JPH0464357B2 - - Google Patents

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JPH0464357B2
JPH0464357B2 JP9831784A JP9831784A JPH0464357B2 JP H0464357 B2 JPH0464357 B2 JP H0464357B2 JP 9831784 A JP9831784 A JP 9831784A JP 9831784 A JP9831784 A JP 9831784A JP H0464357 B2 JPH0464357 B2 JP H0464357B2
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JP
Japan
Prior art keywords
water
mud
carboxylic acid
unsaturated carboxylic
salt
Prior art date
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Expired
Application number
JP9831784A
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English (en)
Other versions
JPS60243191A (ja
Inventor
Tsunehisa Ueda
Yoshio Natsume
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP9831784A priority Critical patent/JPS60243191A/ja
Publication of JPS60243191A publication Critical patent/JPS60243191A/ja
Publication of JPH0464357B2 publication Critical patent/JPH0464357B2/ja
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  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は土木工事用硬化性泥水安定液に関し、
さらに詳しくは、泥土、水硬性成分及び水から成
る土木工事用硬化性泥水安定液に水溶性ポリカル
ボン酸塩を配合して作業性及び硬化物の品質を改
良した土木工事用硬化性泥水安定液に関する。 (従来の技術) 地下連続壁、場所打ち杭等の土木工事におい
て、地盤の堀削壁面の安定化、堀削中に混合した
土砂の沈降防止などのために泥水安定液が使用さ
れている。この泥水安定液には堀削後にコンクリ
ートで置換される非硬化型のものと、泥水安定液
をそのまま固化することが可能な硬化型のものが
あり、作業性の点で後者の安定液が、近年、注目
されている。 この硬化性泥水安定液は、一般に基剤としてベ
ントナイト等の泥土を約2〜15%、水硬性成分
(ポルトランドセメント、高炉セメント等)を約
8〜30%含み、その他に充分な可使時間を得るた
めに適量の硬化遅延剤を配合したものであり、工
事中は安定液としての機能を保ち、時間の経過と
共に硬化するものである。 しかしながら、従来、一般的に用いられている
硬化遅延剤で充分な可使時間を得ようとすると、
硬化体の強度の低下もしくは硬化不良を招き、硬
化に悪影響を及ぼさない程度の配合量では充分な
硬化遅延性が得られないという問題があつた。 (発明の解決しようとする問題点) そこで本発明者らは従来技術のかかる欠点を改
良すべく鋭意検討を進めた結果、泥土、水硬性成
分及び水を含む土木工事用硬化性泥水安定液に特
定の高分子化合物を配合すると、硬化後に悪影響
を及ぼすことなく充分な可使時間が得られること
を見出し、本発明を完成するに到つた。 (問題点を解決するための手段) かくして本発明によれば、泥土、水硬性成分及
び水から成る土木工事用泥水安定液に、α,β−
不飽和カルボン酸モノマーの重合体またはα,β
−不飽和カルボン酸モノマーの比率が10%以上の
α,β−不飽和カルボン酸モノマーと炭素数2〜
9のエチレン系不飽和モノマーとの共重合体の水
溶性塩である水溶性ポリカルボン酸塩を含有して
成る土木工事用泥水安定液が提供される。 本発明で用いられる泥土は、硬化性泥水安定液
