JPH0467881B2 - - Google Patents

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JPH0467881B2
JPH0467881B2 JP7894786A JP7894786A JPH0467881B2 JP H0467881 B2 JPH0467881 B2 JP H0467881B2 JP 7894786 A JP7894786 A JP 7894786A JP 7894786 A JP7894786 A JP 7894786A JP H0467881 B2 JPH0467881 B2 JP H0467881B2
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JP
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electrode
scale
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transmitting
receiving electrode
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JP7894786A
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Andaamo Ingubaaru
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Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
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Publication date
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Priority to EP87104889A priority patent/EP0248165B1/en
Priority to DE87104889T priority patent/DE3786424T2/de
Priority to DE198787104889T priority patent/DE248165T1/de
Priority to CN87102580.9A priority patent/CN1013704B/zh
Priority to IN263/MAS/87A priority patent/IN169902B/en
Priority to IN265/MAS/87A priority patent/IN169393B/en
Publication of JPS62235503A publication Critical patent/JPS62235503A/ja
Priority to US07/200,368 priority patent/US4879508A/en
Priority to US07/372,773 priority patent/US5023559A/en
Priority to US07/635,960 priority patent/US5053715A/en
Priority to US07/950,316 priority patent/USRE34741E/en
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は容量型位置測定トランスデユーサ、特
に、互いに相対的に移動する一対の移動部材間の
絶対位置を静電容量の変化から正確に測定するこ
とのできる改良された容量型位置測定トランスデ
ユーサに関するものである。
[従来の技術] 電気的な測長器としての2枚のスケールを相対
移動させ、両スケールに配列された電極間の静電
容量の変化を用いて前記両スケールの相対移動位
置を測定する電気的測長器が周知であり、三次元
測定器あるいはNC加工機等の大型測長器から携
帯可能なノギス、マイクロメータその他の小型測
長器まで広範囲に利用可能である。
このような測長器に用いられる静電容量型トラ
ンスデユーサはその送信電極に交流信号、好まし
くは複数の位相の異なる交流信号、を供給して対
応する受信電極には電気的な測定回路が接続さ
れ、両電極間の相対移動により静電容量変化を用
いて所定の位置測定が行われている。
従来の一般的な容量型トランスデユーサは相対
測定が通常であり、絶対測定には不適であつた。
すなわち、トランスデユーサの両スケール間の
相対移動は静電容量の繰返し変化として通常電気
的に検出され、従来においては、この繰返し数を
