JPH0469841B2 - - Google Patents
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- JPH0469841B2 JPH0469841B2 JP63072435A JP7243588A JPH0469841B2 JP H0469841 B2 JPH0469841 B2 JP H0469841B2 JP 63072435 A JP63072435 A JP 63072435A JP 7243588 A JP7243588 A JP 7243588A JP H0469841 B2 JPH0469841 B2 JP H0469841B2
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- Japan
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- mortar
- vessel
- sand bed
- water retention
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Landscapes
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、植木鉢、花器、置き物などとして使
用することができ、とりわけ植木鉢として有用な
新規な器を製造する方法に関する。
用することができ、とりわけ植木鉢として有用な
新規な器を製造する方法に関する。
[従来の技術]
植木鉢として望まれる条件としては、植物の成
育が良好であること、植物と外観的に調和する意
匠であること、および強度が大きくて壊れにくい
ことなどが挙げられる。特に、植物の生育が良好
であるためには、植木鉢が通気性、排水性、断熱
性、保水性などの点で優れていることが必要とさ
れる。
育が良好であること、植物と外観的に調和する意
匠であること、および強度が大きくて壊れにくい
ことなどが挙げられる。特に、植物の生育が良好
であるためには、植木鉢が通気性、排水性、断熱
性、保水性などの点で優れていることが必要とさ
れる。
すなわち、鉢の通気性や排水性は、最も基本的
な条件であり、これが不十分であると、酸欠や病
原菌の繁殖によつて根腐れや用土の腐敗などを生
じ、植物の枯死や発育不良を招くことになる。
な条件であり、これが不十分であると、酸欠や病
原菌の繁殖によつて根腐れや用土の腐敗などを生
じ、植物の枯死や発育不良を招くことになる。
また、保水性すなわち鉢そのものが水分を吸収
する性質は、特に草花や山野草などにおいて重要
な要素となる。これらの植物は、一般に樹木と異
なり、根が繊細なうえに用いる鉢も小型であるの
で、きわめて乾燥に弱い。そのため、鉢の保水性
が劣悪であると、用土の乾燥を抑えることができ
ず、そのため用土の水分が急激に失われやすくな
り、その結果、用土の水分コントロールを難しい
ものとしている。
する性質は、特に草花や山野草などにおいて重要
な要素となる。これらの植物は、一般に樹木と異
なり、根が繊細なうえに用いる鉢も小型であるの
で、きわめて乾燥に弱い。そのため、鉢の保水性
が劣悪であると、用土の乾燥を抑えることができ
ず、そのため用土の水分が急激に失われやすくな
り、その結果、用土の水分コントロールを難しい
ものとしている。
さらにまた、鉢植えの草木は通常鉢の内側に沿
つて根を張るため、鉢の断熱性が悪いと外界の温
度が直接的に鉢の内部に伝達され、その結果、根
に急激な温度変化を与えてしまい、育成の上で好
ましくない。
つて根を張るため、鉢の断熱性が悪いと外界の温
度が直接的に鉢の内部に伝達され、その結果、根
に急激な温度変化を与えてしまい、育成の上で好
ましくない。
ところで、植木鉢としては、素焼、陶磁器など
の焼物鉢をはじめとし、最近ではプラスチツク製
の鉢が多く用いられている。しかし、素焼鉢を除
く焼物鉢では通気性および保水性の点で劣り、ま
たプラスチツク鉢では通気性、保水性および断熱
性の点で劣り、前述した全ての条件を満足するこ
とは難しい。
の焼物鉢をはじめとし、最近ではプラスチツク製
の鉢が多く用いられている。しかし、素焼鉢を除
く焼物鉢では通気性および保水性の点で劣り、ま
たプラスチツク鉢では通気性、保水性および断熱
性の点で劣り、前述した全ての条件を満足するこ
とは難しい。
また、焼物鉢にしてもプラスチツク鉢にして
も、通常は量産を目的とし、その製造には窯や成
形器などの専用の装置を必要とし、個人がこれを
手軽に製造することはほとんどなかつた。
も、通常は量産を目的とし、その製造には窯や成
形器などの専用の装置を必要とし、個人がこれを
