JPS6334697Y2 - - Google Patents
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- JPS6334697Y2 JPS6334697Y2 JP1983090182U JP9018283U JPS6334697Y2 JP S6334697 Y2 JPS6334697 Y2 JP S6334697Y2 JP 1983090182 U JP1983090182 U JP 1983090182U JP 9018283 U JP9018283 U JP 9018283U JP S6334697 Y2 JPS6334697 Y2 JP S6334697Y2
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- Japan
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- cannula
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- blood vessel
- artificial
- surgery
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Landscapes
- External Artificial Organs (AREA)
- Prostheses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はカニユーレの改良に関し、殊に心臓手
術用の送血用カニユーレ、あるいはバイパス用血
管カニユーレ等に用いられるカニユーレに関す
る。
術用の送血用カニユーレ、あるいはバイパス用血
管カニユーレ等に用いられるカニユーレに関す
る。
近年、心臓外科の進歩に伴い、開心術が著るし
く進歩し、一方新しい医療用具の開発も急速に進
み、人工心臓の実用化も近くなつて来た。
く進歩し、一方新しい医療用具の開発も急速に進
み、人工心臓の実用化も近くなつて来た。
本考案は、このように新しく開発された術式に
用いられる新しいカニユーレであつて、たとえば
心臓手術や、大動脈瘤手術等に用いられる血管バ
イパス用カニューレに関する。本考案で用いるカ
ニユーレとは、必ずしも挿入するタイプを示さず
血液を送るチユーブであつて、血管又は心臓に縫
合するタイプを意味する。
用いられる新しいカニユーレであつて、たとえば
心臓手術や、大動脈瘤手術等に用いられる血管バ
イパス用カニューレに関する。本考案で用いるカ
ニユーレとは、必ずしも挿入するタイプを示さず
血液を送るチユーブであつて、血管又は心臓に縫
合するタイプを意味する。
まず本考案を人工心臓用カニユーレを例にとつ
て説明する。
て説明する。
人工心臓は、患者の心臓を完全に置換する、い
わゆる完全人工心臓と、一時的に患者の心臓機能
をサポートして、患者の心臓の回復をまつて、取
りはずし、患者を救命する補助人工心臓とがある
が、いづれにしても人工心臓と生体をつなぐカニ
ユーレが必要である。人工心臓用カニユーレはそ
の一端が人工心臓に、他端は患者の心臓の一部あ
るいは大静脈、大動脈の一部に連がれ、人工心臓
の拍動によつて拍出される血液を肺動脈又は大動
脈に送るパイプとしての役割を行うものである。
第１図は左心補助を目的にした補助人工心臓３の
使用状態を示したものである。ここで送血用カニ
ユーレ１の先端部は上行大動脈５に縫合されてい
る。この場合の問題点として、本来患者の心臓４
や動脈血管は、各人その大きさ、形態がさまざま
であり、殊に心臓に何らかの病気をもつ患者は、
心臓の極端な肥大や動脈が異常に細いなど健康人
とは異なる形状を有している。たとえば僧帽弁狭
窄症の患者は大動脈が極端に細いことがある。又
心臓手術で冠動脈バイパス手術を行つた患者は前
記上行大動脈にバイパスチユーブを２本〜３本縫
合するため、この患者が手術後順調に回復せず、
補助人工心臓を用いようとするとき送血用カニユ
ーレ末端の縫合部の径が大きいと患者の上行大動
脈に縫合するのに困難であつたり、縫合スペース
がなくて縫合出来ずに折角の補助人工心臓の使用
が出来なくなつたりすることもある。一方、送血
する血行動態からみれば縫合部の径が太い方がよ
い。しかし縫合スペースが少ないときにはカニユ
ーレの縫合部が細くないと使用出来ないことがあ
