JPH0459109B2 - - Google Patents
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- JPH0459109B2 JPH0459109B2 JP60239160A JP23916085A JPH0459109B2 JP H0459109 B2 JPH0459109 B2 JP H0459109B2 JP 60239160 A JP60239160 A JP 60239160A JP 23916085 A JP23916085 A JP 23916085A JP H0459109 B2 JPH0459109 B2 JP H0459109B2
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Landscapes
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、ダイヤモンドを含有する研磨材に関
するものである。 従来技術 ダイヤモンドは不活性であり、非常に高度の硬
度を有するため、研磨材として好ましいことは知
られているが、他の物質との接着性に乏しいた
め、ゴムなどに混合して、仕上げ加工に使用でき
る研磨布や研磨紙又は研削用砥石を製造すること
はできないとされており、わずかに金属基材にダ
イヤモンドを散布接合した切断用砥石が実用化さ
れているに過ぎない。 発明の目的 本発明は、このようなダイヤモンドを用いて仕
上げ加工用にも効率よく使用できる研磨材を提供
することを目的とする。 発明の構成 本発明の研磨材は、表面に炭化珪素被膜を介し
てゴム−金属加硫接着剤被膜を有するダイヤモン
ドを、有機高分子物質に接着させて含有するもの
である。 即ち、本発明はダイヤモンドの表面に有機高分
子物質と比較的接着性の良好な炭化珪素被膜を形
成することにより、ダイヤモンドを、研磨材とし
ての使用に耐える強度で、有機高分子物質に安定
して接合できることを見出し、達成されたもので
ある。 本発明では、通常の粉末又は粒状ダイヤモンド
が使用され、有機高分子物質としては、成型又は
塗装により被膜形成可能なものがいずれも使用で
きるが、一般に天然ゴム、合成ゴム及び各種合成
樹脂材料が使用される。特に、天然ゴム及び合成
ゴムの1種以上を使用するのが好ましい。 また、研磨材の形状は、本発明に従つて処理し
たダイヤモンドと有機高分子物質の混合物を直接
成型して製造されたものであつても、又は当該ダ
イヤモンドと有機高分子物質の混合物を紙、布等
の担体に塗布して形成したものであつてもよく、
更には、有機高分子成型物又は担体表面に形成さ
れた有機高分子層の表面に当該ダイヤモンドを散
布して接着したものであつてもよい。 本発明の研磨材の製造方法は特に限定されない
が、例えば炭化珪素の焼付けなどによつて、ダイ
ヤモンドの表面に炭化珪素の被膜を形成せしめ、
更に、その上のゴム−金属加硫接着剤の被膜を形
成せしめ、これを有機高分子物質の表面に散布す
るか、または有機高分子物質中に分散せしめて熱
処理(例えば加硫)することにより高分子物質と
ダイヤモンドを強固に接着せしめて製造される。 なお、ダイヤモンドの表面に炭化珪素被膜を形
成する方法としては種々の方法があるが、代表的
なものとして次の方法が挙げられる。 まず、ダイヤモンドを脱脂洗浄し、ポリフエニ
ルトリメチルジシランの10%トルエン液に浸漬
し、乾燥してダイヤモンド表面にポリフエニルト
リメチルジシランの被膜を付着する。次に、これ
を窒素気流中で1200℃で1時間加熱すると、ポリ
フエニルトリメチルジシランが分解されて、ダイ
ヤモンド表面に炭化珪素被膜が形成できる。 この炭化珪素被膜上に適用される、ゴム−金属
加硫接着剤としては、例えばヒユーソンケミカル
社のケムロツク、東洋化学研究所のメタロツク及
びデイトンケミカル社のシクソン等の市販の加硫
接着剤が使用できる。 ダイヤモンドの、ゴム等の有機高分子物質との
接着性は、炭化珪素被膜の形成で、ある程度改良
されるが、更に、この炭化珪素被膜上に、前述の
如きゴム−金属加硫接着剤被膜を形成することに
より、著しく改良されるものであり、外力の変化
で、ゴム等に変形を生じた場合でも、ダイヤモン
ドが安定して研磨材中に保持される。扱い易い研
磨材を売ることができる。 なお、ダイヤモンドとしては、表面に銅、ニツ
ケル等の金属被膜を形成したものを使用してもよ
い。 次に本発明の実施例を示すが、実施例において
部とあるのは特に断らない限り重量部を示すもの
