JP3354840B2 - 高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法 - Google Patents
高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法Info
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Description
ト又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法に関
する。
た施工の合理化を図るため、作業性や充填性の良好な高
流動性コンクリート又はモルタルの使用が普及しつつあ
る。ところが、高流動性コンクリート又はモルタルを型
枠内へ充填する場合、これらが長時間に亘り高流動性を
持続し、これにより充填後の型枠の側面にかかる圧力す
なわち側圧が大きいため、充填後の高流動性コンクリー
ト又はモルタルが型枠から流れ出ないよう、通常のコン
クリート又はモルタルを充填する場合に比べて隙間の無
い強固な型枠を組み立てる必要がある。とりわけ、壁部
型枠内に大量の高流動性コンクリート又はモルタルを短
時間に充填する場合には、側圧が非常に大きくなるた
め、予め充分な骨組みを有する型枠を組み立てる必要が
あり、その作業に手間と費用がかかる。
する課題は、従来のように高流動性コンクリート又はモ
ルタルをそのまま用いると、これらを型枠内に充填する
に先立ち、充分な骨組みを有する型枠を組み立てる必要
があり、その作業に手間と費用がかかるという点であ
る。
高流動性コンクリート又はモルタルの流動性をこれらに
所望される可使時間との関係で制御し、これらを型枠内
へ充填し終わるまではその流動性を保持しつつ、これら
を型枠内へ充填した後はこれらの流動性を速やかに抑制
することにより該型枠にかかる側圧を速やかに低下さ
せ、よって高流動性コンクリート又はモルタルを充填す
る場合であっても型枠を組み立てるのにかかる手間と費
用とを軽減できる方法を得るべく研究した結果、特定の
セメント分散剤を用いて所定の流動性を有する高流動性
コンクリート又はモルタルを調製し、これらを型枠内へ
充填する直前に、これらに水溶性エポキシ化合物を所定
割合で含有させることが正しく好適であることを見出し
た。
骨材、セメント分散剤及び水を含有し、練り混ぜ直後の
スランプフロー値が40〜75cmとなる高流動性コンク
リートを型枠内へ充填したときに該型枠にかかる側圧を
低減する方法であって、高流動性コンクリートをセメン
ト分散剤としてメタクリル酸系水溶性ビニル共重合体を
セメント100重量部当たり0.10〜1.0重量部の
割合となるよう用いて調製し、該高流動性コンクリート
を型枠内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合物をセ
メント100重量部当たり0.3〜1.5重量部の割合
となるよう含有させることを特徴とする高流動性コンク
リートの型枠充填時における側圧低減方法に係る。また
本発明は、セメント、細骨材、セメント分散剤及び水を
含有し、練り混ぜ直後のフロー値が20〜40cmとなる
高流動性モルタルを型枠内へ充填したときに該型枠にか
かる側圧を低減する方法であって、高流動性モルタルを
セメント分散剤としてメタクリル酸系水溶性ビニル共重
合体をセメント100重量部当たり0.10〜1.0重
量部の割合となるよう用いて調製し、該高流動性モルタ
ルを型枠内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合物を
セメント100重量部当たり0.3〜1.5重量部の割
合となるよう含有させることを特徴とする高流動性モル
タルの型枠充填時における側圧低減方法に係る。
セメント、細骨材、粗骨材、セメント分散剤及び水を含
有する高流動性コンクリートであり、またセメント、細
骨材、セメント分散剤及び水を含有する高流動性モルタ
ルである。通常、前記のような高流動性コンクリート
は、セメントの単位量が300〜750kg/m3、細骨
材の単位量が600〜1200kg/m3、粗骨材の単位
量が600〜1100kg/m3、水の単位量が120〜
185kg/m3の単位組成を有し、また前記のような高
流動性モルタルは、セメントの単位量が500〜120
0kg/m3、細骨材の単位量が900〜1400kg/
m3、水の単位量が180〜330kg/m3の単位組成を
有する。本発明では、かかる高流動性コンクリートのう
ちで、練り混ぜ直後のスランプフロー値が40〜75cm
となる高流動性コンクリートを対象とし、またかかる高
流動性モルタルのうちで、練り混ぜ直後のフロー値が2
0〜40cmとなる高流動性モルタルを対象とする。ここ
で、スランプフロー値とは、JIS−A1101の方法
で測定される値を意味し、またフロー値とは、JIS−
R5201の方法で測定される値を意味する。
通セメント、早強セメント、中庸熱セメント等の各種ポ
ルトランドセメント、2)高炉セメント、フライアッシ
