JPH0469827B2 - - Google Patents

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JPH0469827B2
JPH0469827B2 JP61106665A JP10666586A JPH0469827B2 JP H0469827 B2 JPH0469827 B2 JP H0469827B2 JP 61106665 A JP61106665 A JP 61106665A JP 10666586 A JP10666586 A JP 10666586A JP H0469827 B2 JPH0469827 B2 JP H0469827B2
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JP
Japan
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copolymer
film
piezoelectric
vdf
piezoelectric constant
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JP61106665A
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Shuichi Inoe
Mitsuaki Izumi
Yutaka Katsuhara
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Central Glass Co Ltd
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Central Glass Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 高分子圧電材料は大面積かつ強靭なフイルム状
の圧電体が容易に得られるなど、セラミツク系の
圧電材料にはないすぐれた特徴を多々有してお
り、その実用化が期待されている。 本発明は従来の高分子圧電材料に比較して高い
圧電率を有しかつ分極処理の容易な新規の高分子
圧電材料に関するものである。 (従来の技術) 高分子圧電材料としては既に多くの材料が報告
されており、古くはコラーゲン、セルロース等の
天然高分子、ポリ−γ−メチル−L−グルタメー
トなどの合成ポリペプチド、そしてフツ素系高分
子であるポリフツ化ビニリデンなどがその代表的
なものとされている。また最近ではフツ化ビニリ
デン−トリフルオロエチレン共重合体などのいく
つかのフツ素系共重合体も高い圧電率を示すこと
が報告されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながらこれらの高分子圧電材料は他の材
料、特にPZTに代表されるセラミツク材料に比
較して、十分な圧電率を持つているとは言えず、
実用的な使用のためには更に高い圧電率を持つた
材料が望まれているところである。すなわち代表
的な高分子圧電材料であるポリフツ化ビニリデン
は延伸フイルムを直流電界下分極処理することで
圧電性となるが、通常の処理では高々20PC/N
程度の圧電率である。 ゾーン延伸法等特殊な工夫によつて40PC/N
程度の圧電率を実現したとの報告もあるが、こう
した方法は大面積の圧電フイルムを工業的な製造
方法とはいえず、実際実用に供されているポリフ
ツ化ビニリデン製圧電フイルムは20PC/N程度
の圧電率となつている。最近になつてトリフルオ
ロエチレン−フツ化ビニリデン共重合体のように
高い圧電率を示すいくつかのフツ素系共重合体が
報告されているが、それらにおいても通常の処理
方法においては高々30PC/Nを超える程度であ
る。本発明者らは既にトリフルオロエチレンとフ
ツ化ビニリデンに第3成分としてフツ化ビニルを
共重合することで圧電率を向上させ得ることを提
案(特願昭60−115464号)したが、その系におい
ても40PC/N程度の圧電率にとどまつている。 また圧電フイルムとして実用に供するには分極
処理においてなるべく印加電圧を低く、また電界
強度も低くすることが性能の安定性を上げ、製品
の歩留りを上げるために望ましく、そうした条件
においても十分な圧電率を発現する材料が望まれ
るところである。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らはかかる問題を解決すべく、種々の
高分子材料を検当討した結果、トリフルオロエチ
レン−フツ化ビニリデンにヘキサフルオロアセト
ンを共重合させて分子鎖内に−O−構造を導入す
ることで圧電率の向上に寄与することを見い出
し、加えて該共重合体は分極処理が容易で高圧電
率を発現する高分子圧電材料を得ることに成功し
たものである。 高分子圧電材料において高い圧電率を発現させ
