JPH0461390B2 - - Google Patents

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JPH0461390B2
JPH0461390B2 JP57215421A JP21542182A JPH0461390B2 JP H0461390 B2 JPH0461390 B2 JP H0461390B2 JP 57215421 A JP57215421 A JP 57215421A JP 21542182 A JP21542182 A JP 21542182A JP H0461390 B2 JPH0461390 B2 JP H0461390B2
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JP
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vector
instruction
register
address
scalar
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Toshihiko Odaka
Takashi Kawabe
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0461390B2 publication Critical patent/JPH0461390B2/ja
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    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
    • G06F15/76Architectures of general purpose stored program computers
    • G06F15/80Architectures of general purpose stored program computers comprising an array of processing units with common control, e.g. single instruction multiple data processors
    • G06F15/8053Vector processors
    • G06F15/8076Details on data register access
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
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    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/30Arrangements for executing machine instructions, e.g. instruction decode
    • G06F9/38Concurrent instruction execution, e.g. pipeline or look ahead
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    • G06F9/30Arrangements for executing machine instructions, e.g. instruction decode
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕 本発明は、ベクトル計算を高速処理するベクト
ル演算機構とスカラー計算を処理するスカラー演
算機構とを有するデータ処理システムに関するも
のである。 〔従来技術〕 連立偏微分方程式などで記述される科学技術計
算を電子計算装置により数値計算で解く場合、計
算装置内部では連立一次方程式を解く問題に帰着
されることが多く、行列またはベクトルの計算を
行なうことが多い。このため、技術計算専用処理
装置ではベクトルの計算を高速に処理する機構を
用意し、技術計算の高速処理を図つている。 このベクトル計算を高速に処理する機構は、従
来、大きく分けて2通りの処理方式に分類するこ
とができる。1つは演算パイプライン方式であ
り、演算器の出力が装置に固有のクロツクピツチ
に得られるように構成し、連続的に処理する方式
である。他の1つは並列処理方式であり、演算器
を複数個(多数個)並べて、互いに独立なベクト
ル要素を並列に処理する方式である。 演算パイプライン方式では、クロツクピツチを
細かくすることにより高速化を図ることができる
が、このクロツクピツチは使用する回路素子の速
度に依存する所が大きい。並列方式では演算器の
数を増すことにより高速化を図ることができる
が、この数は、装置全体の物理的大きさによる制
限から、回路素子の実装密度に依存して上限が抑
えられる。しかし、近年のハードウエア技術の進
歩により、上述の回路素子の速度および回路素子
の実装密度は著しく向上し、上述のクロツクピツ
チの改善度も高く、また並列に接続できる演算器
の数も増大している。 一方、技術計算の問題は、前述のように連立一
次方程式となり、行列あるいはベクトル計算に帰
着するものが多いが、ある技術計算の問題を解く
プログラムのすべてが行列あるいはベクトルの計
算で占められる訳ではなく、例えば連立一次方程
式の係数行列を求めて行く過程など、必ずしも行
列あるいはベクトルの計算にならない部分があ
る。以下では行列あるいはベクトルの計算を簡単
のためにベクトル計算と呼び、その計算を高速に
処理する機構での処理をベクトル処理と呼ぶこと
にする。技術計算プログラムは、ベクトル処理で
きる部分と、そうでない部分があり、その割合は
技術計算の問題そのものに依存する面と、プログ
ラムの書き方に依存する面とがある。ベクトル処
理できない部分の処理は、汎用処理装置で処理さ
れる場合と同じく遂次処理されねばならない。こ
のような処理をスカラー処理と呼ぶことにする。 ところで、従来のベクトル計算の高速処理を図
る技術計算専用処理装置は、ベクトル計算を行な
うベクトル演算機構とスカラー計算を行なうスカ
ラー演算機構とが同一のものであるか、あるいは
