JPH046201A - 磁性材料からなる射出成形体の脱脂方法 - Google Patents
磁性材料からなる射出成形体の脱脂方法Info
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔概要〕
射出成形体の脱脂方法に関し
射出成形体を変形することなく脱脂することを目的とし
、 磁性材料からなる射出成形体(3)を非磁性で耐熱性材
料よりなる容器(4)に格納し、該容器(4)の上部に
電磁石或いは永久磁石を配置し、該磁石(5)の磁力に
より射出成形体(3)に加わる重力を相殺しながら、不
活性雰囲気中で加熱することを特徴として磁性材料から
なる射出成形体(3)の脱脂方法を構成する。
、 磁性材料からなる射出成形体(3)を非磁性で耐熱性材
料よりなる容器(4)に格納し、該容器(4)の上部に
電磁石或いは永久磁石を配置し、該磁石(5)の磁力に
より射出成形体(3)に加わる重力を相殺しながら、不
活性雰囲気中で加熱することを特徴として磁性材料から
なる射出成形体(3)の脱脂方法を構成する。
本発明は射出成形体の脱脂方法に関する。
金属を用いて寸法精度の良い成形体を得るには切削加工
によるのが通例であるが、材質が硬く、また脆くて旋盤
加工が難しい成形品がある。
によるのが通例であるが、材質が硬く、また脆くて旋盤
加工が難しい成形品がある。
例えば、鉄・硅素(Fe−Si) 合金や鉄・コバル
ト(Fe−Co)合金からなる軟質磁性材料を用いて形
成されるマグネット・ベースやモータのヨークなどがこ
れに当たり、材質が硬(で脆いために切削加工では製造
収率が低くて不適当である。
ト(Fe−Co)合金からなる軟質磁性材料を用いて形
成されるマグネット・ベースやモータのヨークなどがこ
れに当たり、材質が硬(で脆いために切削加工では製造
収率が低くて不適当である。
一方、金属粉末を有機バインダと混合した後、必要とす
る形状に射出成形し、これを炉中に置き、徐々に昇温し
て熱可塑性樹脂を分解させて脱脂(以下脱バインダ)し
て後、焼結する方法があり、この方法は上記のような材
料の加工に適し、また複雑な形状のものにも適用でき、
製造収率が高いと云う特徴がある。
る形状に射出成形し、これを炉中に置き、徐々に昇温し
て熱可塑性樹脂を分解させて脱脂(以下脱バインダ)し
て後、焼結する方法があり、この方法は上記のような材
料の加工に適し、また複雑な形状のものにも適用でき、
製造収率が高いと云う特徴がある。
射出成形体の焼結工程は、混線、射出成形、脱バインダ
、焼結の各工程から構成されている。
、焼結の各工程から構成されている。
こ−で、混練は平均粒径が10μ−以下の原料となる金
属粉末とパラフィンワックスなどの有機バインダとを良
く混練した後、1 ton/cm”程度の圧力を加えて
射出成形(Injection−mold)を行い、成
形体を得る。
属粉末とパラフィンワックスなどの有機バインダとを良
く混練した後、1 ton/cm”程度の圧力を加えて
射出成形(Injection−mold)を行い、成
形体を得る。
次に、射出成形体(以下略して成形体)は焼結に先立っ
て脱バインダ処理が行われる。
て脱バインダ処理が行われる。
こ−で、脱バインダ処理は成形体の変形を伴わずに行う
ことが必要であって、これには、■ 加熱によってバイ
ンダを分解、飛散させる方法(以下加熱脱脂と言う)、 ■ 溶剤抽出によりバインダを除去する方法、とがある
が、一般には加熱脱脂が用いられている。
ことが必要であって、これには、■ 加熱によってバイ
ンダを分解、飛散させる方法(以下加熱脱脂と言う)、 ■ 溶剤抽出によりバインダを除去する方法、とがある
が、一般には加熱脱脂が用いられている。
次に、加熱脱脂において、成形体を炉内に配置するには
次のような形態が採られている。
次のような形態が採られている。
■ そのま−容器中あるいは板の上に置く、■ 成形体
の形状に合わせた治具を準備し、これに嵌合させた状態
で加熱する。
の形状に合わせた治具を準備し、これに嵌合させた状態
で加熱する。
■ セラミックス粉体や金属粉体の中に埋没して加熱す
る。
る。
こ−で、■は変形を伴うことなく脱脂できるもの、すな
わち比重の小さな材料に対して行われている。
わち比重の小さな材料に対して行われている。
一方、■、■は比重が大きく変形が生じ易いものに対し
て行われている。
て行われている。
然し、■の方法は成形体が小形の場合や、狭いスリット
が存在する場合には治具の製作が困難であったり、脱脂
処理後に治具から取り外しができなくなる場合がある。
が存在する場合には治具の製作が困難であったり、脱脂
処理後に治具から取り外しができなくなる場合がある。
また、■の方法は成形体の大きさや形状に依らず、どの
ような物に対しても適用できるが、脱脂後に粉体が脱脂
