JPH0460674B2 - - Google Patents
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- JPH0460674B2 JPH0460674B2 JP60067269A JP6726985A JPH0460674B2 JP H0460674 B2 JPH0460674 B2 JP H0460674B2 JP 60067269 A JP60067269 A JP 60067269A JP 6726985 A JP6726985 A JP 6726985A JP H0460674 B2 JPH0460674 B2 JP H0460674B2
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Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は輸液を血管内に持続的に注入するため
の血管内留置カテーテルに関するものである。
の血管内留置カテーテルに関するものである。
(従来の技術と問題点)
近年、高齢者や低栄養状態の患者の治療に高張
カロリー輸液が盛んに行われている。かかる治療
には両端開口チユーブ体と、該チユーブ体の一端
に固着されたハブとからなる血管内留置カテーテ
ルが使用される。このカテーテルは先端が輸液の
排出口になつているため輸液をカテーテルを通じ
て投与する場合カテーテルの排出口部分の血液と
輸液が混合することになる。その結果感染症その
他の合併症、例えば輸液の成分に応じて静脈の刺
激が続いて起り、静脈壊疽の可能性を伴う炎症ま
たは浮腫などが起ることがある。また輸液の高張
性に起因する静脈炎も起ることがある。
カロリー輸液が盛んに行われている。かかる治療
には両端開口チユーブ体と、該チユーブ体の一端
に固着されたハブとからなる血管内留置カテーテ
ルが使用される。このカテーテルは先端が輸液の
排出口になつているため輸液をカテーテルを通じ
て投与する場合カテーテルの排出口部分の血液と
輸液が混合することになる。その結果感染症その
他の合併症、例えば輸液の成分に応じて静脈の刺
激が続いて起り、静脈壊疽の可能性を伴う炎症ま
たは浮腫などが起ることがある。また輸液の高張
性に起因する静脈炎も起ることがある。
またこの種のカテーテルに使用されるチユーブ
体の材料として天然ゴムやポリ−シス−イソプレ
ンゴム等の合成ゴム、あるいはポリエチレン、ポ
リプロピレン、テトラフルオロエチレン等の合成
樹脂が用いられているが、これらの材料は生体組
織との親和性が乏しいため、チユーブ表面、特に
チユーブの排出口で血栓を生じる危険がある。
体の材料として天然ゴムやポリ−シス−イソプレ
ンゴム等の合成ゴム、あるいはポリエチレン、ポ
リプロピレン、テトラフルオロエチレン等の合成
樹脂が用いられているが、これらの材料は生体組
織との親和性が乏しいため、チユーブ表面、特に
チユーブの排出口で血栓を生じる危険がある。
(問題点を解決するための手段)
したがつて本発明の目的は血栓や感染症などの
危険のない安全性の高い血管内留置カテーテルを
提供することにある。
危険のない安全性の高い血管内留置カテーテルを
提供することにある。
本発明の血管内留置カテーテルは平均孔径0.02
〜2μの多数の微細孔が横断面に実質的に均一に
配列された親水性高分子よりなる中空繊維の先端
部を樹脂で閉塞するとともに、他端部をハブに固
定したことを特徴とする血管内留置カテーテルで
ある。
〜2μの多数の微細孔が横断面に実質的に均一に
配列された親水性高分子よりなる中空繊維の先端
部を樹脂で閉塞するとともに、他端部をハブに固
定したことを特徴とする血管内留置カテーテルで
ある。
(実施例)
次に本発明の血管内留置カテーテルの一実施例
を図面にて説明する。第1図に示すように、本発
明のカテーテルは先端が樹脂3で閉塞され、かつ
他端が開口した親水性を有する中空繊維1と、こ
の中空繊維の開口端部を接着剤4を介して固着し
たハブ2で構成されている。
を図面にて説明する。第1図に示すように、本発
明のカテーテルは先端が樹脂3で閉塞され、かつ
他端が開口した親水性を有する中空繊維1と、こ
の中空繊維の開口端部を接着剤4を介して固着し
たハブ2で構成されている。
この親水性を有する中空繊維1とはポリビニル
アルコール、、エチレンビニルアルコール共重合
体、ポリヒドロキシエチルメタクリレートおよび
これら各高分子をグルタルアルデヒド、ホルムア
ルデヒド等で反応させたもの、あるいはポリアセ
チルセルロース、ポリアクリロニトリル等の親水
性高分子よりなる中空繊維、あるいはポリプロピ
レン、ポリテトラフロロエチレン、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリスルホン等の疎水性の高
分子からなる中空繊維の表面を親水化処理したも
のである。親水化処理としてはスルホン化等の化
学処理及びエタノール、界面活性剤等の処理があ
げられる。疎水性高分子からなる中空繊維の親水
化は、その細孔内に毛細管現象によつて水が自然
に吸引される程度に親水化したものをいう。
アルコール、、エチレンビニルアルコール共重合
体、ポリヒドロキシエチルメタクリレートおよび
これら各高分子をグルタルアルデヒド、ホルムア
ルデヒド等で反応させたもの、あるいはポリアセ
チルセルロース、ポリアクリロニトリル等の親水
性高分子よりなる中空繊維、あるいはポリプロピ
レン、ポリテトラフロロエチレン、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリスルホン等の疎水性の高
分子からなる中空繊維の表面を親水化処理したも
のである。親水化処理としてはスルホン化等の化
学処理及びエタノール、界面活性剤等の処理があ
げられる。疎水性高分子からなる中空繊維の親水