手軽に製造することはほとんどなかつた。
[発明が解決すべき問題点]
本発明は、特に従来の鉢が満足しえなかつた通
気性、保水性、断熱性などの点を解決し、植物の
生育が良好で、植木鉢として有用な器を特殊な設
備を用いずに手入しやすい材料で製造することが
できる方法を提供するものである。
気性、保水性、断熱性などの点を解決し、植物の
生育が良好で、植木鉢として有用な器を特殊な設
備を用いずに手入しやすい材料で製造することが
できる方法を提供するものである。
[問題点を解決するための手段]
上記問題点は、以下の工程aないしcを含むこ
とを特徴とする器の製造方法によつて解決され
る。
とを特徴とする器の製造方法によつて解決され
る。
(a) 砂床の表面に製造すべき器の外形に対応した
堀型を形成する。
堀型を形成する。
(b) 堀型に混練したモルタルを流し込み、掘型の
表面にモルタル層を形成して成形する。
表面にモルタル層を形成して成形する。
(c) モルタル層が固化した後、成形物を砂床から
取り出す。
取り出す。
本発明の製造方法においては、砂型を用いるこ
とによつてbの工程で成形したモルタルを充分に
時間をかけてゆつくりと養生・乾燥する点に特色
を有している。すなわち、砂の有する給水性と保
水性を利用して成形モルタルを例えば2〜7日間
程度かけて養生し、徐々に硬化させる。この日数
は、成形モルタルの大きさ、厚みなどによつて適
宜選択される。
とによつてbの工程で成形したモルタルを充分に
時間をかけてゆつくりと養生・乾燥する点に特色
を有している。すなわち、砂の有する給水性と保
水性を利用して成形モルタルを例えば2〜7日間
程度かけて養生し、徐々に硬化させる。この日数
は、成形モルタルの大きさ、厚みなどによつて適
宜選択される。
夏期のように高温、低湿度で水分が蒸発しやす
い場合には、成形モルタル中の水分が急激に蒸発
しないように、砂中に水分を多めに浸透させ、逆
に冬期のように低温、高湿度で水分が蒸発しにく
い場合には、成形モルタル中の水分の吸収を促進
するために水分が少ない砂を用いることにより、
養生に要する期間を調製することができる。ま
た、冬期のように気温が低くなる場合には、成形
モルタル中の水分が凍結しないように、室温を調
整する。
い場合には、成形モルタル中の水分が急激に蒸発
しないように、砂中に水分を多めに浸透させ、逆
に冬期のように低温、高湿度で水分が蒸発しにく
い場合には、成形モルタル中の水分の吸収を促進
するために水分が少ない砂を用いることにより、
養生に要する期間を調製することができる。ま
た、冬期のように気温が低くなる場合には、成形
モルタル中の水分が凍結しないように、室温を調
整する。
本発明の製造方法において用いられるモルタル
は、建築用外装に用いる白色セメント、ポルトラ
ンドセメントなどのセメント材を主成分とし、必
要に応じて顔料、保水剤、その他の添加剤を使用
する。
は、建築用外装に用いる白色セメント、ポルトラ
ンドセメントなどのセメント材を主成分とし、必
要に応じて顔料、保水剤、その他の添加剤を使用
する。
また、本発明の製造方法においては、必要に応
じ、成形後の器に着色を施すことができる。着色
は、顔料を主成分とした着色剤を作り、吹き付
け、塗布あるいは浸漬などの方法を用いて行うこ
とができる。
じ、成形後の器に着色を施すことができる。着色
は、顔料を主成分とした着色剤を作り、吹き付
け、塗布あるいは浸漬などの方法を用いて行うこ
とができる。
本発明の製造方法によつて得られる器は、植木
鉢として好適であり、例えば生育が難しいとされ
る山野草の植木鉢としても適している。さらに花
器や置き物としても用いることができ、特に花器
として用いると生け花が長持する利点がある。
鉢として好適であり、例えば生育が難しいとされ
る山野草の植木鉢としても適している。さらに花
器や置き物としても用いることができ、特に花器
として用いると生け花が長持する利点がある。
[作用]
本発明においては、型として用いる砂が適度な
吸水性と保水性を有しているため、成形モルタル
の水分を徐々にゆつくりと除去することができ
る。
吸水性と保水性を有しているため、成形モルタル
の水分を徐々にゆつくりと除去することができ
る。
その結果、急激な水分除去に起因するヒビ割れ
を生ずることなく、充分な養生によつて強度の大
きい、かつ適度の通気性を有する器を得ることが
きる。
を生ずることなく、充分な養生によつて強度の大
きい、かつ適度の通気性を有する器を得ることが
きる。
また、本発明の製造方法においては、堀型の製
造が容易であり、多様性のある独自性に富んだ器
をシンプルな工程で作成することができる。
