JPH0463247B2 - - Google Patents

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JPH0463247B2
JPH0463247B2 JP60190277A JP19027785A JPH0463247B2 JP H0463247 B2 JPH0463247 B2 JP H0463247B2 JP 60190277 A JP60190277 A JP 60190277A JP 19027785 A JP19027785 A JP 19027785A JP H0463247 B2 JPH0463247 B2 JP H0463247B2
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port
valve
pressure
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pilot
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JPS6249003A (ja
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Seiji Kitaura
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Taiyo Steel Co Ltd
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Taiyo Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、圧油等の流量を制御する弁装置に関
し、例えば油圧式エレベータの速度制御に利用さ
れる。
(従来技術) 油圧式エレベータは、一般にかごの下部を油圧
ジヤツキにより支持する構造であり、電気モータ
式エレベータのような屋上機械室が不要でエレベ
ータ設置にともなう建物の建築や改築が容易なた
め急速に普及しつつあるが、最も大きな問題点は
いかに乗心地を良くするかということである。こ
の油圧ジヤツキの速度制御を行うには、油圧ポン
プ及び油タンクとの間に弁装置を設けるが、これ
の従来例として特開昭49−116475号公報に記載さ
れたものがある。これは、油圧ポンプから油圧ジ
ヤツキに至る上昇用主流路のバイパス用と、油圧
ジヤツキから油タンクに至る下降用主流路のしぼ
り用とに、開度を可変調節可能な流量制御弁をそ
れぞれ設けるとともに、これらの流量制御弁を駆
動するシリンダへの油量を多数の絞り弁と電磁開
閉弁とを用いて制御したものである。これによる
と、エレベータの高速及び低速の速度調整が行え
て一定速度走行時の安定性が良いが、滑らかな加
速度を得ることが比較的困難であり、また、温度
変化による油の粘性の変化や搭乗人員の変化によ
る圧力変化によつて速度、加速度、及び停止位置
が変化し、理想的な状態、すなわち速い速度、乗
り心地のよい加速度、正確な停止位置を常に保持
することは不可能であつた。例えば第7図のグラ
フにおいて、Vo曲線が理想的な状態を示すもの
とすると、油温が低い場合は、Vl曲線のように
加速及び減速に時間がかかり且つ最高速度も低
く、停止から停止までの時間が若干長くかかると
ともに停止位置の精度が悪くなる。また油温が高
い場合は、Vh曲線のように加速及び減速が早く、
特に減速が急激に行われてシヨツクが発生し、こ
の急激な減速によつて速度が急激に低下するので
低速走行時の時間が長く、全体として停止から停
止までの時間が長くかかる。
即ち、エレベータのかごの各階における減速用
及び停止用のミリツトスイツチの位置は一定であ
るので、減速が大きすぎると乗客に不快感を与え
るだけでなく低速走行時間が長くなつて階から階
への移動時間の増大、消費電力の増大を招く。一
方、減速が小さすぎると、充分に減速が行われな
いためオーバーランし、停止位置がずれるという
問題がある。従来においてはこれらの問題を解消
するために、クーラー及びヒーターを設置して油
温を精密に制御しているが、これらの設備費用や
運転費用がかさみ、設置場所の問題をも有してい
る。
(本発明が解決しようとする問題点) 本発明は上述の点に鑑みて成されたもので、油
圧ジヤツキの制御において、温度及び圧力の変化
による影響を可及的に防止し、速度、加速度及び
停止位置をよりよい状態にすることが可能な弁装
