JPH0467059B2 - - Google Patents
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- JPH0467059B2 JPH0467059B2 JP10926083A JP10926083A JPH0467059B2 JP H0467059 B2 JPH0467059 B2 JP H0467059B2 JP 10926083 A JP10926083 A JP 10926083A JP 10926083 A JP10926083 A JP 10926083A JP H0467059 B2 JPH0467059 B2 JP H0467059B2
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- Japan
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- pressure
- spool
- gear
- shift valve
- throttle
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- XDDAORKBJWWYJS-UHFFFAOYSA-N glyphosate Chemical compound OC(=O)CNCP(O)(O)=O XDDAORKBJWWYJS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
本発明は自動変速機の油圧制御装置に関し、詳
細には加速性能を改善した自動変速機の油圧制御
装置に関する。 自動変速機の油圧制御装置は、一般に車速に対
応したガバナー圧とスロツトル弁開度に対応した
スロツトル圧に応答して第1速と第2速の変速を
行う第1のシフトバルブと、同じくガバナー圧と
スロツトル圧に応答して第2速と第3速の変速を
行う第2のシフトバルブとを含む。このタイプの
油圧制御装置では、コースト時の車両走行フイー
リングの向上を図るため第3速から第2速への変
速線と第2速から第3速への変速線へのヒステリ
シス(同一スロツトル開度に対するダウンシフト
時とアツプシフト時の車速の差)を大きくとつて
いる。しかしながら、従来シフトバルブは機構上
高負荷側ではヒステリシスが大となり、第3速か
ら第2速へのダウンシフトが遅れて走行性能、特
に加速性能が悪い。特公昭57−55942号には、走
行性能を改良した自動変速の油圧制御装置が開示
されているが、シフトアツプ時にはスロツトルモ
ジユレータ圧が使用されダウン時にはスロツトル
圧が使用されているため同一の効果が得られる
が、油圧のバラツキによるヒステリシスへの影響
が大きいという欠点がある。 従つて本発明の目的は油圧のバラツキによるヒ
ステリシスへの影響を最小に抑えかつ走行性能を
改良することにある、本発明は冒頭記載のタイプ
の自動変速機の油圧制御装置において、前記第2
シフトバルブのスプールのスロツトル受圧面積が
前記第2速から第3速へのアツプシフト時と第3
速から第2速へのダウンシフト時とで異なること
を特徴とする。この第2シフト弁は、弁孔内で移
動自在な2つのスプールと両スプールの間に設け
られたスプリングを有し第1スプールは受圧面積
A1,A2,A3,A4のランドを有し、第2ス
プールは受圧面積A5,A4(ここでA1>A
2,A3<A4<A5<A6)のランドを有し、
第1スプールはa位置(アツプシフト時)にあつ
て高速状態が達成されている時のスロツトル受圧
面積はA5であつて、第1スプールらb位置(ダ
ウンシフト時)にあつて低速段が達成されている
時のスロツトル受圧面積はA5(A4<A5)と
なり、スロツトル圧によつてスプールに生じる押
圧力はガバナー圧によつて生じる押圧力と逆方向
に作用する。 このためスロツトル圧が0の時は従来の油圧装
置と同じヒステリシスとなるが、スロツトル圧の
増加に伴いヒステリシスは減少する。すなわち、
高負荷時のヒステリシスは低負荷時のヒステリシ
スよりも小さくなるので高負荷時において速度を
大幅に低下することなく、ダウンシフトが行わ
れ、車両走行特性が改善される。 以下本発明の油圧制御装置と組合わせて使用さ
れる前進3速後進1速の歯車変速機の一例を第1