カウントすることによつて相対移動量を測定する
ことが通常であり、このような場合、両スケール
間の絶対位置そのものを測定することは極めて困
難であり、両スケールを基準位置から測定位置ま
で相対移動させ、この間の繰返し信号をカウント
する相対測定が一般的であつた。
しかしながら、このような相対測定では手軽に
測定値を得ることができず、特に携帯用のノギス
その他においてはその操作性の上からも絶対測定
が強く要望されていた。
また、前記相対測定では、両スケール間の移動
速度に制約が与えられ、また、消費電力が大きい
という問題があつた。
すなわち、前述した相対測定によれば、測定は
インクリメンタルに行われなければならず、また
各測定初期において常に装置の零セツトが必要と
される。
従つて、従来の相対測定装置は操作性が悪く、
また電力消費が大きいために電池駆動される小型
の測定装置としては電池寿命が短く、あるいは装
置が大形化するという問題があつた。
また、前述したごとく、相対測定においては、
両スケール間の移動速度が早くなると、処理速度
が追従できずにミスカウントを行うという問題が
あり、移動速度に制約が与えられ、あるいは交流
信号の周波数を十分に高くし、及び検出回路の処
理速度を十分に高めなければならないという問題
があつた。
一方、絶対測定によれば、トランスデユーサの
零セツトは組立時に行われれば、後の測定時にこ
れを調整する必要はなく、各測定値における零セ
ツトは全く不要となる。そして、絶対測定は測定
値を求める時のみ電源を接続すればよいために、
電力消費が著しく少なくなり、バツテリ駆動型の
小型測長器を可能とし、更に太陽電池等のような
電源容量の小さいバツテリでも十分に測長器を駆
動できるという利点を有する。
更に、絶対測長によれば、両スケールの相対位
置が定まつた時に両者間の静電容量を測定するの
で、スケールの相対移動の間は何ら測長作用に寄
与せず、この結果、スケールの移動速度に制約が
与えられることがないという利点がある。
従来において、静電容量を用いた絶対位置測定
トランスデユーサは特開昭54−94354(米国特許第
4420754号)として知られており、この従来技術
は本願発明者により発明されたものであつて、そ
の概略構造は2対の送信/受信電極を互いに相対
移動させ、両電極対はそれらの電極ピツチが互い
に異なることを特徴とし、両電極対あるいは両ス
ケール対から得られた位相の異なる信号を電気的
に処理することによつて絶対位置の測定が可能で
ある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記従来装置は実際上これを測
長器として実用化する際には以下のごときいくつ
かの問題点があつた。
第1の問題点は2対のスケールは互いに独立し
てそれぞれ別個の静電容量検出回路を構成し、こ
れら両検出出力が測定回路によつて処理される
が、両出力間にはどうしても僅かながら時間差が
発生し、この時間差によつて測定値に大きな誤差
が生じるという問題があつた。
また、両スケール対の間で僅かな測定誤差が生
じたような場合、すなわち一方が正確な位相検出
を行つているが、他方が僅かに測定誤差を含むよ
うな場合、原理的にこのような一方に生じたずれ
は測定回路が絶対位置を判断する際には極めて大
きな絶対値誤差として処理されることとなり、両
スケールの機械的な位置精度及び前述した独立し
て設けられた電気回路の処理特性を著しく厳格に
設定しなければならいという問題があつた。第2
の問題は2対のスケールを必要とすることから、
トランスデユーサのスペースが大きくなることで
あり、これは、小型携帯用測長器を実用化する際
に大きな阻害要因となつていた。
第3の問題は、前述したごとく、従来装置にお
いては、2対のスケールをそれぞれ別個に静電容
量検出回路として用いるために、消費電力が大き
くなることであり、これも小型携帯用測長器にと
つては好ましくない特性であつた。
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、静電容量方式によつて相対的
に移動するスケール間の絶対位置を電気的に測定
するとともに、従来装置における前述した問題点
を全て除去した改良された容量型位置測定トラン
スデユーサを提供することにある。
本発明によれば、小型のトランスデユーサであ
りながら正確な絶対値測定を可能とし、測定の都
度零セツトを必要とすることなく、また電力消費
の少ないかつスケールの移動速度に制約のない改
良されたトランスデユーサが提供可能である。
そして、本発明によれば、送信電極に接続され
る交流信号はその周波数を比較的低い周波数に設
定しても、十分な高精度を確保することができ、
これによつて、電気回路を著しく簡略化し、また
安価に装置を完成し得る。
