JPS64625Y2 - - Google Patents

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JPS64625Y2
JPS64625Y2 JP1987096680U JP9668087U JPS64625Y2 JP S64625 Y2 JPS64625 Y2 JP S64625Y2 JP 1987096680 U JP1987096680 U JP 1987096680U JP 9668087 U JP9668087 U JP 9668087U JP S64625 Y2 JPS64625 Y2 JP S64625Y2
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉 本考案は、人体が放射する波長10μm付近の遠
赤外線エネルギーを検出するパツシブインフラレ
ツド方式の移動人体検出装置に関する。 〈従来の技術〉 一般に、絶対零度以上の温度をもつすべての物
体は、表面からその絶対温度に応じた燃放射エネ
ルギーを放射している。第2図に、各温度の物体
が放射するエネルギー分布と波長帯の関係を示
す。ここで、温度Tとそのピーク波長λの間には
ウイーンの変位則として知られている関係があ
る。 λ=K/T ここにKは定数である。人体の温度35℃〜36℃
のピーク波長は約10μmである。 従来のパツシブインフラレツド方式による移動
物体検出は、その対象物体が製練中の鉄、エンジ
ン、弾丸のように高温物体であつたから、波長帯
域も近赤外線、又は赤外線と比較的可視光に近
く、そのエネルギーも比較的大きいため、その検
出は容易であつた。 最近、人体が放射する遠赤外線の検出について
の要請が高まりつつあるが、種々の困難な問題が
あつて、未だ満足すべき装置が実現していない。 〈考案が解決しようとする問題点〉 人体検出装置を防犯機器に用いる場合は、容器
が堅牢でなければならず、また、自動ドアーの開
閉制御に用いる場合も人が通る場所に設置される
ので、容器が堅牢でなければならない。 そころが、遠赤外線を透光させる材料について
は殆んど研究が進んでおらず、例えば単結晶ゲル
マニウムが知られているが極めて高価であり製造
を容易でない。また、ポリエチレンフイルムが各
種樹脂の中で比較的透過率の良いことが知られて
いるが、それでも、センサ感度と増幅回路のSN
比に限界があるため、透過窓による減衰を可及的
に小さく抑えることが重要であり、そのポリエチ
レンフイルムの厚さを可及的に薄くすることに当
業者の努力が払われていた。その結果、厚さ50〜
100μmのきわめて薄いポリエチレンフイルムが
使用されている。 ところが、厚さ50〜100μmのポリエチレンフ
イルムは、遠赤外線ばかりでなく可視光をも透過
するため、例えば巡回警備員の照明灯、走行車輛
のヘツドライト等で誤動作するという問題があ
り、また、内部が透けて見えることが商品として
好ましくないため、これを着色して用いると今度
は遠赤外線までも減衰させるという問題が生ず
る。更にフイルムは、強度的に弱いので桟を設け
るなどの補強策が採られていたが、それでもな
お、洋傘の先端などが当ると破損するという問題
があつた。 もう一つの解決困難な誤動作の要因は、窓によ
る二次的熱放射である。窓に冷暖房の風が当たつ
たり、強い赤外線が当たると、窓の熱容量が小さ
い場合は窓の温度が急速に変化し、窓による二次
的熱放射エネルギーが急変すると誤動作が生じる
という問題がある。 〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、10μm付近の遠赤外線をよく透過す
るが可視光線、近赤外線を透過しない材料を新た
に発見するため、多数の材料について調査を重
ね、そして、ポリプロピレンと高密度、中密度、
低密度のポリエチレンの各種厚みのものについて
試験を繰返した。その結果、高密度ポリエチレン
が、遠赤外線と可視光の透過率の比率が大きく本
考案の窓の材料に適していることを発見するに至
つた。 ここで、高密度ポリエチレンとは、密度が
0.941〜0.965g/cm3のものを言い、その分子構造
は、ほとんど枝分かれを含まない直鎖状である。 本考案の移動人体検出装置は、人体が放射する
波長10μm付近の遠赤外線エネルギーを検出する
装置であつて、容器と一体に成形された高密度ポ
リエチレンより成る窓と、その窓の透過光をその
容器内で集束させる光学手段と、その集束位置に
配設された差動型遠赤外線検出センサを有するこ
とを特徴としている。 〈作用〉 差動型遠赤外線検出センサは、熱エネルギー放
射源が水平方向に移動しているとき、2個の受光
要素のうちの一方に光線が入射し他方には未だ入
射していない状態を電気的に検出する。 いま、波長10μm付近の遠赤外線が窓に入射す
ると、窓は遠赤外線をよく透過するから散乱、吸
収されずに直進して光学手段により差動型遠赤外
線検出センサの配設面に合焦する。そして、光源
の移動につれて合焦像も移動するため、差動型検
出センサにこれを検出することができる。 これに対し、例えば可視光線が窓に入射する
と、窓は、可視光線を散乱してよく透過させない
から、差動型検出センサの配線面に合焦せず、例
えばセンサが可視光線に感ずることができるもの
であつても、移動する可視光を検出することがで
きない。 また、窓の表面の一部に熱風が当たつた場合、
窓がプラスチツク成形物であつてその熱容量が大
