JP4353634B2 - 研磨フォーム製品およびその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、研磨粒子の所望分布を有する研磨フォーム製品に関する。
【0002】
研磨粒子含有フォームまたは「サンディングスポンジ」の製造および使用については、久しく知られている。このような研磨製品は、木材、金属、プラスチックなどの材料のクリーニング、艶出し、研磨および規格化において、特にこのような材料が不規則に起伏があるなどの複雑な表面形状を有して保持する場合、あるいは乾式工法の内壁表面を研磨する場合のように、研磨製品とワークピースとの間で使用圧を手動制御することが望ましい場合に有用であることが分かっている。
【0003】
このような研磨フォームは、米国特許番号第4,613,345号および第4,569,861号で述べられるものなどのように、連続または独立気泡フォーム内に分散した研磨粒子を有し、あるいは代案としては、米国特許番号第5,429,545号で述べられるように、その少なくとも1つの主要面に接着する研磨粒子を有する。米国特許番号第3,630,800号および第5,242,749号で述べられる製品のように、その中に配置された繊維状強化材を有するものもある。このようなその他の製品では、フォームは粉砕されて研磨粒子および結合剤に混合され、次に米国特許番号第3,773,480号およびGB 1,328,292号の製品のような研磨製品に再度固められる。研磨剤含有フォーム構造体は、EP 0 192 047で述べられるもののような、より硬質のフォームからも作られる。
【0004】
しかしフォーム基材の主要面に接着した研磨粒子を有する可撓性および弾性研磨製品が所望される場合、可撓性および弾性基材の物理特性を保持するために可撓性エラストマー結合剤を必要とする米国特許番号第4,966,609号および第5,609,513号で教示されるように、これらの特性を保持するために接着結合剤の選択が重要であることが知られている。
【0005】
フェノール−ホルムアルデヒド縮合物などの硬質非エラストマー結合剤を用いた場合、フォーム基材の弾性でエラストマーの特性は、これらの結合剤の物理特性に急速に圧倒され、得られる研磨製品は脆弱になって通常の使用の下で、亀裂、裂け、および穿孔を被りやすくなる。この問題は、例えばテンプレートまたはステンシルを使用して、このような硬質非エラストマー結合剤を所定の不連続模様に塗布または「印捺」し、そして同時に、または続いて研磨粒子をこれらの印捺された結合剤の模様に塗布することについて述べるEP 0 010 408で取り組まれている。この技術は上述した欠陥のいくつかを克服するが、脆弱破損を被りやすい領域が残り、製品の研磨性要素の不連続な配置によって、研磨製品によるワークピースの「トラッキング」または「スコアリング」などの非均一摩耗の問題が生じる。
【0006】
成分を乾燥するためのエネルギー要求を低減させるDE 2,722,083で述べられるように、機械的発泡または「泡立て」技術を使用した布帛、紙、または木材に対する様々な成分の均一コーティングの塗布については既知である。しかし硬質非エラストマー結合剤で被覆された、弾性でエラストマーの連続または独立気泡フォーム基材に対する重要な物理特性の保持については、述べられてもいないし予見されてもいない。
【0007】
図1は、樹脂スラリーの噴霧を通じて粒子が塗布され、樹脂接着剤がフォーム基材のコーティングできる表面10に沿って凝集塊12を形成し、微細研磨粒子が樹脂中に分散して包まれる研磨材を示す。粒子が樹脂スラリーでフォーム基材に塗布されるので、微細研磨粒子は硬化樹脂に包まれる傾向があり、得られる研磨製品は実質的に基材のコーティングできる表面に沿って、凝集樹脂および微細研磨粒子の均一でない分布を有する。このような構造物中では、完成品の研磨用途において微細研磨粒子が即座に利用できないかもしれず、製品の全般的な研磨性能が最適以下になって性能に改善の余地が残るかもしれない。
【0008】
本発明は、フォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面に、望ましい粒子分布で接着する微細研磨粒子を含む研磨製品を提供する。製品は、例えば金属、木材、およびプラスチック表面の仕上げや艶出しなどの研磨用途で、特に塗装した自動車パネルなどの処理において製品が有用である自動車アフターマーケット産業で有用である。このような製品の製造において微細研磨粒子は、粒子が連続気泡の表面に沿って実質的に均一になるように分散し、研磨的に効果的な製品を提供するように、フォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面上に付着される。意外にも発明の研磨製品は、硬質の非エラストマー結合剤または接着剤を使用して研磨粒子を基材に接着した際に、未被覆フォーム基材の特性(例えば弾性、柔軟性)をかなりの程度保持した。換言すれば、得られる発明の研磨フォーム製品は、順応性で可撓性研磨製品である。
【0009】
本発明の説明にあたって「弾性」とは、基材が折り曲げ、引き伸ばし、または押さえつけ後に、実質的にその原形を回復できる基材の特性を指す。「可撓性研磨製品」とは、研磨性表面を外側にして折り畳んだ際に、研磨性コーティングが鋭く折れ曲がらない研磨製品を指す。「フォーム基材」とは、基材の少なくとも1つの表面全体にわたり、連続した空隙で画定される連続気泡を有するフォーム基材を指す。例えばここで使用されるフォーム基材は、連続気泡を含む少なくとも1つの表面を有する実質的な独立気泡フォームを含む。「硬質の非エラストマー接着剤」とは、フォーム基材よりも顕著に少ないエラストマー特性を有する硬化した接着剤を指す。「メークコート前駆体」とは、フォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面に塗布されて、研磨粒子をそこに固定するコーティングできる樹脂接着剤材料を指す。「メークコート」とは、メークコート前駆体が硬化して形成される、フォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面上の硬化した樹脂の層を指す。「サイズコート前駆体」とは、フォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面のメークコート上に塗布されるコーティングできる樹脂接着剤材料を指す。「サイズコート」とは、サイズコート前駆体が硬化して形成される、フォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面上の硬化した樹脂の層を指す。「硬化した」または「完全に硬化した」とは、硬化して重合した硬化性のコーティングできる樹脂を意味する。「微細研磨粒子」とは、ここで述べるあらゆる材料を含み、メジアン粒径が約60μm以下である粒度分布を有する研磨的に効果的な粒子を指す。例えばANSI試験法B74.18−1884などの粒径測定に利用できる標準試験法に基づいたメジアン粒径に言及する際は、球状の粒子形態が想定される。「実質的に均一」とは、形状および壁、すなわち細隙または空隙手段によって画定されるコーティングできる表面に沿った微細研磨粒子の分布を意味し、完成品中の粒子は、気泡の顕微鏡検査によって視覚的に観察される樹脂および粒子の顕著な凝塊形成なしに、連続気泡のコーティングできる表面に沿って分散する。完成品において粒子の大多数は、製品の最初の適用で研磨的に効果的なように、連続気泡のコーティングできる表面に沿って位置する。
【0010】
メークおよびサイズコートの結合剤成分について言及する際、「変動性」とは、結合剤分散液の泡立てた状態が一過性であるように、結合剤材料の液体分散液(例えばメークコート前駆体またはサイズコート前駆体)に付与される発泡させたまたは泡立てた状態を意味する。「泡立て」という用語は、各バブルが液体の薄いフィルム内に封入される液体全体にわたる気泡の分散を意味する。したがって発明で用いられる変動性フォームは、比較的大型の気泡から構成される不安定なフォームも包含する。
【0011】
一側面では発明は、表面の少なくとも1つが、実質的に基材表面全体にわたり複数の連続気泡を有し、連続気泡が相互に連結した空隙で画定されるコーティングできる表面を有する、第1および第2の主要基材表面を有する可撓性および弾性フォーム基材、および前記連続気泡のコーティングできる表面に実質的に均一になるように接着する複数の研磨粒子を含む研磨製品を提供する。
【0012】