置を提供するものである。
(問題点を解決するための技術的手段) 本発明の技術的手段は、油圧ジヤツキJの上昇
及び下降駆動を制御する弁装置であつて、該弁装
置は、前記油圧ジヤツキJの油室へ接続するJポ
ート2、油圧ポンプPに接続するPポート3、及
び油タンクTへ接続するTポート4を有してお
り、Pポート3とJポート2との間にはJポート
方向への流通のみを可能とし且つその流量に応じ
て変位する第1流量計5を、Pポート3とTポー
ト4との間にはブリードオフ調整用の第1主弁6
を、Jポート2とTポート4との間には流量制御
用の第2主弁7及び流量に応じて変位する第2流
量計8を、それぞれ設けるとともに、外部信号に
よつて変位駆動する外部駆動体10と第1流量計
5及び第2流量計8とに連結されてそれぞれの偏
差に応じて流量制御可能な第1パイロツト弁15
及び第2パイロツト弁16を設け、これら第1パ
イロツト弁15及び第2パイロツト弁16は第1
主弁6の第1ピストン室25又は第2主弁7の第
2ピストン室30に流入する油量をそれぞれ制御
するように接続され、更に前記第1パイロツト弁
15及び第2パイロツト弁16は、スプール式の
可変絞り弁からなり、前記外部駆動体10によつ
て回転される第1カム11及び第2カム12と前
記第1流量計5及び第2流量計8とのそれぞれの
間に掛け渡されたリンク棒13,14の中間部
に、前記スプール15a,16aが連結されて変
位するように構成されてなるものである。
(作用) 油圧ジヤツキJを伸長させるには、外部駆動体
10を正転し、第1カム11を左回転させると、
第2図を主に参照して、第1パイロツト弁15が
その回転角度に応じて絞られていき、第1ピスト
ン室25の圧力が上昇し、ピストン部6bが上昇
して第1主弁6が閉方向へ作動する。これによつ
て、Pポート3から弁孔22を通つてTポート4
へブリードオフしていた圧油は徐々にしぼられて
いき、Pポート室3a内の圧力が上昇して油圧ジ
ヤツキJの背圧及び圧縮ばね5dの押圧力に打ち
勝つたときに、Pポート3からJポート2へ至る
第1主流路101に圧油が流れ、その流量に応じ
て流量計5が上昇変位し、リンク棒13を介して
第1パイロツト弁15のスプール15aが押され
て開かれていく。そして、第1ピストン室25の
圧力がPポート室3aの圧力と一定の割合でバラ
ンスし、ピストン部6bを静止させるような圧力
となるように流量計5が変位する。これらの作動
は極く短時間内の応答として行われるので、第1
カム11の回転によるローラ13aの変位に逆方
向に追従して流量計5が変位し、この流量計5の
変位とそこを流れる流量は比例するため、結局、
第1主流路101の流量は第1カム11の回転角
度によつて制御され、第1主流路101内油の粘
度や圧力の影響を受けない。つまり、油圧ジヤツ
キJの伸長時においては第1パイロツト弁15に
よつて制御され、第1カム11(したがつて外部
駆動体10)の原位置から正方向(左方向)への
回転角度により伸長速度が、第1カム11の角速
度によつて加速度(加速及び減速を含む)が、同
じく角加速度によつて加加速度が、それぞれ制御
されることとなる。
次に、第3図を主に参照して、油圧ジヤツキJ
を収縮させるには、外部駆動体10を原位置から
逆転し、第2カム12を右回転させると、第2パ
イロツト弁16がそ回転角度に応じて開かれてい
き、第2ピストン室30の圧力が下降する。これ
によつてピストン部7bは上昇し、第2主弁7が
開方向へ作動してJポート2から弁孔27、中間
室9、流路孔32、Tポート室4aを通つてTポ
ート4に至る第2主流路102に圧油が流れ、そ
の流量に応じて流量計8が下降変位し、リンク棒
14を介して第2パイロツト弁16のスプール1
6aが押されて閉じられていく。そして第2ピス
トン室30の圧力が、Jポート室2aの圧力と一
定の割合でバランスし、ピストン部7bを静させ
るような圧力となるように流量計8が変位し、こ
の流量計5の変位とそこを流れる流量は比例する
ため、結局、第1主流路101の流量は第1カム
11の回転角度によつて制御され、第1主流路1
01内油の粘度や圧力の影響を受けない。つま
り、油圧ジヤツキJの収縮時においては、第2パ
イロツト弁16によつて制御され、第2カム12
(したがつて外部駆動体10)の原位置から逆方
向(右方向)への回転角度、角速度、角加速度に
よつて、油圧ジヤツキJの収縮速度、加速度、加
加速度がそれぞれ制御されることとなる。
上述のように、油圧ジヤツキJの伸長、収縮の
