JPH0466662B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0466662B2 JPH0466662B2 JP63119469A JP11946988A JPH0466662B2 JP H0466662 B2 JPH0466662 B2 JP H0466662B2 JP 63119469 A JP63119469 A JP 63119469A JP 11946988 A JP11946988 A JP 11946988A JP H0466662 B2 JPH0466662 B2 JP H0466662B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- spindle head
- spindle
- magazine
- crank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23Q—DETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
- B23Q3/00—Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine
- B23Q3/155—Arrangements for automatic insertion or removal of tools, e.g. combined with manual handling
- B23Q3/157—Arrangements for automatic insertion or removal of tools, e.g. combined with manual handling of rotary tools
- B23Q3/15706—Arrangements for automatic insertion or removal of tools, e.g. combined with manual handling of rotary tools a single tool being inserted in a spindle directly from a storage device, i.e. without using transfer devices
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、多数の工具把持具を外周に備えた
工具マガジンを回転させて、所望の工具の割出し
を行なうに際し、主軸ヘツドを直線往復動させる
だけで容易に主軸に対する工具の交換がなされ、
しかも主軸に工具を装着した後は、加工動作に移
行した主軸ヘツドが工具解放後の工具把持具と干
渉することのない工作機械に関する。
工具マガジンを回転させて、所望の工具の割出し
を行なうに際し、主軸ヘツドを直線往復動させる
だけで容易に主軸に対する工具の交換がなされ、
しかも主軸に工具を装着した後は、加工動作に移
行した主軸ヘツドが工具解放後の工具把持具と干
渉することのない工作機械に関する。
従来技術
被加工物にねじ切りや孔開け等の加工を多機能
に行ない得るよう構成したマシニングセンタ
(MC)等の工作機械では、タツプやドリル等の
工具を予め所定の収納個所に多数格納しておき、
所望の工具を適時選択してこれを使用の終了した
工具と自動的に交換する装置(ATC)が一般に
配設されている。この自動工具交換装置としては
種々の型式のものが提案されているが、比較的簡
単な型式のものとしては、例えば特開昭58−
51046号公報に開示される工作機械の如く、多数
の工具を放射状に配設した円盤型の工具マガジン
を主軸ヘツドに回転自在に取付け、前記主軸ヘツ
ドがその加工動作領域(加工のため主軸ヘツドが
通常的に往復昇降する領域)より上方に位置する
自動交換領域に到来したときのみ、前記工具マガ
ジンが主軸ヘツドに対しスライドし得るようにし
た構成が知られている。
に行ない得るよう構成したマシニングセンタ
(MC)等の工作機械では、タツプやドリル等の
工具を予め所定の収納個所に多数格納しておき、
所望の工具を適時選択してこれを使用の終了した
工具と自動的に交換する装置(ATC)が一般に
配設されている。この自動工具交換装置としては
種々の型式のものが提案されているが、比較的簡
単な型式のものとしては、例えば特開昭58−
51046号公報に開示される工作機械の如く、多数
の工具を放射状に配設した円盤型の工具マガジン
を主軸ヘツドに回転自在に取付け、前記主軸ヘツ
ドがその加工動作領域(加工のため主軸ヘツドが
通常的に往復昇降する領域)より上方に位置する
自動交換領域に到来したときのみ、前記工具マガ
ジンが主軸ヘツドに対しスライドし得るようにし
た構成が知られている。
この構成によれば、工具交換に際し前記自動交
換領域において、主軸ヘツドを工具マガジンに対
しスライドさせつつ上昇させることにより使用済
みの工具を主軸先端から抜き取り、次いで前記工
具マガジンを回転割出しして所望の工具を前記主
軸の直下に到来させ、その後に主軸ヘツドを降下
させることによつて新たな工具の装着が行なわれ
る。
換領域において、主軸ヘツドを工具マガジンに対
しスライドさせつつ上昇させることにより使用済
みの工具を主軸先端から抜き取り、次いで前記工
具マガジンを回転割出しして所望の工具を前記主
軸の直下に到来させ、その後に主軸ヘツドを降下
させることによつて新たな工具の装着が行なわれ
る。
また特公昭56−33216号公報には、主軸ヘツド
の軸線と平行な回転軸を有する円盤型の工具マガ
ジンを備え、この工具マガジンは、その周端部に
工具を該回転軸と平行に多数装着すると共に、主
軸ヘツドに対して平行に近接・離間移動し得るよ
う構成した工作機械が開示されている。この構成
では、主軸ヘツドを後退させると共に工具マガジ
ンを主軸ヘツドに向け近接下降させて、該工具マ
ガジンの特定の工具把持具(空席になつている)
を主軸ヘツドに指向させ、次いで主軸ヘツドを前
進させて工具を工具把持具に把持させた後、再び
主軸ヘツドを後退させることにより、主軸ヘツド
からの工具の抜取りを行なう。その後に、工具マ
ガジンを回転させて新たな工具の割出しを行な
い、割出された工具把持具に向けて主軸ヘツドを
前進させることにより、新たな工具を主軸ヘツド
に装着する。次いで主軸ヘツドを後退させること
により、該工具を工具把持具から抜取ると共に、
工具マガジンは主軸ヘツドから上昇離間させて工
具交換を終了し、主軸ヘツドは新たな工具による
切削加工に移行する。
の軸線と平行な回転軸を有する円盤型の工具マガ
ジンを備え、この工具マガジンは、その周端部に
工具を該回転軸と平行に多数装着すると共に、主
軸ヘツドに対して平行に近接・離間移動し得るよ
う構成した工作機械が開示されている。この構成
では、主軸ヘツドを後退させると共に工具マガジ
ンを主軸ヘツドに向け近接下降させて、該工具マ
ガジンの特定の工具把持具(空席になつている)
を主軸ヘツドに指向させ、次いで主軸ヘツドを前
進させて工具を工具把持具に把持させた後、再び
主軸ヘツドを後退させることにより、主軸ヘツド
からの工具の抜取りを行なう。その後に、工具マ
ガジンを回転させて新たな工具の割出しを行な
い、割出された工具把持具に向けて主軸ヘツドを
前進させることにより、新たな工具を主軸ヘツド
に装着する。次いで主軸ヘツドを後退させること
により、該工具を工具把持具から抜取ると共に、
工具マガジンは主軸ヘツドから上昇離間させて工
具交換を終了し、主軸ヘツドは新たな工具による
切削加工に移行する。
発明が解決しようとする課題
しかし前者の発明の構成では、加工動作領域に
おいて、主軸ヘツドが被加工物に加工を行なうべ
く下降し始めると、この領域において工具マガジ
ンも主軸ヘツドと一体的に下降するため、被加工
物の形態によつては、前記工具マガジンに装着さ
れ半径方向に延出する工具が加工中の被加工物と
干渉する重大な欠点があつた。
おいて、主軸ヘツドが被加工物に加工を行なうべ
く下降し始めると、この領域において工具マガジ
ンも主軸ヘツドと一体的に下降するため、被加工
物の形態によつては、前記工具マガジンに装着さ
れ半径方向に延出する工具が加工中の被加工物と
干渉する重大な欠点があつた。
また後者の発明では、工具マガジンにおける工
具把持具から工具を抜取るために、主軸ヘツドが
一旦後退し、かつ新たに装着した工具による加工
動作の妨げとならないよう、工具マガジンは再び
上方の待機位置にまで上昇する動作を必要とす
る。このため、工具交換のシーケンスが繁雑化
し、交換時間が嵩む難点がある。
具把持具から工具を抜取るために、主軸ヘツドが
一旦後退し、かつ新たに装着した工具による加工
動作の妨げとならないよう、工具マガジンは再び
上方の待機位置にまで上昇する動作を必要とす
る。このため、工具交換のシーケンスが繁雑化
し、交換時間が嵩む難点がある。
発明の目的
本発明は、多数の工具を配設した円盤型の工具
マガジンを回転させて、所望の工具を割出す自動
工具交換装置を備える工作機械に内在している前
述した欠点を鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであつて、新たな工具に交換された
主軸ヘツドが、工具解放後の工具把持具と干渉す
ることなく直ちに加工動作に移行することがで
き、しかも工具交換のシーケンスが簡略化されて
交換時間を短縮し得る工作機械を提供することを
目的とする。
マガジンを回転させて、所望の工具を割出す自動
工具交換装置を備える工作機械に内在している前