好ましくは第1のおよび/または第2の主要基材表面の連続気泡表面のみがそこに接着する研磨粒子を含み、粒子はあらゆる種々の適切な研磨性材料を含んでも良い。粒子は、硬質の非エラストマーの熱可塑性または熱硬化性樹脂を含んでも良い適切な接着剤によって、フォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面に結合する。好ましくは粒子は、熱硬化性フェノール樹脂メークコート、そして要すれば同様のサイズコートを用いることによって、連続気泡のコーティングできる表面に固定される。好ましくは樹脂メークコート前駆体上に付着する研磨粒子のほとんどが、フォーム基材表面の連続気泡に付着する。好ましくは樹脂メークコート前駆体上に付着する研磨粒子の少なくとも約80重量%が、被覆された外面から測定した垂直距離がフォーム基材全厚の約25%以内、より好ましくは約15%以内の位置で、フォーム基材の連続気泡に付着する。したがって10mmの全厚を有する連続気泡フォーム基材では、樹脂メークコート前駆体に塗布される研磨粒子の少なくとも約80重量%が、被覆された外面からの垂直距離が2.5mm以内に位置する連続気泡に結合する。しかし未被覆基材の特性のかなりの程度を保持する製品について上述したように、完全に網状のフォーム基材中への泡立てた樹脂接着剤の浸透が基材全体にわたり、研磨粒子が連続気泡に沿って均一に分布することも構想された。
【0013】
発明の製品は、ハンドパッド、エンドレスベルト、ディスク、圧縮または圧搾ホイールなどの形態で提供することもできる。さらに発明の製品は、不織の独立気泡フォーム、連続気泡フォーム、または強固なフォーム基材などのその他の製品にラミネートでき、あるいは製品はその中に穿孔があるまたはないロールの形態で提供できる。
【0014】
前述の製品の調製においては、フォーム基材が調製され、あるいは別な方法で用意される。メークコート前駆体成分は、フォーム基材の外面に塗布されて第1のコーティング層を形成する。複数の前述の微細研磨粒子が第1のコーティング層に適用され、メークコート前駆体成分が少なくとも部分的に硬化する。要すればサイズコート前駆体成分が、研磨粒子および第1のコーティング層上に塗布され、第2のコーティング層を形成する。第1および第2のコーティング層は硬化して、研磨粒子がフォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面に固着し、粒子が連続気泡表面にその形状および「壁」に沿って、実質的に均一な分布に固着する研磨製品が提供される。
【0015】
微細研磨粒子はメークコート前駆体上に付着され、好ましくは1996年5月3日に提出された同一譲受人の同時係属国際出願PCT/US96/06276、およびここに共に提出される「Method and Apparatus for Manufacturing Abrasive Articles」と題されたそれに対応する米国出願番号第08/930,098号で述べられた付着方法を使用して、粒子は最初にフォーム基材の1つの主要面上に、次にフォーム基材の第2の主要面上に付着される。より大型の、すなわち直径>60μmの研磨粒子は、好ましくはドロップコーティングまたは静電気コーティングはなどの既知の方法によって、メークコート前駆体に塗布される。好ましくはメークおよびサイズコート前駆体は、変動性フォームとして提供される熱硬化性のコーティングできるフェノール樹脂である。メークコート前駆体は、そのフォーム基材への塗布に先だって泡立てられ、その後研磨粒子の塗布に先だって少なくとも部分的に崩壊する。同様に任意のサイズコートが製品に塗布される際、好ましくは泡立てられ、次に少なくとも部分的に硬化したメークコート上に塗布される。次にメークコート前駆体およびサイズコート前駆体は完全に硬化して発明の研磨製品が提供され、そしてこのようにして調製された製品をさらに加工して、ハンドパッド、エンドレスベルト、ディスク、圧縮または圧搾ホイールなどを提供することもできる。
【0016】
好ましい実施態様の詳細な説明および付録の請求の範囲を含む開示の残りの部分を考察することで、発明の詳細は当業者によってさらに完全に理解されるであろう。
【0017】
発明の好ましい実施態様の詳細をここで述べる。以下で論じられる実施態様の詳細が決して制限を意図するものでなく、発明の特徴を実証するものであることを当業者は理解するであろう。好ましい実施態様の説明では、構造的特徴が参照番号で同定され、同一参照番号が同一構造体を指す図が参照される。
【0018】
図2に示すように、発明の製品は基材の少なくとも1つの表面上に連続気泡100を有するフォーム基材を含む。連続気泡は、「ポアー」とも称される細隙または空隙104によって画定されるコーティングできる表面102を含む。複数の研磨粒子106は、ここで述べるようにフォーム基材に塗布されてメークおよびサイズコートを提供する硬化樹脂結合剤によって、気泡のコーティングできる表面に結合する。研磨粒子は、空隙で画定される気泡のコーティングできる表面に沿って粒子が実質的に均一な様式に分布し、気泡が凝集樹脂中に埋もれないように、気泡のコーティングできる表面に沿って好ましい分布に配列される。この構造物中では、粒子は完成品の最初の研磨用途で即座に効果的なように配置される。図1および2の研磨製品は、同一タイプおよび成分のフォーム基材、そして同一メークコート樹脂を使用して作られる。
【0019】
フォーム基材
気泡ポリマーまたはフォーム中の気相は、気泡と称される細隙または空隙中に分布する。これらの気泡が、気体が気泡から気泡を通過できるように相互に連結している場合、フォームは連続気泡と呼ばれる。対照的に気泡が不連続で、それぞれの気相が他の気泡の気相とは独立している場合、フォームは独立気泡と呼ばれる。フォーム中の連続気泡の割合が独立気泡の割合よりも大きい場合、フォームは連続気泡フォームである。フォームの独立気泡含量は、ASTM方法D3574で述べられた気流検圧器の手段によって測定できる。
【0020】
通常、発明の研磨製品では、基材の少なくとも1つの表面上にコーティングできる表面がある、連続気泡を有する弾性および可撓性のあらゆるフォーム基材が使用できる。好ましいフォーム基材は、インチ当たり約4〜約100個のポアー(ppi)を有する(平均孔径6〜0.25mm)。約100ppiを超えるフォーム基材は、中実の表面として挙動する表面を有する。このような中実の表面は、発明の方法によって被覆することもできるが、このようなフォーム基材は、樹脂および粒子の非均一な塗布のために未被覆フォーム基材の特性を保持しないかもしれない。有用なフォーム基材としては、ポリウレタン、フォームラバー、およびシリコーンなどの合成ポリマー材料からできたものと、天然スポンジ材料が挙げられる。
【0021】
フォーム基材の厚さは、研磨製品の所望最終用途のみにより制限される。好ましいフォーム基材は、約1mm〜約50mmの範囲の厚さを有する。
【0022】
接着結合剤
下でさらに詳しく述べるように、フォーム基材に樹脂メークコート前駆体または第1の樹脂、そして要すればメークコート前駆体上に塗布されるサイズコート前駆体または第2の樹脂を塗布することで接着剤層が形成される。好ましくは接着剤層は、硬化時に研磨粒子を繊維に強力に結合するのに必要な接着を提供する塗布量でフォーム基材に塗布された、メークコート前駆体およびサイズコート前駆体から形成される。発明の完成品において接着剤層は、粒子を樹脂内に埋めることなく、微細研磨粒子上に樹脂の薄いコーティングを提供する。例えば顕微鏡下で観察した際、個々の粒子は空隙が画定する気泡のコーティングできる表面に固定され、コーティングできる表面の外面から外に伸びているいるのが観察される。この構造物中で微細研磨粒子は、完成品の最初の適用において即座に研磨的に効果的なように製品中に位置する。さらに粒子は連続気泡のコーティングできる表面に強力に接着して、良好な可使時間を有する研磨製品を提供する。
【0023】
発明で使用するのに適したメークコート前駆体は、コーティングできる硬化性接着結合剤であり、1つ以上の熱可塑性、あるいは好ましくは熱硬化性樹脂接着剤を含んでも良い。発明で使用するのに適した樹脂接着剤としては、フェノール樹脂、側鎖α,β−不飽和カルボニル基を有するアミノプラスト樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、エチレン性不飽和樹脂、アクリル化イソシアヌル酸樹脂、ユリアホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌル酸樹脂、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、フルオレン変性エポキシ樹脂、およびそれらの組み合わせが挙げられる。触媒および/または硬化剤を結合剤前駆体に添加して、重合過程を開始および/または加速することもできる。
【0024】
