JPH047004B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主磁極と同一トラツク上にリング型ヘ
ツドを有する磁気記録再生方式に関する。

従来、主磁極とリング型ヘツドを備えた垂直磁
気記録再生ヘツドは第１図に示すごとく、主磁極
１と補助磁極２に巻かれたコイル３から成る垂直
磁気記録ヘツドと再生コイル６が巻かれたリング
型ヘツド５を設けている。垂直磁気媒体４に補助
磁極２のコイル３に電流を流すことにより磁界を
発生させ、この磁界が主磁極１で集中されること
により垂直磁気記録を行なう。再生時にはリング
型ヘツド５のギヤツプ７で検出された磁界の変化
をコイル６で電流に変換することによつて電気信
号として処理を行なう。このため垂直磁気記録ヘ
ツドとして主磁極１と補助磁極２が必要となるの
で構造的に複雑になり、価格面、組み立て部品数
の増加になる。

本発明はかかる欠点を除去するためになされた
ものである。

本発明の磁気記録再生方式を第２図、第３図に
ついて説明すると、８，９及び１０は第１図で説
明したと同様なリング型ヘツド、コイル及びギヤ
ツプである。コイル９に電流を流すとリング型ヘ
ツド８のギヤツプ１０に磁界１２が発生し、磁気
記録媒体１１に磁気記録が行なえる。この際の磁
気記録は長手記録と呼ばれ垂直磁気記録と比較す
ると高密度記録に関しては磁気記録形体が適して
いない。このため、第３図に示すごとく、主磁極
１３とリング型ヘツド１４に独立した２個のコイ
ル１５及び１６を設けることにより、コイル１５
及びコイル１６に適正な電流を流すことでギヤツ
プ１７に第２図で説明した長手記録を行なう磁界
を発生させずに、主磁極１３に磁界を集中させる
ことで垂直磁気記録媒体１８に垂直磁気記録がで
きる。つまり、コイル１５及びコイル１６によつ
てつくられる磁束は、リング型ヘツド１４のギヤ
ツプ１７の部分ではその向きが逆でかつほぼ同じ
大きさとなるため、コイル１５及びコイル１６に
よって発生した磁束はギヤツプ１７の部分でぶつ
かり合い垂直記録媒体１８へと流れ込む。一方、
リング型ヘツド１４には主磁極１３が隣接して設
けられているため、リング型ヘツド１４から垂直
記録媒体１８へ流れ込んだ磁束は媒体中を通り主
磁極１３へと流れていく。ところで、主磁極１３
は高透磁率の薄膜よりなるため媒体１８から主磁
極１３へ磁束が流れ込むとき磁束の集中が起こ
り、この磁束の集中により垂直記録媒体１８に垂
直磁気記録がなされる。コイル１５及びコイル１
６に流す電流の方向及び電流値はコイル１５及び
コイル１６の巻き方、巻数、コイル位置によって
変わるが、基本的にはコイル１５及びコイル１６
で発生する磁界の向きをリング型ヘツド内部で閉
じない様に同じ方向に発生させ、ギヤツプ１７で
長手記録が行なわれない様に流す電流を制御す
る。制御方式としてはコイル１５及びコイル１６
にそれぞれ電流制限用抵抗を入れることにより可
能である。

以上の如く本発明によれば、リング型ヘツドの
独立した２個のコイルに流す電流を制御し、発生
する磁束を主磁極に集中させて垂直磁気記録する
ため、従来の様な補助磁極を使用しないにもかか
わらず主磁極によりシャープな磁気記録が可能と
なり、高い再生出力が得られると共に高密度な垂
直磁気記録が可能となる。また、補助磁極を使用
しないため構造的に簡単になり、価格面および組
立性が向上しコストダウンに大きく寄与する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の主磁極とリング型ヘツドを有す
る垂直磁気記録再生ヘツドを説明するための構造
図、第２図はリング型ヘツド磁気記録を説明する
ための構造図。第３図は本発明の一実施例の構造
図。 １，１３……主磁極、２……補助磁極、３，
６，９，１５，１６……コイル、４，１１，１８
……垂直磁気記録媒体、５，８，１４……リング
型ヘツド、７，１０，１７……ギヤツプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気記録再生装置の磁気ヘツドにおいて、該
   磁気ヘツドは磁気記録媒体に対して同一面上およ
   び同一トラツク上に存在する高透磁率性薄膜（以
   下、主磁極という）とリング型ヘツドからなり、
   該リング型ヘツドは独立した２個のコイルを有
   し、磁気記録時に該コイルに対してリング型ヘツ
   ド内部で磁界ループが閉じない方向に電流を流
   し、該コイルによる磁界を該主磁極に集中させて
   記録することを特徴とする磁気記録再生方式。