JPH046234A - 熱交換器用銅合金管及びその製造方法 - Google Patents
熱交換器用銅合金管及びその製造方法Info
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- JPH046234A JPH046234A JP10838090A JP10838090A JPH046234A JP H046234 A JPH046234 A JP H046234A JP 10838090 A JP10838090 A JP 10838090A JP 10838090 A JP10838090 A JP 10838090A JP H046234 A JPH046234 A JP H046234A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C9/00—Alloys based on copper
- C22C9/02—Alloys based on copper with tin as the next major constituent
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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- C22C9/00—Alloys based on copper
- C22C9/06—Alloys based on copper with nickel or cobalt as the next major constituent
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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- C22C9/00—Alloys based on copper
- C22C9/10—Alloys based on copper with silicon as the next major constituent
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は高強度であると共に耐食性及び耐疲労性が優れ
た熱交換器用銅合金管及びこの熱交換器用銅合金管の製
造方法に関し、更に詳述すれば、臭化リチウム水溶液に
よる吸収式冷凍機の熱交換器用伝熱管として使用するに
好適の熱交換器用銅合金管及びその製造方法に関する。
た熱交換器用銅合金管及びこの熱交換器用銅合金管の製
造方法に関し、更に詳述すれば、臭化リチウム水溶液に
よる吸収式冷凍機の熱交換器用伝熱管として使用するに
好適の熱交換器用銅合金管及びその製造方法に関する。
[従来の技術]
従来、熱交換器用伝熱管には、耐食性及び耐疲労性等が
優れた種々の銅合金(10重量%のNiを含有するキュ
プロニッケル、5重量%のNiを含有するキュプロニッ
ケル及び3重量%のNiを含有するキュプロニッケル等
)が使用されている。
優れた種々の銅合金(10重量%のNiを含有するキュ
プロニッケル、5重量%のNiを含有するキュプロニッ
ケル及び3重量%のNiを含有するキュプロニッケル等
)が使用されている。
特に、臭化リチウム水溶液による吸収式冷凍機の熱交換
器用伝熱管は、管外側が高濃度の臭化リチウム水溶液と
接触すると共に、管内側がこの管内を通流する冷却水と
接触するため、この伝熱管用材料には臭化リチウム水溶
液及び冷却水の双方に対する耐食性が優れていることが
要求される。そこで、従前、このような用途の伝熱管に
は、臭化リチウム水溶液に対する耐食性が優れたキュプ
ロニッケル(10重量%Ni1残部Cu)及びNi−C
u合金(3重量%Ni又は5重量%N is残部Cu)
等のNi−Cu系合金が使用されていた。
器用伝熱管は、管外側が高濃度の臭化リチウム水溶液と
接触すると共に、管内側がこの管内を通流する冷却水と
接触するため、この伝熱管用材料には臭化リチウム水溶
液及び冷却水の双方に対する耐食性が優れていることが
要求される。そこで、従前、このような用途の伝熱管に
は、臭化リチウム水溶液に対する耐食性が優れたキュプ
ロニッケル(10重量%Ni1残部Cu)及びNi−C
u合金(3重量%Ni又は5重量%N is残部Cu)
