JPH0459715A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JPH0459715A
JPH0459715A JP16993990A JP16993990A JPH0459715A JP H0459715 A JPH0459715 A JP H0459715A JP 16993990 A JP16993990 A JP 16993990A JP 16993990 A JP16993990 A JP 16993990A JP H0459715 A JPH0459715 A JP H0459715A
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JP
Japan
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skin
glucan
euglena
appropriate amount
oil
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Application number
JP16993990A
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Makoto Tsuboi
誠 坪井
Hisashi Kondo
寿 近藤
Kenji Matsui
松井 建次
Shinya Ichikawa
市川 伸哉
Yutaka Ando
裕 安藤
Katsuji Matsuda
松田 勝二
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Harima Chemical Inc
Ichimaru Pharcos Co Ltd
Original Assignee
Harima Chemical Inc
Ichimaru Pharcos Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 本発明は、原生動物:ユーグレナ(Euglena 。
ミトリムシ)から得られた、β−1,3−グルカン(以
下、便宜上、このものをEGと略記する)の新規な皮膚
化粧料への応用に関する。なおユーグレナについては例
えば公開特許公報昭64−37297号に開示されてい
る。
「産業上の利用分野」 本発明におけるEGは、これを化粧料に配合して用いれ
ば、新規な化粧料の製造が可能であり、同時に、その化
粧料のフィーリングは、肌に軽く、まろやかにして、ソ
フトタッチな感触が得られるようになり、且つ、スクラ
ブ剤として用いた場合、良好なスクラブ効果を有したも
のとなる。
すなわち、本発明におけるユーグレナ (Euglena、  ミドリムシ)から得られた、β
−1゜3−グルカン(EG)は、優れた肌触りを有した
化粧料配合用原料として用いることができる。
「従来の技術」 本発明者らの一部は、既に、ユーグレナの培養物をもと
に、これより得られた油脂類について、化粧料の保湿剤
としての利用について、公開特許公報:昭63−119
407号、同公報昭63119409号に開示した。
その後、本発明者らは、更に、ユーグレナの有効利用を
目的となし、特開昭64−37297号においては、β
−1,3−グルカンの製造方法を開示したところである
すなわち、本発明は、この方法によって得られた、β−
1,3−グルカン(EG)の有効的な利用分野を開発す
ることを目的となし、引き続き、研究を続けたのである
なおEGそれ自体を化粧料に用いることはすでに公知で
あるが、従来用いられたものは本発明に用いるものとは
粒子性状が異なり、とうてい本発明で達成された優れた
効果を示しえない。
従来、スクラブ剤として、使用されているものは、植物
の果実の核殻や、果皮、軸などの繊維質から構成された
果実類の核殻の粉砕物が好んで用いられでいる。しかし
、これらの粉砕物は、粒子径が整っていないものが多く
、更に、粒子径を均一となすには、粉砕処理工程上、困
難な点もあり、更に、球状に加工しにくい、といった欠
点もあった。いわゆる、これらの粉砕物は、角があった
り、あるいは、粒子径が整わないことがらスクラブ洗顔
