JPH0459167A - 溶湯容器の摺動ノズル及び摺動ノズル用プレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、溶湯容器の溶湯通流路を開閉し、溶湯通流
量を調節する溶湯容器の摺動ノズル及び摺動ノズル用プ
レートに係り、特にロータリノズル又はスライディング
ノズル等に用いられる摺動ノズル用プレートに関する。

し従来の技術］ 例えば、連続鋳造において溶鋼をタンデイツシュから鋳
型に注入する場合は、鋳造速度に応じてタンデイツシュ
下部のロータリノズルの開度を調節し、溶湯注入量を制
御する。この場合に、ロータリノズルの開度調節は、１
対のノズルプレートの一方を他方に対して摺動させ、両
者の溶湯通流路を互いにずらすことにより通流面積を増
減する。

第３図に示すように、従来のロータリノズルは、１対の
ノズルプレート２のそれぞれに２つのノズル孔（溶湯通
流路）３，４が回転軸対称に形成されている。実操業に
おいては、このうちの一方のノズル孔３に溶鋼を通流さ
せる。他方のノズル孔４は予備であり、一方のノズル孔
３が溶損や欠損等の損傷を受けると、両者を入れ替える
。なお、ノズルプレート２は、全体としてほぼ円盤状（
小判形）に一体成形されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来のロータリノズルにおいては、予備
のノズル孔４を使用しているときに溶鋼洩れ等の事故が
発生すると、もう一方のノズル孔３が既に損傷を受けて
いるので、ノズル孔の切り替えができず、事故に迅速に
対処することができない。

また、ロータリノズルプレートの寿命はノズル孔径に依
存しており、ノズル孔径が使用限界値を越えて拡大する
と、プレートレンガの全部を取り替える必要があるため
、無駄が多いという欠点がある。通常、各ノズル孔３．
４の使用限界は３〜４チヤージである。

この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、
溶湯の漏洩事故等に迅速に対処することができ、使用耐
火物の無駄を低減することかできる溶湯容器の摺動ノズ
ル及び摺動ノズル用プレートを提供することを目的とす
゛る。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る溶湯容器用の摺動ノズルは、溶湯容器に
固定され、ノズル孔が形成された固定プレートと、この
固定プレートに摺接され、複数のノズル孔が形成された
摺動プレートと、二〇摺動プレートを摺動させて前記固
定プレートのノズル孔と摺動プレートのノズル孔とを相
互に連通させる摺動手段と、を有し、前記摺動プレート
が少なくとも１つのノズル孔を含むプレート部材に分割
されていることを特徴とする。

この場合に、摺動ノズル用プレートは、溶湯通流路のロ
ーテーションを考慮して、摺動プレートのみでなく、固
定プレートも分割タイプとすることが好ましい。

また、分割プレート部材を相互に押付は合い、接合面を
密着させるためには、摺動プレートの形状を多角形にす
ることが好ましい。摺動プレートは、四角形、六角形、
八角形など種々の形状を採用することかできるか、特に
、八角形を採用することにより各辺からの押付は力が接
合面に伝わりやすくなり、より望ましい。

［作用コ この発明に係る溶湯容器用の摺動ノズルにおいては、摺
動プレートを複数の部材に分割している。

それぞれの分割プレート部材は少なくとも１つのノズル
孔を含むので、ある１つのノズル孔が使用限界を超える
と、このプレート部材を新品に取り替える。このとき、
ノズル孔が使用限界を超えたものだけを交換し、他のプ
レート部材のノズル孔は使用できる状態にあるので、溶
湯の漏洩事故に迅速に対処することができる。

［実施例コ 以下、添附の図面を参照して本発明の実施例について具
体的に説明する。

第２図に示すように、タンデイツシュの底部鉄皮６をノ
ズル７が貫通し、このダンデイツシュノズル７の下部に
ロータリノズル１０のノズルユニット２０が取り付けら
れている。ロータリノズル１０のモータ１２は、鉄皮６
に固定され、減速ギアボックス１４に回転駆動力を伝達
するようになっている。ギアボックス１４内の出カギア
ノプーリ及びギア１６のプーリにベルト１５が巻き掛け
られ、さらに、ギア１６はノズルユニット２０の大径ギ
ア１８に歯合されている。

ノズルユニット２０は、上下に重ね合せられた円盤状の
１対のプレート２６．３０を有する。両プレート２６．
３０のそれぞれには、軸対称に１対のノズル孔８．９が
形成されている。一方のノズル孔８はタンデイツシュノ
ズル７に連通し、他方のノズル孔９はノズル孔８の予備
である。さらに、ノズル２２．２４が、ノズル孔８，９
に連通ずるように、摺動プレート３０の下部にノンダボ
方式で接続されている。