いずれにおいても、その速度、加速度、加加速度
は、第1カム11および第2カム12、したがっ
て外部駆動体10の回転によつて制御されること
となり、第1主流路101及び第2主流路102
内の圧油の温度(粘度)又は圧力にはほとんど影
響されない。
(実施例) 以下、本発明を実施例に基づき図面を参照しな
がら説明する。
第1図ないし第5図において、本体1にはJポ
ート2及びこれに連通するJポート室2a、Pポ
ート3及びこれに連通するPポート室3a,そし
てTポート4及びこれに連通するTポート室4a
が設けられており、Pポート3からJポート2へ
至る第1主流路101には、Jポート2方向への
油の流通のみを可能とし且つその流量に応じて図
中上方向へ移動して変位する第1流量計5が、P
ポート3とTポート4との間には、第1主流路1
01の流量を制御するためのブリードオフ調節用
の第1主弁6が、またJポート2からTポート4
へ至る第2主流路102には、ここを流れる油の
流量を制御するための第2主弁7及びTポート4
方向への流通のみを可能とし且つその流量に応じ
て図中下方へ移動して変位する第2流量計8が中
間室9を挟んで、それぞれ設けられている。ま
た、電気的な外部信号によつて回転位置決め駆動
するパルスモータ等のモータ10と、モータ10
によつて回転駆動される回転軸10aと、回転軸
10aに一体回転するように取付けられた第1カ
ム11および第2カム12とが設けられており、
第1カム11または第2カム12の外周面に当接
して回転するローラ13a,14aが取付けられ
たリンク棒13,14が、それらの先端部を第1
流速計5及び第2流量計8の先端に取付けられた
ピン17a,17bに回動可能に装着されてい
る。リンク棒13,14の中央付近には調整ねじ
13b,14bが設けられており、この調整ねじ
13b,14bが第1パイロツト弁15および第
2パイロツト弁16のスプール15a,16aを
ばね15b,16bに抗して押当するようになつ
ている。
これらについてさらに詳しく説明すると、第1
流量計5は、くし状のガイド部5aが本体1の流
路孔20に、細径の軸部5bが本体1にボルトで
取付けたキヤツプ21の軸孔21aに、それぞれ
摺動自在に嵌合し、圧縮ばね5dによつて円盤状
の本体部5cが弁座20aに押当するようになつ
ており、本体部5cと弁座20aとでチエツク弁
が構成され、そしてPポート3からJポート2へ
の油の流量に応じてPポート室3aとTポート室
2aとの間に差圧が発生し、この差圧による本体
部5cの押圧力と圧縮ばね5dの応力とがバラン
スする位置へ第1流量計5が変位し、結果として
この変位と流量が比例することになる。なお5e
はパツキンである。
また、第1主弁6は、くし状のガイド部6a及
びピストン部6bがそれぞれ本体1の弁孔22又
はシリンダ孔23に摺動自在に嵌合し、シリンダ
孔23内には本体1にボルトで取付けたキヤツプ
24との間に第1ピストン室25が形成されてい
る。キヤツプ24には、外部から回転させること
によつてピストン部6bの下降端位置、すなわち
第1主弁6の最大開口度を調整する調整棒26が
設けられている。なお6c,24a,26aはパ
ツキンである。
第2主弁7において、ガイド部7a、ピストン
部7b、弁孔27、シリンダ孔28、キヤツプ2
9、第2ピストン室30、および調整棒31等は
前述の第1主弁6と同様の構造である。また、第
2流量計8において、ガイド部8a、軸部8b、
本体部8c、圧縮ばね8d、流路孔32、弁座3
2a、およびキヤツプ33等も前述の第1流量計
5と同様の構造である。7cは漏れ防止用のシー
ル部材である。
さて、第1パイロツト弁15は、常時閉でスプ
ール15aがばね15bに抗して移動するにした
がつて開かれていくようになつており、第1カム
11が停止位置にある第2図の状態では、リンク
棒13によつてスプール15aが押されて開弁し
ている。第1パイロツト弁15は、Jポート2か
らフイルタ34、電磁弁35、しぼり弁36を含
んだ第1パイロツト流路103を経て第1ピスト
ン室25へ流入する圧油をTポート4へバイパス
するように接続されている。
即ち、第2図または第5図より明白なように、
Jポート2と第1ピストン室25とを途中に電磁
弁35等を介在させて接続する第1パイロツト流
路103には、分岐点aより分岐された分岐回路
103aが設けられ、該分岐回路103aは第1
パイロツト弁15を経由して開放回路103bに
