JPH0467525A - 熱形過負荷継電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電動機などの負荷に流れる過電流をヒートエ
レメントのヒータ巻線に通電してヒートエレメントの主
バイメタルを湾曲させ、このヒートエレメントの変位に
よって接点機構部の接点を開閉させるように構成した熱
形過負荷継電器に関する。

〔従来の技術〕

第５図は従来の熱形過負荷継電器の断面図、第６図は第
５図のＰ矢視図、第７図は調整レバーの一部斜視図、第
８図は第６図のＱ矢視個所の斜視図、第９図は第８図の
Ｒ矢視個所の詳細図である。

図において絶縁性のケース１の内部には主回路の各電路
に挿入されるヒータ巻線２が巻回された主バイメタル３
と、この主バイメタル３の自由端の条 それぞれに係合されケース１に設けられた案内溝に沿っ
てＡ矢印方向に移動可能に支承されたシフタ５と、この
シフタ５の一端に保合可能にケース１に配置された開閉
機構６と、開閉機構６により反転ばね１２を介して接離
操作される接点機構１７とが主な構成要素として収納さ
れている。開閉機構６は先端部がシフタ５の一端に係合
する温度補償バイメタル９と、この温度補償バイメタル
９と一体化され軸支点Ｘを中心として回動可能な釈放レ
バー１０と、下部端がケース１の側壁面内側に設けられ
たケース支点Ｙに係合され、上部端がケース１の上壁面
の切欠部１ａより突出し、中間位置で釈放レバー１０の
軸支点Ｘに係合する調整レバー１１と、釈放レバーｌＯ
の先端部１０ａに押圧されて反転動作する反転ばね１２
から構成されている。また接点機構１７には固定す接点
１３．可動す接点１４および固定ａ接点１５．可動ａ接
点１６が設けられ、スライダ１８の移動により開閉され
る。１９はリセット棒である。

なお前述した調整レバー１１の先端部には第７図に示す
ように保合突起１１ｂが設けられ、第８図および第９図
に示すカバー２０の内壁面に設けられた鋸歯状段部２０
ａの何れかの凹部に嵌め込まれて調整レバー１１の位置
が設定される。

このような熱形過負荷継電器において主回路からの過電
流がヒータ巻線２に流れるとその加熱により主バイメタ
ル３が湾曲し、この主バイメタル３に連結されているシ
フタ５がＡ矢印方向に移動する。このシフタ５の移動に
より温度補償バイメタル９が押され、これに連結されて
いる釈放レバー１０は調整レバー１１と係合している軸
支点Ｘを中心として反時計方向に回動する。この回動に
より釈放レバー１０の先端部１０ａはこれと当接してい
る反転ばね１２の被駆動部１２ａを押圧する。この押圧
により反転ばね１２は反転動作を起こし、反転ばね１２
に連結されているスライダ１８はＢ矢印方向に移動する
。このスライダ１８の移動により固定ａ接点１５と可動
ａ接点１６は閉路され固定す接点１３と可動ａ接点１４
は開路する。この場合の整定電流値の設定方法は、ケー
ス上面より突出している調整レバー１１の先端部をＣ矢
印方向またはＤ矢印方向へ移動させると調整レバー１１
は下端部に係合されているケース支点Ｙを中心として揺
動する。この調整レバーＩｆの揺動により釈放レバー１
０は軸支点Ｘを中心として傾き、シフタ５の先端面と温
度補償バイメタル９の先端面との間隙寸法！を自由に変
えることができる。この間隙寸法ｉの如何により整定電
流値が設定される。なお調整レバー１１の先端は第６図
に示すようにケース１の正面開口部を閉塞するカバー２
０とケース１の上面の切欠き部１ａとの間を貫通して突
出しており、その位！決めは第７図に示す調整レバー１
１の係合突起１１ａを第８図および第９図に示すような
カバー２０に設けられた鋸歯状段部２０ａに嵌め込むこ
とにより行なわれ、ユーザー側で調整レバー１１の先端
を指で掴み操作して整定電流値の調整を行なう。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の熱形過負荷継電器で整定ｔ＆値の調整は調整レバ
ーを操作して行なうのであるが、この調整レバーの係合
突起とカバーの鋸歯状段部のひっかかりが大きい構造と
なっているので調整レバーを２本の指で掴んで動かすに
は可成り大きな力を必要とする。したがって動かしたと
きに係合突起は鋸歯状段部の山を乗り超えオーバーラン
して鋸歯状段部の何れかの凹部に収まり、鋸歯状段部の
１ピッチ分ずつ動かすことが困難である。すなわち、鋸
歯状段部の１ピッチ分ずつ動かすような微調整は困難で
あり、必要とする整定電流値に合わせることが困難であ
るという問題がある。