エポキシ樹脂はオキシランを有し、開環によって重合する。このようなエポキシド樹脂としては、単量体エポキシ樹脂および重合体エポキシ樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、それらの主鎖の性質および置換基が大きく異なっても良い。例えば主鎖は、エポキシ樹脂と常態で結合するいかなるタイプでも良く、その上の置換基は、室温でオキシラン環と反応する活性水素原子を含まないいかなる基でも良い。許容可能な置換基の代表例としては、ハロゲン、エステル基、エーテル基、スルホネート基、シロキサン基、ニトロ基、およびリン酸基が挙げられる。いくつかの好ましいエポキシ樹脂の例としては、2,2−ビス[4−(2,3−エポキシプロポキシ)−フェニル)プロパン(ビスフェノールAのジグリシジルエーテル)]および商品名「Epon 828」、「Epon 1004」および「Epon 1001F」の下にShell Chemical Co.から入手できる市販の材料、「DER−331」、「DER−332」、および商品名「DER−334」の下にDow Chemical Co.から入手できる市販の材料が挙げられる。その他の適切なエポキシ樹脂としては、フェノールホルムアルデヒドノボラックのグリシジルエーテル(例えばDow Chemical Co.から入手できる「DEN−431」および「DEN−428」)が挙げられる。
【0025】
エチレン性不飽和結合剤前駆体の例としては、側鎖α,β不飽和カルボニル基を有するアミノプラストモノマーまたはオリゴマー、エチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマー、アクリル化イソシアヌレートモノマー、アクリル化ウレタンオリゴマー、アクリル化エポキシモノマーまたはオリゴマー、エチレン性不飽和モノマーまたは希釈液、アクリレート分散液またはそれらの混合物が挙げられる。
【0026】
アミノプラスト結合剤前駆体は、分子またはオリゴマー当たり少なくとも1つの側鎖α,β−不飽和カルボニル基を有する。これらの材料については、米国特許番号第4,903,440号(Larsonら)および第5,236,472号(Kirkら)でさらに詳しく述べられている。
【0027】
エチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーは、一官能価、二官能価、三官能価または四官能価あるいはさらに高い官能価でも良い。アクリレートという用語には、アクリレートおよびメタクリレートの両者が含まれる。エチレン性不飽和結合剤前駆体には、炭素、水素、および酸素、そして要すれば窒素およびハロゲン原子を含有する単量体および重合体化合物の両者が含まれる。酸素または窒素原子またはその両者は、概してエーテル、エステル、ウレタン、アミド、および尿素基中に存在する。エチレン性不飽和化合物は好ましくは約4,000未満の分子量を有し、より好ましくはエステルであり、脂肪族モノヒドロキシ基または脂肪族ポリヒドロキシ基と、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸酸、マレイン酸などの不飽和カルボン酸を含有する化合物との反応から作られる。エチレン性不飽和モノマーの代表例としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、スチレン、ジビニルベンゼン、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、ビニルトルエン、エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセロールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、およびペンタエリスリトールテトラメタクリレートが挙げられる。その他のエチレン性不飽和樹脂としては、モノアリル、ポリアリル、およびポリメタリルエステル、そしてフタル酸ジアリル、アジピン酸ジアリル、およびN,N−ジアリルアジパミドなどのカルボン酸アミドが挙げられる。さらに別の窒素含有化合物としては、トリス(2−アクリル−オキシエチル)イソシアヌレート、1,3,5−トリ(2−メチルアクリルオキシエチル)−s−トリアジン、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、N−メチル−アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニル−ピロリドン、およびN−ビニル−ピペリドンが挙げられる。
【0028】
少なくとも1つの側鎖アクリレート基を有するイソシアヌレート誘導体、および少なくとも1つの側鎖アクリレート基を有するイソシアネート誘導体については、米国特許番号第4,652,274号(Boettcherら)でさらに詳しく述べられている。好ましいイソシアヌレート材料は、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリレートである。
【0029】
アクリル化ウレタンは、ヒドロキシ末端イソシアネート延長ポリエステルまたはポリエーテルのジアクリレートエステルである。市販のアクリル化ウレタンの例としては、Morton Chemicalから入手できる「UVITHANE 782」、およびUCB Radcure Specialtiesから入手できる「CMD 6600」、「CMD 8400」、および「CMD 8805」が挙げられる。アクリル化エポキシは、ビスフェノールAエポキシ樹脂のジアクリレートエステルなどのエポキシ樹脂のジアクリレートエステルである。市販のアクリル化エポキシの例としては、UCB Radcure Specialtiesから入手できる「CMD 3500」、「CMD 3600」、および「CMD 3700」が挙げられる。
【0030】
アクリル化ウレタンは、ヒドロキシ末端NCO延長ポリエステルまたはポリエーテルのジアクリレートエステルである。市販のアクリル化ウレタンの例としては、Morton Thiokol Chemicalから入手できるUVITHANE 782、およびRadcure Specialtiesから入手できるCMD 6600、CMD 8400、およびCMD 8805が挙げられる。
【0031】
アクリル化エポキシは、ビスフェノールAエポキシ樹脂ジアクリレートエステルなどのエポキシ樹脂のジアクリレートエステルである。市販のアクリル化エポキシの例としては、Radcure Specialtiesから入手できるCMD 3500、CMD 3600、およびCMD 3700が挙げられる。
【0032】
エチレン性不飽和希釈液またはモノマーの例は、米国特許番号第5,236,472号、第5,667,842号、および第5,580,647号にある。水と相溶性の傾向を有するために、これらのエチレン性不飽和希釈液が有用なこともある。
【0033】
アクリレート分散液に関してさらに詳しくは、米国特許番号第5,378,252号(Follensbee)にある。
【0034】
結合剤前駆体中において、部分的に重合したエチレン性不飽和モノマーを使用することもこの発明の範囲内である。例えばアクリレートモノマーを部分的に重合させ、メークコート前駆体に組み込むこともできる。部分的重合の程度は、得られる部分的に重合したエチレン性不飽和モノマーが過剰に高い粘度を有さず、結合剤前駆体がコーティングできる物質になるように制御されるべきである。部分的に重合できるアクリレートモノマーの例は、イソオクチルアクリレートである。部分的に重合したエチレン性不飽和モノマーと、別のエチレン性不飽和モノマーおよび/または縮合硬化性結合剤の組み合わせを使用することもこの発明の範囲内である。
【0035】
上述の自動車用途で使用するためのハンドパッドの製造において、本発明でメークコート前駆体として使用される接着剤材料は、Kirk−OthmerのEncyclopedia of Chemical Technology第3版、John Wiley & Sons、1981、New York、第17巻、384−399ページで述べられるように、好ましくはレゾールおよびノボラック樹脂などの熱硬化性フェノール樹脂を含む。レゾールフェノール樹脂は、アルカリ性触媒およびモル過剰量のホルムアルデヒドから作られ、典型的に1.0:1.0〜3.0:1.0のホルムアルデヒド対フェノールのモル比を有する。ノボラック樹脂は酸触媒の下で調製され、ホルムアルデヒド対フェノールのモル比は1.0:1.0未満である。本発明の製品の製造で有用な典型的なレゾール樹脂は、(重量で)約0.75%〜約1.4%の遊離ホルムアルデヒド、約6%〜約8%の遊離フェノール、約78%の固形分を含有し、残りは水である。このような樹脂のpHは約8.5であり、粘度は約2400〜約2800センチポアズである。本発明で使用するのに適した市販のフェノール樹脂としては、Occidental Chemicals Corporation(ニューヨーク州N.トナワンダ)から商品名「Durez」および「Varcum」の下に,入手できるもの、Monsanto Corporationから入手できる「Resinox」、およびどちらもAshland Chemical Companyから入手できる「Arofene」および「Arotap」、並びにカナダオンタリオ州ミシサーガのNeste Canada,Inc.の事業部Neste Resinsから商品名「BB077」の下に入手できるレゾール初期縮合物が挙げられる。必要または所望に応じて、有機溶剤をフェノール樹脂に添加できる。
