JPH0464435B2 - - Google Patents
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- JPH0464435B2 JPH0464435B2 JP6665984A JP6665984A JPH0464435B2 JP H0464435 B2 JPH0464435 B2 JP H0464435B2 JP 6665984 A JP6665984 A JP 6665984A JP 6665984 A JP6665984 A JP 6665984A JP H0464435 B2 JPH0464435 B2 JP H0464435B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01T—MEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
- G01T1/00—Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
- G01T1/02—Dosimeters
- G01T1/10—Luminescent dosimeters
- G01T1/11—Thermo-luminescent dosimeters
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- Measurement Of Radiation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、放射線量に応じた螢光を発する熱螢
光線量計に関する。
光線量計に関する。
(従来例の構成とその問題点)
熱螢光線量計は、ある種の螢光体(以下熱螢光
体と呼ぶ)に放射線を照射した後、これを加熱す
ると、放射線量に応じた螢光を発する現象を、放
射線量の測定に応用して線量計である。したがつ
て、熱螢光線量計の基本材料は熱螢光体である
が、熱螢光体は通常固形または粉末状であり、か
つ汚れ等に対して敏感であるため、螢光体だけで
取扱われる場合はまれであり、通常は何らかの保
持部材に固定または封入されて用いられる。この
状態のものを熱螢光線量計素子(以下素子と略称
する)と呼ぶ。第1図にいくつかの素子の例を示
す。第1図aは、熱螢光体粉末1をガラス管2に
封入したもの、同図bは、熱螢光体粉末3を耐熱
樹脂基板4上に固定したもの、同図cは固形状熱
螢光体5を耐熱樹脂6ではさんだものである。
体と呼ぶ)に放射線を照射した後、これを加熱す
ると、放射線量に応じた螢光を発する現象を、放
射線量の測定に応用して線量計である。したがつ
て、熱螢光線量計の基本材料は熱螢光体である
が、熱螢光体は通常固形または粉末状であり、か
つ汚れ等に対して敏感であるため、螢光体だけで
取扱われる場合はまれであり、通常は何らかの保
持部材に固定または封入されて用いられる。この
状態のものを熱螢光線量計素子(以下素子と略称
する)と呼ぶ。第1図にいくつかの素子の例を示
す。第1図aは、熱螢光体粉末1をガラス管2に
封入したもの、同図bは、熱螢光体粉末3を耐熱
樹脂基板4上に固定したもの、同図cは固形状熱
螢光体5を耐熱樹脂6ではさんだものである。
さて一般に上記保持部材として用いられる材料
は、放射線特性上、原子番号が小さい元素で構成
されたものが望ましいとされている。この観点か
ら、第1図aのガラス管よりも、同図bの樹脂が
望ましい。また、素子が測定される時には、300
℃〜350℃まで加熱されるために、保持部材にも
耐熱性が要求される。この条件を満たす樹脂材料
としては、ポリイミド樹脂、4弗化エチレン樹脂
等がある。
は、放射線特性上、原子番号が小さい元素で構成
されたものが望ましいとされている。この観点か
ら、第1図aのガラス管よりも、同図bの樹脂が
望ましい。また、素子が測定される時には、300
℃〜350℃まで加熱されるために、保持部材にも
耐熱性が要求される。この条件を満たす樹脂材料
としては、ポリイミド樹脂、4弗化エチレン樹脂
等がある。
ところが、樹脂は一般に熱膨脹率が大きく、室
温から350℃に加熱したときに1〜2%の伸びを
示す。このことは、素子を、測定すべく加熱して
いる間に、素子が熱膨脹によつて多少動くことを
意味しており、このことは実験的にも観察されて
いる。一方、熱螢光は一般に極めて微弱な光であ
るため、その検出には、光電子増倍管が用いら
れ、また、素子から光電子増倍管に至る光学経路
の設計も精密なものが要求される。このため、素
子の少しの動きによつて、集光効率が大きく変動
し、読取の再現性を阻害することが多い。
温から350℃に加熱したときに1〜2%の伸びを
示す。このことは、素子を、測定すべく加熱して
いる間に、素子が熱膨脹によつて多少動くことを
意味しており、このことは実験的にも観察されて
いる。一方、熱螢光は一般に極めて微弱な光であ
るため、その検出には、光電子増倍管が用いら
れ、また、素子から光電子増倍管に至る光学経路