互いに独立したベクトル演算機構とスカラー演算
機構とが1つずつある構成となつている。しか
し、前述のように、最近の並列処理技術およびパ
イプライン処理技術の進歩によるベクトル処理速
度の向上は著しく、遂次計算によるスカラー処理
との差が拡大しつつあり、ベクトル処理ではスカ
ラー処理の10〜100倍程度の処理能力をも可能と
なつてきた。このために、スカラー処理の処理速
度が次第に重要になりつつある。例えば、ある技
術計算の90%の部分がベクトル処理でき、その部
分がスカラー処理の100倍の速度で処理されたと
しても、10%の部分がスカラー処理のままであれ
ば、その技術の処理は、全部をスカラー処理した
場合に比し、高々10倍になつたに過ぎない。 これを解決するには、スカラー演算機構の処理
速度を高める必要があるが、スカラー処理は基本
的には遂次処理であるため、その処理速度を向上
させるには限度があり、技術的に困難な問題も多
い。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、スカラー演算機構の処理速度
は現状のまゝとして、ベクトル演算機構の高速処
理能力に見合つたスカラー処理能力を実現するこ
とにある。 〔発明の概要〕 前述のように、ある技術計算の問題を解くプロ
グラムのすべてが行列あるいはベクトルの計算で
占められている訳ではないため、ベクトル演算機
構が常時動作中ということはまずなく、現実には
空時間が多く発生する。そこで、本発明は1つの
ベクトル演算機構に対してスカラー演算機構を複
数個用意し、各スカラー演算機構でベクトル演算
機構を共用することにより、ベクトル演算機構の
高速処理能力に見合つたスカラー処理能力を実現
するものである。 〔発明の実施例〕 第1図は、本発明を適用した科学技術計算専用
処理装置のブロツク図を示す。本処理装置は、主
記憶装置1、記憶制御装置2、それぞれスカラー
演算機構としてのスカラー処理装置3と4、ベク
トル演算機構としてのベクトル処理装置5より構
成される。スカラー処理装置3と4は多重処理構
成となつていて、ベクトル処理装置5の高速処理
能力に見合つたスカラー処理能力を実現するよう
になつている。スカラー処理装置3と4はそれぞ
れ独立のタスクを処理するが、その途中でベクト
ル処理を行なわなければならなくなつた場合に
は、それをベクトル処理装置5に任せるようにな
つている。 記憶制御装置2とスカラー処理装置3,4、ベ
クトル処理装置5との間には、それぞれアドレス
を転送するための信号線6,7,8、書込みデー
タあるいは読出しデータを転送するための信号線
9,10,11が接続されている。スカラー処理
装置3,4あるいはベクトル処理装置5がその処
理の途中で主記憶装置1に対するアクセスが必要
になると、それぞれ記憶制御装置2にアクセス要
求を出す。記憶制御装置2は所定の優先順位に従
つて1つのアクセス要求を受付け、その処理装置
と主記憶装置1との間の通信路を確立する。そし
て主記憶装置1は、アクセス要求が書込みの場合
には与えられたアドレスに与えられたデータを書
込む。またアクセス要求が読出しの場合には、与
えられたアドレスからデータを読出す。 さて、スカラー処理装置3,4は、それぞれバ
ツフア記憶装置21,31、浮動小数点レジスタ
22,32汎用レジスタ23,33、ワークレジ
スタ24,34、シフタ25,35、乗除算器2
6,36、加減算器27,37、命令レジスタ2
8,38、アドレス加算器29,39、アドレス
レジスタ30,40などからなる。このような構
成のスカラー処理装置3,4は、この分野でよく
知られたものであり、これ以上の詳細な説明は省
略する。 一方、ベクトル処理装置5は、第2図に詳細を
示すように、スカラー処理装置3と4に対応して
設けられたベクトル命令バツフア41,42、ベ
クトルレジスタ群43,44、ベクトルアドレス
レジスタ群45,46、インクリメントレジスタ
群47,48やスカラー処理装置3と4に共通に
設けられたベクトル演算器群49、アドレス加算
器50などから成る。 ベクトルレジスタ群43,44は、43につい
てだけ詳細に示してあるが、それぞれ16個のベク
トルレジスタVR0〜VR15から構成され、各
ベクトルレジスタは64個のベクトル要素が格納で
きるようになつている。またベクトルアドレスレ
ジスタ群45,46は、45についてだけ詳細に
示してあるが、それぞれ16個のベクトルアドレス
レジスタVAR0〜VAR15から構成される。ま
たインクレメントレジスタ群47,48は、47
についてだけ詳細に示してあるが、それぞれ16個
のインクレメントレジスタINR0〜INR15か
ら構成される。またベクトル演算器群49は、8
個の演算器AL0〜AL7から構成され、それぞれ
の演算器は、加算器や乗算器や除算器などのよう
な演算器機能を有するものである。またアドレス
加算器群50は、16個の加算器AA0〜AA15
から構成される。 前記したように、スカラー処理装置3と4とは
多重動作を行ない、従来の多重処理装置システム
のように主記憶装置1を共有して動作する。先ず
スカラー処理装置3で次のプログラムが実行され
る場合を考えてみる。 DO 10 I=1,100 10 A(I)=B(I)+C(I) これは機械語では以下のように1つのLIN
(Load Inclement)命令と3つのLMA(Load
Multiple Address)命令と1つのEXVP
(Execute Vector Processor)命令に展開され、
スカラー処理装置3でそれぞれ実行される。 LIN INR0,INR2,INR4 :インクレメントレジスタINR0,INR2,
INR4にそれぞれ定数をセツトすることを
指令。 LMA VAR0 :行列Aの先頭アドレスをベクトルアドレスレ
ジスタVAR0にセツトすることを指令。 LMA VAR2 :行列Bの先頭アドレスをベクトルアドレスレ
ジスタとVAR2にセツトすることを指令。 LMA VAR4 :行列Cの先頭アドレスをベクトルアドレスレ
ジスタとVAR4にセツトすることを指令。 EXVP X :主記憶装置1のアドレスXからベクトル命令
列を読出してそれをベクトル処理装置5に送
出するとともにベクトル処理装置5を起動す
ることを指令。 上記により、行列A,B,Cに関するアドレス
制御データがベクトル処理装置5内のベクトルア