化は、その細孔内に毛細管現象によつて水が自然
に吸引される程度に親水化したものをいう。
また本発明に用いる中空繊維は平均孔径0.02〜
2μの微細孔が横断面に実質的に均一に配列され
ている。実質的に均一とは膜の厚さ全体にわたり
ほぼ同一の孔径の微細孔があるもの、0.02〜2μの
範囲で膜の一面から他面に段階的または連続的に
径の大きさに変化があるものが含まれる。かかる
中空繊維を用いることにより輸液に含まれる微粒
子あるいは細菌等を除去することができる。
2μの微細孔が横断面に実質的に均一に配列され
ている。実質的に均一とは膜の厚さ全体にわたり
ほぼ同一の孔径の微細孔があるもの、0.02〜2μの
範囲で膜の一面から他面に段階的または連続的に
径の大きさに変化があるものが含まれる。かかる
中空繊維を用いることにより輸液に含まれる微粒
子あるいは細菌等を除去することができる。
中空繊維としては通常50〜3000μ、膜厚10〜
500μのものが用いられる。
500μのものが用いられる。
上記中空繊維は通常の紡糸技術によつて製造す
ることができる。例えばポリビニルアルコール系
の中空繊維は特開昭52−21420号に記載の方法に
より製造することができる。
ることができる。例えばポリビニルアルコール系
の中空繊維は特開昭52−21420号に記載の方法に
より製造することができる。
上記中空繊維1の先端開口は樹脂3で閉塞され
ている。この樹脂としては生体適合性を有する樹
脂、例えばシリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等
が用いられる。中空繊維の他端は接着剤4でハブ
2で固着されている。
ている。この樹脂としては生体適合性を有する樹
脂、例えばシリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等
が用いられる。中空繊維の他端は接着剤4でハブ
2で固着されている。
上記カテーテルの血管外に露出した部分からの
輸液の洩出を防止するため、その部分の表面を樹
脂5で被覆することが好ましい。かかる樹脂とし
てポリウレタン、シリコーン、ポリヒドロキシエ
チルメタアクリレートなどの生体適合性を有する
樹脂を用いることが好ましい。カテーテルの表面
に上記樹脂による被覆層を形成させるには、種々
の方法を採用できるが、例えば適当な溶剤に溶解
して得られた上述の樹脂溶液をカテーテルに塗る
か、または吹きつけて乾燥したり、上記溶液にカ
テーテルを浸漬したのち乾燥する方法などがあ
る。
輸液の洩出を防止するため、その部分の表面を樹
脂5で被覆することが好ましい。かかる樹脂とし
てポリウレタン、シリコーン、ポリヒドロキシエ
チルメタアクリレートなどの生体適合性を有する
樹脂を用いることが好ましい。カテーテルの表面
に上記樹脂による被覆層を形成させるには、種々
の方法を採用できるが、例えば適当な溶剤に溶解
して得られた上述の樹脂溶液をカテーテルに塗る
か、または吹きつけて乾燥したり、上記溶液にカ
テーテルを浸漬したのち乾燥する方法などがあ
る。
一方親水性の大きい中空繊維の場合、透過性に
優れるもの程強度が劣る傾向がある。そのためか
かる中空繊維からなるカテーテルは使用後、体内
より取り出す際に中空繊維が切断し、切断片が体
内に残留する恐れがある。上記切断片の体内への
残留を防止するため第2図に示すように中空繊維
1の先端開口を閉塞する樹脂3に糸状体6の一端
を固着して、この糸状体を中空繊維に沿つて延在
させ、その他端を中空繊維の内径より大きな径を
有する球状体、あるいは四角状体などの中空繊維
の開口端に係止する部材7に固着することが好ま
しい。このように中空繊維の先端開口を閉塞する
樹脂に糸状体を固着することによりカテーテル取
り出し時に、例え中空繊維が切断しても切断片を
容易に取り出せるようにしている。糸状体の一端
を係止部材7に固着するかわりに、糸状体の一端
をハブの内壁に固着してもよい。上記係止部材7
として通常生体適合性を有するポリウレタン樹脂
等が用いられる。また上記糸状体としては毒性等
の生体への影響のないものを選択しなければなら
ない。通常ステンレス線などの金属線、ナイロ
ン、ポリエステル等の合成繊維が用いられる。上
記糸状体としてラセン状の金属線を用いると中空
繊維の曲げ強度できて好ましい。この場合にはラ
セン状金属線の一端を中空繊維の先端を閉塞する
樹脂3に固着し、他端をハブ2に固着する。
優れるもの程強度が劣る傾向がある。そのためか
かる中空繊維からなるカテーテルは使用後、体内
より取り出す際に中空繊維が切断し、切断片が体
内に残留する恐れがある。上記切断片の体内への
残留を防止するため第2図に示すように中空繊維
1の先端開口を閉塞する樹脂3に糸状体6の一端
を固着して、この糸状体を中空繊維に沿つて延在
させ、その他端を中空繊維の内径より大きな径を
有する球状体、あるいは四角状体などの中空繊維
の開口端に係止する部材7に固着することが好ま
しい。このように中空繊維の先端開口を閉塞する
樹脂に糸状体を固着することによりカテーテル取
り出し時に、例え中空繊維が切断しても切断片を
容易に取り出せるようにしている。糸状体の一端
を係止部材7に固着するかわりに、糸状体の一端
をハブの内壁に固着してもよい。上記係止部材7
として通常生体適合性を有するポリウレタン樹脂
等が用いられる。また上記糸状体としては毒性等
の生体への影響のないものを選択しなければなら
ない。通常ステンレス線などの金属線、ナイロ
ン、ポリエステル等の合成繊維が用いられる。上
記糸状体としてラセン状の金属線を用いると中空
繊維の曲げ強度できて好ましい。この場合にはラ
セン状金属線の一端を中空繊維の先端を閉塞する
樹脂3に固着し、他端をハブ2に固着する。
上述のカテーテルは第3図に示すように血管1
0内に留置される。カテーテルの端部に設けたハ