の設計も精密なものが要求される。このため、素
子の少しの動きによつて、集光効率が大きく変動
し、読取の再現性を阻害することが多い。
(発明の目的)
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもので、
熱螢光体の保持部材として、繊維入り樹脂フイル
ムを用い、加熱時の素子の動きをおさえることに
より、読取の再現性を改善しようとするものであ
る。
熱螢光体の保持部材として、繊維入り樹脂フイル
ムを用い、加熱時の素子の動きをおさえることに
より、読取の再現性を改善しようとするものであ
る。
(発明の構成)
本発明は、熱螢光材料を固定するための保持部
材として、耐熱性樹脂と無機繊維との複合体を用
いて熱螢光線量計素子を構成したものである。
材として、耐熱性樹脂と無機繊維との複合体を用
いて熱螢光線量計素子を構成したものである。
(実施例の説明)
第2図に本発明の実施例を示す。無機繊維であ
る炭素繊維7をフイラーとして3%含むポリイミ
ドフイルム8の上面に、熱螢光体顆粒9が単層に
固着されている。実施例では、加熱方法として赤
外線加熱法を用いたため、ポリイミドフイルムに
は繊維の他に赤外線吸収のために炭素粉末を添加
しているが、これは本願において本質をなすもの
ではない。
る炭素繊維7をフイラーとして3%含むポリイミ
ドフイルム8の上面に、熱螢光体顆粒9が単層に
固着されている。実施例では、加熱方法として赤
外線加熱法を用いたため、ポリイミドフイルムに
は繊維の他に赤外線吸収のために炭素粉末を添加
しているが、これは本願において本質をなすもの
ではない。
第3図aに、本実施例における繰返し再現性の
ヒストグラムを、また同図bには、比較のため
に、炭素繊維を含まないポリイミドフイルムでの
結果を示した。第3図aの百分率標準偏差が1.1
%であるのに対し、同図bでは2.1%でり、本発
明での改良が顕著に認められる。なお、螢光体は
CaSO4を、線量は200mRを用いた。
ヒストグラムを、また同図bには、比較のため
に、炭素繊維を含まないポリイミドフイルムでの
結果を示した。第3図aの百分率標準偏差が1.1
%であるのに対し、同図bでは2.1%でり、本発
明での改良が顕著に認められる。なお、螢光体は
CaSO4を、線量は200mRを用いた。
第4図に、耐熱樹脂としてポリイミド樹脂を用
い、これに無機繊維として、炭素繊維、硼素繊
維、アルミナ繊維、炭化硅素繊維、ガラス繊維を
3重量%含ませたものをつくり、その熱膨脹率を
調べた結果を示した。
い、これに無機繊維として、炭素繊維、硼素繊
維、アルミナ繊維、炭化硅素繊維、ガラス繊維を
3重量%含ませたものをつくり、その熱膨脹率を
調べた結果を示した。
aないしgで示す各点はそれぞれ次の場合の熱
膨脹である。
膨脹である。
(a)石英ガラス繊維入りポリイミドフイルム
(3重量%) (b)炭素繊維入ポリイミドフイルム
(3重量%以上) (c)炭化硅素繊維入りポリイミドフイルム
(3重量%) (d)アルミナ繊維入ポリイミドフイルム
(3重量%) (e)ポリイミド含浸ガラス布 (f)一般ガラス繊維入ポリイミドフイルム
(3重量%) (g)繊維なしポリイミド これらは、いずれも一般の樹脂と比較して、熱
膨脹が小さく、加熱時の素子の動きが小さいため
に、読取の再現性が改善される。なお、無機繊維
としては、前述の繊維一種類だけでなく、2種以
上の混合物を3重量%以上含有させてもよい。ま
た前記無機繊維の単体布または混紡布を用い、こ
れにポリイミド樹脂を含浸させてもよい。更に耐
熱樹脂として4弗化エチレンを用い、これに無機
繊維としてアルミナ繊維またはガラス繊維の一方
又は両方の混合物を3%以上含有させても良い。
(3重量%) (b)炭素繊維入ポリイミドフイルム
(3重量%以上) (c)炭化硅素繊維入りポリイミドフイルム
(3重量%) (d)アルミナ繊維入ポリイミドフイルム
(3重量%) (e)ポリイミド含浸ガラス布 (f)一般ガラス繊維入ポリイミドフイルム
(3重量%) (g)繊維なしポリイミド これらは、いずれも一般の樹脂と比較して、熱
膨脹が小さく、加熱時の素子の動きが小さいため
に、読取の再現性が改善される。なお、無機繊維
としては、前述の繊維一種類だけでなく、2種以
上の混合物を3重量%以上含有させてもよい。ま
た前記無機繊維の単体布または混紡布を用い、こ
れにポリイミド樹脂を含浸させてもよい。更に耐
熱樹脂として4弗化エチレンを用い、これに無機
繊維としてアルミナ繊維またはガラス繊維の一方
又は両方の混合物を3%以上含有させても良い。
(発明の効果)
以上述べたように、本発明は、放射線特性に優
れた樹脂を保持材として使用しながら、読取の再
現性を向上させうる手段を提供することができ
る。
れた樹脂を保持材として使用しながら、読取の再
現性を向上させうる手段を提供することができ
る。
第1図は熱螢光線量計素子の構造の従来例を示
す図、第2図は本発明の一実施例の熱螢光線量計
素子の構造を示す図、第3図は、本発明の実施例