ドレスレジスタ群45とインクレメントレジスタ
群47の中にセツトされ、またベクトル命令列の
読出しが行なわれる。このベクトル命令列は、以
下のように、2つのLVR(Load Vector
Register)命令と1つのVEA(Vector
Elementwise Add)命令と1つのSTVR(Store
Vector Register)命令とからなつている。 LVR VR2,VAR2,INR2 :ベクトルアドレスレジスタVAR2とインク
レメントレジスタINR2にそれぞれセツト
された行列Bの先頭アドレスと定数とに基づ
いて主記憶装置1のアドレスを作成し、そこ
から行列Bのデータを読出し、それをベクト
ルレジスタVR2にセツトすることを指令。 なお、前記定数はアドレスの増分値として使用
されるものであり、以下同様とする。 LVR VR4,VAR4,INR4 :ベクトルアドレスレジスタVAR4とインク
レメントレジスタINR4にそれぞれセツト
された行列Cの先頭アドレスと定数とに基づ
いて主記憶装置1のアドレスを作成し、そこ
から行列Cのデータを読出し、それをベクト
ルレジスタVR4にセツトすることを指令。 VEA VR6,VR2,VR4 :ベクトルレジスタVR2とVR4からそれぞ
れ行列BとCを読出し、両者の加算を行なつ
て結果をベクトルレジスタVR6にセツトす
ることを指令。 STVR VR6,VAR0,INR0 :ベクトルレジスタVR6からデータを読出
し、それをベクトルアドレスレジスタVAR
0とインクレメントレジスタINR0にそれ
ぞれセツトされた行列Aの先頭アドレスと定
数に基づいて作成した主記憶装置1のアドレ
スに書込むことを指令。 これらベクトル命令はそれぞれ命令レジスタ2
8、信号線51を介してベクトル処理装置5のベ
クトル命令バツフア41に送出される。このベク
トル命令バツフア41はフアーストインフアース
トアウト(FIFO)形式のものである。 またこの時、スカラー処理装置4において次の
プログラムが実行されるとする。 DO 10 I=1,100 10 D(I)=E(I)*F(I) これは前と同様、機械語では、以下のように1
つのLIN(Load Inclement)命令と3つのLMA
(Lood Multiple Address)命令と1つのEXVP
(Execute Vector Processor)命令に展開され、
スカラー処理装置4でそれぞれ実行される。 LIN INR1,INR3,INR5 :インクレメントレジスタINR1,INR3,
INR5にそれぞれ定数をセツトすることを
指令。 LMA VAR1 :行列Dの先頭アドレスをベクトルアドレスレ
ジスタVAR1にセツトすることを指令。 LMA VAR3 :行列Eの先頭アドレスをベクトルアドレスレ
ジスタVAR3にセツトすることを指令。 LMA VAR5 :行列Fの先頭アドレスをベクトルアドレスレ
ジスタVAR5にセツトすることを指令。 EXVP Y :主記憶装置1のアドレスYからベクトル命令
列を読出してそれをベクトル処理装置5に送
出するとともにベクトル処理装置5を起動す
ることを指令。 上記により、行列D,E,Fに関するアドレス
制御データがベクトル処理装置5内のベクトルア
ドレスレジスタ群46とインクレメントレジスタ
群48の中にセツトされ、またベクトル命令列の
読出しが行なわれる。このベクトル命令列は、以
下のように、2つのLVR(Lood Vecter
Register)命令と1つのVEM(Vector
Elementwise Multiply)命令と1つのSTVR
(Store Vector Register)命令とからなつてい
る。 LVR VR3,VAR3,INR3 :ベクトルアドレスレジスタVAR3とインク
レメントレジスタINR3にそれぞれセツト
された行列Eの先頭アドレスと定数とに基づ
いて主記憶装置1のアドレスを作成し、そこ
から行列Eのデータを読出し、それをベクト
ルレジスタVR3にセツトすることを指令。 LVR VR5,VAR5,INR5 :ベクトルアドレスレジスタVAR5とインク
レメントレジスタINR5にセツトそれぞれ
された行列Fの先頭アドレスと定数とに基づ
いて主記憶装置1のアドレスを作成し、そこ
から行列Fのデータを読出し、それをベクト
ルレジスタVR5にセツトすることを指令。 VEM VR7,VR3,VR5 :ベクトルレジスタVR3とVR5からそれぞ
れ行列EとFを読出し、両者の乗算を行なつ
て結果をベクトルレジスタVR7にセツトす
ることを指令。 STVR VR7,VAR1,INR1 :ベクトルレジスタVR7からデータを読出
し、それをベクトルアドレスレジスタVAR
1とインクレメントレジスタINR1にそれ
ぞれセツトされた行列Dの先頭アドレスと定
数に基づいて作成した主記憶装置1のアドレ
スに書込むことを指令。 これらベクトル命令はそれぞれ命令レジスタ3
8、信号線52を介してベクトル処理装置5のベ
クトル命令バツフア42に送出される。このベク
トル命令バツフア42もFIFO形式である。 次にベクトル処理装置5の動作を説明する。上
記のようにしてベクトル命令が入力されたベクト
ル命令バツフア41,42に対し、命令実行判定
回路53は、交互にその先頭取出し位置から1つ
のベクトル命令を取出し、それが実行可能かどう
かを判定する。すなわち、ベクトルレジスタ群4
3,44、ベクトルアドレスレジスタ群45,4
6、インクレメントレジスタ群47,48、ベク
トル演算器群49、アドレス加算器群50には、
それぞれ個々のレジスタや演算器や加算器が使用
中であるかどうかを表示する表示子群を備えた表
示回路54〜61が設けられている。命令実行判
定回路53は、これら表示回路54〜61を参照
することにより、取出したベクトル命令で指定さ
れたレジスタやそのベクトル命令で指定された演
算を行なうための演算器、さらに加算器が空いて
いるかどうかを調べ、必要なものが全て空いてい
ることを検出すると、そのベクトル命令は実行可
能であると判定する。そしてその場合には、その
ベクトル命令で使用するレジスタ、演算器、加算
器に対応する表示回路の表示子を、それらが使用
中を表示するようにセツトし、そのベクトル命令
をFIRO形式の命令スタツク62に送出する。ま
た必要なものが空いていないことを検出すると、
そのベクトル命令は実行不可能と判定し、そのベ
クトル命令を送出元のベクトル命令バツフア41
