JPH0454769Y2 - - Google Patents

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JPH0454769Y2
JPH0454769Y2 JP1989104020U JP10402089U JPH0454769Y2 JP H0454769 Y2 JPH0454769 Y2 JP H0454769Y2 JP 1989104020 U JP1989104020 U JP 1989104020U JP 10402089 U JP10402089 U JP 10402089U JP H0454769 Y2 JPH0454769 Y2 JP H0454769Y2
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JP
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reaction chamber
alkaline water
chamber
water
mushroom cultivation
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JP1989104020U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、栽培中のきのこが排出するCO2処理
装置の改良に関する。
従来技術と問題点 栽培中のきのこがO2を吸い、CO2を排出するこ
とはよく知られている。
従来は、きのこの排出によつて高濃度になつた
CO2を除去するため、きのこ栽培室に外気を導入
し、室内のCO2濃度を栽培に適した濃度に調節し
ている。
かかる技術手段によるときは、外気ときのこ栽
培室内との温度差、湿度差を調節する必要がある
ため、冷・暖房設備、加湿設備などを設備して調
節している。
このような物理的技術手段によるCO2除去手段
は、どれかひとつでも設備が不調に陥いると、き
のこ栽培環境が損なわれ、かつ設備費、エネルギ
ーコストなどがかさみ、省エネルギー、省資源の
時代に相応しいものといえなくなつている。
本考案は、このような事情及びアルカリ水溶液
(とくに苛性ソーダ水溶液)がCO2をよく吸収す
ることなどに着目してなしたもので、栽培中のき
のこが排出するCO2を上記アルカリ水溶液で化学
的に中和、吸収して処理することにより、外気導
入による不都合を解消せしめることを目的とす
る。
問題点解決のための手段 叙上の目的を達成するために本考案がなしたき
のこ栽培におけるCO2処理装置は、駆体内部が下
部に流通孔を開穿した区画壁によつて区画した反
応室と吸収室とで構成され、反応室には、その上
部にCO2導入口を開設すると共にアルカリ水噴霧
管を併設し、互違いに横向突設せる複数枚の流水
板で反応室内を多段に構成し、吸収室には、その
上部にきのこ栽培室に連通する放気口を開設する
とともにアルカリ吸収剤噴射管を併設し、上記反
応室へきのこ栽培室内の空気を吸引してCO2導入
口より送入してCO2を吸収除去し、上記の吸収室
でアルカリ水のアルカリを除いた空気が放気口よ
りきのこ栽培室へ送入される送風機を具備させて
なるものである。
作 用 栽培中のきのこが排出するCO2を送風機でCO2
導入口から反応室に導入し、同時にアルカリ水噴
霧管からアルカリ水を噴霧する。噴霧されて霧状
になつたアルカリ水は、導入されたCO2によつて
反応室上半の反応ゾーンを浮遊しながら、CO2
吸収して反応すると共に、反応室内壁面に付着
し、より大きな液になつて流水板上に流下し、該
流水板上を反応室下半の分離ゾーンへ向つてさら
に流下しながらCO2を吸収して反応する
(2NaOH+CO2→Na2CO3+H2O)。反応室上半
でCO2を吸収反応したさきほどの霧状アルカリ水
は、反応室下半の分離ゾーンで反応室内壁面に付
着し、又は流水板上に沈降して空気流と分離し、
反応室底部に流下してアルカリが系外に飛散する
ことが防止される。霧状のアルカリ水が沈降しき
れずに気流に同伴されて分離ゾーンを浮遊してい
るときは、気流と一緒に流通孔から吸収室に流入
するが、アルカリ吸収剤噴霧管からアルカリ吸収
剤を噴霧すれば、アルカリ水のアルカリが吸収或
は溶解もしくは洗い落され、系外に漏出すること
が防止される。
実施例 しめじ茸栽培の例を説明する。
躯体Aの内部は、区画壁3で一半を反応室1
に、他半を吸収室2に夫々区画し、それら両室を
連通せしめる流通孔4を区画壁3の下部に開穿し
て構成する。
反応室1は、上部にCO2導入口5を開設し、そ
の導入口の周壁内面に沿つてアルカリ水噴霧管6
を設置し、アルカリ水を反応室内に向つて噴霧す
るように構成する。反応室1の内部は、CO2導入