述した欠点を鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであつて、新たな工具に交換された
主軸ヘツドが、工具解放後の工具把持具と干渉す
ることなく直ちに加工動作に移行することがで
き、しかも工具交換のシーケンスが簡略化されて
交換時間を短縮し得る工作機械を提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段
先の課題を克服し、所期の目的を達成するため
本発明は、フレームと、 一端に工具装着部を有すると共に他端が主軸駆
動用モータの出力軸に連結された主軸を、回転自
在に支持する主軸ヘツドと、 その主軸ヘツドが前記フレームに対し主軸の軸
線方向に往復移動可能に支持され、その往復移動
のための駆動機構が、前記フレームと主軸ヘツド
との間に設けられていることと、 前記フレーム上に回転割出し可能に支持され、
外周に夫々一対の開閉可能な爪部材よりなる複数
の工具把持具が配設された工具マガジンとを備
え、 前記主軸ヘツドの往復移動の移動範囲の内、被
加工物に近い部分が加工領域として、その他の部
分が工具交換領域として設定されていることと、 前記工具マガジンの回転割出しが前記工具交換
領域において行なわれるようにされていること
と、 前記回転割出しによつて次期使用工具として割
出された1個の工具把持具に把持された工具の軸
線が、前記主軸の回転軸線の延長線と一致するよ
うにされていることと、 次期使用工具として割出された前記工具は、前
記主軸ヘツドが工具交換領域から前記加工領域に
向かう移動に伴ない主軸の工具装着部に装着され
ると共に、工具把持具の爪部材の開放動作によつ
て、その爪部材より釈放されることと、 前記工具交換領域と加工領域との境界を越える
とき、および加工領域内での主軸ヘツドの往復移
動は、該主軸ヘツド自体が、開放された前記一対
の爪部材の間を通つて行なわれることと、 前記主軸の工具装着部に装着された使用済み工
具の抜き取りは、前記加工領域から工具交換領域
に向かう方向の主軸ヘツドの移動に伴なう工具把
持具における爪部材の閉鎖動作並びに工具マガジ
ンと主軸ヘツドとの相対運動とによつて行なわれ
ること、とによつて構成されていることを特徴と
する。
本発明は、フレームと、 一端に工具装着部を有すると共に他端が主軸駆
動用モータの出力軸に連結された主軸を、回転自
在に支持する主軸ヘツドと、 その主軸ヘツドが前記フレームに対し主軸の軸
線方向に往復移動可能に支持され、その往復移動
のための駆動機構が、前記フレームと主軸ヘツド
との間に設けられていることと、 前記フレーム上に回転割出し可能に支持され、
外周に夫々一対の開閉可能な爪部材よりなる複数
の工具把持具が配設された工具マガジンとを備
え、 前記主軸ヘツドの往復移動の移動範囲の内、被
加工物に近い部分が加工領域として、その他の部
分が工具交換領域として設定されていることと、 前記工具マガジンの回転割出しが前記工具交換
領域において行なわれるようにされていること
と、 前記回転割出しによつて次期使用工具として割
出された1個の工具把持具に把持された工具の軸
線が、前記主軸の回転軸線の延長線と一致するよ
うにされていることと、 次期使用工具として割出された前記工具は、前
記主軸ヘツドが工具交換領域から前記加工領域に
向かう移動に伴ない主軸の工具装着部に装着され
ると共に、工具把持具の爪部材の開放動作によつ
て、その爪部材より釈放されることと、 前記工具交換領域と加工領域との境界を越える
とき、および加工領域内での主軸ヘツドの往復移
動は、該主軸ヘツド自体が、開放された前記一対
の爪部材の間を通つて行なわれることと、 前記主軸の工具装着部に装着された使用済み工
具の抜き取りは、前記加工領域から工具交換領域
に向かう方向の主軸ヘツドの移動に伴なう工具把
持具における爪部材の閉鎖動作並びに工具マガジ
ンと主軸ヘツドとの相対運動とによつて行なわれ
ること、とによつて構成されていることを特徴と
する。
実施例
次に、本発明に係る工作機械につき、好適な実
施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明
する。第10図は、実施例に係る工作機械10の
全体的な概略構成を示し、この工作機械10は、
主軸26を回転自在に支持する主軸ヘツド18
を、フレーム16に対し往復昇降可能に支持し
て、被加工物に所要の切削加工を施し得るように
なつている。主軸26の下端部に設けた工具装着
部52に、工具20を着脱自在に挾持する工具挾
持部材66が配設され、またフレーム16に工具
支持台24が昇降自在に支持されている。この工
具支持台24には、複数個の工具把持具96を放
射状に配置した円盤状の工具マガジン22が回転
割出し自在に枢支してある。後述する如く工具把
持具96は、第1カム162および第1クランク
28により付勢されて、主軸26の先端に設けた
工具20に対する把持および解放を行ない得る。
施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明
する。第10図は、実施例に係る工作機械10の
全体的な概略構成を示し、この工作機械10は、
主軸26を回転自在に支持する主軸ヘツド18
を、フレーム16に対し往復昇降可能に支持し
て、被加工物に所要の切削加工を施し得るように
なつている。主軸26の下端部に設けた工具装着
部52に、工具20を着脱自在に挾持する工具挾
持部材66が配設され、またフレーム16に工具
支持台24が昇降自在に支持されている。この工
具支持台24には、複数個の工具把持具96を放
射状に配置した円盤状の工具マガジン22が回転
割出し自在に枢支してある。後述する如く工具把
持具96は、第1カム162および第1クランク
28により付勢されて、主軸26の先端に設けた
工具20に対する把持および解放を行ない得る。
(主軸ヘツドとその昇降系について)
第10図に示す如く、基台12に直立配置した
コラム14の前面に中空箱型のフレーム16が水
平に配設固定され、主軸26を回転自在に支持す
る主軸ヘツド18が、このフレーム16中に昇降
可能に配設されている。すなわち第5図および第
6図に示すように、コラム14の前面に平行に直
立配置した一対の長尺柱部材32,32の各長手
方向端面に、ガイドレール36がねじ34を介し
て垂直に固着されている。そして、主軸ヘツド1
8の後部に上下一対で配設した左右一組の摺動こ
ま38,38を、前記ガイドレール36,36に
対応的に嵌合させることにより、該主軸ヘツド1
8はフレーム16に対し垂直に昇降可能である。
コラム14の前面に中空箱型のフレーム16が水
平に配設固定され、主軸26を回転自在に支持す
る主軸ヘツド18が、このフレーム16中に昇降
可能に配設されている。すなわち第5図および第
6図に示すように、コラム14の前面に平行に直
立配置した一対の長尺柱部材32,32の各長手
方向端面に、ガイドレール36がねじ34を介し
て垂直に固着されている。そして、主軸ヘツド1
8の後部に上下一対で配設した左右一組の摺動こ
ま38,38を、前記ガイドレール36,36に
対応的に嵌合させることにより、該主軸ヘツド1
8はフレーム16に対し垂直に昇降可能である。
また前記一対の長尺柱部材32,32の頂部間
に支持板39が水平に橋架固定され、ロータリー
エンコーダ42を内蔵したACサーボモータ40
が前記支持板39上に直立配置されている。前記
サーボモータ40の回転軸41は、カツプリング
43を介してボールねじ44に固着され、このボ
ールねじ44は第6図から判明するように、前記
一対のガイドレール36,36の中間において垂
直下方に延在している。更に第1図および第6図
に示す如く、主軸ヘツド18の背面突出部にボル
ト48を介してナツト46が水平に固定され、こ
のナツト46に前記ボールねじ44が挿通螺合さ
れている。そして前記ACサーボモータ40を回
転させることによつて、ボールねじ44は所要の
方向に回転して前記ナツト46に直線運動を与
え、主軸ヘツド18は所定のストロークだけ垂直
方向に自在に昇降駆動される。
に支持板39が水平に橋架固定され、ロータリー
エンコーダ42を内蔵したACサーボモータ40
が前記支持板39上に直立配置されている。前記
サーボモータ40の回転軸41は、カツプリング
43を介してボールねじ44に固着され、このボ
ールねじ44は第6図から判明するように、前記
一対のガイドレール36,36の中間において垂
直下方に延在している。更に第1図および第6図
に示す如く、主軸ヘツド18の背面突出部にボル
ト48を介してナツト46が水平に固定され、こ
のナツト46に前記ボールねじ44が挿通螺合さ
れている。そして前記ACサーボモータ40を回
転させることによつて、ボールねじ44は所要の
方向に回転して前記ナツト46に直線運動を与
え、主軸ヘツド18は所定のストロークだけ垂直
方向に自在に昇降駆動される。
なお主軸ヘツド18が昇降する領域は、第5図
に示す如く、主軸ヘツド18が被加工物に向け
反復昇降して所要の切削加工を行なう加工動作領
域Aと、この領域より上方のレベルに位置し
て、主軸26に対する工具20の一連の着脱交換
動作が行なわれる自動交換領域Bとに大別され
る。そして自動交換領域B中を主軸ヘツド18が
復動上昇する過程において、一連の工具交換動作
を行なわせる3つの変節点が現われる(後述)。
ちなみに第1図、第5図および第10図に示す主
軸ヘツド18は、被加工物に対する加工を終了し
て加工動作領域Aの上限(自動交換領域Bの下
限)にまで上昇し、次の加工指令または工具交換
指令の何れかを待機している状態にある。
に示す如く、主軸ヘツド18が被加工物に向け