この発明の目的は上述した問題点に鑑み、調整レバーの
微調整が容易に行なえ、必要とする整定電流値に正確に
合わせられるような機構を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

この発明にによれば主回路に接続されるヒータ巻線およ
び主バイメタルからなるヒートエレメントと、このヒー
トエレメントの湾曲に応して移動するシフタと、このシ
フタの移動により反転動作する反転ばねと、この反転ば
ねの反転動作により開閉する接点機構および前記反転ば
ねの反転動作位置を調整する調整レバーがケースに収納
された熱形過負荷継電器において、前記ケースの上面壁
内側にケース外部から回転操作できるピニオンを設け、
このピニオンにかみ合うランクを調整レバーに取付けた
。

〔作　用〕

調整レバーの動きはピニオンを外部からの操作で回動さ
せることによりピニオンにかみ合うラックが移動して行
なえるので調整レバーの微小な動きが可能となる。

［実施例〕 第１図はこの発明の一実施例である熱形過負荷継電器の
断面図、第２図は第１図のＳ矢視図で、第５図および第
６図に示す部品と同し部品には同一の符号を付している
。

この実施例が従来例と異なる点は調整レバー１１の先端
をＣ矢印方向、Ｄ矢印方向へ移動させる機構部分であり
、この実施例ではラックＩｌａとピニオン２１のかみ合
わせを利用して微調整可能とした。

ｆ二 このピニオン２１は第３図も示すようなもので小歯軍部
２１ａの片側面に軸部２１ｂが突出しており、その先端
面にはマイナスドライバー、プラスドライバーの何れに
も係合し得る十字凹部２１ｃが設けられている。このピ
ニオン２１をケース１に取付けるときはケース１の上壁
面の内側からピニオン２１の軸部２１ｂを貫通させ軸部
２１ｂの端面をケース１の上壁面より露出させかつ回転
可能なように取付けている。一方ラツクｌｌａは調整レ
バー１１の前記ピニオン２Ｉの小歯車部２１ａにかみ合
う位置に取付けられている。

このような整定電流調整機構において、整定電流値を調
整しようとするときはピニオン２１の十字凹部２１ｃに
ドライバーの先端を嵌め込んで回すと小歯車２１ａは回
動し、これにかみ合っているう。

りｌｌａが取付けである調整レバー１１の先端はケース
１の上面の切欠き部１ａの中をＣ矢印方向またはＤ矢印
方向に移動し、この調整レバー１１がケース支点Ｙを中
心として揺動することにより軸支点Ｘを介して調整レバ
ー１１に連結されている釈放レバー１０およびこれに直
結されている温度補償バイメタル９の傾きが変わり、シ
フタ５の先端面と温度補償バイメタル９の先端面の間隙
寸法Ｐが変わる。

この間隙寸法ｌは整定電流値を規制するものである。

〔発明の効果〕

この発明によれば、ケースの上面壁内側にケース外部か
ら回動操作できるピニオンを設け、このピニオンにかみ
合うラックを調整レバーに取付けて構成したことにより
、整定電流調整時に調整レバーを動かす場合ドライバー
などを用いてピニオンを回動させれば調整レバーはスム
ーズに動くのでその＠調整は可能であり、必要とする整
定電流値に正確にセントすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例である熱形過負荷継電器の
断面図、第２図は第１図のＳ矢視図、第３図はピニオン
の斜視図、第４図はラックを有する調整レバーの要部斜
視図、第５図は従来の熱形過負荷継電器の断面図、第６
図は第５図のＰ矢視図、第７図は保合突起を有する調整
レバーの要部斜視図、第８図はカバーの要部斜視図、第
９図のＲ個所の詳細図である。 １：ケース、２：ヒータ巻線、３：主バイメタル、５ニ
ジフタ、１１：調整レバー、１１ａニラツク、１２：反
転ばね、１７：接点機構、２１：ピニオン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）主回路に接続されるヒータ巻線および主バイメタル
   からなるヒートエレメントと、このヒートエレメントの
   湾曲に応じて移動するシフタと、このシフタの移動によ
   り反転動作する反転ばねと、この反転ばねの反転動作に
   より開閉する接点機構および前記反転ばねの反転動作位
   置を調整する調整レバーがケースに収納された熱形過負
   荷継電器において、前記ケースの上面壁内側にケース外
   部から回動操作できるピニオンを設け、このピニオンに
   かみ合うラックを調整レバーに取付けたことを特徴とす
   る熱形過負荷継電器。