JPH045881Y2

JPH045881Y2 -

Info

Publication number: JPH045881Y2
Application number: JP3400186U
Authority: JP
Priority date: 1986-03-10
Filing date: 1986-03-10
Publication date: 1992-02-19
Also published as: JPS62148857U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は家庭用の開放型燃焼暖房機に使用する
燃焼制御装置の改良に関するものである。

従来の技術従来ポンプにより液体燃料を加熱された気化器
に圧送し、気化器内でガス化し、気化ガスをノズ
ル部よりバーナに噴出し、気化ガスの燃焼熱を温
風送風機により室内へ放出する燃焼制御装置にお
いては、消火後の動作として、停止と同時にポン
プを停止させ、同時にソレノイドを駆動させるこ
とによりノズル部を閉塞せしめ、これにより燃料
のバーナへの供給を止め、さらにバーナ燃焼部及
び燃焼熱を温風に交換する熱交換器を冷却するこ
とを目的として、温風送風機は停止後一定時間駆
動させていた。

本考案が解決しようとする問題点上記の如き燃焼制御装置においては停止後バー
ナへの燃料供給は停止させるものの、気化ガスの
噴出エネルギによるエゼクタ効果によりバーナ内
に流入していた燃焼用一次空気は気化ガスの噴出
の停止した後も慣性によりバーナ内に流入し、バ
ーナ内の混合気は空気過剰となつて燃料希薄とな
ると共に、温風送風機による送風により炎孔にお
いてリフト消火してしまい未燃混合気が臭気を併
ない室内に放出してしまう問題があつた。

問題点を解決するための手段本考案は上記問題点を解決するべく成されたも
のであり、運転の停止指示信号を発生する停止指
示発生回路を制御手段（以下マイクロコンピユー
タと呼ぶ）の入力に、又、その出力にポンプを駆
動する回路、ニードル弁を駆動する回路及び温風
送風機を駆動する回路を各接続するとともに、マ
イクロコンピユータに運転の停止指示が入力され
た直後ポンプ及び温風送風機を同時に停止させる
機構と、停止後任意の一定時間経過時点でニード
ル弁及び温風送風機を駆動させる機構と、さらに
運転停止後任意の別の一定時間経過時点で温風送
風機を停止させる機構をマイクロコンピユータに
設けたものである。

作用このようにすることにより、運転停止後ポン
プ、温風送風機が停止するため気化器への燃料供
給は停止するものの、気化ガスのノズル部からの
噴出は徐々に低下し、気化器バーナ内に残留する
未燃ガスは燃焼を阻止されることなく、バーナ上
で燃焼し尽くし、未燃ガスの残留量は大きく低減
する。そして、停止後任意の一定時間内に燃焼は
完了でき、この一定時間経過時点より、ニードル
弁及び温風送風機を駆動することによりノズル部
は閉塞され、さらにバーナ燃焼部、熱交換器を冷
却する為、運転停止後における室内への放出臭気
もほとんど無くなる。

実施例以下、本考案による一実施例を図面を参照して
説明する。

第１図、第２図及び第３図は夫々本実施例によ
る制御回路図、制御タイミングチヤート及びマイ
クロコンピユータのフローチヤートを示す。

第１図において、１は直流電流、２はマイクロ
コンピユータであり、Ａは停止指示発生回路、Ｂ
はポンプ駆動回路、Ｃはニードル弁駆動回路、Ｄ
は送風機駆動回路である。停止指示発生回路Ａ中
３は操作スイツチ、４は抵抗であり、操作スイツ
チ３は運転時短絡、停止時開放してこの信号をマ
イクロコンピユータ２の入力５へ入力している。
すなわち入力５は運転時Ｈ、停止時Ｌである。ポ
ンプ駆動回路Ｂ中６は抵抗、７はトランジスタ、
８はリレーで、この回路はマイクロコンピユータ
２の出力９の信号により動作し、出力９がＨのと
きトランジスタ７、リレー８共オンし、出力９が
Ｌのときトランジスタ７、リレー８共オフするも
のであり、リレー８の接点はポンプ（図示しな
い）の通電制御を司どり、リレー８がオンしたと
きポンプは通電され動作する如くなつている。ニ
ードル弁駆動回路Ｃ中１４は抵抗、１５はトラン
ジスタ、１６はリレーで、この回路はマイクロコ
ンピユータ２の出力１７の信号により動作し、出
力１７がＨのときトランジスタ１５、リレー１６
共オンし、出力１７がＬのとき、トランジスタ１
５、リレー１６共オフするものであり、リレー１
６の接点はニードル弁（図示しない）の通電制御
を司どり、リレー１６がオンしたときニードル弁
は通電され、ノズル部を閉塞し、リレー１６がオ
フしたときニードル弁は非通電となり、ノズル部
は開放される如くなつている。送風機駆動回路Ｄ
中１０は抵抗、１１はトランジスタ、１２はリレ
ーで、この回路はマイクロコンピユータ２の出力
１３の信号により動作し、出力１３がＨのときト
ランジスタ１１、リレー１２共オンし、出力１３
がＬのときトランジスタ１１、リレー１２共オフ
するものであり、リレー１２の接点は温風送風機
（図示しない）の通電制御を司どり、リレー１２
がオンしたとき温風送風機は通電され動作する如
くなつている。

