JPH046165B2 - - Google Patents

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JPH046165B2
JPH046165B2 JP58229645A JP22964583A JPH046165B2 JP H046165 B2 JPH046165 B2 JP H046165B2 JP 58229645 A JP58229645 A JP 58229645A JP 22964583 A JP22964583 A JP 22964583A JP H046165 B2 JPH046165 B2 JP H046165B2
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JP
Japan
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base layer
drug
patch
thickness
layer
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58229645A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60123415A (ja
Inventor
Mutsumi Fukuda
Takashi Nakagawa
Michiharu Ando
Keijiro Matsumoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP58229645A priority Critical patent/JPS60123415A/ja
Publication of JPS60123415A publication Critical patent/JPS60123415A/ja
Publication of JPH046165B2 publication Critical patent/JPH046165B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は薬剤を含有する粘着層を備えた皮膚貼
付剤に関し、特に、薬効を長期にわたり安定して
持続させうる貼付剤に関する。 従来技術 治療用貼付剤は皮膚に貼付されるだけでその薬
効を継続して全身もしくは局部に至らせる点にき
わだつた特徴を有する。このような貼着剤は、第
1図に示すように、裏打部材100に、薬剤を含
有する粘着剤層200を積層してなる。この貼付
剤は、薬剤が比較的短時間に皮膚表面を通して吸
収されるため、短時間のうちに薬効を喪失してし
まう欠点がある。薬剤活性の高い薬剤を用いる
と、薬剤の放出時にその濃度が高くなりすぎ毒性
濃度を越えることも考えられる。特開昭57−
14528号公報には薬剤放出速度の異なるポリマー
に薬剤をそれぞれ含有させ、このポリマー層を裏
打部材上に数条にわたつて設けた貼付剤が開示さ
れている。しかし、このように有効成分の放出速
度の異なるポリマーを組合せたところで、薬効の
持続期間はせいぜい24時間である。 発明の目的 本発明の目的は皮膚表面に貼付し長期にわたつ
て一定の濃度で薬剤を放出しうる貼付剤を提供す
ることにある。 発明の要旨 本発明の貼付剤は裏打部材、該裏打部材に背面
で接しかつ薬剤と粘着剤とを含有する第一基材
層、および第一基材層の皮膚接触面の一部に背面
および側端面を接しかつ粘着剤と第一基材層より
も高濃度の薬剤とを含有する第二基材層を有し、
該第二基材層の、第一基材層との接触背面に薬剤
不透過性もしくは薬剤難透過性材でなる隔膜が形
成されてなり、前記第二基材層の皮膚接触面積は
貼付剤全体の皮膚接触面積の20〜60%、そして厚
さは第一基材層の厚さの5〜50%を占めることを
特徴とするものであり、そのことにより前記目的
が達成される。 本発明の貼付剤は、第2図〜第4図に示すよう
に、裏打部材1とこれに背面21を接する第一基
材層2とこの第一基材層2の一部に背面31およ
び側端面32を接する第二基材層3とを有する。
第一基材層2は薬剤と粘着剤とを含む。粘着剤と
しては格別である必要はなく、例えば、通常用い
られるアクリル系粘着剤がある。この第一基材層
2に含まれる薬剤も特に限定されるものではな
い。しかし、皮膚に長時間にわたつて貼付したと
きにも皮膚面から吸収され、薬効が所定レベルで
継続して発揮される薬剤であることが必要であ
る。このような薬剤には、例えば、抗炎症剤、消
炎鎮痛剤、血管拡張剤、血液抗凝結化剤、血管柔
軟化剤(脱コレステロール剤)、結石溶解剤、角
質軟化・除去薬、ぜん息薬、鎮静・安定剤、局所
麻酔薬、抗真菌剤などがある。 第二基材層3は、薬剤と粘着剤を含み、第一基