【0036】
好ましくはメークコートとして使用される接着結合剤は、フォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面への塗布に先だって、発泡されまたは泡立てられる。結合剤成分は、乾燥時に硬化する結合剤の水性分散液でも良い。これらの結合剤成分の中で最も好ましいのは、泡形成を助けその安定性を高める界面活性剤を含む、発泡性でコーティングできる硬化性レゾールフェノール樹脂である。例示的な市販の界面活性剤は、商品名「SULFOCHEM SLS」の下に知られるカリフォルニア州パソロブレスのChemron Corporationからのものである。このような発泡剤(乳化剤)または界面活性剤がメークコート樹脂に添加され、液体コーティングに適合したコーティング方法を使用して、フォーム基材に塗布される。全湿成分の1.0%〜6.0%程度、そして好ましくは約3%の量が使用されている。
【0037】
本発明でメークコート前駆体として有用な発泡性の、または泡立つコーティングできる硬化性樹脂成分は、泡が顕著に崩壊する前にフォーム基材に泡が塗布できるように、その泡形態を十分な時間保持しなくてはならない。好ましくは泡立てたメークコートは、粒子が連続気泡の最上の表面層を越えて基材中に浸透するよう研磨粒子の塗布が達成できるように、フォーム基材への塗布後間もなく崩壊する。樹脂成分は、機械的発泡または泡立て、不溶性ガスの注入および分散、または熱その他で分解して気相物質を生じる化学発泡剤の使用などの既知の方法で泡立てることもできる。本発明のために発泡性のコーティングできる硬化性樹脂成分は、ブロー比、すなわち泡立てない開始材料の容積に対する泡立てた容積の比率が2:1〜99:1になるまで発泡しなくてはならない。泡立てたフェノール結合剤樹脂分散液は、好ましくは少なくとも20容量%、そしてより好ましくは50%〜99%のガス含量を有する(または2:1〜99:1、好ましくは5:1〜25:1、そしてより好ましくは約10:1のブロー比)。変動性フォームは、繊維層に加わる樹脂の湿アドオン重量を低下させるために、少なくともフォームがフォーム基材の繊維に塗布されるまでは、その構造的完全性を保持しなくてはならない。発泡させた樹脂は高度に空気で希釈されており、泡立てしない場合に要求されるよりも少ない量を使用しながら樹脂の容積が顕著に増大するので、メークコートを泡立てることにより、所望のそして経済的に好ましい樹脂アドオン重量の低下が提供される。フォーム基材の連続気泡に対する泡立てた樹脂の塗布により、連続気泡のコーティングできる表面に沿って実質的に均一な樹脂の単層が生じ、次にそれによって微細研磨粒子に結合表面が提供される。
【0038】
泡立てた樹脂はフォーム基材に塗布され、乾燥時にフォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面上に鞘状の覆いを提供する量を提供する。前述の密度を有するフォーム基材のために、泡立てたフェノールメークコート前駆体アドオン重量は好ましくは、約33g/m2〜約105g/m2の範囲内である。使用する特定のアドオン重量は、フォーム基材の性質(例えば密度、気泡のタイプおよび形状など)、並びに使用する樹脂の性質などのいくつかの要素に左右される。適切なメークコートアドオン重量の決定は、十分に当業者の技術範囲内である。
【0039】
サイズコート前駆体は、上で論じらたメークコート前駆体同じでも良く、あるいはメークコート前駆体とは異なっても良い。サイズコート前駆体は、フェノール樹脂、ユリアホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、アクリレート樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アミノプラスト樹脂、および上記のものの組み合わせと混合物などのあらゆる前述の樹脂接着剤または粘着性接着剤を含むことができる。好ましくはサイズコート前駆体は、メークコート前駆体で使用される接着剤と類似のあるいは同一の樹脂接着剤を含む。より好ましくはサイズコート前駆体は、熱硬化性樹脂または放射線硬化性樹脂のどちらかを含む。最も好ましくは、サイズコート前駆体は上述のように熱硬化性フェノール樹脂を含む。研磨粒子が樹脂コーティング内に埋もれて、完成品の最初の適用において利用できなくなることがないように、サイズコート前駆体はここでも樹脂の湿アドオン重量を低下させるために、好ましくはメークコートへの塗布に先だって発泡される。好ましくはサイズコート前駆体は約5:1〜約25:1、より好ましくは約20:1のブロー比に泡立てられる。泡立てられたサイズコート前駆体は、好ましくはフォーム基材に塗布されて、粒子を樹脂の下に埋めることなく、研磨粒子を薄く実質的に均一なコーティングで覆うアドオン重量を提供する。前述の泡立てられたフェノール樹脂が前述の密度を有するフォーム基材に塗布される場合、好ましくはサイズコートの乾燥アドオン重量は、約33g/m2〜約105g/m2の範囲内である。しかし特定のアドオン重量は、フォーム基材の性質並びに使用される樹脂の性質などのいくつかの要素に左右される。適切なサイズコートアドオン重量の決定は、十分に当業者の技術範囲内である。
【0040】
研磨粒子
本発明の研磨製品に包含するのに適切な有用な研磨粒子としては、1μm〜約600μmのメジアン粒径を有するあらゆる既知の微細研磨粒子、そしてより大きい研磨粒子が挙げられ、約10μm〜約100μmのメジアン粒径が好ましい。好ましくはこのような微細研磨粒子は、メジアン粒径が約60μm以下の粒度分布で提供される。前述の自動車用途で使用されるハンドパッドの調製において、例えばメジアン粒径は60μm未満でも良い。このような製品では、40μm以下のメジアン粒径が幾分より好ましい。本発明で有用な様々なタイプの研磨性材料としては、セラミック酸化アルミニウム、熱処理酸化アルミニウムおよび白色融解酸化アルミニウムをはじめとする酸化アルミニウム粒子、並びに炭化ケイ素、アルミナジルコニア、ダイアモンド、セリア、立方晶窒化ホウ素、ガーネット、粉末ガラス、石英および上記のものの組み合わせが挙げられる。有用な研磨粒子としては、熱硬化性または熱可塑性ポリマー粒子などのより軟質で攻撃性の少ない材料、並びに例えば堅果殻などの粉砕天然物も挙げられる。
【0041】
当業者は、粒子成分および粒度の選択が、製品によって処理されるワークピース表面の性質と所望の研磨性効果を考慮に入れて、最終研磨製品の予期される最終用途に左右されることを理解するであろう。好ましくは発明の製品に包含する微細研磨粒子は、少なくとも約5のモース硬度を有する材料を含むが、用途によってはより軟質の粒子が適切な場合もあり、発明は特定の硬度値を有する粒子に限定されるものではない。粒子はフォーム基材の第1または第2の主要面の少なくとも1つに添加され、完成品の予期される最終用途に対して適切な粒子装填量を提供する。自動車用途向け製品の調製においては、例えば微細研磨粒子をフォーム基材に塗布して、約63〜168g/m2(約15〜40グレイン/24インチ2)の範囲内のアドオン重量が提供できる。
【0042】
添加剤
メークコート前駆体またはサイズコート前駆体またはその両者は、充填剤、繊維、潤滑剤、粉砕添加物、湿潤剤、界面活性剤、顔料、染料、カップリング剤、光重合開始剤、可塑剤、懸濁剤、帯電防止剤などの任意の添加剤を含有することができる。可能な充填剤としては、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、メタケイ酸カルシウム、アルミナ三水和物、氷晶石、マグネシア、カオリン、石英、およびガラスが挙げられる。粉砕添加物として機能できる充填剤としては、氷晶石、フルオロホウ酸カリウム、長石、およびイオウが挙げられる。充填剤は硬化したコーティングの良好な柔軟性と強靭性を保持しながら、メークまたはサイズコート前駆体100部あたり約400部まで、好ましくは約30〜約150部の量で使用できる。当業者には既知のように、これらの材料の量は所望の特性を提供するように選択される。
【0043】
有機溶剤および/または水を前駆体成分に添加して、粘度を変えることもできる。発泡前の好ましい粘度値は、室温(例えば25℃)で10〜10,000cps(ブルックフィールド粘度計を使用した測定)の範囲であり、通常50〜1,000cpsである。特定の有機溶剤および/または水の選択は当業者の技術範囲内であると思われ、結合剤前駆体で使用される熱硬化性樹脂およびこれらの樹脂の使用量に左右される。
【0044】
方法