時に肌を傷付けてしまうという短所を持ち合わせていた
のである。
又、これらの植物系の化粧料配合用の粉砕物は植物自体
が有する色素の為、処方中に添加した際に、色素が流れ
出て(溶出)しまう。例えば、スフ \ラブを配合した洗顔クリームを、溶出した色素が着色
(茶色等)してしまうなどの欠点を有していた。
従来のスクラブ剤は、色素の溶出、粒子の大きさ、粒子
の形によって、使用時に、違和感を持つものも多かった
のである。
前記の他、スクラブ剤としては1球形の合成樹脂粉末を
用いたものも開発されているが、しかし、これらの合成
樹脂粉末は、粒子が均一に得られでも、その感触となる
と、植物系のスクラブ剤に比べて、粒子が固く、吸油性
や吸水性がない為、スクラブ剤として、好ましいもので
はなかった。
すなわち、スクラブ剤(スクラブ洗顔料)としての機能
性効果を充分に得る為には、物理的には、強くこすると
いう動作が加わる。そこで、肌(皮膚)を傷付けず、汚
れを落とすことが出来る、スクラブ剤となると、いまだ
、それらの機能性を備えた、好ましい素材は、極めて少
なかったのが実情であった。
次に、ファンデーション、粉おしろいなどのメークアッ
プ製品に配合されているような、化粧料用粉体原料とな
ると、タルク、カオリン、デンプン、炭酸マグネシウム
、炭酸カルシウム、シリカなどが知られている。
しかし、カオリンでは、化粧料に配合した場合、滑り効
果が保持されず、ざらざらした感触を与えるため、好ま
しくはなかった。
又、デンプンなどの植物系の粉体原料では、吸水性や吸
油性を有するも、肌に対しては、べとべとした感触を与
え、更に、製剤化後に、バクテリヤを繁殖させる欠点も
あった。
更に、炭酸マグネシウムやタルク、炭酸カルシウムなど
についても、化粧料に配合した後は、吸水性や吸油性に
優れていながら、滑らかさに欠けるなど、それぞれに、
一長一短があり、化粧料に配合して優れた粉体原料とな
ると、これも、極めて少なかったのが現状であった。
すなわち、皮膚化粧料に用いて、優れた粉体原料として
の開発は、これから活発になるものと予想されるが、こ
れらの目的に適合したものとなると、例えば、公知素材
をもとに述べれば、炭酸マグネシウムよりも滑らかさや
、のびが良好であり、柔らかな感触(柔軟性)を与える
こと、又デンプンの長所である、白さが強調でき、肌の
毛に付着し、その薄く塗布した状態は、肌の色と調和し
て、うつすらと、桃のようなきれいな、美肌効果が得ら
れること、そして、タルク以上にのびと、滑らかさを兼
ね備えた粉体原料が理想とされていた。
「発明が解決しようとする課題」 そこで、本発明者らは、上記した現況を考虜して、先ず
、水や油に不溶性であること。
そして、物理的形状・形態が、一定である事を不可欠と
なし、更に、従来の欠点を補うことを目的にして、次の
テーマ又は目標を掲げて、開発に当たることにした。
■粒子が白色であること。更に、スクラブ剤として使用
する場合、洗顔料に合わせて着色する事が可能であるこ
と。
■粒子が手でこすった程度では、壊れることがなく、又
、肌(皮膚)を傷付けない程度の柔らかさが必要である
こと。
0粒子に、角や針状がなく、球形に近い形態であり、粒
子径が整フていること。
0粒子が吸油性や吸水性などを有していること。
更に、皮脂を吸収する力があること。
■粒子に隠蔽力があること。
0粒子が、皮膚上で、のび、付着性(つき)、滑らかさ
、被覆力などが良好であること。又、柔らかな感触(柔
軟性)を与えること。
■更に、粒子を製剤化(処方化)した後、同様に皮膚上
で、滑らかさ、のび、つき、のり等が良好であること。
すなわち、本発明者らは、上記テーマないし目標が満た
されるようなものが見つかれば、それは、機能的に、よ
り優れた化粧品配合原料となりつることから、鋭意研究
を行い、その結果、EGを新規な利用方法として、皮膚
化粧料へ応用(開発)するに至ったのである。
「発明の構成」 本発明は、ユーグレナから得られたβ−1,3−グルカ
ン(EG)を配合したことを特徴とする、皮膚化粧料か
ら構成される。
本発明で用いる、EGのスタート原料(起源)は、ユー
グレナと呼ばれ、分類学上からは、ユーグレナ属(ミド
リムシ属)に属する、原生動物であって、これに属する