図を参照して説明する。 第1図において、エンジン出力軸に連結された
入力軸1はフロントクラツチC1およびリアクラ
ツクC2を介してそれぞれ第1中間軸17および
第2中間軸18に連結されている。第1および第
2中間軸17および18は、ギアユニツト10の
第1サンギア11および第2サンギア12と連結
されている。ギアユニツト10を構成するロング
ピニオン13は、第1サンギア11に噛合し、か
つシヨートピニオン14を介して第2サンギアに
噛合すると共に出力軸4に連結されたサンギア1
5と噛合している。ギアユニツト10のシヨート
ピニオン14およびロングピニオンを回転自在に
支持するキヤリア16とミツシヨンケースとの間
には、一方向クラツチFおよびリアブレーキB2
が設けられ、第2中間軸18に連結されたリアク
ラツチ3のクラツチドラム3aとミツシヨンケー
スとの間にフロントブレーキB1が設けられてい
る。 クラツチC1,C2およびブレーキB1,B2
は、第2図に示す油圧回路により第1表に示すよ
うに選択的に係合解放されて種々の変速段を達成
するようになつている。
細には加速性能を改善した自動変速機の油圧制御
装置に関する。 自動変速機の油圧制御装置は、一般に車速に対
応したガバナー圧とスロツトル弁開度に対応した
スロツトル圧に応答して第1速と第2速の変速を
行う第1のシフトバルブと、同じくガバナー圧と
スロツトル圧に応答して第2速と第3速の変速を
行う第2のシフトバルブとを含む。このタイプの
油圧制御装置では、コースト時の車両走行フイー
リングの向上を図るため第3速から第2速への変
速線と第2速から第3速への変速線へのヒステリ
シス(同一スロツトル開度に対するダウンシフト
時とアツプシフト時の車速の差)を大きくとつて
いる。しかしながら、従来シフトバルブは機構上
高負荷側ではヒステリシスが大となり、第3速か
ら第2速へのダウンシフトが遅れて走行性能、特
に加速性能が悪い。特公昭57−55942号には、走
行性能を改良した自動変速の油圧制御装置が開示
されているが、シフトアツプ時にはスロツトルモ
ジユレータ圧が使用されダウン時にはスロツトル
圧が使用されているため同一の効果が得られる
が、油圧のバラツキによるヒステリシスへの影響
が大きいという欠点がある。 従つて本発明の目的は油圧のバラツキによるヒ
ステリシスへの影響を最小に抑えかつ走行性能を
改良することにある、本発明は冒頭記載のタイプ
の自動変速機の油圧制御装置において、前記第2
シフトバルブのスプールのスロツトル受圧面積が
前記第2速から第3速へのアツプシフト時と第3
速から第2速へのダウンシフト時とで異なること
を特徴とする。この第2シフト弁は、弁孔内で移
動自在な2つのスプールと両スプールの間に設け
られたスプリングを有し第1スプールは受圧面積
A1,A2,A3,A4のランドを有し、第2ス
プールは受圧面積A5,A4(ここでA1>A
2,A3<A4<A5<A6)のランドを有し、
第1スプールはa位置(アツプシフト時)にあつ
て高速状態が達成されている時のスロツトル受圧
面積はA5であつて、第1スプールらb位置(ダ
ウンシフト時)にあつて低速段が達成されている
時のスロツトル受圧面積はA5(A4<A5)と
なり、スロツトル圧によつてスプールに生じる押
圧力はガバナー圧によつて生じる押圧力と逆方向
に作用する。 このためスロツトル圧が0の時は従来の油圧装
置と同じヒステリシスとなるが、スロツトル圧の
増加に伴いヒステリシスは減少する。すなわち、
高負荷時のヒステリシスは低負荷時のヒステリシ
スよりも小さくなるので高負荷時において速度を
大幅に低下することなく、ダウンシフトが行わ
れ、車両走行特性が改善される。 以下本発明の油圧制御装置と組合わせて使用さ
れる前進3速後進1速の歯車変速機の一例を第1
図を参照して説明する。 第1図において、エンジン出力軸に連結された
入力軸1はフロントクラツチC1およびリアクラ
ツクC2を介してそれぞれ第1中間軸17および
第2中間軸18に連結されている。第1および第
2中間軸17および18は、ギアユニツト10の
第1サンギア11および第2サンギア12と連結
されている。ギアユニツト10を構成するロング
ピニオン13は、第1サンギア11に噛合し、か
つシヨートピニオン14を介して第2サンギアに
