JPH0459692B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の対象 いわゆるOAの急速な進展の中で、画像／イメ
ージデータ蓄積用の安価な記憶装置として光デイ
スクが脚光をあびてきている。ところで、光デイ
スクと磁気デイスクとの大きな相違点は、再書込
み不能およびデータの信頼性が悪いという点にあ
り、この特質に伴いその制御方式としても新しい
ものが要求されてきている。

したがつて、本発明は光デイスクの如き再書込
み不能な記録媒体およびその記録方法に係り、特
に書込み済みデータの破壊防止に好適な、再書込
み不能な記録媒体およびその記録方法に関するも
のである。

従来技術 第１図に、従来の固定ブロツク長方式の磁気デ
イスクのブロツク内フオーマツトが示されてい
る。ここで、１個のブロツク内には、ID部２と
そのError Correction Code（ECC）部３、およ
びデータ部４とそのECC部３′の大まかにいえば
２個の領域があり、これらの前後に、データ読出
し時の同期用、または、回転変動吸収用のギヤツ
プ部１，１′，１″がとられている。

ところで、再書込み可能な磁気デイスク装置に
おけるフオーマツトとしては、上記のもので特に
問題はないけれども、これを光デイスクで代表さ
れる再書込み不能な記録媒体およびその記録方法
に適用する場合には様相が異なる。

即ち、光デイスク装置にあつては、金属薄膜に
パルス状にレーザ光線を照射し、この熱で薄膜に
ピツトと呼ばれる小穴をあける破壊書込みを行な
い、読出し時にはこの小穴による反射光の有無を
検出する方式がとられている。したがつて、光デ
イスク装置では磁気デイスク装置と異なつて、再
書込みが即データ破壊につながることになるた
め、これに対する保護手段が必要不可欠なもので
あるが、前記のフオーマツトではこれを実現する
ことができない。また、光デイスクの媒体／デー
タの信頼性が低いことに起因し、データ部が読め
ない場合に、そもそもデータが書込まれていない
ために読めないのか、または、媒体欠陥等のため
に読めないのかの、明確な区別をつけにくいとい
う問題があつた。

発明の目的 本発明は、上記の問題点に着目してなされたも
のであり、その目的は、光デイスクの如き再書込
み不能な記録媒体およびその記録方法におけるデ
ータ破壊を防止するとともに、データの信頼性向
上を実現させる再書込み不能な記録媒体およびそ
の記録方法を提供することにある。

発明の総括的説明 本発明によれば、データ部に先行する領域に書
込み済みのマークを記録しておき、このマークに
より当該データ部におけるデータの有無が明確に
判定されうるものである。また、このマークを、
データ部書込み後の読出しチエツク時に記録する
ことにより、マーク書込みのためのオーバヘツド
を不要にするという特徴をも有している。

発明の実施例 以下、本発明の実施例を詳細に説明する。第２
図は、本発明によるブロツク内フオーマツトの１
例を示すものである。第１図に示した従来技術に
よるフオーマツトとの相違点は、ID部２とデー
タ部４との間に、ライト・マーク５およびギヤツ
プ部１がある点である。

次に、第３図には、本発明の実施例としてのシ
ステム構成が示されている。光デイスク装置９
は、制御装置８およびチヤネル７を介して処理装
置６に接続され、データの書込みおよび読出しを
行なう。

制御装置８はマイクロ・プログラム化されてお
り、チヤネル・インタフエース制御部１０、デバ
イス・インタフエース制御部１１、バツフア１
２、制御メモリ１３等の全体がマイクロ・プロセ
ツサ１４により制御され、処理装置６からの指令
を解読し、光デイスク装置９の書込みおよび読出
しの制御を行なう。

このようなマイクロ・プログラム化された制御
装置において、本発明を実施する場合の、光デイ
スク装置制御に関する部分のフローチヤート例が
第４図に示されている。この図において、点線で
囲まれた部分が本発明により追加された処理であ
るが、先ず書込み時には、対象ブロツクにライ
ト・マークがないことの確認、書込み後の読出し
チエツク時にライト・マークの書込み、また読出
し時には、対象ブロツクにライト・マークがある
ことの確認、が追加されていることが認められ
る。

このようにして、本発明はマイクロ・プログラ
ム化された制御装置により容易に実現されうるも
のである。

発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、再書込
み不能な記憶装置における再書込みによるデータ
の破壊がほぼ完全に防止されるものであり、ま
た、ライト・マークの書込みをデータ書込み後の
読出しチエツク処理とオーバラツプさせることに
より、工数増加にも拘らず処理性能が低下するこ
とはない。また、読出し時に、このライト・マー
クの有無を判定することにより、データ部におけ
るデータの有無は明確に判定され、媒体に対する
信頼性を著しく向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来技術によるブロツク内フオーマ
ツトの１例、第２図は、本発明によるブロツク内
フオーマツトの１例、第３図は、本発明の一実施
例のブロツク図、第４図は、本発明を実施するた
めのマイクロ・プログラム化された制御装置のフ
ローチヤートの１例、を夫々に示すものである。 １，１′，１″，１：ギヤツプ部、２：ID部、
３，３′：ECC部、４：データ部、５：ライト・
マーク、６：処理装置、７：チヤネル、８：制御
装置、９：光デイスク装置、１０：チヤネル・イ
ンタフエース制御部、１１：デバイス・インタフ
エース制御部、１２：バツフア、１３：制御メモ
リ、１４：マイクロ・プロセツサ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ トラツクが複数のブロツクに分割され、各ブ
   ロツクがID部とデータ部とからなり、各ブロツ
   クの該ID部とデータ部との間に、該データ部に
   データが書込み済みであることを示すマークを記
   録するための領域を設けたことを特徴とする再書
   込み不能な記録媒体。 ２ トラツクが複数のブロツクに分割され、各ブ
   ロツクがID部とデータ部とからなり、各ブロツ
   クの該ID部とデータ部との間に、該データ部に
   データが書込み済みであることを示すマークを記
   録するための領域を設けた再書込み不能な記録媒
   体を用い、該データ部へのデータ書込み時、当該
   データ部を有するブロツクのマーク記憶領域にマ
   ークが存在するか否かを確認し、存在しない場合
   には、当該データ部に書込みを行ない、存在する
   場合には、当該データ部に書込みを行なわないこ
   とを特徴とする再書込み不能な記録媒体の記録方
   法。 ３ 該データ部に書込み後、読み出しチエツクを
   行なう前に、該データ部にデータが書込み済みで
   あることを示すマークを該マーク記録領域に記録
   することを特徴とする特許請求の範囲第２項記載
   の再書込み不能な記録媒体の記録方法。