図3に示されるように、発明の製品の調製において第1の面114および第2の面116を有するフォーム基材110は、装置14中に供給される。フォーム基材110は、第1の接着剤またはメークコート前駆体をフォーム基材110に塗布するコーター20を最初に通過する。コーター20はスプレーコーター、ロールコーター、ディップコーター、ロール式ナイフコーターなどの既知の適切なコーターを含むことができる。下で述べる好ましい発泡させたメークコート前駆体を塗布する際、好ましいコーター20は、フォーム基材110が2本の対向ローラーによって形成されるニップを通過するダブルロールコーターから構成される。好ましくはローラーの圧力は、フォーム基材の層厚中へのメークコート前駆体樹脂の浸透を調節するように調節される。このようなコーターについては技術分野で周知であり、ここでさらに詳しく述べる必要はない。発泡させたメークコート前駆体は、技術分野で既知のようにスロットダイを通じて泡立て機からトップローラーに塗布される。好ましい一実施態様では、泡立て機はペンシルベニア州ウェストローンのSKG Industriesから「F2S−8」として市販されるタイプである。泡立てたメークコート前駆体をフォーム基材に塗布するその他の適切な段取りとしては、メークコート前駆体をダブルロールコーターのボトムロールまたは双方のロールにスロットダイで塗布する、ダブルロールコーターのニップに入る前に、メークコート前駆体を直接フォーム基材にスロットダイで塗布する、ロールコーターなしで、そして要すればスロットダイの反対側のフォーム基材全体にわたり真空にして、メークコート前駆体をスロットダイで塗布する、メークコート前駆体をフォーム基材の双方の面に対向スロットダイで塗布し、続いてフォーム基材をロールコーターを通過させるまたはさせない、メークコート前駆体をフォーム基材全体にわたって横断するホースまたはダクトで塗布するなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0045】
第1の接着剤コーター20を出た後、フォーム基材110は第1の粒子コーター22を通過する。第1の粒子コーター22は、好ましくはフォーム基材の第1の表面114に微細研磨粒子112を塗布するために構成される。下でさらに詳しく述べるように、研磨性グレイン112はフォーム基材の気泡特性次第で、表面114からフォーム基材110内のある程度の深さに浸透する。研磨性グレインをフォーム基材110の第2の面116に塗布することが所望される場合、フォーム基材が向きを変えて第2の面116が上を向くように、フォーム基材はローラー24aおよび24bを通過する。次にフォーム基材110は、研磨粒子112をフォーム基材110の第2の面116に適用するために構成される任意の第2の粒子コーター26を通過する。好ましくは第2の粒子コーター26は、第1の粒子コーター22と類似構造である。しかし特定用途に対しては、粒子コーター22とは異なるタイプまたは構成の第2のコーター26を使用することが好ましい場合もある。また第2の研磨粒子コーター26は、第1の研磨粒子コーター22によって塗布される研磨粒子と同じまたは異なる成分および/またはサイズを有する研磨粒子を塗布しても良い。粒子はまた静電気コーティング技術を使用してフォーム基材上に被覆されても良い。
【0046】
微細研磨粒子112をフォーム基材110の少なくとも第1の表面114、要すれば第2の表面116に適用した後、フォーム基材110は好ましくは、赤外線ランプまたはオーブンなどの熱源(図示せず)に暴露されて、樹脂を少なくとも部分的に硬化するのに必要な程度までメークコート前駆体が加熱される。用途によっては、この段階でメークコート前駆体を完全に硬化することが好ましい場合もある。加熱は十分な熱分布および空気流を与えるあらゆる熱源によって実施できる。適切な熱源の例としては、強制通風炉、対流式オーブン、赤外線加熱などが挙げられる。放射線または化学線エネルギーを使用することも発明の範囲内である。光活性化熱硬化性樹脂フォームに対しては、加熱時間が少なくとも溶剤(例えば水)を追い出して、少なくとも樹脂の部分的硬化(架橋)を開始するのに十分であることが好ましい。
【0047】
好ましい実施態様では、フォーム基材110は要すれば第2の接着剤またはサイズ前駆体コーター28を通過し、フォーム基材110が第2の研磨粒子コーター26から出た後に、任意であるが好ましいサイズコート前駆体が塗布される。好ましくはサイズ前駆体コーターは、メーク前駆体コーター20と同一構成である。用途によっては、そうでなく第1のコーター20と異なる構成のコーター28を使用することが所望される場合もある。用途によってはサイズコートを追加しないことが好ましいこともある。
【0048】
第1の粒子コーター22の好ましい実施態様は、図4にさらに詳しく示した。フォーム基材110は、その少なくとも1つが伝動ローラーであるローラー32aおよび32bの周囲を回る移動ベルト30によって、コーター22を通して運ばれる。フォーム基材110は、粒子スプレーブース34を通過する。ブース34は、第1の面36、第2の面38、トップ40、およびボトム42を含む。ブース40は図示されない前面および後面も含む。第1の面36は、フォーム基材110および移動ベルト30が、ブース34に入れる大きさと構成の入口スロット44aを含む。第2の面38は、フォーム基材110および移動ベルト30が、ブース34を出られる大きさと構成の出口スロット44bを含む。スロット44a、44bは、それぞれ面36、38の底近くに位置する。ブース34のトップ40の開口部を通して粒子噴霧器46が装着されており、噴霧器の出口47に装着されたデフレクター48を有する。この時点でその上にメークコート前駆体を包含するフォーム基材110は、ブース34を通ってベルト30により運ばれる。フォーム基材が入口スロット44aから出口スロット44bを通過すると、粒子噴霧器46は、フォーム基材の第1の面114を研磨粒子で被覆するように、粒子112をブース内に導入する。下で述べるように、粒子112はフォーム基材110内にある程度の深さに透過する。この時点でメークコート前駆体によってフォーム基材に接着する研磨粒子を含むフォーム基材110は、次にブース34を出る。
【0049】
好ましい一実施態様では、粒子噴霧器46は流動床52から研磨粒子/空気混合物を受け取る。研磨粒子112は、流動化空気注入口53を通じて床に導入される(図示されない適切な供給源からの)流動化空気によって床52内で流動化される。流動化空気流速度は、床内に「虫状気孔」、すなわち空気が床内に顕著な流動化を引き起こさずに粒子を通過する少数の不連続の位置を引き起こすほどには高くなく、流動化を引き起こすのに十分高くなくてはならない。流動化空気の流速はまた、粒子112の「層化」、すなわちより小さな粒子が床の上部に移動する傾向がある一方、より大きな粒子が床の底部に移動する傾向がある状態を最小化するように選択されなくてはならない。
【0050】
流動床52の頂上に、技術分野で周知のようにベンチュリ管注入口56がある。図示された実施態様では、ベンチュリ管56は、一次空気注入口58を通じて適切な供給源から一次空気を受け取る。一次空気は、ベンチュリ管56から流動床52内に伸びる引抜き管54を通じて、流動化された粒子と空気の混合物を吸い込みながらベンチュリ管56を通過する。要すれば二次空気が、二次空気注入口60を通じてベンチュリ管注入口56に添加できる。二次空気は、粒子がベンチュリ管に引き込まれてから流動化された研磨粒子の流れに添加され、ベンチュリ管出口62から粒子噴霧器46の注入口に伸びる粒子ホース64を通じた、流動化された研磨粒子/空気混合物の噴霧器46へのデリバリを助ける。
【0051】
粒子噴霧器46の出口47に装着されたデフレクター48は、流動化された研磨粒子/空気混合物の向きを変える。デフレクター48は、デフレクタートップ49(図5および6に示される)、デフレクターボトム50、およびデフレクター壁51を含む。上述のフォーム基材110上に微細研磨粒子の好ましい均一分布を得るために、本発明者らは、混合物を直接フォーム基材110内に噴霧しないように、流動化された研磨粒子/空気混合物の流れの方向を変えることが好ましいことを発見した。本発明の方法および装置によって、その上に液体メークコート前駆体を有するフォーム基材110上のスプレーブース34内で、均一に分散した微細研磨粒子の雲状物を作り出すことで、所望の研磨粒子112の均一分布が達成される。次に雲状物は好ましくは重力のための沈降により、フォーム基材110上に所望の均一な模様に付着する。このような均一に分散した雲状物は、個々の微細研磨粒子の凝集塊形成または群がりを防止するのを助ける。図4に示すように研磨粒子は、その上にメークコートを有するフォーム基材上に雲状物から沈降する。1つの好ましい段取りでは、デフレクターボトム50は32mm(1.26インチ)の直径を有し、デフレクターのボトム端は吹き付け器の出口から20mm(0.79インチ)伸びて、フォーム基材110上に155mm(6.1インチ)の高さに保持される。もちろんその他の段取りも、本発明の範囲内である。例えばデフレクターのサイズ、デフレクターの形状、壁51の形状、粒子噴霧器46の数と位置、フォーム基材上のデフレクターの高さ、フォーム基材110の速度、および粒子/空気混合物中の研磨粒子の空気圧力と割合もそれぞれ異なって良い。このようなパラメータは、研磨粒子の所望のアドオン重量、研磨粒子のフォーム基材110内への所望の浸透、およびフォーム基材110上での研磨粒子112の所望の均一性を達成するために異なって良い。