ュセメント、シリカフュームセメント等の各種混合セメ
ント、3)ポルトランドセメントに任意に置換して用い
る高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、シリカフューム
微粉末等の水硬性微粉末等が挙げられる。
が挙げられる。更に粗骨材としては、川砂利、砕石、軽
量骨材等が挙げられる。
クリル酸系水溶性ビニル共重合体を用いる。セメント分
散剤としては、メタクリル酸系水溶性ビニル共重合体の
他に、1)アクリル酸系水溶性ビニル共重合体、マレイ
ン酸系水溶性ビニル共重合体等の他のポリカルボン酸系
水溶性ビニル共重合体、2)ナフタレンスルホン酸ホル
マリン縮合物、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物、
アミノスルホン酸フェノールホルマリン縮合物等のホル
マリン縮合物及びこれらの塩類、3)フェノキシポリエ
チレングリコールと芳香族スルホン酸とのホルマリン共
縮合物、フェノキシポリエチレングリコールと芳香族ス
ルホン酸及び芳香族カルボン酸とのホルマリン共縮合物
等の芳香族ホルマリン共縮合物及びこれらの塩類、4)
リグニンスルホン酸、変性リグニン等のリグニン誘導体
等が知られているが、これらのセメント分散剤では所望
する効果の発現程度が不充分である。
体は、メタクリル酸又はその塩と、これと共重合可能な
ビニル単量体の1種又は2種以上とを共重合して得られ
るものである。共重合可能なビニル単量体としては、ア
ルコキシポリエトキシエチル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ポリエトキシ
エチルモノ(メタ)アリルエーテル、アルキル(メタ)
アクリレート、(メタ)アリルスルホン酸塩、p−(メ
タ)アリルオキシベンゼンスルホン酸塩等が挙げられ
る。かかるメタクリル酸系水溶性ビニル共重合体それ自
体は公知であり、例えば特開平1−226757号公
報、特開平6−206750号公報に記載されている
が、なかでもメタクリル酸又はその塩と、メトキシポリ
エトキシエチルメタクリレートと、メタリルスルホン酸
塩とを共重合して得られるものが好ましい。セメント分
散剤としてのかかるメタクリル酸系水溶性ビニル共重合
体はセメント100重量部当たり0.10〜1.0重量
部の割合となるよう含有させる。
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体を用いて調製した高
流動性コンクリート又はモルタルに、水溶性エポキシ化
合物を含有させる。かかる水溶性エポキシ化合物として
は、1)グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロ
ールトリグリシジルエーテル等のグリセロールポリグリ
シジルエーテル、2)ジグリセロールポリグリシジルエ
ーテル、トリグリセロールポリグリシジルエーテル等の
ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、3)ソルビ
トールジグリシジルエーテル、ソルビトールトリグリシ
ジルエーテル等のソルビトールポリグリシジルエーテ
ル、4)エチレングリコールジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル等のアルキレ
ングリコールジグリシジルエーテル、5)ポリエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリ
コールジグリシジルエーテル等のポリアルキレングリコ
ールジグリシジルエーテル等が挙げられるが、なかでも
グリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロー
ルポリグリシジルエーテル及びソルビトールポリグリシ
ジルエーテルから選ばれる一つ又は二つ以上が好まし
い。水溶性エポキシ化合物はセメント100重量部当た
り0.3〜1.5重量部の割合となるよう含有させる。
性エポキシ化合物を含有させる方法としては、原液のま
ま添加する方法、予め水で希釈した水溶液又は水分散液
として添加する方法等が挙げられる。水溶性エポキシ化
合物を含有させる時期は、高流動性コンクリート又はモ
ルタルを型枠内へ充填する直前である。水溶性エポキシ
化合物を高流動性コンクリート又はモルタルの練り混ぜ
時に練り混ぜ水と一緒に添加することも考えられるが、
これらを添加した高流動性コンクリート又はモルタルを
専用プラントで練り混ぜて施工現場まで運搬すると、運
搬時間の遅れや型枠内への充填時刻の調整等に対応する
必要があるので、本発明では施工現場で型枠内へ充填す
る直前の高流動性コンクリート又はモルタルに水溶性エ
ポキシ化合物を添加する。例えば、専用プラントで練り
混ぜた高流動性コンクリートを施工現場まで生コン車で
運搬し、これを型枠内へ充填する直前に、水溶性エポキ
シ化合物の所定量を生コン車中の高流動性コンクリート