等のNi−Cu系合金が使用されていた。
しかし、近時、腐食抑制剤の添加により伝熱管の防食管
理技術が向上してきたことと、コストダウンの必要性か
ら、防食効果は優れているものの高価なNiの含有量を
低減する傾回にある。そして、現在では伝熱管用材料と
してりん脱酸銅が主に使用されている。
理技術が向上してきたことと、コストダウンの必要性か
ら、防食効果は優れているものの高価なNiの含有量を
低減する傾回にある。そして、現在では伝熱管用材料と
してりん脱酸銅が主に使用されている。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、近年、小型化された高性能の熱交換器が
普及するに伴って熱交換器用伝熱管の使用条件が増々苛
酷になっている。このような苛酷な使用条件においては
、りん脱酸銅からなる伝熱管は臭化リチウム水溶液によ
る腐食が発生する虞がある。一方、Ni−Cu系合金か
らなる伝熱管は、前述の如く、−船釣にNi含有量を多
くすることにより臭化リチウム水溶液に対する耐食性を
高めることができるものの、製造コストが高くなり、熱
伝導性が劣化するという問題点がある。また、Ni−C
u系合金は、管内を流れる冷却水の水質によってはりん
脱酸銅よりも冷却水による孔食が発生しやすい場合があ
る。
普及するに伴って熱交換器用伝熱管の使用条件が増々苛
酷になっている。このような苛酷な使用条件においては
、りん脱酸銅からなる伝熱管は臭化リチウム水溶液によ
る腐食が発生する虞がある。一方、Ni−Cu系合金か
らなる伝熱管は、前述の如く、−船釣にNi含有量を多
くすることにより臭化リチウム水溶液に対する耐食性を
高めることができるものの、製造コストが高くなり、熱
伝導性が劣化するという問題点がある。また、Ni−C
u系合金は、管内を流れる冷却水の水質によってはりん
脱酸銅よりも冷却水による孔食が発生しやすい場合があ
る。
従って、強度及び臭化リチウム水溶液に対する耐食性は
Ni−Cu系合金と同様に優れていると共に、管内を流
れる冷却水に対する耐食性かりん脱酸銅と同様に優れて
いる低コストの熱交換器用銅合金管の開発が望まれてい
る。
Ni−Cu系合金と同様に優れていると共に、管内を流
れる冷却水に対する耐食性かりん脱酸銅と同様に優れて
いる低コストの熱交換器用銅合金管の開発が望まれてい
る。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
熱交換器用材料として機能上必要な種々の特性を有し、
製造コストが低いと共に、特に臭化リチウム水溶液及び
冷却水の双方に対する耐食性が優れた熱交換器用銅合金
管及びその製造方法を提供することを目的とする。
熱交換器用材料として機能上必要な種々の特性を有し、
製造コストが低いと共に、特に臭化リチウム水溶液及び
冷却水の双方に対する耐食性が優れた熱交換器用銅合金
管及びその製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本発明に係る熱交換器用銅合金管は、0.05乃至1.
0重量%のNi及び0.01乃至0.5重量%のMnを
含有すると共に、5isAf及びSnからなる群から選
択された少なくとも 1種の元素を夫々0.01乃至1
.0重量%であって総量で2.0重量%以下含有し、残
部がCu及び不可避的不純物からなることを特徴とする
。
0重量%のNi及び0.01乃至0.5重量%のMnを
含有すると共に、5isAf及びSnからなる群から選
択された少なくとも 1種の元素を夫々0.01乃至1
.0重量%であって総量で2.0重量%以下含有し、残
部がCu及び不可避的不純物からなることを特徴とする
。
また、本発明に係る熱交換器用鋼合金管の製造方法は、
上記組成の銅合金の鋳塊を700乃至950℃の温度で
熱間加工する工程と、次いで水又は油中に浸潰して冷却
した後に冷間加工する工程と、更に450℃以上に加熱
した後350℃以上の温度範囲を50℃/分以下の冷却
速度で冷却して焼鈍する工程とを有することを特徴とす
る。
上記組成の銅合金の鋳塊を700乃至950℃の温度で
熱間加工する工程と、次いで水又は油中に浸潰して冷却
した後に冷間加工する工程と、更に450℃以上に加熱
した後350℃以上の温度範囲を50℃/分以下の冷却
速度で冷却して焼鈍する工程とを有することを特徴とす
る。