【0052】
好ましい一実施態様では、噴霧器46、流動床52、および調節器(図示せず)は、インディアナ州インディアナポリスのIllinois Tool Works CompanyであるGemaから入手できるPG 1−E Manual Enamel Powder Gunを含み、丸いデフレクター48が実質的に図4に示されたようであるMPS 1−L Manual Powder Systemとして知られる市販のシステムである。
【0053】
別の好ましい実施態様では、研磨粒子噴霧装置はイリノイ州フランクリンパークのBinks Manufacturing Company(Sames)から市販されるタイプであり、50ポンドの流動床、GCM−200ガン制御モジュール、SCM−110安全制御モジュール、STAJET SRVタイプ414ガンを含み、標準粉末ポンプが付いている。
【0054】
粒子噴霧器46の別の好ましい実施態様を図5および6に示す。この実施態様では、噴霧器は出口47を一端に、および注入口68をチューブの反対端に有する細長いチューブ66を含む。使用に際しこの噴霧器46の実施態様では、既に述べた図4の実施態様に関して示されるように、研磨粒子/空気混合物ホース64が注入口68に取付けられる。図5および6に示される噴霧器46の実施態様はスプレーブース34に装着され、図4に示した粒子コーター22の実施態様に関して述べたように作動する。
【0055】
図5および6に戻ると、噴霧器46はチューブ66の出口47に装着された粒子デフレクター48を含む。デフレクター48は、あらゆる適切な装着手段によってチューブ66に装着される。好ましい一実施態様では、デフレクター取付台70は、第1の端74および第2の端76を有する概して長方形のプレートを含む基部72を含む。基部72は、出口47に近接するチューブ66終端のスロット69にフィットする大きさと構成である。取付台70はチューブ66に、恒久的にまたは取り外し可能に装着できる。図示した実施態様では基部72は、基部72の第1および第2の端の孔78に固着したバネ、クリップ、あるいはその他の適切な締結具(図示せず)によって、スロット69に外せるように保持される。(例えばブレーズによって)基部に固着された第1の端82と、チューブ66の出口47を越えて伸びる第2の端84とを有するねじ込みロッド80が、基部72から伸びる。ねじ込みロッド82は、デフレクター48のトップ49の同様のねじ込み孔とかみ合うように構成される。これによりデフレクター48を回転させることで、チューブ66の出口47に対するデフレクター48の位置が都合良く調節できるようになる。これによって上述のように噴霧器46を出る粒子112の動きの方向を変更できるようになる。デフレクター48はトップ49に対向するボトム50、およびトップ49とボトム50の間に伸びるデフレクター壁51も含む。
【0056】
噴霧器46の代案の実施態様を図6Aに示す。この実施態様では、ねじ込みロッド80は引き延ばされ、チューブ66を通る研磨粒子の流れの方向付けを助ける先細り末端82を含む。ピン73はチューブ66の壁の孔75を通って伸び、そしてロッド80の孔を通って伸び、噴霧器46中にロッド80を装着する。一実施態様では、ロッド80末端の先細り末端82が注入口68にある。別の実施態様では、末端82が注入口68を越えて伸び、あるいは注入口がロッドの末端82を越えて伸びる。デフレクター48は、上述のようにねじ込み末端84に装着される。
【0057】
チューブ66およびデフレクター48は、研磨粒子112の所望の均一噴霧模様を提供する大きさと構成でなくてはならない。好ましい一実施態様では、チューブ66はおよそ61cm(24インチ)の長さであり、1.08cm(0.425インチ)の内面直径、および1.27cm(0.5インチ)の外面直径を有し、ステンレス鋼からできている。チューブ66のその他のサイズおよび材料も本発明の範囲内であると理解される。
【0058】
研磨粒子噴霧器46の別の好ましい実施態様を図7に示す。この実施態様では、噴霧器46は植込ボルト93で接合されるそれぞれ回転する第1および第2の円形ディスク90および91を含む。第2のディスク91は、その中心に孔92を有する。第2のディスクは、中心孔92に同軸の回転軸94に接合する。回転軸94は回転軸94が静止供給チューブ95に同軸であるように、軸受98の手段によって、回転できるように静止供給チューブ95の外面に装着される。このようにして回転軸94、第1のプレート90、および第2のプレート91は一群になって、静止供給チューブ95の周囲を共に回転できる。回転軸94は、空気圧モーター(図示せず)などのあらゆる適切な動力手段によって駆動できる。供給チューブ95は注入口96および排出口97を含む。好ましい一実施態様では、図4の実施態様に関して説明したように、供給チューブ95の注入口96は、研磨粒子/空気混合物ホース64に取り付けられ、粒子噴霧器46は粒子ブース34のトップ40上に装着される。このような段取りでは、粒子噴霧器46は流動化された研磨粒子を流動床52から受け取る。この実施態様の変型では、流動床52のかわりに振動性供給装置が使用できる。振動性供給装置は結合して、研磨粒子を供給チューブ95の注入口96内に供給する。
【0059】
操作においては、プレート90および91の回転を引き起こすように回転軸94が駆動される。微細研磨粒子は供給チューブ95を通過して、排出口97から出る。チューブ排出口97は、研磨粒子が第1および第2のプレート90、91の間の空間に入るように、第2のプレート91の孔92を通して配置される。研磨粒子は回転プレート90のトップ表面に当たり、出口47を通じて、概して第1および第2のプレート90、91の平面に平行な方向に分散する。粒子は上述の実施態様に関して説明したように、好ましくはフォーム基材110の表面に、好ましくは重力による沈降によって付着する雲状物を形成する。好ましい一実施態様では、粒子噴霧器46はイリノイ州フランクリンパークのBinks Manufacturing Company(Sames)から市販されるBinks EPB−2000を含み、研磨粒子はオハイオ州クリーブランドのCleveland Vibratory Companyから「タイプ151」として市販される振動性予備供給装置によって粒子噴霧器に供給される。粒子噴霧器のプレート90、91は、好ましくは6,000から9,000RPMで駆動されるが、より遅いそしてより早い速度も本発明の範囲内である。研磨粒子の供給速度、粒子供給装置のタイプ、およびプレートの回転速度を選択して、所望の研磨粒子噴霧模様、所望の研磨粒子アドオン重量、およびフォーム基材110内への所望の研磨粒子浸透程度を提供できる。
【0060】
ここで述べる好ましい実施態様に共通なのは、粒子噴霧器が噴霧器を出る粒子112の流れの方向をフォーム基材110に垂直な方向から、フォーム基材110に平行な平面に接近するまたはそれを越える方向に変化させる手段を含むことである。このような方向は、粒子噴霧器46の出口47を隣接して囲む領域に関して述べられる。その後、微細粒子112は、好ましくはブース34中で粒子の雲状物に分散する。次に粒子は重力の影響を受けて、雲状物からフォーム基材上に沈降する。したがって発明方法の好ましい一実施態様では、粒子がフォーム基材110に接着する直前には、粒子噴霧器46が付与する運動量よりも重力が、研磨粒子の動きにより大きな影響を与える。応用例によっては、粒子がフォーム基材110に接着する直前には、粒子噴霧器46が付与する運動量は、粒子112の動きにほとんどあるいは全く影響を及ぼさない。別の応用例では、例えばフォーム基材110への研磨粒子112のより大きな浸透が所望される場合、粒子がフォーム基材に接着する直前に、噴霧器46が粒子112に付与する下方への運動量が粒子に動きにより大きな影響を及ぼすように、上の装置パラメータおよび構成を選択できる。
【0061】
図3、5、および6に関して述べる実施態様では、粒子噴霧器46を出る粒子112の流れを方向付ける手段は、デフレクター48のデフレクター壁51である。好ましくは、粒子噴霧器の出口47に対するデフレクター48の位置を変化させて、粒子噴霧器を出る研磨粒子112の所望する方向変化を得ることができる。デフレクター48がなければ粒子噴霧器46を出る研磨粒子は、フォーム基材110に概して垂直である噴霧器の縦軸に概して平行に進むものと理解される。概してデフレクターの壁51およびボトム50が出口47に近いほど、フォーム基材110に対し垂直からの粒子112の運動方向の変化はより大きい。デフレクターの壁51およびボトム50を出口47からさらに遠くへ動かすと、フォーム基材110に対し垂直からの粒子の運動方向の変化量が低下する。図7に関して述べる実施態様では、研磨粒子の流れを方向付ける手段は、回転プレート90、91である。
【0062】