上側のプレート２６は、鉄皮６の側に固定されている。

この固定プレート２６は、非鋳造時にタンデイツシュ底
部から取り外され、ノズル孔が入れ替えられるようにな
っている。下側のプレート３０は、コイルスプリング２
７により上側の固定プレート２６に押付けられ、大径ギ
ア１８と共に回転摺動するようになっている。

なお、プレート２６．３０は、高アルミナ質レンガでつ
くられ、両面が十分に研磨されており、裏面にクツショ
ン材（図示せず）が貼り付けられている。り・シション
材は、混入異物による凹凸を吸収してプレート２６．３
０のレベル調整の精度向上を図るためのものであり、耐
火紙、アルミニウム板、またはモルタル等か用いられる
。

第１図に示すように、摺動プレート３０は、全体かへ角
形に形成され、中央で二つのプレート部材３１．３２に
分割されている。各プレート部材３１．３２の一辺には
固定部３４が設けられ、それぞれボルト３５により固定
部３４が大径ギア１８に固定されている。プレート部材
３１．３２を固定する場合は、一方のプレート部材３１
をボルト３５で固定しておき、他方のプレート部材３２
をプレート部材３１に押し付けながらボルト３５で固定
する。これにより、押し付は力か接合面３３に働き、接
合面３３が密着する。

なお、この場合に、二枚のプレート部材３１３２を合わ
せた状態ではバンド巻きの効果か期待できないので、プ
レート３０の側面にバンド巻きは行わない。

因みに、ノズルユニット２０は幅１ｉ７５＋＋ｕｎ、長
さ９６５ｍｍ、高さ　４２０ｍｍ、総重量か約７８０　
ｋｇである。

また、プレート３０の対辺間隔は縦３８０ｍｍ、横３８
０ｍ＋ｎである。さらに、ノズル孔径は約７０ｍｍであ
る。また、摺動面圧は約９ｋｇ／ｃｍ２である。

このようなロータリノズルを用いて、薄板向アルミキル
ト鋼の成分の溶鋼を、鋳造温度か１５７２℃、鋳造速度
が毎分０．８３ｍの条件で、ノズル孔８を用いて約６３
分間連続鋳造した。数チャージの連続鋳造により、プレ
ート部材３１の摺動面が損傷を受け、ノズル孔８が拡大
する。プレート部材３１を大径ギア１８から取り外し、
新品のプレート部材に交換する。そして、摺動プレート
３０を１８０°回転させ、予備のノズル孔９を溶湯通流
路に連通させる。

上記の分割方式の摺動プレートを用いた結果、従来ては
１枚のプレートの使用限界が約６．５チヤージであった
か、これを１０．５チヤージまで延長することかできた
。このようにプレート寿命を延長することができた理由
は、ノズル使用時に必す新しいプレート面か待機してい
るので、操業者の心理的な不安感が解消されるからであ
る。

また、上記実施例によれば、溶鋼の漏洩事故率を従来の
０．０５〜０．２５％から０．０５％未満に低減するこ
とかでき、実質的に溶鋼の漏洩事故を皆無にすることが
できた。

なお、上記実施例では、タンデイツシュのロータリノズ
ルに用いた場合について説明したか、この発明はこれの
みに限られることなく、溶鋼鍋等の他の溶湯容器のスラ
イディングノズルにも用いることができる。

［発明の効果コ この発明によれば、簡易な構造により溶湯漏洩事故を防
止することができ、万一、事故か発生したとしてもこれ
に迅速に対処することができる。

また、ノズルプレートを使用限界のぎりぎりまて安心し
て使用することかできるので、摺動ノズル全体の寿命を
大幅に延長することかできる。このため、耐火物使用原
単位を大幅に低減することかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る摺動ノズル用プレートを
示す平面図、第２図はロータリノズルの一部を切り欠い
て示す縦断面図、第３図は従来の摺動ノズル用プＩ／　
−トを示す平面図である。 ８．９；ノズル孔、１０；ロータリノズル、２６：固定
プレート、３０；摺動プレート、３１．３２；分割プレ
ート部材、３４；固定部出願人代理人　弁理士　鈴江武
彦 第 図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）溶湯容器に固定され、ノズル孔が形成された固定
   プレートと、この固定プレートに摺接され、複数のノズ
   ル孔が形成された摺動プレートと、この摺動プレートを
   摺動させて前記固定プレートのノズル孔と摺動プレート
   のノズル孔とを相互に連通させる摺動手段と、を有し、
   前記摺動プレートが少なくとも１つのノズル孔を含むプ
   レート部材に分割されていることを特徴とする溶湯容器
   の摺動ノズル。
2. （２）請求項１に記載の摺動ノズルに用いられることを
   特徴とする摺動ノズル用プレート。
3. （３）全体として多角形に形成されていることを特徴と
   する請求項２記載の摺動ノズル用プレート。