JPH046765Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH046765Y2 JPH046765Y2 JP1985188241U JP18824185U JPH046765Y2 JP H046765 Y2 JPH046765 Y2 JP H046765Y2 JP 1985188241 U JP1985188241 U JP 1985188241U JP 18824185 U JP18824185 U JP 18824185U JP H046765 Y2 JPH046765 Y2 JP H046765Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cannula
- tube
- flange
- wall
- collar
- Prior art date
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- Expired
Links
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Description
【考案の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本考案は心臓手術等において用いられるに好適
なカニユーレに関する。
なカニユーレに関する。
（従来の技術）
従来、心臓手術等に際しては例えば第３図に示
す如き、先端部の管外周に膨出状のつば部を設け
ないものか、第４図に示す如き直線状の管先端部
に１ケのつば部を設けたものが用いられている。
これらは主として人工心肺用に開発されたカニユ
ーレであつた。これらに対し、本出願人は例えば
第５図に示す如き補助人工心臓を用いた心臓手術
用に好適なカニユーレを、すでに特願昭57−
59913号ほか数件において提案したが、これらも
つば部は１ケしか設けられていない。
す如き、先端部の管外周に膨出状のつば部を設け
ないものか、第４図に示す如き直線状の管先端部
に１ケのつば部を設けたものが用いられている。
これらは主として人工心肺用に開発されたカニユ
ーレであつた。これらに対し、本出願人は例えば
第５図に示す如き補助人工心臓を用いた心臓手術
用に好適なカニユーレを、すでに特願昭57−
59913号ほか数件において提案したが、これらも
つば部は１ケしか設けられていない。
（考案が解決しようとする問題点）
心臓手術等に際し、カニユーレの挿入先端部は
心臓壁や血管壁に巾着縫合等により固定されるが
先端部に膨出状のつば部が設けられていないカニ
ユーレにあつては挿入先端部は脱落し易く、特に
補助人工心臓等を用いたときはその長時間にわた
る拍動により脱落のおそれが非常に大きく、致命
的問題となるおそれがある。また、先端部外周に
前記した如きつば部が１ケしか設けられていない
カニユーレにあつては、カニユーレの挿入に際
し、つば部のない前記カニユーレ同様、深く挿入
しすぎたり、また心臓壁又は血管壁と縫合するに
際しつば部位置までカニユーレのいつたん挿入し
た部分を引戻すことになるが（つば部はカニユー
レの脱落を防止するため壁内側で縫合されること
になる）、戻しすぎて再度挿入の必要が生じたり
等心臓壁等への侵しゆうを大きくすることにもな
り、かつ操作にも時間を要する等の問題がある。
心臓壁や血管壁に巾着縫合等により固定されるが
先端部に膨出状のつば部が設けられていないカニ
ユーレにあつては挿入先端部は脱落し易く、特に
補助人工心臓等を用いたときはその長時間にわた
る拍動により脱落のおそれが非常に大きく、致命
的問題となるおそれがある。また、先端部外周に
前記した如きつば部が１ケしか設けられていない
カニユーレにあつては、カニユーレの挿入に際
し、つば部のない前記カニユーレ同様、深く挿入
しすぎたり、また心臓壁又は血管壁と縫合するに
際しつば部位置までカニユーレのいつたん挿入し
た部分を引戻すことになるが（つば部はカニユー
レの脱落を防止するため壁内側で縫合されること
になる）、戻しすぎて再度挿入の必要が生じたり
等心臓壁等への侵しゆうを大きくすることにもな
り、かつ操作にも時間を要する等の問題がある。
（問題点を解決するための手段）
本考案はこれらの問題を解決したものであつ
て、その要旨は挿入側先端部の管外周に所定の間
隔を有して複数の膨出したつば部を設けてなるカ
ニユーレに係る。
て、その要旨は挿入側先端部の管外周に所定の間
隔を有して複数の膨出したつば部を設けてなるカ
ニユーレに係る。
以下に本考案に係るカニユーレに関し添付の図
面の実施例にもとづき説明する。
面の実施例にもとづき説明する。
第１図は補助人工心臓を用いて心臓手術を行う
に際し、好適に用いられるカニユーレの実施例で
ある。基本形状に関しては本出願人が前記特願昭
57−59913号明細書等ですでに提案したものであ
るが、本考案にあつては先端外周に図に示す如