接続され、該開放回路103bはTポート4、即
ちタンクTに開放されている。
したがつて、電磁弁35がオフの間は、第1パ
イロツト流路103は遮断されているため、第1
ピストン室25には圧力が加わらず第1主弁6が
開放されているが、電磁弁35がオンすると、油
圧ジヤツキJの背圧、即ちJポート2からの圧力
がしぼり弁36を経て第1ピストン室25に加わ
るが、この圧力は分岐点aから分岐回路103a
を通つて第1パイロツト弁15に供給され、この
際、第2図の状態では前述のようにスプール15
aが開弁しているため、第1パイロツト弁15に
供給された圧力は開放回路103bを経てTポー
ト4に開放され、したがつて第1ピストン室25
に加わる第1ピストン流路103の圧力はピスト
ン部6bを押上げる程の押圧力にはならない。し
かし後述のように外部駆動体(モータ)10(第
4図)、即ちその回転軸10aによつて第1カム
11が矢示のように左回転してリンク棒13が図
中下降するとスプール15aがぼね15bに押さ
れて下降し、第1パイロツト弁15の流路をしぼ
りはじめる。これによつて第1パイロツト流路1
03の圧力のうち分岐回路103a及び開放回路
103b側へ開放される圧力がしぼられ、その分
第1ピストン室25側への圧力が高まる。そして
その圧力によるピストン部6bへの押圧力が、P
ポート室3aの圧力による押圧力よりも大となれ
ば、ピストン部6bが移動して第1主弁6が絞ら
れる。リリーフ弁37は第1ピストン室25の過
大圧を防止するためのものである。電磁弁35は
3方弁が用いられており、特にオフ状態における
閉止ポートのリークの無いものが用いられる。
第2パイロツト弁16は、常時開でスプール1
6aがばね16bに抗して移動するにしたがつて
閉じられていていくようになつており、第2カム
12が停止位置にある第3図の状態では、リンク
棒14によつてスプール16aが押されて閉弁し
ている。第2パイロツト弁16は、Jポート2か
らフイルタ34、しぼり弁38を含んだ第2パイ
ロツト流路104を経て第2ピストン室30へ流
入する圧油を、電磁弁39及び第2パイロツト弁
16を経由してTポート4へバイパスするように
接続されている。
即ち、第3図または第5図より明らかなよう
に、Jポート2と第2ピストン室30を接続する
第2パイロツト流路104には分岐点bより分岐
された分岐回路104aが設けられ、この分岐回
路104aは電磁弁39を介して第2パイロツト
弁16経由して開放回路104bに接続され、該
開放回路104bはJポート4、即ちタンクTに
開放されている。
したがつて、電磁弁39がオフの間は、第2ピ
ストン室30に油圧ジヤツキJの油室の背圧が加
わり、Jポート2aの圧力による押圧力に抗して
ピストン分7bが移動して第2主弁7は閉じられ
ているが、電磁弁39がオンすると、油圧ジヤツ
キJの背圧、即ちJポート2からの圧力がしぼり
弁38を経て分岐点bから分岐回路104aを通
つて第2パイロツト弁16に供給され、この際第
3図の状態では前述のようにスプール16aが開
弁しているため、電磁弁39のオフの状態と同じ
であるが、後述のように外部駆動体(モータ)1
0、即ちその回転軸10aによつて第2カム12
が矢示のように右回転してリンク棒14が図中上
方に移動するとスプール16bがばね16bに押
されて上動し、第2パイロツト弁16が開放され
はじめる。これによつて第2パイロツト流路10
4の圧力が分岐回路104a及び開放回路104
b側へ開放されはじめ、その分第2ピストン室3
0の圧力が低下する。これによつて第2ピストン
室30のピストン部7bへの押圧力が下がればピ
ストン部7bは復帰し、第2主弁7は適当なしぼ
り量に開かれることとなる。電磁弁39は、第2
パイロツト弁16のリークによる影響を防止する
ためのもので、したがつてリークのないものが用
いられる。
第1カム11は、第2図の状態から左方向へ
180度回転する間は、ローラ13aは回転軸10
aに接近するように(すなわち下方に)変位し、
右方向へ180度回転する間は、ローラ13aは変
位しないように、その形状が定められている。第
2カム12は、第1カム11と対称形状をなして
おり、回転軸10aが回転した場合のローラ14
aの変位は上述のローラ13aの場合と逆になつ
ている。
次に、上述のように構成した弁装置の作用を、
第6図で示すシーケンスでかごCを駆動させる場
合について説明する。なお初期状態は、第1主弁
6が全開、第2主弁7が全閉、電磁弁35,39
