JPH0457793B2 - - Google Patents
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- JPH0457793B2 JPH0457793B2 JP62025902A JP2590287A JPH0457793B2 JP H0457793 B2 JPH0457793 B2 JP H0457793B2 JP 62025902 A JP62025902 A JP 62025902A JP 2590287 A JP2590287 A JP 2590287A JP H0457793 B2 JPH0457793 B2 JP H0457793B2
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Landscapes
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Paper (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は不燃性シートに関するものであり、更
に詳しくは、本発明品を電線用として利用する場
合、火災発生時など900℃以上の高温雰囲気中に
あつても、その被覆物が燃焼する事なく有効な絶
縁抵抗と絶縁耐力を維持するものである。
に詳しくは、本発明品を電線用として利用する場
合、火災発生時など900℃以上の高温雰囲気中に
あつても、その被覆物が燃焼する事なく有効な絶
縁抵抗と絶縁耐力を維持するものである。
なお本発明品を加圧、加熱、成型、焼結する事
によりエンジン部門などの耐熱、耐食、耐磨耗
性、電気絶縁性などを必要とする部材に極めて優
れたニユーセラミツクス素材を提供する事も可能
である。
によりエンジン部門などの耐熱、耐食、耐磨耗
性、電気絶縁性などを必要とする部材に極めて優
れたニユーセラミツクス素材を提供する事も可能
である。
(従来技術)
合成樹脂あるいはゴムのような弾性エラストマ
ーがその優れた電気絶縁性のため、電線の絶縁被
覆に使用されていることは周知の通りであり、そ
の被覆材料の大部分のものは火災時のような高温
雰囲気に曝された場合、その被覆物を通じて火災
の移動、拡大が惹起され、さらに被覆物が脱落あ
るいは焼失して導体である芯線が露出し、感電あ
るいは漏電など二次的災害の危険が生じる。
ーがその優れた電気絶縁性のため、電線の絶縁被
覆に使用されていることは周知の通りであり、そ
の被覆材料の大部分のものは火災時のような高温
雰囲気に曝された場合、その被覆物を通じて火災
の移動、拡大が惹起され、さらに被覆物が脱落あ
るいは焼失して導体である芯線が露出し、感電あ
るいは漏電など二次的災害の危険が生じる。
そのため不燃性の絶縁被覆電線の出現が望まれ
ているが、未だこれを満足するものは得られてい
ない。
ているが、未だこれを満足するものは得られてい
ない。
ニユーセラミツクスについても耐熱、耐磨耗性
等の物性を更に向上させるため、素材の高純度化
以外に径0.1μm以下の超微粒子化あるいは成型品
の高密度化が強く要望されている。
等の物性を更に向上させるため、素材の高純度化
以外に径0.1μm以下の超微粒子化あるいは成型品
の高密度化が強く要望されている。
(問題点を解決するための手段)
不燃電線用の被覆物としては、燃焼性の有機物
使用を可及的に少なく、または不使用に近づける
事が必要である。
使用を可及的に少なく、または不使用に近づける
事が必要である。
無機顔料を被覆物の素材とし、これに剥離防止
と折曲げ等に対する柔軟性を持たせるには、エラ
ストマーによりシート化して芯線に巻付ける方法
が適しており、熱硬化性シリコンゴム等に充填し
た無機顔料を、無機繊維に塗布して芯線に巻き付
ける方法等が既に呈示されているが、シリコンゴ
ム、塗布剤等の燃焼は避けられない。
と折曲げ等に対する柔軟性を持たせるには、エラ
ストマーによりシート化して芯線に巻付ける方法
が適しており、熱硬化性シリコンゴム等に充填し
た無機顔料を、無機繊維に塗布して芯線に巻き付
ける方法等が既に呈示されているが、シリコンゴ
ム、塗布剤等の燃焼は避けられない。
又無機繊維単独あるいは繊維のみのシート状物
だけでは芯線を完全に被覆する事は困難である。
だけでは芯線を完全に被覆する事は困難である。
本発明は安全性、絶縁性、耐火性等に優れた不
燃性シートを提供しようとするものであつて、超
微細無機物がその表面上に析出生成した無機顔料
を、同じく超微細無機物がその表面上に析出生成
した不燃性無機繊維の水又は溶剤の液分散系内で
充填したものを、製紙業界で使用されている抄紙
機により60〜200meshの全網あるいはプラスチツ
クワイヤー上に抄揚げ脱水した後乾燥するか、減
圧又は加圧して脱水したペースト品をプラスチツ
ク業界で利用されている押出機で押出し、シート
化するものである。本発明によれば、径0.1μm、
好ましくは0.01μm以下の超微細無機物、すなわ
ち、アルミニウムの可溶性塩とアルカリ性水酸化
物との反応による超微細無機生成物を、不燃性無
機繊維、例えばガラス繊維またはアルミナ繊維の
分散系内で、該繊維上に析出生成させる。一方、
顔料の分散系内で同様に超微細無機生成物を顔料
上に析出生成させ、こういて得たそれぞれ超微細