もちろん、本発明において、電源は絶対値を表
示するときのみに接続すれば、所望の測定作用を
行うことができ、装置の消費電力は著しく削滅さ
れる。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、2個の
相対移動する部材間の絶対位置を静電容量の測定
によつて行うトランスデユーサの改良に関し、こ
のトランスデユーサは前記相対移動する部材とし
て互いに近接して相対移動可能に配置された第1
スケール及び第2スケールを有する。
前記両スケールは通常直尺で形成されて直線的
な相対移動を行うことが一般的であるが、もちろ
ん、本発明において、2枚の同軸配置された円板
にてスケールを形成し、ロータリトランスデユー
サを得ることも好適である。
前記第1スケールには、交流信号が供給される
第1送信電極と、この第1送信電極に対して絶縁
された状態で近接配置され測定回路が接続される
第1受信電極が設けられている。
一方、第2スケールは、相対移動方向に沿つて
第1送信電極と対向可能な位置に配置された電極
群からなり第1送信電極と容量結合する第2受信
電極と、同様に相対移動方向に沿つて第1受信電
極と対向可能な位置に配置された電極群からなり
第1受信電極と容量結合する第2送信電極と、を
含む。
前記第2スケールに設けられた両電極は必要な
測定領域にわたつて連続的に配置され、通常第1
スケール側の電極より十分に長い電極列を形成し
ている。
本発明において、前記第2受信電極と第2送信
電極とは互いに送信及び受信電極間で結合電極に
て電気的に接続されており、通常、第2送信電極
と第2受信電極とは同数に設定されている。
更に、本発明において特徴的なことは、前記各
接続された第2受信電極と第2送信電極とはそれ
ぞれ等間隔ピツチで配置されかつ両電極のピツチ
は異なる値に設定され、この結果両者の結合対に
は相対移動方向に沿つてそれぞれ異なる偏位が与
えられており、各移動位置に対して特定された前
記偏位により絶対値測定が行われることにある。
前述した各移動位置に対する異なる偏位は移動
量に対する所定の関数として示され、この関数は
直線性を有することが通常であるが、本発明にお
いては、必ずしも直線的関数である必要はなく、
任意の特性を与えることができる。
本発明においては、前述したごとく、第2スケ
ールに設けられた第2受信電極と第2送信電極と
は各電極が互いに結合電極にて接続されており、
この結果、第1スケールの第1送信電極に供給さ
れた交流信号は、まず容量結合によつて第2スケ
ール側の第2受信電極に伝達され、次に、この信
号はそのまま電気的に第2送信電極に伝わり、再
び容量結合によつて第1受信電極に戻される。
従つて、本発明によれば、1系列の電気回路に
よつて第2受信電極と第2送信電極を通つて静電
容量の変化を一度で検出することができ、前記電
極間の偏位は必要な測定領域間で各移動位置ごと
に唯一に特定されているので、検出された静電容
量値は供給された交流信号の位相に対応して単一
値に定まり、従来装置のごとき2系列の電気回路
を用いた装置と異なり極めて高精度の測定作用を
行うことが可能となる。
前記測定回路は受信された信号レベルを送信さ
れた交流信号の位相と比較して所定の演算作用を
行い、相対移動位置の絶対値を表示することがで
きる。
[実施例] 以下図面に基づいて本発明の好適な実施例を説
明する。
第1図にはノギス等のように本尺に対して副尺
が直線移動する測長器に好適な本発明に係る容量
型位置検出トランスデユーサの好適な実施例が示
されており、第1スケール10と第2スケール2
0とを含み、例えばノギスの副尺側に前記第1ス
ケール10が組込まれ、また本尺側に第2スケー
ル20が組込まれる。
前記両スケール10,20は互いに近接して相
対移動可能に位置されており、第1図いおいてx
軸位置は第2スケール20を基準として第1スケ
ール10の移動位置を示す。
前記第1スケール10には第1送信電極12が
設けられており、この第1送信電極12には発振
器30から交流信号が供給されている。
図示した実施例において、第1送信電極12は
3個ずつの等間隔に配置された電極からなる2対
の第1送信電極構造を有し、各対には前記発振器
30から位相の異なる交流信号30a及び30b
が供給されており、両信号間の位相差は180度に
設定されている。
前記第1スケール10には更に第1受信電極1
4が設けられており、この第1受信電極14は、
実施例において、2個ずつの等間隔に配置された
2対の電極群からなり、前記第1送信電極と隣接
して平行に配列されている。
各第1受信電極14はそれぞれ各対ごとに測定
回路32と接続されている。
前記各電極12,14はそれぞれ第1スケール
10の絶縁基板上に蒸着その他の手段によつて設