体に付着するため、このま−焼結すると焼結体の表面が
荒れると云う問題がある。
ような物に対しても適用できるが、脱脂後に粉体が脱脂
体に付着するため、このま−焼結すると焼結体の表面が
荒れると云う問題がある。
成形体をセラミックス粉体や金属粉体中に埋没して加熱
し、バインダを除去する脱脂法は成形体の大きさや形状
によらず通用できるが、脱脂後に粉体から取り出すこと
が必要であり、また脱脂体に付着している粉体を除去す
ることが必要である。
し、バインダを除去する脱脂法は成形体の大きさや形状
によらず通用できるが、脱脂後に粉体から取り出すこと
が必要であり、また脱脂体に付着している粉体を除去す
ることが必要である。
そこで、変形を伴わずに脱脂でき、取り扱いが容易な方
法が望ましい。
法が望ましい。
上記の課題は磁性材料からなる射出成形体を非磁性で耐
熱性材料よりなる容器に格納し、この容器の上部に電磁
石或いは永久磁石を配置し、磁石の磁力により射出成形
体に加わる重力を相殺しながら、不活性雰囲気中で加熱
することを特徴として磁性材料からなる射出成形体の脱
脂方法を構成することにより解決することができる。
熱性材料よりなる容器に格納し、この容器の上部に電磁
石或いは永久磁石を配置し、磁石の磁力により射出成形
体に加わる重力を相殺しながら、不活性雰囲気中で加熱
することを特徴として磁性材料からなる射出成形体の脱
脂方法を構成することにより解決することができる。
脱バインダ処理に当たって磁性材料のように比重の大き
な材料からなる成形体はど変形が大きいが、この原因は
重力にある。
な材料からなる成形体はど変形が大きいが、この原因は
重力にある。
そこで、本発明は磁性材料が磁石により吸引される特徴
を利用して成形体の上部に磁石を配置し、成形体に吸引
力を与えることにより重力の影響を無くするものである
。
を利用して成形体の上部に磁石を配置し、成形体に吸引
力を与えることにより重力の影響を無くするものである
。
そのための必要条件としては、
■ 非磁性で耐熱性材料よりなる鞘状容器に入れて上部
に磁石を配置する。
に磁石を配置する。
■ 重力を相殺する程度の磁界を印加する。
ことが必要である。
すなわち、■については磁石の磁極からの磁力線分布が
片寄らないことが必要で、磁性体は不適であり、また脱
バインダは少なくとも500℃程度の加熱が必要なこと
から耐熱性の非磁性金属を用いてもよいが、コストの点
からセラミックスの使用が適当である。
片寄らないことが必要で、磁性体は不適であり、また脱
バインダは少なくとも500℃程度の加熱が必要なこと
から耐熱性の非磁性金属を用いてもよいが、コストの点
からセラミックスの使用が適当である。
また、■については重力を相殺する程度が望ましく、磁
力が大きな場合は成形体が鞘の上部に吸引されて変形が
生じてしまう。
力が大きな場合は成形体が鞘の上部に吸引されて変形が
生じてしまう。
そのため、特定の永久磁石を使用する場合には予め成形
体との距離を調節し、成形体の吸引が起こらないように
する必要がある。
体との距離を調節し、成形体の吸引が起こらないように
する必要がある。
この点から電磁石の使用が便利である。
次に、永久磁石を使用する場合は雰囲気の温度が上昇す
ることからキュリー温度が高いことが必要で、アルニコ
磁石やサマニウム・コバルト(Sm−Co)磁石の使用
が適当である。
ることからキュリー温度が高いことが必要で、アルニコ
磁石やサマニウム・コバルト(Sm−Co)磁石の使用
が適当である。
実施例1:
平均粒径が20 u ta (−350メツシユ)のF
e−6,5%Si合金、 Fe−3%Si合金およびF
e−50%Co合金の三種類の原料を用い、これにワッ
クス系バインダ(ポリエチレン40%+ポリメチルメタ
アクリレート60%)を用い、バインダの量を40〜4
5容量%に変えて射出成形を行い、それぞれ第2図に示
すように四角の枠体1の中に高さの異なる4本の円柱2
を備えた成形体3を製作した。
e−6,5%Si合金、 Fe−3%Si合金およびF
e−50%Co合金の三種類の原料を用い、これにワッ
クス系バインダ(ポリエチレン40%+ポリメチルメタ
アクリレート60%)を用い、バインダの量を40〜4
5容量%に変えて射出成形を行い、それぞれ第2図に示
すように四角の枠体1の中に高さの異なる4本の円柱2
を備えた成形体3を製作した。
りなる磁石5(永久磁石)を配置して脱脂炉の中に置き
、窒素(N2)気流中で10°C/Hの昇温速度で46
0°Cにまで上昇させて脱脂した。
、窒素(N2)気流中で10°C/Hの昇温速度で46
0°Cにまで上昇させて脱脂した。
比較として永久磁石を配置しない場合についても行い、
変形状態を目視により調べた。
変形状態を目視により調べた。
第1表はこの結果であり、本発明を実施することにより