種、変種、変異種、変異株のすべてを含むものが利用で
きる。
又、仕表的なものとしては、ユーグレナ・グラシリス株
(堕ゴ!凹旺虹Uカ)、ユーグレナ・グラシリス・バシ
ラリス変種(国山」旺肛旦亘var、 bacilla
ris) 、ユーグレナ・ビリディス(販出na vi
ridis ) 、アスクシア・ロンガ(Astasi
a 7 )等を挙げることができる6更に、ユーグレナ
は、池や沼等の天然水系にも自然に生息しており、これ
らを採取して利用することも可能である。又、これらを
紫外線処理、熱処理、抗生物質処理、ニトログアニジン
処理等の公知の方法で処理して得られた、各種の変異株
も使用することができる。
「課題を解決するための手段」 (培養法と製造法の要旨) ユーグレナの培養に使用する培地は、グルコース・25
g、 KH2PO4:0.5 g、 MgSO4・78
aO:0.5g、CaC0a :0.2g、Na2・E
DTA : 50mg、Fe5Q4(NH4)z504
  ・6820 : 50mg、MnSO4・nH2O
: 18mg、ZnSO4・7H,O:25mg、ビタ
ミンB + : 2.5mg、ビタミンB 12:5a
gに水道水100100Oを加えたものをベースとし、
これに硫酸アンモニウムを1.1〜5.5g加えて作成
する。
これらの培地に、前培養液50rr+I2/I2(前培
養液は、Koren−Hutner培地に、28℃で3
日間振どう培養することにより調製)を加えて、28℃
で、KOHな加えて、pHを4.5にコントロールし、
通気撹拌しつつ3日間培養を続ける。
培養を終った培養液を、遠心分離器にかけて、細胞を回
収し、少量の水に懸濁した後、超音波粉砕し、これを遠
心分離器にかけることによって、グルカンが下層として
回収される。
−hl−面内II IL茫酪+トリウムを用いて、除た
ん自処理を行ない、水洗してユーグレナのグルカン顆粒
(E ’G )を回収する。
[EGの製造例−1] 内容積50I2のジャーファーメンタに、培地27I2
を仕込み滅菌した。これに、ユーグレナグラシリス・2
株をあらかしめ同様の培地で前培養した培養液1350
rr+j2を接種し、暗下、28℃で15 Orpmで
撹拌しながら、20ff/minの通気を行った。培地
のpHは、4N−KOHにより、4.5に保持した。培
養中の糖濃度を保持するため、あらかしめ滅菌した培養
液lβに、450gのグルコースと45gの硫酸アンモ
ニウムを含む混合水溶液を作り、培地全体のグルコース
a度を、1.5〜2.5%に維持するようにこれを供給
した。
72時間の培養で、培地II;!当り、約36gの乾燥
細胞(培養液量は33.7R)が得られた。
次に、遠心分離により細胞を集め、5I2の水に再懸濁
し、350 kg/cm2の圧力で高圧乳化機にかけ、
細胞を粉砕した。
その後、遠心分離機にかけ、下層の白色グルカン層を回
収した。更に、ラウリル硫酸ナトリウムの1%水溶液5
f2に懸濁して、100°Cて、30分間撹拌して除タ
ンパクを行った。次いで、これを濾過・水洗して80℃
で送風乾燥し、775gの白色粉末を得、これを以下の
実験に用いるEG試料とした。
尚、上記の製造法は、特開昭64−37297に開示し
た方法によるものであって、得られるβ1.3−グルカ
ン(EG)の、構造状の特徴としては、分子鎖が3重ら
せん構造をとっており、きわめて結晶性の高い高分子の
状態をなしたものである。
更に、この結晶は、微粒子であって、その粒子の大きさ
は、約2〜4ミクロンの範囲にあり、粒子径が整ってい
る。
又、この結晶(粒子)の形は、扁平回転楕円体という円
形にあることが特徴である。
以下、実験例、実施例などにより、本発明に関して、更
に、具体的に説明する。
(実験例) [1] EGの粒子の強度 EGは、乳鉢で粉砕した程度では壊れないことが特徴で
あるが、しかし、少しぬれた状態で、強く押しつけると
粒子は、押しつぶされる。
[2] EGの粒子の形態 EGは、電子顕微鏡写真により確認すれば、扁平回転楕
円体という円形であることが確認された。
[3] EGの粒度分布試験 EGの粒度分布について、ニスケイ レイザーミクロン
 サイザー700 OS (SK LASERMICR