けられており、各電極間は電気的に絶縁状態にお
かれている。
本発明に係るトランスデユーサの特徴的事項
は、第2スケール20の電極配置にあり、図から
明らかなごとく、第22スケール20には整列装置
された第2受信電極22及び第2送信電極24が
設けられている。
第2受信電極22は相対移動方向(x軸)に沿
つて第1送信電極と対向可能な位置に配置された
電極群からなり、第1送信電極と容量結合する。
実施例における第2受信電極22は等間隔に配
置されており、そのピツチはPr2にて示されてい
る。
一方、第2送信電極24は相対移動方向(x
軸)に沿つて前記第1受信電極14と対向可能な
位置に配置された電極群からなり、該第1受信電
極14と容量結合している。
そして、この第2送信電極24は、実施例にお
いて、等間隔に配置され、そのピツチがPt2にて
示されている。
そして、本発明において、前記第2受信電極2
2と第2送信電極24とのピツチは異なる値に設
定されており、この結果、両電極間には符号D(X)
で示される偏位が与えられていることが理解され
る。
そして、本発明においては前記偏位 D(X)=(Pt2−Pr2)f(X) は相対移動位置すなわちxの値に応じて一定の特
定された値になることが特徴的である。
更に、本発明においては前記第2受信電極22
と第2送信電極24とが各電極ごとに互いに結合
電極26によつて電気的に接続されていることを
特徴とする。
従つて、本発明によれば、各相対移動位置(X)に
対して結合電極26で互いに結合された両電極間
偏位D(X)は唯一の特定された値となることが理解
され、これによつて、検出される静電容量値は偏
位D(X)に対応した値となり、絶対値測定が可能と
なることが理解される。
もつとも、この偏位D(X)はトランスデユーサの
測定範囲が増大するにしたがつて増加し、その偏
位D(X)量が送信ピツチ、実施例においては第1送
信電極12上の送信波長ピツチすなわち第1図の
Wt1を超えることはできないという制約がある。
すなわち、前記偏位D(X)が送信波長ピツチWt1
を超えた場合には、受信信号の識別が困難となる
からである。
従つて、第1図の実施例においては、第2スケ
ール20はノギスの本尺全長にわたつて最大の偏
位D(X)が前記送信波長ピツチWt1を超えないよう
に設定されている。更に詳細には、第1図におけ
る偏位D(X)は第2スケール20の中央部において
零、そして左右に進むにしたがつてその値が反対
方向に増加するように設定され、第2スケール2
0の両端における偏位を本負に振分けた形状から
なる。
第2スケール20も絶縁基板を有しており、前
述した第2受信電極22、第2送信電極24、そ
して各結合電極26は蒸着その他の手段によつて
前記絶縁基板上に形成され、各対応する第2受信
電極22と第2送信電極24とは電気的に接続さ
れ、このような電極対は相対移動方向(x軸)に
沿つて互いに電気的に絶縁された状態で配列され
ている。
以上のごとく、本発明によれば、第2スケール
20の第2受信電極22と第2送信電極24とは
相対移動方向に沿つて各位置ごとに唯一の特定さ
れた偏位D(X)を有しているので、第1スケール1
0が移動したときに検出される静電容量値は各位
置ごとに唯一の特定した値となり、任意位置の絶
対測定が可能となる。
そして、本発明によれば、第1送信電極12に
供給された交流信号は容量結合によつて第2受信
電極に伝達され、これが直ちに結合電極の導通に
よつて第2送信電極に伝わり、相対移動方向(x
軸)方向にシフトされた状態で再び容量結合によ
つて第1受信電極14に戻される。
従つて、本発明によれば、単一の電気系統のみ
によつて前記異なる偏位を持たせた電極を通つて
信号の検出を行うことが可能となり、信号の位置
ずれあるいは時間差が生じることなく極めて高精
度の絶対測定を可能とすることができる。
第2図には本発明に係る第1スケールの他の実
施例が示され、第1図の同一もしくは対応する部
材には同一符号を付して説明を省略する。
第1送信電極12は実施例において4種類の位
置の異なる交流信号が供給され、このために符号
「1」〜「4」にて示される4個の電極毎に1つ
のブロツクを形成しており、90度ずつの位相の異
なる交流信号は発振器30から位相変換器34を
介して各電極に供給される。
図から明らかなように、第1送信電極12は各
電極間ピツチがPt1にて示され、交流信号の数す
なわち送信電極グループの数をnとすると、実施
例ではn=4となり、各グループ電極の長さ、す
なわち、送信波長ピツチWt1は n×Pt1 となることが理解される。
前記第1送信電極12に隣接した整列配置され
た第1受信電極14は2個毎に1ブロツクを形成
しており、それぞれ検出回路に対して2種類の検