である。 実施例 1 天然ゴム 100部 硫黄 20部 亜鉛華 5部 ステアリン酸 1部 加硫促進剤TT 1部 加硫促進剤DM 1部 ダイヤモンド 200部 発泡剤 5部 上記配合物をロールにてよく混練し、円型砥石
用金型に入れ、加硫プレスにて圧力100気圧、温
度160℃にて10分間加硫して直径30mm厚さ5mmの
円型ダイヤモンド砥石を得た。 なお、ダイヤモンドとしては、下記の4種を使
用した。 A 未処理ダイヤモンド B 銅被膜を有するダイヤモンド C 炭化珪素被膜を有するダイヤモンド D 炭化珪素被膜の上に更にケムロツク被膜を有
するダイヤモンド (但し、ケムロツクはヒユーソンケミカル社製
の加硫接着剤である。) このようにして得た4種の砥石を用いて、タイ
ル摩耗試験およびゴム摩耗試験を実施した。各試
験結果を第1表及び第2表に示す。試験方法は下
記の通りである。 1 タイル摩耗試験 長さ40mm、幅15mm、厚さ3mmのタイル板の厚さ
3mmの側面に試料を45°の傾斜を持たせて当て、
これに300gの荷重をかけ、振幅1mm、回転数
10000回/分にて5分間タイルを削り、試料とタ
イルの試験前後の重さを測定し、次式にて試料の
タイル摩耗性の良否を判定した。 タイルの試験前後の重さの差/試料の試験前後の重さ
の差×100 2 ゴム摩耗試験 試料を、50回/分の速度で回転する直径230mm、
厚さ25mmのGCJ20J砥石の面に30°の角度で当て、
200gの荷重をかけ、10000回/分の速度で回転し
ながら、上記砥石面上で幅50mmの間を7回/分の
割合で左右に移動させて5分間摩耗試験し、試験
前後の試料の重さを求め、次式にてゴム摩耗性を
判定した。 試料の試験前後の重さの差/試料の試験前の重さ×10
0
するものである。 従来技術 ダイヤモンドは不活性であり、非常に高度の硬
度を有するため、研磨材として好ましいことは知
られているが、他の物質との接着性に乏しいた
め、ゴムなどに混合して、仕上げ加工に使用でき
る研磨布や研磨紙又は研削用砥石を製造すること
はできないとされており、わずかに金属基材にダ
イヤモンドを散布接合した切断用砥石が実用化さ
れているに過ぎない。 発明の目的 本発明は、このようなダイヤモンドを用いて仕
上げ加工用にも効率よく使用できる研磨材を提供
することを目的とする。 発明の構成 本発明の研磨材は、表面に炭化珪素被膜を介し
てゴム−金属加硫接着剤被膜を有するダイヤモン
ドを、有機高分子物質に接着させて含有するもの
である。 即ち、本発明はダイヤモンドの表面に有機高分
子物質と比較的接着性の良好な炭化珪素被膜を形
成することにより、ダイヤモンドを、研磨材とし
ての使用に耐える強度で、有機高分子物質に安定
して接合できることを見出し、達成されたもので
ある。 本発明では、通常の粉末又は粒状ダイヤモンド
が使用され、有機高分子物質としては、成型又は
塗装により被膜形成可能なものがいずれも使用で
きるが、一般に天然ゴム、合成ゴム及び各種合成
樹脂材料が使用される。特に、天然ゴム及び合成
ゴムの1種以上を使用するのが好ましい。 また、研磨材の形状は、本発明に従つて処理し
たダイヤモンドと有機高分子物質の混合物を直接
成型して製造されたものであつても、又は当該ダ
イヤモンドと有機高分子物質の混合物を紙、布等
の担体に塗布して形成したものであつてもよく、
更には、有機高分子成型物又は担体表面に形成さ
れた有機高分子層の表面に当該ダイヤモンドを散
布して接着したものであつてもよい。 本発明の研磨材の製造方法は特に限定されない
が、例えば炭化珪素の焼付けなどによつて、ダイ
ヤモンドの表面に炭化珪素の被膜を形成せしめ、
更に、その上のゴム−金属加硫接着剤の被膜を形
成せしめ、これを有機高分子物質の表面に散布す
るか、または有機高分子物質中に分散せしめて熱
処理(例えば加硫)することにより高分子物質と
ダイヤモンドを強固に接着せしめて製造される。 なお、ダイヤモンドの表面に炭化珪素被膜を形
成する方法としては種々の方法があるが、代表的
なものとして次の方法が挙げられる。 まず、ダイヤモンドを脱脂洗浄し、ポリフエニ
ルトリメチルジシランの10%トルエン液に浸漬
し、乾燥してダイヤモンド表面にポリフエニルト
リメチルジシランの被膜を付着する。次に、これ
を窒素気流中で1200℃で1時間加熱すると、ポリ
フエニルトリメチルジシランが分解されて、ダイ
ヤモンド表面に炭化珪素被膜が形成できる。 この炭化珪素被膜上に適用される、ゴム−金属
加硫接着剤としては、例えばヒユーソンケミカル
社のケムロツク、東洋化学研究所のメタロツク及
びデイトンケミカル社のシクソン等の市販の加硫
接着剤が使用できる。 ダイヤモンドの、ゴム等の有機高分子物質との
接着性は、炭化珪素被膜の形成で、ある程度改良