がオフ、かごCが停止状態、第1パイロツト弁1
5が開位置、第2パイロツト弁16が閉位置で、
このときの第1カム11および第2カム12の位
置が原位置(停止位置)である。
まず油圧ポンプPを起動する。バイアス圧力が
なく、負荷が加わらないので容易に起動できる。
かごCを上昇させるには、電磁弁35をオンする
とともにモータ10を正転し、第1カム11を左
回転させると、第2図を主に参照して、第1パイ
ロツト弁15がその回転角度に応じて絞られてい
き、第1ピストン室25の圧力が上昇し、ピスト
ン部6bが上昇して第1主弁6が閉方向へ作動す
る。これによつて、Pポート3から弁孔22を通
つてTポート4へプリードオフしていた圧油は
徐々にしぼられていき、Pポート室3a内の圧力
が上昇して油圧ジヤツキJの背圧及び圧縮ばね5
dの押圧力に打ち勝つたときに、Pポート3から
Jポート2へ至る第1主流路101に圧油が流
れ、その流量に応じて流量計5が上昇変位し、リ
ンク棒13を介して第1パイロツト弁15のスプ
ール15aが押されて開かれていく。そして、第
1ピストン室25の圧力がPポート室3aの圧力
と一定の割合でバランスし、ピストン部6bを静
止させるような圧力となるように流量計5が変位
する。これらの作動は極く短時間内の応答として
行われるので、第1カム11の回転によるローラ
13aの変位に逆方向に追従して流量計5が変位
し、結局、第1主流路101の流量は第1カム1
1の回転角度によつて制御され、油の温度、圧力
の影響を受けない。つまり、かごCの上昇時にお
いては第1パイロツト弁15によつて制御され、
第1カム11(したがつてモータ10)の原位置
から正方向(左方向)への回転角度によりかごC
の速度が、第1カム11の角速度によつて加速度
(加速及び減速を含む)が、同じく角加速度によ
つて加加速度が、それぞれ制御されることとな
る。
次に、第3図を主に参照して、かごCを下降さ
せるには、電磁弁39をオンするとともにモータ
10を原位置から逆転し、第2カム12を右回転
させると、第2パイロツト弁16がその回転角度
に応じて開かれていき、第2ピストン室30の圧
力が下降する。これによつてピストン部7bは上
昇し、第2主弁7が開方向へ作動してJポート2
から弁孔27、中間室9、流路孔32、Tポート
室4aを通つてTポート4に至る第2主流路10
2に圧油が流れ、その流量に応じて流量計8が下
降変位し、リンク棒14を介して第2パイロツト
弁16のスプール16aが押されて閉じられてい
く。そして第2ピストン室30の圧力が、Jポー
ト室2aの圧力と一定の割合でバランスし、ピス
トン部7bを静止させるような圧力となるように
流量計8が変位し、結局、第2主流路102の流
量は第2カム12の回転角度によつて制御される
こととなる。つまり、かごCの下降時において
は、第2パイロツト弁16によつて制御され、第
2カム12(したがつてモータ10)の原位置か
ら逆方向(右方向)への回転角度、角速度、角加
速度によつて、かごCの速度、加速度、加加速度
がそれぞれ制御されることとなる。
上述のように、かごCの上昇及び下降のいずれ
においても、その速度、加速度、加加速度は、第
1カム11および第2カム12、したがつてモー
タ10の回転によつて制御されることとなり、第
1主流路101及び第2主流路102内の圧油の
温度又は圧力にはほとんど影響されない。したが
つて、モータ10は図示しない電気制御装置によ
つて、かごCの最も理想的に速度、加速度、加加
速度となるパターンで運転することにより、かご
Cを常に理想的な状態で運転することが可能とな
る。そして油温制御が不要であるので、設備費及
び運転費が軽減され、また温度、圧力の影響を無
視して調整できるので、調整及び保守が容易であ
る。しかも上述の実施例においては、第1流量計
5及び第2流量計8がそれぞれチエツク弁を兼ね
ており、第1主流路101及び第2主流路102
の構成が簡単で流路抵抗が小さく、制御性が良く
高い流速が可能であるとともに、弁装置内におい
ては油圧的及び機械的な作動のみであるから、外
部からの電気的な雑音には全く影響されず動作が
安定である。
上述の実施例において、調整棒26は第1主弁
6の最大開口度を調節するものであるから、通
常、最下位置にしておけばよい。調整棒31は第
2主弁7の最大開口度を調節し、かごCの下降最
大速度を制限、又は第2主弁7の無駄な開口を防
止する。なお、これらフイルタ34、しぼり弁3
