアの構成が大
掛かりになりシステム構築のコスト上昇を招くばかりで
なく、バス上でのエラー発生も招き易くなり、しかも、
個々のCPU内部で二重化されたACP同士で直接処理
データの比較を行なうため、高速化達成の妨げになる。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、高速CPUを
用いたフォールトトレラント・コンピュータシステムを
構築する際に、2つのCPUそれぞれにおける内部回路
の二重化及び内部バスの二重化を行うことなく、周辺装
置に対する出力データの高信頼性を確保することが可能
になる電子計算機の二重化方式を提供することを目的と
する。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) すなわち、本発明に係わる電子計算機の二重化方式は、
2台のCPU及びこの2台のCPUそれぞれの入出力バ
スに接続される2ポート化された周辺装置を用いてフォ
ールトトレラント・コンピュータシステムを構成するも
ので、上記周辺装置の2ポート化された入出力モジュー
ルに備えられ上記2台のCPUそれぞれの出力データ同
士の一致/不一致を比較検出する比較手段と、この比較
手段によりデータ不一致が検出された場合に入出力モジ
ュールからのデータ出力動作を停止させるデータ出力停
止手段と、上記比較手段によりデータ不一致が検出され
た場合にその不一致情報を上記2台のCPUに対して通
知する比較情報通知手段と、この比較情報通知手段によ
りCPUに不一致情報が通知された際に所定回数のリト
ライ処理を実施する第1の異常特定化手段と、この第1
の異常特定化手段を行なった際に上記比較情報通知手段
によりCPUに継続して不一致情報が通知されている場
合にはオペレーションシステムにより管理されるテスト
プログラムを実行する第2の異常特定化手段と、この第
2の異常特定化手段を行なった際に上記比較情報通知手
段によりCPUに継続して不一致情報が通知されている
場合には上記コンピュータシステムの停止/再起動処理
を実施するシステム復帰手段とを備えてなるものである
(作用) つまり、周辺装置の人出カモジュールにおいて二重化C
PUからの出力データの不一致が検出され、該出力デー
タの使用か中断されると同時に、各CPUに対して出力
データの不一致情報が通知された際には、複数の異常発
生特定化手段を段階的に実施して異常発生CPUの特定
化を行ない、この段階的な異常発生特定化手段により異
常発生CPUが特定されない場合には、さらに、システ
ム停止/再起動処理を実施することで異常データが解消
されるようになる。
(実施例) 以下図面により本発明の一実施例について説明する。
第1図は本発明の電子計算機の二重化方式に基づくフォ
ールトトレラント・コンピュータシステムの構成を示す
もので、同図において、20゜30は二重化されたCP
Uであり、各CPU20゜30にはそれぞれ主メモリ(
MEM)21,31、演算制御モジュール(ACP)2
2,32、バス制御モジュール23.33が備えられ、
それぞれ内部バス24.34を介して信号の授受が行な
われる。
バス制御モジュール23.33は、CPU内部バス24
.34と外部バス25.35との間の信号の授受を制御
するもので、外部バス25.35には、磁気ディスク装
置50及びCRT60が周辺装置として接続される。ま
た、各CPU20゜30の内部バス24.34間には、
該CPU20゜30を同期制御するためのクロック回路
10が接続される。
一方、磁気ディスク装置50及びCRT60には、上記
2本の外部バス25.35に接続するための2ポートの
入出力端子を有する入出力制御プロセッサ51及び61
が備えられ、磁気ディスク装置50の入出力制御プロセ
ッサ51には磁気ディスク本体モジュール52が接続さ
れ、また、CRT60の入出力制御プロセッサ61には
CRT本体モジュール62が接続される。
第2図は上記一方の周辺装置である磁気ディスク装置5
0における入出力制御プロセッサ51の内部構成を示す
もので、2つのCPU20,30からの外部バス25.