されるが、更に、この炭化珪素被膜上に、前述の
如きゴム−金属加硫接着剤被膜を形成することに
より、著しく改良されるものであり、外力の変化
で、ゴム等に変形を生じた場合でも、ダイヤモン
ドが安定して研磨材中に保持される。扱い易い研
磨材を売ることができる。 なお、ダイヤモンドとしては、表面に銅、ニツ
ケル等の金属被膜を形成したものを使用してもよ
い。 次に本発明の実施例を示すが、実施例において
部とあるのは特に断らない限り重量部を示すもの
である。 実施例 1 天然ゴム 100部 硫黄 20部 亜鉛華 5部 ステアリン酸 1部 加硫促進剤TT 1部 加硫促進剤DM 1部 ダイヤモンド 200部 発泡剤 5部 上記配合物をロールにてよく混練し、円型砥石
用金型に入れ、加硫プレスにて圧力100気圧、温
度160℃にて10分間加硫して直径30mm厚さ5mmの
円型ダイヤモンド砥石を得た。 なお、ダイヤモンドとしては、下記の4種を使
用した。 A 未処理ダイヤモンド B 銅被膜を有するダイヤモンド C 炭化珪素被膜を有するダイヤモンド D 炭化珪素被膜の上に更にケムロツク被膜を有
するダイヤモンド (但し、ケムロツクはヒユーソンケミカル社製
の加硫接着剤である。) このようにして得た4種の砥石を用いて、タイ
ル摩耗試験およびゴム摩耗試験を実施した。各試
験結果を第1表及び第2表に示す。試験方法は下
記の通りである。 1 タイル摩耗試験 長さ40mm、幅15mm、厚さ3mmのタイル板の厚さ
3mmの側面に試料を45°の傾斜を持たせて当て、
これに300gの荷重をかけ、振幅1mm、回転数
10000回/分にて5分間タイルを削り、試料とタ
イルの試験前後の重さを測定し、次式にて試料の
タイル摩耗性の良否を判定した。 タイルの試験前後の重さの差/試料の試験前後の重さ
の差×100 2 ゴム摩耗試験 試料を、50回/分の速度で回転する直径230mm、
厚さ25mmのGCJ20J砥石の面に30°の角度で当て、
200gの荷重をかけ、10000回/分の速度で回転し
ながら、上記砥石面上で幅50mmの間を7回/分の
割合で左右に移動させて5分間摩耗試験し、試験
前後の試料の重さを求め、次式にてゴム摩耗性を
判定した。 試料の試験前後の重さの差/試料の試験前の重さ×10
0
【表】
【表】
ヤモンドを使用した砥石を示す
。
第1表及び第2表の結果から明らかなように、
本発明の製品Dは、タイル磨耗性及びゴム磨耗性
のいずれにも著しく優れた、実用性ある研磨材と
なつた。 実施例 2 石炭酸 100部 ホルマリン 240部 苛性ソーダ 8部 上記配合物を80℃にて90分加熱反応後、更に85
℃にて30分加熱反応させて、レゾール型樹脂を製
造した。 この樹脂100部とアルコール50部の混合物中に、
表面に炭化珪素被膜を介してケムロツク被膜を形
成したダイヤモンド300部を分散させ、フエノー
ルノボラツク型樹脂200部と発泡剤5部を加え、
均一に混合して、金型に流し込み60℃で5時間反
応させた。金型から取り出した成形物を80℃で20
時間乾燥後、180℃で4時間加熱してダイヤモン
ド砥石を得た。 この製品は、ダイヤモンドが安定して研磨特性
を発揮する、非常に品質のよい砥石として耐久性
よく使用できるものであつた。 発明の効果 本発明の研磨材は、ダイヤモンドを有機高分子
物質と結合して含有できるため、成型性に優れ、
非常に扱い易く、研磨及び研削用砥石、研磨紙布
等として、仕上げ加工にダイヤモンドの使用を可
能とする。また、研磨特性に富んだダイヤモンド
が炭化珪素と、その表面に形成されたゴム−金属
加硫接着剤被膜を介して強力に有機高分子物質に
接合されているため、耐久性に優れた高品質の製
品を得ることができ、従来不可能とされていたダ
イヤモンドを含有する実用性あるゴム砥石の製造
も可能となる。
。
第1表及び第2表の結果から明らかなように、
本発明の製品Dは、タイル磨耗性及びゴム磨耗性
のいずれにも著しく優れた、実用性ある研磨材と
なつた。 実施例 2 石炭酸 100部 ホルマリン 240部 苛性ソーダ 8部 上記配合物を80℃にて90分加熱反応後、更に85
℃にて30分加熱反応させて、レゾール型樹脂を製
造した。 この樹脂100部とアルコール50部の混合物中に、
表面に炭化珪素被膜を介してケムロツク被膜を形
成したダイヤモンド300部を分散させ、フエノー
ルノボラツク型樹脂200部と発泡剤5部を加え、
均一に混合して、金型に流し込み60℃で5時間反
応させた。金型から取り出した成形物を80℃で20
時間乾燥後、180℃で4時間加熱してダイヤモン
ド砥石を得た。 この製品は、ダイヤモンドが安定して研磨特性