きいので、窓が容器内部へ向かつて放射する二次
放射には時間遅れと境界のぼやけを生じ、従つて
差動型検出センサがこれを検出することはできな
い。 窓がプラスチツク成形物であるため、その厚さ
は通常1〜数mmであり、通常の窓面積10cm2以下の
場合、指で押しても破壊されない強度を有する。
また、一般に光が物質中を通過するときの減衰は
厚みの2乗に比例して増加するから、厚さ1〜数
mmにおける遠赤外光と可視光の減衰比は、従来の
50〜100μmのフイルムに比べて格段に増大する。 〈実施例〉 第1図に本考案実施例の断面図を示す。 容器1の前面に窓2が設けられ、この窓2は容
器の一部分を構成している。容器内には凹面反射
鏡3と、差動型遠赤外線検出センサ4が配設され
ている。窓2を散乱することなく透過した入射光
は、凹面反射鏡3により集束されて差動型遠赤外
線検出センサ4に焦点を結ぶ。窓2は、厚さ0.5
mm以上の高密度ポリエチレンより成り、中央部が
突出する向きに弯曲している。 差動型遠赤外線検出センサ4は、周知の通り、
第3図に示すように2個の受光部4A,4Bが並
設されたもので、例えば焦電型センサの場合の差
動接続回路を第4図に示す。図aは並列接続型、
図bは直列接続型である。 本考案の光学手段は、凹面反射鏡3に代えて、
遠赤外線を透過する材料より成る凸レンズにより
実施しうること勿論である。 〈考案の効果〉 本考案によれば、窓を高密度ポリエチレンの成
形物により形成しているので、従来のフイルムの
ように枠体を必要とせず、当該検出装置の容器と
一体に形成することができ、その際、例えば円筒
面、球面など任意の曲面に形成することができる
ので、当該検出装置の全体形状が簡素化されて美
観が向上し、かつ製造コストが大幅に低減され
た。また、高密度ポリエチレンを用いているた
め、窓の厚さを0.5mm以上としても遠赤外線をよ
く透過し、しかも可視光をよく減衰させるので、
窓を容器と同様に堅牢にすることができ外部から
の破壊が困難になつて防犯機器としての信頼性が
向上した。また、プラスチツク成形に際して何ら
の着色剤等を添加する必要がなく、それだけ製造
工程が簡素化された。さらに、高密度ポリエチレ
ンより成る窓の透過光を光学手段により集束さ
せ、その集束位置に差動型赤外線検出センサを配
設しているので、作用の項で述べた理由により、
遠赤外線の光源の移動を正確に検出し、可視光源
の移動、及び熱風、冷風等が当つたときは差動検
出センサの相殺作用により検出出力が小さく誤動
作が少ない。 次に、窓を構成する材料とその厚みを変えた場
合の外界の状況に対する検出出力の測定値、並び
にその測定値から算出されるS/N比を表1に示
す。
【表】 ここで、被検体の移動による出力Sは、模擬人
体となる遠赤外熱源を毎秒0.6mの速度で水平方
向に移動させたときのセンサ出力であり、外乱光
による出力N1は500Wのハロゲンランプの全面に
熱を遮断するためのガラス板を立て、そのランプ
を連続的に点滅させたときのセンサ出力であり、
熱風による出力N2は、窓の外側の光軸外から整
髪用のドライヤを用いて熱風を吹きつけたときの
センサ出力である。なお、これらの模擬ノズル
N1,N2の発生条件は窓の構成が異る場合の効果
の相違を試験するために選んだものであつて、本
考案品の設置環境よりも相当、過酷な条件であ
る。しかし、このS/N1比またはS/N2比を、
実施例と比較例ついて対比すれば、表2に示す通
りとなり、顕著な相違が認められる。
【表】 また、窓を容器の一部として一体形成できるの
で外観が簡略化され、部品点数が減少して製造コ
ストが低減する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例を示す縦断面図、第2図
は物体の温度と放射エネルギー分布の波長帯の関
係を示す特性図、第3図は本考案の差動型遠赤外
線検出センサを示す正面図、第4図は本考案の差
動型遠赤外線検出センサの接続例を示す回路図で
ある。 1……容器、2……窓、3……凹面反射鏡、4
……差動型遠赤外線検出センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 人体が放射する波長10μm付近の遠赤外線エネ
    ルギーを検出する装置であつて、容器と一体に成
    形された高密度ポリエチレンより成る窓と、その
    窓の透過光をその容器内で集束させる光学手段
    と、その集束位置に配設された差動型遠赤外線検
    出センサを有することを特徴とする移動人体検出
    装置。
JP1987096680U 1987-06-24 1987-06-24 Expired JPS64625Y2 (ja)

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JPS6312787U JPS6312787U (ja) 1988-01-27
JPS64625Y2 true JPS64625Y2 (ja) 1989-01-09

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JP5906375B2 (ja) * 2011-06-08 2016-04-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 トイレ装置

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