材層2よりも薄く、かつその表面33において皮
膚表面に接触する。それゆえ、この第二基材層3
からの薬剤の放出は比較的速い。そこに使用され
る基材は第一基材層2と同様の基材でも良いが薬
剤の放出速度を高めるために別の基材を使用する
こともできる。第二基材層3における薬剤濃度を
高めることにより速効性を高めることができる。
このように第二基材層3は薬剤を短時間に放出す
る速効性層として機能する。第一基材層2と同質
の基材で構成されれば、製造面で有利である。こ
の第二基材層3の皮膚接触面積は、貼付剤の皮膚
接触面積全体の20〜60%を占める。その層厚は第
一基材層2の厚さtの5〜50%を占める。 第二基材層3の第一基材層2との接触背面31
には薬剤不透過性あるいは薬剤難透過性の隔膜4
が設けられる。この隔膜4は第二基材層3の第一
基材層2との接触側端面32にも設けられうる。
隔膜4には、例えば、ポリエチレン、EVA、ナ
イロンなどが柔らかいフイルムの形で用いられ
る。この他にも種々の素材のフイルムが使用可能
であり、薬剤の種類に応じて適宜選択される。フ
イルムの厚さは数μm〜数10μm、好ましくは5μ
m〜50μmよりうすいと所期の目的が達成され
ず、50μmより厚いと貼付剤全体が皮膚の動きに
追従できず、はがれやすくなる。この隔膜4は第
一基材層2の薬剤が第二基材層3へ移行するのを
阻止し、したがつて裏打部材1と第二基材層3と
にはさまれた部分に含まれる第一基材層2の薬剤
は第一基材層2の皮膚接触面23から外部へ放出
されるまでの拡散経路が長くなる。これにより、
薬剤の徐放効果が達成される。このように第二基
材層3からの薬剤は比較的早い時期に放出され第
一基材層2からの薬剤は時間をかけて徐々に放出
される。結局、本発明の貼付剤は全体として長時
間にわたり安定して薬剤の有効濃度を維持するこ
とができる。 本発明の貼付剤は、例えば、次のようにして作
製される。まず、隔膜4となるフイルム上に第二
基材層3を接着する。次いで、隔膜4の反対側に
位置する皮膚接触面33をシリコンなどの剥離紙
上に接着させる。そして、隔膜4および剥離紙露
出面上に第一基材層用薬剤を塗布しローラーによ
り所定の厚さに成形する。このようにして第一基
材層2が形成する。この上に、さらに、裏打ち部
材1を接着させて貼付剤が作製される。裏打部材
1は、布、プラスチツクシートなど通常の貼付剤
に使用される素材が利用されうる。この裏打ち部
材1と第一基材層2との間に薬剤不透過性のフイ
ルムを配して薬剤が裏打部材1の裏面から逸散す
るのを防ぐことが可能である。 実施例 以下に本発明を実施例により説明する。 実施例 1 (A) 第一基材層用溶液の調製:ポリ−2−エチル
ヘキシルアクリレート94重量部およびイソソル
バイトナイトレート(ISDN)6重量部を酢酸
エチルに加え、25%溶液とした。 (B) 第二基材層用溶液の調製:2−エチルヘキシ
ルアクリレートとN−ビニル−2−ピロリドン
とのモル比が6対4でなる共重合体82重量部お
よびISDN18重量部を酢酸エチルに加え、25%
溶液とした。 (C) 貼付剤の作製:幅1cm、厚さ15μmのナイロ
ンフイルムのテープ上に(B)項で調製した基材溶
液を乾燥後の厚さが20μmとなるように塗布し
第二基材層を形成した。次に剥離紙上に上記ナ
イロンフイルムテープの第二基材層側を下側に
して2cmの間隔をおいて平行に2本配置した。
次いで、剥離紙上およびナイロンフイルムテー
プ上全面に(A)項で調製された第一基材層用溶液
を乾燥後の厚さが約80μmとなるように塗布
し、第二基材層を形成した。次いで、これをロ
ーラにかけて表面を均一にならし、厚さ50μ
m、幅4cmのPET/EVA積層フイルムを裏打
部材としてこの上に重ね、ローラで加圧しては
りあわせた。これを適宜の長さに切断し、第2
図に示される形状で合計の厚さが130μmの貼
付剤を得た。 (D) 貼付剤の性能試験:(C)項で得られた貼付剤
(4cm×4cm)を脱毛した家兎の背部に複数個
貼付し、所定時間ごとに1枚ずつはがした。は
がした貼付剤に残留する薬剤量を測定しそれに
もとづいて貼付剤中の薬剤が家兎へ移行した割
合(移行率)を計算した。その結果を下表に示
す。 比較例 1 ポリ−2−エチルヘキシルアクリレート94重量
部、ISDN6重量部を酢酸エチルに加え、25%溶
液とした。これをシリコン剥離紙上に乾燥後の厚
さが82μmとなるように塗布した。以下実施例1
と同様に裏打部材を接着し、貼付剤を得た。さら
に実施例1(D)項と同様の寸法の貼付剤を用いて同
様の性能試験を行なつた。 実施例 2 (A) 第一基材層用溶液の調製:ブチルアクリレー
トとブチルメタクリレートとの7:3のモル比
からなる共重合体88重量部およびISDN12重量