出信号を供給している。
そして、実施例においては、前記第1受信電極
14の各ブロツク毎のピツチすなわち受信波長ピ
ツチWr1は前述したごとく送信信号が第2スケー
ルを通つて所定のシフトがなされたシフト量に対
応して、 Wr1=Wt1×Pt2/Pr2 に設定されている。
従つて、このような受信波長ピツチWr1によれ
ば、第1送信電極12から送信された交流信号は
第2スケールにおいて所定のシフトが行われた
後、再び第1受信電極において、前記シフト量に
対応した長さの受信電極14にて受信できること
が理解される。
測定回路32に出力される測定信号32a,3
2bはそれぞれ反転位相を有しており、この結
果、両信号の差演算を行うことによつて、検出精
度を更に向上することが可能である。
第3図には本発明の第1スケールの他の実施例
が示されており、第2図と類似するが、第1受信
電極14は相対移動方向(x軸)に対して受信波
長ピツチWr1にて繰返す三角波形状を有してい
る。
そして、この三角波形状は互いに逆位相で配置
された2個の第1受信電極14a,14bからな
り、それらの検出値が互いに差演算され、これに
よつて、検出信号の感度を改善することができ
る。
第4,5図にはそれぞれ本発明に係るトランス
デユーサの具体的な第1スケール10及び第2ス
ケール20が詳細に示されている。
第4図の第1スケール10は前述した第3図の
実施例と類似するが、その第1受信電極14a,
14bは第3図の三角波形状と異なり正弦波状を
呈していることを特徴とし、両第1受信電極14
a,14bからの出力は測定回路32の作動増幅
器において差演算される。
また、第4図の第1スケール10において、第
1送信電極12に供給される交流信号は8相に分
割されており、それぞれ45度の位相差を有する。
第4図のごとき第1スケール10においては、
第1送信電極12に供給される交流信号は矩形波
の信号が選択され、また、第1受信電極14a,
14bはその電極形状が正弦波であることから、
測定回路32に供給される2種類の反転位相の出
力信号は正弦波状を呈することが理解される。
第5図の第2スケール20は必要な測長全域に
わたつて伸張したスケールからなるが、実施例に
おいてはその一部のみが切取られて示されてい
る。
図から明らかなごとく、本実施例における第2
受信電極22と第2送信電極24とは互いに各電
極対が結合電極26によつて電気的に結合されて
おり、これによつて、第2受信電極22によつて
受信された交流信号は第2送信電極24において
所定の変位量シフトされることが理解される。
前述したごとく、この偏位D(X)は相対移動位置
に対して唯一の特定の値となるように設定されて
おり、本実施例においては、両電極22,24が
それぞれピツチPr2、Pt2にて等間隔に配置され
ているので、前記偏位D(X)は相対移動距離の比例
関数となることが理解される。
第1図で示したごとく、前記偏位D(X)は第2ス
ケール20の中央部において零、そして両端に向
かうにしたがつて順次増大する量に設定されてお
り、ここで、第2スケール20の全長をSとする
と送信波長ピツチ(Wt1)の負側の−1/2値から
正側の+1/2まで変化し、次式にて示される。
D(X)=(−1/2+x/S)×Wt1 第6図には本発明に係る更に他の第2スケール
の好適な実施例が示されており、本実施例におい
て特徴的なことは、第2受信電極が半波の正弦波
形状が呈していることであり、所望の正弦波形状
の出力を得ることができる。
以上のようにして、本発明によれば、第1送信
電極に供給された交流信号は容量結合によつて第
2受信電極に伝達され、これが直ちに第2送信電
極に所定変位量シフトされて導通し、再び容量結
合によつて第1受信電極に戻され、この検出され
た出力信号は第2スケール上における第2受信電
極と第2送信電極の偏位情報を含んでおり、本発
明においてこの偏位は必要な測定領域内において
相対移動位置に対して常に唯一の特定された値を
有しているので、この結果、検出された信号は相
対移動位置を演算するために十分な情報を保有し
ていることとなる。
そして、本発明によれば、前述した偏位D(X)の
測定によつて正確な絶対測定を可能とし、従来の
相対測定における測定の都度必要な零セツト、大
消費電力そしてスケールの移動速度のない優れた
測長器を提供可能である。
また、本発明によれば、前述したごとく、トラ
ンスデユーサを貫通する電気回路が唯一であるた
めに、電極配置の機械的誤差あるいは電気的な遅
れ時間差の相違等を考慮することなく、測定精度
を著しく改善でき、また一組のスケール対によつ
て測定が行われるので、スペース及び消費電力の
小さいトランスデユーサを提供可能である。
第7図に前述した本発明にかかるトランスデユ
