JPH0470245B2 - - Google Patents

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JPH0470245B2
JPH0470245B2 JP17767284A JP17767284A JPH0470245B2 JP H0470245 B2 JPH0470245 B2 JP H0470245B2 JP 17767284 A JP17767284 A JP 17767284A JP 17767284 A JP17767284 A JP 17767284A JP H0470245 B2 JPH0470245 B2 JP H0470245B2
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JP
Japan
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methanol
gas stream
waste gas
methyl
iodine compounds
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JP17767284A
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JPS6158803A (ja
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Yoshuki Harano
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はO−メチル化合物例えばメタノー
ル、メタノールと酢酸メチルとの混合液を原料と
し、第族金属を主触媒とする触媒の反応により
一酸化炭素と反応させて酢酸や酢酸と無水酢酸の
混合液の如きO−アセチル化合物を得る際に生じ
る廃ガス流から沃素化合物を回収する方法に関す
るものである。
〔従来技術およびその問題点〕
本発明におけるO−メチル化合物のカルボニル
反応プロセス、例えばメタノールから酢酸の製
造、メタノールと酢酸メチルの混合物から酢酸と
無水酢酸の混合物の製造においては、その反応帯
内の化学的平衡を有利に維持するために一酸化炭
素の分圧を一定に維持する事が必要であり、その
ために系内のガスの一部を排出する。
又、カルボニル化反応生成物を反応帯内より取
り出す際に生成物とともに系内のガスの一部も取
り出される。これ等のガス流れ中にはその分圧に
相当する例えば、沃化メチル、沃化水素、沃化ア
セチルの如き沃素化合物が含有され、このガス流
をそのまゝ廃棄する事は経済的に大きな損失であ
り、このガス流から沃素化合物を回収除去する事
は経済性のある製造プロセスを構成する上で必要
不可欠な要素である。
従つて、O−メチル化合物を一酸化炭素でカル
ボニル化してO−アセチル化合物に反応させる際
に生じる廃ガス流から沃素化合物を回収する方法
は既に特開昭56−22746、特開昭58−140037号各
公報により提案されている。即ち、特開昭56−
22746号公報ではカルボニル化反応の際に生じる
生成物例えば酢酸、無水酢酸、二酢酸エチリデン
等と廃ガス流とを向流で接触させる事により沃素
化合物を回収し、しかる後沃素化合物を実質的に
吸収した洗浄液を反応帯に戻す方法、あるいは沃
素化合物を洗浄液と蒸留分離した後、反応帯に戻
す方法が提案されている。しかしながら、生成物
である酢酸、無水酢酸、二酢酸エチリデン等を反
応帯に戻す事は反応液の稀釈につながり実質的に
反応触媒濃度の低下、反応器滞留時間の不足等を
まねき、O−アセチル化合物の製造の能率を著し
く低下せしめる。更に、沃素化合物を蒸留分離し
た後反応帯に戻す方法は、蒸留のための設備が別
途必要であり、蒸留に要するエネルギーも労費す
る。又、特開昭58−140037号公報では酢酸メチル
と沃素化合物を含有するガス流とを向流接触する
事により沃素化合物の回収を行なうが、酢酸メチ
ルは沃素化合物の溶解度が低いため、沃素化合物
のほとんどを回収するためには大量の酢酸メチル
を必要とし、そのため設備的にも大きなものが必
要となる。更に酢酸メチルの蒸気圧が高い事から
洗浄後の廃ガス中への酢酸メチルの損失も多い。
本発明の目的はO−メチル化合物をカルボニル
化する際に生じる廃ガスから沃素化合物を前記欠
点なしに回収する事にある。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明はロジウム、イリジウム、白金、
