JPH046563Y2

JPH046563Y2 -

Info

Publication number: JPH046563Y2
Application number: JP1985160423U
Authority: JP
Priority date: 1985-10-18
Filing date: 1985-10-18
Publication date: 1992-02-24
Also published as: JPS6268601U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、スキー靴に関するものである。

従来の技術従来のプラスチツク製スキー靴は、足甲部を覆
う主殻体に、足首部の前方を覆う前部カフと同後
方を覆う後部カフとをリベツト等によつて回動自
在に枢着して成る外靴と、該外靴に挿入する内靴
とから成り、外靴の前後カフの所望部位に任意締
緩具を設け、前後カフを前後に拡開してスキー靴
の後方より足を挿脱して前後カフを締緩具で締緩
するリアエントリー式スキー靴が普及している。

このリアエントリー式スキー靴は、足首部の太
さの異なる多くのスキーヤーに対応させる必要
上、締緩具の調節範囲は大きいほど便利である。
そのため、例えば特開昭58−49102号公報所載の
スキー靴のように、ループワイヤーを長くした締
緩具１１を足首部に設けたスキー靴が提案されて
いる。このほか、ループワイヤーの代りにベルト
を使用した締緩具のスキー靴も提案されている。

考案が解決しようとする問題点しかし、上記のスキー靴は、締緩具を開放した
ときループワイヤー又はベルトが長いため、ルー
プワイヤー又はベルトの一部が外靴から遊離して
ぶらぶらする。そのため、締緩具を開放して足を
楽な状態で歩行するときにこれらループワイヤー
やベルトが外靴に当つて傷をつけたり、切株その
他にこれらループワイヤーヤベルトを引き掛けて
転倒したりする危険が伴つた。

問題点を解決するための手段この考案は、かかる欠点を改良したもので、外
靴の前部カフ又は後部カフにループワイヤーの基
部又はベルトの基部と、レバーから成る締緩具と
の途中の位置に任意貫通孔を有する被覆体を設け
て外被覆体の貫通孔に締緩具をループワイヤー又
はベルトを挿通せしめてレバーに係合するように
したスキー靴である。

作用以上のように本考案のスキー靴においては、締
緩具のループワイヤー又はベルトを外靴に設けた
被覆体の貫通孔に挿通しているため締緩具を開放
した場合、ループワイヤー又はベルトの端部が該
挿通孔内に納まつて遊離することなく、従つて、
外靴に当つたり、切株等に引掛ける等の事故を防
止する作用を奏する。

実施例この考案の実施数例を図面に基づいて説明す
る。即ち第１図乃至第４図に示すように。プラス
チツクその他の任意材からなる主殻体４、前部カ
フ５、後部カフ６をリベツト７，７′によつて回
動自在に枢着して外靴２を形成し、該外靴２の内
部に内靴３を挿入したスキー靴において、外靴２
の前部カフ５と、後部カフ６にはループワイヤー
８とレバー９又はベルト１０とレバー１１からな
る締緩具Ａを設け、該締緩具Ａを緊締したとき
に、ループワイヤー８又はベルト１０が外靴の前
後カフ５，６の何れかの相応部位に前記ループワ
イヤー８の基部又はベルト１０の基部と、レバー
９，１１から成る締緩具との途中の位置に貫通孔
１２，１２′を有する被覆体１３又は１４を設け、
該被覆体１３、１４の貫通孔１２，１２′にルー
プワイヤー８又はベルト１０を挿通してレバー９
又は１１に係合し外靴２を締緩自在としたスキー
靴であり、被覆体１３，１４は、外靴２と一体に
形成するか、外靴２と別体に形成したリベツト７
によつて外靴２に固着１６したものや、外靴２と
別体に形成し、リベツト７″によつて外靴２に回
動自在に枢着１７してもよい。

又、被覆体１３の場合、その貫通孔１２内に凸
状体１５を設け、ループワイヤー８のループ部を
該凸状体に引き掛けてワイヤーが貫通孔１２から
脱落することを防止することが好ましい。

