JPH045894Y2 - - Google Patents

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JPH045894Y2
JPH045894Y2 JP1986165526U JP16552686U JPH045894Y2 JP H045894 Y2 JPH045894 Y2 JP H045894Y2 JP 1986165526 U JP1986165526 U JP 1986165526U JP 16552686 U JP16552686 U JP 16552686U JP H045894 Y2 JPH045894 Y2 JP H045894Y2
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thyristor
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は白灯油燃焼装置等に使用する小型の
点火装置に関する。
「従来の技術」 従来のこの種の100V用の点火装置は商用電力
の半波のみを、サイリスタを用いたインバータで
高周波(例えば10KHz)の高電圧に変換するもの
が一般的である。いまその代表的な回路を第4図
に示し、以下図面を参照して説明しよう。
入力端子1a,1bに印加された商用電源1は
限流用コイル2を介して転流用コンデンサ3を充
電し、その転流用コンデンサ3の充電電圧は共振
用コイル4、サイリスタ5、共振用コンデンサ6
より成る直列共振回路に与えられる。共振用コン
デンサ6と並列に昇圧変圧器7の一次巻線7ab
が接続され、その二次巻線7cdに高電圧が発生
され、その三次巻線7beには出力の一部が帰還
される。三次巻線の一端7eとサイリスタ5のゲ
ートとの間に抵抗器8、トリガ用コンデンサ9の
直列回路が接続され、サイリスタ5のゲートとカ
ソードの間に抵抗器10とコンデンサ11が接続
され、抵抗器8とトリガ用コンデンサ9との接続
点と昇圧変圧器7の端子7bとの間にダイオード
12が接続される。限流用コイル2の出力端とサ
イリスタ5のカソードとの間には起動用抵抗器1
3と起動用コンデンサ14との直列回路が接続さ
れ、起動用抵抗器13と起動用コンデンサ14と
の接続点とサイリスタ5のゲートとの間にダイオ
ード15と起動用定電圧しきい値素子16との直
列回路が接続され、また上記接続点とサイリスタ
5のアノードとの間にダイオード17と抵抗器1
8との直列回路が接続される。昇圧変圧器7の二
次巻線7cdには点火プラグ20が接続される。
次にこの回路の動作を説明しよう。
(a) 転流用コンデンサ3の両端電圧が零より増加
するに従い、起動用抵抗器13を通して起動用
コンデンサ14は充電される。
(b) 起動用コンデンサ14はその端子電圧が起動
用電圧しきい値素子16のしきい値を越える
と、ダイオード15、起動用定電圧しきい値素
子16を通して放電し、サイリスタ5へゲート
電流を与える。
(c) 転流用コンデンサ3の電圧により、サイリス
タ5がターンオンするのに必要な大きさのアノ
ード〜カソード順方向電圧がサイリスタ5に印
加されるとサイリスタ5はターンオンと、転流
用コンデンサ3は放電し、共振用コイル4、サ
イリスタ5を通して共振用コンデンサ6と一次
巻線7abとの並列回路に過渡電流i1が流れる。
この電流i1は、昇圧変圧器7の一次換算インダ
クタンスが共振用コイル4のインダクタンスよ
りはるかに大きいので、共振用コイル4と共振
用コンデンサ6で決まる共振用周波数(例えば
50KHz)で減衰振動する過渡電流であり、最初
はほとんど共振用コンデンサ6を流れる。この
過渡電流i1が正の半サイクル(例えば10μs)を
経過して後負の半サイクルへ移行すると、サイ
リスタ5のアノード〜カソード間に逆方向の電
圧が印加され、サイリスタ5は転流エネルギー
を得て直ちにターンオフする。
(d) 過渡電流i1によつて共振用コンデンサ6に蓄
積された電荷は昇圧変圧器7の一次コイル7
abを通して放電し、電流i2が流れる。この電流
i2は、共振用コンデンサ6と昇圧変圧器7の一
次換算インダクタンスとで決まる共振周波数
(例えば10KHz)で減衰振動する。
(e) 昇圧変圧器7の二次巻線に電流i2と同じ周波
数の昇圧された高電圧が誘導され、点火プラグ
20は火花放電を行う。
(f) 昇圧変圧器7の三次巻線7beに誘導された
電圧により三次巻線には電流i3が流れる。この
電流i3は電流i2と同じ周波数で減衰振動するが、
その正の半サイクル間(例えば50μs)抵抗器8
を通してダイオード12を流れた後負の半サイ
クルに移行すると、ダイオード12はオフし、
トリガ用コンデンサ9、抵抗器10を流れ、ト
リガ用コンデンサ9を図示の極性に充電する。
(g) 三次巻線7beに誘導される電圧がトリガ用
コンデンサ9の充電電圧より減少するようにな
ると、トリガ用コンデンサ9は放電してサイリ
スタ5にゲート電流を与える。
(h) サイリスタ5がオフの間、転流用コンデンサ
3は電源電圧に限流用コイルの両端電圧が重畳
