JPH0469603B2 - - Google Patents

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JPH0469603B2
JPH0469603B2 JP60035342A JP3534285A JPH0469603B2 JP H0469603 B2 JPH0469603 B2 JP H0469603B2 JP 60035342 A JP60035342 A JP 60035342A JP 3534285 A JP3534285 A JP 3534285A JP H0469603 B2 JPH0469603 B2 JP H0469603B2
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JP
Japan
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tertiary
carbon atoms
dental
group
dental composition
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JP60035342A
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JPS61197505A (ja
Inventor
Takeo Matsumoto
Yoshinori Kadoma
Takeshi Komai
Osamu Nakachi
Eiichi Yamada
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP85110961A priority patent/EP0176777B1/en
Priority to DE8585110961T priority patent/DE3574387D1/de
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Priority to US07/160,621 priority patent/US4923905A/en
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  • Dental Preparations (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は光照射により重合硬化が可能な歯科用
組成物に関する。本発明において歯科用組成物と
は、エチレン性不飽和化合物を含んでなる歯冠修
復用材料、う蝕予防材料、義歯床用材料、歯科接
着性修復材料、歯科用印象材料などを包含する。 〔従来の技術〕 従来、これらの歯科用組成物の重合硬化方法と
しては、ベンゾイルベルオキシドと第3アミンな
どによるレドツクス系の重合開始剤を使用して硬
化させる方式と、ベンゾインアルキルエーテルな
どの光増感剤に紫外線を照射させて硬化させる方
式が用いられてきた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 レドツクス系重合開始剤を用いた常温硬化型で
は、粉一液タイプあるいはペースト−ペーストタ
イプの練和方式であるために、硬化したレジン中
に気泡が入りやすく、また硬化が早くて操作時間
が短いといつた欠点があり、また第3アミンによ
り色調が変化し、審美性に劣るという欠点があつ
た。他方、ベンゾインアルキルエーテルなどの通
常の紫外線用光開始剤を用いた場合、重合硬化に
有効な紫外線の物質透過性が弱く、充分な硬化深
さが得られないこと、さらにこれに用いる紫外線
のうちで320nm以下の短い波長の紫外線は人体へ
の為善性があるため、フイルターなどで防御する
必要があること、また、照射装置の水銀ランプが
劣化して寿命が短いことなどの問題点がある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、前記のような欠点のない歯科用
組成物を得るために研究を重ねた結果、光重合開
始剤として、ベンゾフエノン基含有多価ペルオキ
シエステル類を用いることにより、350nmから
450nmの可視光に近い安全な光で重合硬化する
着色の問題のない優れた歯科用組成物を見いだし
た。 すなわち、本発明は、エチレン性不飽和化合物
と、下記一般式()で示されるベンゾフエノン
基含有多価ペルオキシエステル類からなる光重合
開始剤とを含んでなる光硬化性歯科用組成物を提
供するものである。 (但し、R1、R′1はそれぞれ炭素数4から8の第
3アルキル基、または炭素数9から12の第3アラ
ルキル基、R2、R′2はそれぞれ水素原子、炭素数
4から8の第3アルコキシ基または炭素数9から
12の第3アラルキルオキシ基を表わす。) 本発明に使用されるエチレン性不飽和化合物と
しては従来から歯科用組成物に用いられているエ
チレン性不飽和化合物が全て使用できるが、その
