JPH0459709B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、光学式デジタルオーデイオプレーヤ
ーに関し、特に多機能でかつ小型の表示器を備え
たデジタルオーデイオプレーヤーを提供するもの
である。

一般に光学式デジタルオーデイオプレーヤー
（以下プレーヤーと呼ぶ）は、その最も大きな特
徴である非接触再生方式を利用して、デイスク上
の任意の位置から即座に再生を開始させることが
できる。これをランダムアクセスと呼び、使用者
はランダムアクセスの目的位置（以下コマンドと
呼ぶ）を順次プレーヤーに登録し記憶させておく
ことにより、自動的にそのコマンドの順に再生さ
れる。

たとえば、３曲目、１曲目、５曲目１分12秒、
７曲目３分15秒というようにコマンドを登録する
と、プレーヤーは３曲目の最初から最後までを演
奏し、次に１曲目の最初から最後までを演奏す
る。その後プレーヤーは５曲目１分12秒の位置か
ら５曲目の最後の位置まで演奏し、最後に７曲目
３分15秒の位置から７曲目の最後までを演奏す
る。

上記の場合、各コマンドは曲目２桁、分２桁、
秒２桁の最大６桁であり、コマンドを作成するに
あたつては６桁の表示器が必要である。また上記
では４つのステツプ（曲目）があつたから、コマ
ンド数（ステツプ）は４であり、この登録される
コマンドを全て表示しようとすれば、第１図に示
すような大規模な表示器が必要である。

これに対して、上記のコマンドの表示はもちろ
ん、現在の演奏位置などをアナログ的に表示する
部分を含め非常に小型にかつ多機能に形成した表
示器が提案されている。

この表示器において１はピツクアツプの位置、
２は音楽情報が記録されている領域の終わりの位
置、３はデイスク光学式デジタルオーデイオデイ
スク）に記録されている各曲の始まりの位置、４
はプレーヤーの使用者により作成されたコマンド
（ランダムアクセスの目的位置）のそれぞれを示
す表示部で、さらに５は、演奏中には演奏してい
る位置の曲、分、秒を時間表示し、使用者がコマ
ンドを設定している時およびコマンドの実行にお
いてランダムアクセス中にはそのコマンドを表示
する６桁の表示部である。

上記第２図の表示器では、使用者が図示しない
キースイツチを用いてコマンドを作成している時
には、表示部５に表示される。１ステツプのコマ
ンドを作成完了しプレーヤーに登録すると、表示
部５の表示はリセツトされ、受け付けられたコマ
ンドに該当する位置の表示が表示部４にバーグラ
フとして表示される。したがつてこの表示器は第
１図の表示器に比べ、表示器が小さくて済み、安
価である利点がある。

しかし、第２図の表示器では、第１図の表示器
に比べて、コマンドの登録順がわからず不便であ
るという欠点がある。また、第２図の表示器で
は、表示部４のバーグラフの精度で登録されたコ
マンドを表示するため、一度受け付けられたコマ
ンドを正確に表示できない。すなわち、表示部５
によりコマンドは曲、分、秒の６桁入力するもの
であるが、表示部４では１分きざみの表示である
から、登録した何番目のコマンドが何曲目、何
分、何秒であるのか正確にわからないという欠点
があつた。

本発明では、上記従来の概略位置を表示しつ
つ、必要に応じて設定したコマンドの順序と内容
を正確に確認できるようにし、全コマンドの位置
関係とその正確な内容を容易に把握できる表示器
を備えた光学式デジタルオーデイオプレーヤーを
提供するものである。

したがつて、本発明は、一度プレーヤーに登録
したコマンドを任意に読み出し、コマンドの設定
時に用いた表示部に表示する機能を備えたもの
で、使用者はコマンドの登録順や内容を正確に知
る事が可能になる。

本発明の一実施例における要部の構成を第３図
に示す。１０は演算処理部、１１はコマンドを格
納するための格納部（メモリ）、１２は各種のキ
ースイツチが設けられ、演算処理部１０に出力を
与える操作部、１３は演算処理部１０により駆動
される表示器である。

プレーヤーの使用者は、１２ａに示す数字及び
処理指令のキースイツチを用いてコマンドを作成
する。この時キースイツチ１２ａにより入力され
た情報を、演算処理部１で処理し、表示器１３の
６桁の表示部１３ａに表示する。この表示により
使用者は作成中のコマンドに関する情報を得る事
ができる。

