JPH046858Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本考案は建築廃棄物中に含まれるコンクリート
片や岩石等の大塊物を選別する分野で利用される
ものである。

(b) 従来の技術 従来、建築廃棄物中に含まれるコンクリート片
や岩石等の大塊物を選別するのに手作業により行
つていた。

このため選別に時間がかかるという問題があつ
た。

(c) 考案が解決しようとする問題点 本考案は上記の如き問題点を解決するためにな
されたもので、コンクリート片や岩石等の大塊物
をドラムの内周面に設けた螺旋状の送り羽根の後
面を滑らせドラム後方の投入口側へ排出し、手作
業による選別より選別時間を短くしたものであ
る。

(d) 問題点を解決するための手段 本考案の特徴とするところは、円筒形状のドラ
ムを前下がりの状態で回転可能に支持し、このド
ラムの前面に排出口を後面に投入口をそれぞれ設
け、前記ドラムの内周面には選別物を投入口側に
移送させる螺旋状の送り羽根を設け、前記送り羽
根には適宜間隔をもつて順次切欠いて複数の選別
口を設けたことである。

(e) 実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
ると、１は円筒形状のドラムで、このドラム１は
前後一対のガイドローラ２，２にて前下がりの状
態で、回転可能に支持されている。

前記ドラム１の後面には、投入口３が設けら
れ、この投入口３には建築廃棄物をドラム１内に
導くための投入シユート４を臨ませてある。

またドラム１の前面には、排出口５が設けら
れ、この排出口５より排出された建築廃棄物はシ
ユート６にて導くようになつている。

前記ドラム１の内周面には送り羽根７を螺旋状
に設けてあり、この送り羽根７は３条にしてあ
る。前記送り羽根７には適宜間隔をもつて寸法ｌ
でもつて順次切欠いて複数の選別口１１，１１…
…を設けてある。

前記選別口１１，１１……のｌ寸法は建築廃棄
物中のコンクリート片や岩石等の大塊物８の大き
さＬより小さくしてあり、大塊物８が寸法ｌより
下方へ落下しないようにしてある。

本考案は前記の如き構成で、次に作用について
説明すると、まずドラム１を第３図の矢印方向に
回転させ、建築廃棄物を投入シユート４よりドラ
ム１の投入口３に投入する。

投入された建築廃棄物のうちコンクリート片や
岩石等の大塊物８はドラム１の回転作用にともな
つて螺旋状の送り羽根７，７……の後面を後方の
投入口３側に向けて滑つていき、投入口３より排
出される。

このとき、大塊物８の大きさＬは送り羽根７，
７……に設けた選別口１１，１１……の寸法ｌよ
り大きいので、この選別口１１，１１……より落
下することはない。

また建築廃棄物中の土砂やガレキ等の小さい物
９はドラム１が前下がりの状態なので送り羽根
７，７……に設けた選別口１１，１１……を通つ
て、こぼれ落ちながらドラム１の前方へ搬送され
ていき、排出口５より排出される。

更に建築廃棄物中の木片やビニールシートや紙
片等の大きい物１０は送り羽根７，７……の後面
を滑る前に送り羽根７，７……の上を乗り越え
て、ドラム１の前記方に移送され、排出口５より
排出される。

(f) 考案の効果 以上の如く本考案はドラムの内周面に螺旋状の
送り羽根設け、この送り羽根には複数の選別口を
設けたので、建築廃棄物中の大塊物を送り羽根の
後面を滑らせてドラム後方の投入口側へ排出する
ことができ、手作業の時よりも選別時間を短くす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の選別装置の全体図、第２図は
ドラムの縦断面図、第３図は第２図のＡ−Ａ矢視
図である。 １はドラム、３は投入口、５は排出口、７は送
り羽根、１１は選別口である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒形状のドラムを前下がりの状態で回転可能
   に支持し、このドラムの前面に排出口を後面に投
   入口をそれぞれ設け、前記ドラムの内周面には選
   別物を投入口側に移送させる螺旋状の送り羽根を
   設け、前記送り羽根には適宜間隔をもつて順次切
   欠いて複数の選別口を設けてなる選別装置。