例としては、メタクリル酸誘電体、たとえばメチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレ
ート、1,4−ブタンジオールジメタクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレ
ングリコールジメタクリレート、ポリエチレング
リコールジメタクリレート、プロピレングリコー
ルジメタクリレート、ジプロピレングリコールジ
メタクリレート、トリプロピレングリコールジメ
タクリレート、ポリプロピレングリコールジメタ
クリレート、テトラメチロールメタントリメタク
リレート、テトラメチロールメタンテトラメタク
リレート、2,2−ビス(4−メタクリロキシフ
エニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリ
ロキシエトキシフエニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−メタクリロキシポリエトキシフエニル)
プロパン、2,2−ビス〔4−(3−メタクリロ
キシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フエニル〕プ
ロパン、1,2−ビス(3−メタクリロキシ−2
−ヒドロキシプロポキシ)エタン、2,2−ビス
(4−メタクリロキシフエニル)プロパン、2−
ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパ
ン、ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4
−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート、2
−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピルメタクリ
レート、2−ヒドロキシ−3−p−t−ブチルフ
エノキシプロピルメタクリレート、メタクリロキ
シエチルフエニルホフホリツクアシツド、4−メ
タクリロキシエチルトリメリテートアンハイドラ
イドなどがある。この他にアクリル酸誘導体、ス
チレンとその誘導体なども本発明に利用できる。
更にマレート基、フマレート基、アリル基、(メ
タ)アクリレート基等を持つ硬化性樹脂、不飽和
ポリエステル、不飽和アクリル樹脂あるいはイソ
シアネート改質アクリレートオリゴマー、ポリエ
ステルアタリルオリゴマー、ポリエーテルアクリ
ルオリゴマーなどの重合性オリゴマー、重合性不
飽和重合体なども本発明に利用できる。 本発明に使用される一般式〔〕で示されるベ
ンゾフエノン基含有多価ペルオキシエステル類の
具体例としては、例えば3,3′,4,4′−テトラ
−(t−ブチルベルオキシカルボニル)ベンゾフ
エノン、3,3′,4,4′−テトラ−(t−アミル
ペルオキシカルボニル)ベンゾフエノン、3,
3′,4,4′−テトラ(t−ヘキシルぺルオキシカ
ルボニル)ベンゾフエノン、3,3′,4,4′−テ
トラ(t−オクチルペルオキシカルボニル)ベン
ゾフエノン、3,3′,4,4′−テトラ(クミルペ
ルオキシカルボニル)ベンゾフエノン、3,3′,
4,4′−テトラ(p−イソプロピルクミルペルオ
キシカルボニル)ベンゾフエノン、3,3′−ジカ
ルボキシ−4,4′−ジ(t−ブチルペルオキシカ
ルボニル)ベンゾフエノン、3,3′−ジカルボキ
シ−4,4′−ジ(t−ヘキシルペルオキシカルボ
ニル)ベンゾフエノンなどがある。 本発明の歯科用組成物は、前記のエチレン性不
飽和化合物の1種または2種以上と、光重合開始
剤としてベンゾフエノン基含有多価ペルオキシエ
ステル類の1種または2種以上とを有効成分とし
て含有するものであり、その組成は光重合開始剤
であるベンゾフエノン基含有多価ペルオキシエス
テル類の濃度がエチレン性不飽和化合物に対して
0.01〜10重量%であり、さらに好ましくは0.05〜
5重量%である。光重合開始剤の濃度が0.01重量
%以下では組成物が硬化せず、また10重量%を越
えると硬化物の物性が低下して好ましくない。 本発明の歯科用組成物は、必要に応じて歯科用
に通常使用する充填材を適宜加えて用いてもよ
い。充填材としては、例えば燐灰石、ソーダガラ
ス、石英、シリカゲル、硼珪酸ガラス、合成サフ
アイア(アルミナ)及び放射性不透明充填材料、
例えば酸化バリウム及びジルコニウムガラスなど
があり、球状、微粉末状、微小板、繊維、ホイス
カーであつてもよいし又は不規則な形状を有じて
いてもよい。さらに必要ならば上述の成分の他
に、バインダー樹脂、重合禁止剤、酸化防止剤、
安定剤、顔料、染料、増粘剤などを必要に応じ適
量添加してもよい。 本発明の歯科用組成物は、光重合開始剤として
ベンゾフエノン基含有多価ペルオキシエステル類
を用いることにより、波長350nm〜450nmの範
囲の光を含む光源によつて容易に硬化する。 本発明に用いる光照射機は前述範囲の波長を有