[作用]
先ず、本発明に係る熱交換器用鋼合金管について、その
各成分の添加理由及び組成限定理由について説明する。
各成分の添加理由及び組成限定理由について説明する。
瓦L
Niを添加すると、銅合金の強度を向上させることがで
きると共に、耐食性、特に臭化リチウム水溶液に対する
耐食性を向上させることができる。
きると共に、耐食性、特に臭化リチウム水溶液に対する
耐食性を向上させることができる。
しかしながら、Niの含有量が0.05重量%未満の場
合は、十分な耐食性及び強度を得ることができない。一
方、Niの含有量が1.0重量%を超えても、耐食性が
実質的にそれ以上向上することはなく、逆に製造コスト
が上昇してしまうという問題点がある。特に、臭化リチ
ウム水溶液に対する耐食性は、実用上、1.0重量%を
超えるNiを含有しても、それ以上改善されるものでは
ない。従って、Niの含有量は0.05乃至1.0重量
%にする。
合は、十分な耐食性及び強度を得ることができない。一
方、Niの含有量が1.0重量%を超えても、耐食性が
実質的にそれ以上向上することはなく、逆に製造コスト
が上昇してしまうという問題点がある。特に、臭化リチ
ウム水溶液に対する耐食性は、実用上、1.0重量%を
超えるNiを含有しても、それ以上改善されるものでは
ない。従って、Niの含有量は0.05乃至1.0重量
%にする。
圧L
Mnを添加すると、銅合金の耐熱性及び強度を高めるこ
とができると共に、この銅合金を大気中で溶解した場合
にMnにより脱酸作用が得られる。
とができると共に、この銅合金を大気中で溶解した場合
にMnにより脱酸作用が得られる。
しかしながら、Mnの含有量が0す01重量%未満の場
合は、十分な耐熱性及び強度が得られない。−方、Mn
の含有量が0.5重量%を超える場合は、耐熱性及び強
度は向上するものの、加工性が低下してしまう。従って
、Mnの含有量は0.01乃至0.5重量%にする。
合は、十分な耐熱性及び強度が得られない。−方、Mn
の含有量が0.5重量%を超える場合は、耐熱性及び強
度は向上するものの、加工性が低下してしまう。従って
、Mnの含有量は0.01乃至0.5重量%にする。
! ・
A I N S n又はSiを添加すると、銅合金の耐
食性及び強度を向上させることができる。また、これら
の元素は夫々略同様の作用効果を有し、いずれの元素を
添加してもよく、更に2種以上の元素を複合添加しても
よい。しかしながら、Aノ、Sn及びSiは夫々その含
有量が0.01重量%未満であると、この耐食性及び強
度の向上効果が得られない。一方、Ars Sn又はS
iの含有量が夫々1.0重量%を超えるか、又は2種以
上の元素を複合添加する場合は、その総合有量が2.0
重量%を超えると、銅合金の強度は向上するものの、加
工性が低下してしまう。従って、Aノ、Sn及びSiか
らなる群から選択された少なくとも 1種の元素を夫々
0.0!乃至1.0重量%含有し、複合添加する場合は
総量で2.0重量%以下とする。
食性及び強度を向上させることができる。また、これら
の元素は夫々略同様の作用効果を有し、いずれの元素を
添加してもよく、更に2種以上の元素を複合添加しても
よい。しかしながら、Aノ、Sn及びSiは夫々その含
有量が0.01重量%未満であると、この耐食性及び強
度の向上効果が得られない。一方、Ars Sn又はS
iの含有量が夫々1.0重量%を超えるか、又は2種以
上の元素を複合添加する場合は、その総合有量が2.0
重量%を超えると、銅合金の強度は向上するものの、加
工性が低下してしまう。従って、Aノ、Sn及びSiか
らなる群から選択された少なくとも 1種の元素を夫々
0.0!乃至1.0重量%含有し、複合添加する場合は
総量で2.0重量%以下とする。
上述した成分を添加することにより臭化リチウム水溶液
に対する耐食性を改善することができ、特に、N 1の
含有量が比較的少ない1.0重量%以下であっても臭化
リチウム水溶液に対する耐食性を向上させることができ
る。また、このようにNi含有量を1.0重量%以下に
することにより、製造コストを低減でき、熱伝導性を向
上させることができると共に、冷却水に対する耐食性も
向上させることができる。
に対する耐食性を改善することができ、特に、N 1の
含有量が比較的少ない1.0重量%以下であっても臭化
リチウム水溶液に対する耐食性を向上させることができ