るためには極性結晶を配向させることが必要とさ
れ、一般には直流電界下に対象となる高分子フイ
ルムを置き、分極処理を施すわけであるが、必ず
しも十分に結晶の配向がおこるわけではない。例
えばポリフツ化ビニリデンでは現在得られている
圧電率は理論的に予想される圧電率の5分の1程
度といわれており、その大きな要因として分子鎖
の可撓性が不十分で、通常の分極処理では十分に
分子鎖の回転がおこらず、結果的に極性結晶の配
向が十分でないことが考えられる。 フツ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重
合体においても同様なことが考えられ、これら高
分子の圧電率を上げるには分子鎖の可撓性を高
め、結晶の易動度を向上させることが一つの有力
な方法である。 ところでトリフルオロエチレン−フツ化ビニリ
デン−ヘキサフルオロアセトン共重合体において
ヘキサフルオロアセトンは次の構造式で示される
形で共重合するものと考えられる。 x=20〜65モル%、Y=79〜34モル%、Z=1
〜10モル%一般に高分子鎖中において−O−構造
の導入は回転の自由度を高めるため分子鎖の可撓
性を増すと考えられており、この共重合体では−
O−結合に隣接して2つのトリフルオロメチル基
が存在し、それがその周囲の構造をバルキーにし
より可撓性を高めると考えられる。このようにヘ
キサフルオロアセトンの共重合は分子鎖の可撓性
を高めるための極めて有力な手段であり、その結
果ヘキサフルオロアセトンの共重合はそのベース
となる高分子の圧電率を高め、また比較的小さな
電界極度での分極処理を可能とするもので、事実
測定結果もそれらを裏付けている。ただ注意しな
ければならないことはヘキサフルオロアセトンの
過剰な共重合はベースとなる高分子の結晶性を阻
外し、極性結晶自体の分率を低下させるため自ず
とその共重合体の割合は制限される。 そこでかかる三元共重合体の組成割合を種々検
討した結果、トリフルオロエチレン20〜65モル
%、フツ化ビニリデン79〜34モル%、ヘキサフル
オロアセトン1〜10モル%の範囲の共重合体が前
述の効果を発揮する範囲である。これらトリフル
オロエチレン−フツ化ビニリデン−ヘキサフルオ
ロアセトン共重合体は延伸分極処理することでき
わめて高い圧電率を持つ高分子圧電フイルムを容
易に供することを可能とするとともに、それ自体
の持つ高誘電率、強誘電性という性質とケトン等
の有機溶媒に容易に溶け、また透明性も高いとい
う特性を生かして機能性材料として液晶材料等の
コーテイングなどへの利用、更には分極現象を利
用した記憶材料など、より高度なものへの利用も
可能である。以下本発明について詳述する。 本発明に用いられるトリフルオロエチレン−フ
ツ化ビニリデン−ヘキサフルオロアセトン三元共
重合体(以下TrFE−VDF−HFA共重合体と記
す)はトリフルオロエチレン20〜65モル%、フツ
化ビニリデン79〜34モル%、ヘキサフルオロアセ
トン1〜10モル%を通常のラジカル触媒の存在
下、溶液重合法または塊状重合法で得ることがで
きる。しかしながら、これらトリフルオロエチレ
ン、フツ化ビニリデンおよびヘキサフルオロアセ
トンがこの範囲外になると期待する効果は得られ
ない。また重合方法として水懸濁重合法および乳
化重合法も可能であるが、HFAが水と反応し水
和物を形成するため、共重合速度および共重合体
の分子量の低下あるいは異常構造の発生の原因と
なるため、HFAと反応しない有機溶媒を使用し
た溶液重合、あるいは塊状重合法が推奨される。
上記共重合体の製造における重合温度は通常−45
℃〜100℃、好ましくは0℃〜70℃が適当である。 ラジカル触媒としては通常の油溶性ラジカル開
始剤、例えばジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、t−ブチルパーオキシピバレート、ジ−
2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、
ベンゾイルパーオキシド、トリクロルアセチルパ
ーオキシド、パーフルオロブチルパーオキシド、
パーフルオロオクタノイルパーオキシドなどの過
酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス
−2,4−ジメチルバレロニトリルのようなアゾ
化合物をあげることができる。触媒は単量化に対
して通常0.001〜3重量%の割合で用いることが
できる。 また溶液重合法における有機溶媒としては酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸−t−ブチル等の酢酸
エステル類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、プロパン、n−ブタン等の飽和炭化水
素類、クロルジフルオロメタン、トリクロルトリ