35は、それぞれレシーバ512.515に接続され、
各レシーバ512゜515にはレジスタ513,516
を通して入出力制御部519が接続される。また、レシ
ーバ512.515にはそれぞれパリティ検出回路PC
が接続され、そのパリティ検出信号は上記レジスタ51
3,516に供給されると共に、入出力制御部519に
も供給される。
一方、上記レジスタ513,516間には比較回路51
7が接続される。この比較回路517は、一方の外部バ
ス25を通してレシーバ512に受信されレジスタ51
3に保持されたCPU20からの送信データと他方の外
部バス35を通してレシーバ515に受信されレジスタ
516に保持されたCPU30からの送信データとを比
較しその一致/不一致を検出するもので、この比較回路
517からの比較検出信号は、比較結果通知ライン51
8を介して人出力制御部519に出力される。
上記入出力制御部519は、CPU20,30と磁気デ
ィスク本体モジュール52との間のデータの授受を行な
うと共に、上記パリティ検出回路PCからのパリティ検
出信号あるいは上記比較回路517からの比較検出信号
に応じて各種動作制御を行なうもので、例えば一方のパ
リティ検出回路PCIからパリティエラーPEIが出力
された場合には、ドライバ511から外部バス25を通
して一方のCPU20に対し異常発生信号が送信される
。また、他方のパリティ検出回路PC2からパリティエ
ラーPE2が出力された場合には、ドライバ514から
外部バス35を通して他方のCPU30に対し異常発生
信号が送信される。ここで、パリティ検出回路PCIあ
るいはPO2によりパリティエラーPEが出力された場
合には、対応するレジスタ513あるいは516から入
力制御部519に対する保持データの出力動作は停止さ
れる。
そして、上記比較回路517により「データ不一致」の
比較検出信号が出力された場合には、入出力制御部51
9は各レジスタ513,516に保持されたデータの磁
気ディスク本体モジュール52に対する転送出力を禁止
する共に、各ドライバ511,514及び外部バス25
.35を通して、2つのCPU20,30に対し異常発
生信号を送信する。
次に、上記構成によるフォールトトレラント・コンピュ
ータシステムの動作について説明する。
まず、CPU20,30が磁気ディスク装置50にデー
タ転送を行なう場合に、演算制御モジュール(ACP)
22.32から磁気ディスク装置50への入出力動作起
動命令や、その後に主メモリ(MEM)21.31から
送られる各種のデータは、高速な内部バス24.34を
介してバス制御モジュール23.33に送られ、外部バ
ス25.35用の信号伝送タイミング及びデータ伝送幅
に変換されて該外部バス25.35に出力される。する
と、この外部バス25.35に出力されたデータは磁気
ディスク装置50の入出力制御プロセッサ51に取込ま
れ磁気ディスク本体モジュール52に送られる。そして
、磁気ディスク本体モジュール52において転送データ
の書込みが実行される。
ここで、両方のCPU20,30からの出力データが正
常である場合には、磁気ディスク装置50における入出
力制御プロセッサ51のレジスタ513と516とはそ
れぞれ同じ内容のデータを保持するので、比較回路51
7からは比較結果通知ライン518を介して入出力制御
部519に出カ一致を示す信号が送られる。この場合、
入出力制御部519は上記レジスタ513,516に保
持された各CPU20,30からのデータを取込み、磁
気ディスク本体モジュール52に対して転送出力する。
そして、磁気ディスク本体モジュール52では、転送デ
ータの書込み処理に続き、それ以降の動作が継続される
また、例えば一方のCPU30からの出力データに誤り
がある場合に、磁気ディスク装置5oで検出されるデー
タ誤りの形態は2通りに大別される。つまり、第1のエ
ラー形態は、バス制御モジュール33が付与したパリテ
ィ情報によりエラーとして認識できるもので、これはバ
ス制御モジュール33の故障や外部バス35上の障害に
起因する。また、第2のエラー形態は、上記パリティエ
ラーに掛からないもので、この原因としては、内部バス
34あるいは外部バス35上で発生した2ビット以上の
誤りや何等かの原因で主メモリ(MEM):31に書込
まれていた誤データの読出し等がある。
すなわち、上記第1のエラー形態として、外部バス35
上のデータにパリティエラーが発生した場合には、磁気
ディスク装置50における人出力制御プロセッサ51の
内部にありレシーバ515の出力を監視しているパリテ
ィ検出回路PC2においてエラーが検出され、レジスタ
516から入出力制御部519へのデータ出力が禁止さ
れると共に、外部バス25を通してレシーバ512から
レジスタ513に保持されたデータのみを用いて磁気デ
ィスク本体モジュール52に対するデータ書込み動作が
継続される。また、これと同時に、上記パリティ検出回
路PC2からパリティ−エラーPEを入力した入出力制
御部519からは、CPU30の演算制御モジュール(
ACP)32に対してエラーの発生が通知され、エラー
ターミネーションの割込みを発生させる。すると、上記
CPU30の演算制御モジュール(ACP)32は、故
障箇所修復の後、相手方CPU20との間で同期運転に
復帰するための制御を実行し、2台のCPU20,30
による通常動作に戻る。
また、上記第2のエラー形態として、CPU30の主メ
モリ(MEM)31に記憶されているデータに誤りが生
