JPH0531600Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

考案の目的

【産業上の利用分野】

本考案は、ドラム缶を含む放射性固体廃棄物を
減容のため細断する装置の改良に関する。

【従来の技術】

原子力施設において放射性廃棄物を収容したド
ラム缶や、それらの取扱いに使用したパレツトな
どは、最終的には放射性廃棄物として処理しなけ
ればならない。減容のためには、こうした固体廃
棄物を細断することが望ましく、近年、強力なシ
ユレツダーが開発されてそれが可能になつた。 ところが、既存の細断装置は、必らずしも常に
順調に運転できるとは限らず、シユレツダーの細
断刃の上で廃棄物が空転してかみ込まれない、と
いつたトラブルが経験された。

【考案が解決しようとする問題点】

本考案の目的は、とくに細断刃へのかみ込みに
問題の生じやすいドラム缶を含み、それより大型
の、また小型の、種々の形状とサイズの固体が加
わつた放射性廃棄物を対象として、円滑に細断減
容化することが可能な装置を提供することにあ
る。 考案の構成

【問題点を解決するための手段】

本考案の放射性固体廃棄物細断装置は、ドラム
缶を含む放射性固体廃棄物を減容のための細断す
る装置であつて、図面に示すように、廃棄物を投
入するホツパー１と、その下方にあつて投入され
た廃棄物を細断する一対の細断刃２１，２１を有
するシユレツダー２から本質的に構成される装置
において、ホツパー１には、ドラム缶を細断刃に
接触するまで滑落させる傾斜した壁１３と、ドラ
ム缶の横転を防止するガイド３，３および押え４
をそなえたことを特徴とする。

【作用】

上記の細断装置は、全体としては、たとえば第
３図に示すように構成して使用する。すなわち、
リフト６により持ち上げられドラム缶投入口１１
から投入されたドラム缶５は、傾斜した壁１３に
沿つて滑落し、回転している一対の細断刃２１に
接触して細断される。 ドラム缶５には細断刃２１による衝撃が加わる
が、ガイド３および押え４により横転が防止さ
れ、そのままの姿勢で下部から順次切り刻まれて
細片となつて下方へ落下する。パレツトなどドラ
ム缶よりサイズの大きいものは、大型固体廃棄物
投入口１２からホツパーに投入され、同様に細断
されて落下する。サイズの小さな他の廃棄物は、
どちらの投入口から投入してもかまわない。 落下した細片は、ベルトコンベア７によつて運
び去られ、充填室８において別の容器９に充填さ
れる。 考案の効果 本考案の細断装置を使用すれば、ドラム缶を含
む放射性の固体廃棄物の細断を、細断刃へのかみ
込み不良といつたトラブルを起すことなく実施で
き、減容処理が好都合に行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、ともに本考案の細断装
置の構造を示す、主要部の縦断面図である。第３
図は、本考案の細断装置の全体の構成を示す側面
図である。 １……ホツパー、１１……ドラム缶投入口、１
２……大型廃棄物投入口、１３……傾斜壁、２…
…シユレツダー、２１……細断刃、３……ガイ
ド、４……押え。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドラム缶を含む放射性固体廃棄物を減容のため
   細断する装置であつて、廃棄物を投入するホツパ
   ー１と、その下方にあつて投入された廃棄物を細
   断する一対の細断刃２１，２１を有するシユレツ
   ダー２から本質的に構成される装置において、ホ
   ツパー１には、ドラム缶を細断刃に接触するまで
   滑落させる傾斜した壁１３と、ドラム缶の横転を
   防止するガイド３，３および押え４をそなえたこ
   とを特徴とする装置。