を発揮する、非常に品質のよい砥石として耐久性
よく使用できるものであつた。 発明の効果 本発明の研磨材は、ダイヤモンドを有機高分子
物質と結合して含有できるため、成型性に優れ、
非常に扱い易く、研磨及び研削用砥石、研磨紙布
等として、仕上げ加工にダイヤモンドの使用を可
能とする。また、研磨特性に富んだダイヤモンド
が炭化珪素と、その表面に形成されたゴム−金属
加硫接着剤被膜を介して強力に有機高分子物質に
接合されているため、耐久性に優れた高品質の製
品を得ることができ、従来不可能とされていたダ
イヤモンドを含有する実用性あるゴム砥石の製造
も可能となる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 表面に、炭化珪素被膜を介してゴム−金属加
硫接着剤被膜を有するダイヤモンドを、有機高分
子物質に接着させて含有することを特徴とするダ
イヤモンド含有研磨材。 2 上記ダイヤモンドと有機高分子物質の混合物
を成型したものである特許請求の範囲第1項又は
第2項に記載の研磨材。 3 上記ダイヤモンドと有機高分子物質の混合物
を紙、布などの担体に塗布して形成されたもので
ある特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の研
磨材。 4 有機高分子物質の表面に上記ダイヤモンドを
散布して接着させたものである特許請求の範囲第
1項又は第2項に記載の研磨材。 5 有機高分子物質が天然ゴム、合成ゴム又は合
成樹脂である特許請求の範囲第1項〜第4項いず
れか1項に記載の研磨材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23916085A JPS6299082A (ja) | 1985-10-24 | 1985-10-24 | ダイヤモンド含有研磨材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23916085A JPS6299082A (ja) | 1985-10-24 | 1985-10-24 | ダイヤモンド含有研磨材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6299082A JPS6299082A (ja) | 1987-05-08 |
JPH0459109B2 true JPH0459109B2 (ja) | 1992-09-21 |
Family
ID=17040627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23916085A Granted JPS6299082A (ja) | 1985-10-24 | 1985-10-24 | ダイヤモンド含有研磨材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6299082A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5227876A (en) * | 1975-08-25 | 1977-03-02 | Toray Industries | Manufacture of perforated unwoven sheet |
JPS5330095A (en) * | 1976-09-01 | 1978-03-20 | Toyoda Mach Works Ltd | Method of producing resinoid grinding wheel |
-
1985
- 1985-10-24 JP JP23916085A patent/JPS6299082A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5227876A (en) * | 1975-08-25 | 1977-03-02 | Toray Industries | Manufacture of perforated unwoven sheet |
JPS5330095A (en) * | 1976-09-01 | 1978-03-20 | Toyoda Mach Works Ltd | Method of producing resinoid grinding wheel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6299082A (ja) | 1987-05-08 |
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