無機生成物を表面に析出生成した不燃性無機繊維
および顔料を混合し、前記のようにしてシート化
する。
燃性シートを提供しようとするものであつて、超
微細無機物がその表面上に析出生成した無機顔料
を、同じく超微細無機物がその表面上に析出生成
した不燃性無機繊維の水又は溶剤の液分散系内で
充填したものを、製紙業界で使用されている抄紙
機により60〜200meshの全網あるいはプラスチツ
クワイヤー上に抄揚げ脱水した後乾燥するか、減
圧又は加圧して脱水したペースト品をプラスチツ
ク業界で利用されている押出機で押出し、シート
化するものである。本発明によれば、径0.1μm、
好ましくは0.01μm以下の超微細無機物、すなわ
ち、アルミニウムの可溶性塩とアルカリ性水酸化
物との反応による超微細無機生成物を、不燃性無
機繊維、例えばガラス繊維またはアルミナ繊維の
分散系内で、該繊維上に析出生成させる。一方、
顔料の分散系内で同様に超微細無機生成物を顔料
上に析出生成させ、こういて得たそれぞれ超微細
無機生成物を表面に析出生成した不燃性無機繊維
および顔料を混合し、前記のようにしてシート化
する。
なお、超微細無機物をよく分散した懸濁液のま
まあるいは保護コロイド剤でその粒子表面を処理
するか、もしくは気相法で製造する事により凝集
の少ない状態で使用しても、均質な分散が達成さ
れないので満足な結果は得られない。
まあるいは保護コロイド剤でその粒子表面を処理
するか、もしくは気相法で製造する事により凝集
の少ない状態で使用しても、均質な分散が達成さ
れないので満足な結果は得られない。
また、超微細無機物を別に製造し、粉体化して
添加する場合、表面処理その他如何なる方法をも
つてしてもその乾燥、凝集による大粒化は避けら
れない。
添加する場合、表面処理その他如何なる方法をも
つてしてもその乾燥、凝集による大粒化は避けら
れない。
本発明に係る無機顔料を充填した不燃性無機繊
維の不燃性シート及び最密充填化し結合剤として
の超微粒子を用いた不燃性シートはニユーセラミ
ツクス用の素材としても極めて有用なものであ
る。
維の不燃性シート及び最密充填化し結合剤として
の超微粒子を用いた不燃性シートはニユーセラミ
ツクス用の素材としても極めて有用なものであ
る。
(発明の構成)
本発明の要点を列記すると次の通りである。
1 可燃性で燃焼後空洞化する有機物は使用しな
い。
い。
2 無機顔料を無機繊維間に均一に分散充填せし
める。
める。
3 無機繊維・顔料間の結合媒体として0.1μm以
下の超微細無機物を使用し、その生成は繊維あ
るいは顔料の液分散系内での反応による。
下の超微細無機物を使用し、その生成は繊維あ
るいは顔料の液分散系内での反応による。
以上の3要素により不燃性シートを得るもので
ある。
ある。
以下、本発明による不燃性シートの製造法を実
施例より示す。
施例より示す。
実施例 1
A槽でガラス繊維(EVANITE GLASS
FIBER INC製606c)10Kgを10m3の水中に攪拌し
乍ら徐々に添加し完全に分散せしめる。
FIBER INC製606c)10Kgを10m3の水中に攪拌し
乍ら徐々に添加し完全に分散せしめる。
これに生成すべきアルミナ水和物がAl2O3・
3H2Oで300gになるよう調整した量のAlCl3を加
え、さらに中和等量のNH4OHを添加してガラス
繊維表面にアルミナ水和物を折出吸着せしめる。
別のB槽で平均粒系8μmのタルク(日本タルク
製)3Kgを1μmのマイカ(CANADA MICA
CO製)2Kgを100の水中に分散させた後、上記
の同じ手法でAlCl3とNH4OHによりアルミナ水
和物を150g生成させる。このB槽に30gのカチ
オン化殿粉を加える。攪拌し乍らA槽にB槽の内
容物を徐々に添加後、150meshのシートメツシユ
で抄き揚げ金属板上に剥離、乾燥して2mm厚の不
燃性シートを作成する。
3H2Oで300gになるよう調整した量のAlCl3を加
え、さらに中和等量のNH4OHを添加してガラス
繊維表面にアルミナ水和物を折出吸着せしめる。
別のB槽で平均粒系8μmのタルク(日本タルク
製)3Kgを1μmのマイカ(CANADA MICA
CO製)2Kgを100の水中に分散させた後、上記
の同じ手法でAlCl3とNH4OHによりアルミナ水
和物を150g生成させる。このB槽に30gのカチ
オン化殿粉を加える。攪拌し乍らA槽にB槽の内
容物を徐々に添加後、150meshのシートメツシユ
で抄き揚げ金属板上に剥離、乾燥して2mm厚の不
燃性シートを作成する。
このシートは1000℃で30分間加熱しても収縮そ
の他の変化はなく安定であつた。
の他の変化はなく安定であつた。
実施例 2
実施例1のガラス繊維の代りにアルミナ繊維
(電気化学製、デンカアルセンバルク)を使用し、
B槽内容物をタルク2.5Kg、マイカ1.5Kg、10μm
のAl2O3(日本軽金属)1Kgとに代替し、他の条
件は実施例1と同様にして不燃性シートを製造し
た結果、実施例1と同様1000℃での変化は認めら
れなかつた。
(電気化学製、デンカアルセンバルク)を使用し、
B槽内容物をタルク2.5Kg、マイカ1.5Kg、10μm
のAl2O3(日本軽金属)1Kgとに代替し、他の条
件は実施例1と同様にして不燃性シートを製造し
た結果、実施例1と同様1000℃での変化は認めら
れなかつた。
比較例