噛合すると共に出力軸4に連結されたサンギア1
5と噛合している。ギアユニツト10のシヨート
ピニオン14およびロングピニオンを回転自在に
支持するキヤリア16とミツシヨンケースとの間
には、一方向クラツチFおよびリアブレーキB2
が設けられ、第2中間軸18に連結されたリアク
ラツチ3のクラツチドラム3aとミツシヨンケー
スとの間にフロントブレーキB1が設けられてい
る。 クラツチC1,C2およびブレーキB1,B2
は、第2図に示す油圧回路により第1表に示すよ
うに選択的に係合解放されて種々の変速段を達成
するようになつている。
【表】
* 表中×は係合状態を示す。
次に第2図および第3図を参照する。 第2図において、本発明に係る油圧制御装置
は、L,D,Rレンジの切替を行うマニユアルシ
フトレバー(図示せず)に連動したマニユアルバ
ルブ20と連速Vに対応したガバナー圧Pgoとス
ロツトル開度Othに対応したスロツトル圧Pthに
応答して第1速と第2速の切換を行う1−2シフ
トバルブ30と同じくガバナー圧Pgoとスロツト
ル圧Pthに応答して第2速と第3速の切換を行う
2−3シフトバルブ40とから成る。 マニユアルバルブ20は、油圧ポンプ21で発
生されたライン圧をスプールの移動により選択レ
ンジに対応して種々の油路へ切換えるようになつ
ている。 1−2シフトバルブ30は油路22,23およ
び24を介してマニユアルバルブ20と連通し、
油路25および26を介して2−3シフトバルブ
40からのガバナー圧Pgoとスロツトル圧Pthを
それぞれ受け、内部のスプール(図示せず)を移
動させフロントクラツチC1およびリアブレーキ
B2のサーボ機構への油圧の印加を切換えるよう
になつている。 2−3シフトバルブ40は、図示するように油
室41、ポート42〜52、油室53を有する。
弁孔内にはスプール54,55,57が摺動自在
に嵌合されている。スプール54は面積A1のラ
ンド61と面積A2のランド62を有し、スプー
ル55は面積A3のランド63、面積A4(A1
<A2<A3<A4)のスプール63′,64を
有し、スプール56は面積A4及びA5を有し、
スプール57は面積A6(A6>A5)のランド
66を有し、スプール55と56との間には、バ
ネ定数KのスプリングSPが設けられている。油
室41にはポート42を介してガバナー圧Pgoが
印加され、ポート43にはキツクダウン圧力Pko
が印加され、ポート47および51には、スロツ
トル圧力Pthが印加され、油室53には、ポート
52を介してデイテント圧PDが印加される。ポ
ート44および46は、それぞれ油路67および
68を介してリアクラツチC2およびフロントブ
レーキB1の各サーボ機構に接続され、ポート4
5は、油路69を介して1−2シフトバルブ30
からのライン圧Plを受けるようになつている。更
にポート48,49および50は、油路70を介
して互いに連通している。 上記油圧制御装置の各バルブは、連速(ガバナ
ー圧Pgo)およびスロツトル開度Oth(スロツトル
圧Pth)に対応して次のように作動する。 すなわち第1速のとき、ガバナー圧Pgoは小さ
いので、1−2シフトバルブ30のスプール(図
示せず)と2−3シフトバルブ40のスプール5
4,55は、いずれも第2図において上側位置に
ある。このため油路23を介してフロントクラツ
チC1のサーボだけにライン圧Plが印加されるの
で、フロントクラツチC1のみが係合する。 第2速のとき、1−2シフトバルブ30のスプ
ールは、ガバナー圧Pgoによつて下方に移動す
る。このため1−2シフトバルブ30から油路6
9、2−3シフトバルブ40のスプール45,4
6、油路68を通つてフロントブレーキB1のサ
ーボにもライン圧Plが供給されるのでフロントク
ラツチC1およびフロントブレーキB1が係合す
る。 第3速のとき、油室41に加わるガバナー圧
Pgoによつて2−3シフトバルブ40のスプール
54,55は第2図において下側の位置へ移動す
る。このためポート45はポート44と連通し、
ポート46と連通しなくなるので、フロントブレ
ーキB1のサーボにはライン圧Plが印加されず、
一方リアクラツチC2のサーボには、ポート4
5,44および油路67を通つてライン圧Plが印
加されるのでリアクラツチC2が係合状態とな