に加え、アジテートした後、ポンプ車に移送し、型枠内
へ充填する。
高流動性コンクリート又はモルタルに含有させるに際し
ては、必要に応じて、他の剤を併用することができる。
かかる剤としては、空気連行剤、消泡剤、硬化促進剤、
その他の助剤等が挙げられる。
高流動性コンクリート又はモルタルに所定量の水溶性エ
ポキシ化合物を含有させることにより、該高流動性コン
クリート又はモルタルを型枠内ヘ流し込んで充填し終わ
る迄の所要時間は該高流動性コンクリート又はモルタル
本来の流動性を損なうことなく、充填が終了したときか
らその流動性を抑制して型枠にかかる側圧を低減する。
水溶性エポキシ化合物が所定時間経過後に高流動性コン
クリート又はモルタルの流動性を抑制する理由は、添加
した水溶性エポキシ化合物のエポキシ官能基が高流動性
コンクリート又はモルタル中の水酸化物イオンの影響に
より活性化され、水溶性エポキシ化合物とセメント分散
剤として用いたメタクリル酸系水溶性ビニル共重合体と
の架橋反応が助長されることにより、メタクリル酸系水
溶性ビニル共重合体による分散作用を低下せしめるため
と考えられる。
トの型枠充填時における側圧低減方法の実施形態として
は次の1)〜6)が挙げられ、また本発明に係る高流動
性モルタルの型枠充填時における側圧低減方法の実施形
態としては次の7)〜11)が挙げられる。
3.16、ブレーン値=3350)471kg/m3、細
骨材(大井川産川砂、比重=2.62)849kg/
m3、粗骨材(岡崎産砕石、比重=2.68)799kg
/m3及び水165kg/m3の単位組成を有し、セメント
分散剤(B−1)として詳しくは後述するようなメタク
リル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重量部
当たり0.34重量部の割合で含有する、練り混ぜ直後
のスランプフロー値が65.5cmの高流動性コンクリー
トを型枠内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合物
(A−1)としてジグリセロールジグリシジルエーテル
をセメント100重量部当たり0.60重量部の割合で
含有させる方法。
ント分散剤(B−1)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.35重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のスランプフロー値が65.0cmの高流動性コンク
リートを型枠内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合
物(A−2)としてグリセロールジグリシジルエーテル
をセメント100重量部当たり0.50重量部の割合で
含有させる方法。
ント分散剤(B−2)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.35重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のスランプフロー値が66.0cmの高流動性コンク
リートを型枠内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合
物(A−3)としてソルビトールジグリシジルエーテル
をセメント100重量部当たり0.80重量部の割合で
含有させる方法。
02、三菱マテリアル社製、ブレーン値=6000)6
82kg/m3、細骨材(大栄産山砂、比重=2.58)
770kg/m3、粗骨材(葛生産砕石、比重=2.6
5)822kg/m3及び水150kg/m3の単位組成を有
し、セメント分散剤(B−2)として詳しくは後述する
ようなメタクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント
100重量部当たり0.63重量部の割合で含有する、
練り混ぜ直後のスランプフロー値が67.5cmの高流動
性コンクリートを型枠内へ充填する直前に、水溶性エポ
キシ化合物(A−1)としてジグリセロールジグリシジ
ルエーテルをセメント100重量部当たり0.80重量
部の割合で含有させる方法。
ント分散剤(B−1)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.63重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のスランプフロー値が66.5cmの高流動性コンク
リートを型枠内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合
物(A−4)としてグリセロールトリグリシジルエーテ
ルをセメント100重量部当たり1.00重量部の割合
で含有させる方法。
ント分散剤(B−1)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.63重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のスランプフロー値が66.9cmの高流動性コンク