反復昇降して所要の切削加工を行なう加工動作領
域Aと、この領域より上方のレベルに位置し
て、主軸26に対する工具20の一連の着脱交換
動作が行なわれる自動交換領域Bとに大別され
る。そして自動交換領域B中を主軸ヘツド18が
復動上昇する過程において、一連の工具交換動作
を行なわせる3つの変節点が現われる(後述)。
ちなみに第1図、第5図および第10図に示す主
軸ヘツド18は、被加工物に対する加工を終了し
て加工動作領域Aの上限(自動交換領域Bの下
限)にまで上昇し、次の加工指令または工具交換
指令の何れかを待機している状態にある。
(主軸の工具装着構造について)
前記主軸ヘツド18には、第1図に示す如く、
中空円筒状の主軸26が、上下の軸受50,50
を介して回転自在に垂直に軸承されている。また
主軸ヘツド18の頂部に、減速機58を備えるモ
ータ56が直立配置され、その出力軸60はカツ
プリング54を介して前記主軸26の上端部に接
続されている。また主軸26の下端部に、裁頭円
錐状の開口部からなる工具装着部52が形成さ
れ、アーバー62を備える工具20を着脱自在に
装着し得るようになつている。なお工具20のア
ーバー後端部にプルスタツド64が設けられ、前
記中空主軸26中に摺動自在に挿通し工具挾持部
材66により該プルスタツド64を挾持すること
によつて、主軸26への工具20のの固定がなさ
れる。工具挾持部66は、前記プルスタツド64
のネツク部を複数のボール68により囲繞する構
成に係る公知のコレツトからなり、当該工具挾持
部材66が主軸26の中空部を軸線方向に摺動す
ることによつて、該プルスタツド64のクランプ
および解除を行ない得る。
中空円筒状の主軸26が、上下の軸受50,50
を介して回転自在に垂直に軸承されている。また
主軸ヘツド18の頂部に、減速機58を備えるモ
ータ56が直立配置され、その出力軸60はカツ
プリング54を介して前記主軸26の上端部に接
続されている。また主軸26の下端部に、裁頭円
錐状の開口部からなる工具装着部52が形成さ
れ、アーバー62を備える工具20を着脱自在に
装着し得るようになつている。なお工具20のア
ーバー後端部にプルスタツド64が設けられ、前
記中空主軸26中に摺動自在に挿通し工具挾持部
材66により該プルスタツド64を挾持すること
によつて、主軸26への工具20のの固定がなさ
れる。工具挾持部66は、前記プルスタツド64
のネツク部を複数のボール68により囲繞する構
成に係る公知のコレツトからなり、当該工具挾持
部材66が主軸26の中空部を軸線方向に摺動す
ることによつて、該プルスタツド64のクランプ
および解除を行ない得る。
第1図に示す如く、主軸26の中空部内にプラ
グ70が上下摺動自在に挿入され、このプラグ7
0の縦孔中に上端部を挿通固定したドローバー7
6が、主軸20の中心軸線に沿つて垂下すると共
に、その下端部は前記工具挾持部材66の頂部に
接続されている。主軸26におけるプラグ70の
配設位置には、長円形のスロツト74,74が対
向的に穿設され(第1図)、前記プラグ70に直
交的に挿通したピン72の両端部が、前記一対の
スロツト74,74を介して主軸26の外方に水
平に延出している(第6図)。なお第1図に示す
ように、工具装着部52に工具20を装着した状
態ににおいて、主軸中心部の下方に形成した段部
と前記プラグ70下端部に設けたワツシヤー80
との間に一群の皿ばね78が弾力的に圧縮介挿さ
れ、この多数の皿ばね78の中心部をドローバー
76が挿通延在している。そしてこの皿ばね78
の弾力により、プラグ70を常には上方に押圧し
て定位置に保持すると共に、工具挟持部材66を
弾力的に引上げてプルスタツド64の挾持を確実
にしている。
グ70が上下摺動自在に挿入され、このプラグ7
0の縦孔中に上端部を挿通固定したドローバー7
6が、主軸20の中心軸線に沿つて垂下すると共
に、その下端部は前記工具挾持部材66の頂部に
接続されている。主軸26におけるプラグ70の
配設位置には、長円形のスロツト74,74が対
向的に穿設され(第1図)、前記プラグ70に直
交的に挿通したピン72の両端部が、前記一対の
スロツト74,74を介して主軸26の外方に水
平に延出している(第6図)。なお第1図に示す
ように、工具装着部52に工具20を装着した状
態ににおいて、主軸中心部の下方に形成した段部
と前記プラグ70下端部に設けたワツシヤー80
との間に一群の皿ばね78が弾力的に圧縮介挿さ
れ、この多数の皿ばね78の中心部をドローバー
76が挿通延在している。そしてこの皿ばね78
の弾力により、プラグ70を常には上方に押圧し
て定位置に保持すると共に、工具挟持部材66を
弾力的に引上げてプルスタツド64の挾持を確実
にしている。
なお主軸外方に延出している直交ピン72の上
方には、第1図および第6図に示すように、後述
する第2クランク30の先端に2股形成したフオ
ーク部81が近接的に臨み、当該クランク30の
動作によりピン72を押圧付勢してドローバー7
6を下降させるようになつている。すなわち後述
する第2カム188および第2クランク30のカ
ム作動により、直交ピン72を下方へ押圧付勢す
れば、前記ドローバー76は軸線方向に下降して
工具挾持部材66を降下させ、ボール68による
プルスタツド64の押圧を解除する。従つて工具
20は、工具装着部52から解放し得る状態とな
る。なお第1図において符号83は、工具20に
着脱自在に取付けられるドリルやタツプ等の切削
刃物を示す。
方には、第1図および第6図に示すように、後述
する第2クランク30の先端に2股形成したフオ
ーク部81が近接的に臨み、当該クランク30の
動作によりピン72を押圧付勢してドローバー7
6を下降させるようになつている。すなわち後述
する第2カム188および第2クランク30のカ
ム作動により、直交ピン72を下方へ押圧付勢す
れば、前記ドローバー76は軸線方向に下降して
工具挾持部材66を降下させ、ボール68による
プルスタツド64の押圧を解除する。従つて工具
20は、工具装着部52から解放し得る状態とな
る。なお第1図において符号83は、工具20に
着脱自在に取付けられるドリルやタツプ等の切削
刃物を示す。
(工具支持台について)
次に、フレーム16上には、工具マガジン22
を回転自在に支承する工具支持台24が、前記主
軸26の軸線方向に移動し得るように支持されて
いる。第1図および第6図において、フレーム1
6の対向側壁16a,16bに支持板82,82
が水平に取付けられ、各水平支持板82の適所に
穿設した垂直貫通孔に丸棒状のガイドレール84
が摺動自在に挿通されている。また第1図に示す
ように、フレーム16の下方から夫々左右一対を
なす水平支持板86が延出し、この水平支持板8
6に穿設した垂直貫通孔に前記ガイドレール84
が摺動自在に挿通されている。前記ガイドレール
84(第6図に示すように2本ある)の上端部お
よび下端部は、工具支持台24の頂部に橋架した
水平天板88に設けた支持板91および底部に設
けた支持板89に夫々固定されている。従つて前
記工具支持台24は、ガイドレール84を水平支
持板82,86に対し摺動させることにより、フ
レーム16に対し昇降可能であり、後述する第1
カム162および第1クランク28のカム動作に
より所定のストロークだけ昇降駆動される。なお
工具支持台24の前記支持板91に、ストツパー
ボルト90が高さ調節自在に挿通螺着され、該ボ
ルト90の下端部が常には水平支持板82の平面
に休止することにより、該工具支持台24をフレ
ーム16に対し所定の高さ位置に保持している。
を回転自在に支承する工具支持台24が、前記主
軸26の軸線方向に移動し得るように支持されて
いる。第1図および第6図において、フレーム1
6の対向側壁16a,16bに支持板82,82
が水平に取付けられ、各水平支持板82の適所に
穿設した垂直貫通孔に丸棒状のガイドレール84
が摺動自在に挿通されている。また第1図に示す
ように、フレーム16の下方から夫々左右一対を
なす水平支持板86が延出し、この水平支持板8
6に穿設した垂直貫通孔に前記ガイドレール84
が摺動自在に挿通されている。前記ガイドレール
84(第6図に示すように2本ある)の上端部お
よび下端部は、工具支持台24の頂部に橋架した
水平天板88に設けた支持板91および底部に設
けた支持板89に夫々固定されている。従つて前
記工具支持台24は、ガイドレール84を水平支
持板82,86に対し摺動させることにより、フ
レーム16に対し昇降可能であり、後述する第1
カム162および第1クランク28のカム動作に
より所定のストロークだけ昇降駆動される。なお
工具支持台24の前記支持板91に、ストツパー
ボルト90が高さ調節自在に挿通螺着され、該ボ
ルト90の下端部が常には水平支持板82の平面
に休止することにより、該工具支持台24をフレ
ーム16に対し所定の高さ位置に保持している。
(工具マガジンについて)
工具支持台24には、多数の工具20を放射状
に保持した工具マガジン22が回転割出し可能に
支持されている。すなわち工具支持台24には、
水平面に対し所定の角度だけ斜め下方に傾斜させ
た軸線を有する枢軸92が突出固定され、この枢
軸92に工具マガジン22が軸受け94を介して
回転自在に支持されている。工具マガジン22
は、第1図および第7図に示すように、基本的に
大径の平歯車98をベースとする円盤形状をな
し、この工具マガジン22の外周に複数個の工具
把持具96が配設されて、等中心角で半径方向に
延出している。前記大径の平歯車98は軸受け9
4にボルト100で固定され、工具支持台24に
配設したモータ102の回転軸104に固着した