る。 第3図のグラフを参照して第1図の油圧制御装
置、特に第2速と第3速を切換える2−3シフト
弁の作用について説明する。 第3図において、横軸は車速Vであり、縦軸は
スロツトル開度Othであり、曲線aは第1速から
第2速へのアツプシフト時におけるレンジ境界線
であり、a′は第2速から第1速へのダウンシフト
時におけるレンジ境界線であり、bは第2速から
第3速へのアツプシフト時のレンジ境界線であり
b′は第3速から第2速へのダウンシフト時におけ
るレンジ境界線である。 曲線bについて説明する。 スロツトル開度が30%以下のとき(b1部分)、
ポート42を介して油室41にガバナー圧Pgoが
印加される。このためスプール54を上方に押圧
する力はPgo(A1−A2)+Fo(バネ力であつてこ
のときスプリングSP力Fo>A4 X Pthの条件で
ある)。一方スプールSPを下方へ押圧する力は
Pgo・A1である。従つて、 Pgo(A1−A2)+Fo=Pgo・A1 ……(1) なる関係が成立する。 次にスロツトル開度Othが30%以上となると
(b2)、ポート56及び47を介してスロツトル
圧Pthが導入されるため、スプール54を上方に
押圧する力はPgo(A1−A2)+PthA4であり(Fo
<A4 X Pthとなるため)スプール54,55
を下方に押圧する力はPgo・A1である。従つて Pgo(A1−A2)+PthA4=Pgoo・A1 ……(2) なる関係が成立する。 次にb′について説明する。 スロツトル開度Othが25%以下のとき(b1′)、
スプール54,55を上方に押圧する力はスプリ
ングの力Fo(Fo<A4 X Pth)であり、スプー
ル54,55を下方に押圧する力はPgoA1+Pl
(A4−A3)である。従つて Fo=PgoA1+Pl(A4−A3) ……(3) が成立する。第3図において直線b1′の傾きがマ
イナスとなつているのは、面積(A4−A3)に作
用するライン圧Plがスロツトル圧Pthに対応して
変化しているためである。 次にスロツトル開度Othが25〜90%のとき
(b2′)スプール54,55及び56を上方へ押圧
する力はPthA5であり、スプール54,55を下
方へ押圧する力は、PgoA+Pl(A4−A3)である
ので PthA5=PgoA1+Pl(A4−A3) ……(4) なる関係が成立する。第2図において、スロツト
ル開度Othが50%において曲線の傾きが変化して
いるのはガバナー圧Pgoが変化するためである。 次にスロツトル開度Othが90%のとき、(b3′)
ポート43を介してキツクダウン圧Pkd(ライン
圧を適宜調整した圧、あるいはライン圧Plが通常
用いられる)が導入されスプール54,55を上
方に押圧する力はA5Pth+PKD(A1−A2)とな
り、スプール54,55を下方に押圧する力は
Pgo・A1+Pl(A4−A3)である。従つて、 A5Pth+PKD(A1−A2) =Pgo・A1+Pl(A4+A3) ……(5) が成立する。 以上のスプール位置(車速対スロツトル開度曲
線)とスプール押圧力との関係をまとめて示すと
次のようになる。
次に第2図および第3図を参照する。 第2図において、本発明に係る油圧制御装置
は、L,D,Rレンジの切替を行うマニユアルシ
フトレバー(図示せず)に連動したマニユアルバ
ルブ20と連速Vに対応したガバナー圧Pgoとス
ロツトル開度Othに対応したスロツトル圧Pthに
応答して第1速と第2速の切換を行う1−2シフ
トバルブ30と同じくガバナー圧Pgoとスロツト
ル圧Pthに応答して第2速と第3速の切換を行う
2−3シフトバルブ40とから成る。 マニユアルバルブ20は、油圧ポンプ21で発
生されたライン圧をスプールの移動により選択レ
ンジに対応して種々の油路へ切換えるようになつ
ている。 1−2シフトバルブ30は油路22,23およ
び24を介してマニユアルバルブ20と連通し、
油路25および26を介して2−3シフトバルブ
40からのガバナー圧Pgoとスロツトル圧Pthを
それぞれ受け、内部のスプール(図示せず)を移
動させフロントクラツチC1およびリアブレーキ
B2のサーボ機構への油圧の印加を切換えるよう
になつている。 2−3シフトバルブ40は、図示するように油
室41、ポート42〜52、油室53を有する。