る。
わゆる完全人工心臓と、一時的に患者の心臓機能
をサポートして、患者の心臓の回復をまつて、取
りはずし、患者を救命する補助人工心臓とがある
が、いづれにしても人工心臓と生体をつなぐカニ
ユーレが必要である。人工心臓用カニユーレはそ
の一端が人工心臓に、他端は患者の心臓の一部あ
るいは大静脈、大動脈の一部に連がれ、人工心臓
の拍動によつて拍出される血液を肺動脈又は大動
脈に送るパイプとしての役割を行うものである。
第１図は左心補助を目的にした補助人工心臓３の
使用状態を示したものである。ここで送血用カニ
ユーレ１の先端部は上行大動脈５に縫合されてい
る。この場合の問題点として、本来患者の心臓４
や動脈血管は、各人その大きさ、形態がさまざま
であり、殊に心臓に何らかの病気をもつ患者は、
心臓の極端な肥大や動脈が異常に細いなど健康人
とは異なる形状を有している。たとえば僧帽弁狭
窄症の患者は大動脈が極端に細いことがある。又
心臓手術で冠動脈バイパス手術を行つた患者は前
記上行大動脈にバイパスチユーブを２本〜３本縫
合するため、この患者が手術後順調に回復せず、
補助人工心臓を用いようとするとき送血用カニユ
ーレ末端の縫合部の径が大きいと患者の上行大動
脈に縫合するのに困難であつたり、縫合スペース
がなくて縫合出来ずに折角の補助人工心臓の使用
が出来なくなつたりすることもある。一方、送血
する血行動態からみれば縫合部の径が太い方がよ
い。しかし縫合スペースが少ないときにはカニユ
ーレの縫合部が細くないと使用出来ないことがあ
る。
本考案はこのような問題点を解決したものであ
つて、その要旨はチユーブの先端部に人工血管が
一体に連結されたカニユーレであつて、該カニユ
ーレの縫合部を構成する前記人工血管部の径が先
端にゆくに従つて先細になるようにしたものであ
る。
つて、その要旨はチユーブの先端部に人工血管が
一体に連結されたカニユーレであつて、該カニユ
ーレの縫合部を構成する前記人工血管部の径が先
端にゆくに従つて先細になるようにしたものであ
る。
第２図は従来のカニユーレの一例であつて、カ
ニユーレの先端部に一体に連結された人工血管の
径が先端に至るまで同じであるものである。
ニユーレの先端部に一体に連結された人工血管の
径が先端に至るまで同じであるものである。
第３図に、本考案の第１の実施例を示す。本例
では人工血管の連結部は10mmφであり、カニユー
レ縫合部の先端は５mmφで形成されている。手術
者は第３図で示すように縫合すべき場所のスペー
スをみて判断し、適当な位置で切断し所望の縫合
部の径をうることが出来るため極めて便利であ
る。第４図は大動脈瘤の手術等に使う目的で開発
された血管バイパスチユーブである。このチユー
ブの略中央にはＴ字形に小分枝管が設けられてお
り、これは手術時に混入する僅少の空気を排出す
る泡抜きのためのものである。
では人工血管の連結部は10mmφであり、カニユー
レ縫合部の先端は５mmφで形成されている。手術
者は第３図で示すように縫合すべき場所のスペー
スをみて判断し、適当な位置で切断し所望の縫合
部の径をうることが出来るため極めて便利であ
る。第４図は大動脈瘤の手術等に使う目的で開発
された血管バイパスチユーブである。このチユー
ブの略中央にはＴ字形に小分枝管が設けられてお
り、これは手術時に混入する僅少の空気を排出す
る泡抜きのためのものである。
この場合、人工血管で出来ている縫合部２は、
チユーブ１の両端に一体に連結されており、その
両端とも、先端にゆく程先細になるようにテーパ
ーがつけられている。このような血管バイパスチ
ユーブは縫合すべき患者の血管の太さにあわせて
適当なところで人工血管部を切断することによつ
て、すなわち縫合すべき血管によつて適当な縫合
径を手術者が確認して、手術中に決定して使用す
ることが出来る。
チユーブ１の両端に一体に連結されており、その
両端とも、先端にゆく程先細になるようにテーパ
ーがつけられている。このような血管バイパスチ
ユーブは縫合すべき患者の血管の太さにあわせて
適当なところで人工血管部を切断することによつ
て、すなわち縫合すべき血管によつて適当な縫合
径を手術者が確認して、手術中に決定して使用す
ることが出来る。
このように本考案に係るカニユーレを使用する
ことによつて、血管の血液をバイパスし、その間
に血管の病的部分、たとえば大動脈瘤の手術をす
ることが出来る。