ピニオン106が前記平歯車98と噛み合つて、
工具マガジン22を回転させることにより、所望
の工具20の割出しを可能としている。
に保持した工具マガジン22が回転割出し可能に
支持されている。すなわち工具支持台24には、
水平面に対し所定の角度だけ斜め下方に傾斜させ
た軸線を有する枢軸92が突出固定され、この枢
軸92に工具マガジン22が軸受け94を介して
回転自在に支持されている。工具マガジン22
は、第1図および第7図に示すように、基本的に
大径の平歯車98をベースとする円盤形状をな
し、この工具マガジン22の外周に複数個の工具
把持具96が配設されて、等中心角で半径方向に
延出している。前記大径の平歯車98は軸受け9
4にボルト100で固定され、工具支持台24に
配設したモータ102の回転軸104に固着した
ピニオン106が前記平歯車98と噛み合つて、
工具マガジン22を回転させることにより、所望
の工具20の割出しを可能としている。
第1図に示す如く、工具支持台24の適宜個所
に、収納の圧縮ばね110により弾力的に押圧さ
れるボール112を備えた中空円筒部材108
が、前記枢軸92とその軸線を平行させて配設さ
れている。また平歯車98の平坦部には、周方向
に所定間隔でノツチ114が凹設され、このノツ
チ114に前記ボール112を弾力的に押圧着座
させることにより、工具マガジン22における所
望工具20の回転割出し時に、該工具20は定位
置でクリツクストツプされる。
に、収納の圧縮ばね110により弾力的に押圧さ
れるボール112を備えた中空円筒部材108
が、前記枢軸92とその軸線を平行させて配設さ
れている。また平歯車98の平坦部には、周方向
に所定間隔でノツチ114が凹設され、このノツ
チ114に前記ボール112を弾力的に押圧着座
させることにより、工具マガジン22における所
望工具20の回転割出し時に、該工具20は定位
置でクリツクストツプされる。
なお第1図および第7図に示すように、前記枢
軸92の先端に、該枢軸に対し直角方向に延在す
る二股部材116がボルト118を介して締付け
固定されている。この二股部材116に所定厚み
の支持板120が橋架固定され、該支持板120
の上面および下面に平行配置した一対の取付板1
22,122に、夫々発光素子および受光素子か
らなる一対の光センサ124が、光軸を一致させ
て対向的に配設されている。この発光素子および
受光素子の間に、前記軸受94に配設固定されて
工具マガジン22と一体的に回転するスリツト円
盤126が非接触で介在し、前記光軸を遮断する
ことにより、工具マガジン22に保持した複数の
工具20の内、何れの工具20が現在主軸26に
保持されているか、を適宜の電気回路により指示
することができる。
軸92の先端に、該枢軸に対し直角方向に延在す
る二股部材116がボルト118を介して締付け
固定されている。この二股部材116に所定厚み
の支持板120が橋架固定され、該支持板120
の上面および下面に平行配置した一対の取付板1
22,122に、夫々発光素子および受光素子か
らなる一対の光センサ124が、光軸を一致させ
て対向的に配設されている。この発光素子および
受光素子の間に、前記軸受94に配設固定されて
工具マガジン22と一体的に回転するスリツト円
盤126が非接触で介在し、前記光軸を遮断する
ことにより、工具マガジン22に保持した複数の
工具20の内、何れの工具20が現在主軸26に
保持されているか、を適宜の電気回路により指示
することができる。
(工具把持具について)
次に、工具マガジン22の外周に配設されてい
る工具把持具96について説明する。この工具把
持具96は、第2図〜第4図に示すように、フイ
ンガ130に開閉自在に旋回し得るよう支持した
一対の爪部材128,128から基本的に構成さ
れる。すなわち第1図において、工具マガジン2
2の基体となる平歯車98の周方向に、複数のフ
インガ130が所定の中心角でボルト132によ
り固定されて半径方向に延在している。このフイ
ンガ130は、所要角度に折曲形成した板状部材
からなり、該フインガ130の自由端に一対の爪
部材128,128が開閉自在に枢支されてい
る。
る工具把持具96について説明する。この工具把
持具96は、第2図〜第4図に示すように、フイ
ンガ130に開閉自在に旋回し得るよう支持した
一対の爪部材128,128から基本的に構成さ
れる。すなわち第1図において、工具マガジン2
2の基体となる平歯車98の周方向に、複数のフ
インガ130が所定の中心角でボルト132によ
り固定されて半径方向に延在している。このフイ
ンガ130は、所要角度に折曲形成した板状部材
からなり、該フインガ130の自由端に一対の爪
部材128,128が開閉自在に枢支されてい
る。
すなわち各爪部材128は、平面において
「く」字状に折曲形成され、その折曲部を境とす
る長尺のアーム部128aと短尺のアーム部12
8bとから構成されている。その長尺アーム部1
28aの先端内側に設けられる工具把持面129
は、工具20のフランジ196に周設した山形溝
210と密着的に嵌合可能なテーパ付き弧状凹部
として形成されている。そして、これら一対の爪
部材128,128は、その折曲部において前記
フインガ130の自由端裏面に枢着ピン134を
介して枢支され、これにより前記工具把持面12
9,129を相互に対向させた状態で所要直角だ
け回動可能になつている。また、両長尺アーム部
128a,128a間に引張ばね136が弾力的
に張架され、第2図に示すように、両爪部材12
8,128を常には相互に閉成する方向に付勢し
ている。
「く」字状に折曲形成され、その折曲部を境とす
る長尺のアーム部128aと短尺のアーム部12
8bとから構成されている。その長尺アーム部1
28aの先端内側に設けられる工具把持面129
は、工具20のフランジ196に周設した山形溝
210と密着的に嵌合可能なテーパ付き弧状凹部
として形成されている。そして、これら一対の爪
部材128,128は、その折曲部において前記
フインガ130の自由端裏面に枢着ピン134を
介して枢支され、これにより前記工具把持面12
9,129を相互に対向させた状態で所要直角だ
け回動可能になつている。また、両長尺アーム部
128a,128a間に引張ばね136が弾力的
に張架され、第2図に示すように、両爪部材12
8,128を常には相互に閉成する方向に付勢し
ている。
更に、各爪部材128における短尺部128b
の先端は、第2図〜第4図に示す如く相互に重ね
合わせられ、その重ね合わせ部に軸ピン138を
垂直に挿通することにより共通的に遊着してあ
る。そしてこの軸ピン138は、フインガ130
に開設した開口部130aを介して、上方に所要
距離だけ突出延出している。従つて、後述するベ
ルクランク機構により、前記軸ピン138を第4
図において矢印X方向へ強制的に付勢すれば、各
爪部材128は枢着ピン134を中心として、前
記引張ばね136の弾力に抗しつつ外方へ回動
し、工具20の溝付きフランジ196に対する把
持を解放する(第3図)。また第3図の状態から、
前記軸ピン138に対する付勢を解除すれば、引
張ばね136の弾力作用下に、両爪部材128,
128は、各枢着ピン134を中心として相互に
近接し合う方向に閉成し、前記工具20の溝付き
フランジ196を把持する(第2図)。
の先端は、第2図〜第4図に示す如く相互に重ね
合わせられ、その重ね合わせ部に軸ピン138を
垂直に挿通することにより共通的に遊着してあ
る。そしてこの軸ピン138は、フインガ130
に開設した開口部130aを介して、上方に所要
距離だけ突出延出している。従つて、後述するベ
ルクランク機構により、前記軸ピン138を第4
図において矢印X方向へ強制的に付勢すれば、各
爪部材128は枢着ピン134を中心として、前
記引張ばね136の弾力に抗しつつ外方へ回動
し、工具20の溝付きフランジ196に対する把
持を解放する(第3図)。また第3図の状態から、
前記軸ピン138に対する付勢を解除すれば、引
張ばね136の弾力作用下に、両爪部材128,
128は、各枢着ピン134を中心として相互に
近接し合う方向に閉成し、前記工具20の溝付き
フランジ196を把持する(第2図)。
すなわち工具把持具96における両爪部材12
8,128は、工具20を把持する把持位置と工
具20を解放する解放位置との間を移動可能であ
り、被加工物の加工時に両爪部材128,128
は解放位置に移動される。そしてその加工時に前
記主軸ヘツド18が、両爪部材128,128の
間を通過し得る解放角度に設定してある。この場
合において、工具マガジン22の外周に各工具把
持具96を支持する前記フインガ130の折曲角
度は、回転割出しされた工具把持具96に把持し
た工具20が、前記主軸先端の工具装着部52の
下方に到来した際に、当該工具20の軸線が主軸
26の中心軸線と整列し得る値に設定されてい
る。
8,128は、工具20を把持する把持位置と工
具20を解放する解放位置との間を移動可能であ
り、被加工物の加工時に両爪部材128,128
は解放位置に移動される。そしてその加工時に前
記主軸ヘツド18が、両爪部材128,128の
間を通過し得る解放角度に設定してある。この場
合において、工具マガジン22の外周に各工具把
持具96を支持する前記フインガ130の折曲角
度は、回転割出しされた工具把持具96に把持し
た工具20が、前記主軸先端の工具装着部52の
下方に到来した際に、当該工具20の軸線が主軸
26の中心軸線と整列し得る値に設定されてい
る。
(工具把持具の開閉機構について)
第1図に示すように、工具支持台24の支持板