フルオロエタン、ジクロルテトラフルオロエタ
ン、パーフルオロシクロブタン等のフツ素系溶媒
をあげることができる。 重合は、上記モノマー仕込組成の範囲内であれ
ば容易に進み、高収率で成形加工可能な重合度の
共重合体を得ることができる。また得られる共重
合体は結晶性であり、DSC測定による融点は130
〜160℃に認められ、X線回折測定による結晶回
折パターンのピークはブラツグ角2θ=19℃前後に
認められる。 本発明の高分子圧電材料は上記方法により重合
したTrFE−VDF−HFA共重合体を溶融法、あ
るいは溶解法でフイルムを作製し、このフイルム
をその融点以下の温度で延伸した後、あるいは延
伸させながら分極処理することにより得られるも
のである。 ここで溶融法は一般に広く利用されている方法
であり、共重合体をその融点以上の温度でTダイ
あるいはインフレーシヨン、ダイ等を具備した押
出機またはプレス等の成形機を用いて任意の寸法
のフイルムまたはシートを成形する。 一方、溶媒を用いての溶解法は、良溶媒(例え
ばメチルエチルケトン)に適当な温度のもとで
TrFE−VDF−HFA共重合体を溶解し、これを
一定の厚みに成形して放置し、溶媒を蒸発させる
ことで所定の厚みのフイルムまたはシートを作製
することができる。特に本共重合体は溶解性が良
く、種々の溶媒に可溶なため、成膜の種々のコン
トロールができ、スピンコーテイング法などを使
用すれば容易に薄膜を作製することができる。ま
た透明性の高いフイルムも作製が容易である。 上記方法で成形されたフイルムまたはシートの
延伸は、通常融点とガラス転移点の間の任意の温
度、好ましくは融点より20〜150℃低い温度で行
なうことができる。特に本発明における三元共重
合体は分子鎖の可撓性が高いため、フイルムを保
持した後、通常の一軸延伸装置で延伸すること
で、十分な性能を持つた延伸フイルムを得ること
ができ、これを後述する方法で分極することで容
易に高圧電率のフイルムを得ることができる。ま
た更に高い圧電率を得るために局部加熱しながら
延伸を行なういわゆるゾーン延伸法も有効であ
る。なお延伸倍率としては高い圧電率を得るため
には200%以上が好ましい。また延伸倍率はフイ
ルムの状態、加熱温度および冷却温度、延伸時の
引張力の大きさ等によつて定まるので、これらの
条件を延伸倍率が200%以上となるように適宜設
定することができる。 このようにして得られた延伸フイルムを分極処
理することで、圧電フイルムが得られるが、分極
処理方法として通常直流電界下で分極を行なう熱
エレクトレツト法およびコロナ放電法がある。 一般に行なわれる方法は熱エレクトレツト法で
次のように行なわれる。すなわち延伸したフイル
ムの表裏両面に金属膜を密着させて電極を作り、
恒温槽中でフイルムを所定の温度まで加熱する。
所定の温度になつたら上記電極間に直流電界を一
定時間印加したのち冷却し、フイルムの温度が室
温以下になつた時点で電圧の印加をとめる。 また、コロナ放電法は次のような方法である。
すなわち、延伸したフイルムの表裏両面を必要に
応じて高周波コロナ放電処理したのち該両面に金
属膜を密着させて電極を作る。次にこのフイルム
を一対のコロナ放電電極の間に位置せしめて所定
の温度まで加熱したのち、一定時間コロナ放電を
作用させる。そののちコロナ放電を中止してフイ
ルムの温度が室温以下になるまで冷却する。 これらの処理温度はフイルムまたはシートの熱
変形などを考慮すると室温から該材料の融点より
10℃低い温度の範囲が好ましい。 印加電圧は材料の耐電圧に達するまでであり、
熱エレクトレツト法の場合は10〜1500KV/cm、
コロナ放電法の場合は1〜20KVが好ましいが、
該材料は分極しやすいため比較的低い電圧でも十
分な処理結果が得られる。また、電圧の印加時間
は1分以上であり、熱エレクトレツト法では20分
間以上、コロナ放電法では3分以上が特に好まし
い。 本発明における共重合体は延伸、分極処理が容
易で、更には薄膜化も可能であり、この共重合体
を使用した本発明の高分子圧電材料は高い加工性
と高い圧電率を示すため、圧電素子として圧電性
を応用した工業分野に広く利用できる。またその
大きな誘電率、更にその強誘電性を生かした応用
分野への利用も期待できる。 以下実施例について説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。 実施例 1 電磁誘導式撹拌機付の容量0.8のステンレス
製オートクレーブに精製した1,1,2−トリク
ロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(以下R
−113と略す)400mlとR−113で5%に希釈した
ヘプタフルオロブチリルパーオキシド4.8gを入
れ、オートクレーブ内部を窒素ガスで置換した。
次にヘキサフルオロアセトン(HFA)4.2g、ト