る。また、このようにNi含有量を1.0重量%以下に
することにより、製造コストを低減でき、熱伝導性を向
上させることができると共に、冷却水に対する耐食性も
向上させることができる。
次に、本発明に係る熱交換器用銅合金管の製造方法につ
いて説明する。
いて説明する。
先ず、上述した組成を有する本発明に係る熱交換器用銅
合金の鋳塊を700乃至950℃の温度で熱間加工する
。この場合、加工温度が700℃未満であると、加工時
の変形抵抗が大きくなるため熱間加工が困難になる。一
方、加工温度が950℃を超える場合は、銅合金に粒界
割れが発生しやすくなる。
合金の鋳塊を700乃至950℃の温度で熱間加工する
。この場合、加工温度が700℃未満であると、加工時
の変形抵抗が大きくなるため熱間加工が困難になる。一
方、加工温度が950℃を超える場合は、銅合金に粒界
割れが発生しやすくなる。
従って、熱間加工時の加工温度は700乃至950℃に
する。
する。
次いで、この熱間加工材を水又は油中に浸潰して冷却す
る。これにより、熱間加工時に熱間加工材の表面に生成
した酸化皮膜が除去される。その後、冷却された熱間加
工材を冷間加工する。更に、この冷間加工材を450℃
以上の温度に加熱した後、350℃以上の温度範囲にお
いて50℃/分以下の冷却速度で冷却することにより、
焼鈍処理する。焼鈍温度範囲及び冷却速度を上述の条件
に設定した場合は、Niと他の金属との間に化合物を析
出させて、熱交換器用銅合金管の強度を更に向上させる
ことができる。
る。これにより、熱間加工時に熱間加工材の表面に生成
した酸化皮膜が除去される。その後、冷却された熱間加
工材を冷間加工する。更に、この冷間加工材を450℃
以上の温度に加熱した後、350℃以上の温度範囲にお
いて50℃/分以下の冷却速度で冷却することにより、
焼鈍処理する。焼鈍温度範囲及び冷却速度を上述の条件
に設定した場合は、Niと他の金属との間に化合物を析
出させて、熱交換器用銅合金管の強度を更に向上させる
ことができる。
このようにして、熱交換器用伝熱管として機能上必要な
種々の特性を有すると共に、特に臭化リチウム水溶液に
対する耐食性が優れた銅合金管を製造することができる
。
種々の特性を有すると共に、特に臭化リチウム水溶液に
対する耐食性が優れた銅合金管を製造することができる
。
[実施例コ
次に、本発明の実施例について、本願特許請求の範囲か
ら外れる比較例と比較して具体的に説明する。
ら外れる比較例と比較して具体的に説明する。
下記第1表に示す組成の合金を高周波溶解炉にて溶製し
、7kg(厚さが451、幅が70m+*、長さが20
0m+m)の鋳塊を得た。なお、この場合、脱酸剤とし
てはMnの他にP、Mg及びB等が知られており、これ
らの元素を添加して脱酸した溶湯からこれらの組成の合
金鋳塊を造塊することが可能である。
、7kg(厚さが451、幅が70m+*、長さが20
0m+m)の鋳塊を得た。なお、この場合、脱酸剤とし
てはMnの他にP、Mg及びB等が知られており、これ
らの元素を添加して脱酸した溶湯からこれらの組成の合
金鋳塊を造塊することが可能である。
次に、この鋳塊の表裏両面を311I11の深さで置割
した後、850℃の温度て10mmの厚さにまで熱間圧
延する。そして、これを酸洗し、スケールを除去した後
、1.Omm厚の薄板にまで冷間圧延した。
した後、850℃の温度て10mmの厚さにまで熱間圧
延する。そして、これを酸洗し、スケールを除去した後
、1.Omm厚の薄板にまで冷間圧延した。
次いで、第1表に示すように、実施例合金1乃至15及
び比較例合金1乃至10については500℃の温度で、
また比較例合金11については700℃の温度で、更に
比較例合金12については350℃の温度で30分間焼
鈍した。その後、実施例合金1乃至14及び比較例合金
1乃至10については350乃至500℃の温度範囲を
、また比較例合金11については350乃至550℃の
温度範囲を、更に比較例合金12については300乃至
350℃の温度範囲を夫々10℃/分の冷却速度で冷却
し、実施例合金15については350乃至500℃の温
度範囲を70℃/分の冷却速度で冷却して供試材とした
。
び比較例合金1乃至10については500℃の温度で、
また比較例合金11については700℃の温度で、更に