リートを型枠内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合
物(A−2)としてグリセロールジグリシジルエーテル
をセメント100重量部当たり0.65重量部の割合で
含有させる方法。
3.16、ブレーン値=3350)688kg/m3、細
骨材(大井川産川砂、比重=2.62)1375kg/m
3及び水207kg/m3の単位組成を有し、セメント分散
剤(B−1)として詳しくは後述するようなメタクリル
酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重量部当た
り0.53重量部の割合で含有する、練り混ぜ直後のフ
ロー値が31.6cmの高流動性モルタルを型枠内へ充填
する直前に、水溶性エポキシ化合物(A−1)としてジ
グリセロールジグリシジルエーテルをセメント100重
量部当たり0.50重量部の割合で含有させる方法。
ント分散剤(B−2)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.53重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のフロー値が31.3cmの高流動性モルタルを型枠
内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合物(A−2)
としてグリセロールジグリシジルエーテルをセメント1
00重量部当たり0.40重量部の割合で含有させる方
法。
ント分散剤(B−1)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.53重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のフロー値が31.0cmの高流動性モルタルを型枠
内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合物(A−4)
としてグリセロールトリグリシジルエーテルをセメント
100重量部当たり0.45重量部の割合で含有させる
方法。
メント分散剤(B−1)として詳しくは後述するような
メタクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100
重量部当たり0.60重量部の割合で含有する、練り混
ぜ直後のフロー値が30.7cmの高流動性モルタルを型
枠内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合物(A−
3)としてソルビトールジグリシジルエーテルをセメン
ト100重量部当たり0.65重量部の割合で含有させ
る方法。
メント分散剤(B−1)として詳しくは後述するような
メタクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100
重量部当たり0.60重量部の割合で含有する、練り混
ぜ直後のフロー値が30.5cmの高流動性モルタルを型
枠内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合物(A−
5)としてジグリセロールジグリシジルエーテル/グリ
セロールジグリシジルエーテル=50/50(重量比)
の混合物をセメント100重量部当たり0.80重量部
の割合で含有させる方法。
するため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施
例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例
及び比較例において、部は重量部を、また%は空気量を
除き重量%を意味する。
通ポルトランドセメント(比重=3.16、ブレーン値
=3350)、細骨材(大井川産川砂、比重=2.6
2)、粗骨材(岡崎産砕石、比重=2.68)及び水を
投入し、更に各例いずれも練り混ぜ直後の目標スランプ
フロー値が65±5cmの範囲に入るよう、セメント分散
剤としてメタクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメン
ト100部当たり表2に記載の割合で投入して練り混ぜ
た。そして練り混ぜた直後に、水溶性エポキシ化合物を
セメント100部当たり表2に記載の割合で添加して練
り混ぜた。尚、空気量調節は、各例いずれも目標空気量
が3.5±1%となるように空気量調節剤を添加して行
なった。各例で調製した高流動性コンクリートの内容を
表2に示した。
記の方法によりスランプフロー値、空気量、側圧、圧縮
強度を測定した。また下記の方法によりスランプフロー
値の低下率を算出した。結果を表2及び表3に示した。 スランプフロー値:練り混ぜ直後、60分後及び90分
後に、JIS−A1101に準拠して測定した。 空気量:JIS−A1128に準拠して測定した。 圧縮強度:JIS−A1108に準拠して測定した。 側圧:縦10cm×横1.5m×高さ4mの壁部材模擬型
