JPH0454733B2 - - Google Patents

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JPH0454733B2
JPH0454733B2 JP62086416A JP8641687A JPH0454733B2 JP H0454733 B2 JPH0454733 B2 JP H0454733B2 JP 62086416 A JP62086416 A JP 62086416A JP 8641687 A JP8641687 A JP 8641687A JP H0454733 B2 JPH0454733 B2 JP H0454733B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
strength
toughness
casting
cast
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62086416A
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English (en)
Other versions
JPS63250438A (ja
Inventor
Shigetaka Jin
Naomi Nishi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP8641687A priority Critical patent/JPS63250438A/ja
Priority to US07/076,435 priority patent/US4847048A/en
Publication of JPS63250438A publication Critical patent/JPS63250438A/ja
Priority to US07/351,886 priority patent/US4976918A/en
Publication of JPH0454733B2 publication Critical patent/JPH0454733B2/ja
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、鋳放した状態において機械的強度が
高い車輌構造材用ダイカスト用アルミニウム合金
に関する。 〔従来の技術〕 従来、ダイカストでは、生産効率を重視するこ
とから一般に使用する合金種をAl−Si−Cu系の
JISADC10、又はADC12の少数に統一する方針
がとられてきた。 Al−Si−Cu系合金は、比較的強度が高く、鋳
造性に優れることから複雑な形状を有する薄肉鋳
物の製造に適し、最も多くの使用実積をあげてい
る。 ADC10、ADC12以外のダイカスト用JIS合金
としては、Al−Si系のADC1、Al−Si−Mg系の
ADC3、Al−Mg系のADC5、ADC6が鋳造性、耐
圧性、耐食性の夫々の特長を生かした分野で利用
され、実積をあげている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、近年工業製品の高性能化、多様化にと
もない一部ダイカスト製品に対して機械的強度、
靭性の向上が要求されはじめ、従来行なわれてき
たJIS合金の組成調整や鋳造工程での若干の技術
的改良を加える程度では要求される品質に対応し
得ない状況にある。 例えば、強靭性を必要とする自動車用保安部品
では比較的靭性の高いAl−Si−Mg系合金等の
JISAC4C合金(JISアルミニウム合金)を用い、
T6処理(熱処理)を行なうことによつて強度の
向上を図りその品質基準を満している。 しかし、鋳造後の熱処理工程は生産性を著しく
低下させ、製品のコストアツプをまねく問題点が
ある。又、従来使用されているAl−Si−Cu系合
金は、凝固に際して板状の共晶Siを晶出すること
から靭性に乏しく、強靭性が要求される保安部品
への使用に問題点がある為、鋳放し状態で高い強
度と靭性を有する合金の開発が現在望まれてい
る。 本発明は上記問題点に鑑みて研究の結果Al−
Mg2元合金にMn、Niを複合添加することによ
り、Mgは固溶化によつてマトリツクスを強化
し、Mn及びNiはAlと相互に化合物を形成するこ
とによつて合金の機械的性質が向上することに着
目してなされたもので、優れた靭性を有するだけ
でなく、鋳放し状態で優れた機械的強度を有する
車輛構造材用ダイカスト用アルミニウム合金を提
供しようとするのが、その目的である。 〔問題点を解決する為の手段〕 即ち本発明は、Mg:2〜5.5wt%と、Mn:0.7
〜2.5wt%と、Ni:1〜5.5wt%との外に、Be:
0.001〜0.005wt%を含有し、残部がAl及び不可避
的不純物からなる合金によつて、上記問題を解決
したものである。 次に本発明合金の組成範囲につき詳述する。 Mg:2〜5.5wt%と、Mn:0.7〜2.5wt%と、
Ni:1〜5.5wt%、Be:0.001〜0.005wt%、残部
をAlと不可避的不純物とする。 又、Mg:2〜5.5wt%と、Mn:0.7〜2.5wt%
と、Ni:1〜5.5wt%、Be:0.001〜0.005wt%の
外に、Ti:0.01〜0.3wt%及びB:0.001〜0.1wt
%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物とす
る。 上述組成範囲は下記の理由により決定される。 Mgは合金化されるとマトリツクス中に固溶
し、固溶強化によつて合金の引張り強さ、耐力、
硬さを増大させる。Mgの含有量が2wt%以下で
は、十分な強度が得られず、5.5wt%以上含有す
るとMgの偏析が激しくなり、Al−Mg系化合物
を形成し、機械的性質が劣下する。 Mnは、Al、又はNi及びAlと化合物を形成し、
合金の強度、硬さ及び弾性率を向上させる。含有
量0.7wt%以下では、車輛構造材用にはその効果
が少なく、2.5wt%を越えると粗大晶を形成し靭
性が劣化すると共に鋳造割れが生じ易くなる。 Niは、Al、又はMn及びAlと化合物を形成し、