比較例合金12については350℃の温度で30分間焼
鈍した。その後、実施例合金1乃至14及び比較例合金
1乃至10については350乃至500℃の温度範囲を
、また比較例合金11については350乃至550℃の
温度範囲を、更に比較例合金12については300乃至
350℃の温度範囲を夫々10℃/分の冷却速度で冷却
し、実施例合金15については350乃至500℃の温
度範囲を70℃/分の冷却速度で冷却して供試材とした
。
次に、熱処理後のこれらの合金の臭化リチウムに対する
耐食性及び冷却水に対する耐食性について試験し、引張
強さ及び伸びを測定した。その結果を第2表に示す。
耐食性及び冷却水に対する耐食性について試験し、引張
強さ及び伸びを測定した。その結果を第2表に示す。
なお、各耐食性試験の条件は下記の通りである。
(a)臭化リチウムに対する耐食性は、厚さが1+a+
a、幅が201、長さが100 mの板材を使用し、下
記の腐食条件で試験した。
a、幅が201、長さが100 mの板材を使用し、下
記の腐食条件で試験した。
腐食媒体 ;65重量%臭化リチウム水溶液温度 ;8
0℃ 空気混入量;800乃至1000cc/分期 間
;lO日日 間験終了後、表面を10重量%塩酸水溶液で酸洗して、
試験前後の重量変化により腐食減量を求めて耐食性を評
価した。
0℃ 空気混入量;800乃至1000cc/分期 間
;lO日日 間験終了後、表面を10重量%塩酸水溶液で酸洗して、
試験前後の重量変化により腐食減量を求めて耐食性を評
価した。
(b)冷却水に対する耐食性は、厚さが1IlI11幅
が20mm、長さが100mmの板材を使用し、下記の
腐食条件で試験した。
が20mm、長さが100mmの板材を使用し、下記の
腐食条件で試験した。
腐食媒体; イオン交換水+80ppmのso4”−+
seppmのCI −+30ppmのHCO3残留塩
素; I乃至3ppm 温度;60℃ 流動水 ;0.5乃至1m/秒 期 間 ; 1 カ月 試験終了後、表面を10重量%塩酸水溶液で酸洗して、
試験前後の重量変化により腐食減量を求めて1食性を評
価した。
seppmのCI −+30ppmのHCO3残留塩
素; I乃至3ppm 温度;60℃ 流動水 ;0.5乃至1m/秒 期 間 ; 1 カ月 試験終了後、表面を10重量%塩酸水溶液で酸洗して、
試験前後の重量変化により腐食減量を求めて1食性を評
価した。
この第2表から明らかなように、本願発明の必須成分の
含有量が不足する比較例合金1乃至4及び比較例合金1
2(リン脱酸銅)に比して、実施例合金1乃至15は臭
化リチウムに対する耐食性及び冷却水に対する耐食性が
共に優れている。
含有量が不足する比較例合金1乃至4及び比較例合金1
2(リン脱酸銅)に比して、実施例合金1乃至15は臭
化リチウムに対する耐食性及び冷却水に対する耐食性が
共に優れている。
一方、Aノ、Sn又はSiを過剰に含有する比較例合金
5乃至8は耐食性が優れているものの、加工性が悪いも
のであった。また、Ni含有量が3乃至9.3重量%と
比較的多い比較例9乃至11は、特に臭化リチウムに対
する耐食性が優れているものの、製造コストが高い。
5乃至8は耐食性が優れているものの、加工性が悪いも
のであった。また、Ni含有量が3乃至9.3重量%と
比較的多い比較例9乃至11は、特に臭化リチウムに対
する耐食性が優れているものの、製造コストが高い。
なお、実施例合金13及び15は同一の組成であるが、
本実施例方法においては焼鈍後の冷却速度が夫々IO及
び70℃/分と異なるため、実施例合金15の方が引張
強さが劣っている。即ち、このように焼鈍後の冷却速度
が50℃/分を超えると、強度が低下するという傾向が
ある。
本実施例方法においては焼鈍後の冷却速度が夫々IO及
び70℃/分と異なるため、実施例合金15の方が引張
強さが劣っている。即ち、このように焼鈍後の冷却速度
が50℃/分を超えると、強度が低下するという傾向が
ある。
[発明の効果コ
以上説明したように、本発明に係る熱交換器用銅合金管
は所定量のNi及びMnを含有すると共に、AIr
Sn及びSiからなる群から選択された少なくとも 1
種の元素を所定量含有するから、熱交換器用伝熱管とし
て機能上必要な種々の特性を有すると共に、強度が高く
、臭化リチウム水溶液に対する耐食性及び冷却水に対す
る耐食性が共に優れている。従って、この銅合金管は、
