JPH01242203A - 器およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野］ 本発明は、植木鉢、花器、置き町などとして使用するこ
とかでさ、とりわけ植木鉢として有用な新規な器を製造
する方法に関する。

「従来の技術」 植木鉢として望まれる条件としては、植物の生育か良好
であること、植物と外観的に調和する意匠であること、
および強度が大きくて壊れにくいことなどが挙げられる
。特に、植物の生育が良好であるためには、植木鉢が通
気性、排水性、断熱性、保水性などの点で優れている′
ことが必要とされる。

すなわち、鉢の通気性や排水性は、最も基本的な条件で
あり、これが不十分であると、酸欠や病原菌の繁殖によ
って根腐れや用土の１ｇ敗などを生じ、植物の枯死や発
育不良を招くことになる。

また、保水性すなわち鉢そのものが水分を吸収する性質
は、特に草花や山腎草などにおいて重要な要素となる。

これらの植物は、一般に樹木と異なり、根が繊細なうえ
に用いる鉢も小型であるので、きわめて乾燥に弱い、そ
のため、鉢の保水性が劣悪であると、用土の乾燥を抑え
ることかできず、そのため用土の水分が急激に失われや
すくなり、その結果、用土の水分コントロールを難しい
ものとしている。

さらにまた、鉢植えの草木は通常鉢の内側に沿って根を
張るため、鉢の断熱性が患いと外界の温度か直接的に鉢
の内部に伝達され、その結果、根に急激な温度変（ヒを
与えてしまい、育成の［で好ましくない。

ところで、植木鉢としては、素焼、陶磁器などの焼物鉢
をはじめとし、員近ではプラスチック製の鉢か多く用い
られている。しかし、素焼鉢を除く焼物鉢では通気性お
よび保水性の点で劣り、またプラスチック鉢では通気性
、保水性およびＰｌ′Ｉ熱性の点で劣り、前述した全て
の条件を満足することは難しい。

また、焼物鉢にしてもプラスチック鉢にしても、通常は
巣産を［１的とし、その製造には窯や成形器などの専用
の装置を必要とし、１１ス１人がこれを手軽に製造する
ことはほとんどなかった。

［発明か解決すべき問題点」 本発明は、特に従来の鉢が満足しえなかった通気性、保
水性、断熱性などの点を解決し、Ｗ物の生育か良好で、
植木鉢として有用な器を特殊な設備？用いずに入手しゃ
ずい材料で製造することができる方法を堤供するもので
ある。

１問題点を解決するための手段」 上記問題点は、以下の工程（ａ）ないし（ｃ）を含むこ
とを特徴とする器の製造方法によって解決される。

（ａ）砂床の表面に製造すべき器の外形に対応した用型
を形成する。

（ｂ　）用型に混練したモルタルを流し込み、堀」Ａ１
４の表面にモルタル層を形成して成形する。

（ｃ）モルタル層が固化しｆＳ後、成形物を砂床がら取
り出す。

本発明の製造方法においては、砂型を用いることによっ
て（ｂ）の工程で成形したモルタルを充分に時間をかけ
てゆっくりと１生・乾燥するノ４′（に特色を有してい
る。すなわち、砂の有する吸水性と保水性を利用して成
形モルタルを例えば２〜７日間程度かけて養生し、徐々
に硬１ヒさせる。このＨ数は、成形モルタルの大きさ、
）７みなどによって適宜選択される。

夏期ノヨうに高温、低湿度で水分が蒸発しやすい場りに
は、成形モルタル中の水分か急激に蒸発りないように、
砂中に水分を多めに浸透させ、逆に冬期のように低温、
高湿度で水分か蒸発しにくい場音には、成形モルタル中
の水分の吸収を（Ｍ進するために水分か少ない砂を用い
ることにより、養生に要する期間を調整することかでき
る。また、冬期のように気温か低くなる場ａには、成形
モルタル中の水分か凍結しないよ・うに、室温を調整す
る。

本発明のＩＭ造方法において用いられるモルタルは、建
築用外装に用いる白色セメント、ポルトランドセメント 要に応じて顔料、保水剤、その他の添加剤を使用する。

まｌ二、本発明の製造力智去においては、必要に応じ、
成形後の器に着色？施すことができる。着色は、ＢｆＩ
刺を：Ｉミ成分とした着色剤をｆＴす、吹き付け、塗布
あるいは浸漬などの方法を用いて行うことができる。