口5の下方において躯体Aの側壁から区画壁3に
向つてその区画壁に達しない適宜突設長に横向突
設せる流水板7と、その流水板の下方において区
画壁3から躯体Aの側壁に向つてその側壁に達し
ない適宜突設長に横向突設せる流水板7と、以下
同様にして互違いに横向突設せる複数枚の流水板
7とで多段に構成し、アルカリ水噴霧管6から噴
霧されたアルカリ水がCO2を吸収しながら反応室
1内を底部へ向つてジグザグに流下しえるように
構成する。反応室1の内部を上記のように多段に
構成する目的は、狭い躯体設置面積に広い気体流
路を形成して送風機8の圧力損失防止を企図する
こと、及び反応室1内に噴霧されたアルカリ水と
反応室1内のCO2との気液界面積を広くし、上記
アルカリ水が流水板7上を流下しながら十分に
CO2を吸収しえるようにすることなどである。反
応室1は、底部に揚水ポンプ11を据置し、その
ポンプからアルカリ水噴霧管6に送水管12を配
管し、反応室底部に溜つたアルカリ水をポンプア
ツプしてアルカリ水噴霧管6から噴霧しえるよう
に構成すると共に、送水管12の途中から反応室
1内の上部に向つてアルカリ水噴霧ノズル13を
設け、ポンプアツプしたアルカリ水がアルカリ水
噴霧管6から噴霧されると同時にアルカリ水噴霧
ノズル13からも噴霧されるように構成する。反
応室1の内部は、主として上半でアルカリ水が
CO2を吸収反応するので、上半を反応ゾーン1−
1と定め、主として下半でアルカリ水が気流から
分離するので、下半を分離ゾーン1−2と定めて
後述する。
吸収室2は、アルカリの系外飛散を防止するた
めの構成で、霧状のアルカリ水が反応室1の底部
或は流水板7上に沈降しきれず、気流に同伴され
て分離ゾーン1−2を浮遊しているときは、送風
機8による空気流と一緒に流通孔4から吸収室2
に流入するが、その吸収室の放気口9に設けたア
ルカリ吸収剤噴霧管10からアルカリ吸収剤を噴
霧することによつて、霧状アルカリ水のアルカリ
を吸収或いは溶解もしくは洗い落し、アルカリが
系外へ飛散することを防止する。吸収室2は、上
記したアルカリ除去作用を発揮せしめ、かつアル
カリを含んでいない気体を放出せしめるため、上
部に放気口9を開設し、その放気口の周壁内面に
沿つてアルカリ吸収剤噴霧管10を設置し、かつ
底部に揚水ポンプ14を据置し、その揚水ポンプ
からアルカリ吸収剤噴霧管10に送水管15を配
管し、ポンプアツプしたアルカリ吸収剤がアルカ
リ吸収剤噴霧管10から噴霧されるように構成す
る。なお、アルカリ吸収剤としては、水、酸、強
塩基の塩溶液などから適宜に選択使用する。
区画壁3は、躯体Aの内部を反応室1と吸収室
2とに区画する壁で反応室1の底部及び吸収室2
の底部よりも高い位置の下部に流通孔4を開穿
し、反応室1の分離ゾーン1−2に浮遊してる霧
状アルカリ水があるときは、送風機8による空気
流によつて吸収室2へ流通せしめるように構成す
る。
CO2導入口5は、栽培室B内の空気を吸引循環
せしめかつその栽培室内の温度を適温に保持する
機能を有する送風機8(たとえばエアコンデイシ
ヨナーなど)の送風口から導入管16を配管して
CO2が導入されるように構成する。
アルカリ水噴霧管6は、反応室1のCO2導入口
5に設置して、導入されたCO2が直にアルカリ水
に接触しえるように構成し、かつ噴霧されたアル
カリ水が複数枚の流水板7によつてジグザグに流
下しながらCO2を吸収して反応しえるように構成
する。アルカリ水噴霧管6は、反応室1の底部に
据置した揚水ポンプ11から送水管12が配管さ
れ、揚水ポンプ11の運転によつて、反応室1の
底部に溜つたアルカリ水がポンプアツプされ、飽
和アルカリ水になるまで繰返し循環使用されるよ
うに構成する。アルカリ水としては苛性ソーダ水
溶液を使用し、自然減少した量だけ補給するよう
にする。アルカリ水噴霧管6から噴霧された霧状
アルカリ水は、送風機8の運転によつて、CO2
含んだ気流に乗つて反応室1の反応ゾーン1−1
を浮遊し、CO2を吸収して反応を起すと同時に複
数枚の流水板7によつてジグザグに流下しながら
CO2を吸収して反応する。なお、アルカリ水と
CO2との反応は次のようになる。
2NaOH+CO2→Na2CO3+H2O 複数枚の流水板7は、アルカリ水が反応室1内
をジグザグに流下しえるように前記した如く互違
いに横向突設し、かつ最上側の流水板7の上面に
一直線上の整流板16を上向突設し、その整流板
によつてアルカリ水が薄膜状の均一な流れになる
ように構成すると共に、最下側の流水板7の下面
に水切板17を垂設し、アルカリ水の界面活性ま
たはアルカリ水と部材とのぬれ性により最下側流
水板7の下面をつたうアルカリ水を水切板17で
反応室1の底部に切落して回収するようにする。
送風機8は、栽培室B内の空気を吸引循環せし
め、かつその栽培室内の温度を適温に保持する機