した電圧で充電され、その端子電圧は直線的に
上昇し、ゲート電流が与えられる時点には、例
えば電源電圧がほゞ最大値140Vであるとき、
190Vにも達する。第5図は転流用コンデンサ
3の端子電圧を示したものである。転流用コン
デンサ3は限流用コイル2と直列共振するの
で、その端子電圧は電源電圧より大きな値にま
で充電される。(c)と同様に、転流用コンデンサ
3よりサイリスタ5がターンオンするに必要な
大きさのアノード〜カソード順方向電圧が印加
されて、サイリスタ5はターンオンし、電流i1
が流れ共振用コンデンサ6を充電し、減衰した
エネルギーを補充するが、電流i1の方向が反転
するとサイリスタには逆方向の電圧が印加さ
れ、サイリスタ5は転流用エネルギーを得て直
ちにターンオンする。
以後上記の(d)〜(h)が繰返され、昇圧変圧器の
二次巻線7cdには高圧の高周波電圧が継続し
て誘導される。サイリスタがオフの期間(例え
ば90μs)、起動用コンデンサ14は充電される
が、起動用抵抗器13と作る時定数は極めて長
く例えば数ms程度であるため、その充電電圧
は極僅かである。一方サイリスタ5がオンの期
間(例えば10μs)、起動用コンデンサ14は、
ダイオード17、抵抗器18、アノード〜カソ
ードを通して放電し、主に抵抗器18と作る時
定数は極めて小さい(例えば数μs)ので、起動
用コンデンサ14の充電電圧はサイリスタ5が
ターンオンする度に放電し、起動用定電圧しき
い値素子16のしきい値を越えることはない。
(i) 電源電圧が小さくなつて零交差に近ずくと、
上記(g)で述べたトリガ用コンデンサ9の放電電
流が小さくなり、サイリスタ5に与えられるゲ
ート電流は極僅かになり同時にまた印加される
サイリスタの順方向電圧はターンオンするに必
要な電圧以下となり、サイリスタ5はターンオ
ンしたままとなる。電源電圧が負の半サイリス
タの間はサイリスタに逆方向の電圧が印加さ
れ、サイリスタ5はオフ状態を継続する。
電源電圧が増加し正の半サイクルになると、再
たび上記(a)〜(i)を繰返す。
なおトリガ用コンデンサ9と並列に接続した抵
抗器19は、トリガコンデンサ9の放電時のゲー
ト電流を調整することにより、サイリスタのター
ンオンする時点を多少変化させ、従つて共振用コ
ンデンサ6へエネルギーを補給するタイミングを
調整し、二次巻線7cdに誘導される交流電圧の
振幅を微調整するために設けたものであり、無く
とも良い。
第4図において、起動用抵抗器13、起動用コ
ンデンサ14、ダイオード15、起動用定電圧し
きい値素子16、ダイオード17、抵抗器18は
サイリスタ5の発振を開始させるために、電源電
圧の正の半波毎に、最初にゲートをトリガするた
めの起動回路21を構成するものである。また抵
抗器8、トリガ用コンデンサ9、抵抗器10、コ
ンデンサ11、ダイオード12、抵抗器19はサ
イリスタ5が起動された後、高周波の発振が生ず
るようにゲートをトリガするためのゲートトリガ
回路22を構成するものである。上記の起動回路
21及びゲートトリガ回路22は一例を示すもの
で、他に種々の回路が用いられる。
限流用コイル2はサイリスタ5がオンの期間、
電源より転流用コンデンサ3及び直列共振回路
(共振用コイル4、サイリスタ5、共振用コンデ
ンサ6より成る)に流れる電流を制限し、電源を
短絡させない機能を持つている。
サイリスタ5のカソードに対するアノードの電
圧VAKは、サイリスタ5がオンである極く短時間
(例えば10μs)はほゞ零である。一方サイリスタ
5がオフである間(例えば90μs)には、アノード
には転流用コンデンサ3の直線的に増加しつつあ
る充電電圧に共振用コイル4の端子電圧が重畳し
た電圧が印加され、またカソードには、過度振動
電流i2が流れて[−]端子電圧が振動状態にある
昇圧変圧器7の端子7bの電圧が印加され、カソ
ードに対するアノードの電圧VAKを観測すると例
えば第6図に示すように、電源電圧が100Vrms
であるとき、−400〜+600Vの間で振動する電圧
となる。
「従来技術の問題点」 白灯油燃焼装置に使用する点火装置としては商
用電源電圧100Vrms用が普及しているが、時に
は200Vrms用が要求される場合もある。そのよ
うな場合に、従来の技術で点火装置を構成する
と、電源電圧の大きさに対応して、発振中の転流
用コンデンサ3の充電電圧が例えば380Vにも達
する。サイリスタ5がオンになると、この大きな
電圧により大きな過渡振動電流i1が流れ、大きな
エネルギーが共振用コンデンサ6に供給され、ま
たサイリスタ5のオフ期間に大きな過渡振動電流
i2が流れ、サイリスタ5に印加されるアノード〜
カソード間の電圧VAKは例えば−600〜+1000V
の間で振動するような極めて大きな値となる。こ
のためサイリスタ5として順方向及び逆方向のア
ノード〜カソード間電圧及び順電流の最大定格値
の大きなものを使用しなければならず、外形が大
きくなると共に高価となり、従つて点火装置がそ
れだけ大型で高価となる欠点があつた。
この考案の目的は上記の欠点を除去して、小形