本発明の製造方法によって得られる器は、植木鉢として
好適であり、例えば生育が難しいとされる山腎草の植木
鉢としても適している．さらに花器や置き物としても用
いることができ、特に花器として用いると生は花が長持
する利点がある。

［作用］ 本発明においては、型として用いる砂が適度な吸水性と
保水性を有しているため、成形モルタルの水分を徐々に
ゆっくりと除去することができる。

その結果、急激な水分除去に起因するヒビ割れを生ずる
ことなく、充分な蔓生によって強度の大きい器を得るこ
とができる。

また、本発明の製造方法においては、用型の製造か容易
であり、−Ｓ様性のある独自性に富んだ器をシンプルな
工程で作成することができる。

本発明の製造方法によって得られる器はモルタル製であ
り、その組成物か比教的ｉｔい粒子がら構成された多孔
質構造を有している．そのため、本発明の器は、非常に
優れた通気性ならびに保水性、断熱性効宋を有し、植物
の育成に非常に好適で４７）る。

［実施例］ ｊ？Ｊ下、本発明の一実施例を図面を参１（αしながら
説明する。

第１図は、本発明を植木鉢用の器のＶ遺に適用した場合
のプロセスを工程順に示した説明図である。

（ａ）まず、第１シ１（ａ）に示すように、適当な容器
に一定の水分を加えた砂を入れて砂床２を形成し、その
表面を平１！ｌにした後、砂床２の表面に所望の形状の
剤型４を形成する。剤型４はヘラ等を使用し、手作業に
よって所望する器の外形を自在に堀込むことができる。

（ｂ）混練したモルタル材料を第１１２１　（ｂ　）に
示すように、剤型４の中にその輪郭に沿って少量づつ数
回流し込むことにより、剤型の砂面にモルタルの被膜が
形成される。更に、剤型の底部になｔっを余分のモルタ
ルをヘラ等で被膜面に塗りつけ、所定の厚さのモルタル
層を形成し、器６の形を大まかに形成する。器６の内面
および縁の部分を倉入りに成形し、さらに全体の形を整
えた後、底部に水はけ川の穴６２を形成する。。

（ｃ）３〜５日間所定の買主をした後、第１図（ｃ）に
示すように、器６を砂床２から掘り出し、器に付着して
いる砂や不要物を除去する。ま′／、：、必要に応じ、
鉢足６４の長さおよび高台を調整する。

（ｄ）そして、適度な硬さに混練したモルタル材料をゴ
ムベラ等を用いて器６の外面に塗布し、あるいは紋様な
どを施し整形する。

（ｅ）ついで、器６を３〜５日間位にわたって自然乾燥
した後、サンドペーパー等により全体のｔ［−上げをす
る。

＜ｒ＞市販の顔料で着色剤を作り、器６の表面に塗布し
、乾燥させ、希望する色彩に仕上げる。

なお、以上の工程のうち（ｄ）〜（１゛）は必要に応じ
て任意に付加されるものであり、特に（ｆ）の色付は工
程は、花器や綿体などを製造する場合に行うと意匠的に
より美麗となり好ましい。

また、器の形状、大きさ等は器の種類や用途に応じて任
意に構成することができる。器の種類としては、例えば
皿平鉢、浅鉢、半深鉢、普通鉢、深林、らん鉢、変り鉢
など種々のものがあり、器の用途としては植木鉢、花器
、置き物などがある。

［発明の効果］ 本発明によれば、モルタルなどの入手しやすい材料でし
かも窯などの特別な装置を必要とすることなく、平易な
ものから独創的なものまできわめて多様性のある器をだ
れでも簡単に楽しみながら作成することができろ。

そして、得られるモルタル製の器は、通気性、保水性な
らびに断熱性に優れ、植物の生育に非常に適しており、
育成が難しいとされる山野草をはじめあらゆる草木の植
木鉢として好適に用いることができる。また、本発明の
器は意匠的にも芸術性を付加することができ、花器や置
物としても興味深いものでｔＰ）る。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａＪ〜（ｃ）は本発明の！ｌ＋遣方法を順を追
って表す説明図である。 ２・・・砂床 ４・・・剤型 ６・・・器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）以下の工程（ａ）ないし（ｃ）を含むことを特徴
   とする器の製造方法。 （ａ）砂床の表面に製造すべき器の外形に対応した堀型
   を形成する。 （ｂ）堀型に混練したモルタルを流し込み、堀型の表面
   にモルタル層を形成して成形する。 （ｃ）モルタル層が固化した後、成形物を砂床から取り
   出す。
2. （２）特許請求の範囲第１項の製造方法によって形成さ
   れたモルタル製の器。