特に臭化リチウム水溶液による吸収式冷凍機等の熱交換
器用伝熱管として極めて有効である。
は所定量のNi及びMnを含有すると共に、AIr
Sn及びSiからなる群から選択された少なくとも 1
種の元素を所定量含有するから、熱交換器用伝熱管とし
て機能上必要な種々の特性を有すると共に、強度が高く
、臭化リチウム水溶液に対する耐食性及び冷却水に対す
る耐食性が共に優れている。従って、この銅合金管は、
特に臭化リチウム水溶液による吸収式冷凍機等の熱交換
器用伝熱管として極めて有効である。
また、本発明においては、Ni含有量が比較的少ないの
で、製造コストを低減することができるという効果も奏
する。
で、製造コストを低減することができるという効果も奏
する。
更に、本発明方法では、上述の優れた特性を有する熱交
換器用伝熱管を容易に製造することができる。
換器用伝熱管を容易に製造することができる。
Claims (2)
- (1)0.05乃至1.0重量%のNi及び0.01乃
至0.5重量%のMnを含有すると共に、Si、Al及
びSnからなる群から選択された少なくとも1種の元素
を夫々0.01乃至l.0重量%であって総量で2.0
重量%以下含有し、残部がCu及び不可避的不純物から
なることを特徴とする熱交換器用銅合金管。 - (2)0.05乃至1.0重量%のNi及び0.01乃
至0.5重量%のMnを含有すると共に、Si、Al及
びSnからなる群から選択された少なくとも1種の元素
を夫々0.01乃至1.0重量%であって総量で2.0
重量%以下含有し、残部がCu及び不可避的不純物から
なる銅合金の鋳塊を700乃至950℃の温度で熱間加
工する工程と、次いで水又は油中に浸潰して冷却した後
に冷間加工する工程と、更に450℃以上に加熱した後
350℃以上の温度範囲を50℃/分以下の冷却速度で
冷却して焼鈍する工程とを有することを特徴とする熱交
換器用銅合金管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10838090A JPH046234A (ja) | 1990-04-24 | 1990-04-24 | 熱交換器用銅合金管及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10838090A JPH046234A (ja) | 1990-04-24 | 1990-04-24 | 熱交換器用銅合金管及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH046234A true JPH046234A (ja) | 1992-01-10 |
Family
ID=14483306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10838090A Pending JPH046234A (ja) | 1990-04-24 | 1990-04-24 | 熱交換器用銅合金管及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH046234A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2451604A1 (en) * | 2009-07-10 | 2012-05-16 | Luvata Espoo Oy | Copper alloy for heat exchanger tube |
-
1990
- 1990-04-24 JP JP10838090A patent/JPH046234A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2451604A1 (en) * | 2009-07-10 | 2012-05-16 | Luvata Espoo Oy | Copper alloy for heat exchanger tube |
EP2451604A4 (en) * | 2009-07-10 | 2013-04-10 | Luvata Espoo Oy | COPPER ALLOY FOR A HEAT EXCHANGE TUBE |
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