で安価な200V用の点火装置を提供することにあ
る。
「問題点を解決するための手段」 この考案は従来の回路で使用される限流用コイ
ルの代わりに限流用抵抗器を用いたものである。
「実施例」 この考案の実施例を第4図と対応する部分には
同一の符号を付して第1図に示し、重複説明は省
略する。図より明らかなように、従来の限流用コ
イル2の代わりに限流用抵抗器23を用いてい
る。なお、サイリスタ5として、200V用の従来
回路における場合より、アノード〜カソード間電
圧及び順電流共最大定格値の小さなものを用いて
いる。転流用コンデンサ3の電圧は、第2図に示
すようにサイリスタ5がオンとなる短時間急激に
下降し、サイリスタ5がオフの期間限流用抵抗器
23を介して電源1により充電され、指数函数状
に上昇する。しかしその際限流用抵抗器23で電
圧降下するから、電源電圧の大きさを超えること
はない。第2図の点線で示した波形はサイリスタ
5を強制的にオフとさせた場合の電圧である。こ
の例では、転流用コンデンサ3の電圧は最大で
280V程度に抑えられ、従来の回路を用いた200V
用の点火装置における380Vより可成り低下して
おり(必要に応じ限流用抵抗器3の定数を大きく
して転流用コンデンサ3の電圧を更に低下させる
こともできる。)、それだけ過渡電流i1も小さくな
る。従つて共振用コンデンサ6に供給される静電
エネルギー及び過渡振動電流i2とも小さくなり、
このため高周波の出力も低下するが、しかし従来
回路を用いた100Vrms用点火装置と同程度の出
力であればよいので、高周波出力の低下が問題に
なることはない。
サイリスタ5のカソードに対するアノードの電
圧VAKは例えば第3図に示すように−200〜+
600Vに抑えることができる。この値は、従来の
回路を用いた200V用の点火装置における−600〜
+1000Vに比較して大幅に低下している。カソー
ド〜アノード間電圧VAKは必要に応じて限流用抵
抗器23を大きくすれば更に低下させることもで
きる。
「考案の効果」 以上述べたように、この考案によれば、サイリ
スタのアノード〜カソード間の電圧及び順電流の
最大定格値を従来より大幅に低下させることがで
きるので、サイリスタがそれだけ小形で安価とな
り、結果として小形で安価な200V用の点火装置
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す回路図、第2
図は第1図の回路の転流用コンデンサ3の電圧波
形の一例を示す図、第3図は第1図の回路のサイ
リスタ5のカソードに対するアノードの電圧VAK
の一例を示す波形図、第4図は従来の点火装置の
回路図、第5図は第4図の回路の転流用コンデン
サ3の電圧波形の一例を示す図、第6図は第4図
の回路のサイリスタ5のカソードに対するアノー
ドの電圧VAKの一例を示す波形図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 交流電源の一端に直列に接続された限流用抵抗
    器と、 その限流用抵抗器の出力側と上記交流電源の他
    端との間に接続された転流用コンデンサと、 上記転流用コンデンサと並列に接続された、共
    振用コイル、サイリスタ及び共振用コンデンサよ
    り成る直列共振回路と、 上記共振用コンデンサと並列共振する一次巻
    線、高電圧を出力する二次巻線及び帰還用三次巻
    線を有する昇圧変圧器と、 上記昇圧変圧器の三次巻線の一端と上記サイリ
    スタのゲートとの間に接続され上記サイリスタの
    ゲートをトリガするゲートトリガ回路と、 上記限流用抵抗器の出力側と上記サイリスタの
    ゲートとの間に接続され上記サイリスタを起動さ
    せる起動回路と、 上記昇圧変圧器の二次巻線に接続される点火プ
    ラグと、 を具備する点火装置。
JP1986165526U 1986-10-27 1986-10-27 Expired JPH045894Y2 (ja)

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JPS6374959U JPS6374959U (ja) 1988-05-18
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58138921A (ja) * 1982-02-12 1983-08-18 Hanshin Electric Co Ltd 複数火花点火装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58138921A (ja) * 1982-02-12 1983-08-18 Hanshin Electric Co Ltd 複数火花点火装置

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JPS6374959U (ja) 1988-05-18

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