応用例によっては、部材装置14を通る長期の研磨粒子の流れの下で摩耗しやすい部材内に、セラミックインサートなどの硬質インサートを配置することが好ましい場合もある。これは例えば粒子噴霧器46、ベンチュリ管注入口56、およびデフレクター48において望ましいかもしれない。このようなインサートは、装置14の特定部材の有効期間を延長するが、装置の性能には顕著な影響を及ぼさない。
【0063】
応用例によっては、単独スプレーブース34内で複数の粒子噴霧器46を使用することが望ましい場合もある。好ましくは各粒子噴霧器は同様の構成であるが、異なるタイプの粒子噴霧器も単独ブース内で使用できるものと理解される。粒子噴霧器46は、フォーム基材がブース34を通過する際に、フォーム基材110に研磨粒子112の均一のコーティングを提供する模様に配列されるべきである。これはフォーム基材110の幅を第1の端117から第2の端118まで横切る各位置が、各粒子噴霧器46によって生じる噴霧模様45を同じ数だけ横断するように、複数の粒子噴霧器46を配列させることで達成される。例示的な粒子噴霧器の段取りに付いては、図8Aから8Dに概略的に示した。これらの図は、ブース34のトップ40に装着された粒子噴霧器46(図示せず)によって生じる噴霧模様45の下を通過する、フォーム基材110の概略的な上面図である。複数の噴霧器46のそれぞれの流速を変化させ、あるいは異なる噴霧器46の構成を使用して、フォーム基材110上に研磨粒子112の所望コーティング模様を得ることが可能である。技術分野で既知のように粒子噴霧器46を振動または往復移動させて、所望噴霧模様を達成することも可能である。
【0064】
複数の粒子噴霧器46を使用する場合、図4に示すように各粒子噴霧器が流動床52から研磨粒子112を受け取る、同様数の粒子コーター22を使用することも可能である。応用例によっては、単独流動床50から複数の粒子噴霧器46への供給が望ましい場合もある。このような段取りの1つでは、単独流動床上に複数のベンチュリ管インジェクター56が装着される。代案の段取りでは、複数の容量制御オーガー式供給装置が流動床の側壁上に装着されて、流動床50から所望速度の流動化された研磨粒子/空気混合物を吸込む。このような供給装置操作および設計については周知であり、より詳しく論じる必要はない。各オーガー式供給装置は、上述のように研磨粒子をベンチュリ管インジェクター56内に付着する。各ベンチュリ管インジェクター56は、上述のように研磨粒子/空気混合物を粒子噴霧器46に運ぶために、研磨粒子/空気混合物ホース64につながっている。より好ましい一実施態様では、その上に装着された複数のオーガー式供給装置を有する流動床50は、インディアナ州インディアナポリスのIllinois Tool Works CompanyのGemaから「Powder Delivery Control Unit」として市販されるタイプである。オーガー式供給装置が、研磨粒子をウィスコンシン州ホワイトウォーターのAccuRateから「Dry Material Feeder」として市販されるタイプの容量供給装置から供給することも発明の範囲内である。
【0065】
フォーム基材の中心部分へのより大きな浸透を達成するのに十分な勢いで、フォーム基材110上に研磨粒子を噴霧するように構成された追加的粒子噴霧器を含めることも本発明の範囲内である。このような追加的粒子噴霧器を粒子噴霧器46の配列中に、またはフォーム基材が噴霧器46の下を通過する前または後にフォーム基材110上に噴霧するように配列して、上述の粒子噴霧器46と共にスプレーブース34内に含めることができる。このような追加的噴霧器を上述の噴霧器22、26の前または後に、第2の粒子スプレーブース内に配列することもできる。好ましくは追加的噴霧器は、噴霧器46によって達成される有利な噴霧模様を乱したり破壊したりしないように、噴霧器46の前に研磨粒子をフォーム基材上に付着するように配列される。このような噴霧器の組み合わせを使用して、有効期限のより長い研磨製品のためのフォーム基材中心部分の粒子と共に、ここで述べるように表面114、116に有利な微細粒子分布を有するフォーム基材110を提供することができる。
【0066】
好ましい一実施態様では、フォーム基材110は、第1の端117から第2の端118にかけて61cm(24インチ)の幅を有し、約3〜30m/分(10〜100フィート/分)、より好ましくは16m/分(52.5フィート/分)のフォーム基材速度で装置14を通して供給される。第1の接着剤コーター20は、2本の対向するローラーが形成するニップをフォーム基材110が通過するダブルロールコーターである。技術分野で既知のように泡立てたメークコート前駆体が、泡立て機からスロットダイを通してトップローラーに塗布される。好ましい一実施態様では、泡立て機はペンシルベニア州ウェストローンのSKG Industriesから「F2S−8」として市販されるタイプである。流動床52上に装着した8台のベンチュリ管インジェクター56から供給される図5および6に関して述べたのと概して同様の8台の粒子噴霧器46によって、微細研磨粒子112を塗布する。インジェクターの噴霧模様は、図8Bに関して述べたのと概して同様である。研磨粒子112は好ましくは約60μmのメジアン粒度を有する酸化アルミニウム粒子を含み、約63〜168g/m2(24平方インチ当たり約15〜40グレイン)、より好ましくは面当たり約105g/m2(24平方インチ当たり25グレイン)の量で各面に塗布される。次にメークコート前駆体は、少なくとも部分的に硬化される。第2の接着剤コーター26は好ましくは、第1の接着剤コーター20と同じタイプである。サイズコート前駆体は好ましくは、メークコート前駆体と同じ成分を有し、所望ブロー比に泡立てられて上述のように適切な乾燥アドオン重量を提供する量で塗布される。上述のGema粒子コーターのパラメータは、次の通りである。注入口53を通じて挿入される流動化空気圧力は約2〜15psi(13.8〜103kPa)、ベンチュリ管56の注入口58内に挿入される一次空気圧力は90psi(620kPa)までで好ましくは30〜60psi(206〜412kPa)、注入口60に挿入される二次空気圧力は0〜約90psi(620kPa)好ましくは0〜約20psi(137kPa)。
【0067】
ここで述べる方法および装置は、図2に示すような有利な研磨製品を提供する。発泡させたメークコート前駆体をここで述べようなやり方で塗布することで、メークコート前駆体が移動または集中して凝集する傾向は低下する。このようにしてフォーム基材の連続気泡のコーティングできる表面100は、メークコート前駆体で均一に被覆され、研磨粒子102を被覆して、より均一な分布にコーティングできる表面に接着できるようになる。メークコート前駆体および研磨粒子を異なるステップでコーティングすることにより、研磨粒子は先行技術のメークコート前駆体/研磨粒子スラリー塗布方法で起こりやすかったように、メークコート内に「埋もれる」可能性が低くなった。発明の方法および装置によって製造された完成品では、サイズコートは粒子を樹脂内に埋めることなく、微細研磨粒子上に樹脂の薄いコーティングを提供する。例えば顕微鏡下で観察した際、個々の粒子は連続気泡のコーティングできる表面に定着し、連続気泡のコーティングできる表面から外側に伸びていることが観察される。この構造物中では微細研磨粒子は、完成品の最初の適用において即座に研磨的に効果的なように製品内に位置する。さらに粒子はフォーム基材の気泡のコーティングできる表面に強力に接着して、良好な可使時間を研磨製品に提供する。
【0068】
試験方法
塗料摩耗試験
塗料摩耗試験を使用して、木製試験パネルから塗料コーティングを効率的に摩耗する本発明の製品の相対効率を実証した。18インチ×24インチ×0.5インチ厚さ(46.7cm×61cm×1.3cm厚さ)の「BB」等級バルチックビーチ合板パネルから塗装木材パネルを調製した。各パネルを清潔な乾燥したタオルで拭って、緩く接着する砕屑を除去した。それぞれの清潔なパネルに、1層の下塗(英国バークシャー州スラウのImperial Chemical Industries,ICI Paintsから入手できる製品番号615−35の黄色ラテックス「Fuller Obrien Versiflex acrylic latex(Highway Yellow))、および2層の上塗り(フロリダ州オーランドのSherwin−Williams Companyから入手できる製品番号B34 W220の淡青色「Sherwin Williams Pro Classic Interior Alkyd Semi Gloss Enamel」(汎用色味剤により実験室で淡青色に染めた))の3層にわたり塗料を塗布した。各コーティングは5ミル(0.127mm)の未乾燥塗膜厚さにスプレー塗布した(総未乾燥塗膜厚さ15ミル(0.381mm)。続くコーティングを塗布する前に、各コーティングを周囲室内条件で24時間風乾した。最終コーティングを試験パネルに塗布した後、周囲状態で少なくとも2週間硬化させ、次に使用前に200°F(93℃)で2時間強制硬化させた。10枚のパネルを同時に調製した。次にパネルはすぐに試験に使用できた。試験装置は、3インチ×4.25インチの面に接着した62.5ミル厚さのフォームラバーパッドを有する大きさ3インチ×4.25インチ×2インチ厚さ(7.6cm×10.8cm×5.1cm厚さ)の8ポンド(3.64kg)の鋼ブロックから構成され、フォームラバーパッドは試験標本を固定するために、結果として得られる露出主要面に付着した感圧性接着剤を有した。18インチ(45.7cm)長さのアルミニウム棒を操作中に棒が旋回できるように、ヒンジによってブロックに付着した。棒は、24インチ寸法の試験パネルを試験ブロックにより手動で横切って、毎分30ストロークの速度で24インチ(61cm)の名目上のストローク長を提供する手段を提供する。