枠を作製し、練り混ぜた高流動性コンクリートを打ち上
がり速度が8m/時の速度で管を通して連続的に4mの
高さまで充填した時の、型枠の最下部側面にかかる側圧
を該側面に取り付けた土圧計で連続的に測定した。表3
に記載の側圧値は、練り混ぜ後90分経過したときの、
すなわち打設終了後60分経過したときの値である。 スランプフロー値の低下率:60分後と90分後のスラ
ンプフロー値から次の式を用いてスランプフロー値の低
下率を算出し、流動性制御の目安とした。 スランプフロー値の低下率(%)={(60分後のスラ
ンプフロー値−90分後のスランプフロー値)/60分
後のスランプフロー値}×100
であったので測定しなかった *3:60分後と90分後のスランプフロー値がないの
で計算しなかった A−1:ジグリセロールジグリシジルエーテル A−2:グリセロールジグリシジルエーテル A−3:ソルビトールジグリシジルエーテル B−1:メタクリル酸ナトリウム/メトキシポリエトキ
シエチル(n=23;nはエトキシ単位の繰り返し数、
以下同じ)メタクリレート/メタリルスルホン酸ナトリ
ウム=65/10/25(モル比)の割合で共重合して
得た数平均分子量10000のメタクリル酸系水溶性ビ
ニル共重合体 B−2:メタクリル酸ナトリウム/メトキシポリエトキ
シエチル(n=23)メタクリレート/メタリルスルホ
ン酸ナトリウム/メチルアクリレート/p−メタリルオ
キシベンゼンスルホン酸ナトリウム/ポリエトキシエチ
ル(n=8)モノアリルエーテル=55/10/10/
10/5/10(モル比)の割合で共重合して得た数平
均分子量12000のメタクリル酸系水溶性ビニル共重
合体これらは以下同じ
リカフュームセメント(三菱マテリアル社製、比重=
3.02、ブレーン値=6000)、細骨材(大栄産山
砂、比重=2.58)、粗骨材(葛生産砕石、比重=
2.65)及び水を投入し、更に各例いずれも練り混ぜ
直後の目標スランプフロー値が65±5cmの範囲に入る
よう、セメント分散剤としてメタクリル酸系水溶性ビニ
ル共重合体をセメント100部に当たり表4に記載の割
合で投入して練り混ぜ、練り混ぜたものを可傾式ミキサ
ーに移し、2.0rpmの速度で緩やかに回転しながら
90分間保存した。そして保存したものに水溶性エポキ
シ化合物をセメント100部当たり表4に記載の割合で
添加して練り混ぜた。尚、空気量調節は、各例いずれも
目標空気量が2.0±0.5%となるように空気量調節
剤を添加して行なった。各例で調製した高流動性コンク
リートの内容を表4に示した。
験区分1の場合と同様に、練り混ぜ直後、60分後、1
50分後、180分後のスランプフロー値、空気量、圧
縮強度、側圧を測定した。また下記の方法によりスラン
プフロー値の低下率を算出した。結果を表4及び表5に
示した。スランプフロー値の低下率:150分後と18
0分後のスランプフロー値から次の式を用いて、スラン
プフロー値の低下率を算出し、流動性制御の目安とし
た。 スランプフロー値の低下率(%)={(150分後のス
ランプフロー値−180分後のスランプフロー値)/1
50分後のスランプフロー値}×100
3.16、ブレーン値=3350)455部、細骨材
(大井川産川砂、比重=2.62)909部、水131
部及びセメント分散剤としてメタクリル酸系水溶性ビニ
ル共重合体をセメント100部当たり表6に記載の割合
で投入して練り混ぜた。そして練り混ぜた直後に、水溶
性エポキシ化合物をセメント100部当たり表6に記載
の割合で添加して練り混ぜた。各例で調製した高流動性
モルタルの内容を表6に示した。
方法によりフロー値、側圧、圧縮強度を測定した。また
下記の方法によりフロー値の低下率を算出した。結果を
表6及び表7に示した。 フロー値:練り混ぜ直後、30分後、60分後、90分
後及び120分後に、JIS−R5201に準拠して測
定した。 側圧:試験区分1の場合と同様にして測定した。 圧縮強度:JIS−A1108に準拠して測定した。 フロー値の低下率:60分後と90分後のフロー値から
次の式を用いてフロー値の低下率を算出し、流動性制御
の目安とした。 フロー値の低下率(%)={(60分後のフロー値−9
0分後のフロー値)/60分後のフロー値}×100
ので測定しなかった *5:60分後と90分後のフロー値がないので計算し
なかった A−5:ジグリセロールジグリシジルエーテル/グリセ
ロールジグリシジルエーテル=50/50(重量比)の
混合物 これらは以下同じ
明には、高流動性コンクリート又はモルタルの流動性を
これらに所望される可使時間との関係で制御し、これら
を型枠内ヘ充填し終わるまではその流動性を保持しつ
つ、これらを型枠内ヘ充填した後はこれらの流動性を速
やかに抑制することにより該型枠にかかる側圧を速やか
に低下させ、よって高流動性コンクリート又はモルタル
を充填する場合であっても型枠を組み立てるのにかかる
手間と費用とを軽減できるという効果がある。
Claims (6)