89に一体形成したクレビス140に、ピン14
4を介してベルクランク142が、その中央部に
おいて回動自在に枢支されている。このベルクラ
ンク142の下端部は二股部146として形成さ
れ、、工具マガジン22の回転割出しにより前記
工具把持具96が主軸26の直下に到来した位置
において、前記軸ピン138が二股部146の間
に介在し得るよう位置設定されている。
89に一体形成したクレビス140に、ピン14
4を介してベルクランク142が、その中央部に
おいて回動自在に枢支されている。このベルクラ
ンク142の下端部は二股部146として形成さ
れ、、工具マガジン22の回転割出しにより前記
工具把持具96が主軸26の直下に到来した位置
において、前記軸ピン138が二股部146の間
に介在し得るよう位置設定されている。
またフレーム16に取付けた上下の水平支持板
82,86に、第1図および第6図に示す垂直板
148が配設固定され、所要の屈曲溝150から
なる溝カム152が前記垂直板148にボルト1
54を介して取付けられている。前ベルクランク
142の上端部にはピンフオロワ156が取付け
られ、このピンフオロワ156は前記溝カム15
2に挿入されて、その屈曲溝150に倣い摺動可
能になつている。しかも前述したように工具支持
台24は、フレーム16に対し所定のストローク
だけ上昇し得るようになつているから、後述する
第1カム162および第1クランク28のカム作
動により、工具支持台24が上昇を開始すれば、
この工具支持台24に軸着された前記ベルクラン
ク142も一体的に上昇する。従つて、ベルクラ
ンク142の上端部に取付けたピンフオロワ15
6は、フレーム16側に固定した前記溝カム15
2の屈曲溝150に倣つて摺動し、これによりカ
ム動作が与えられて、前記ベルクランク142は
ピン144を中心として時計方向に若干回動する
ことになる。すなわちベルクランク142の二股
部146は、工具把持具96の軸ピン138を第
4図において矢印Y方向へ駆動し、一対の爪部材
128,128を閉成させる。また逆に、ベルク
ランク142が反時計方向に回動すれば、二股部
146は軸ピン138を第4図において矢印X方
向へ強制的に駆動し、一対の爪部材128,12
8を解放することになる。
82,86に、第1図および第6図に示す垂直板
148が配設固定され、所要の屈曲溝150から
なる溝カム152が前記垂直板148にボルト1
54を介して取付けられている。前ベルクランク
142の上端部にはピンフオロワ156が取付け
られ、このピンフオロワ156は前記溝カム15
2に挿入されて、その屈曲溝150に倣い摺動可
能になつている。しかも前述したように工具支持
台24は、フレーム16に対し所定のストローク
だけ上昇し得るようになつているから、後述する
第1カム162および第1クランク28のカム作
動により、工具支持台24が上昇を開始すれば、
この工具支持台24に軸着された前記ベルクラン
ク142も一体的に上昇する。従つて、ベルクラ
ンク142の上端部に取付けたピンフオロワ15
6は、フレーム16側に固定した前記溝カム15
2の屈曲溝150に倣つて摺動し、これによりカ
ム動作が与えられて、前記ベルクランク142は
ピン144を中心として時計方向に若干回動する
ことになる。すなわちベルクランク142の二股
部146は、工具把持具96の軸ピン138を第
4図において矢印Y方向へ駆動し、一対の爪部材
128,128を閉成させる。また逆に、ベルク
ランク142が反時計方向に回動すれば、二股部
146は軸ピン138を第4図において矢印X方
向へ強制的に駆動し、一対の爪部材128,12
8を解放することになる。
(工具支持台の昇降降機構について)
次に主軸ヘツド18の復動に基き工具支持台2
4を、自動交換領域B内でフレーム16に対し上
昇させる機構につき説明する。第1図、第5図お
よび第6図に示す如く、フレーム16における対
向側壁16a,16bの各内面に、L型形状を有
する第1クランク28が軸158を介して回動自
在に夫々軸着されている。この第1クランク28
を構成する一方の短いアーム部167の端部に
は、ローラ160が回転自在に枢着されている。
また第5図に明確に示す如く、傾斜カム面164
を形成した第1板カム162が、主軸ヘツド18
の側面にボルト166を介して取付けられてい
る。なお、この第1板カム162は、図示の如く
主軸ヘツド18が自動交換領域Bの下限に位置し
ている状態において、前記第1クランク28に軸
支したローラ160の下方に離間的に位置するよ
う設定されている。
4を、自動交換領域B内でフレーム16に対し上
昇させる機構につき説明する。第1図、第5図お
よび第6図に示す如く、フレーム16における対
向側壁16a,16bの各内面に、L型形状を有
する第1クランク28が軸158を介して回動自
在に夫々軸着されている。この第1クランク28
を構成する一方の短いアーム部167の端部に
は、ローラ160が回転自在に枢着されている。
また第5図に明確に示す如く、傾斜カム面164
を形成した第1板カム162が、主軸ヘツド18
の側面にボルト166を介して取付けられてい
る。なお、この第1板カム162は、図示の如く
主軸ヘツド18が自動交換領域Bの下限に位置し
ている状態において、前記第1クランク28に軸
支したローラ160の下方に離間的に位置するよ
う設定されている。
また第1クランク28における他方の長いアー
ム部168には、その上端面に接触子170が固
定されている。この接触子170は、第5図およ
び第6図に示す如く、工具支持台24の天板88
に固定した支持板91にねじ込んだボルト172
の下端部と、常には若干の距離だけ離間して下方
に位置している。そして後述するように、サーボ
モータ40を回転させて主軸ヘツド18を上昇さ
せれば、この主軸ヘツド18の両側面に夫々取付
けた前記板カム162の傾斜カム面164が、前
記第1クランク28のローラ160に当接して、
該クランク28を軸158を中心として時計方向
へ回動させる。これにより長いアーム部168の
接触子170が、前記ボルト172の下端部に当
接して、工具支持台22を所定のストロークだけ
ガイドレール84に沿つて上昇させる。なお第1
クランク28の長いアーム部168および短いア
ーム部167の寸法比率および両アームの折曲角
度は、主軸ヘツド18の上昇距離と工具支持台2
4の上昇距離とが一致し、かつその上昇速度が同
期するような値に予め設定されているものとす
る。
ム部168には、その上端面に接触子170が固
定されている。この接触子170は、第5図およ
び第6図に示す如く、工具支持台24の天板88
に固定した支持板91にねじ込んだボルト172
の下端部と、常には若干の距離だけ離間して下方
に位置している。そして後述するように、サーボ
モータ40を回転させて主軸ヘツド18を上昇さ
せれば、この主軸ヘツド18の両側面に夫々取付
けた前記板カム162の傾斜カム面164が、前
記第1クランク28のローラ160に当接して、
該クランク28を軸158を中心として時計方向
へ回動させる。これにより長いアーム部168の
接触子170が、前記ボルト172の下端部に当
接して、工具支持台22を所定のストロークだけ
ガイドレール84に沿つて上昇させる。なお第1
クランク28の長いアーム部168および短いア
ーム部167の寸法比率および両アームの折曲角
度は、主軸ヘツド18の上昇距離と工具支持台2
4の上昇距離とが一致し、かつその上昇速度が同
期するような値に予め設定されているものとす
る。
(工具挾持部材の解放機構について)
次に、前記第1カム162および第1クランク
機構28により主軸ヘツド18および工具支持台
24が一体的に復動される際に、工具装着部52
中に設けた工具挾持部材66が工具20を解放さ
せるべく作動する第2カムおよびクランク機構に
ついて説明する。第1図および第6図に示す如
く、主軸ヘツド18の内部に軸176を介して、
L型形状を有する第2クランク30が所定の回動
角度だけ揺動可能に取付けられている。この第2
クランク30を構成する長いアーム部178の先
端に、ローラ180が回転自在に枢着されると共
に、短いアーム部182の先端部は、第6図に示
す如く、前記フオーク部81として分岐形成され
ている。フオーク部81は、主軸26を外方から
囲繞すると共に、前記ドローバー76の頂部に設
けたプラグ70に挿弾した直交ピン72の僅か上
方に、常には非接触で位置して工具解放指令を待
機している。
機構28により主軸ヘツド18および工具支持台
24が一体的に復動される際に、工具装着部52
中に設けた工具挾持部材66が工具20を解放さ
せるべく作動する第2カムおよびクランク機構に
ついて説明する。第1図および第6図に示す如
く、主軸ヘツド18の内部に軸176を介して、
L型形状を有する第2クランク30が所定の回動
角度だけ揺動可能に取付けられている。この第2
クランク30を構成する長いアーム部178の先
端に、ローラ180が回転自在に枢着されると共
に、短いアーム部182の先端部は、第6図に示
す如く、前記フオーク部81として分岐形成され
ている。フオーク部81は、主軸26を外方から
囲繞すると共に、前記ドローバー76の頂部に設
けたプラグ70に挿弾した直交ピン72の僅か上
方に、常には非接触で位置して工具解放指令を待
機している。
なお、加工指令を受けて主軸26を回転させる
モータ56は、その加工終了時に常に定位置で停
止する制御がなされている。従つて主軸26から
直角に延出する前記ピン72も、モータ停止時
に、第6図に示す如く、フオーク部81の直下の
定位置で停止するので、後述する第2クランク3