あるいは42の先頭取出し位置に戻す。命令実行
判定回路53は、1つのベクトル命令についての
実行可否判定を終えると、新新たなベクトル命令
をベクトル命令バツフア41あるいは42から取
出し、前と同様の動作を行なう。このようにして
命令スタツク62には、ベクトル命令バツフア4
1と42から取出された実行可能なベクトル命令
が混在する形でスタツクされる。 第3図は、命令実行判定回路53から命令スタ
ツク62に送出されるベクトル命令のフオーマツ
トを示している。図において、OPは演算の種類
を表わすオペレーシヨンコード、VRN1〜3は
ベクトルレジスタを指定するベクトルレジスタ指
定部、VARNはベクトルアドレスレジスタを指
定するベクトルアドレスレジスタ指定部、INRN
はインクレメントレジスタを指定するインクレメ
ントレジスタ指定部である。なお、ベクトル命令
によつては、ベクトルアドレスレジスタ等を使用
しないもの(例えば前記VEA命令)があり、そ
の場合には、該当の指定部は存在しない。以下、
説明の都合上、特に説明のない限り、VRN1〜
3は全て存在するもとして扱う。 さて、OP,VRN1〜3,VARN,INRNは
ベクトル命令バツフア41あるいは42から送出
されたものをそのまま出力したものである。
ALNとAANは、共に命令実行判定回路53で新
たに付加されたもので、この回路で新たにセツト
した表示子に対応する演算器を指定する演算器指
定部、アドレス演算器指定部である。SNは、そ
のベクトル命令がいずれのベクトル命令バツフ
ア、すなわちいずれのスカラー処理装置から送出
されたものであるかを表示するスカラー指定部
で、これも命令実行判定回路53で新たに付加さ
れたものである。 命令スタツク62の中のベクトル命令は、1つ
ずつ命令実行制御回路63へ送出される。命令実
行制御回路63へ送出されたベクトル命令は、そ
の実行に必要なハードウエアリソースが全てリザ
ーブされているので、待つことなく実行される。 すなわち命令実行制御回路63は、実行すべき
ベクトル命令がLVR命令やSTVR命令の場合に
は、OP,VRN1〜3のうちのいずれか(LVR
命令やSTVR命令では1つのベクトルレジスタ
だけが使用され、ここではそれをVRN1で指定
するものとする)及びSNを接続パス選択回路6
4に送出し、またVARN,INRN,AAN及び
SNを接続パス選択回路65に送出する。接続パ
ス選択回路64は、SNで指定されたスカラー処
理装置側のベクトルレジスタ群の中のVRN1に
よつて指定されるベクトルレジスタと信号線11
との間の接続パスを選択し、それを活性化する。
一方、接続パス選択回路65は、AANにより指
定されるアドレス加算器群50の中の1つの加算
器と、SNで指定されたスカラー処理装置側のベ
クトルアドレスレジスタ群、インクレメントレジ
スタ群の中のそれぞれVARN,INRNにより指
定される1つのベクトルアドレスレジスタ、イン
クレメントレジスタとの間の接続パスを選択し、
それを活性化する。この後命令実行制御回路63
は、アドレス演算器群50の中のAANにより指
定される1つの加算器に起動をかけ、記憶制御装
置2との間の信号線8にアドレスを出力させる。
このようにして、主記憶装置1から記憶制御装置
2と信号線11を介して1つのベクトルレジスタ
にデータが読出されたり、あるいはその逆方向へ
データが転送される。 また命令実行制御回路63は、実行すべきベク
トル命令がVEA命令やVEM命令の場合には、
OP,VRN1〜3,ALN及びSNを接続パス選択
回路62に送出する。接続パス選択回路64は、
SNで指定されたスカラー処理装置側のベクトル
レジスタ群の中のVR1〜3によつて指定される
3つのベクトルレジスタと、ベクトル演算器群4
9の中のALNによつて指定される1つの演算器
との間の接続パスを選択し、それを活性化する。
この後命令実行制御回路63は、ベクトル演算器
群49の中のALNにより指定される1つの演算
器に起動をかけ、所望のベクトルレジスタに演算
結果を格納させる。 接続パス選択回路64と65は、それぞれ同時
に複数の接続パスを活性化できる。これによつて
命令実行制御回路63は、命令スタツク62から
与えられたベクトル命令の実行を次々と開始し、
複数のベクトル命令が同時に実行される。 以上により、スカラー処理装置3から発行され
た前述のLVR VR2 VAR2 INR2,LVR
VR4 VAR4 INR4なる各命令と、スカラー
処理装置4から発行された前述のLVR VR3
VAR3 INR3,LVR VR5 VAR5 INR
5なる各命令は、互いに異なる群の中のベクトル
レジスタ、ベクトルアドレスレジスタ、インクレ
メントレジスタを使うものであるから、アドレス
加算器群50の中の加算器が空いていれさえすれ
ば全て同時に実行することができる。また同様に
してVEA VR6 VR2 VR4,VEM VR7
VR3 VR5なる両命令も、互いに異なるベ
クトルレジスタ、演算器を使うものであるから同
時に実行することができる。 第4〜7図は、それぞれ前記命令実行判定回路
53の中に設けられた回路を示す。以下それぞれ
説明する。なお第4〜7図において、太い線と細
い線が使い分けられているが、前者は複数ビツト
線、後者は1ビツト線を示す。また太い線に接続
されたアンド回路、オア回路は、それぞれ複数の
アンドゲート、オアゲートから成るものとする。 第4図は、ベクトル命令バツフア41と42か
らのベクトル命令を選択的に取出すためのバツフ
ア選択回路70を示す図である。 第4図において、71は信号線76と77に対
しそれぞれ“1”と“0”、あるいは“0”と
“1”の組合せの信号を出力する選択信号発生回
路、73はオア回路である。また選択信号発生回
路71の中において、101と102はそれぞれ
信号線51,52を介して与えられる信号をデコ
ードし、それがベクトル処理装置5の起動を示し
ていたら出力をを発生するデコーダ、F1とF2
はそれぞれスカラー処理装置3,4に対応して設
けられたフリツプフロツプ、R3はT端子に信号
が入力される毎に内部状態が反転するトリガラブ
ルフリツプフロツプ、A101とA102はその
出力端子がそれぞれ信号線76,77に接続され
たアンドゲート、OR101,OR102及びOR
103はオアゲートである。トリガラブルフリツ