ブ2には点滴セツト(図示せず)の一端が接続さ
れ、輸液ボトルからヘツド差により輸液がカテー
テル内に導入される。カテーテル内に導入された
輸液は中空繊維の壁膜に形成された全ての微細孔
から血管内に洩出しながら血液中に混入される。
0内に留置される。カテーテルの端部に設けたハ
ブ2には点滴セツト(図示せず)の一端が接続さ
れ、輸液ボトルからヘツド差により輸液がカテー
テル内に導入される。カテーテル内に導入された
輸液は中空繊維の壁膜に形成された全ての微細孔
から血管内に洩出しながら血液中に混入される。
(発明の効果)
以上のように本発明の血管留置カテーテルは先
端が閉塞された多孔性の中空繊維を用いているた
め、輸液は中空繊維の全面から漏出するので、中
空繊維表面で輸液を急速に希釈することができ、
それにより静脈炎の発生率を低下させることがで
きるとともに、中空繊維の表面に輸液層が形成さ
れるため血栓形成の危険が減少する。また中空繊
維の壁膜の微細孔がフイルターになるので感染も
防止できるという優れた効果を有している。
端が閉塞された多孔性の中空繊維を用いているた
め、輸液は中空繊維の全面から漏出するので、中
空繊維表面で輸液を急速に希釈することができ、
それにより静脈炎の発生率を低下させることがで
きるとともに、中空繊維の表面に輸液層が形成さ
れるため血栓形成の危険が減少する。また中空繊
維の壁膜の微細孔がフイルターになるので感染も
防止できるという優れた効果を有している。
第1図及び第2図は本発明の血管内留置カテー
テルの断面図であり、第3図は本発明のカテーテ
ルの使用状態を示す説明図である。 1……中空繊維、2……ハブ、3……樹脂、4
……接着剤、5……被覆層、6……糸状体。
テルの断面図であり、第3図は本発明のカテーテ
ルの使用状態を示す説明図である。 1……中空繊維、2……ハブ、3……樹脂、4
……接着剤、5……被覆層、6……糸状体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 平均孔径0.02〜2μの多数の微細孔が横断面に
実質的に均一に配列された、親水性を有する中空
繊維の先端部を樹脂で閉塞するとともに、他端部
をハブに固着したことを特徴とする血管内留置カ
テーテル。 2 該中空繊維の血管外に露出する部分の表面を
樹脂で被覆したことを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の血管内留置カテーテル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60067269A JPS61226061A (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 血管内留置カテ−テル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60067269A JPS61226061A (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 血管内留置カテ−テル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61226061A JPS61226061A (ja) | 1986-10-07 |
JPH0460674B2 true JPH0460674B2 (ja) | 1992-09-28 |
Family
ID=13340070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60067269A Granted JPS61226061A (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 血管内留置カテ−テル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61226061A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3573531B2 (ja) * | 1994-08-03 | 2004-10-06 | 鐘淵化学工業株式会社 | マイクロカテーテル |
ATE452678T1 (de) * | 2001-03-01 | 2010-01-15 | David A Watson | Das einwachsen verhindernde verweilkatheteranordnung |
EP4171704A1 (en) | 2020-06-30 | 2023-05-03 | Access Vascular, Inc. | Articles comprising markings and related methods |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5931330A (ja) * | 1982-05-13 | 1984-02-20 | オ・ウ・オ−ル−プラスト・ア・ボ | 床ドレン又はその他のカツプ型水シ−ル |
-
1985
- 1985-03-29 JP JP60067269A patent/JPS61226061A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5931330A (ja) * | 1982-05-13 | 1984-02-20 | オ・ウ・オ−ル−プラスト・ア・ボ | 床ドレン又はその他のカツプ型水シ−ル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61226061A (ja) | 1986-10-07 |
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