く、管１外周に膨出した第１のつば部２及び第２
のつば部３を所定の要件を有して設けて形成され
る。
に際し、好適に用いられるカニユーレの実施例で
ある。基本形状に関しては本出願人が前記特願昭
57−59913号明細書等ですでに提案したものであ
るが、本考案にあつては先端外周に図に示す如
く、管１外周に膨出した第１のつば部２及び第２
のつば部３を所定の要件を有して設けて形成され
る。
第２図は通例の心臓等の手術に際し用いられる
直線状のカニユーレであつて挿入先端部の管１外
周に第１のつば部２と第２のつば部３が所定の要
件を有して設けられる。
直線状のカニユーレであつて挿入先端部の管１外
周に第１のつば部２と第２のつば部３が所定の要
件を有して設けられる。
前記第１のつば部２は管先端より50mmまでの間
に設けられることが好ましく、カニユーレ外壁か
らの膨出高さは１mm〜５mmの範囲で形成されるこ
とが好適である。１mm以下では心壁等とカニユー
レを縫合固定する効果に乏しくなり、５mm以上で
は挿入のための切開部が大きくなつて心筋や血管
壁に不要な侵しゆうを加えることになり好ましく
ないからである。
に設けられることが好ましく、カニユーレ外壁か
らの膨出高さは１mm〜５mmの範囲で形成されるこ
とが好適である。１mm以下では心壁等とカニユー
レを縫合固定する効果に乏しくなり、５mm以上で
は挿入のための切開部が大きくなつて心筋や血管
壁に不要な侵しゆうを加えることになり好ましく
ないからである。
第２のつば部３は第１のつば部と５mm〜20mmの
間隔ｌを設けて形成されることが好ましい。第２
のつば部は、いつたん血管壁内又は心筋壁内に挿
入したカニユーレをひき戻す際の目じるしになる
とともに心臓壁とカニユーレとのタバコ縫合によ
る固定も容易となるよう設けられるもので、その
ため前記した間隔を設けることが好ましい。ま
た、カニユーレ外壁からの膨出高さは１〜３mmの
範囲で形成され、かつ第１のつば部と同等もしく
は低くして形成されることが好ましい。また、第
２のつば部の最大径d2が管径ｄとの間に2.0d＞d2
＞1.05dの関係を有して第２のつば部が形成され
ることが望ましい。2.0以上では手術に際しての
切開が大きくなりすぎ、1.05以下ではつば部の効
果に乏しくなるためである。
間隔ｌを設けて形成されることが好ましい。第２
のつば部は、いつたん血管壁内又は心筋壁内に挿
入したカニユーレをひき戻す際の目じるしになる
とともに心臓壁とカニユーレとのタバコ縫合によ
る固定も容易となるよう設けられるもので、その
ため前記した間隔を設けることが好ましい。ま
た、カニユーレ外壁からの膨出高さは１〜３mmの
範囲で形成され、かつ第１のつば部と同等もしく
は低くして形成されることが好ましい。また、第
２のつば部の最大径d2が管径ｄとの間に2.0d＞d2
＞1.05dの関係を有して第２のつば部が形成され
ることが望ましい。2.0以上では手術に際しての
切開が大きくなりすぎ、1.05以下ではつば部の効
果に乏しくなるためである。
なお、つば部を２つ設けることに関し説明して
きたが用途によつてさらに複数個設けることもで
きる。その際、第３以後のつば部に関しては第２
のつば部とほぼ同条件で設けられることが好まし
い。
きたが用途によつてさらに複数個設けることもで
きる。その際、第３以後のつば部に関しては第２
のつば部とほぼ同条件で設けられることが好まし
い。
なお、第１図に示すカニユーレにおいては、キ
ンキング現象を防止するためにカニユーレ肉厚中
に例えば金属性細線４がスパイラル状に埋設され
形成されている。図中５は脱血用に好適である側
孔で任意に設けられる。
ンキング現象を防止するためにカニユーレ肉厚中
に例えば金属性細線４がスパイラル状に埋設され
形成されている。図中５は脱血用に好適である側
孔で任意に設けられる。
カニユーレを構成する素材はポリウレタン又は
可塑剤を含むポリ塩化ビニルが最も好ましい。ポ
リウレタンとしては公知のポリエステル系ポリウ
レタン、ポリエーテル系ポリウレタンが汎く用い
られる。
可塑剤を含むポリ塩化ビニルが最も好ましい。ポ
リウレタンとしては公知のポリエステル系ポリウ
レタン、ポリエーテル系ポリウレタンが汎く用い
られる。
これらのポリウレタンを用いた成形物には、そ
の機械的強度を増強する為に架橋処理を行なつて
も良い。
の機械的強度を増強する為に架橋処理を行なつて
も良い。
ポリ塩化ビニルの可塑剤としてはジオクチルフ
タレート、ジオクチルアジペートなど公知のポリ
塩化ビニルの可塑剤が広く用いられる。この場
合、軟質ポリ塩化ビニルは、ポリ塩化ビニルと可
塑剤組成物よりなる、いわゆるポリ塩化ビニルペ
ーストから成形されても良い。
タレート、ジオクチルアジペートなど公知のポリ
塩化ビニルの可塑剤が広く用いられる。この場
合、軟質ポリ塩化ビニルは、ポリ塩化ビニルと可
塑剤組成物よりなる、いわゆるポリ塩化ビニルペ
ーストから成形されても良い。