ことによつて、血管の血液をバイパスし、その間
に血管の病的部分、たとえば大動脈瘤の手術をす
ることが出来る。
本考案の実施に当つて用いられるカニユーレの
材質としては、高分子弾性材料で構成することが
でき、軟質ポリ塩化ビニル又はポリウレタンのよ
うな可撓性のものが特に優れている。この場合、
ポリ塩化ビニルと可塑剤組成物よりなる、いわゆ
る軟質ポリ塩化ビニルが特にすぐれている。
材質としては、高分子弾性材料で構成することが
でき、軟質ポリ塩化ビニル又はポリウレタンのよ
うな可撓性のものが特に優れている。この場合、
ポリ塩化ビニルと可塑剤組成物よりなる、いわゆ
る軟質ポリ塩化ビニルが特にすぐれている。
この場合の可塑剤の混合量は、ポリ塩化ビニル
100重量部に対して40〜100重量部であるのが好ま
しく、50〜80重量部であるのが更に好ましい。
100重量部に対して40〜100重量部であるのが好ま
しく、50〜80重量部であるのが更に好ましい。
又、このポリ塩化ビニルは、公知の適当な安定
剤、例えば無毒性のカルシウム−亜鉛有機複合体
等を含有していても良い。ポリ塩化ビニルの重合
度は500〜2000のものを用いるのが好ましい。
剤、例えば無毒性のカルシウム−亜鉛有機複合体
等を含有していても良い。ポリ塩化ビニルの重合
度は500〜2000のものを用いるのが好ましい。
本考案の素材として用いられるポリウレタンに
は、大別してポリエーテル系ポリウレタンとポリ
エステル系ポリウレタンとがあり、両者とも使用
可能である。
は、大別してポリエーテル系ポリウレタンとポリ
エステル系ポリウレタンとがあり、両者とも使用
可能である。
これらのポリウレタンを用いた成形物には、そ
の機械的強度を増強する為に架橋処理を行なつて
も良い。
の機械的強度を増強する為に架橋処理を行なつて
も良い。
架橋剤の割合は、全ポリウレタン成分量に対し
て0.01〜５重量％であるのが好ましく、0.1〜３
重量％が更に好ましい。又、熱処理温度の好まし
い範囲は60〜150℃であり、更に好ましくは80〜
120℃、更に一層好ましくは80〜110℃である。
て0.01〜５重量％であるのが好ましく、0.1〜３
重量％が更に好ましい。又、熱処理温度の好まし
い範囲は60〜150℃であり、更に好ましくは80〜
120℃、更に一層好ましくは80〜110℃である。
本考案のカニユーレの内径は最も太い部分で30
mm、細い部分で３mmであり、カニユーレ膜壁の厚
さは0.5mm〜３mmであり、金属性のスパイラルで
補強されていてもよい。金属性スパイラルのバネ
で補強されているものは、折り曲げてもキンキン
グがおこらないという効果を有する。
mm、細い部分で３mmであり、カニユーレ膜壁の厚
さは0.5mm〜３mmであり、金属性のスパイラルで
補強されていてもよい。金属性スパイラルのバネ
で補強されているものは、折り曲げてもキンキン
グがおこらないという効果を有する。
又、カニユーレの内面は抗血栓材料でコーテイ
ングし、抗血栓性を付与することが出来る。好ま
しい抗血栓材料としては、ポリジメチルシロキサ
ン−ポリウレタンブロツク共重合物やヘパリン化
した高分子物質があげられる。
ングし、抗血栓性を付与することが出来る。好ま
しい抗血栓材料としては、ポリジメチルシロキサ
ン−ポリウレタンブロツク共重合物やヘパリン化
した高分子物質があげられる。
これらの抗血栓物質のコーテイングは高分子弾
性体部分のみでなく、カニユーレ先端部に連結さ
れた人工血管部（又は縫合部）の内面にも所望に
よつてはコーテイングすることも出来る。
性体部分のみでなく、カニユーレ先端部に連結さ
れた人工血管部（又は縫合部）の内面にも所望に
よつてはコーテイングすることも出来る。
本考案に用いられるカニユーレ先端部を構成す
る人工血管は、いわゆるウーブンダクロン、ベル
アタイプ、ニツトタイプ等の材料のものを用いて
もよく、ポリテトラフルオロエチレン製のもので
あつてもよい。
る人工血管は、いわゆるウーブンダクロン、ベル
アタイプ、ニツトタイプ等の材料のものを用いて
もよく、ポリテトラフルオロエチレン製のもので
あつてもよい。
また、チユーブと人工血管との連結は、公知の
どの方法を用いてもよい。たとえば接着剤を用い
て接着してもよいし、ポリ塩化ビニルのペースト
ゾルを用いて加熱して接着することも出来る。
どの方法を用いてもよい。たとえば接着剤を用い
て接着してもよいし、ポリ塩化ビニルのペースト