能を有するもので(たとえば、送風機を有するエ
アコンデイシヨナー)、導入管26をCO2導入口
5に配管して、アルカリ水噴霧管6及びアルカリ
水噴霧ノズル13から噴霧された霧状アルカリ水
が気流に乗つて反応ゾーン1−1を浮遊し、CO2
を吸収して反応しえるようにする。なお、送風機
8からの導入管16は、CO2導入口5と最上側流
水板7との間において反応室1に臨ませてもよ
い。
アルカリ水噴霧ノズル13は、反応室1の反応
ゾーン1−1において、送風機8運転によつて発
生する気流に向つて配設し、その気流に向つてア
ルカリ水が噴霧されるようにする。アルカリ水噴
霧ノズル13は、噴霧方向が上記気流の逆流方向
となるので、噴霧量及び噴霧速度をなるべく小さ
くし、噴霧されたアルカリ水が反応室1の反応ゾ
ーン1−1に滞留する時間の増大を企図するよう
にする。即ち、CO2の溶解速度は、液側物質移動
律であり、物質移動係数は、気液界面積と物質移
動係数の積である容量係数によつて整理すること
ができる。つまり、気液界面積を広くとると、反
応速度が増大するので、アルカリ水を噴霧する際
は、噴霧すべき粒径が小さいほど都合よいのであ
るが、一般に使用されているノズル等では、コン
プレツサーなどで加圧するため、そこから噴霧さ
れる粒子により、送風機に対する圧力損失が増す
ことが考えられる。そのために、噴霧速度の小さ
い型式のノズルを使用するようにする。アルカリ
水噴霧ノズル13から噴霧された霧状アルカリ水
は、アルカリ水噴霧管6から噴霧された霧状アル
カリ水と一緒に送風機8からの気流に乗り、反応
ゾーン1−1を浮遊し、CO2を吸収して反応し、
かつより大きな液になり、流水板7によつてジグ
ザグに流下しようとする。この際に整流板16に
よつて薄膜状の均一な流れにし、気液界面でも
CO2を吸収させるようにする。
図中、符号18は、反応室1の底部に設けた排
出管で、アルカリ水が飽和状態になつたとき引抜
くのに使用する。符号19は、吸収室2の底部に
設けた排水管で、該底部に溜つた水、酸の水溶液
の引抜きに使用する。
考案の効果 本考案は、叙上のように構成したので、下記の
効果がある。
反応室に導入したCO2をアルカリ水の噴霧によ
つて化学的に処理できると共に、アルカリが系外
に飛散することを防止しながらCO2を処理しえ
る。
反応室から系外に飛散しようとするアルカリ
は、吸収室に流入するが、そこでアルカリ吸収剤
を噴霧することによつて化学的に処理することが
でき、アルカリが系外に飛散することを防止でき
る。
従つて、外気導入方式の前記従来技術に比し
て、きのこ栽培室内と外気との温度調節、湿度調
節などを必要としなくなり、該調節のための諸設
備が不必要になつたことに基づくメンテナンスの
容易さ、設備費及びエネルギーコストの低減など
を達成しえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案CO2処理装置の縦断正面図、第
2図は一部切欠横断平面図である。 図中、A……躯体、B……きのこ栽培室、1…
…反応室、2……吸収室、3……区画壁、4……
流通孔、5……CO2導入口、6……アルカリ水噴
霧管、7……流水板、8……送風機。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆体内部が下部に流通孔を開穿した区画壁によ
    つて区画した反応室と吸収室とで構成され、その
    反応室には、その上部にCO2導入口を開設すると
    共にアルカリ水噴霧管を併設し、互違いに横向突
    設せる複数枚の流水板で反応室内を多段に構成
    し、吸収室には、その上部にきのこ栽培室に連通
    する放気口を開設すると共にアルカリ吸収剤噴射
    管を併設し、上記反応室へきのこ栽培室内の空気
    を吸引してCO2導入口より導入してCO2を吸収除
    去し、上記の吸収室でアルカリ水のアルカリを除
    いた空気が放気口よりきのこ栽培室へ送入される
    送風機を具備させてなるきのこ栽培におけるCO2
    処理装置。
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JPS5482375A (en) * 1977-12-14 1979-06-30 Kubota Ltd Refining apparatus for gas
JPS5484877A (en) * 1977-12-19 1979-07-06 Mitsubishi Chem Ind Ltd Alkali scouring method of gas containing acid gas

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