における測定の繰返し再現性を、従来例と比較し
て示したヒストグラム、第4図は、各種の繊維入
樹脂の熱膨脹を示す図である。 1,3…熱螢光体粉末、2…ガラス管、4,6
…耐熱樹脂基板、5…固形状熱螢光体、7…無機
繊維、8…ポリイミドフイルム、9…熱螢光体顆
粒。
す図、第2図は本発明の一実施例の熱螢光線量計
素子の構造を示す図、第3図は、本発明の実施例
における測定の繰返し再現性を、従来例と比較し
て示したヒストグラム、第4図は、各種の繊維入
樹脂の熱膨脹を示す図である。 1,3…熱螢光体粉末、2…ガラス管、4,6
…耐熱樹脂基板、5…固形状熱螢光体、7…無機
繊維、8…ポリイミドフイルム、9…熱螢光体顆
粒。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 熱螢光材料とこれを固定するための保持部材
とからなり、前記保持部材として、耐熱性樹脂と
無機繊維との複合体を用いたことを特徴とする、
熱螢光線量計素子。 2 耐熱性樹脂として、ポリイミド樹脂を用い、
これに無機繊維として、炭素繊維、硼素繊維、ア
ルミナ繊維、炭化硅素繊維およびガラス繊維の内
の1種または2種以上の混合物を3重量%以上含
ませた複合体を用いたことを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の熱螢光線量計素子。 3 無機繊維として炭素繊維、硼素繊維、アルミ
ナ繊維、炭化硅素繊維、およびガラス繊維の単体
布または混紡布を用い、これに耐熱樹脂としてポ
リイミド樹脂を含浸させた複合体を用いたことを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱螢光線
量計素子。 4 耐熱樹脂として4弗化エチレンを用い、これ
に無機繊維として、アルミナ繊維またはガラス繊
維の1方または両方の混合物を3%以上含ませた
複合体を用いたことを特徴とする特許請求の範囲
第1記載の熱螢光線量計素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6665984A JPS60210787A (ja) | 1984-04-05 | 1984-04-05 | 熱螢光線量計素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6665984A JPS60210787A (ja) | 1984-04-05 | 1984-04-05 | 熱螢光線量計素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60210787A JPS60210787A (ja) | 1985-10-23 |
JPH0464435B2 true JPH0464435B2 (ja) | 1992-10-14 |
Family
ID=13322245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6665984A Granted JPS60210787A (ja) | 1984-04-05 | 1984-04-05 | 熱螢光線量計素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60210787A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011021594A1 (ja) | 2009-08-18 | 2011-02-24 | 国立大学法人東北大学 | 持続性ドラッグデリバリーシステム |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5083031A (en) * | 1986-08-19 | 1992-01-21 | International Sensor Technology, Inc. | Radiation dosimeters |
US5177363A (en) * | 1990-11-30 | 1993-01-05 | Solon Technologies, Inc. | High temperature thermoluminescent dosimeter and method of making and using same |
-
1984
- 1984-04-05 JP JP6665984A patent/JPS60210787A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011021594A1 (ja) | 2009-08-18 | 2011-02-24 | 国立大学法人東北大学 | 持続性ドラッグデリバリーシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60210787A (ja) | 1985-10-23 |
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