ONSfZER70005)により測定を行った。
その結果は、第1表に示す如く、2.0〜4.0ミクロ
ンと非常に微細な粒子が中心であることが特徴である。
更に、電子顕微鏡下に置いてみても、2.0〜40ミク
ロンの粒子がほとんどであり、1,5ミクロン以下や6
.0ミクロン以上の粒子のものは、確認されなかった。
[第1表JEGの粒度分布 [4] EGの吸油性及び吸水性試験 (吸油性試験法) 試143 gをガラス板に取り、煮アマニ油をビュウレ
ットから、少量ずつ試料に滴下し、その都度全体をへら
で十分に練り合せ、次に、滴下及び練り合せの操作を繰
り返して、全体が、硬いパテ状の一つの固まりとなり、
へらで、らせん型に巻き取れる程度になった時を終点と
して、それまでに使用した煮アマニ油量を測定する方法
で行なった。
(吸水性試験法) 上記の試験に用いた、煮アマニ油の代わりに、精製水を
用い、途中まで同様な操作を行ない、全体が硬いパテ状
の一つの塊となり1次いて、柔らか(なった時を終点と
して、それまで使用した精製水量を測定した。
その結果は、第2表に示す如くである。
すなわちEGは、水や油に対して不溶性であるにもかか
わらず、吸水性、吸油性の両面の性質を持っていること
が確認された。
[5] EGの隠蔽力試験 試料5gをガラス板に取り、煮アマニ油を加えて、へら
で十分に練り合せて、均一なのり状物とする。次に、こ
の、のり状物をクリプトメータに乗せて、隠蔽力を測定
した。
その結果は、1.0OOrri″/12の数値が得られ
た。従って、ここで得られた数値から見れば、その隠蔽
力としては、あまり強くないことが分かるが、例えば、
EGを、ファンデーションなどの化粧料に配合すること
は可能であり、この場合、ファンデーション等の隠蔽力
を補うことができる。
[6]肌に対する機能性の評価試験 a)既存の配合素材との比較試験 女子被験者5人に対して、EGと共に、既存の化粧料に
利用されている粉体原料を、そのまま、直接に塗布して
もらい、使用感を主体にして、比較をしてみた。
比較対照物質としては、タルク、カオリン、デンプン、
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムの5種類をもとに、
滑らかさ、のびの良さ、付着性(つき)、服地を隠す力
(被覆力)、肌に対する柔軟性効果について求めてみた
試験法は、女子被験者5人の手の甲と頬において、塗布
試験により行った(第3表)。
その結果、滑らかさや、のびの良い点では、全員(5人
)が、比較に用いた粉体原料に比べて、EGの方が優れ
ていると回答が得られた。
一方、付着性(つき)、服地を隠す力(被覆力)は、デ
ンプン以外は、いずれも、とくに、大差はなく、良好と
回答された。
又、他の比較粉体原料にはない点として、特徴的な回答
が得られたのは、EGでは、肌をソフト(柔軟)に見せ
かける効果があることがあるとする回答が、全員から得
られた。ここで言う柔軟性とは、塗布した後の状態が、
いわゆる、もち肌に見せ掛ける効果を指している。
「第3表」既存の配合素材との比較試験(尚、上記に示
す人数は、良好と回答した数を表わす。
又、*は、付着性が悪く、比較できなかったことを示す
。)b)配合製品の比較試験 女子被験者5人に、EGを配合したファンデーションと
、未配合のファンデーションを作り、頬に塗布して、配
合後の、肌に対する滑らかさ、のり、のび、つきについ
て、比較してもらった。
その結果は、第4表に示す如くであった。又、塗布前後
の肌(皮膚)の状態についても、観察、比較してもらっ
た。
(EGを配合したファンデーションの処方)β−1,3
−グルカン(ユーグは由来)  62.0重量部マイカ
             15.0酸化チタン   
        10.0着色顔料         
   適量メチルポリシロキサン       1.5
流動パラフイン         10.0ワセリン 
            1.5(未配合ファンデーシ
ョン) タルク              62.0重量部マ
イカ            15.0酸化チタン  
         10.0着色顔料        
    適量メチルポリシロキサン       1.