ーサに接続される測長回路の一例が示され、また
その各部波形及びタイミングチヤートが第8図に
示されている。
前述した本発明に係るトランスデユーサは符号
100にて示されており、その第1送信電極には複
数の位相の異なる交流信号が供給されており、こ
の交流信号は発振器30から得られ、この発振出
力f0は本発明においてさほど高周波である必要は
なく、例えば100〜200KHz程度の比較的低い周波
数とすることができる。
前記発振器30の出力f0はトランスデユーサ1
00に対しては更に分周器60にて分周された信
号として供給されるが、変復調器に対する同期信
号としても用いられており、装置の分解能を定め
るための一つの要因を形成するが、前述したごと
く、本発明においてはこの基本周波数及び次に分
周されて第1送信電極に供給される交流信号の周
波数が低いことから、回路構成を簡略化して安価
な装置によつて十分な分解能が得られるという効
果を有する。
前記分周器60の出力は更に位相変換器34に
て所望の8個のそれぞれ45度の位相差を有する交
流信号200−1〜200−8に変換される。従
つて、このような位相の異なる8個の交流信号は
例えば前述した第4図の第1送信電極に供給され
ることが好適である。
前述した8個の交流信号は変調器62におい
て、前記発振器30の出力f0で変調され、この信
号200−1〜200−8がトランスデユーサ1
00の各第1送信電極12へ供給される。
トランスデユーサ100は前述したごとく、前
記供給された交流信号202を第1、第2スケー
ルの相対移動位置に対応した信号レベル変換を行
つた後に第1受信電極から電気的な信号として出
力し、この出力は差動アンプ64から信号204
として出力され、第8図のごとくその包絡線が正
弦波曲線を描く信号となることが理解される。
この差動アンプ64の出力204は更に同期復
調器66によつて復調され、その出力206は両
スケールが基準位置にいるときの基準信号300
と比してφなる位相差を有することが理解され、
この位相差φを求めることによつて、両スケール
の相対位置によつて定まる絶対値を求めることが
できる。
なお、前記復調器66の出力206は図示のご
とく高周波成分を含んでおり、実施例において
は、この高周波成分をフイルタ68にて除去し高
周波成分が除去された信号208を得ている。
前記信号208は更に零クロス回路70によつ
て波形の零クロス位置が検出されている。
実施例において、前記位相差φをデジタル演算
するために、装置は、カウンタ72を含み、その
リセツト/スタート信号は、実施例において、変
調器62、復調器66のトリガ信号と制御ユニツ
ト80により同期制御されおり、装置の測定開始
を基準信号のトリガとして用い、この時点からカ
ウンタ72の計数動作が開始される。カウンタ7
2の計数タイミングは、発振器30の出力周波数
f0にて制御されている。
そして、カウンタ70の計数ストツプは前記零
クロス回路70からの信号によつて制御されてお
り、第8図の位相φ位置にて、前記零クロス回路
70はフイルタ68の出力208からストツプ信
号をカウンタ72へ出力し、前記カウンタ72の
計数動作がこの時点で終了する。
従つて、前記カウンタ72の計数値はトランス
デユーサによつて基準信号300がシフトされた
位相差を示すこととなり、前述したごとく、本発
明によれば、この位相差φは測定時における両ス
ケール10,20の偏差D(X)と対応し、前記カウ
ンタ72の出力は演算ユニツト74によつて絶対
値への変換演算が行われる。
そして、制御ユニツト80にて制御された演算
ユニツト74の出力は、表示ドライバ76を介し
て表示器78に所望の表示信号を供給して、前記
測定値を通常の場合デジタル表示する。
本実施例において、前記表示器78は、例えば
ノギスの副尺表面に埋め込み固定した液晶表示器
等からなり、これによつて、測長値を使用者が容
易に読取ることができる。
[発明の効果] 以上説明したごとく、本発明によれば、相対移
動する2つの部材、通常第1及び第2スケール間
の相対移動量を静電容量の変化として絶対値で測
長することができ、電池駆動可能な小型軽量化さ
れた容量型トランスデユーサを得ることが可能と
なる。
また、本発明によれば、第2スケール側の第2
受信電極と第2送信電極とは互いに結合電極にて
電気的に接続されるとともに両電極間が相対移動
方向に沿つて異なる偏位を有し、全測長範囲にお
いてこの偏位は唯一の特定された値となるように
設定されているので、両スケール間を貫通する単
一の容量結合回路を用いて送信及び受信信号間の
シフト値から両スケールの相対移動位置の絶対値
を知ることが可能となる。
更に単一の容量結合回路を用いることから、機
械的及び電気的な誤差の介入を著しく減少させ、