0の作動時にフオーク部81は確実にピン72を
捕捉し得る。
モータ56は、その加工終了時に常に定位置で停
止する制御がなされている。従つて主軸26から
直角に延出する前記ピン72も、モータ停止時
に、第6図に示す如く、フオーク部81の直下の
定位置で停止するので、後述する第2クランク3
0の作動時にフオーク部81は確実にピン72を
捕捉し得る。
次に、前記自動交換領域B中を第2クランク3
0が、主軸ヘツド18と共に上昇移動する経路中
に、所要の傾斜カム面186を有する第2板カム
188が配設され、前記第2クランク30と当接
して所定のカム動作を行なうようになつている。
すなわち第2板カム188は、第1図および第6
図から判明するように、前記ロータリーエンコー
ダ42の垂直ケーシング面にボルト190を介し
て固定され、その傾斜カム面186を垂直下方に
指向させている。そして主軸ヘツド18を上昇さ
せると、第2クランク30における長いアーム部
178の先端に軸支したローラ180が、前記板
カム188の傾斜カム面186に乗り上げ、これ
により該第2クランク30は軸176を中として
所定中心角だけ反時計方向へ回動する。このため
短いアーム部182の先端に設けたフオーク部8
1が前記直交ピン72を接触押圧し、ドローバー
76を所定距離だけ引下げて工具挾持部材66を
下降させる。そしてボール68が前記プルスタツ
ド64から解除され、工具装着部52における工
具20の挾持を解除する。なお第2クランク30
の長いアーム部178に板ばね192が取付けら
れ、該板ばね192の解放端部は主軸ヘツド18
の頂部に設けた水平支持板194の直立端面に常
時接触して、該クランク30に時計方向への復帰
力を与えるようになつている。
0が、主軸ヘツド18と共に上昇移動する経路中
に、所要の傾斜カム面186を有する第2板カム
188が配設され、前記第2クランク30と当接
して所定のカム動作を行なうようになつている。
すなわち第2板カム188は、第1図および第6
図から判明するように、前記ロータリーエンコー
ダ42の垂直ケーシング面にボルト190を介し
て固定され、その傾斜カム面186を垂直下方に
指向させている。そして主軸ヘツド18を上昇さ
せると、第2クランク30における長いアーム部
178の先端に軸支したローラ180が、前記板
カム188の傾斜カム面186に乗り上げ、これ
により該第2クランク30は軸176を中として
所定中心角だけ反時計方向へ回動する。このため
短いアーム部182の先端に設けたフオーク部8
1が前記直交ピン72を接触押圧し、ドローバー
76を所定距離だけ引下げて工具挾持部材66を
下降させる。そしてボール68が前記プルスタツ
ド64から解除され、工具装着部52における工
具20の挾持を解除する。なお第2クランク30
の長いアーム部178に板ばね192が取付けら
れ、該板ばね192の解放端部は主軸ヘツド18
の頂部に設けた水平支持板194の直立端面に常
時接触して、該クランク30に時計方向への復帰
力を与えるようになつている。
なお第1クランク28および第1板カム162
の動作タイミングは、前記第2クランク30およ
び第2板カム188の動作タイミングよりも、常
に時間的に先行する関係に設定されているものと
する。すなわち動作説明の項で述べる如く、第1
図に示す基本位置において、例えば主軸ヘツド1
8が20mm上昇する間に、第1クランク28が第1
板カム162と接触してカム作動を行なつて工具
支持台24を20mm持ち上げ、更に主軸ヘツド18
が30mm上昇する過程に移行することにより、第2
クランク30が第2板カム188と当接してカム
作動を行ない、前記ドローバー76を押し下げて
工具20のプルスタツド64に対する工具挾持部
材66の挾持を解除するシーケンスに予め設定さ
れている。
の動作タイミングは、前記第2クランク30およ
び第2板カム188の動作タイミングよりも、常
に時間的に先行する関係に設定されているものと
する。すなわち動作説明の項で述べる如く、第1
図に示す基本位置において、例えば主軸ヘツド1
8が20mm上昇する間に、第1クランク28が第1
板カム162と接触してカム作動を行なつて工具
支持台24を20mm持ち上げ、更に主軸ヘツド18
が30mm上昇する過程に移行することにより、第2
クランク30が第2板カム188と当接してカム
作動を行ない、前記ドローバー76を押し下げて
工具20のプルスタツド64に対する工具挾持部
材66の挾持を解除するシーケンスに予め設定さ
れている。
実施例の作用
次に、このように構成した実施例に係る工作機
械の作用について説明する。第1図は、主軸ヘツ
ド18が通常の切削加工を終了して、前記加工動
作領域Aにおける上限の定位置にまで復動して停
止し、かつピン72が第2クランク30のフオー
ク部81と直交する定位置に停止された後、次の
指令を待機している状態を示す。すなわち、次の
指令が引続き切削加工をすべき旨の指令であれ
ば、主軸ヘツド18は加工動作領域Aを往動して
被加工物への加工を行なう。また工具換指令であ
れば、当該主軸ヘツド18は、後述するように自
動交換領域Bに向けて復動上昇する。
械の作用について説明する。第1図は、主軸ヘツ
ド18が通常の切削加工を終了して、前記加工動
作領域Aにおける上限の定位置にまで復動して停
止し、かつピン72が第2クランク30のフオー
ク部81と直交する定位置に停止された後、次の
指令を待機している状態を示す。すなわち、次の
指令が引続き切削加工をすべき旨の指令であれ
ば、主軸ヘツド18は加工動作領域Aを往動して
被加工物への加工を行なう。また工具換指令であ
れば、当該主軸ヘツド18は、後述するように自
動交換領域Bに向けて復動上昇する。
なお第1図では、前記ベルクランク142の二
股部146が、工具把持具96の軸ピン138を
X方向(第4図)に押圧している結果として、爪
部材128,128は解放し工具20の把持を解
除した状態となつている。また第1図では、工具
20のフランジ部196に形成した山形溝210
は、爪部材128より距離αだけ下方に位置して
おり、この状態では両爪部材128,128が閉
成しても、工具20を定位置で把持することはで
きない。しかし主軸ヘツド18の上昇により、第
1図から第8図aに示す位置に移行する過程にお
いて、第1板カム162は第1クランク28に設
けたローラ160に当接するまで距離αだけ移動
するので、前述した山形溝210が該爪部材12
8より距離αだけ下方に位置している問題点は解
消される。
股部146が、工具把持具96の軸ピン138を
X方向(第4図)に押圧している結果として、爪
部材128,128は解放し工具20の把持を解
除した状態となつている。また第1図では、工具
20のフランジ部196に形成した山形溝210
は、爪部材128より距離αだけ下方に位置して
おり、この状態では両爪部材128,128が閉
成しても、工具20を定位置で把持することはで
きない。しかし主軸ヘツド18の上昇により、第
1図から第8図aに示す位置に移行する過程にお
いて、第1板カム162は第1クランク28に設
けたローラ160に当接するまで距離αだけ移動
するので、前述した山形溝210が該爪部材12
8より距離αだけ下方に位置している問題点は解
消される。
第1図に示す状態において、工具交換指令が出
されると、前記ACサーボモータ40が駆動され
てボールねじ44が回転し、ナツト46を介して
主軸ヘツド18を自動交換領域Bに向けて垂直に
上昇させる。これにより主軸ヘツド18は、第8
図a,bに示す第1段階の復動に入る。すなわち
第8図aに示す如く、主軸ヘツド18は距離αだ
け単独で上昇し、これにより前述した工具20の
山形溝210と爪部材128との間の距離αが吸
収される。更に主軸ヘツド18の上昇により、第
1板カム162が第1クランク28のローラ16
0に当接して、該クランク28を軸158を中心
として時計方向に回動させる。このためクランク
28の長いアーム部168に設けた接触子170
が、工具支持台24の支持板91に設けたボルト
172の下端部と接触するに至る。このときAC
サーボモータ40は微速回転されて、接触子17
0とボルト172との当接音が抑制され、その後
は所定の速度で駆動される。
されると、前記ACサーボモータ40が駆動され
てボールねじ44が回転し、ナツト46を介して
主軸ヘツド18を自動交換領域Bに向けて垂直に
上昇させる。これにより主軸ヘツド18は、第8
図a,bに示す第1段階の復動に入る。すなわち
第8図aに示す如く、主軸ヘツド18は距離αだ
け単独で上昇し、これにより前述した工具20の
山形溝210と爪部材128との間の距離αが吸
収される。更に主軸ヘツド18の上昇により、第
1板カム162が第1クランク28のローラ16
0に当接して、該クランク28を軸158を中心
として時計方向に回動させる。このためクランク
28の長いアーム部168に設けた接触子170
が、工具支持台24の支持板91に設けたボルト
172の下端部と接触するに至る。このときAC
サーボモータ40は微速回転されて、接触子17
0とボルト172との当接音が抑制され、その後
は所定の速度で駆動される。
次いで第8図bに示すように、主軸ヘツド18
は例えば20mm上昇する。この上昇過程において、
第1クランク28は第1板カム162とのカム作
動下に更に回動し、フレーム16に摺動自在に支
持した工具支持台24を、主軸ヘツド18と一体
的に20mm上昇させる。この工具支持台24の上昇
により、該工具支持台24に軸着した前記ベルク
ランク142も一体的に上昇し、その上端部に設
けたピンフオロワ156は、フレーム16側に固