本考案のカニユーレは抗血栓性を向上させるた
めに、血液に接触する内面に公知の抗血栓材をコ
ーテイングして血液適合性を向上させることが出
来る。
めに、血液に接触する内面に公知の抗血栓材をコ
ーテイングして血液適合性を向上させることが出
来る。
（考案の効果）
以上に説明した如く本考案に係るカニユーレ
は、挿入先端部につば部を好ましくは特定条件下
で２以上設けて形成されるため、カニユーレの心
筋壁内や血管壁内への挿入が適確に行なえて壁に
対する侵しゆうを防止しえ、かつカニユーレと心
筋壁や管壁との縫合固定が容易に確実に行なえる
等の特徴を有するものである。
は、挿入先端部につば部を好ましくは特定条件下
で２以上設けて形成されるため、カニユーレの心
筋壁内や血管壁内への挿入が適確に行なえて壁に
対する侵しゆうを防止しえ、かつカニユーレと心
筋壁や管壁との縫合固定が容易に確実に行なえる
等の特徴を有するものである。
第１図は本考案に係るカニユーレの実施例を示
す斜視図であり、第２図は他の実施例を示す側面
図であり、第３図、第４図及び第５図は夫々従来
のカニユーレを示す斜視図である。図中、符号１
は管、２及び３はつば部を示す。
す斜視図であり、第２図は他の実施例を示す側面
図であり、第３図、第４図及び第５図は夫々従来
のカニユーレを示す斜視図である。図中、符号１
は管、２及び３はつば部を示す。
Claims (1)
- 挿入側先端部の管外周に複数の膨出したつば部
が設けられたカニユーレであつて、前記つば部に
おいて第１のつば部が管先端より50mmまでの間で
管外壁より１mm〜５mmの膨出高さで設けられ、第
２のつば部が前記第１のつば部と５mm〜20mmの間
隔を有して管外壁より１mm〜３mmの膨出高さでか
つ該第２のつば部の最大径d2とカニユーレ管径ｄ
との間に2.0d＞d2＞1.05dの関係を有して設けら
れたことを特徴とするカニユーレ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985188241U JPH046765Y2 (ja) | 1985-12-06 | 1985-12-06 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985188241U JPH046765Y2 (ja) | 1985-12-06 | 1985-12-06 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6297650U JPS6297650U (ja) | 1987-06-22 |
| JPH046765Y2 true JPH046765Y2 (ja) | 1992-02-24 |
Family
ID=31139420
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985188241U Expired JPH046765Y2 (ja) | 1985-12-06 | 1985-12-06 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH046765Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010502304A (ja) * | 2006-08-30 | 2010-01-28 | サーキュライト・インコーポレーテッド | 循環系に補足的な血流を確立するための装置、方法、及びシステム |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5737455A (en) * | 1980-08-13 | 1982-03-01 | Senko Med Instr Mfg | Catheter for bypassing heart |
-
1985
- 1985-12-06 JP JP1985188241U patent/JPH046765Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5737455A (en) * | 1980-08-13 | 1982-03-01 | Senko Med Instr Mfg | Catheter for bypassing heart |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010502304A (ja) * | 2006-08-30 | 2010-01-28 | サーキュライト・インコーポレーテッド | 循環系に補足的な血流を確立するための装置、方法、及びシステム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6297650U (ja) | 1987-06-22 |
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