の分野で一般に使用されるものであればいずれで
もよく、その具体例として、ベントナイトが挙げ
られ、土中に存在する粘土、シルト、砂分などと
の混合物であつてもよい。 一方、水硬性成分は一般に使用されているもの
であればとくに制限はなく、その具体例として普
通ポルトランドセメント、生石灰、石こう、高炉
スラグ、フライアツシユ等があげられる。これら
は単独又は混合して使用される。 本発明で用いられる水溶性ポリカルボン酸塩
は、α,β−不飽和カルボン酸モノマーの重合体
またはこれと共重合可能なエチレン系不飽和モノ
マーとの共重合体の水溶性塩であり、通常、数平
均分子量500〜50000、好ましくは1000〜25000を
有するものである。分子量が過度に大きくなると
分散性が低下し、逆に増粘、凝集効果が生ずるた
め好ましくない。 重合体中のα,β−不飽和カルボン酸モノマー
の比率は適宜選択しうるが、通常、10モル%以
上、好ましくは20モル%以上である。ここでα,
β−不飽和カルボン酸モノマーとはカルボキシル
基または酸無水物基を有する不飽和カルボン酸ま
たはその無水物をさし、その具体例としては、ア
クリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、無水シトラコン酸などが例示される。 また、共重合可能なエチレン系不飽和モノマー
は、前記α,β−不飽和カルボン酸系モノマーと
ラジカル重合可能なものであればいずれでもよ
く、その具体例として、例えばエチレン、プロピ
レン、ブテン、2−メチル−ブテン−1、2−メ
チル−ブテン−2、ヘキセン、オクテン、ジイソ
ブチレン、デセン、シクロペンテン、シクロヘキ
セン、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルス
チレン、クマロン、インデン、メチルビニルエー
テル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸メチ
ル、酢酸ビニルなどのごとき極性または非極性ビ
ニル系モノマーが挙げられる。なかでも炭素数4
〜6のオレフインと無水マレイン酸との共重合体
が分散性の面から好ましい。 本発明で用いられる重合体はその製法によつて
制限されるものではないが、通常は常法に従つて
ラジカル重合により製造される。 本発明においては、前記重合体の水溶性塩が土
木工事用泥水安定液の一成分として用いられる。
重合体の塩は重合体が水溶化しうる範囲内で分子
中に存在するカルボキシル基または酸無水物基の
少なくとも一部を塩にしたものであればよく、な
かでも50モル%以上が塩を形成しているものであ
ることが好ましい。 かかる塩の具体例として、例えばナトリウム、
カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム
などのごときアルカリ金属またはアルカリ土類金
属の塩、アンモニウム塩、アミン塩などが例示さ
れ、なかでも経済性の面からナトリウム塩が好ま
しい。 これらの重合体塩の製法は格別制限されるもの
ではなく、モノマーを中和したのち重合する方
法、重合体を合成した後に常法に従つて塩基の存
在下で中和する方法のいずれを採用してもよい。 本発明の水溶性ポリカルボン酸塩は固形のもの
であつても水溶液であつてもよいが、通常は取り
扱いの容易さを考えて固形分濃度10〜50重量%の
水溶液の形で使用される。この際、本発明の効果
を本質的に損わない範囲であれば減水剤、分散
剤、凝結遅延剤、空気連行剤等の添加剤やその他
の配合剤を適宜混合することもできる。 本発明における水溶性ポリカルボン酸塩の添加
方法は何ら制限されるものではなく、その具体例
として泥土、水硬性成分及び水と同時に添加混
合する方法、水硬性成分及び水と同時に混合し
たのち泥土と混合する方法、水硬性成分と水の
混合物に添加し、それを泥土と混合する方法、
泥土の水スラリーにセメントと共に添加する方法
等が掲げられる。 本発明における水溶性ポリカルボン酸塩の使用
割合は、泥土や水硬性成分の種類、粒径、粒度分
布、濃度、他の添加剤の有無などの条件により必
ずしも一様ではないが、固形分基準で水硬性成分
の100重量部当り通常0.1〜5.0部、好ましくは0.3
〜3.0重量部である。 本発明の効果性泥水安定液の粘性は、フアンネ
ル粘性で、通常、15〜40秒(500c.c./500c.c.)好ま
しくは20〜35秒のものである。粘性が高すぎると