１ステツプのコマンド作成が終わり、プレーヤ
ーに登録する時には使用者は、それに必要な処理
指令のキー操作を行なえば良い。たとえばキース
イツチ１２ａのEntキーを押す操作によりコマン
ドをプレーヤーに登録させる。すなわち演算処理
部１は、作成されたコマンドを格納部２に格納
し、同時にそのコマンドに該当する位置を表示部
１３ｂによりバーグラフ表示する。この事によ
り、使用者は上記第１ステツプのコマンドが登録
された事を知る事ができる。以下同様にして第２
ステツプとして２番目に演奏したい曲のコマン
ド、等順次ステツプごとにコマンドを作成し、そ
のたびに登録してゆく。

次に一度登録されたコマンドの正確な内容を知
りたい場合、使用者は、一度登録されたコマンド
を表示部１３ａに表示させる機能（以後リコール
と呼ぶ）を働かせるために必要なキー操作、例え
ば操作部のリコールキー１２ｂを押す操作を行な
う。

このリコールの操作は、まずリコールキー１２
ｂを何回も押すと、押す毎に登録された順にコマ
ンドを一つずつ順に表示部１３ａに表示すること
ができる。

次に任意のコマンドを表示するには、たとえば
数字の２のキーとリコールキーを連続して順に押
すことにより、２番目に登録したコマンドを表示
部１３ａに表示することができる。またリコール
キー１２ｂを数秒間以上連続して押圧すると、以
後手を離してもコマンドを登録順に各２秒間ずつ
表示するように構成しても便利である。

上記リコールキー１２ｂの押圧により演算処理
部１にリコールの処理が入力されると、表示しよ
うとするコマンドを格納部２より続み出し、表示
器１３を駆動して表示部１３ａに表示する。さら
にこの時、表示部１３ａに表示中であるコマンド
に該当する表示部１３ｂのバー表示を点滅させる
ようにすれば、よりわかりやすい便利な表示器と
なる。

以上のように本発明によれば、操作部のキース
イツチによつて作成中の、任意位置を示す情報を
第１の表示部に数値表示し、格納を指令するキー
スイツチの操作により前記位置情報の格納を行な
うとともに第２の表示部に時間的な位置をバーグ
ラフ表示し、これを多数の位置情報について順次
くり返して格納し、格納された前記位置情報を呼
び出すキースイツチの操作により、多数の前記位
置状態を順次または指令するものについて第１の
表示部に数値表示するように構成したものである
から、位置情報を確認するにあたり、作成時と同
じ数値表示がなされるため、正しく認識でき、か
つ多数の格納された位置情報を希望により順次ま
たは必要なものについてのみ表示でき、またこの
間も第２の表示部にて格納された全ての位置情報
について概略位置が表示されているので、第１の
表示部に表示された個々の正確な位置情報と第２
の表示部に表示された全位置情報とを対比して見
ることにより、全位置情報の位置関係とその正確
な内容を容易に把握でき、使用にあたつて操作性
がよく光学式のランダムアクセス機能を十分に駆
使できる優れた光学式デジタルオーデイオプレー
ヤーを提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の光学式デジタルオーデイオプレ
ーヤーの表示器を示す図、第２図は他の従来の表
示器を示す図、第３図は本発明の一実施例におけ
る要部の構成図である。 １０…演算処理部、１１…格納部、１２…操作
部、１２ａ…キースイツチ、１２ｂ…リコールキ
ー、１３…表示器、１３ａ，１３ｂ…表示部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 音楽情報と共に、曲番と時間情報とからなる
   検索用情報が記録されたデイスクを検索、演奏す
   る光学式デジタルオーデイオプレーヤーであつ
   て、検索位置情報を作成する為の数値キー群と、
   前記検索位置情報を格納する格納部と、曲番と時
   間情報を数値で表示する第１の表示部と、複数の
   表示素子の配列からなり、前記表示素子が前記デ
   イスク内での位置を示す第２の表示部と、前記検
   索位置情報を前記格納部に格納する事を指示する
   格納キーと、前記格納部に格納された前記検索位
   置情報を呼び出すための呼び出しキーと、前記検
   索位置情報が作成されている時には、前記検索位
   置情報を前記第１の表示部に表示し、前記格納キ
   ーが押された時には前記検索位置情報を前記格納
   部に格納するとともに前記検索位置情報位置に該
   当する前記第２の表示部の前記表示素子を点灯
   し、さらに、前記読みだしキーが押された時には
   前記格納部に格納された前記検索位置情報を読み
   だし前記第１の表示部に表示する制御部とを具備
   したことを特徴とする光学式デジタルオーデイオ
   プレーヤー。