実施例1でA・B槽共にアルミナ水和物を添加
せず、繊維及び顔料の添加割合は同一とする。
せず、繊維及び顔料の添加割合は同一とする。
なお別のC槽でアルミナ水和物を450g製造後、
12gのカチオン殿粉により処理した後、乾燥、粉
砕する。このアルミナ水和物の粉体をB槽に添加
し、実施例1と同様にA槽に加え脱水、乾燥後、
シート化する。即ちこの比較例は繊維、顔料、ア
ルミナ水和物共に一旦乾燥したものを利用する例
である。
12gのカチオン殿粉により処理した後、乾燥、粉
砕する。このアルミナ水和物の粉体をB槽に添加
し、実施例1と同様にA槽に加え脱水、乾燥後、
シート化する。即ちこの比較例は繊維、顔料、ア
ルミナ水和物共に一旦乾燥したものを利用する例
である。
このシートを実施例1と同様に加熱したが、
800℃で収縮、変形があり、1000℃の使用には耐
えられない事が判明した。
800℃で収縮、変形があり、1000℃の使用には耐
えられない事が判明した。
Claims (1)
- 1 不燃性無機繊維の液分散系内および顔料の液
分散系内で、アルミニウムの可溶性塩とアルカリ
性水酸化物との反応により該無機繊維および該顔
料の上にそれぞれ析出生成した超微細無機物を、
該無機繊維および該顔料の結合媒体として、該無
機繊維に該顔料を充填し、次いでこれをシート化
したことを特徴とする不燃性シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2590287A JPS63196800A (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | 不燃性シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2590287A JPS63196800A (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | 不燃性シ−ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63196800A JPS63196800A (ja) | 1988-08-15 |
JPH0457793B2 true JPH0457793B2 (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=12178718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2590287A Granted JPS63196800A (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | 不燃性シ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63196800A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0351363A (ja) * | 1989-07-19 | 1991-03-05 | Ok Trading Kk | 高遠赤外線放射性の脱臭繊維製品 |
JPH0627026B2 (ja) * | 1990-01-23 | 1994-04-13 | 株式会社巴川製紙所 | セラミックス基板焼成用シート |
JPH0625980A (ja) * | 1992-07-02 | 1994-02-01 | Ok Trading Kk | 保温、脱臭、難燃及び抗菌性繊維製品 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5482500A (en) * | 1977-12-13 | 1979-06-30 | Mitsui Mining & Smelting Co | Special fiber |
JPS59223365A (ja) * | 1983-06-02 | 1984-12-15 | 東邦レーヨン株式会社 | 耐炎繊維構成物 |
JPS61266666A (ja) * | 1985-05-21 | 1986-11-26 | 株式会社豊田中央研究所 | 複合材料用繊維体とその製造方法 |
-
1987
- 1987-02-06 JP JP2590287A patent/JPS63196800A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5482500A (en) * | 1977-12-13 | 1979-06-30 | Mitsui Mining & Smelting Co | Special fiber |
JPS59223365A (ja) * | 1983-06-02 | 1984-12-15 | 東邦レーヨン株式会社 | 耐炎繊維構成物 |
JPS61266666A (ja) * | 1985-05-21 | 1986-11-26 | 株式会社豊田中央研究所 | 複合材料用繊維体とその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63196800A (ja) | 1988-08-15 |
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