JPH0455454A - 熱硬化性ポリアクリル酸組成物 - Google Patents

熱硬化性ポリアクリル酸組成物

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JPH0455454A
JPH0455454A JP16431390A JP16431390A JPH0455454A JP H0455454 A JPH0455454 A JP H0455454A JP 16431390 A JP16431390 A JP 16431390A JP 16431390 A JP16431390 A JP 16431390A JP H0455454 A JPH0455454 A JP H0455454A
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JP
Japan
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polyacrylic acid
metal oxide
cement
powder
oxide
Prior art date
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Pending
Application number
JP16431390A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Konno
哲郎 今野
Mare Fujiwara
希 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱硬化性ポリアクリル酸組成物に関するもの
であり、更に詳しくは加熱下で予備成形した後に熱処理
することにより硬化させることのできる熱硬化性ポリア
クリル酸組成物に関するものであり、硬化した成形体は
高い弾性率を与える。
[従来の技術] ポリアクリル酸金属塩の成形体が高弾性率であることは
既に知られている。しかしながら、多価の金属を用いた
ポリアクリル酸金属塩は不溶・不融であり、成形体を得
るには特殊な手法を必要とするため、成形コストが高く
なり、実用性に欠けていた。
すなわち、ポリアクリル酸金属塩を主要な成分とする成
形体を得る方法としては、ポリアクリル酸金属塩の粉末
を原料として高圧で圧縮成形する方法(特開昭62−7
4905.74906゜259818号公報等)と、ポ
リアクリル酸と金属酸化物との混合粉末を原料として加
熱して反応させながら加圧して成形体とする方法(L、
ENielsen、Polymer Engineer
ing and 5cience、 9356 (19
69)等)が知られている。
[発明が解決しようとする課題] 上記ポリアクリル酸金属塩の粉末を用いる場合は、緻密
な成形体を得るには真空下1万気圧前後で約1時間も加
熱・加圧する必要がある。また、成形圧力が高いために
金型の形状が制限された圧縮成形であるために複雑な形
状に対応できないという問題点があった。
上記ポリアクリル酸と金属酸化物の混合粉末を用いる場
合は、溶融したポリアクリル酸と固体の金属酸化物粉末
との反応にやはり1時間程度の加熱が必要である。しか
も反応過程で副生ずる水による成形体の膨れと反応阻害
を防止するために、1000気圧程度で加圧しながらし
かも随時圧抜きをして水を除去するという操作が必要で
ある。
また、水分を成形体の中から除去する必要があるので大
きな成形体が得られないという問題点があった。
本発明は、ポリアクリル酸金属塩を主要な成分とする高
弾性率な成形体を容易に得ることが可能な熱硬化性ポリ
アクリル酸組成物を提供するものである。
[課題を解決するための手段1 発明者らは上記の問題点を解決するために種々調査・検
討した結果、ポリアクリル酸と金属酸化物との混合粉末
に吸水性化合物を加えるならば、ポリアクリル酸と金属
酸化物との反応によりポリアクリル酸金属塩が生成する
際に副生ずる水を系内で吸収させることができるため、
賦形後の加熱によりポリアクリル酸金属塩を主要な成分
とする高弾性率な成形体となると考えるに至った。
すなわち本発明は、ポリアクリル酸と金属酸化物とセメ
ントとを、ポリアクリル酸中のアクリル酸単位1モルに
対し、金属酸化物がl/n (但し、nは金属酸化物の
金属原子の価数を示す。)ないし1モル、セメントが3
0〜150gの割合で、均一に混合した熱硬化性ポリア
クリル酸組成物である。
本発明の組成物は、加熱下で予備成形をした後に熱処理
することにより硬化させることができ、硬化した成形体
は高弾性率を与えることができる。
(ポリアクリル酸) ポリアクリル酸は、アクリル酸を重合したホモポリマー
ないしはアクリル酸に対して他のビニルモノマーを40
重量%まで共重合又はブロックもしくはグラフト重合さ
せたものである。このポリマーの重合度は100−1.
000,000であり、成形体を高強度にするためには
重合度が大きいほうが良いので、500以上が好ましく
、予備成形時の溶融粘度は小さいほうが成形が容易なの
で、重合度は小さいほうが良<50.000以下が好ま
しい。
(金属酸化物) 金属酸化物としては、溶融したポリアクリル酸と反応し
てポリアクリル酸金属塩となるものであれば何でも良い
が、反応性が高いという点から酸化亜鉛、酸化カルシウ
ム、酸化マグネシウムが好ましい、これらは混合して用
いても良い。
(セメント) セメントとしては、水硬性のものであれば何でも良いが
、安価であるという点からはポルトランドセメント、得
られる成形体が高弾性率になるという点からはアルミナ
セメントが好ましい。これらは混合して用いてもよい。
(混合比) ポリアクリル酸と金属酸化物との混合比は、フリーのポ
リアクリル酸が残らず且つ金属酸化物が未反応で残らな
い範囲が好ましいので、ポリアクノル酸中のアクリル酸
単位1モルに対し金IIE酸化物1 / n〜1モルが
好ましい。すなわち、例えば、2価の金属酸化物は0.
5〜1モル、3価の金属酸化物では1/3〜1モルの範
囲である。
ポリアクリル酸とセメントとの混合比は、ポリアクリル
酸中のアクリル酸単位と金属酸化物との反応でアクリル
酸単位1モルに対して、最高1/2モルの水が発生する
ので、その水を吸収するためにセメントは最低でも約3
0g、加熱下であることを考慮すると最高で約150g
は必要となる。
従って、ポリアクリル酸/セメントの重量比としては1
10.25〜2.1の範囲になる。
(予備成形) 本発明の組成物は、130〜200℃に加熱すると溶融
するので、粉末のままあるいは粉末を押し固めたベレッ