堀削土砂の分離が悪くなり、粘性が低すぎると泥
土や水硬性成分が沈降し均一の硬化体が得られな
くなる。可使時間は一日の作業時間である8時間
以上であることが好ましく、硬化物性に悪影響が
ない範囲内であれば長いほど好ましい。 (発明の効果) かくして本発明によれば、泥土、水硬性成分及
び水から成る土木用硬化性泥水安定液の粘土を低
下させ流動性の優れた安定液を調整することがで
き、硬化後に悪影響を及ぼすことなく充分な可使
時間を有する硬化性泥水安定液が得られる。 次に本発明を実施例によりさらに具体的に説明
する。なお実施例で用いたポリカルボン酸塩の性
状は第1表に示すとおりであり、試験方法は下記
のとおりである。また部、%及び比は断りのない
限り重量基準である。
【表】 試験方法 (1) 土木工事用泥水安定液(泥水)の調製 泥土、水硬性成分、ポリカルボン酸塩および
水を所定の割合で計量し、ワーリングブレンダ
ー(ヤマト科学株式会社)にて混合、混練し泥
水を調製した。 (2) 流動性試験 マーシユフアンネルビスコーメーターを用
い、泥水のフアンネル粘性(F.V)を所定の時
期に測定した。測定方法は以下の通り。 泥水採取容器(500c.c.)に泥水を口元一杯
に採取する。 フアンネル本体のチユーブの下端を指でふ
さぎ、60メツシユの金網を通じて泥水試料を
入れる。 フアンネル本体の下に泥水採取容器を置
き、泥水試料を流出させ500c.c.流出しきるま
での時間(秒)を測る。 泥水の粘性をフアンネル粘性として、秒
(500c.c./500c.c.)で表わす。 (3) 固化体の圧縮強度試験 JIS R−5201のセメントの物理試験方法に準
じて行つた。泥水試料を調製後12時間経過した
後、供試体(直径10cm、高さ30cm円筒)につ
め、7日間気中養生後、水中養性を行い、28日
後の圧縮強度を測定した。 実施例 1 泥土としてベントナイト、水硬性成分として高
炉スラグセメントを用い、各種ポリカルボン酸塩
を添加し、下記の配合に従つて硬化性泥水安定液
を調製し、流動性試験を行つた。 また比較のため、ポリカルボン酸塩に代えて硬
化遅延剤であるグルコン酸ナトリウムを用いる場
合についても同様に試験した。結果を第2表に示
す。 (配合) ベントナイト(クニゲルV1、クニミネ社製)
50部 高炉セメント(ネオセラメント800、第一セメン
ト社製) 180 水 1000 ポリカルボン酸塩(セメントに対し固形分基準)
変量
【表】 この結果から、無添加及び既存の硬化遅延剤を
用いた場合に比べ少量の添加量で硬化性泥水安定
液の粘度を低下させ、流動性の優れた作業性の良
い安定液を調製できることが分る。また充分な可
使時間を得ることができ、しかも硬化後の圧縮強
度は無添加よりも向上している。これに対し、既
存の硬化遅延剤は充分な可使時間を得るのに多量
の添加量を必要とし、添加量を増すと硬化不良を
起こす問題点がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 泥土、水硬性成分及び水を含む土木工事用硬
    化性泥水安定液に、α,β−不飽和カルボン酸モ
    ノマーの重合体またはα,β−不飽和カルボン酸
    モノマーの比率が10%以上のα,β−不飽和カル
    ボン酸モノマーと炭素数2〜9のエチレン系不飽
    和モノマーとの共重合体の水溶性塩である水溶性
    ポリカルボン酸塩を配合して成る土木工事用硬化
    性泥水安定液。
JP9831784A 1984-05-16 1984-05-16 硬化性泥水安定液 Granted JPS60243191A (ja)

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JP9831784A JPS60243191A (ja) 1984-05-16 1984-05-16 硬化性泥水安定液

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JP9831784A JPS60243191A (ja) 1984-05-16 1984-05-16 硬化性泥水安定液

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JPS60243191A JPS60243191A (ja) 1985-12-03
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