ゾルを用いて加熱して接着することも出来る。
第１図は補助人工心臓を用いて左心補助を行な
う状態を示す図であり、第２図は従来のカニユー
レの斜視図、第３図及び第４図は本発明に係るカ
ニユーレの各斜視図である。 図中、符号１はカニユーレ、２は人工血管、３
は補助人工心臓、４は自然心臓、５は上行大動脈
を各示す。
う状態を示す図であり、第２図は従来のカニユー
レの斜視図、第３図及び第４図は本発明に係るカ
ニユーレの各斜視図である。 図中、符号１はカニユーレ、２は人工血管、３
は補助人工心臓、４は自然心臓、５は上行大動脈
を各示す。
Claims (1)
- 可撓性のチユーブの少なくとも一端部に人工血
管を一体に連結したカニユーレであつて、前記人
工血管部分が血管又は心臓に縫合される縫合部で
軟質繊維材より構成され、かつ先端に至るほど先
細となるようにテーパを有させたことを特徴とす
る血管バイパス又は人工心臓用カニユーレ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1983090182U JPS59196233U (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | カニユ−レ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1983090182U JPS59196233U (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | カニユ−レ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59196233U JPS59196233U (ja) | 1984-12-27 |
| JPS6334697Y2 true JPS6334697Y2 (ja) | 1988-09-14 |
Family
ID=30220094
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1983090182U Granted JPS59196233U (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | カニユ−レ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59196233U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006043045A (ja) * | 2004-08-03 | 2006-02-16 | Touden Yasuyuki | 送血管およびこれを用いた血液供給装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0411716Y2 (ja) * | 1985-08-30 | 1992-03-24 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5713036B2 (ja) * | 1974-12-28 | 1982-03-15 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS646835Y2 (ja) * | 1980-06-24 | 1989-02-22 |
-
1983
- 1983-06-13 JP JP1983090182U patent/JPS59196233U/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5713036B2 (ja) * | 1974-12-28 | 1982-03-15 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006043045A (ja) * | 2004-08-03 | 2006-02-16 | Touden Yasuyuki | 送血管およびこれを用いた血液供給装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59196233U (ja) | 1984-12-27 |
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