する光を放射するものであれば、全て使用可能で
あり、この様な光源としてはキセノンランプ、ハ
ロゲンランプ、タングステンランプ、蛍光ラン
プ、メタルハライドランプ、レーザーなどがあ
る。 本発明の歯科用組成物は予め供給者により1液
に混合され、遮光された容器に充填して、医師、
歯科技工士に供給される。医師または歯科技工士
は本発明の歯科用組成物を塗布、充填または成型
した後、照射機より放射される光により重合硬化
させることができる。 〔発明の効果〕 本発明の歯科用組成物は、特定の光重合開始剤
を用いているので、350nm〜450nmの範囲の為
害性のない光により短時間で容易に硬化し、しか
も硬化深さが従来の紫外線用光重合開始剤による
ものより優れている。また本発明の光重合開始剤
によれば着色もなく、審美性に優れた硬化物が得
られ、更に臨床操作性、経済性の点でも優れてい
る。 〔実施例〕 以下実施例および比較例により本発明をさらに
詳しく説明する。 実施例 1〜10 表−1に示した組成比で、エチレン性不飽和化
合物に光重合開始剤を均一に溶解して歯科用組成
物とした。この組成物を内径10mm、深さ10mmのポ
リエチレン製円筒に充填し、350nm以下の光を
フイルダーにより除去した歯科用ハロゲンランプ
(15V−150W)により円筒上部3mmの距離から光
を照射して重合硬化した。またこのときの硬化深
さは、重合硬化物を円筒から取りだして未反応物
を除去した後、マイクロメーターを用いて測定し
た。その結果を表−1に示した。 実施例 11〜12 表−1に示した組成比で、エチレン性不飽和化
合物に光重合開始剤を均一に溶解し、シリカゲル
系の充填材(AEROSILR972(日本アエロジル(株)
製)を加えて二本ロールにより混練し歯科用組成
物とした。実施例1〜10と同様な方法により硬化
深さを測定した。その結果を表1に示した。 表−1の結果から明らかなように、本発明の歯
科用組成物は350nm以下の光を除去したハロゲ
ンランプの30〜60秒程度の短時間の照射により、
充分な硬化深さ(5mm以上)が得られ、歯冠修復
用材料、う蝕予防材料、義歯床用材料、歯科接着
性修復材料、歯科用印象材料として優れており、
また着色もなく審美性、臨床操作も良いことがわ
かる。 比較例 1〜2 エチレン性不飽和化合物としてトリエチレング
リコールジメタクリレートを用い、表−2に示す
重合開始材を添加して実施例と同様な試験を行つ
た。 その結果を表−2に示したが、350nm以下の
光を除去した光線では、従来の紫外線用光重合開
始材を用いても組成物は硬化しないことがわか
る。
【表】
【表】
【表】 他の略称は表−1と同じである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレン性不飽和化合物と、下記一般式
    ()で示されるベンゾフエノン基含有多価ペル
    オキシエステル類からなる光重合開始剤とを含ん
    でなる光硬化性歯科用組成物。 (但し、R1、R′1はそれぞれ炭素数4から8の第
    3アルキル基、または炭素数9から12の第3アラ
    ルキル基、R2、R′2はそれぞれ水素原子、炭素数
    4から8の第3アルコキシ基または炭素数9から
    12の第3アラルキルオキシ基を表わす。) 2 エチレン性不飽和化合物がメタクリル酸エス
    テル類である特許請求の範囲第1項記載の光硬化
    性歯科用組成物。
JP60035342A 1984-08-31 1985-02-26 光硬化性歯科用組成物 Granted JPS61197505A (ja)

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JP60035342A JPS61197505A (ja) 1985-02-26 1985-02-26 光硬化性歯科用組成物
US06/768,546 US4746685A (en) 1984-08-31 1985-08-23 Light curable dental composition
EP85110961A EP0176777B1 (en) 1984-08-31 1985-08-30 Light curable dental composition
DE8585110961T DE3574387D1 (en) 1984-08-31 1985-08-30 Light curable dental composition
US07/029,287 US4824876A (en) 1984-08-31 1987-03-23 Light curable dental liquid or paste
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JPS61197505A (ja) 1986-09-01

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