パラジウム等の第族金属と沃素化合物との存在
下O−メチル化合物を一酸化炭素でカルボニル化
してO−アセチル化合物に反応させる際に生じる
廃ガス流からの沃素化合物の回収法において、廃
ガス流をメタノールと向流で接触させ洗浄する事
を特徴とするカルボニル化反応廃ガスからの沃素
化合物の回収法である。
本発明により沃素化合物を回収する廃ガスはカ
ルボニル化反応の際に生じる廃ガスであり、反応
系内にメタン、二酸化炭素の様な副生成物ならび
に原料等より導入される窒素の様な不活性ガスの
畜積により一酸化炭素の分圧が低下する事を防止
するために、ガス相より部分的に除去される廃ガ
スと、酢酸、無水酢酸、二酢酸エチリデン等のカ
ルボニル化反応生成物を反応系内より取り出す際
に実質的に液に溶存及び/又は同伴し、大部分の
凝縮物を分離した後のガス流であり、いずれのガ
ス流でもよい。このガス流中には、その分圧に相
当する、沃化メチル、沃化水素、沃化アセチル等
の沃素化合物を含んでいる。これ等の廃ガス流を
メタノールにより向流で接触させ洗浄する事によ
り非常に有利に沃素化合物を回収する事が可能と
なる。メタノールはこれ等の廃ガス中に含有され
る沃素化合物を非常によく溶解する。例えば10℃
において5mol%の沃化メチルを含んだ廃ガスと
平衡状態にある酢酸メチル液中の沃化メチルの濃
度は1.5wt%であるのに対し、同じ状況下にある
メタノール中の沃化メチルの濃度は7.9wt%であ
る。
即ち、メタノールで洗浄する場合は酢酸メチル
で洗浄する場合の約1/5の量で同様の洗浄が可能
であるといえる。メタノールによる洗浄は、洗浄
の効率と洗浄後の廃ガス中へのメタノールの損失
を考慮すると出来るだけ高圧、低温下で行なうの
が好ましいが、沃素化合物のメタノールに対する
溶解度が高い事より比較的高い温度例えば30〜50
℃で洗浄を行なつた後廃ガス流を冷却しメタノー
ルを凝縮回収する事も可能である。洗浄に用いる
メタノールは、本発明を更に有利に選択的に実施
するために反応に必要とするメタノール量より少
ない量で行なうのが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明はメタノールというカルボニル化反応の
原料を洗浄液として用いる事により、廃ガス流を
効率的に洗浄し、又、実質的に沃素化合物を含有
する液を更に沃素化合物との分離を行なう事なく
反応帯に導入しても、なんら反応に支障をきたさ
ない。
〔実施例〕
次に本発明の実施態様を図面により詳説する。
第1図は本発明の一実施態様を示す工程図であ
る。カルボニル化反応器1においてO−メチル化
合物が例えばロジウム触媒と沃素化合物の存在
下、一酸化炭素によりカルボニル化される。反応
器1のガス相より抜き取られるガス流は100℃〜
200℃を有し、導管2により凝縮器3に導びかれ
凝縮物の一部を凝縮回収する。凝縮器3を介した
廃ガス流は凝縮器3の分圧に相当して本発明の方
法によつて回収することの出来る沃素化合物を含
有し導管4を介して洗浄塔5の下部に導入され
る。この廃ガス流は導管6を介して塔上部に導入
されるメタノールにより洗浄され、沃素化合物回
収後の廃ガスとして導管8を介し次の設備に供給
される。実質的に沃素化合物を含有した洗浄後液
は塔下部より抜き取られ導管7を介して反応器1
に戻される。一方カルボニル化反応生成物を含ん
だ液は液中に溶存及び同伴するガスと供に導管9
を介して分離器10に導入される。分離器10に
おいて触媒を含有する液と分離されたカルボニル
化反応生成物と導管9を介する液中に溶存又は同
伴したガス流を含んだガス流れは導管12を介し
て分離器13に導入される。分離器13の塔上部
より抜き取られるガス流れは導管15を介して凝
縮器16に導入される。凝縮器16により凝縮物
の一部を凝縮回収した後の廃ガス流は凝縮器16
に於ける分圧に相当して本発明の方法によつて回
収することの出来る沃素化合物を含有し、導管1
8を介して洗浄塔19の下部に導入される。この
ガス流は導管20を介して塔上部に導入されるメ
タノールにより洗浄された沃素化合物回収後の廃
ガスとして導管22を介して次の設備に供給され
る。実質的に沃素化合物を含有した洗浄後液は塔
下部より抜き取られ導管21を介して反応器1に
戻される。
実施例 1 メタノール及び酢酸メチルの混合物より酢酸及
び無水酢酸の混合物を合成する第1図のカルボニ
ル化反応器1のガス相より抜き取つたガス流を凝
縮器3により20℃迄冷却した後のガス流は125.7