弁孔内にはスプール54,55,57が摺動自在
に嵌合されている。スプール54は面積A1のラ
ンド61と面積A2のランド62を有し、スプー
ル55は面積A3のランド63、面積A4(A1
<A2<A3<A4)のスプール63′,64を
有し、スプール56は面積A4及びA5を有し、
スプール57は面積A6(A6>A5)のランド
66を有し、スプール55と56との間には、バ
ネ定数KのスプリングSPが設けられている。油
室41にはポート42を介してガバナー圧Pgoが
印加され、ポート43にはキツクダウン圧力Pko
が印加され、ポート47および51には、スロツ
トル圧力Pthが印加され、油室53には、ポート
52を介してデイテント圧PDが印加される。ポ
ート44および46は、それぞれ油路67および
68を介してリアクラツチC2およびフロントブ
レーキB1の各サーボ機構に接続され、ポート4
5は、油路69を介して1−2シフトバルブ30
からのライン圧Plを受けるようになつている。更
にポート48,49および50は、油路70を介
して互いに連通している。 上記油圧制御装置の各バルブは、連速(ガバナ
ー圧Pgo)およびスロツトル開度Oth(スロツトル
圧Pth)に対応して次のように作動する。 すなわち第1速のとき、ガバナー圧Pgoは小さ
いので、1−2シフトバルブ30のスプール(図
示せず)と2−3シフトバルブ40のスプール5
4,55は、いずれも第2図において上側位置に
ある。このため油路23を介してフロントクラツ
チC1のサーボだけにライン圧Plが印加されるの
で、フロントクラツチC1のみが係合する。 第2速のとき、1−2シフトバルブ30のスプ
ールは、ガバナー圧Pgoによつて下方に移動す
る。このため1−2シフトバルブ30から油路6
9、2−3シフトバルブ40のスプール45,4
6、油路68を通つてフロントブレーキB1のサ
ーボにもライン圧Plが供給されるのでフロントク
ラツチC1およびフロントブレーキB1が係合す
る。 第3速のとき、油室41に加わるガバナー圧
Pgoによつて2−3シフトバルブ40のスプール
54,55は第2図において下側の位置へ移動す
る。このためポート45はポート44と連通し、
ポート46と連通しなくなるので、フロントブレ
ーキB1のサーボにはライン圧Plが印加されず、
一方リアクラツチC2のサーボには、ポート4
5,44および油路67を通つてライン圧Plが印
加されるのでリアクラツチC2が係合状態とな
る。 第3図のグラフを参照して第1図の油圧制御装
置、特に第2速と第3速を切換える2−3シフト
弁の作用について説明する。 第3図において、横軸は車速Vであり、縦軸は
スロツトル開度Othであり、曲線aは第1速から
第2速へのアツプシフト時におけるレンジ境界線
であり、a′は第2速から第1速へのダウンシフト
時におけるレンジ境界線であり、bは第2速から
第3速へのアツプシフト時のレンジ境界線であり
b′は第3速から第2速へのダウンシフト時におけ
るレンジ境界線である。 曲線bについて説明する。 スロツトル開度が30%以下のとき(b1部分)、
ポート42を介して油室41にガバナー圧Pgoが
印加される。このためスプール54を上方に押圧
する力はPgo(A1−A2)+Fo(バネ力であつてこ
のときスプリングSP力Fo>A4 X Pthの条件で
ある)。一方スプールSPを下方へ押圧する力は
Pgo・A1である。従つて、 Pgo(A1−A2)+Fo=Pgo・A1 ……(1) なる関係が成立する。 次にスロツトル開度Othが30%以上となると
(b2)、ポート56及び47を介してスロツトル
圧Pthが導入されるため、スプール54を上方に
押圧する力はPgo(A1−A2)+PthA4であり(Fo
<A4 X Pthとなるため)スプール54,55
を下方に押圧する力はPgo・A1である。従つて Pgo(A1−A2)+PthA4=Pgoo・A1 ……(2) なる関係が成立する。 次にb′について説明する。 スロツトル開度Othが25%以下のとき(b1′)、
スプール54,55を上方に押圧する力はスプリ
ングの力Fo(Fo<A4 X Pth)であり、スプー
ル54,55を下方に押圧する力はPgoA1+Pl
(A4−A3)である。従つて Fo=PgoA1+Pl(A4−A3) ……(3) が成立する。第3図において直線b1′の傾きがマ