プフロツプF3のT端子には、1つのベクトル命
令の実行可否判定が終る毎に信号が与えられるよ
うなつている。 このバツフア選択回路70の動作は次の通りで
ある。今、スカラー処理装置3から前記起動信号
が与えられると、ベクトル処理装置5の動作を開
始させるための信号STARTがオアゲートOR1
03から出力されるとともに、フリツプフロツプ
F1がセツトされる。そして、トリガラブルフリ
ツプフロツプF3がセツトされているかあるいは
フリツプフロツプF2がリセツトされていること
を条件にアンドゲートA101がオンとなり、信
号線76と77にはそれぞれ“1”と“0”が出
力される。これによつてベクトル命令バツフア4
1に信号線76を介して“1”が送出され、処理
すべきベクトル命令はベクトル命令バツフア41
から取出されるよう制御される。 スカラー処理装置4から前記起動信号が与えら
れない限り、前記の状態が続き、ベクトル命令が
連続的にベクトル命令バツフア41から取出され
る。ここで、スカラー処理装置4から起動信号が
与えられると、フリツプフロツプF2がセツトさ
れる。これにより、アンドゲートA101がオン
となるのはトリガラブルフリツプフロツプF3が
セツトされている時のみとなり、それがリセツト
されている時はアンドゲートA102がオンとな
る。アンドゲートA102がオンとなつた時に
は、ベクトル命令バツフア42に信号線77を介
して“1”が送出され、処理すべきベクトル命令
はベクトル命令バツフア42から取出されるよう
に制御される。このようにして、スカラー処理装
置3と4の両方から起動信号が与えられた後は、
ベクトル命令バツフア41と42は交互に選択さ
れるようなつている。 ベクトル命令バツフア41あるいは42から取
出されたベクトル命令は、オア回路73を介して
信号線75に出力れる。信号線75に現われるベ
クトル命令は、ベクトル命令バツフアに格納され
ていた時と同じフオーマツトであり、これは第3
図におけるOP,VRN1〜3,VARN,INRN
から成る。また信号線76に現われる信号は、第
3図におけるSNとなる。この場合のSNは“1”、
“0”の時にそれぞれスカラー処理装置3,4を
指定する。 次に第5図は、ベクトル命令のVRN1,2あ
るいは3によつて指定されたベクトルレジスタが
空いているかどうかを検出し、空いていたらそれ
を選択するためのベクトルレジスタ選択回路80
を示す図である。このベクトルレジスタ選択回路
80は、VRN1,2,3の各々に対応して1個
ずつ設けられている。ここではVRN1に対応し
たベクトルレジスタ選択回路について説明する。
図において、81と82は、第4図の信号線79
に出力されたSNが入力されるアンド回路、83
はオア回路である。この場合のアンド回路,オア
回路は両方向に信号を伝える機能を持つように構
成されているものとする。A0〜A31はそれぞ
れアンドゲート、OR1はオアゲートである。ア
ンドゲートA0〜A15の入力側に付けられた〇
印は、入力信号を反転して取込むことを表わし、
以下の図でも同様とする。84は第4図の信号線
75に出力されたVRN1をデコードしてアンド
ゲートA0〜A15のいずれかに“1”を出力す
るデコーダである。 第5図の回路によれば、SNが“1”、“0”の
時、それぞれ表示回路54,55の表示子群の出
力がオア回路83から出力される。VRN1で指
定されたベクトルレジスタに対応する表示子がセ
ツトされていない(対応のベクトルレジスタが空
いている)時、信号線85に信号が出力される。
なお、この状態で信号S0が与えられると、表示
回路54あるいは55の中の選択されたベクトル
レジスタに対応する表示子が、アンドゲートA1
6〜A31のうちの対応するものを介してセツト
される。 ベクトル命令によつて指定されたベクトルアド
レスレジスタが空いているかどうかを検出し、空
いていたらそれを選択するためのベクトルアドレ
スレジスタ選択回路や、ベクトル命令によつて指
定されたインクレメントレジスタが空いているか
どうかを検出し、空いていたらそれを選択するた
めのインクレメントレジスタ選択回路は、第5図
と類似したものとなつている。すなわち、これら
は表示回路54の部分に表示回路56や58、表
示回路55の部分に表示回路57や59が設けら
れ、デコーダ74がVARNやINRをデコードす
るようになつていて、他の部分は同じである。 第6図は、ベクトル命令のOPによつて指定さ
れた演算を行なうための演算器が空いているかど
うかを検出し、空いていたらそれを選択するため
の演算器選択回路90を示す図である。図におい
て、A32〜A47はアンドゲート、OR2はオ
アゲート、91は信号線75に出力されたOPを
デコードするデコーダ、92はアンドゲートA3
2〜A39のいずれかに出力された信号に基づい
てALNを発生するエンコーダである。ここで注
意したいのは、デコーダ91の出力信号のあるも
のは、複数のアンドゲートに接続されていて、さ
らにこれらアンドゲートが“1”を出力するのに
優先順位を持つように接続されている点である。
これは、同種の演算を行なうための演算器が複数
用意されており、これらが所定の優先順位に従つ
て割当てられることを意味するものである。図で
は、アンドゲートA32〜A34の部分がそれに
該当し、アンドゲートA32が最も優先順位が高
く、アンドゲートA34が最も低い。 第6図の回路によれば、OPで指定された種類
の演算を行なうための演算器(これが複数存在す
る場合には、優先順位の高い演算器)に対応する
表示回路60の中の表示子セツトされていない時
信号線93に信号が出力され、また信号線94に
はALNが出力される。なお、この状態で信号S
0が与えられると、表示回路60の中の選択され
た演算器に対応する表示子が、アンドゲートA4
0〜A47のうちの対応するものを介してセツト
される。 次に第7図は、アドレス加算器群50の中から
空いている1つの加算器を選択するための加算器
選択回路100を示す図である。図において、N
はインバータ、A51〜A81はアンドゲート、
OR3はオアゲート、101はインバータN、ア
ンドゲートA51〜A65のいずれかに出力され
た信号に基づいてAANを発生するエンコーダで
ある。ここで注意したいのは、インバータN、ア
ンドゲートA51〜A65が“1”を出力するの
に優先順位を持つように接続されている点であ