造が容易であり、多様性のある独自性に富んだ器
をシンプルな工程で作成することができる。
本発明の製造方法によつて得られる器はモルタ
ル製であり、その組成物が比較的粗い粒子から構
成された多孔質構造を有している。そのため、本
発明の器は、非常に優れた通気製ならびに保水
性、断熱性効果を有し、植物の育成に非常に好適
である。
ル製であり、その組成物が比較的粗い粒子から構
成された多孔質構造を有している。そのため、本
発明の器は、非常に優れた通気製ならびに保水
性、断熱性効果を有し、植物の育成に非常に好適
である。
[実施例]
以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら
説明する。
説明する。
第1図は、本発明を植木鉢用の器の製造に適用
した場合のプロセスを工程順に示した説明図であ
る。
した場合のプロセスを工程順に示した説明図であ
る。
(a) まず、第1図aに示すように、適当な容器に
一定の水分を加えた砂を入れて砂床2を形成
し、その表面を平坦にした後、砂床2の表面に
所望の形状の堀型4を形成する。堀型4はヘラ
等を使用し、手作業によつて所望する器の外形
を自在に堀込むことができる。
一定の水分を加えた砂を入れて砂床2を形成
し、その表面を平坦にした後、砂床2の表面に
所望の形状の堀型4を形成する。堀型4はヘラ
等を使用し、手作業によつて所望する器の外形
を自在に堀込むことができる。
(b) 混練したモルタル材料を第1図bに示すよう
に、堀型4の中にその輪郭に沿つて少量づつ数
回流し込むことにより、堀型の砂面にモルタル
の被膜が形成される。更に、堀型の底部にたま
つた余分のモルタルをヘラ等で被膜面に塗りつ
け、所定の厚さのモルタル量を形成し、器6の
形を大まかに形成する。器6の内面および縁の
部分を念入りに成形し、さらに全体の形を整え
た後、底部に水はけ用の穴62を形成する。。
に、堀型4の中にその輪郭に沿つて少量づつ数
回流し込むことにより、堀型の砂面にモルタル
の被膜が形成される。更に、堀型の底部にたま
つた余分のモルタルをヘラ等で被膜面に塗りつ
け、所定の厚さのモルタル量を形成し、器6の
形を大まかに形成する。器6の内面および縁の
部分を念入りに成形し、さらに全体の形を整え
た後、底部に水はけ用の穴62を形成する。。
(c) 3〜5日間所定の養生をした後、第1図cに
示すように、器6を砂床2から掘り出し、器に
付着している砂や不要物を除去する。また、必
要に応じ、鉢足64の長さおよび高台を調整す
る。
示すように、器6を砂床2から掘り出し、器に
付着している砂や不要物を除去する。また、必
要に応じ、鉢足64の長さおよび高台を調整す
る。
(d) そして、適度な硬さに混練したモルタル材料
をゴムベラ等を用いて器6の外面に塗布し、あ
るいは紋様などを施し整形する。
をゴムベラ等を用いて器6の外面に塗布し、あ
るいは紋様などを施し整形する。
(e) ついで、器6を3〜5日間位にわたつて自然
乾燥した後、サンドペーパー等により全体の仕
上げをする。
乾燥した後、サンドペーパー等により全体の仕
上げをする。
(f) 市販の顔料で着色剤を作り、器6の表面に塗
布し、乾燥させ、希望する色彩に仕上げる。
布し、乾燥させ、希望する色彩に仕上げる。
なお、以上の工程のうち(d)〜(f)は必要に応じて
任意に付加されるものであり、特に(f)の色付け工
程は、花器や錦鉢などを製造する場合に行うと意
匠的により美麗となり好ましい。
任意に付加されるものであり、特に(f)の色付け工
程は、花器や錦鉢などを製造する場合に行うと意
匠的により美麗となり好ましい。
また、器の形状、大きさ等は器の種類や用途に
応じて任意に構成することができる。器の種類と
しては、例えば皿平鉢、浅鉢、半深鉢、普通鉢、
深鉢、らん鉢、変り鉢など種々のものがあり、器
の用途としては植木鉢、花器、置き物などがあ
る。
応じて任意に構成することができる。器の種類と
しては、例えば皿平鉢、浅鉢、半深鉢、普通鉢、
深鉢、らん鉢、変り鉢など種々のものがあり、器
の用途としては植木鉢、花器、置き物などがあ
る。
[発明の効果]
本発明によれば、モルタルなどの入手しやすい
材料でしかも窯などの特別な装置を必要とするこ
となく、平易なものから独創的なものまできわめ
て多様性のある器をだれでも簡単に楽しみながら
作成することができる。
材料でしかも窯などの特別な装置を必要とするこ
となく、平易なものから独創的なものまできわめ
て多様性のある器をだれでも簡単に楽しみながら
作成することができる。
そして、得られるモルタル製の器は、通気性、
保水性ならびに断熱性に優れ、植物の生育に非常
に適しており、育成が難しいとされる山野草をは