イナスとなつているのは、面積(A4−A3)に作
用するライン圧Plがスロツトル圧Pthに対応して
変化しているためである。 次にスロツトル開度Othが25〜90%のとき
(b2′)スプール54,55及び56を上方へ押圧
する力はPthA5であり、スプール54,55を下
方へ押圧する力は、PgoA+Pl(A4−A3)である
ので PthA5=PgoA1+Pl(A4−A3) ……(4) なる関係が成立する。第2図において、スロツト
ル開度Othが50%において曲線の傾きが変化して
いるのはガバナー圧Pgoが変化するためである。 次にスロツトル開度Othが90%のとき、(b3′)
ポート43を介してキツクダウン圧Pkd(ライン
圧を適宜調整した圧、あるいはライン圧Plが通常
用いられる)が導入されスプール54,55を上
方に押圧する力はA5Pth+PKD(A1−A2)とな
り、スプール54,55を下方に押圧する力は
Pgo・A1+Pl(A4−A3)である。従つて、 A5Pth+PKD(A1−A2) =Pgo・A1+Pl(A4+A3) ……(5) が成立する。 以上のスプール位置(車速対スロツトル開度曲
線)とスプール押圧力との関係をまとめて示すと
次のようになる。
【表】
本発明に係る油圧装置によればスプール54,
55の変位に対応してスロツトル圧の作用するス
プール面積をA4とA5に切換えるため、第3図
に示すように第2速と第3速との間の変速曲線の
ヒステリシスは、負荷が大(スロツトル開度Oth
に比例)になるにつれて、従来装置のヒステリシ
スよりも大幅に小さくなる。 第4図には、第2図に示した2−3シフトバル
ブ40と次の点で異なる2−3シフトバルブ4
0′を示す。すなわちバルブ40′は、図示するよ
うに(第2図と同一部分には同一番号を付す)ス
プール56がないことおよびポート48と49と
の間のドレインが一つしかない点で異なる。以上
を除けばバルブ40′は基本的には第2図のシフ
トバルブ40と同一構造を有する。第2図のスプ
ール56に代わりにスプール54の下端にスプー
ル54の下端に段付ランド56a(面積A4)お
よび56b(面積A5)が設けられ、これらラン
ドが設けられたスプール54の中空下端部とスプ
ール57との間にスプリングSPが設けられてい
る。 このシフトバルブ40′のスプール54,55
の位置およびスロツトル開度Oth変化に対応して
スプール54,55に作用する力の関係を下記の
第3表に示す。
55の変位に対応してスロツトル圧の作用するス
プール面積をA4とA5に切換えるため、第3図
に示すように第2速と第3速との間の変速曲線の
ヒステリシスは、負荷が大(スロツトル開度Oth
に比例)になるにつれて、従来装置のヒステリシ
スよりも大幅に小さくなる。 第4図には、第2図に示した2−3シフトバル
ブ40と次の点で異なる2−3シフトバルブ4
0′を示す。すなわちバルブ40′は、図示するよ
うに(第2図と同一部分には同一番号を付す)ス
プール56がないことおよびポート48と49と
の間のドレインが一つしかない点で異なる。以上
を除けばバルブ40′は基本的には第2図のシフ
トバルブ40と同一構造を有する。第2図のスプ
ール56に代わりにスプール54の下端にスプー
ル54の下端に段付ランド56a(面積A4)お
よび56b(面積A5)が設けられ、これらラン
ドが設けられたスプール54の中空下端部とスプ
ール57との間にスプリングSPが設けられてい
る。 このシフトバルブ40′のスプール54,55
の位置およびスロツトル開度Oth変化に対応して
スプール54,55に作用する力の関係を下記の
第3表に示す。
【表】
上記*印を付けたPthA5とPth(A5−A4)の差
を取ると、Pth・A5−Pth(A5−A4)=Pth・A4
となるので、第1表に示したスプール54,55
が上方にあり、スロツトル開度Oth30%以上のと
きの力の関係と同じである。 第4図に示すシフトバルブ40′を使用した場
合の変速曲線を第5図に示す。これより明らかな
ように従来の油圧制御回路で得られるよりも2,
3速間のヒステリシスが高車速側において小さく
なる。 第6図は、第2図に示す2−3シフトバルブ4
0を記号で示すが、第2図中に示すプラグ部分5