る。これは、各加算器が所定の優先順位に従つて
割当てられることを意味する。図では、一番左側
のインバータNが最も優先順位が高く、右側にい
く程低くなつている。 第7図の回路によれば、加算器が1つでも空い
ていれば信号線102に信号が出力され、選択さ
れた加算器に対応するAANが信号線103に出
力される。なお、この状態で信号S0が与えられ
ると、表示回路61の中の選択された加算器に対
応する表示子が、アンドゲートA66〜A81の
うちの対応するものを介してセツトされる。 命令実行判定回路53は、ベクトルレジスタ選
択回路、ベクトルアドレスレジスタ選択回路、イ
ンクレメントレジスタ選択回路、加算器選択回
路、加算器選択回路の中のそれぞれオアゲート
OR1,OR2,OR3から“1”が出力された
時、ベクトル命令は実行可能と判定する。この場
合、信号75,76,94,103から得られて
いる信号で第3図のフオーマツトのベクトル命令
を作成し、それを命令スタツク62に送出する。
そしてその後、信号S0を発生することによつ
て、表示回路54〜61の中の所定の表示子をセ
ツトし、さらにその後ベクトル命令バツフア41
あるいは42からの新たなベクトル命令の取込み
を行なう。 第8図は、接続パス制御回路64をより詳しく
説明するための図である。図において、ベクトル
レジスタ群43と44の中の全てのベクトルレジ
スタとベクトル演算器群49の中の全ての演算器
と信号線11との間にはそれぞれ接続パスLNが
設けられている。111〜113は、それぞれ命
令実行制御回路63から与えられたVRN1,
ALNとSN、VRN2,ALNとSN、VRN3,
ALNとSNをデコードし、それぞれ1つの接続パ
スLNを活性化するための信号を発生するデコー
ダである。114は命令実行制御回路63から与
えられたOPをデコードし、デコーダ111〜1
13のうちの必要なものを作動状態にするための
信号を発生するデコーダである。 第9図は、接続パス制御回路65をより詳しく
説明するための図である。図において、ベクトル
アドレスレジスタ群45と46の中の全てのベク
トルアドレスレジスタとインクレメントレジスタ
群47と48の中の全てのインクレメントレジス
タとアドレス加算器群50の中の全ての加算器と
の間にはそれぞれ接続パスLNが設けられてい
る。121,122は、それぞれ命令実行制御回
路63から与えられたVARN,AANとSN、
INR,AANとSNをデコードし、それぞれベク
トルアドレスレジスタと加算器との間、インクレ
メントレジスタと加算器との間の1つの接続パス
LNを活性化するための信号を発生するデコーダ
である。 以上、本発明の一実施例について説明したが、
本発明は上記実施例に限ることなく種々の変形が
可能である。 例えばスカラー処理装置の数、ベクトルレジス
タ群43と44の中のベクトルレジスタの数、1
つのベクトルレジスタに格納されるベクトル要素
の数、ベクトルアドレスレジスタ45と46の中
のベクトルアドレスレジスタの数、インクレメン
トレジスタ群47と48の中のインクレメントレ
ジスタの数、ベクトル演算器群49の中の演算器
の数、アドレス加算器群50の中の加算器の数等
はそれぞれ種々変えることができる。 また、第4図のバツフア選択回路70は、スカ
ラー処理装置3と4の両方から起動信号が与えら
れた後は、ベクトル命令バツフア41,42から
交互に1つずつベクトル命令を取出すようになつ
ているが、この取出し方法はこれに限定されな
い。例えば、ある期間においてはいずれか一方の
ベクトル命令バツフアのみからベクトル命令を取
出すようにしてもよいし、またベクトル命令バツ
フアが3個以上ある場合には、所定の優先順位に
従つて取出すようにしてもよい。 第10図は、ある期間において一方のベクトル
命令バツフアのみからベクトル命令を取出す場合
における第4図の選択信号発生回路71の例を示
すものである。図において、201と202はそ
れぞれスカラー処理装置3,4から信号線51,
52を介して与えられる信号をデコードし、それ
がベクトル処理装置5の起動を示していたら出力
を発生するデコーダ、A201とA202はアン
ドゲート、F11とF12はそれぞれスカラー処
理装置3,4に対応して設けられたフリツプフロ
ツプ、OR200はオアゲートである。フリツプ
フロツプF11,F12の“1”出力端子には信
号線76,77が接続されている。なお第10図
において、太い線、細い線については第4〜7図
の場合と同じである。 今、スカラー処理装置3から前記起動信号が与
えられると、ベクトル処理装置5の動作を開始す
るための信号STARTがオアゲートOR200か
ら出力されるとともに、フリツプフロツプF12
がリセツトされていることを条件にアンドゲート
A201がオンとなつてフリツプフロツプF11
がセツトされる。これによつて信号線76を介し
て命令バツフア41に“1”が送出され、処理す
べきベクトル命令はベクトル命令バツフア41か
ら取出されるよう制御される。以後、スカラー処
理装置4から前記起動信号が与えられても、フリ
ツプフロツプF11がセツトされているからアン
ドゲートA202はオンとならず、またフリツプ
フロツプF12もセツトされない。従つてベクト
ル命令は連続的にベクトル命令バツフア41から
取出される。信号STARTによつて開始されたベ
クトル命令バツフア41内の一連のベクトル命令
列に基づくベクトル処理が終ると、第2図の命令
実行制御回路63から与えられたベクトル処理終
了信号ENDにより、フリツプフロツプF11は
リセツトされる。 スカラー処理装置4から前記起動信号が与えら
れた場合には、前記と同様にして、ベクトル命令
はベクトル命令バツフア42から選択的に取出さ
れ、ベクトル命令バツフア42内の一連のベクト
ル命令列に基づくベクトル処理が行なわれる。 なお第10図の選択信号発生回路は、スカラー
処理装置3と4が同時に起動信号を出した場合、
フリツプフロツプF11とF12が同時にセツト
されてしまうおそれがある。これを防止する方法
としては、スカラー処理装置3と4のそれぞれ
に、それぞれが信号線51,52に起動信号を送
出する時の優先順位を制御するための回路を設置
する方法、信号線51と52の途中に前記優先順
位を制御するための回路を設置する方法、優先順
位を低くしたいスカラー処理装置側のデコーダ2