5流動パラフイン         10.0ワセリン
             1.5「第4表」配合製品
の比較試験 すなわち、ファンデーションに添加した場合滑らかさや
のびについては、5人全員がEGを配合したものが良い
と答え、又、のりや、つきについては、配合品と未配合
品とは、特に差はなかった。
更に、ファンデーションの塗布前後について、肌(皮膚
)の状態を観察すると、EG配合品を塗布する前では、
5人とも、肌の色むらが見えていたのに対しで、EG配
合品を塗布した後は、少■を薄く塗布するだけで、肌の
色むらがほとんど消え、肌(皮膚)が柔らかさを感じる
、美しい状態の肌となったと回答が得られた。
又、EG配合品と未配合品の塗布後の状態を比較しても
らったが、EG配合品の方が良好であるとの回答も寄せ
られた。
これらの回答結果からみて、EGを、従来の化粧料に使
用されてきた粉体原料に代えて、ファンデーションに配
合することにより、優れた滑りや、のびが良好となって
、なめらかな肌ざわりが増強し、美しい肌に見せること
が出来ることが確認された。
c)EGの洗顔試験 (c−1) 男子被験者3人に対して、洗顔前の右側の顛に、EGを
1gをつけ、数回擦った後、残ったEGをコンプレッサ
ーにて吹き飛ばし、次に、市販の油取り紙を使用しで、
顔面の汚れと皮脂をふき取ってもらった。
尚、比較対照には、洗顔前の左側の額に、市販の油取り
紙を使用して、汚れと皮脂をふき取ってもらい、油取り
紙の状態を比べた。
その結果、EGで擦った後の油取り紙の状態は、対照の
油取り紙の状態とは大きな差が生じ、EGて洗顔を行な
った場合では、明らかに、汚れが取れており 且つ、皮
脂によって、油取り紙が、透明になることもなかった。
通常では、油取り紙に、皮脂が付くことにより、白色の
油取り紙は、透明感を帯びてくるものである。とこスが
、油取り紙が透明にならなかったということは、EGに
は、皮脂を吸い取る力が強く、前記(第2表)で得られ
た作用を裏付けるものとなった。
更に、EGの利点は、これを、直接に塗擦しても、肌に
違和感を与えることがないことである。
もちろん、肌を傷付けることも皆無である。
(c−2) 男子被験者3人に対して、右側の頬を0.5%のEGを
含有する水懸濁液で洗顔してもらい、洗顔後、市販の油
取り紙を用いて、汚れと皮脂をふき取ってもらう方法に
より試験を行なった。
比較対暉には、左側の頬に、精製水のみを用いて洗顔し
てもらい、同様な操作にて、汚れと皮脂を、油取り紙を
用いてふき取ってもらい、油取り紙の状態を比べた。
この試験の結果は、EGを含有する水懸濁液で洗顔した
、右側の順からふき取った油取り紙は、明らかに、精製
水のみて、洗顔した左側の頬からふき取った油取り紙よ
り、汚れも少なくなっており、皮脂についてもかなり減
っていることが確認された。
従って、EGは優れた機能性を有した化粧料配合原料と
して、評価されるに至った。
以上の結果より、EGを皮膚化粧料に配合して用いれば
、従来にない、新しい機能性を付加した化粧料の開発が
可能となり、化粧料素材として有利なものであることが
分かった。
すなわち、EGは、水や油に対して不瀉性である性質と
共に、前記で掲げたテーマをすべて満たすことができ、
肌に違和感を与えないという、優れた特徴が確認された
ことによって、EGへの新しい利用分野を確立すること
が出来た。
[含有量&製剤化例] 本発明のEGを用いた皮膚化粧料の配合についてその添