【0069】
研磨製品の試験標本を2.25インチ×4.25インチ(5.72cm×10.8cm)寸法に打抜いて、試験のため個別にフォームラバーパッドに装着した。完全に組み立てた装置は、試験標本に9.26ポンド(4.2kg)の負荷を与えた。試験パネルを最も近い0.05gまで天秤で秤量し、試験装置とそれに装着した試験標本が装置の長軸に平行して、24インチ(61cm)長さ×2.25インチ(5.72cm)幅の摩耗パスにスライドするように位置させた。ストロークを30回反復し、その後圧搾空気であるいは清潔な布で拭ってパネルから摩耗屑を取り除いて再度秤量し、最終および初期重量の差を標本の研磨性切削として記録した。パネルを再装着し、同一パスに沿って全部で150ストローク再度摩耗し、30ストローク毎に秤量によって切削データを採取した。
【0070】
次にオハイオ州シンシナチのMahr Corporationから入手できる「Perthen Perthometer Surface Contact Stylus Profilometer」を使用して、表面仕上げデータを採取した。スタイラスは、摩耗パスに垂直な摩耗領域を横切って進んだ。Ra(トレース長を横切る基線−ピークの測定値のRMS平均)およびRmax(各トレース内で最大のピーク−ピークの距離)の測定値を記録した。これらは摩耗表面を横切る3カ所で測定し、平均化したRaおよびRmaxを記録した。
【0071】
材料の説明
以下の実施例では、材料について以下のように称する。
フォーム基材は、ミネソタ州ミネアポリスillbruck,Incorporatedから商品名「R−600U」の下に市販される50〜100ppiの孔径(平均孔径0.5〜0.25mm)を有する厚い連続気泡ポリエステルフォームである。
フェノール樹脂は、カナダオンタリオ州ミシサーガのNeste Canada Inc.の事業部Neste Resinsから商品名「BB077」の下に市販されるレゾール初期縮合物である。
界面活性剤は、カリフォルニア州パソロブレスのChemron Corporationから商品名「Sulfochem SLS」の下に市販される界面活性剤である。
研磨粒子は、Al2O3粒子である。
AMP95は、オハイオ州コロンバスのAshland Chemical,Co.からの2アミノ2メチル1プロパノールの95%水溶液である。
尿素は、カリフォルニア州ガーディナのBP Chemicalsからの46%窒素プリル工業等級尿素である。
比較実施例Aは、ニュージャージー州ハッケンサックのMercury Foam Corporationから入手できる「Mercury Extra Fine」サンディングスポンジである。スポンジはニトリルゴム接着剤および180等級の酸化アルミニウム粒子で被覆されたポリエーテルウレタン基材を含む。比較実施例Bは、英国ストラトフォードST16 1EAドキシーロードのEAC(English Abrasives and Chemicals Ltd.)から入手できるOakey(登録商標)Fine/Medium Contour サンディングスポンジである。このスポンジは、ニトリゴム接着剤およびP220等級の酸化アルミニウム粒子で被覆されたポリエーテル ウレタン基材を含む。
【0072】
実施例
以下の制限を意図しない実施例によって、発明の製品の効用、性能、および比較優位性さらに説明する。特に断りのない限り、あらゆる部および百分率は重量を基準とする。
【0073】
実施例1および2
実施例1および2は、以下のようにして製造した。表1に示す成分を有するメークコート前駆体を泡立て機(ペンシルベニア州ウェストローンのSKG Industriesから商品名「F2S−8」の下に市販される)を製造元の推奨手順通りに使用して、約17:1のブロー比で泡立てた。泡立てたメーク樹脂をホースを通じて、垂直ロールコーターのトップロールに塗布した。フォーム基材がロールコーターのニップを通過する際に、トップ表面に泡立てた樹脂を浸透させた。基材のトップ表面のみをコーティングするために(すなわち基材の厚み全体に浸透しないように)、ニップ圧を典型的に10psi(69kPa)に制限した。図5および6に示した粒子噴霧器を使用したこと以外は、図4で述べた方法および装置を使用して、30〜60秒以内に研磨粒子を未硬化メークコート前駆体に塗布した。フォーム基材をおよそ2.3m/分(7フィート/分)のフォーム基材速度で噴霧器の下を通過させた。さらに30〜60秒後に、被覆されたフォーム基材を170℃でおよそ2分間、130℃でおよそ5分間硬化させた。次に被覆されたフォーム基材をもう一度ロールコーターに通過させ、表1に既述したサイズコートをメークコートと同様に塗布した。このステップでは研磨粒子を塗布せず、サイズ樹脂をメークコートと同様に硬化させた。メークおよびサイズ樹脂の双方に対するターゲット塗布量は10.2×15.2cmのサンプル当たり0.67g(g/m2)であり、研磨粒子は10.2×15.2cmサンプル当たり1.0g(g/m2)である。サンプルを上述の塗料摩耗試験に従って試験した。
【0074】
結果を表2および3に示す。
【0075】
【表1】
表1
【0076】
【表2】
表2
【0077】
【表3】
表3
【0078】
結果からは発明の実施例が、より粗い鉱物質を有する製品と同様に、またはそれよりも良好に切削して、比較できる、またはより優れた仕上げを提供することが示される。
【図面の簡単な説明】
好ましい実施態様の様々な側面を説明するに当たり、図面が参照される。
【図1】 図1は、樹脂スラリーを使用して連続気泡に接着する研磨粒子を有するフォーム基材の個々の連続気泡を示す、研磨製品の部分の拡大写真である。
【図2】 図2は、発明に従って連続気泡のコーティングできる表面に接着する研磨粒子を有する個々の連続気泡を示す、研磨製品の部分の拡大写真である。
【図3】 図3は、本発明に従ってフォーム研磨製品を製造するための方法および装置の部分的に概略的な図である。
【図4】 図4は、本発明に従った粒子コーターの一実施態様の部分的に概略的な図である。
【図5】 図5は、本発明と共に使用するための交互粒子噴霧器の正面図である。
【図6】 図6は、線6−6に沿って切った図5のノズルの部分的横断面図である。
【図6A】 図6Aは、代案のノズル実施態様の図6に類似した図である。
【図7】 図7は、本発明と共に使用するための粒子噴霧器のさらに別の代案の実施態様の横断面図である。
【図8A〜D】 図8Aから8Dまでは、本発明のコーティング装置の代案の模様の概略的な平面図である。
Claims (5)
- 表面の少なくとも1つが基材表面全体にわたり複数の連続気泡を有し、連続気泡が相互に連結した空隙で画定される接着剤をコーティングできる表面を有する、第1および第2の主要表面を有する可撓性および弾性フォーム基材、および
前記連続気泡の前記コーティングできる表面に研磨粒子の分布が均一になるように接着する複数の研磨粒子
を含む可撓性研磨製品であって、前記粒子が硬化した硬質の非エラストマー接着剤を使用して前記コーティングできる表面に接着する可撓性研磨製品。 - 硬化した硬質の非エラストマー接着剤が、フェノール樹脂、側鎖α,β−不飽和カルボニル基を有するアミノプラスト樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、エチレン性不飽和樹脂、アクリル化イソシアヌル酸樹脂、ユリアホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌル酸樹脂、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、フルオレン変性エポキシ樹脂、およびそれらの組み合わせから成る群より選択される硬化した熱硬化性接着剤である請求項1に記載の可撓性研磨製品。
- 硬化した熱硬化性接着剤が、フォーム基材の前記連続気泡の接着剤をコーティングできる表面上に均一な樹脂層を提供する請求項2に記載の可撓性研磨製品。
- 均一な樹脂層が、メークおよびサイズコーティングを構成する請求項3に記載の可撓性研磨製品。
- フォーム基材が、連続気泡フォーム基材である請求項1に記載の可撓性研磨製品。
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