01あるいは202の出力側に遅延回路を設ける
方法等がある。 また上記実施例では、命令実行判定回路53
は、実行不可能と判定したベクトル命令を、送出
元のベクトル命令バツフア41あるいは42の先
頭取出し位置に戻すようになつているが、これ
は、次のようにしてもよい。すなわち、命令実行
判定回路53は、実行不可能と判定したベクトル
命令を保持するとともに、このベクトル命令の送
出元のベクトル命令バツフアからの以後の取出し
を禁止し、他のベクトル命令バツフアからの取出
しを連続的に行なうように、第4図の選択信号発
生回路71を制御する。そして適当な時間が経過
したら、あるいは適当な数のベクトル命令の実行
可否判定を行なつたら、保持してあつたベクトル
命令を再び実行可能かどうか判定し、実行可能の
時は、通常通り、そのベクトル命令を命令スタツ
クク62に送出するとともに、前記禁止を解除し
て、正規の方法によりベクトル命令バツフアを選
択するように選択信号発生回路71を制御する。
再び実行不可能であつたら、再びベクトル命令を
保持し、前と同じ動作を繰り返す。 また上記実施例では、命令スタツク62が設け
られているが、これの設置により次のような制御
が可能になる。すなわち、命令スタツク62の中
に格納したベクトル命令が何らかの都合で実行不
要となつた場合、それを命令スタツク62の中で
キヤンセル処理することにより、命令実行制御回
路63で実行されないようにすることができる。
前記キヤンセル処理は、命令スタツク62の中に
格納するベクトル命令にその有効性を示すビツト
を付加することにより行なうことができる。この
場合、命令スタツク62内の全てのベクトル命令
についてキヤンセル要求があれば、全てのベクト
ル命令の有効性ビツトをリセツトする。またスカ
ラー処理装置、ベクトルレジスタ、ベクトルアド
レスレジスタ、インクレメントレジスタ、演算器
あるいは加算器を指定してキヤンセル要求があれ
ば、それぞれ指定されたSN、VRN1〜3,
VARN,INR,ALN,AANを持つベクトル命
令の有効性ビツトをリセツトする。 以上は、命令スタツク62を設置した場合の制
御の一例であるが、命令スタツク62は省略する
こともできる。すなわち、命令実行判定回路53
から送出されたベクトル命令はすぐに実行できる
ものであるから、命令実行制御回路63はそれを
直接受取つてすぐに実行すればよい。この場合に
は、命令実行判定回路53と命令実行制御回路6
3はそれぞれ独立になつていなくてもよい。 また上記実施例では、ベクトル演算器群49及
びアドレス加算器群50の中の各演算器、各加算
器はスカラー処理装置3及び4の両方から発行さ
れたベクトル命令で使用されるようになつている
が、特定の演算器あるいは加算器については、特
定のスカラー処理装置で発行されたベクトル命令
のみ使用されるようになつていてもよい。これ
は、第6図の演算器選択回路90あるいは第7図
の加算器選択回路100において第4図の信号線
76に得られるSNが所定の場合のみ、それぞれ
特定の演算器、加算器を割当てるように制御すれ
ばよい。 また上記実施例では、アドレス演算のために専
用のアドレス加算器群50が設けられているが、
これを省略することもできる。すなわち、ベクト
ルアドレスレジスタ群45と46、インクレメン
トレジスタ群47と48、信号線8を接続パス選
択回路64に接続し、アドレス加算器群50で行
なつていたアドレス演算をベクトル演算器群49
の中の適当な演算器で行なうようにすればよい。 また上記実施例では、ベクトルアドレスレジス
タ群45,46は、それぞれインクレメントレジ
スタ群47,48と独立になつているが、一体と
なつていてもよい。すなわち、ベクトルアドレス
レジスタの中にインクレメントレジスタを含めて
しまつてもよい。この場合、アドレス演算を伴う
命令(例えばLVR命令)のINRはなくしてもよ
い。 また上記実施例では、ベクトル処理装置5の動
作は、スカラー処理装置3あるいは4から送出さ
れた起動信号によつて開始させているが、必ずし
もこのようにする必要はない。すなわち、ベクト
ル命令バツフア41及び42のそれぞれに、その
格納量を示すカウンタ、あるいは格納位置を示す
ポインタを設け、スカラー処理装置3あるいは4
からそれぞれベクトル命令バツフア41,42に
ベクトル命令が格納されたことを前記カウンタあ
るいはポインタによつて検出し、ベクトル処理装
置5の動作開始を自ら制御するようにしてもよ
い。この場合、いずれかのベクトル命令バツフア
に、ベクトル命令が1つでも格納されたら動作を
開始するようにしてもよいし、所定数のベクトル
命令が格納されたら動作を開始するようにしても
よい。 また上記実施例では、ベクトル命令バツフアが
2個、命令実行判定回路、命令スタツク及び命令
実行制御回路がそれぞれ1個ずつ設けられている
が、これら各要素は適宜単数あるいは複数に変え
てもよい。 第11図は、命令実行判定回路153,253
がそれぞれスカラー処理装置3,4に対応して設
けられている場合を示す図、また第12図は、第
11図に対しさらに命令スタツク162,262
がそれぞれスカラー処理装置3,4に対応して設
けられている場合を示す図、また第13図は、第
12図に対し、さらに命令実行制御回路163,
263がそれぞれスカラー処理装置3,4に対応
して設けられた場合を示す図、また第14図は、
1つのベクトル命令バツフア140だけを設けた
場合を示す図である。また第14図を第11〜1
3図のいずれかと組合わせてもよい。 第11〜13図の命令実行判定回路153と2
53は、それぞれ対応するベクトル命令バツフア
41,42だけからのベクトル命令の実行可否判
定を行なうものであるから、ベクトルレジスタ群
43,44、ベクトルアドレスレジスタ群45,
46及びインクレメントレジスタ群47,48に
対しては対応するものと接続され、ベクトル演算
器群49とアドレス演算器群50に対しては共通
に接続されることは言うまでもない。なお、命令
実行判定回路153と253が独立に動作する
と、ベクトル演算器群49の中の演算器やアドレ
ス加算器群50の中の加算器の割当てをめぐつて
競合が起こるから、両者の間に優先順位回路を設
け、この競合を制御してやる必要がある。 また上記実施例では、命令実行制御回路63に
おいて、ベクトルレジスタ群、ベクトルアドレス