リフルオロエチレン(TrFE)27.6g、フツ化ビ
ニリデン(VDF)21.7gを順次仕込み、撹拌し
ながら温度を20℃に保ち、20時間重合を行つた。
重合終了後未反応のモノマーを分離し、得られた
白色スラリーを過剰のメタノール中に注ぎ、濾過
洗浄して乾燥し、白色の共重合体44.4gを得た。
収率は83%であつた。 この三元共重合体の組成は1H NMR、19F
NMRの測定により(TrFE)/(VDF)/
(HFA)=48.4/48.8/2.8(モル比)であり、DSC
測定による融点(以下Tmと略す)は154℃であ
つた。 上記三元共重合体を成形温度220℃にてプレス
成形を行ない、厚さ約100μmのフイルムを作製
した当該フイルムを50℃の温度にて定速一軸延伸
を行ない、延伸倍率400%の延伸フイルムとした。
次にこのフイルムの両面に金を真空蒸着して電極
を形成したのち、400KV/cmの電界をかけなが
ら100℃の恒温槽中で30分間保持し、その後電界
をかけながら室温下放置冷却して圧電フイルムを
作成した。この圧電フイルムのd31圧電率をレオ
ログラフ(東洋精機(株)製)を用いて測定した。そ
の結果を第1表に示すが、51PC/Nと非常に高
い値を得た。なお、測定温度は23℃であつた。ま
たこのフイルムの−50℃から100℃まで2℃/毎
分の速度で昇温させながらd31圧電率を測定し、
圧電率の温度変化を調べた。その結果を第1図に
示す。圧電率は60℃で最大値を示した。 実施例 2 実施例1と同様にHFA2.1g、TrFE28.5g、
VDF21.8gを仕込み共重合体44.5g(収率84.9
%)を得た。この共重合体のモノマー組成比は
(TrFE)/(VDF)/(HFA)=49.9/48.8/
1.3(モル比)であり、Tm=157℃であつた。この
共重合体をプレス成形、延伸処理したフイルムを
実施例1と同様に分極処理した後、d31圧電率を
測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 3 実施例1と同様にHFA5.6g、TrFE27.0g、
VDF21.6gを仕込み、共重合体43.9g(収率81.0
%)を得た。この共重合体のモノマー組成比は
(TrFE)/(VDF)/(HFA)=47.5/48.6/
3.9(モル比)であり、Tm=152℃であつた。この
共重合体をプレス成形、延伸処理したフイルムを
実施例1と同様に分極処理した後、d31圧電率を
測定した。その結果を第1表に示す。 実施例 4 実施例1と同様にHFA11.5g、TrFE25.7g、
VDF20.3gを仕込み、共重合体42.1g(収率73.2
%)を得た。この共重合体のモノマー組成比は
(TrFE)/(VDF)/(HFA)=46.4/46.8/
6.8(モル比)であり、Tm=141℃であつた。この
共重合体をプレス成形、延伸処理したフイルムを
実施例1と同様に分極処理した後、d31圧電率を
測定した。その結果を第1表に示す。 比較例 1 実施例1と同様にHFA34.7g、TrFE20.1g、
VDF15.5gを仕込み、共重合体21.8gを得た(収
率31.0%)。この共重合体のモノマー組成比は
(TrFE)/(VDF)/(HFA)=43.1/44.2/
12.7(モル比)であり、Tmは130℃付近でブロー
ドであつた。この共重合体をプレス成形、延伸処
理したフイルムを実施例1と同様に分極処理した
後、d31圧電率を測定した。その結果を第1表に
示す。 比較例 2 実施例1と同様にHFA1.8g、TrFE28.1g、
VDF22.4gを仕込み、共重合体45.0gを得た(収
率85.9%)。この共重合体のモノマー組成比は
(TrFE)/(VDF)/(HFA)=49.7/49.5/
0.8(モル比)であり、Tm=158℃であつた。この
共重合体をプレス成形、延伸処理したフイルムを
実施例1と同様に分極処理した後、d31圧電率を
測定した。その結果を第1表に示す。 比較例 3 実施例1と同様な方法で、TrFE28.8g、
VDF23.3gを仕込み、白色の共重合体46.3g(収
率88.9%)を得た。元素分析による共重合組成は
(TrFE)/(VDF)=49.2/50.8であり、Tmは
161℃であつた。この共重合体を実施例1と同様
な分極処理し、d31圧電率を測定した。その結果
を第1表に示す。また−50℃から100℃まで昇温
しながら圧電率を測定し、その結果を第1図に示
す。
【表】 実施例 5 実施例1と同様にHFA4.1g、TrFE23.1g、
VDF25.1gを仕込み、共重合体43.0g(収率82.2
%)を得た。この共重合体のモノマー組成比は
(TrFE)/(VDF)/(HFA)=40.8/56.6/
2.6(モル比)であり、Tm=153℃であつた。この
共重合体をプレス成形、延伸処理したフイルムを
実施例1と同様に分極処理した後、d31圧電率を