明らかに変形が減少している。
明らかに変形が減少している。
実施例2:
実施例1と全く同様にして三種類の成形体を作り、同じ
アルミナ製の容器に格納し、この上に電磁石を配置して
磁界を加え、実施例1と同様な方法で脱脂を行ったが結
果は同様であった。
アルミナ製の容器に格納し、この上に電磁石を配置して
磁界を加え、実施例1と同様な方法で脱脂を行ったが結
果は同様であった。
第1表
×は円柱と枠体が倒れたもの、
[発明の効果〕
本発明の実施により磁性体よりなる射出成形体の脱バイ
ンダに当たって重力の影響を相殺して行うために重力に
よる変形を無くすることができ、これにより寸法精度の
よい焼結体を得ることができる。
ンダに当たって重力の影響を相殺して行うために重力に
よる変形を無くすることができ、これにより寸法精度の
よい焼結体を得ることができる。
こ\で、○は変形が認められないもの、Δは内部の円柱
が少し傾いたもの、 ムは円柱が傾き、枠体が歪んだもの、
が少し傾いたもの、 ムは円柱が傾き、枠体が歪んだもの、
第1図は本発明の実施法を示す側断面図、第2図は射出
成形体の平面図(A)と断面図(B)、 である。 図において、 1は枠体、 2は円柱、3は成形体、
4は容器、5は磁石、である。
成形体の平面図(A)と断面図(B)、 である。 図において、 1は枠体、 2は円柱、3は成形体、
4は容器、5は磁石、である。
Claims (3)
- (1)磁性材料からなる射出成形体(3)を非磁性で耐
熱性材料よりなる容器(4)に格納し、該容器(4)の
上部に磁石(5)を配置し、該磁石(5)の磁力により
射出成形体(3)に加わる重力を相殺しながら、不活性
雰囲気中で加熱することを特徴とする磁性材料からなる
射出成形体の脱脂方法。 - (2)請求項1記載の磁石(5)が電磁石であることを
特徴とする磁性材料からなる射出成形体の脱脂方法。 - (3)請求項1記載の磁石(5)が射出成形体の加熱温
度以上にキュリー温度をもつ永久磁石であることを特徴
とする磁性材料からなる射出成形体の脱脂方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10959090A JPH046201A (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 磁性材料からなる射出成形体の脱脂方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10959090A JPH046201A (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 磁性材料からなる射出成形体の脱脂方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH046201A true JPH046201A (ja) | 1992-01-10 |
Family
ID=14514122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10959090A Pending JPH046201A (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 磁性材料からなる射出成形体の脱脂方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH046201A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017086145A1 (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-26 | アルプス電気株式会社 | 磁性材料を含む成形体の製造方法およびかかる製造方法により製造される成形体 |
-
1990
- 1990-04-25 JP JP10959090A patent/JPH046201A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017086145A1 (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-26 | アルプス電気株式会社 | 磁性材料を含む成形体の製造方法およびかかる製造方法により製造される成形体 |
JPWO2017086145A1 (ja) * | 2015-11-17 | 2018-07-12 | アルプス電気株式会社 | 磁性材料を含む成形体の製造方法およびかかる製造方法により製造される成形体 |
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