レジスタ群等を指定するために使用するSNは、
命令実行判定回路53が、ベクトル命令の送出元
であるベクトル命令バツフア41,42に応じて
固有のSNを付加するようになつているが、他の
方法でもよい。 すなわち、スカラー処理装置3,4がベクトル
処理装置5にベクトル命令を送出する時、それぞ
れ固有のSNを付加してもよいし、ベクトル命令
バツフアがベクトル命令を格納する時送出元に応
じて固有のSNを付加してもよい。これら2つの
方法によれば、第14図のようにベクトル命令バ
ツフアが1個の場合でもSNを付加することがで
きる。またベクトル命令バツフアが複数設けられ
ている場合は、ベクトル命令バツフアの各々にベ
クトル命令を格納する時にそれぞれ固有のSNを
付加してもよいし、あるいは、ベクトル命令バツ
フアの各々がベクトル命令を送出する時にそれぞ
れ固有のSNを付加してもよい。また第11〜1
3図の場合には、命令実行判定回路153,25
3がそれぞれ固有のSNを付加してもよい。また
第11図の場合には、命令スタツク62がベクト
ル命令を格納する時に、送出元に応じた固有の
SNを付加してもよい。また第12図及び第13
図の場合には、命令スタツク162,262がベ
クトル命令を送出する時にそれぞれ固有のSNを
付加してもよい。また第12図の場合には、命令
実行制御回路63がベクトル命令を取込む時に送
出元に応じて固有のSNを付加してもよい。また
第13図の場合には、命令実行制御回路163,
263がベクトル命令を取込む時にそれぞれ固有
のSNを付加してもよい。 なお、第12図の場合、命令実行制御回路63
はベクトル命令の送出元でSNを実質的に検出で
きる。また第13図の場合、命令実行制御回路1
63,263の各々で実行されるベクトル命令の
SNは固定であり、予め定まつている。従つて、
第12図及び第13図の場合には、前記したSN
の付加動作を省略してもよい。 また上記実施例では、ベクトル処理装置5で実
行すべきベクトル命令は、スカラー処理装置から
与える方式をとつているが、ベクトル処理装置5
自らが主記憶装置1から読出すようになつていて
もよい。すなわち、ベクトル命令が格納されてい
る主記憶装置のアドレスをスカラー処理装置がベ
クトル処理装置5に与えれば、ベクトル処理装置
5はそれ自身でベクトル命令の読出しが可能とな
る。 また上記実施例では、LIN命令やXMA命令は
スカラー処理装置で実行されるが、これらの命令
はベクトル処理装置5で実行してもよい。この場
合、これらの命令は、スカラー処理装置が主記憶
装置1から読出してベクトル処理装置5に与えて
もよいし、スカラー処理装置から与えられたアド
レスに基づいて、ベクトル命令とともにベクトル
処理装置5自らが主記憶装置1から読出してもよ
い。これらの命令は、ベクトル命令と同様ベクト
ル命令バツフアに格納し、ベクトル命令と同様の
処理を行なつてもよいし、ベクトル命令バツフア
とは別系統で処理するようにしてもよい。 また上記実施例では、行列に関するアドレス制
御データは、アドレスベクトルレジスタ、インク
レメントレジスタから与えられるようになつてい
るが、これらのレジスタを設けず、命令が先頭ア
ドレスや定数を直接に指定してもよい。例えば、
LVR命令がSTVR命令においては、ベクトルア
ドレスレジスタ指定部、インクレメントレジスタ
指定部が設けられるが、これらの代りにそれぞれ
先頭アドレス、定数がセツトされていてもよい。
このようにすれば、スカラー処理装置は、LIN命
令がLMA命令を実行する必要がなくなることは
もちろんである。 〔発明の効果〕 以上の説明から明らかな如く、本発明によれ
ば、一つのベクトル処理機構に対して複数のスカ
ラー処理機構を設けることにより、ベクトル処理
機構の有効利用がはかられ、ベクトル処理機構の
高速処理能力に見合つたスカラー処理能力を備え
るデータ処理システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体構成図、第2
図は第1図におけるベクトル処理装置の詳細構成
図、第3図は第2図における命令実行判定回路5
3から送出されるベクトル命令のフオーマツトを
示す図、第4〜7図はそれぞれ前記命令実行判定
回路53中のバツフア選択回路、ベクトルレジス
タ選択回路、演算器選択回路、加算器選択回路を
示す図、第8と第9図はそれぞれ第2図における
接続パス選択回路64,65の詳細図、第10図
は第4図における選択信号発生回路71の他の例
を示す図、第11〜14図はそれぞれ本発明の他
の実施例を説明するための図である。 図において、1…主記憶装置、2…記憶制御装
置、3,4…スカラー処理装置、5…ベクトル処
理装置、21,31…バツフア記憶装置、22,
32…浮動小数点レジスタ群、23,33…汎用
レジスタ群、24,34…ワークレジスタ群、2
5,35…シフタ、26,36…乗除算器、2
7,37…加減算器、28,38…命令レジス
タ、29,39…アドレス加算器、30,40…
アドレスレジスタ、41,42,140…ベクト
ル命令バツフア、43,44…ベクトルレジスタ
群、45,46…ベクトルアドレスレジスタ群、
47,48…インクレメントレジスタ群、49…
ベクトル演算器群、50…アドレス演算器群、5
3,153,253…命令実行判定回路、54〜
61…表示回路、62,162,262…命令ス
タツク、63,163,263…命令実行制御回
路、64,65…接続パス選択回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主記憶装置と、該主記憶装置に接続されそれ
    ぞれスカラー処理を行なう少なくとも2個のスカ
    ラー演算機構と、前記主記憶装置および前記少な
    くとも2個のスカラー演算機構に接続されたベク
    トル演算機構からなるデータ処理システムであつ
    て、前記ベクトル演算機構は、前記スカラー演算
    機構から送出されるベクトル命令列を記憶する少
    なくとも2個のベクトル命令バツフアと、少なく
    とも1組のベクトルレジスタ群と、ベクトル演算
    器群と、ベクトル命令の実行を制御する命令実行
    制御回路を備えたことを特徴とするデータ処理シ
    ステム。
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