測定した。その結果を第2表に示す。 実施例 6 実施例1と同様にHFA3.8g、TrFE36.3g、
VDF15.0gを仕込み、共重合体44.0g(収率79.9
%)を得た。この共重合体のモノマー組成比は
(TrFE)/(VDF)/(HFA)=63.8/33.8/
2.4(モル比)であり、Tm=163℃であつた。この
共重合体をプレス成形、延伸処理したフイルムを
実施例1と同様に分極処理した後、d31圧電率を
測定した。その結果を第2表に示す。 実施例 7 実施例1と同様にHFA4.2g、TrFE16.9g、
VDF30.0gを仕込み、共重合体41.8g(収率81.8
%)を得た。この共重合体のモノマー組成比は
(TrFE)/(VDF)/(HFA)=30.0/67.3/
2.7(モル比)であり、Tm=151℃であつた。この
共重合体をプレス成形、延伸処理したフイルムを
実施例1と同様に分極処理した後、d31圧電率を
測定した。その結果を第2表に示す。また−50℃
から100℃までの圧電率の変化は第2図に示す。
圧電率は80℃で最大値を示した。 比較例 4 実施例1と同様な方法でTrFE39.8g、
VDF20.1gを仕込み、共重合体54.5g(収率91.0
%)を得た。この共重合体のモノマー組成比は
(TrFE)/(VDF)=61.0/39.0(モル比)であ
り、Tm=165℃であつた。この共重合体をプレ
ス成形、延伸処理したフイルムを実施例1と同様
に分極処理した後、d31圧電率を測定した。その
結果を第2表に示す。 比較例 5 実施例1と同様な方法でTrFE16.6g、
VDF30.8gを仕込み、共重合体43.6g(収率92.0
%)を得た。この共重合体のモノマー組成比は
(TrFE)/(VDF)=32.9/67.1(モル比)であ
り、Tm=151℃であつた。この共重合体をプレ
ス成形、延伸処理したフイルムを実施例1と同様
に分極処理した後、d31圧電率を測定した。その
結果を第2表に示す。また−50℃から110℃まで
の圧電率の変化を第2図に示す。
【表】 実施例 8 実施例1で使用したフイルムを50℃で約4倍に
延伸した後、200KV/cm、300KV/cm、
400KV/cm、500KV/cm電界強度で分極処理し
た結果を第3表に示す。 比較例 6 比較例3で使用したフイルムを実施例8と同様
に50℃で約4倍に延伸した後、200KV/cm、
300KV/cm、400KV/cm、500KV/cm電界強度
で分極処理した結果を第3表に示す。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、実施例1,7および比
較例3,5における温度と圧電率の関係を示した
ものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 トリフルオロエチレン20〜65モル%、フツ化
    ビニリデン79〜34モル%、およびヘキサフルオロ
    アセトン1〜10モル%からなる共重合体を使用し
    た高分子圧電材料。 2 上記共重合体フイルムを0〜80℃の温度で一
    軸延伸処理した後、50〜140℃の温度で分極処理
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の高分子圧電材料。
JP61106665A 1986-05-12 1986-05-12 高分子圧電材料 Granted JPS62263679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61106665A JPS62263679A (ja) 1986-05-12 1986-05-12 高分子圧電材料

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JP61106665A JPS62263679A (ja) 1986-05-12 1986-05-12 高分子圧電材料

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JPS62263679A JPS62263679A (ja) 1987-11-16
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FR2987358B1 (fr) * 2012-02-28 2016-10-21 Arkema France Procede de synthese du trifluoroethylene a partir du chlorotrifluoroethylene
CN112415288B (zh) * 2020-10-22 2022-08-05 同济大学 一种测量同轴压电电缆静水压压电系数系统的测量方法

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