- 【請求項1】 セメント、細骨材、粗骨材、セメント分
散剤及び水を含有し、練り混ぜ直後のスランプフロー値
が40〜75cmとなる高流動性コンクリートを型枠内へ
充填したときに該型枠にかかる側圧を低減する方法であ
って、高流動性コンクリートをセメント分散剤としてメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.10〜1.0重量部の割合となるよう用
いて調製し、該高流動性コンクリートを型枠内へ充填す
る直前に、水溶性エポキシ化合物をセメント100重量
部当たり0.3〜1.5重量部の割合となるよう含有さ
せることを特徴とする高流動性コンクリートの型枠充填
時における側圧低減方法。 - 【請求項2】 セメント、細骨材、セメント分散剤及び
水を含有し、練り混ぜ直後のフロー値が20〜40cmと
なる高流動性モルタルを型枠内へ充填したときに該型枠
にかかる側圧を低減する方法であって、高流動性モルタ
ルをセメント分散剤としてメタクリル酸系水溶性ビニル
共重合体をセメント100重量部当たり0.10〜1.
0重量部の割合となるよう用いて調製し、該高流動性モ
ルタルを型枠内へ充填する直前に、水溶性エポキシ化合
物をセメント100重量部当たり0.3〜1.5重量部
の割合となるよう含有させることを特徴とする高流動性
モルタルの型枠充填時における側圧低減方法。 - 【請求項3】 メタクリル酸系水溶性ビニル共重合体
が、メタクリル酸又はその塩と、メトキシポリエトキシ
エチルメタクリレートと、メタリルスルホン酸塩とを共
重合したものである請求項1記載の高流動性コンクリー
トの型枠充填時における側圧低減方法。 - 【請求項4】 メタクリル酸系水溶性ビニル共重合体
が、メタクリル酸又はその塩と、メトキシポリエトキシ
エチルメタクリレートと、メタリルスルホン酸塩とを共
重合したものである請求項2記載の高流動性モルタルの
型枠充填時における側圧低減方法。 - 【請求項5】 水溶性エポキシ化合物が、グリセロール
ポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシ
ジルエーテル及びソルビトールポリグリシジルエーテル
から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1又は3記
載の高流動性コンクリートの型枠充填時における側圧低
減方法。 - 【請求項6】 水溶性エポキシ化合物が、グリセロール
ポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシ
ジルエーテル及びソルビトールポリグリシジルエーテル
から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項2又は4記
載の高流動性モルタルの型枠充填時における側圧低減方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21000197A JP3354840B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21000197A JP3354840B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1135362A JPH1135362A (ja) | 1999-02-09 |
| JP3354840B2 true JP3354840B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=16582218
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21000197A Expired - Fee Related JP3354840B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP3354840B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030055676A (ko) * | 2001-12-27 | 2003-07-04 | 김한성 | 방수 콘크리트의 제조방법 |
| WO2006033464A1 (en) * | 2004-09-24 | 2006-03-30 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Dispersant using kraft lignin and novel lignin derivative |
-
1997
- 1997-07-17 JP JP21000197A patent/JP3354840B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1135362A (ja) | 1999-02-09 |
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