じめあらゆる草木の植木鉢として好適に用いるこ
とができる。また、本発明の器は意匠的にも芸術
性を付加することができ、花器や置物としても興
味深いものである。
保水性ならびに断熱性に優れ、植物の生育に非常
に適しており、育成が難しいとされる山野草をは
じめあらゆる草木の植木鉢として好適に用いるこ
とができる。また、本発明の器は意匠的にも芸術
性を付加することができ、花器や置物としても興
味深いものである。
第1図a〜cは本発明の製造方法を順を追つて
表す説明図である。 2……砂床、4……堀型、6……器。
表す説明図である。 2……砂床、4……堀型、6……器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 以下の工程aないしcを含むことを特徴とす
る器の製造方法。 (a) 砂床の表面に製造すべき器の外形に対応した
堀型を形成する。 (b) 堀型に混練したモルタルを流し込み、堀型の
砂床表面にモルタル層を形成して成形する。 (c) 砂床の吸水性および保水性を利用して、モル
タル層を少なくとも2〜7日間にわたつてゆつ
くりと養生・乾燥させ、モルタル層が固化した
後、成形物を砂床から取り出す。 2 特許請求の範囲第1項の製造の方法によつて
形成され、通気性、保水性などに優れたモルタル
製の器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7243588A JPH01242203A (ja) | 1988-03-25 | 1988-03-25 | 器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7243588A JPH01242203A (ja) | 1988-03-25 | 1988-03-25 | 器およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01242203A JPH01242203A (ja) | 1989-09-27 |
JPH0469841B2 true JPH0469841B2 (ja) | 1992-11-09 |
Family
ID=13489223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7243588A Granted JPH01242203A (ja) | 1988-03-25 | 1988-03-25 | 器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01242203A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4609762B2 (ja) * | 2005-09-22 | 2011-01-12 | 澄雄 境野 | コンクリート二次製品の製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5315884A (en) * | 1976-07-29 | 1978-02-14 | Masateru Maeda | Generating method of inspection gas used in leak alarm for liquefied petroleum gas |
JPS5620403A (en) * | 1979-07-28 | 1981-02-26 | Hideki Nakajima | Medal and production thereof |
-
1988
- 1988-03-25 JP JP7243588A patent/JPH01242203A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5315884A (en) * | 1976-07-29 | 1978-02-14 | Masateru Maeda | Generating method of inspection gas used in leak alarm for liquefied petroleum gas |
JPS5620403A (en) * | 1979-07-28 | 1981-02-26 | Hideki Nakajima | Medal and production thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01242203A (ja) | 1989-09-27 |
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