次に本実施例の動作について述べる。

例えば使用者が運転を停止させるべく操作スイ
ツチ３を短絡から開放に切り換えるとマイクロコ
ンピユータ２は入力５がＨからＬに変化して出力
９及び１３をＬにし、リレー８及び１２をオフさ
せることによりポンプ及び温風送風機を停止さ
せ、同時に、この時点より時間の計数が開始され
る。この時点ではニードル弁はオフ状態であり、
気化器バーナ内に残留する未燃ガスは燃焼を阻止
されることなく、バーナ上で燃焼し尽くし、未燃
ガスの残留量は大きく低減する。そして停止後任
意の一定時間T₁内に燃焼は完了でき、一定時間
T₁経過時点よりニードル弁及び温風送風機を駆
動することにより、ノズル部は閉塞され気化器内
と室内とが遮断される。

また温風送風機の駆動によりバーナ燃焼部、熱
交換器を冷却する。そして運転停止後の別の一定
時間T₂経過時点で温風送風機は停止され、冷却
も完了し暖房器の運転は停止する。

考案の効果以上のように、本考案によれば運転停止後ポン
プ・温風送風機が停止するため、気化器への燃料
供給は停止するものの、気化ガスのノズル部から
の噴出は徐々に低下し、気化器・バーナ内に残留
する未燃ガスは燃焼を阻止されることなく、バー
ナ上で燃焼し尽くし、未燃ガスの残留量は大きく
低減でき、さらに停止後任意の一定時間内に燃焼
は完了でき、この一定時間経過時点よりニードル
弁及び温風送風機を駆動することによりノズル部
は閉塞され、さらにバーナ燃焼部・熱交換器を冷
却する為、運転停止後における室内への放出臭気
もほとんど無くなり、放出臭気によつて殆んど不
快感を感じることのない燃焼制御装置を得ること
が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による燃焼制御装置
の制御回路図、第２図は同制御タイミングチヤー
ト、第３図は同制御手段のフローチヤートを各示
す。Ａ……停止指示発生回路、Ｂ……ポンプ駆動回
路、Ｃ……ニードル弁駆動回路、Ｄ……送風機駆
動回路、２……制御手段、T₁……任意の一定時
間、T₂……別の任意の一定時間。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

送油ポンプにより液化燃料を加熱された気化器
に圧送し、気化器内でガス化した気化ガスをノズ
ルの噴出口より噴出してバーナで燃焼させると共
に、前記噴出口を塞ぐニードル弁をノズル内に設
け、さらに、前記燃焼による熱を温風にして器体
外へ送出する温風送風機を有する燃焼制御装置に
おいて、運転停止時に操作する停止指示発生回路
Ａと、前記ポンプを駆動するポンプ駆動回路Ｂ
と、前記ニードル弁を駆動するニードル弁駆動回
路Ｃと、前記温風送風機を駆動する送風機駆動回
路Ｄ及び制御手段２を有し、この制御手段２の入
力に停止指示発生回路Ａを接続すると共に、制御
手段２の出力にポンプ駆動回路Ｂとニードル弁駆
動回路Ｃと送風機駆動回路Ｄを各接続してなり、
停止指示発生回路Ａを介した運転停止直後にポン
プ駆動回路Ｂ及び送風機駆動回路Ｄを介してポン
プ及び温風送風機を停止させる機構と、ポンプ及
び温風送風機の停止と同時に計数を開始する任意
の一定時間T₁を計数する第１の時間計数機構と、
前記一定時間T₁より長い任意の別の一定時間T₂
を計数する第２の時間計数機構と、前記一定時間
T₁経過完了した時点で、ニードル弁駆動回路Ｃ
及び送風機駆動回路Ｄを介してニードル弁及び温
風送風機を駆動するとともに、前記別の一定時間
T₂経過完了した時点で送風機駆動回路Ｄを介し
て温風送風機を停止させる機構を前記制御手段２
に設けたことを特徴とする燃焼制御装置。