また低消費電力で小型のトランスデユーサを得る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る容量型位置測定トランス
デユーサの好適な実施例を示す要部斜視図、第2
図は本発明に係るトランスデユーサの第1スケー
ル側の他の実施例を示す概略説明図、第3図は本
発明に係るトランスデユーサの第1のスケールの
更に他の実施例を示す概略説明図、第4図は本発
明に係るトランスデユーサの更に他の第1スケー
ルを示す平面図、第5図は前記第4図に示した第
1スケールと対応する第2スケール側の平面図、
第6図は本発明に係るトランスデユーサの第2ス
ケールの更に他の実施例を示す平面図、第7図は
本発明に係るトランスデユーサに好適な測調回路
のブロツク図、第8図は第7図の波形及びタイミ
ングチヤートを示す説明図である。 10……第1スケール、12……第1送信電
極、14……第1受信電極、20……第2スケー
ル、22……第1受信電極、24……第1送信電
極、26……結合電極、30……発振器、32…
…測定回路、D(X)……偏位、x……相対移動方
向。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いに近接して相対移動可能に配置された第
    1スケール及び第2スケールを有し、 前記第1スケールには、交流信号が供給される
    第1送信電極と、前記第1送信電極に対して絶縁
    された状態で配置され測定回路が接続された第1
    受信電極と、が設けられ、 前記第2スケールには、相対移動方向に沿つて
    前記第1送信電極と対向可能な位置に配置された
    電極群からなり第1送信電極と容量結合する第2
    受信電極と、相対移動方向に沿つて第1受信電極
    と対向可能な位置に配置された電極群からなり第
    1受信電極と容量結合する第2送信電極と、が設
    けられ、 各第2受信電極と第2送信電極とは互いに結合
    電極にて電気的に接続され、 前記第2受信電極及び第2送信電極はそれぞれ
    等間隔ピツチで配置されかつ両電極のピツチは異
    なる値に設定され、各接続された第2受信電極と
    第2送信電極との間には相対移動方向に沿つてそ
    れぞれ異なる偏位が与えられており、 各相対移動位置に対して特定された前記偏位に
    より絶対測定を行うことのできる容量型位置測定
    トランスデユーサ。 2 特許請求の範囲1記載のトランスデユーサに
    おいて、第2スケールの偏位量は第2スケールの
    中央部において零に設定され、スケールの両端に
    近づくにしたがつて正負反対方向に偏位が増大す
    るように第2受信電極と第2送信電極とが配置さ
    れていることを特徴とする容量型位置測定トラン
    スデユーサ。 3 特許請求の範囲1、2のいずれかに記載のト
    ランスデユーサにおいて、第1送信電極は順次隣
    接する電極群が1ブロツクを形成して位相の異な
    る交流信号が各グループ毎の第1送信電極に供給
    され、この1ブロツクのピツチを送信波長ピツチ
    とすると、前記偏位は測長可能なスケール範囲に
    おいて前記送信波長ピツチを超えないことを特徴
    とする容量型位置測定トランスデユーサ。 4 特許請求の範囲3記載の装置において、第1
    受信電極は2つの位相の異なる信号を出力するた
    めに2種類の電極群からなり、第1受信電極群の
    ピツチを受信波長ピツチWr1とし、前記送信波長
    ピツチをWt1、第2受信電極ピツチをPr2そして
    第2送信電極ピツチをPt2とすると、 Wr1=Wt1×Pt2/Pr2 に設定されていることを特徴とする容量型位置測
    定トランスデユーサ。 5 特許請求の範囲4記載のトランスデユーサに
    おいて、第1受信電極は2個の反転した形状を有
    する電極からなることを特徴とする容量型位置測
    定トランスデユーサ。 6 特許請求の範囲5記載のトランスデユーサに
    おいて、前記第1受信電極の前述した反転形状は
    正弦波形状からなることを特徴とする容量型位置
    測定トランスデユーサ。 7 特許請求の範囲5記載のトランスデユーサに
    おいて、前記第1受信電極の前述した反転形状は
    三角波形状からなることを特徴とする容量型位置
    測定トランスデユーサ。
JP7894786A 1986-04-04 1986-04-04 容量型位置測定トランスデユ−サ Granted JPS62235503A (ja)

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