じている場合には、演算制御モジュール(A CP )
 32は自力CPU30内ツメモリ情報に異常かあるこ
とを認識してないので(認識していれば、自CPU異常
としてシステム再構成の処理を実行し、異常箇所の修復
後通常運転に復帰する)、該誤データがバス制御モジュ
ール33から外部バス35に出力される際には正しくパ
リティ情報が付与される。このため、磁気ディスク装置
50の入出力制御プロセッサ51が上記誤データを受信
した時点ではパリティエラーは検出されないが、外部バ
ス25に伝送されるデータと外部バス35に伝送される
データとは一致しなくなるので、上記入出力制御プロセ
ッサ51における各レジスタ513,516同士のデー
タ値は一致せず、比較回路517がらは比較結果通知ラ
イン518を介して「不一致」を示す信号が入出力制御
部519に送られる。
これにより、上記入出力制御部519におけるデータ入
出力動作が中断されると共に、それぞれドライバ511
,514及び外部バス25.35を介して各CPU20
,30の演算制御モジュール(ACP)23.33に対
して「不一致エラー発生」が通知される。
このとき、各CPU20.30においては、データエラ
ーの原因がどちら側にあるかを特定できないため、上記
「不一致エラー」が発生した場合には、先ず、第1のエ
ラー特定化手段として、所定回数のデータ再送処理(リ
トライ)が実施される。
すなわち、上記主メモリ(MEM)31の内容が誤った
原因が一過性のものであった場合、上記リトライ処理の
過程で該誤データが正常なデータに復帰することが考え
られる。この場合、例えば内部バス34あるいは外部バ
ス35上で発生したノイズ等に起因する一過性のエラー
に対しても同様の作用が得られる。
また、上記主メモリ(MEM)31において、メモリ情
報が誤ったまま固定されていた場合でも、上記リトライ
処理を実施している過程で、プログラム上に矛盾が発生
したり、あるいはウォッチドッグタイマー(時間監視プ
ログラム)でエラー検出されることにより、一方のCP
U30によるプログラム処理が停止されるようになり、
異常発生CPUの特定化が行なわれる。これにより、シ
ステム再構成と修復の処置に入ることができる。
次に、上記所定回数のリトライ処理を実施しても、磁気
ディスク装置50における入出力制御プロセッサ51か
ら各CPU20,30の演算制御モジュール(ACP)
22.32に対し「不一致エラー」の通知が続く場合に
は、第2のエラー特定化手段として、現在実行中のタス
クがアブノーマルエンドされ、代ってタスクレベルでの
リトライ処理が実施される。
この場合、上記第1のエラー特定化手段によるリトライ
処理よりも、広範囲なプログラムでのリトライが実施さ
れることになり、上記同様の作用により異常発生CPU
の特定化が行なわれる。
さらに、上記タスクレベルでのリトライ処理を実施して
も、磁気ディスク装置50における入出力制御プロセッ
サ51から各CPU20,30の演算制御モジュール(
ACP)22.32に対し「不一致エラー」の通知が続
く場合には、第3のエラー特定化手段として、オペレー
ションシステム(O8)で管理されるテストプログラム
によりハードウェアの動作チャックが実施される。これ
により、ハードウェア上のフォールト発生箇所が診断さ
れ、異常発生CPUの特定化が行なわれる。
そして、上記テストプログラムを動作させても同等異常
が検出されない場合には、システム復帰手段として、現
在実行中のシステム動作が一旦停止され再起動が実施さ
れる。これにより、主メモリ(MEM)31上の誤デー
タは解消されることになり、正常運転に復帰できるよう
になる。つまり、この場合、磁気ディスク本体モジュー
ル52においてデータの完全な保存が図られているので
、システム再起動時には、主メモリ(MEM)31上の
誤データは正しいデータに書換えられることになる。
したかって、上記構成のフォールトトレラント・コンピ
ュータシステムによれば、磁気ディスク装置50やCR
T60等の各周辺装置の入出力制御プロセッサ51.6
1において、二重化したCPU20,30それぞれから
出力されたデータの一致/不一致を比較検出し、例えば
入出力制御プロセッサ51においてデータ不一致が検出
された場合には、磁気ディスク本体モジュール52に対
するデータ書込み動作を中断させると共に、入出力制御
部519から各CPU20.30の演算制御モジュール
22.32に対して出力データの不一致エラーを通知し
、この演算制御モジュール22.32を中心にして、■
データ再送処理、■タスクレベルでのリトライ処理、■
テストプログラムによるハードウェアの動作チエツクを
段階的に実施して異常発生CPUの特定化を行ない、こ
の段階的なエラー特定化手段により異常発生CPUが特
定されない場合には、さらに、システム停止/再起動処
理を実施してエラーデータの解消を行なうので、確実に
異常発生CPUを特定しあるいは異常発生箇所を解消し
て、周辺装置に対する出力データの高信頼性を確保する
ことができる。
この場合、各CPU20,30それぞれの内部回路まで
も二重化することがないので、従来の二重化方式に比較
して少ないハードウェアでフォールトトレラント・コン
ピュータシステムを実現でき、システム構築コストの上
昇を防止できると共に、内部バス上でのエラー発生を抑
制することができる。また、上記二重化CPU20.3
0同士の出力データ比較処理を、該CPU20,30の