6,38、電磁弁35,39、及びリリーフ弁3
7は本体1に一体的に組み込まれている。
上述の実施例において、第1主流路101及び
第2主流路102を各別に制御する構造としてい
るため、各部のシールを行い易くまた調整も行い
易い。
(発明の効果) 本発明によると、パルスモータ等の外部駆動体
を適当に制御することにより、これに機械的に連
結された第1パイロツト弁及び第2パイロツト弁
を介して第1主弁及び第2主弁を制御し、且つこ
れらの主弁の変位による流量計の変位を機械的に
帰還するようにし、即ち、外部駆動体、パイロツ
ト弁および流量計をカムとリンク棒からなる機械
的連動手段によつて流量を制御するようにしたた
め、温度や圧力等にほとんど影響されずに油圧ジ
ヤツキの上昇及び下降駆動を制御することができ
る。しかも、電気的外乱の影響を受けにくく動作
が安定である。油圧ジヤツキの上昇と下降とを各
別に制御する構造であるから、各部のシールや調
整を行い易い。
したがつて、この弁装置を油圧エレベータに用
いると、温度変化や搭乗人員の変化があつても、
かごの速度、加速度及び停止位置等を常によりよ
い状態に保つことが可能となり、階から階への移
動時間の短縮や適度の加速度による乗り心地の向
上が計られ、サービス性が向上するとともに省エ
ネルギーにも役立つ。
【図面の簡単な説明】
図面の第1図ないし第6図は本発明の実施例を
示し、第1図は弁装置の正面断面図(第4図の
−線断面図)、第2図は第1図(又は第4図)
の−線を断面してその一部を回路記号で表し
た側面断面図、第3図は第1図(又は第4図)の
−線を断面した第3図と同様な側面断面図、
第4図は弁装置の平面図、第5図は弁装置を油圧
式エレベータの制御に用いた一例を示す回路図、
第6図は油圧式エレベータのかごの速度シーケン
スを示す図、第7図は従来の弁装置によるかごの
速度の変動を示す図である。 J……油圧ジヤツキ、P……油圧ポンプ、T…
…油タンク、1……本体、2……Jポート、3…
…Pポート、4……Tポート、5……第1流量
計、6……第1主弁、7……第2主弁、8……第
2流量計、10……モータ(外部駆動体)、11
……第1カム、12……第2カム、13,14…
…リンク棒、15……第1パイロツト弁、15a
……スプール、16……第2パイロツト弁、16
a……スプール、25……第1ピストン室、30
……第2ピストン室、34……フイルタ、35,
39……電磁弁、36,38……しぼり弁、37
……リリーフ弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 油圧ジヤツキの上昇及び下降駆動を制御する
    弁装置であつて、該弁装置は、前記油圧ジヤツキ
    の油室へ接続するJポート、油圧ポンプに接続す
    るPポート、及び油タンクへ接続するTポートを
    有しており、PポートとJポートとの間にはJポ
    ート方向への流通のみを可能とし且つその流量に
    応じて変位する第1流量計を、PポートとTポー
    トとの間にはブリードオフ調整用の第1主弁を、
    JポートとTポートとの間には流量制御用の第2
    主弁及び流量に応じて変位する第2流量計を、そ
    れぞれ設けるとともに、外部信号によつて変位駆
    動する外部駆動体と第1流量計及び第2流量計と
    に連結されてそれぞれの偏差に応じて流量制御可
    能な第1パイロツト弁及び第2パイロツト弁を設
    け、これら第1パイロツト弁及び第2パイロツト
    弁は第1主弁の第1ピストン室又は第2主弁の第
    2ピストン室に流入する油量をそれぞれ制御する
    ように接続されてなり、更に前記第1パイロツト
    弁及び第2パイロツト弁は、スプール式の可変絞
    り弁からなり、前記外部駆動体によつて回転され
    る第1カム及び第2カムと前記第1流量計及び第
    2流量計とのそれぞれの間に掛け渡されたリンク
    棒の中間部に、前記スプールが連結されて変位す
    るように構成されてなる弁装置。
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JPS5485424A (en) * 1977-12-20 1979-07-07 Atsugi Motor Parts Co Ltd Oil passage changer

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