加量についてみれば、とくに制限はないので、0.01
%以上殆んど全量までの範囲で用いることが出来る。
一般的な処方からなる化粧料にあっては、通常、0.1
〜30重量%の範囲で充分である。
又、EGは、のり、のび、つき、吸収性すべてを兼ね備
えた粉体であり、肌(皮膚)への滑り効果に優れており
、特に、ファンデーションや、粉おしろいに利用しやす
いことである。
その他、口紅やアイメークアップ製品などにも配合でき
ることから、きわめて有用な化粧品配合原料である。
以下に、EGを用いた化粧料の配合例を示すが、これら
の処方に限定されるものではなく、既知の化粧料に用い
られてきた原料と、自由に組み合わせて用いることも可
能である。
(実施例1 )洗顔り リーム (クレンジングクリー
ム)ミリスチン酸          25,0重量部
ステアリン酸           5.0牛脂脂肪酸
           5.0プロピレングリコール 
      8.0水酸化カリウム 精製水 ヤシ油脂肪酸ジェタノールアミド 防腐剤 β−1,3−クルカン(ユーグレナ由来)精製水 香料 (実施例2)クレンジングクリーム 流動パラフィン ミツロウ パラフィン β−1,3−グルカン(ユーグは由来)防腐剤 香料 精製水 (実施例3)石けん 石けん用素地 グリセリン β−1,3−グルカン(ユーグνす由来)6.0 10.0 6.0 適量 0.5 34.5 適量 50.0重量部 9.0 5.0 0.5 適量 適量 35.5 79.5重量部 20.0 0.5 (実施例4)粉おしろい β−1,3−グルカン(ユーグは由来)タルク 酸化チタン ラウリン酸亜鉛 マイカ (実施例5)固形おしろい β−1,3−グルカン(ユーグは由来)タルク 酸化チタン ラウリン酸亜鉛 カオリン マイカ 沈降性炭酸カルシウム 着色顔料 流動パラフィン パルミチン酸オクチル 酸化防止剤 防腐剤 香料 50.0重量部 32.0 3.0 5.0 IOoo 40.0重量部 27.0 3.0 5.0 10.0 5.0 5.0 適量 1.0 4.0 適量 適量 適量 (実施例6)ファンデーション β−1,3−グルカン(ユーグレナ由来)タルク 酸化チタν 着色顔料 ステアリン酸 自己乳化型 モノステアリン酸グリセリン ミリスチルアルコール 流動パラフィン トリエタノールアミン ポリエチレングリコール 酸化防止剤 防腐剤 香料 (実施例7)ファンデーション β−1,3−グルカン(ユーグは由来)マイカ 酸化チタン 着色顔料 50.0重量部 21.0 10.0 適量 1.5 0.5 0.5 15.0 0.5 1.0 適量 適量 適量 62.0重量部 15、O 10,0 適量 メチルポリシロキサン 流動パラフィン ワセリン 酸化防止剤 防腐剤 香料 (実施例8)ファンデーション セレシン マイクロクリスタリンワックス 硬化油 ミリスチン酸オクチルドデシル スクワラン イソノナン酸イントリテシル 流動パラフィン 酸化防止剤 酸化チタン β−1,3−グルカン(ユーグレナ由来)マイカ 黄酸化鉄 ヘンガラ 1.5 10.0 1.5 適量 適量 適量 1.8重量部 3.0 2.2 5.0 5.0 20.0 15.5 適量 18.0 27.0 2.5 適量 適量 黒酸化鉄 香料 (実施例9)クリームファンデージ ステアリン酸 モノステアリン酸クリセリン セタノール ミリスチン酸イソプロピル 流動パラフィン サラシミツロウ 精製水 トリエタノールアミン