トを金型に充填し、それぞれ数分間づつの予熱・加圧・
冷却を行うことにより任意の形状にすることができる。
(後硬化) 本発明の組成物を予備成形したものは、150〜300
℃で数時間熱処理することにより、ポリアクリル酸金属
塩を主要な成分とする高弾性率な成形体となる。予備成
形品はポリアクリル酸の軟化温度以上になると若干軟化
するので、形状を保持できるような枠で固定して熱処理
するのが好ましい。
[発明の効果] 本発明の熱硬化性ポリアクリル酸組成物は、安価で成形
が容易であり、しかも得られる成形体は等方的で弾性率
が高い。
従って、本発明の組成物は、歯車、ギヤー、航空機材、
建築用構造材料、電子・電気材料として極めて有用であ
る。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、言うまでも
なく本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
実施例 重量平均重合度5000のポリアクリル酸粉末70gと
酸化亜鉛粉末40gとアルミナセメント粉末100gと
を、フラスコ中で約1時間窒素気流下で攪拌して均一に
混合した粉末を得た。これを組成物1とする。粉末形状
のままの組成物と、約500気圧の圧力で押し固めたベ
レット状の組成物を作成した。
実施例2〜9 粉末を表1に示す割合で秤量し、実施例1と同様に混合
して組成物2〜9を得た。粉末形状のままの組成物と、
実施例1と同様にして押し固めたベレットを作成した。
表1 CA:アルミナセメント C8:中庸ポルトランドセメント 実施例10 200℃に加熱したホットプレスに、成形体形状が63
.5X12.7X3.15mmになる押込金型をセット
し、200°Cに加熱しておき、加熱した押込金型に組
成物1を充填し、2分間予熱し、1分間約100気圧で
加圧した後、水冷の冷却プレスで2分間冷却し、金型か
ら成形体を取り出した。これを予備成形品とする。予備
成形体は表面が滑らかであった。
予備成形品を150°Cに予熱した固定用金型にセット
し、オーブン中で300℃まで90分間で定速昇温し、
300°Cで60分間保ち硬化させ、室温まで放冷後、
金型から硬化した成形体を取り出した。
硬化した成形体は表面が平滑で予備成形品と重量・サイ
ズの変化はほとんど歓測されなかった。
赤外吸収スペクトルに見られる1700cm−1近傍の
フリーのカルボン酸の吸収と1550cm−1近傍のカ
ルボン酸金属塩の吸収の比較より反応率は約95%であ
った。
島津製作所製オートグラフDSS−500に曲げ治具を
取り付け、スパン間距離50mm、クロスヘツドスピー
ド5mm/分で曲げ試験を行った。
曲げ弾性率は34.5GPa、曲げ強度はoIGPaで
あった。
実施例11−19 表2に示す組成物を、表2に示す温度で予備成形し、他
の条件は実施例1Oと同様に予備成形・後硬化を行い硬
化した成形体を得た。実施例1゜と同様の条件で曲げ試
験を行い、表2に示す物性を得た。
表2 比較例1 重合度5000のポリアクリル酸と塩化亜鉛とから、常
法により作成したアクリル酸単位と亜鉛との当量比が1
対1のポリアクリル酸亜鉛の粉末を、実施例10と同様
の条件で成形を試みたが、予備成形ができず粉末のまま
であった。
比較例2 比較例1のポリアクリル酸亜鉛の粉末を、実施例10で
用いた押込金型に充填し、真空下200℃で、6000
気圧で60分間加圧し、成形体を得た。実施例10と同
様の条件で曲げ試験を行ったところ、曲げ弾性率は29
.1GPa、曲げ強度は0.09GPaであり、高圧で
圧縮成形しなければならなかった。
比較例3 重合度5000のポリアクリル酸粉末70gと酸化亜鉛
粉末40gとを実施例1と同様の条件で調製した混合粉
末を、実施例10と同様の条件で成形を試みたが、予備
成形に於てホットプレスから冷却プレスへ移動する過程
で予備成形品が発泡してしまった。
比較例4 比較例3の混合粉末を実施例10で用いた押込金型に充
填し、200℃で30分間、250℃で30分間、30
0℃で30分間、1000気圧で加圧しつつ随時圧抜き
を行い、放冷後に硬化した成形体を得た。実施例10と
同様の条件で曲げ試験を行ったところ、曲げ弾性率は2
6.4GPa、曲げ強度は0.080Paであり、成形
時に高圧で加圧しながら圧抜きを行い水を除去しなけれ
ばならなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリアクリル酸と金属酸化物とセメントとを、ポリアク
    リル酸中のアクリル酸単位1モルに対し、金属酸化物が
    1/n(但し、nは金属酸化物の金属原子の価数を示す
    。)ないし1モル、セメントが30〜150gの割合で
    混合した熱硬化性ポリアクリル酸組成物。
JP16431390A 1990-06-25 1990-06-25 熱硬化性ポリアクリル酸組成物 Pending JPH0455454A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8330045B2 (en) 2005-12-26 2012-12-11 Industrial Technology Research Institute Fire-resistant wire/cable
US8329820B2 (en) 2005-12-26 2012-12-11 Industrial Technology Research Institute Fire-resistant coating material

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8330045B2 (en) 2005-12-26 2012-12-11 Industrial Technology Research Institute Fire-resistant wire/cable
US8329820B2 (en) 2005-12-26 2012-12-11 Industrial Technology Research Institute Fire-resistant coating material
US8329819B2 (en) 2005-12-26 2012-12-11 Industrial Technology Research Institute Organic/inorganic composite and fire-resistant plate utilizing the same

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