内部では行なわずに、周辺装置側の入出力制御モジュー
ルにおいて行なうので、CPU自体の処理速度の高速化
が妨げられることなく、比較的低速な比較回路を用いて
安定したエラー検出動作を得ることができ、しかも、上
記CPUの内部、つまり、演算制御モジュール(ACP
)、主メモリ(MEM)、内部バス、バス制御モジュー
ルを通した一貫したエラーチエツクを行なうことができ
る。
尚、上記実施例における電子計算機の二重化方式は、マ
イクロプロセッサ応用製品の全般に対し適用することが
できる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、2台のCPU及びこの2
台のCPUそれぞれの入出力バスに接続される2ポート
化された周辺装置を用いてフォールトトレラント−コン
ピュータシステムを構成するもので、上記周辺装置の2
ポート化された入出力モジュールに備えられ上記2台の
CPUそれぞれの出力データ同士の一致/不一致を比較
検出する比較手段と、この比較手段によりデータ不一致
が検出された場合に入出力モジュールからのデータ出力
動作を停止させるデータ出力停止手段と、上記比較手段
によりデータ不一致が検出された場合にその不一致情報
を上記2台のCPUに対して通知する比較情報通知手段
と、この比較情報通知手段によりCPUに不一致情報が
通知された際に所定回数のリトライ処理を実施する第1
の異常特定化手段と、この第1の異常特定化手段を行な
った際に上記比較情報通知手段によりCPUに継続して
不一致情報が通知されている場合にはオペレーションシ
ステムにより管理されるテストプログラムを実行する第
2の異常特定化手段と、この第2の異常特定化手段を行
なった際に上記比較情報通知手段によりCPUに継続し
て不一致情報が通知されている場合には上記コンピュー
タシステムの停止/再起動処理を実施するシステム復帰
手段とを備え、確実に異常発生CPUを特定するかある
いは異常発生箇所を解消できるので、高速CPUを用い
たフォールトトレラントφコンピュータシステムを構築
する際に、2つのCPUそれぞれにおける内部回路の二
重化及び内部バスの二重化を行なうことなく、周辺装置
に対する出力データの高信頼性を確保することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電子計算機の二重化方式の一実施例に
係わるフォールトトレラント・コンピュータシステムの
構成を示すブロック図、第2図は上記フォールトトレラ
ント◆コンピュータシステムの一方の周辺装置である磁
気ディスク装置における入出力制御プロセッサの内部構
成を示すブロック図、第3図は従来の二重化方式による
フォールトトレラント・コンピュータシステムの構成を
示すブロック図である。 10・・・クロック回路、20.30・・・CPU。 21.31・・・主メモリ (MEM) 、22.32
・・・演算制御モジュール(ACP) 、23.33・
・・バス制御モジュール、24.34・・・内部バス、
25゜35・・・外部バス、50・・・磁気ディスク装
置、51゜61・・・入出力制御プロセッサ、52・・
・磁気ディスク本体モジュール、62・・・CRT本体
モジュール、511.514・・・ドライバ、512,
515・・・レシーバ、513,516・・レジスタ、
517・・・比較回路、518・・・比較結果通知ライ
ン、519・・・入出力制御部、PCl、PC2・・・
パリティ検出回路。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 2台のCPU及びこの2台のCPUそれぞれの入出力バ
    スに接続される2ポート化された周辺装置を用いてフォ
    ールトトレラント・コンピュータシステムを構成する電
    子計算機の二重化方式において、 上記周辺装置の2ポート化された入出力モジュールに備
    えられ上記2台のCPUそれぞれの出力データ同士の一
    致/不一致を比較検出する比較手段と、 この比較手段によりデータ不一致が検出された場合に入
    出力モジュールからのデータ出力動作を停止させるデー
    タ出力停止手段と、 上記比較手段によりデータ不一致が検出された場合にそ
    の不一致情報を上記2台のCPUに対して通知する比較
    情報通知手段と、 この比較情報通知手段によりCPUに不一致情報が通知
    された際に所定回数のリトライ処理を実施する第1の異
    常特定化手段と、 この第1の異常特定化手段を行なった際に上記比較情報
    通知手段によりCPUに継続して不一致情報が通知され
    ている場合にはオペレーションシステムにより管理され
    るテストプログラムを実行する第2の異常特定化手段と
    、 この第2の異常特定化手段を行なった際に上記比較情報
    通知手段によりCPUに継続して不一致情報が通知され
    ている場合には上記コンピュータシステムの停止/再起
    動処理を実施するシステム復帰手段とを具備したことを
    特徴とする電子計算機の二重化方式。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021157103A1 (ja) * 2020-02-04 2021-08-12 オムロン株式会社 情報処理装置、制御方法およびプログラム

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