グリセリン ヘントナイト 防腐剤 酸化チタン カオリン β−1,3−グルカン(ユーグは由来)着色顔料 香料 (実施例10)アイシャドウ 適量 通量 ヨン 4.0重量部 3.0 1.5 7.0 1O10 3,0 51,0 1,5 3,0 1,0 適量 8.0 3.0 3.0 1.0 適量 β−1,3−クルカン(ユークレナ由来)マイカチタン ラウリン酸亜鉛 着色顔料 流動パラフィン バルミチン酸オクチル 酸化防止剤 防腐剤 香料 (実施例11)固形はぼ紅 β−1,3−グルカン(ユ〜グレナ由来)カオリン 沈降性炭酸カルシウム ラウリン酸亜鉛 着色顔料 流動パラフィン バルミチン酸オクチル 酸化防止剤 防腐剤 香料 25.0重量部 5.0 適量 10.0 5.0 適量 通量 通量 77.0重量部 10.0 5.0 5.0 適量 1.5 4.0 適量 適量 適量 (実施例12)固形はぼ紅 β−1,3−グルカン(ユーグレナ由来)タルク カオリン 沈降性炭酸カルシウム ラウリン酸亜鉛 着色顔料 流動パラフィン バルミチン酸オクチル 酸化防止剤 防腐剤 香料 (実施例13)固形まゆ墨 β−1,3−グルカン(ユーグレナ由来)タルク 酸化チタン ラウリン酸亜鉛 アルミニウム粉末 着色顔料 流動パラフィン 50.0重量部 27.0 IO90 5,0 5,0 適量 1.5 4.0 適量 通量 通量 50.0重量部 25.0 5.0 10.0 5.0 適量 2.5 バルミチン酸オクチル 酸化防止剤 防腐剤 香料 (実施例14)口紅 β−1,3−グルカン(ユーグは由来)キャンデリラロ
ウ カルナウバロウ セレシン マイクロクリスタリンワックス ラノリン 流動パラフィン トリー2−エチルヘキサン酸 グリセリン 酸化防止剤 とマシ油 赤色202号 赤色226号 黄色4号アルミニウムレーキ 黒酸化鉄 2.5 適量 適量 適量 0.5重量部 10.0 4.0 3.0 3.0 10.0 10.0 40.0 適量 19.5 適量 適量 適量 通量 香料              適量(処方における
参考文献の所在) 最新化粧品科学: 杉浦 衛、上1)宏 編集 /昭和59年4月:広用書店発行 香粧品科学: 田村健夫 71976年12月1日二社団法人 日本毛髪科学協会
発行 「発明の効果」 本発明は、原生動物ユーグレナから、新たな製造法(特
開昭64−37297号)により得られた、β−1,3
−グルカン(EG)の新規な用途を切り開くことにあっ
た。
その結果、上記した如く、化粧料としての全く新しい効
果を見い出すに至った。
すなわち、EGは、皮膚を傷付けることなく、皮脂と肌
(皮膚)の汚れを取り除く、スクラブ機能を有し、そし
て、その利用は、同時に、違和感を伴わない。その上、
化粧料に配合すれば、優れた滑り効果を与え、更に、の
びを良好にすることである。
このような機能や効果を持った粉体成分は、極めて少な
く、本発明によるEGの化粧料への応用は、肌、(皮膚
)を美しく保つための、新たな素材提供が出来たことが
、本発明の効果である。
特許出願人 ハリマ化成株式会社 −丸ファルコス株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ユーグレナから得られたβ−1,3−グルカンを
    配合したことを特徴とする皮膚化粧料。
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