考案の効果この考案の以上の構成にしたから、このスキー
靴を着用する場合には、外靴の前後カフ５，６に
設けた被覆体１３，１４の貫通孔１２，１２′に
貫通したループワイヤー８をレーバー９から開放
し、又はベルト１０をレバー１１から開放して前
部カフ５、後部カフ６を前後に拡開してもループ
ワイヤー８やベルトは、該被覆体１３、１４の貫
通孔１２、１２′内に係合して、留つているため、
内靴３に足を挿入して踏込むと、前部カフと後部
カフは閉じるからループワイヤー８とレバー９又
はベルト１０とレバー１１を係合する際も従来の
ものと異なり極めて容易に足を緊締固定すること
が出来るものである。

実施例１は被覆体１３又は１４を前後カフ５，
６と一体成型したものであるが、他方、被覆体１
３′又は１４′を外靴と別体に形成し、リベツト
７″によつて外靴２に固着１６してもよい。

特に、ループワイヤー８又はベルト１０の剛性
を強く屈曲性を小さくする場合には、被覆体を別
体に形成し、リベツト７″によつて被覆体を回動
自在に外靴に枢着１７すると、該被覆体はループ
ワイヤー又はベルトの動きに順応しやすくなつて
レバーとの係合動作が容易になる。又別体に形成
した被覆体を外靴２と異色にすることによつてデ
ザイン上変化のあるものが提供できる。

なお、被覆体１３の貫通孔１２内に凸状体１５
を設けることにより、柔軟なループワイヤーであ
つてもその端部が凸状体１５に当つてループワイ
ヤーが貫通孔から脱落することがない。

以上のように本考案のスキー靴は、締緩具のル
ープワイヤー又はベルトを被覆体の貫通孔に挿通
して外靴と一体にしたものであるから、締緩具を
開放して歩行するときにループワイヤー又はベル
トが遊離して外靴を傷つけたり、切株等に引つ掛
けて転倒その他不測の事故を防止し有益である。

【図面の簡単な説明】

本考案の実施例を示すもので、第１図はループ
ワイヤーとレバーとからなる締緩具を緊締した状
態を示すスキー靴斜視図、第２図は第１図の締緩
具を開放した状態を示す斜視図、第３図はベルト
とレバーとならなる締緩具を緊締した状態を示す
スキー靴側面図、第４図は第３図の締緩具を開放
した状態を示す側面図、第５図は被覆体の要部拡
大背面図、第６図は第５図のＤ−Ｄ線断面図、第
７図は第５図のＣ−Ｃ線断面図、第８図は第４図
のＢ−Ｂ線拡大断面図、第９図、第１１図は他の
被覆体の実施例を示す要部拡大斜視図、第１０図
は第９図のＥ−Ｅ線断面図、第１２図は第１１図
のＦ−Ｆ線断面図、第１３図、第１５図は更に他
の被覆体の実施例を示す要部拡大平面図、第１４
図は第１３図のＧ−Ｇ線断面図、第１６図は第１
５図のＨ−Ｈ線断面図である。１……スキー靴本体、２……外靴、３……内
靴、４……主穀体、５……前部カフ、６……後部
カフ、７，７′，７″……リベツト、８……ループ
ワイヤー、８′……ループワイヤーの基部、９…
…レバー、１０……ベルト、１１……レバー、１
２，１２′……貫通孔、１３，１３……被覆体、
１４，１４′……被覆体、１５……凸状体、１６
……固着、１７……枢着、Ａ……締緩具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１ループワイヤーとレバー又はベルトとレバー
から成る締緩具を前部カフと後部カフに設けた
外靴と、該外靴の内部に挿入する内靴とからな
るスキー靴において、前後カフの何れかに前記
ループワイヤーの基部又はベルトの基部と、レ
バーから成る締緩具との途中の位置に貫通孔を
有する被覆体を設け、該被覆体の貫通孔にルー
プワイヤー又はベルトを挿通してレバーと係合
させて、締緩自在としたことを特徴とするスキ
ー靴。２前記被覆体は、外靴と一体である実用新案登
録請求の範囲第１項記載のスキー靴。３前記被覆体は、外靴と別体に形成し、外靴に
固着したことを特徴とする実用新案登録請求の
範囲第１項記載のスキー靴。４前記被覆体は、外靴と別体に形成し、外靴に
回動自在に枢着したことを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第１項記載のスキー靴。