6は省略して示してある。 第7図は、第4図に示す2−3シフトバルブ4
0′を記号で示したものであり、第6図と同様に
第4図中に示すプラグ部分56は省略して示して
ある。
を取ると、Pth・A5−Pth(A5−A4)=Pth・A4
となるので、第1表に示したスプール54,55
が上方にあり、スロツトル開度Oth30%以上のと
きの力の関係と同じである。 第4図に示すシフトバルブ40′を使用した場
合の変速曲線を第5図に示す。これより明らかな
ように従来の油圧制御回路で得られるよりも2,
3速間のヒステリシスが高車速側において小さく
なる。 第6図は、第2図に示す2−3シフトバルブ4
0を記号で示すが、第2図中に示すプラグ部分5
6は省略して示してある。 第7図は、第4図に示す2−3シフトバルブ4
0′を記号で示したものであり、第6図と同様に
第4図中に示すプラグ部分56は省略して示して
ある。
第1図は、本発明に係る油圧制御装置によつて
制御される歯車変速機の一例を示す概略図、第2
図は本発明の実施例を表わす図、第3図は第2図
の装置による変速曲線を示す図、第4図は第3図
の実施例の2−3シフトバルブと異なる別のシフ
トバルブを示す図、第5図は第4図に示すシフト
バルブを用いたときの変速曲線を示す図、第6図
および第7図は第2図および第4図中の2−3シ
フトバルブをそれぞれ記号で示す図である。 10……歯車変速機、C1……フロントクラツ
チ、C2……リアクラツチ、B1……フロントブ
レーキ、B2……リアブレーキ、30……1−2
シフトバルブ、40,40′……2−3シフトバ
ルブ、54,55……スプール。
制御される歯車変速機の一例を示す概略図、第2
図は本発明の実施例を表わす図、第3図は第2図
の装置による変速曲線を示す図、第4図は第3図
の実施例の2−3シフトバルブと異なる別のシフ
トバルブを示す図、第5図は第4図に示すシフト
バルブを用いたときの変速曲線を示す図、第6図
および第7図は第2図および第4図中の2−3シ
フトバルブをそれぞれ記号で示す図である。 10……歯車変速機、C1……フロントクラツ
チ、C2……リアクラツチ、B1……フロントブ
レーキ、B2……リアブレーキ、30……1−2
シフトバルブ、40,40′……2−3シフトバ
ルブ、54,55……スプール。
Claims (1)
- 1 車速に対応したガバナー圧とスロツトル弁開
度に対応したスロツトル圧に応答して第1速と第
2速の変速を行う第1のシフトバルブと、同じく
ガバナー圧とスロツトル圧に応答して第2速と第
3速の変速を行う第2のシフトバルブとを含む自
動変速機の油圧制御装置において、前記第2シフ
トバルブのスプールのスロツトル圧受圧面積が前
記第2速から第3速へのアツプシフト時と第3速
から第2速へのダウンシフト時とで異なることを
特徴とする油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10926083A JPS601442A (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10926083A JPS601442A (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS601442A JPS601442A (ja) | 1985-01-07 |
JPH0467059B2 true JPH0467059B2 (ja) | 1992-10-27 |
Family
ID=14505663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10926083A Granted JPS601442A (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS601442A (ja) |
-
1983
- 1983-06-20 JP JP10926083A patent/JPS601442A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS601442A (ja) | 1985-01-07 |
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