定した前記溝カム152の屈曲溝150に倣つて
摺動する。これによりカム動作が与えられて、ベ
ルクランク142はピン144を中心として時計
方向に若干回動する。すなわちベルクランク14
2の二股部146は、工具把持具96の軸ピン1
38を、第2図および第4図において矢印Y方向
へ駆動し、一対の爪部材128,128を引張ば
ね136の弾力作用下に閉成動作させて、工具2
0のフランジ部196を確実に把持する。
は例えば20mm上昇する。この上昇過程において、
第1クランク28は第1板カム162とのカム作
動下に更に回動し、フレーム16に摺動自在に支
持した工具支持台24を、主軸ヘツド18と一体
的に20mm上昇させる。この工具支持台24の上昇
により、該工具支持台24に軸着した前記ベルク
ランク142も一体的に上昇し、その上端部に設
けたピンフオロワ156は、フレーム16側に固
定した前記溝カム152の屈曲溝150に倣つて
摺動する。これによりカム動作が与えられて、ベ
ルクランク142はピン144を中心として時計
方向に若干回動する。すなわちベルクランク14
2の二股部146は、工具把持具96の軸ピン1
38を、第2図および第4図において矢印Y方向
へ駆動し、一対の爪部材128,128を引張ば
ね136の弾力作用下に閉成動作させて、工具2
0のフランジ部196を確実に把持する。
更に主軸ヘツド18は、引続き第8図cに示す
第2段階の復動に入る。このとき第1クランク2
8のローラ160は、第1板カム162の傾斜カ
ム面164と当接して転動している途次にあるの
で、工具支持台24は主軸ヘツド18と一体的に
例えば30mm上昇する。また主軸ヘツド18の第2
段階の復動により、第2クランク30の長いアー
ム部178に設けたローラ180が、上方定位置
にある第2板カム188に当接して、このクラン
ク30を軸176を中心として反時計方向に回動
させるに至る。これによつて疑いアーム部先端の
フオーク部81が前記直交ピン72に接触し、該
ピン72を下方に押圧してドローバー76を所定
距離だけ引下げて工具挾持部材を下降させる。こ
のためボール68が工具20のプルスタツド64
から解除され、主軸26先端の工具装着部52に
おける工具20の挾持も解除される。このとき工
具20は、工具把持具96により既に把持されて
いので(前述)、該工具20が自重で下方へ脱落
することはない。なおフレーム16側に固定した
溝カム152に対して、工具支持台24に取付け
たベルクランク142は上昇するが、ピン144
は屈曲溝150の傾斜溝を既に通過して主軸26
の軸線と平行な溝部に位置しているから、該ベル
クランク142はこのエリアではカム作動しな
い。
第2段階の復動に入る。このとき第1クランク2
8のローラ160は、第1板カム162の傾斜カ
ム面164と当接して転動している途次にあるの
で、工具支持台24は主軸ヘツド18と一体的に
例えば30mm上昇する。また主軸ヘツド18の第2
段階の復動により、第2クランク30の長いアー
ム部178に設けたローラ180が、上方定位置
にある第2板カム188に当接して、このクラン
ク30を軸176を中心として反時計方向に回動
させるに至る。これによつて疑いアーム部先端の
フオーク部81が前記直交ピン72に接触し、該
ピン72を下方に押圧してドローバー76を所定
距離だけ引下げて工具挾持部材を下降させる。こ
のためボール68が工具20のプルスタツド64
から解除され、主軸26先端の工具装着部52に
おける工具20の挾持も解除される。このとき工
具20は、工具把持具96により既に把持されて
いので(前述)、該工具20が自重で下方へ脱落
することはない。なおフレーム16側に固定した
溝カム152に対して、工具支持台24に取付け
たベルクランク142は上昇するが、ピン144
は屈曲溝150の傾斜溝を既に通過して主軸26
の軸線と平行な溝部に位置しているから、該ベル
クランク142はこのエリアではカム作動しな
い。
次いで主軸ヘツド18は、第8図dに示すよう
に第3段階の復動に入り、例えば70mm上昇する。
このとき第1クランク28のローラ160は第1
板カム162の平坦面に乗上げているので、カム
作動はせず、従つて工具支持台24は上昇しない
で主軸ヘツド18だけが単独で上昇する。また第
2クランク30のローラ180も、第2板カム1
88の平坦面に乗上げてカム作動はしないので、
前記ドローバー76も下方に押下げられた状態を
保持し、プルスタツド64は依然挾持を解除され
たままである。しかも前述の如く、工具20は工
具把持具96により既に定位置に把持されている
から、主軸ヘツド18の単独上昇により工具20
のアーバー62が主軸26先端の工具装着部52
から抜出される。そして主軸ヘツド18は、工具
把持具96により把持されている工具20のプル
スタツド64頂部より上方に位置して停止する。
に第3段階の復動に入り、例えば70mm上昇する。
このとき第1クランク28のローラ160は第1
板カム162の平坦面に乗上げているので、カム
作動はせず、従つて工具支持台24は上昇しない
で主軸ヘツド18だけが単独で上昇する。また第
2クランク30のローラ180も、第2板カム1
88の平坦面に乗上げてカム作動はしないので、
前記ドローバー76も下方に押下げられた状態を
保持し、プルスタツド64は依然挾持を解除され
たままである。しかも前述の如く、工具20は工
具把持具96により既に定位置に把持されている
から、主軸ヘツド18の単独上昇により工具20
のアーバー62が主軸26先端の工具装着部52
から抜出される。そして主軸ヘツド18は、工具
把持具96により把持されている工具20のプル
スタツド64頂部より上方に位置して停止する。
次に、工具マガジン22のモータ102が駆動
されて工具20の回転割出しを行ない、先程の工
具装着部52から抜出された工具20を運び去る
と共に、新たに選択された所望の工具20を工具
装着部52の下方に到来させて軸線を整列させた
状態で停止させる。その後に第8図a〜dに示す
前記動作の逆を行なうことにより、工具の自動交
換が達成される。すなわち、主軸ヘツド18が70
mm下降すると、工具装着部52に工具20のアー
バー62が装着され、更に30mm下降することによ
り、ドローバー76に対する第2クランク30に
よる押圧が解除されて、一群の皿ばね78の弾力
作用下に、工具挾持部材66が工具20のプラス
タツド64を挾持する。引続き主軸ヘツド18お
よび工具支持台24が20mm下降することにより、
ベルクランク142が逆作動して、工具把持具9
6の軸ピン138を第4図においてX方向に押圧
し、爪部材128,128を開放して工具20に
対する把持を解放する。
されて工具20の回転割出しを行ない、先程の工
具装着部52から抜出された工具20を運び去る
と共に、新たに選択された所望の工具20を工具
装着部52の下方に到来させて軸線を整列させた
状態で停止させる。その後に第8図a〜dに示す
前記動作の逆を行なうことにより、工具の自動交
換が達成される。すなわち、主軸ヘツド18が70
mm下降すると、工具装着部52に工具20のアー
バー62が装着され、更に30mm下降することによ
り、ドローバー76に対する第2クランク30に
よる押圧が解除されて、一群の皿ばね78の弾力
作用下に、工具挾持部材66が工具20のプラス
タツド64を挾持する。引続き主軸ヘツド18お
よび工具支持台24が20mm下降することにより、
ベルクランク142が逆作動して、工具把持具9
6の軸ピン138を第4図においてX方向に押圧
し、爪部材128,128を開放して工具20に
対する把持を解放する。
このように、爪部材128,128が工具20
に対する把持を解放した第8図aに示す状態にお
いて、加工動作指令が出されると、ACサーボモ
ータ40の駆動によりボールねじ44が回転し、
新たに交換された工具20を装着した主軸ヘツド
18を、第9図に示すように加工動作領域Aに向
けて垂直に下降させる。このと両爪部材128,
128は前述の如く大きく解放しているので、主
軸ヘツド18はこれら爪部材128,128の間
をそのまま通過して、直ちに切削加工に移行する
ことができる。
に対する把持を解放した第8図aに示す状態にお
いて、加工動作指令が出されると、ACサーボモ
ータ40の駆動によりボールねじ44が回転し、
新たに交換された工具20を装着した主軸ヘツド
18を、第9図に示すように加工動作領域Aに向
けて垂直に下降させる。このと両爪部材128,
128は前述の如く大きく解放しているので、主
軸ヘツド18はこれら爪部材128,128の間
をそのまま通過して、直ちに切削加工に移行する
ことができる。
発明の効果
以上説明したように、本発明に係る工作機械で
は、一対の爪部材で構成した工具把持具を外周に
多数備えた工具マガジンを回転させて、所望の工
具の割出しを行なうに際し、主軸ヘツドを直線往
復動すると共に、一対の爪部材を開閉させるだけ
で、容易に主軸に対する工具の交換をなし得る。
しかも新たな工具が交具装着された主軸ヘツド
は、工具解放後の一対の爪部材の間を通過して、
直ちに加工動作に移行することができる。また、
工具マガジンも主軸ヘツドに対して退避する余分
な移動を必要としないので、工具交換のシーケン
スが簡略化され交換時間を短縮し得て、加工能率
を更に向上させることができる。
は、一対の爪部材で構成した工具把持具を外周に
多数備えた工具マガジンを回転させて、所望の工
具の割出しを行なうに際し、主軸ヘツドを直線往
復動すると共に、一対の爪部材を開閉させるだけ
で、容易に主軸に対する工具の交換をなし得る。
しかも新たな工具が交具装着された主軸ヘツド