合金の強度を向上する。更に耐鋳造割れ性、溶湯
の流動性を改善する。含有量1wt%以下では、そ
の結果が少なく、5.5wt%を越えるとAl−Ni系の
粗大晶を形成し靭性が劣化する。 Beは、Mgの酸化消耗を抑制する元素であり、
含有量0.001〜0.005wt%の範囲で添加する。Mg
を6wt%含有するAl合金溶湯を保持したとき、酸
化のため15時間後にMgが約1wt%に減少するの
に対し、Beを含有させたときには40時間後でも
僅かにしか減少しない。 TiはBの添加と相俟つて結晶粒微細化に著し
い効果を有し、鋳造性の改善に有効である。 Ti:0.01wt%、B:0.001wt%以下では、その
効果は少なく、Ti:0.3wt%、B:0.1wt%以上
では有害な化合物を形成し靭性を低下する。 〔実施例〕 以下に本発明の実施例及び比較例につき具体的
に説明する。 表−1に示す組成の合金溶湯を90tonダイカス
トマシンを用いて鋳込温度730〜750℃、金型温度
110〜150℃、射出速度1.3〜1.5m/sec、鋳込圧
760Kgf/cm2、チルタイム5秒の条件で鋳造し、
試料1〜22とした。 他にJIS規格によるADC10合金を上記と同様の
条件で鋳造し、参考材とした。 尚、表−1中Si及びFeは不可避的不純物であ
る。 以上の試料1〜19及び参考材を用いて下記の実
験を行つた結果を表−2に示す。 (1) 引張試験 ASTM規格引張試験片形状の試料1〜19及
び同様の参考材を用い鋳放し状態で引張試験を
行なつた。 (2) 硬さ試験 6.35mm×6.35mm×10mmの試料1〜19及び同様
の参考材を用い、鋳放し状態のビツカース硬さ
(Hv)を測定した。この時の荷重は200gであ
る。 (3) 衝撃試験 試料1〜19及び参考材を料面が6.35×6.35mm
の試験片とし、鋳放し状態でシヤルピー衝撃試
験を行なつた。
【表】
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る車輛構造材用
ダイカスト用アルミニウム合金によれば、Al−
Mg2元合金にMn、Niを複合添加したことによつ
て、鋳放し状態で優れた機械的強度と靭性を有
し、これらは従来のダイカスト用アルミニウム合
金と比較して優れる為大きな靭性と機械的強度等
が要求される車輛構造材の鋳造に用いて好適であ
るだけでなく、広範な用途に利用でき、又従来例
の如く鋳造後熱処理を行なう必要はないから、製
品のコストダウンをも図り得る等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明に係る車輛構造材用ダイカス
ト用アルミニウム合金の一例を示す凝固組織の光
学顕微鏡写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Mg:2〜5.5wt%と、Mn:0.7〜2.5wt%と、
    Ni:1〜5.5wt%との外に、Be:0.001〜0.005wt
    %を含有し、残部がAl及び不可避的不純物から
    なることを特徴とする車両構造材用ダイカスト用
    アルミニウム合金。 2 Mg:2〜5.5wt%と、Mn:0.7〜2.5wt%と、
    Ni:1〜5.5wt%との外に、Be:0.001〜0.005wt
    %と、Ti:0.01〜0.3wt%及びB:0.001〜0.1wt
    %を含有し、残部がAl及び不可避的不純物から
    なることを特徴とする車両構造材用ダイカスト用
    アルミニウム合金。
JP8641687A 1986-07-21 1987-04-07 強靭性ダイカスト用アルミニウム合金 Granted JPS63250438A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8641687A JPS63250438A (ja) 1987-04-07 1987-04-07 強靭性ダイカスト用アルミニウム合金
US07/076,435 US4847048A (en) 1986-07-21 1987-07-21 Aluminum die-casting alloys
US07/351,886 US4976918A (en) 1986-07-21 1989-05-15 Aluminum die-casting alloys

Applications Claiming Priority (1)

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JP8641687A JPS63250438A (ja) 1987-04-07 1987-04-07 強靭性ダイカスト用アルミニウム合金

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63250438A JPS63250438A (ja) 1988-10-18
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JP8641687A Granted JPS63250438A (ja) 1986-07-21 1987-04-07 強靭性ダイカスト用アルミニウム合金

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3032893B2 (ja) * 1989-06-14 2000-04-17 リョービ株式会社 鋳造用高強度アルミニウム合金
DE69902731T2 (de) 1998-10-09 2003-01-30 Honda Giken Kogyo K.K., Tokio/Tokyo Aluminiumlegierung mit hoher Zähigkeit, für Druckgussteile

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JPS63250438A (ja) 1988-10-18

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