部を酢酸エチルに加え、25%溶液とした。 (B) 第二基材層用溶液の調製:(A)項と同様の共重
合体84重量部およびISDN16重量部を酢酸エチ
ルに加え、25%溶液とした。 (C) 貼付剤の作製:幅2cm、厚さ15μmのナイロ
ンフイルムのテープ上に(B)項で調製した基材溶
液を乾燥後の厚さが20μmとなるように塗布し
第二基材層を形成した。別に剥離紙上に上記ナ
イロンフイルムテープの第二基材層側を接着さ
せた。以下実施例1の(C)項と同様にして(A)項で
調製した基材溶液を乾燥後における剥離紙面か
らの厚さが70μmとなるように塗布し、第4図
に示される形状の貼付剤を得た。 (D) 貼付剤の性能試験:実施例1(D)項と同様であ
る。 比較例 2 基材としてブチルアクリレートとブチルメタク
リレートとのモル比が7対3でなる共重合体を用
いたことおよび塗布層乾燥後の厚さを70μmとし
たこと以外は比較例1と同様である。
【表】 発明の効果 本発明の貼付剤によれば、このように、薬剤含
有層を第一基材層と第二基材層とに分け、その境
界面に薬剤不透過性もしくは難透過性の隔膜を設
けて薬剤の拡散経路を長くした。それゆえ、薬剤
はその放出速度が適度に制御され、長時間にわた
つて有効な濃度に作用し得る。それゆえ、長時間
にわたり効率よく治療効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の貼付剤の横断面図、第2図およ
び第3図はそれぞれ本発明の一例の貼付剤の横断
面図および部分底面図、第4図は本発明の他の例
の貼付剤を示す横断面図である。 1……裏打部材、2……第一基材層、3……第
二基材層、4……隔膜、23……第一基材層の皮
膚接触表面、33……第二基材層の皮膚接触表
面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 裏打部材、該裏打部材に背面で接しかつ薬剤
    と粘着剤とを含有する第一基材層、および第一基
    材層の皮膚接触面の一部に背面および側端面を接
    しかつ粘着剤と第一基材層より高濃度の薬剤とを
    含有する第二基材層を有し、該第二基材層の、第
    一基材層との接触背面に薬剤不透過性もしくは薬
    剤難透過性材でなる隔膜が形成されてなり、前記
    第二基材層の皮膚接触面積は貼付剤全体の皮膚接
    触面積の20〜60%、そして厚さは第一基材層の厚
    さの5〜50%を占めることを特徴とする貼付剤。
JP58229645A 1983-12-05 1983-12-05 貼付剤 Granted JPS60123415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58229645A JPS60123415A (ja) 1983-12-05 1983-12-05 貼付剤

Applications Claiming Priority (1)

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JP58229645A JPS60123415A (ja) 1983-12-05 1983-12-05 貼付剤

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Publication Number Publication Date
JPS60123415A JPS60123415A (ja) 1985-07-02
JPH046165B2 true JPH046165B2 (ja) 1992-02-05

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JP58229645A Granted JPS60123415A (ja) 1983-12-05 1983-12-05 貼付剤

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS577410A (en) * 1980-06-14 1982-01-14 Nitto Electric Ind Co Ltd Plaster

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS577410A (en) * 1980-06-14 1982-01-14 Nitto Electric Ind Co Ltd Plaster

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JPS60123415A (ja) 1985-07-02

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