〔Nm3/Hr〕であり、その組成はH227.5mol%、
Co55.00mol%、CH42.64mol%、N29.46mol%、
CO20.54mol%、沃化メチル0.57mol%、酢酸メチ
ル0.34mol%である。この廃ガスを28Kg/cm2Gの
圧力である洗浄塔5の下部に導管4により導入す
る。洗浄塔5の上部より導管6を介して54.5Kg/
Hrのメタノールを25℃で供給し塔中で上昇する
廃ガス流を向流洗浄する。塔下部より取り出した
洗浄液は59.3〔Kg/Hr〕であり、沃化メチル
7.7wt%、酢酸メチル2.3wt%を含有し、カルボニ
ル化反応器1に戻す。塔上部より取り出すガス流
は125.2〔Nm3/Hr〕であり、そのガス中には沃
化メチル、酢酸メチルは検出されず、0.59mol%
のメタノールを含有する。
実施例 2 メタノール及び酢酸メチルの混合物より酢酸及
び無水酢酸の混合物を合成する、第1図のカルボ
ニル化反応器1より反応生成物を含有する液
154520Kg/Hを取り出し、導管9を介して分離器
10に供給する。分離器10内は1.3〔Kg/cm2G〕、
137℃であり、上部より20933〔Nm3/Hr〕の反応
生成物を含有したガスが導管12を介して分離器
13に導入される。分離器13の塔頂蒸気を凝縮
器16により20℃迄冷却した後のガス流は280N
m3/H、その組成はH222.9mol%、CO32.7mol
%、CH44.5mol%、N210.9mol%、CO25.1mol
%、沃化水素5.7mol%、沃化メチル10.3mol%、
酢酸メチル6.6mol%であり、導管18を介して
洗浄塔19の下部に供給する。洗浄塔上部より導
管20を介して25℃のメタノール2401〔Kg/H〕
を供給し、塔上部1.2〔Kg/cm2G〕の圧力下で上昇
するガス流を向流洗浄する。塔下部より抜き取り
導管21を介して反応器に戻す液は2710〔Kg/H〕
で沃化水素3.2wt%、沃化メチル10.1wt%、酢酸
メチル2.2wt%を含有する。塔上部より取り出す
ガス流は235Nm3/Hであり沃素化合物、酢酸メ
チルは不検出であり7.6mol%のメタノールを含
有する。
実施例 3 塔径50mmφのガラス製充填塔に1/4B′磁性ラシ
ヒリングを1mの高さ充填した塔の下部に3.1mol
%の沃化メチルを含有するガスを2.6〔Nm3/Hr〕
にて連続的に供給し、塔上部より20〔Kg/Hr〕の
メタノールを10℃で仕込んだ。塔上部より取り出
したガス中のメタノールは4.5mol%、沃化メチ
ルは0.01mol%以下であり、塔下部より20.3Kg/
Hrで抜き取つた液中には2.50wt%の沃化メチル
が含まれていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様を示す工程図であ
る。 1……反応器、3,16……凝縮器、5,19
……洗浄塔、10,13……分離器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第族金属と沃素化合物との存在下、O−メ
    チル化合物を一酸化炭素でカルボニル化してO−
    アセチル化合物に反応させる際に生じる廃ガス流
    からの沃素化合物の回収法において、廃ガス流を
    メタノールと向流で接触させ、洗浄する事を特徴
    とするカルボニル化反応廃ガスからの沃素化合物
    の回収法。 2 O−メチル化合物がメタノールあるいはメタ
    ノールと酢酸メチルの混合物である特許請求の範
    囲第1項記載の回収法。
JP17767284A 1984-08-27 1984-08-27 カルボニル化反応廃ガスからの沃素化合物の回収法 Granted JPS6158803A (ja)

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JP17767284A JPS6158803A (ja) 1984-08-27 1984-08-27 カルボニル化反応廃ガスからの沃素化合物の回収法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9567282B2 (en) 2010-09-28 2017-02-14 Celanese International Corporation Production of acetic acid with high conversion rate

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