は、工具解放後の一対の爪部材の間を通過して、
直ちに加工動作に移行することができる。また、
工具マガジンも主軸ヘツドに対して退避する余分
な移動を必要としないので、工具交換のシーケン
スが簡略化され交換時間を短縮し得て、加工能率
を更に向上させることができる。
更に、工具マガジンと主軸ヘツドとが別体に構
成され、しかも主軸ヘツドが開放された爪部材の
間を通過して加工領域に移行するので、工具マガ
ジンに装着されている工具やマガジン自体が被加
工物に接触するのを回避させ得るものである。ま
た、工具マガジンと別体に構成した主軸ヘツドに
対して、主軸は回転を許容するよう支持されてい
るだけなので、該主軸の支持構造を簡略化し得、
この結果主軸ヘツド自体の軽量化を達成し得る効
果も奏する。
成され、しかも主軸ヘツドが開放された爪部材の
間を通過して加工領域に移行するので、工具マガ
ジンに装着されている工具やマガジン自体が被加
工物に接触するのを回避させ得るものである。ま
た、工具マガジンと別体に構成した主軸ヘツドに
対して、主軸は回転を許容するよう支持されてい
るだけなので、該主軸の支持構造を簡略化し得、
この結果主軸ヘツド自体の軽量化を達成し得る効
果も奏する。
第1図は本発明の好適な実施例に係る工作機械
の内部構造を示す縦断面図、第2図は実施例の工
作機械に使用される工具把持具の概略構成を示す
斜視図であつて、一対の爪部材を閉成させて工具
のフランジ部を把持した状態を示し、第3図は工
具把持具における一対の爪部材を解放させて、工
具のフランジ部に対する把持を解放した状態を示
し、第4図は工具把持具の概略平面図、第5図は
第1図に示す工作機械の一部切欠側面図、第6図
は第1図に示す工作機械の一部切欠平面図、第7
図は工具マガジンにおける中心部分の一部切欠概
略図、第8図a〜dは実施例に係る工作機械の動
作順序を示す説明図、第9図は第8図aに示す状
態から加工指令を受けて、引続き加工動作に入つ
た場合を示す説明図であつて、工具把持具におけ
る解放した両爪部材の間に主軸ヘツドが通過して
いる状態を示し、第10図は実施例に係る工作機
械の主要構成部材の全体配置を示す概略説明図で
ある。 16…フレーム、18…主軸ヘツド、20…工
具、22…工具マガジン、26…主軸、40…
ACサーボモータ、44…ボールねじ、46…ナ
ツト、52…工具装着部、56…駆動用モータ、
60…出力軸、96…工具把持具、128…爪部
材。
の内部構造を示す縦断面図、第2図は実施例の工
作機械に使用される工具把持具の概略構成を示す
斜視図であつて、一対の爪部材を閉成させて工具
のフランジ部を把持した状態を示し、第3図は工
具把持具における一対の爪部材を解放させて、工
具のフランジ部に対する把持を解放した状態を示
し、第4図は工具把持具の概略平面図、第5図は
第1図に示す工作機械の一部切欠側面図、第6図
は第1図に示す工作機械の一部切欠平面図、第7
図は工具マガジンにおける中心部分の一部切欠概
略図、第8図a〜dは実施例に係る工作機械の動
作順序を示す説明図、第9図は第8図aに示す状
態から加工指令を受けて、引続き加工動作に入つ
た場合を示す説明図であつて、工具把持具におけ
る解放した両爪部材の間に主軸ヘツドが通過して
いる状態を示し、第10図は実施例に係る工作機
械の主要構成部材の全体配置を示す概略説明図で
ある。 16…フレーム、18…主軸ヘツド、20…工
具、22…工具マガジン、26…主軸、40…
ACサーボモータ、44…ボールねじ、46…ナ
ツト、52…工具装着部、56…駆動用モータ、
60…出力軸、96…工具把持具、128…爪部
材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 フレーム16と、 一端に工具装着部52を有すると共に他端が主
軸駆動用モータ56の出力軸60に連結された主
軸26を、回転自在に支持する主軸ヘツド18
と、 その主軸ヘツド18が前記フレーム16に対し
主軸26の軸線方向に往復移動可能に支持され、
その往復移動のための駆動機構40,44,46
が、前記フレーム16と主軸ヘツド18との間に
設けられていることと、 前記フレーム16上に回転割出し可能に支持さ
れ、外周に夫々一対の開閉可能な爪部材128,
128よりなる複数の工具把持具96が配設され
た工具マガジン22とを備え、 前記主軸ヘツド18の往復移動の移動範囲の
内、被加工物に近い部分が加工領域として、その
他の部分が工具交換領域として設定されているこ
とと、 前記工具マガジン22の回転割出しが前記工具
交換領域において行なわれるようにされているこ
とと、 前記回転割出しによつて次期使用工具として割
出された1個の工具把持具96に把持された工具
20の軸線が、前記主軸26の回転軸線の延長線
と一致するようにされていることと、 次期使用工具として割出された前記工具20
は、前記主軸ヘツド18が工具交換領域から前記
加工領域に向かう移動に伴ない主軸26の工具装
着部52に装着されると共に、工具把持具96の
爪部材128,128の開放動作によつて、その
爪部材より釈放されることと、 前記工具交換領域と加工領域との境界を越える
とき、および加工領域内での主軸ヘツド18の往
復移動は、該主軸ヘツド18自体が、開放された
前記一対の爪部材128,128の間を通つて行
なわれることと、 前記主軸26の工具装着部52に装着された使
用済み工具20の抜き取りは、前記加工領域から
工具交換領域に向かう方向の主軸ヘツド18の移
動に伴なう工具把持具96における爪部材12
8,128の閉鎖動作並びに工具マガジン22と
主軸へツド18との相対運動とによつて行なわれ
ること、とによつて構成されていることを特徴と
する工作機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11946988A JPS63318234A (ja) | 1988-05-16 | 1988-05-16 | 工作機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11946988A JPS63318234A (ja) | 1988-05-16 | 1988-05-16 | 工作機械 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59009254A Division JPS60155338A (ja) | 1984-01-20 | 1984-01-20 | 工作機械 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19199590A Division JPH0386408A (ja) | 1990-07-19 | 1990-07-19 | 工作機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63318234A JPS63318234A (ja) | 1988-12-27 |
JPH0466662B2 true JPH0466662B2 (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=14762098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11946988A Granted JPS63318234A (ja) | 1988-05-16 | 1988-05-16 | 工作機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63318234A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202007010047U1 (de) * | 2007-07-02 | 2007-09-27 | Wirtgen Gmbh | Werkzeug |
ITBS20120032A1 (it) * | 2012-03-09 | 2013-09-10 | Innse Berardi S P A | Sistema di collegamento fra un mandrino di una macchina utensile e un accessorio con attacco a cono |
JP5969295B2 (ja) * | 2012-07-26 | 2016-08-17 | 株式会社メクトロン | 工作機械の自動工具交換装置 |
JP5964165B2 (ja) * | 2012-07-26 | 2016-08-03 | 株式会社メクトロン | 工作機械の自動工具交換装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5453373A (en) * | 1977-09-16 | 1979-04-26 | Stark Gerhard | Machine tool |
-
1988
- 1988-05-16 JP JP11946988A patent/JPS63318234A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5453373A (en) * | 1977-09-16 | 1979-04-26 | Stark Gerhard | Machine tool |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63318234A (ja) | 1988-12-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |