JPH0455069Y2 - - Google Patents

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JPH0455069Y2
JPH0455069Y2 JP9497987U JP9497987U JPH0455069Y2 JP H0455069 Y2 JPH0455069 Y2 JP H0455069Y2 JP 9497987 U JP9497987 U JP 9497987U JP 9497987 U JP9497987 U JP 9497987U JP H0455069 Y2 JPH0455069 Y2 JP H0455069Y2
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lining material
waterway
mounting bolt
mounting
sand
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JP9497987U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願考案はダムの下流側の水路床および水路側
面のコンクリート表面に布設するライニングに係
る新規な技術である。
[従来の技術] 大規模なダムにおいては上流側と下流側を連通
する排砂管を特に設けて、貯水池に沈積する土砂
を下流側へ排出する構造をとつている。このよう
な場合、第4図Aに示すように内張鋼板の内面の
一部または全部にライニング材を取付ける技術は
既に提案されている。「排砂管」(実開昭56−
64436号公報)また排砂管を設ける程の大規模な
ダムでないときには、コンクリートの下流側水路
床や、場合によつては堰提自体に越流してきた砂
礫混合流水の動的エネルギーによる摩耗および破
損から表面を保護する必要が生じる。
この要請に応えて提案された従来の技術として
は、「堰提保護体」(実開昭58−171920号公報 第
5図A)の他、「河床保護体」(特開昭61−186604
号公報)など一連の提案を見出すことができる。
[考案が解決しようとする問題点] 大規模な排砂管については既に公知であるライ
ニング材(金属製の耐摩耗材)自体が時間の経過
と共に摩耗してきた場合には、当然取り替える必
要がある。最初に引用した従来技術においては実
施例として示しているのは第4図Bのような矩形
薄平板1aに取付ボルト孔2aを数ケ所穿孔した
金属板である。特徴としては摩耗量検出用のコー
ン孔11を設けて、孔の大きさによつて摩耗の進
行を知ろうとする点であるが、摩耗に直面する部
材としてはなお問題点がない訳ではない。
すなわち、取付ボルトを平板に挿通して下のナ
ツトで締め付けるときは、ボルト頭部が平板の表
面から突出し、土砂の通過に伴なつて最も集中的
な摩耗に瀑される。このため逸早くボルト頭部が
消滅しライニング材と基礎の拘束力を失ない、甚
しきは、ライニング材が浮遊流出することさえ有
り得るのではないか。また露出するボルト頭部が
土石によつて衝撃を加えられた場合、ボルトネジ
面の山が壊れてライニング材取り替えのときボル
トが外れないようになる。
次に引用している従来の技術は第5図Bに示す
ようにライニング材1bはゴム材12と補強用鋼
板13とからなり、取付ボルトの取付座14、取
付孔2bとよりなつている。材質がゴムである点
を除けば先に引例した従来の技術と類似する問題
点を含むことは否定し難い。ゴムの屈曲性、弾性
変形を利用して平坦でない基礎に対しても適用で
きる利点はあるが、磨耗自体に対しては問題点は
なお残つていると考えざるを得ない。
本願考案は以上の問題点を解決するために、取
付ボルト頭部の早期摩耗による耐用期間の大幅な
短縮を阻止し、長期間の使用に耐え、かつ耐用限
を超えた後の取り替えも容易な金属製のライニン
グ材の取付構造の提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本願考案に係る水路床および水路側面における
ライニング材の取付構造は方形の金属製板状より
なり、取付ボルト孔を穿設する範囲に両側端のみ
肉厚部を突設し、かつ該ボルト孔内へ嵌入する取
付ボルトの頭部は前記肉厚部の表面より深く沈め
て基礎と螺合することにより前記の問題点を解決
した。
[作用] 本願考案の作用を、実施例を示す第1図に基い
て説明する。
ライニング材1は方形の金属板状体であり、取
付ボルト孔2が穿設されている範囲の両側に肉厚
部3を突設している。本実施例ではこの肉厚部か
ら基面4に対しては傾斜面5によつて結び、全体
としての急激な段差を避けている。
この取付ボルト孔2内へ嵌入する取付ボルト6
は基礎に埋設した固定ナツト7と螺合したとき、
その頭部が肉厚部3の表面より孔内に深く沈むよ
うに全長を調整している。
このような状態で実際に越流する土砂に対向す
るとき、取付ボルトの頭部は土砂の流下面に全く
顔を出さず、却つて肉厚部の表面と取付ボルトの
頭部との段差の空間には比較的細かい土砂が侵入
して堆積し土砂層8を形成する。これは土砂との
直接の接触を斥げるから一種のセルフライニング
の作用を生じる。
[実施例] 第1図(斜視図)、第2図(正面断面図)は本
願の一実施例を示す。
この金属板の材質は水路床上および水路側面を
通過する土砂の量や状態で選択すればよいが、例
えば27%Cr鋳鉄、12%Mn鋳鋼などが最も好まし
い。形状容易で取付ボルト孔2はすべて鋳抜きと
し、機械加工は不要である。取付ボルトは4本で
あるが、許されるならばその数を減らすのが望ま
しい。
寸法の一例として、長さ40cm、幅40cmの正方形
の板状体で、基面から突出する肉厚部の高さは2
cm、基体の厚さは3cmと設定している。この例の
ライニング材の単重は45Kgである。
なお、第2図において取付ナツト7を予め所定
の位置に固定して、このナツト7とライニング材
1の取付ボルト孔2へ挿入した取付ボルト6とが
螺合してライニング材を固定する。ライニング材
を一定単位並べ終えたところで水路床表面および
水路側面に施工した基礎コンクリート10とライ
ニング材の間へセメントモルタル9を流し込んで
充填し水路床表面上および水路側面上にライニン
グ材を安定的に被着する。
第3図は別の実施例の正面断面図であつて、第
一実施例の上下面を逆転した取付構造を示してい
る。
[考案の効果] 本願考案は以上に述べた構成と作用を有するか
ら、ライニング材の取付ボルトの摩滅、拘束力の
失効というトラブルを招くことなく長期に亘つて
使用することができる。肉厚部は該水路床および
水路側面の条件に合致させて適宜その厚さを変え
ればよく、薄くて軽い基面に適用すれば全重量の
軽減効果が一層顕著となる。すなわちライニング
材本来の板厚(基面の板厚)の如何に拘らず取付
ボルトの頭部を深く沈めることができるから、軽
量化と耐用年数の延長とを同時に享受することが
できる。
また、深く沈んだボルト頭部を直接土砂が衝撃
を加えることがないから、取付ボルトの螺子部分
が損傷することなく、従つて取り替え時にこれに
基因するトラブルがない。
実施例特有の効果として先に示した程度の寸法
に設定すれば、特に吊り上げ手段(クレーン車な
ど)を必要とせず作業員の手搬作業で容易に布設
や取り替えができる。
第二実施例特有の効果としては、流体が接する
掃流面が平滑であるため流態を乱す要素がなくな
り、ライニング材の摩耗に対しても有利である点
が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願考案の実施例の斜視図、第2図は
同じく正面断面図、第3図は別の実施例を示す正
面断面図、第4図A,Bは従来技術の実施例を示
す全体の正面断面図とライニング材の平面図、第
5図A,Bは別の従来技術の実施例を示す全体の
正面断面図とライニング材の正面断面図。 1……ライニング材、2……取付ボルト孔、3
……肉厚部、4……基面、6……取付ボルト、8
……土砂層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ダムの下流側水路の水路床表面および水路側面
    に布設するライニングであつて、ライニング材は
    方形の金属製板状よりなり、取付ボルト孔を穿設
    する範囲の両側端のみ肉厚部を突設し、かつ該ボ
    ルト孔内へ嵌入する取付ボルトの頭部は前記肉厚
    部の表面より深く沈めて基礎と螺合することを特
    徴とする水路床および水路側面におけるライニン
    グ材の取付構造。
JP9497987U 1987-06-19 1987-06-19 Expired JPH0455069Y2 (ja)

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JP9497987U JPH0455069Y2 (ja) 1987-06-19 1987-06-19

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JP9497987U JPH0455069Y2 (ja) 1987-06-19 1987-06-19

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JPS64625U JPS64625U (ja) 1989-01-05
JPH0455069Y2 true JPH0455069Y2 (ja) 1992-12-24

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JPS64625Y2 (ja) * 1987-06-24 1989-01-09

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JPS64625U (ja) 1989-01-05

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